15/12/11 22:53:22.29 CAP_USER.net
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【北京＝山田周平】中国の半導体大手、紫光集団は11日、半導体製造の後工程（封止・検査）を
手がける台湾２社に資本参加すると発表した。合計で約688億台湾ドル（約2550億円）を投じる。
紫光は積極的なＭ＆Ａ（合併・買収）で事業を拡大しており、半導体産業の世界的な集積地である台湾でも足がかりを築く。
資本参加するのは、後工程分野で世界３位の●品精密工業（●は石へんに夕）と中堅メーカーの南茂科技。
両社は個別に紫光を引受先とする第三者割当増資を行う。紫光は引き受け後、それぞれに約25％出資することになる。
2016年前半に増資の手続きを終え、紫光はその後、両社に役員を１人ずつ派遣する。紫光の趙偉国董事長は
●品への資本参加に当たり「●品は両岸（中台）の半導体のサプライチェーン（供給網）の重要な構成員になる」とのコメントを発表した。
紫光は10月には、台湾の別の後工程会社である力成科技に194億台湾ドルを投じて25％出資すると発表済み。
台湾の後工程３社に相次ぎ出資する形になる。台湾のファブレス（工場無し）半導体大手、
聯発科技（メディアテック）への出資にも興味を持つとされる。
紫光は中国の名門大・清華大学が1988年に設立した投資会社が前身。
中国国内の半導体２社を最近２年で相次ぎ買収し、事実上の半導体専業に衣替えしていた。
15年通年の売上高は800億元（約１兆6000億円）前後を見込む。
台湾以外でもＭ＆Ａ攻勢をかけており、８月には米半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー
に230億ドル（約２兆8000億円）で買収を提案したことが明らかになっている。
９月には、米ハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）大手ウエスタン・デジタル（ＷＤ）への15％の出資を決定。
世界の半導体・ＩＴ（情報技術）業界の再編の台風の目となっている。