肉奴女王、永遠への旅路 完結編at SM
肉奴女王、永遠への旅路 完結編 - 暇つぶし2ch50:肉奴女王、永遠への旅路 完結編40
07/02/26 01:26:57 Q807m/HK
瑠璃香のモチモチした白い肉に激しい痙攣が走り、髪をおどろに振り乱した瑠璃香は
あたりはばからぬ痴声をあげて絶叫した
「あ、あうっ!!! いっ いくっ!!  い、いくぅっ─!!」

しばらく、仰向けのまま白く無惨に割り裂かれた股間も露わに 瑠璃香の痙攣は
ビクンビクンとしばらく続いた。
椹木は、自分の雄大な物を喰い閉めつつ痙攣する肉壺からゆっくりと引き抜いた。
「ああっ‥‥‥」
その感覚に思わず呻きをもらす瑠璃香を腹ばいに転がし、真っ白な背中と豊かな
輝きを持つ巨尻を、タバコに火をつけながら眺めた椹木の股間は、まったく衰え
てなかった。
「久しぶりだったのかね? ずいぶん喜んでもらえて わしも嬉しいよ」
瑠璃香の官能の余韻を隠そうとつっぷしてる顔を、髪をぐいと掴んでさらしあげた
椹木は皮肉っぽく聞いた。
「‥‥お、 おっしゃらないで」
一度官能の極限を味あわされた瑠璃香の口調の微妙な変化に椹木はやや満足したが、まだこれで瑠璃香を許すつもりはない。


51:肉奴女王、永遠への旅路 完結編41
07/02/26 01:29:01 Q807m/HK
瑠璃香は、たった一度の破壊でここまで女を叩きのめす椹木のテクニック
と道具に恐怖を感じた、しかし一度屈服させられた肉体は気怠く、からだの
隅々に力が入らない。
瑠璃香の吸い付きそうな白い肩の肉に無骨な手をかけて重い瑠璃香の肉体
を引き起こした椹木は、あぐらをかいたまま「後ろ抱き観音」のスタイルで
つながろうとして瑠璃香の巨大な白いヒップを持ち上げた。瑠璃香は形ばか
りの抵抗はしたが、結局自分の腰部の肉を捕まえて離さない椹木の手に誘導
されて、的を自分を刺し貫く物の頭頂部に触れさせる
 やがて肉を再び切り裂かれる苦悶と快楽に、瑠璃香は「ああっ」と背中を
くねらせた。
そして、椹木自身が先ほどよりも深く埋まりきった時、首が折れるかと思う
ほど快楽にのけぞった瑠璃香は濃密な絶息を天井にむけて放った。




「ああっ だめっ! ま、また いっちゃうっ!!」
息も絶え絶えにあえぐ瑠璃香の重いヒップをがっしりと抱え込みながら、椹木は前後左右に動かして、瑠璃香の嬌声を搾り取ることを楽しんでいた。
瑠璃香の脂ののった豊かな背中の肉に舌を這わせて、吹き出る汗を舐め、そこから白く肉付きのよいうなじに責めのぼる。


52:肉奴女王、永遠への旅路 完結編42
07/02/26 01:30:46 Q807m/HK
「ああっ だめっ! ま、また いっちゃうっ!!」
息も絶え絶えにあえぐ瑠璃香の重いヒップをがっしりと抱え込みながら、
椹木は前後左右に動かして、瑠璃香の嬌声を搾り取ることを楽しんでいた。
瑠璃香の脂ののった豊かな背中の肉に舌を這わせて、吹き出る汗を舐め、
そこから白く肉付きのよいうなじに責めのぼる。
「あうっ! いいっ! あっ!!!!  そこっ! だめっ! いい!」
あぐらの足に大量に滴りおちる瑠璃香の液を感じながら、椹木ははげしく
捏ね回す。
「あうっ!  イク い、いきます  イクッ!!!」
隆起した乳首をひねられ、もう一度激しい絶叫を漏らした瑠璃香は、深い
陶酔に襲われてがっくり意志を失った重い肉体を椹木にあずけ、ぐったり
と動かなくなった。
卑劣な憎い男に蹂躙されて、女体を屈服させたみじめな自分の姿を見て
いる自分がいる。
そんな夢から醒めた瑠璃香は、相変わらず椹木が自分の胎内で律動してい
る感覚に思わず腰をよじった。
「ああ‥‥‥‥も、もう ダメ 休ませて‥‥」


53:肉奴女王、永遠への旅路 完結編43
07/02/26 01:32:23 Q807m/HK
そんな瑠璃香の哀願などどこ吹く風で、椹木は巧みに腰を使いいっこうに
衰えない雄大な物で瑠璃香の蜜に溢れた女体を突き刺してくる。
(‥‥‥な、なんて人なのっ‥‥‥こんなことって)
花島には出来なかった‥‥‥。そう感じて瑠璃香はまたも、こんな状況下
でも男を花島と比べようとする自分に嫌悪を催す、しかしそれにしても
花島を始め瑠璃香が付き合った男は、この椹木に比べたら前戯みたいな
ものだ。瑠璃香は椹木と出会ってしまった自分の運命を呪う。
「あ、‥‥‥‥あう!!」
そんな瑠璃香の感慨も再び下半身から突き上げてくる官能のマグマに
消し飛びそうだ。
瑠璃香は激しく啼いた、啼いて、椹木にすがった。女の肉体は1回目
よりも2.3回目の方がより深い官能が訪れることがある。
「ああっ  いいっ!  いい   いいわっ!!!!」
もう、この一瞬に身を焼き尽くしても構わない、そんな風情にまで
瑠璃香をおとしめて満悦した椹木は、瑠璃香の半狂乱の悶絶をより深く
味わうべく肉壺の中を全身で感じとろうと突き刺し、捏ね掻き回す。 


