15/11/30 09:18:55.71 CAP_USER.net
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「Wi-Fiがつながらない」「スピードが遅すぎてイライラする」といった
問題を解決してくれる次世代の通信技術が大規模なテスト段階へ入ったもようだ。『sciencealert.com』が報じている。
「Li-Fi」とは簡単にいえば電球、テレビ、信号機、電光掲示板など身近に存在する“光”を通して
無線データ通信ができるようになる画期的な技術だ。2011年スコットランド・エディンバラ大学
のハラルド・ハースさんによって開発され、ミクロ単位のLEDと光センサーを使用し、
光をデジタル信号に変えて通信するというもので、モールス信号の原理と似ている。
人間の目に見える可視光を使用し、光の点滅具合でデータを分析するわけだが、
光は超高速で点滅されるため人間にはただの光にしか見えないという。
しかも光は壁を通り抜けることができないため、電波の妨害、傍受などのセキュリティの強化も
期待できる。米オックスフォード大学の研究者が今年初めに行なった実験では、
毎秒224ギガビット、Wi-Fiの100倍の速さを出すことに成功した。これは1.5ギガバイトの映画18本がたった
1秒でダウンロード可能になるという驚異的な速さだ。
現存する建物はLi-Fi用にデザインされていないため普及には時間がかかるのでは?
という懐疑的な意見もあるようだが、エストニアの首都タリンではオフィスや産業界での実験が
成功を収めており「LED電球が組み込まれたマイクロチップを通してインターネットにアクセス
できる日が来るのもそう遠くはない」とハースさんは楽観的だ。電波のように波長に制限がないうえ
電波塔が不要になるため、電波の届かない僻地でやきもきすることはなくなる。
さらに電波による人体への影響の心配がなく安全だ。光さえあれば無線通信が可能になるという
Li-Fiは無限の可能性を秘めていると言えそうだ。これまでの小規模の実験からさらにその規模を拡大し、
できるだけ早期の普及を目指すという。