16/03/22 12:14:35.89 CAP_USER.net
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台湾メディア・中国時報電子版は17日、経営危機に瀕しているシャープに台湾の鴻海精密工業が買収の
意向を示していることについて、「シャープの崩壊で日本社会の『無責任』ぶりが露呈した」とする評論記事を掲載した。
記事は、鴻海がシャープの1?3月度の業績がはっきりしてから判断するとしているため、本来2月25日にシャープの
臨時取締役会で結論が出るはずだった「鴻海とシャープの恋」は今もなお漂流状態であると説明した。
そのうえで、両社の「恋」はすでに4年に及ぶにもかかわらず、シャープは鴻海と協議を行う専門セクションを
今年の2月29日になって初めて設置、「それまでシャープはずっと専門のセクションも専門の担当者も置いていなかった」と論じている。
また、シャープの没落に対して最も責任を負うべき経営者、債権銀行、大株主のいずれもが実質的な責任を負わないどころか、
みんな破天荒な鴻海の条件に対して退陣したり、債権放棄、減資したりしようとしている」と断じた。
さらに、「優秀な社員、無能な経営者」という日本の組織の問題を指摘して人気を集めたドラマ「半沢直樹」について、
「ここで取り上げられていることは日本人にはみんな理解できるが、われわれにはどうしても日本企業や日本社会の『無責任』な構造については理解できない」とした。
そのうえで、著名な思想家・丸山真男氏がかつてこの構造について「日本の組織は大部分の物事が『自動』で行われる。
成功すれば組織でそれを分かち合い、誰の功績であるかを述べない
。同様に、失敗した時にも『みんなでやったこと』とみなされ、誰も責任を負わない」と論じたことを説明。
また、作家・山本七平氏も著書「空気の研究」において、「中枢機能の貧弱さ」が日本の敗戦の根本的な原因であるとしていることを伝えた。
業績が好調な時には陰に隠れてしまう問題点が、経営が傾いたとたんに次から次へと明らかになってくる。
それは致し方ないことなのだろうか。好調だった時に慢心や驕りはなかったのだろうか。
昨今の日本の家電メーカーで相次ぐ経営危機には「勝って兜の緒を締め」ることができなかった「ツケ」が回ってきたような気がしてならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)