54:肉奴女王、永遠への旅路 完結編44
07/03/07 04:06:29 pn5Ki8Lv
「ああっ! さっ 椹木さんっ!! きっ気持ちいいっ!!! 」
先ほど自分を毛虫のように嫌っていた瑠璃香の完膚無きまでの屈服の姿は、
どんな高級な酒よりも、椹木を酔わせる。
「それ! 瑠璃香 さっきひっぱたかれたお返しだよ  これでも食らえっ!」
椹木の怒張は、貧欲に吸い付く瑠璃香の肉の動きを逆手に取るように、強引に
引き、そして瑠璃香の子宮にぶつけるかのように一気に刺した。
「うっっ! イク! イク!! イク、イクイク イク──っ!!!!!」
長い絶叫がほとばしり、より深い悶絶にビクつく瑠璃香の女体から湯気が立ち
上った。
焦点を失った瑠璃香の美しい瞳は、深い官能を伝えるかのように白眼が生々し
く剥かれた。
「瑠璃香‥‥‥‥」
椹木は瑠璃香のあまりに激しい肉のいななきに、その感激と勝利をつたえるか
のように、瑠璃香の濡れた唇にむしゃぶりついた。
もはや瑠璃香にそれを拒む様子は無く、女体の官能を椹木に伝えるかのように
夢中で舌をしゃぶりあった。
おどろにほつれた栗毛色の髪を、椹木に優しくなぜられると、椹木の胸に自分
の顔をうずめていった。瑠璃香の脳裏に、もう花島のことは浮かんでこなかった。
(この男に、もっと抱かれたい‥‥‥)
自分でも信じられないが、からだがそう言っていた。
そして、自分は花島を超える男を無意識に探していたのだということが、わかった。
そして、その男に出会ってしまったのだ。


55:肉奴女王、永遠への旅路 完結編45
07/03/07 04:08:14 pn5Ki8Lv
椹木と瑠璃香は、さらに獣のように激しく体をもとめあった。
椹木にしてみれば、これだけ性感豊かな女に巡り会えたことで、夜な夜な女を
買うはしごをせずにすむ。瑠璃香を最初に見たときからその匂いを感じとって
いたものの、これほど自分とぴったり会う女は二度といまい。
 「あっ! まっ またよ! またイクわっ!! あう!」
瑠璃香はもはや肉欲の権化と成り果てている。もうプライドも何もかもいら
ない、この世にこの快楽さえあれば‥‥‥。
「ああ  ‥‥‥瑠璃香 」
「あああっ いい! イク イクわっ!!椹木さん 瑠璃香イクわっ!!!」
瑠璃香の激しい悶絶に引き込まれそうになりながらも椹木は発射をこらえた。
瑠璃香は面相が変わり、椹木は般若を抱いてる錯覚を覚えた。
(これがさっきまで、頑強に恥じらい、取り繕っていた 
 あの瑠璃香なのか‥‥‥)
「‥‥‥‥ああ さ、椹木さん‥‥‥る、瑠璃香は‥‥あなたのものです」
瑠璃香はそんなセリフを言う自分が信じられない、今までそんな事を男に
言ったことはない。
凄絶な色香を漂わせ自ら屈服宣言する瑠璃香の甘い体臭に顔をうずめなが
ら椹木は、最後のとどめをさすべく抜かないままゆっくりと律動を始める。


56:肉奴女王、永遠への旅路 完結編46
07/03/07 04:10:23 pn5Ki8Lv
「ああ──!  うれしい!   もっと もっと 
瑠璃香をメチャクチャにして!」

