17/01/03 13:16:54.36 ctoIAuAU.net
爆破に成功して永城に戻る途中で別の村に寄ったのですが、中国人の
若い女の子が隠れているのを兵隊が見つけまして、
「報道班員殿、どうもこの女、スパイみたいなもので、やってしまおうかと
思うのですが、報道班員から先にどうですか」
と言うんですね。
「冗談言うな。なんでスパイとわかったんだ」
と言いましたら、携帯用の無線機が隠れている部屋から出てきたんだそうです。
どうもスパイというのは本当らしかったです。
娘子軍 (じょうしぐん) というのは聞いていましたが、見たのはそのときが
初めてです。その辺の農家の娘といったかっこうですが、まだ二十歳前
だったんじゃないでしょうかね。とっても美しい子だったんです。
「ふてえ女だから僕は強姦します。報道班員はいいですか」
とまた言うもんだから、
「馬鹿者、やめとけ。てめえの妹や恋人がそんな運命にあったらどんな気がする。」
と止めたんですが、別の家に連れ込んで辱めたらしいんですね。
しばらくたって、その兵隊が土壁の切れ目から女の子を外の麦畑の方に
連れていくのが見えましたので、土壁の上に上がって見ておりましたら、
20 メーターか 30 メーター離れた麦畑の中まで連れていきまして、兵隊が
手を放したら、女の子が畑の中へ逃げようとしまして。それを後ろから拳銃で
射殺しました。日本軍の拳銃じゃなくてモーゼル銃だったんです。敵側から
鹵(ろ)獲した拳銃だったんだと思いますが、銃身の長い拳銃でした。
石川保昌、小柳次一「従軍カメラマンの戦争」、新潮社(1993) p.120.
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