16/06/17 17:42:00.04 CAP_USER.net
URLリンク(www.bloomberg.co.jp)
日本経済は長期にわたる低迷に直面し、日本は次の失われた10年に向かっていると、ムーディーズ・アナリティクスが指摘、
日本のデフレが続き円相場は恐らく上昇すると予想した。
円は16日、ドルに対してほぼ2年ぶりの高値となる1ドル=103円55銭に達した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は
従来想定よりも緩やかな利上げペースを示唆。日本銀行は追加緩和を見送った。
日本の経済成長がさえない状態から抜け出せないことから、安倍晋三首相は消費増税先送りを決めた。
ムーディーズのエコノミスト、ファラツ・サイード氏は16日のリポートで、日本の「経済停滞は続くだろう」とし、
「喧伝(けんでん)されたアベノミクスは日本の成長エンジンに再点火することができなかった」と記述した。
ムーディーズは日本の2016年成長率を0.6%と予想。2020年までの平均は1%と見積もった。リポートによれば、1980-90年の平均は4.5%だった。
ムーディーズによれば、円は購買力平価に基づきドルに対して14%過小評価されている。
日本銀行の黒田東彦総裁総裁は16日の記者会見で、2%のインフレ目標を再確認し、必要ならば追加緩和を辞さないと表明したが、
サイード氏はインフレ目標が達成される可能性は低いとの見方を示した。
同氏はリポートで、インフレ期待が低下するため向こう数年の賃金上昇は小幅にとどまり、
従って消費者の購買力の高まりは短命にとどまると予想した。円高が日本の輸出ミニブームを終焉(しゅうえん)させ、
英国の欧州連合(EU)離脱可能性などの地政学的リスクが不透明感を高めると同氏はみている。