「椹木さん、る、瑠璃香を愛して! もっと瑠璃香と、してっ!」

「ああ椹木さん 死ぬっ! 瑠璃香 気持ち良すぎて 死んじゃうっ!!!!」

椹木の情け容赦のないピストン運動で瑠璃香は、完全に椹木の肉奴隷に落ちていく。



「あ─!! イク イクわっ!!  今よっ!!  ふっ 深く突いてぇっ!!!」

その言葉にのせられた椹木は、瑠璃香の肉体そのものを刺し貫くがごとく深く鋭くえぐった。

「イク─イクイク─イクっ!!! ああ!  あうっ! あうっううっうう!!!!!!!」


ビクビク痙攣し、いななく白い肉体を椹木の目にたっぷりと晒しながらドサリと崩れ落ち
た瑠璃香は、白目を剥いた壮絶な討ち死にといった体で深い失神をしていた。


57:名無し調教中。
07/03/07 23:34:11 29Q4UGTW
紫煙


58:肉奴女王、永遠への旅路 完結編47
07/03/24 11:45:46 i2OAQZiY
瑠璃香は、股間をまさぐられる感覚で正気を取り戻した。
その手にそっと肉感的な指をからませて椹木に甘えるように言った。
「‥‥‥、良かったですわ とても‥‥‥」
肉欲の権化となって乱れ狂ったさっきの瑠璃香に比べると、]
信じられないようなしとやかな仕草だったが、もはや椹木に参って
しまった瑠璃香は椹木の触るにまかせている。
「ふふ よほど 溜まっていたのかな? すごい喜びようだったね」
椹木が洪水のように濡れそぼった肉壺を指でくじるようにいじめる。

「‥‥‥だって、あんなに良かったのって 初めてなんですもの ひどい方‥‥」

その言葉に自信を深めた椹木はとどめをさすように言った。

「瑠璃香は今日から私の奴隷だ、いいね?」

「‥‥‥‥わかりました。 瑠璃香は椹木様の奴隷です 
お気のすむまで嬲ってくださいまし」

伝説の女王として知られた瑠璃香にとって屈辱的な奴隷の誓いを立てさせ
られてるにもかかわらず、花島の幻影から解放された瑠璃香の顔はかつてない
官能の喜悦に満ちあふれていた。


59:肉奴女王、永遠への旅路 完結編48
07/03/24 11:50:24 i2OAQZiY
翌日から瑠璃香は椹木の萬華苑の3階にあるオフィスで秘書として
働くことになった。最初に椹木に犯された部屋は、その後も瑠璃香の
住居兼プレイルームとして与えられた。
李の店を出たときに近くのホテルに預けておいた手荷物一式を引き取り、
その日から瑠璃香の奴隷生活は始まった。椹木は、夜になるとその瑠璃香
の部屋に訪ねてくる。瑠璃香は、毎夜のようにたっぷりと時間をかけて椹木
からなぶり抜かれるのだが、官能が日に日に深く豊かになっていく自分が
信じられなかった。
 瑠璃香は、住居が萬華苑にあるので、なるべく李を始め安翠楼の人には
見られたくない理由もあり外出を控えていた。



60:肉奴女王、永遠への旅路 完結編49
07/03/24 11:52:27 i2OAQZiY
 ある日、瑠璃香は早朝眼を覚ました。昨夜部屋で深夜まで椹木に絞り抜かれ
て、そのまま眠ってしまったのだ。椹木はすでに帰ったようで姿が見えない。
秘書専用のスーツに着替えるべくシャワーで体についた淫らな行為の残滓を
洗い落とす。豊かな肉体を拭いて、パンテイとパンストを身に纏った瑠璃香は、
思わず鏡を見つめた
(ああ‥‥‥、 このからだは、 あの男の思うがまま‥‥‥)
豊かな白い上半身に無数の吸引の後がある。
(こんな淫らな姿になって‥‥‥。 )
不意に夏美と洋子の顔を思い浮かべた瑠璃香は、顔を覆って泣き出した。
(夏美‥‥‥、洋子‥‥‥ こんな淫らな私を 許して 許して‥‥)
そして指は自分のそんな想いとは、うらはらに股間にのびていくのだった。

哀しく激しい自慰で新しいパンティとパンストを汚した瑠璃香は
放心状態でベッドにうつぶせになっていた。
何度も椹木の触り方、指での淫靡ないじめ方を思いだしながら
下着姿のまま、恥ずかしい姿をさらす鏡の中の自分に、さらに
許せない気持ちがわき起こり、自分を痛めつけるように指を動かし 
何度もむっちりした肉体をベッドの上に崩れさせた。
(‥‥‥もうダメ 私は‥‥‥もうダメよ 夏美‥‥‥洋子‥‥)
汗と肉蜜と涙に濡れたベッドに顔をうずめ瑠璃香は泣き続けた。


61:名無し調教中。
07/03/28 23:17:21 lFtraYWz
ムチムチ熟女をコギャル達が延々クンニ攻め!
URLリンク(www2.bbspink.com)
【ムチムチ熟女をコギャルが延々クンニ責め】Partt2
スレリンク(sm板)
【ムチムチ熟女をコギャルがクンニ責め】Part3
スレリンク(sm板)

ミラーはこれで作ろう
URLリンク(www.geocities.jp)

