16/06/23 14:09:06.69 CAP_USER.net
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シャープの高橋興三社長は続いて議案の決議に入り、各議案の内容を説明。 《議案には、
(台湾の)鴻海(ホンハイ)精密工業を引受先として第三者割当増資を実施することのほか、鴻海ナンバー2の戴正呉副総裁の
シャープ社長就任をはじめとする計10人の取締役の選任、本社の堺市への移転などが盛り込まれた。
いずれも、100年を超える歴史をもつシャープにとって、大きな転換点を意味する議案となった》
その後、会場での株主からの質疑応答に先立ち、総会前にあらかじめ受け付けた主な質問に、主力取引銀行の
三菱東京UFJ銀行出身の橋本仁宏取締役が回答。提携先として、産業革新機構ではなく鴻海に決めた理由については
「提携による相乗効果では鴻海がベストと判断した」と説明。
新たに導入する、優秀な社員に「ストックオプション(株式購入権)」を与える制度については「社員一人ひとりが力を発揮することが大事」と意義を述べた。
続いて、会場の株主から質問を受け付ける質疑応答に入った。
男性株主「昔シャープで働いていた者です。従業員を何千人も首にしておきながら、どうして役員は日本電産などに再就職をしているのか。
(外資に買収されるというような)こんなザマになったのはあなたたちのせいだよ」
会場から拍手が起こる。男性株主が続ける。
男性株主「シャープ社員だったら誰でも知っていると思うんですが、シャープには経営に必要なものとして信用、
人材、資本、奉仕、取引先を大事にする『5つの蓄積』というのがあるんですが、これは一体どうなっているんですか」
疲れた表情ながらも、高橋社長は真摯に株主からの質問に耳を傾けている。役員らがひとつずつ質問に回答していく。
高橋社長「就職、職業の自由が認められているので、それを止めることができません。
ただし、会社で得た知識や技術は転職した先で使わないという制約はある。行くなということはできないので各自の判断になります」
人員削減により辞めていった従業員に対して、役員ばかりが国内他社の役員などとして再就職していることへの株主の不満に高橋社長は淡々と答えた。
代わって、橋本取締役が回答した。
橋本取締役「人員削減は、出資を受ける受けないかに関わらず、効率化を進めなければいけません。
今後もグローバルベースの人員転換をする必要があるが、現時点ではまだ決まっていません」
さらに高橋社長が続ける。
高橋社長「『5つの蓄積』というのはもちろん知っています。この3年間、私たちは努力をしてきましたが、決して完璧ではありませんでした。
経営のスピードが世の中のスピードについていけなかったことを改めておわびします」
高橋社長は改めて謝罪の言葉を述べた。