16/06/21 08:11:51.33 CAP_USER.net
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日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は20日、東京都港区の慶応大学での講演後の質疑応答で、
「日本で所得格差は拡大していない」と述べた。大規模な金融緩和で富裕層の資産価値が膨らむ一方、
労働者の賃金は伸びていないと学生から指摘され、反論したものだ。
実際、日銀が2013年4月に大規模な金融緩和を始めて以来、株式や不動産などの資産価格は上昇し、
実質賃金は3年連続で減っている。しかし、黒田総裁は、失業者が減って雇用者の総所得が増えた点を強調し、
「今のところ日本で(所得格差の拡大が)起きているとは思っていない」と学生の指摘を否定した。
3年前の総裁就任時に、「2年で物価目標2%を達成する」と表明したことについて「信認を損なうリスクがあるのに、
なぜわざわざ期間を示したのか」と学生から問われると、「デフレ脱却には強いコミットメント(約束)が必要だった」と説明。
目標を達成できなかった責任には触れず、「道半ばだが、プラス効果は十分あった」と強調した。(藤田知也)