62:肉奴女王、永遠への旅路 完結編50
07/04/07 20:58:10 NUL4A8x+
 夏美と洋子が日本からいなくなったと聞いてコギャル軍団はしばし途方に
暮れた。彼女たちに復讐したい一心で、赤金町に潜伏していたのに。
 さらに、SM雑誌でSM界の最高峰であるOWQで東洋の女王が誕生し、
絶大な人気をさらい始めているとの情報記事に載っていた夏美と洋子の姿を
見て、コギャル軍団は、大いにうちひしがれた。
 椹木からルリに対する美人局で脅し取った金で当座の生活には困らないが、
何かギラギラした彼女達特有の目標が遠のいていく空しさを感じた。
 もっともルリは母親への復讐が目的だったから、その成果は徐々にあがっ
ているわけだが‥‥‥。
そのルリにしてみれば、瑠璃香の前にすぐにでも現れて、思い切り罵声を
浴びせたいのだが、それはコギャル達に止められていた。理由は、椹木の
肉棒によって瑠璃香が完全に支配された時、身も心もささげ従順な奴隷に
成った時こそ、その肉棒が娘の処女を奪った事実を突きつけ、
瑠璃香を地獄の苦しみに落とす方が効果があるということだった。ルリに
してみれば今すぐにでも、その事実を淫らな母親に突きつけ発狂させたい
くらいだったが。 もちろん椹木は今でも、そんな計画を知らずにただ、
瑠璃香に復讐したいというルリの話を聞いて、またコギャル達に淫行の
事実で脅されて協力したまでだ。



63:肉奴女王、永遠への旅路 完結編51
07/04/07 21:00:48 NUL4A8x+
 ただ、コギャル達は椹木には、瑠璃香を犯した翌日に店に呼んで、
ルリが瑠璃香の実の娘だということは話してあった。
「もし瑠璃香が、あんたが娘の処女を奪った男だって知ったら何を
 するかわからないわね」
 確かに、娘の処女を散らした凶悪な肉棒に自分自身が突き嬲られて、
何度も喜びの声をあげていたという事実は瑠璃香を二度と立ち上がれ
ないほど打ちのめすだろう。
そして同時に瑠璃香がどういう行動に出るかわからない。
 椹木は性悪なコギャル達の巧妙な罠にはっまたことを内心歯ぎしり
したが、あれだけの肉体の女を手放す手はない、ここはひとつこの
コギャル達の復讐に乗った振りで、しばらく瑠璃香の肉を楽しむと
するか‥‥と、とっさに考えた。
 しかし、ルリはコギャル達のその計画に 何かとってつけたような
不自然さを感じている。
(彼女たちは今でも椹木から金をせびっている。私との淫行のネタに
 加えて、親子を犯した事実を瑠璃香にバラすというネタを有効に使
 って、さらに金をせびりとるつもりなのかも。
 もしそこで事実を突きつけ今の関係のバランスを崩すような事態に
 なったら、椹木から金が廻ってこなくなるからじゃないの‥‥‥?)
一度芽生えた不審は中々ぬぐいされないが、かといってコギャル達仲間
がなければ復讐は困難であり、ルリは仕方なく時折、赤金町のコギャル
の店を訪れる椹木が酔った勢いで語る瑠璃香の乱れようを聞いて溜飲を
さげるしかなかった。しかしルリの予想は当たっておりそれが、さらなる
悲劇を産むことになる。



64:名無し調教中。
07/04/25 13:48:28 o/Bgrx1K
保守

65:肉奴女王、永遠への旅路 完結編52
07/04/26 06:20:41 RCOwSf8I
 それから1年が過ぎ、瑠璃香は完全に椹木の生ける肉壺奴隷と化していた。
夏美と洋子はというと、希少価値な東洋系の女王ということで、マニアック
な白人M男性の人気が集まり、ますます女王としての名を売っていた。
しかし気がかりは瑠璃香から何度送っても手紙の返事がこないことだ、
だが自分たちのスケジュールを見ると、今は日本に帰ることはできない。
(瑠璃香さん‥‥‥‥。どうしたのかしら‥‥‥)
李も瑠璃香の頼みによって、夏美と洋子には手紙をだしていない。
そんな不安を振り切るかのように、夏美と洋子は今日も白人男性の大きな
背中に鞭をふるう。

 ルリは、コギャル達が自堕落な生活に陥り、瑠璃香に対する変なアクション
を起こさずに、このまま椹木の奴隷にしておいた方が、椹木から搾りとれる
と考えていることに確信を持った。ある夜に店で油断した奈美が口を滑らしたのだ。
「あの瑠璃香が、このままずっと椹木の奴隷になってれば、元町あたりの
 マンションに引っ越せるかもね」


66:肉奴女王、永遠への旅路 完結編53
07/04/26 06:21:54 RCOwSf8I
「結局、あんた達には 復讐する気なんて最初からなかったんだね!」
ルリが凄絶な怒りをこめて叫んだ。あかねと良子がニヤニヤ笑いながら言う。
「何、わめいてるのよお嬢ちゃん。先立つものがなきゃ復讐もへったくれもないわよ」
しかしルリも負けていない。
「私と瑠璃香の関係を利用して、男から金を搾り取ってただけじゃないの!」
「何キレてんのよ まあ落ち着き成って。」
肩にかけようとする奈美の手を振り払って、ルリは店を飛び出し夜の町へ駆けだした。
「あ! 逃げたわ! まずいわ」
コギャル達が焦って追いかけたが、ビールの飲み過ぎで運動不足だったコギャル達は
ルリにとても追いつけなかった。
「まずいよ重子、椹木に携帯で知らせた方がいいよ」
「ああ、そうだね 」重子がかけるが椹木の携帯は留守電になっている。この時間では
店の電話は通じない。しかも留守電ということは‥‥、今、椹木と瑠璃香はあの最中で
そこにもしルリが踏み込みでもしたら、すべてが木っ端みじんだ。
「ちくしょう!」携帯を叩きつけた重子は、
「みんな先回りするんだよ ルリは萬華苑に行くに決まってるよ!」
コギャル達の予想通り、タクシーを飛ばしたルリは萬華苑の前に立っていた。
見上げたビルの三階に電気がついている。(あそこに瑠璃香が‥‥‥)
この日の為に萬華苑の退店した店員を籠絡して、作っておいた合い鍵で裏口のドアを
開ける。階段を3階まで登ると、廊下の奥の部屋から女性の悲鳴のような声が聞こえてきた。


