16/06/21 17:39:46.18 CAP_USER.net
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)
資産家で著名投資家のジョージ・ソロス氏は英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まった場合、通貨ポンドは対ドルで20%余り急落し、
1992年にポンドが欧州為替相場メカニズム(ERM)離脱に追い込まれた時よりも破壊的な減価が起きかねないとの見通しを示した。
ソロス氏は21日付の英紙ガーディアンに寄稿し、「英国のEU離脱は一部の人々を非常に金持ちにする一方、
大部分の有権者がかなり貧しくなるだろう。離脱が決まれば、この週末は『暗黒の金曜日』となり、普通の人々に深刻な影響をもたらす恐れがある」
と指摘。EU離脱が決まれば、ポンドの対ドル相場が少なくとも15%、場合によっては20%余り下落し、1ポンド=1.15ドルを割り込む可能性があると予想した。
同氏は英国のEU離脱に伴う真のコストを有権者が著しく過小評価しており、金融市場や投資、雇用に「直ちに劇的な影響」
が及ぶだろうと分析。国民投票でEU離脱が決まったとしても、イングランド銀行(英中央銀行)は既に低い水準にある政策金利
を引き下げることができないため、ポンドの大幅な減価は92年当時と比べ有害になるとの見方を示した。
また、住宅価格下落や雇用喪失に伴い英経済はEU離脱後にリセッション(景気後退)に陥る可能性が高いが、英中銀の政策対応の余地はほとんどないと主張した
ソロス氏は「はるかに巨大で強力な投機的な勢力が今の市場には存在し、英政府や有権者の判断ミスにつけ込もうとするだろう」
と述べ、英国は経常収支の赤字が92年や2008年よりも大きく外国資本への依存がかつてなく高まっており、
英国がEU離脱交渉を行う先行き不透明な2年間は特に資本フローの逆流が予想されると訴えた。