67:肉奴女王、永遠への旅路 完結編54
07/04/26 06:23:21 RCOwSf8I
まぎれもない瑠璃香の艶めかしい喜悦の声だった。

ドアを蹴破ったルリに、びっくりして跳ね起きたのは椹木の方だった。
瑠璃香は行為の中断に、驚いたがそれでもまだ官能の中を彷徨って
いるようだった。
「久しぶりね 瑠璃香 ずいぶんお楽しみのようね」
その声が一気に瑠璃香を現実に引き戻した。椹木のキスマークだらけ
の白く豊満な肉体を晒したままで瑠璃香は叫んだ。
「ル、 ルリっ!!」
なんという親子の再会だろう。瑠璃香はあまりに残酷なこの場面が夢
であってくれればと思った。椹木はあわててズボンを穿きながら怒鳴った。
「何しに来たんだ! ここはお前が来るような所じゃない!」
その言葉に瑠璃香の顔が青ざめた。
「あ、‥‥‥あなた達‥‥‥し、知り合いなの‥‥‥‥?」
椹木はしまったと、口をつぐんだが、どのみちルリがいる状況では
もうバレバレだ。ルリは狂ったように笑い出した。


68:肉奴女王、永遠への旅路 完結編54
07/04/26 06:24:59 RCOwSf8I
「あははははは!!  この男は、私の処女を奪った男さ! 1年前だったかしら?
 あんたは娘の処女を散らした その薄汚いモノに 毎日突きまくられてヨダレを
 たらして嬉し泣きしてたんだよ! これが笑わずにいられる? いかが? 感想は?」
ルリの言ってることが、信じられない瑠璃香は、思わず椹木を振り向いた。
開き直った椹木は、いまいましそうに言った。
「ああ そうさ。 もう少し、お前の体を楽しみたかったが、こうなっちゃあもう
 終わりだな。 おい! ルリ もう気がすんだだろ 出て行けよ」
椹木が連れ出そうとする手を振り払って、ルリの悪態は続いた。
「冗談じゃないわよ、これから警察に行って洗いざらいしゃべってやる!
 あんたが捕まれば、あんたの薄汚いモノが大好きなそこの助平女が 泣きながら
 オナニーでもするかもね きゃははは 」
「馬鹿な‥‥、そんな事をしたら お前も脅迫罪で‥‥」
「はあ?そんなの、ぜんっぜん怖くないわよ。もう落ちるトコまで落ちたんだし、
 あんた達にも地獄を味わってもうらうわよ。 あたしは この女に捨てられ 
 親父にも捨てられたんだ 
 もう誰も 私を心配する人なんて この世にいないんだよ!」


69:肉奴女王、永遠への旅路 完結編56
07/04/26 06:26:10 RCOwSf8I
 瑠璃香は豊満な肉体を隠すことも忘れ、悪鬼が乗り移ったかのようなルリの姿と
話の内容に呆然としていた。
(わ、‥‥‥私は、今まで何のために生きてきたんですか‥‥‥ああ神様‥‥‥)
「くそっ! 行かせるか! 」
椹木はテーブルの引き戸から護身用の拳銃を持ち出した。さすがにルリもひるんだが、
それをかいくぐって逃げようとした。しかし椹木に部屋の隅に追いつめられた。
「この野郎、大人をナメやがって !」激情にかられた椹木の興奮は収まらず
ルリに拳銃を向けた。ルリの目が恐怖で大きく見開かれた。

パン!

と乾いた音がした。床に鮮血が飛び散った。 ルリをとっさにかばった瑠璃香の
白い裸体がどさりと床に崩れ落ちた。瑠璃香は腹部を撃たれていた。


70:名無し調教中。
07/04/27 01:24:07 3ZSq1Sjk
紫煙


71:名無し調教中。
07/05/06 22:47:57 J9zH8R8s
保全


72:肉奴女王、永遠への旅路 完結編57
07/05/11 04:07:43 x7/3Qbhn
「お、! お前が悪いんだぞ~ お前が~!」
そこへようやく到着したコギャル軍団が階段を駆け上ってきた。
「キャ───!!」
部屋の鮮血の修羅場を見て、重子、奈美、あかね、良子は絶叫した。
拳銃を構えたままガタガタ震えている椹木のズボンには失禁した後がある。

「お、 お母さん!」
ルリが瑠璃香を助け起こす。その声を聞いた瑠璃香は変色しはじめている唇でかすかに言った。
「や‥‥やっと‥‥‥‥お‥‥‥かあ‥‥‥さんって‥‥‥言って くれたのね‥‥‥」

「だめよ! 死んじゃ おかあさん ごめんなさい! ルリを許して お母さん!!」


コギャル達は腰を抜かしながらも必死に裏口から抜け出した。
「ど、どどどど どうするの し、重子~~~」
奈美が、震えながら言う
「と、とにかく 赤金町の店から持てるだけの金を持って逃げるんだ!」


73:肉奴女王、永遠への旅路 完結編58
07/05/11 04:08:19 x7/3Qbhn
 ルリは窓を開け放って中華街大通りに向かって叫んだ。
「誰か~!! 誰か来て! お母さんを お母さんを助けて──!!!!」
騒ぎを聞きつけて、李たち安翠楼の従業員が飛び出してきた。
腰を抜かして放心状態の椹木から、拳銃をむしり取ると
李はベッドシーツを引きちぎり瑠璃香の止血をした。
「瑠璃香‥‥‥今救急車を呼んだからね、しっかりするんだよ」

「李さん‥‥‥‥、わ‥‥‥わたし‥‥い、今‥しあわせ‥‥‥なの
 だって‥‥ルリが ‥‥ルリが ‥‥‥私のこと‥‥‥お母さんって‥ 」

「わかった、わかったから もうしゃべらないで ね 瑠璃香」

その光景を放心したように見ているルリを 李はものすごい殺気のこもった眼で見る。
救愛会の首領の眼に戻っていた。
「もしここに瑠璃香がいなければ あんたを顔の形がわかんない位にぶん殴ってるよ」
そこまで厳しい口調だった李だが、そこからは何かを思い出したような顔になって
「でも、これが親子なんだ よく覚えておくんだね‥‥‥」


74:肉奴女王、永遠への旅路 完結編59
07/05/30 01:19:02 5898oUvE
瑠璃香は、李の適切な処置もあって、一命を取り止めた。
横浜中華街を舞台にした、この陰惨な事件にマスコミはこぞって取材を
申し込んできたが、李は瑠璃香親子を守りぬいた。
 しかし警察に対してはそうはいかず、椹木は殺人未遂、ルリは脅迫罪と
淫行による罪で起訴された。陰で糸を引いていたコギャル達にも逮捕状が
出ていたが、事件が複雑なために全貌を把握するのに時間がかかり、その
間にコギャル軍団は行方をくらましていた。

李の奔走によって、ルリは瑠璃香の病室に手錠をかけられた姿でやってきた。
ルリが収監される前に、せめて親子を会わせておきたいとの李のはからいだった。
護送の警察官が見守る中で、親子は対面した。
「‥‥‥‥ルリ。 ごめんね、 私は‥‥‥悪い 悪いお母さんだったわ 」
「いいえ、お母さんは 命をかけて 私を守ってくれたのよ あの時すべてがわかったの
 私を、この世で愛してくれてる人は お母さんだけだって ことを‥‥‥‥‥」
ルリは瑠璃香の手を静かに握った。二人の瞳から涙が零れる。
「お母さん、 お母さん」 ルリは今までの分も含めて万感の思いをこめて何度も呼んだ。

「あなたが 帰ってくるのを待っているわ。 今度こそ 二人で一緒に暮らしましょう」
瑠璃香の一言で、ルリはさらに泣きじゃくった。
「本当ね‥‥‥お母さん。 ‥‥‥待っていてね お母さん」
病室の片隅で李もそっと目頭を押さえた。

ルリの刑は、未成年で初犯ということもあり、情状酌量がはかられ1年の懲役刑
ということになった。椹木は8年だった。



75:肉奴女王、永遠への旅路 完結編60
07/05/30 01:21:04 5898oUvE
李は夏美と洋子に向け 長い長い手紙を書いた。
その手紙を今、夏美と洋子はプラハのアパートで、やはり涙をこぼし
ながら読んでいた。
 二人が日本を発ってからの、李の店の困窮と、瑠璃香がそれを察し
て自ら椹木の奴隷に身を落としたこと。そして発砲事件と瑠璃香親子
の和解について‥‥‥。慣れない日本文字で事細かく書かれていた。
そして最後に
「 今まで 二人に心配をかけまいと 連絡しなかったことを謝ります。
 でも、それは瑠璃香の想いでもあったことを 覚えていてください。
  それと、ここから先の文章は、まだベッドからおきられない瑠璃香が
 あなた達に向けて書こうとした手紙を、私が代筆しました。

 夏美 洋子  あなた達には、本当に心配をかけてしまってごめんなさい。
 二人の活躍の様子は日本で、くわしく聞いてます。本当にがんばったわね。
 あなた達と最初に出会った時に、いつか私たちの世代の女王を大きく超えて
 最高の女王になれるって信じていたわ。
  私たちSMにたずさわったものの夢をかなえてくれてありがとう。
 私は、これで心おきなくSMの世界から足を洗うことができます。
 私はこれからは、娘のルリのために生きていこうと思います。こんなこと
 を手紙で伝えるのは心苦しく。本当に申し訳ありません。
  いつか きっと 再会出来る日を信じています。 二人とも体に気を
 つけて最高の女王になってください。
                         瑠璃香     」



76:肉奴女王、永遠への旅路 完結編61
07/05/30 01:26:43 5898oUvE
 夏美と洋子は一晩中泣きはらした。
瑠璃香が、自分たちと同じ世界から身を引いた寂しさと、二人を思ってくれる
深い愛情に‥‥‥かつてないほど、二人は泣いた。
(瑠璃香さん‥‥もう 私たちの憧れだった瑠璃香女王は もういないんだわ)

しかし、同時に瑠璃香の人生の新しい門出を喜んでやらねばならない。
二人は泣きはらした眼で、李と瑠璃香と遙かな日本に思いをはせた。

意気消沈している二人をOWQの女王仲間が心配して、会食に誘って
くれた。二人は、そこで今までの自分たちのこと、そして尊敬する瑠璃香女王
のこと、を今までの複雑ないきさつも含めみんなに話した。

それを聞いた女王達から感嘆の声があがる。
「‥‥‥すごい その人こそ リアルクイーンね!」
「自らの命を投げ出して 娘を守るなんて ホンモノのクイーンよ」
「そんな すごい人に SM教わったんだから ナツミとヨーコは強いのね」

二人は瑠璃香のことを各国の女王達が絶賛する事が、わが事のように嬉しく、
ようやく元気を取り戻した。
(私たちの歩んできたSMの旅路は決して間違ってはいなっかたのよ 瑠璃香さん)
その夜のことも手紙に書き添えた二人は翌る日にポストに投函した。そして晴れ晴れと
した決意を新たにOWQの城に向かった。
‥‥‥しかしその二人を物陰から見つめる邪悪な眼があるのを、二人は気づかなかった。


77:名無し調教中。
07/06/01 23:02:32 EvrEeqjN
sien


78:名無し調教中。
07/06/25 20:29:05 9syVkhK6
AGE

79:肉奴女王、永遠への旅路 完結編62
07/07/01 06:19:32 JXNNQ+v7
 発砲事件の巻き添えを食って、逃亡するはめになったコギャル達は、ついに
夏美と洋子という永遠の獲物を目指し執念でプラハにやってきていた。当局の特定
よりも早く国外脱出を図ったコギャル達5人は、捨て鉢になって、夏美と洋子を
地獄の道連れにしようと考えていた。海外でSMのスターになった二人に対する
嫉妬も加わりその憎悪はかつてないほど燃え上がっていた。
 OWQでの仕事を終えて、夏美と洋子は深夜帰宅した。
「今日も 疲れたわね」ベッドに腰を下ろす洋子に向かって
「ええ、 あのイタリアからのお客さん、すごく喜んでたわ また来月来たいって」
今日のプレイを振り返りながら、二人はSM談義に花をさかせていた。
「喉が渇いたわ 何か 飲まない? 深夜営業のお店で 買ってくるわ」
と夏美が言って。洋子も
「待って、私も行くわ」と上着を着た。

アパートを出て、暗い路地を歩き始めた二人に 数人の人影が取り囲んだ。
「‥‥‥‥!」
物取りかと思い、身を構えた二人に、暗がりの中からうっすら顔を現したのは、
忘れもしないコギャル達だった。
「久しぶりだねお二人さん」重子がにやっと笑った。
息を呑む二人の背後に回ったあかねと良子が二人のふくよかな背中に刃物を突きつける。
「ここでブスッとやられたくなかったら 大人しくついてくるんだよ」
「‥‥‥‥あ、あなた達‥‥‥」
まさか、こんな所まで自分たちを追いかけてこようとは‥‥。しかし不意をつかれ刃物を
突きつけられた二人は相手にしたがうしかなかった。 李の手紙ではコギャル達は警察に
追われていると記述してあった。何をするかわからない。



80:肉奴女王、永遠への旅路 完結編63
07/07/01 06:34:59 JXNNQ+v7
モルダウ河沿いの使っていない船の倉庫に二人は引きずり込まれた。
すぐに服を剥かれた二人は、白く肉感的な裸体を並んで柱に縛り付けられた。
「こ、‥‥‥こんな‥‥何が目的で‥‥‥こんなことをっ!」
ニヤニヤ取り囲むコギャル達を、女王の眼光で射すくめる夏美と洋子。
しかし、重子は夏美の豊かに実った白い乳房を軽く揉みながら言った。
「目的?  ‥‥‥‥目的ねえ‥‥‥」奈美が続けて言う
「私たちが警察に追われてるってことは 知ってるわよね? 
 もう私たちは日本には帰れないんだよ」
「こうなったら 一生逃げ回ってやろうって みんなで決めたのさ、
 それにはまず軍資金がいるからね。 あんた達にお金の都合つけ
 てもらおうと思ってね」
あかねがしゃあしゃあと言う
「だっ 誰が そんなことっ! するもんですか!」
叫んだ洋子の柔らかい腹部に良子のパンチがめり込む。
「うぐっ!」思わずのけぞる洋子の股間に、良子の指が這う。
「久しぶりに 味わってみる? 洋子さん?」とネチネチいたぶり始める。
 かつてのレズの天才だった良子の技量は、さび付いたとは言え、
 長いこと禁欲してきた洋子にとっては、その指は悪魔のように感じる。
「やめなさい!」夏美が叫ぶ。
「あれ~ なんか口調も 女王様っぽくね?」奈美がおどけて言う。
その夏美の豊かな腰も重子の指の悪戯の餌食になっている。
思わず歯を食いしばる夏美だったが、官能の波は無情だった。
「ほらこれ どう? 久しぶりに可愛がってやるよ」
張り形を突きつけられ、思わず目をつぶる二人。やがて数分後には
二人の股間から淫猥な肉壺の音が聞こえ始めた。


81:肉奴女王、永遠への旅路 完結編64
07/07/01 06:36:39 JXNNQ+v7
夏美と洋子の豊満な白い肉から汗が飛び散る。張形を前後左右に巧妙に操る
あかねと良子のテクニックは残酷までに官能に正確だ。
やがて二人は白く肉付きのいいうなじを大きくのけぞらせ淫らな昇天を迎える。
「ああっ!  イク だめ イクッ!!!」
「わ、 私も イクわっ!! ああ イクっ!!!!」
二人揃って、執拗な張形責めに屈してぐったりと力なくぶらさがる夏美と洋子。
「ふふ 世界の女王も これにかかると 私たちの方が上ね」
「今夜は徹底的にお仕置きして 世界の女王の肉壺をじっくりと 
 こね回してやるわ」
「従順になるまで何度もイカせてあげるわよ」
汗で輝く豊かなヒップを撫で回されながら、夏美と洋子に迫るコギャル達。

コギャル達の徹底した陵辱に夏美と洋子は何度も悶絶したが、コギャル達が
聞き出そうとする銀行の口座番号には頑として口を割らなかった。
(瑠璃香さん‥‥‥私たちは もう負けないわ )
(女王のプライドにかけて、どんなに辱められても‥‥‥)
確かに夏美と洋子は変わっていた。以前と違い汚されても決して自分を
見失っていないのだ
瑠璃香に対する思い、そして女王として心だけは屈服しないという
強固なものが彼女たちの心の内側に構築されていたのだ。
 そんな二人の様子をさらに憎悪したコギャル達は、より徹底して
執拗に責め抜き、女王の淫らな処刑に熱中した。
明け方まで淫猥なリンチは続き、夏美と洋子はついに失神し官能で
汗まみれになった白い肉体を転がされていた。



82:肉奴女王、永遠への旅路 完結編65
07/07/01 06:40:31 JXNNQ+v7
コギャル達は、いまいましそうにぐったりしている夏美と洋子を見た。
二人のバッグから銀行カードは探して抜き取ったが、肝心の暗証番号を二人は、
どんなに猥らに責められても頑として口を割らなかったのだ。
「重子 これじゃあ、こいつらから金が引き出せないね‥‥‥ どうする?」
奈美が耳打ちする。重子もため息をついた、かつての二人だったらこれだけ責めれば
屈服していたかもしれないが、世界のSM女王となった今の二人には、犯しがたい
プライドまでもが備わったということなのか‥‥‥‥‥‥。しかし金が無ければ
自分たちの逃亡はこれまでだ。
あかねと良子が失神してる夏美と洋子の豊かに張った臀部をなでまわし
ながら言った。
「ふふふ 自分たちから 言いたくなるように仕向けるのよ」
「二人のプライドってもんを逆に利用するのよ」

頬を張られて目を覚ました夏美は、天井からの吊りを下ろされていることに気がついた。
しかし、全裸のまま後ろ手と足にに縄が巻きつき身動きは取れない。
しかし洋子は相変わらず、猿轡をされて天井からぶらさげらている。
白く豊かな洋子の腰が左右に揺れている。その洋子を取り巻くコギャル達は
恐ろしい形相で夏美をにらむ。
「ふふ 親友がこんな目にあっても、まだ口を割らないの?」重子と奈美が
洋子の白く重い太腿をかつぎあげるようにして夏美の目前に洋子の生ナマしい
股間を晒す。
夏美は目を見開いた。洋子の股間の穴から無数に伸びるコードの群れ‥‥‥。
洋子の膣内とアヌスには合計で10個のローターがぎっしり埋め込まれていたのだ。
洋子は、初めて味わうその苦悶といっていい圧迫感で腰を悶えさせていたのだ。



83:肉奴女王、永遠への旅路 完結編66
07/07/01 06:42:52 JXNNQ+v7
「や、‥‥‥‥やめて 洋子を‥‥‥!」夏美が叫ぶと同時にコギャル達は、
10個のスイッチを同時に入れる。
「ぐ!!! ぐむぉ――――っ!!!!!!」
洋子の白く肉感的な体が実験動物のようにピンピンと跳ね、汗が飛び散った。
「うぐっ!!!! むぐぐっ!!!!」
狂乱し吊られた肉を乱舞させ悶える洋子の乳房にに、あかねと良子がからみつく。
「うっ!! うぐ ‥‥グ!  ‥‥グ!!  ‥‥‥‥グ―――っ!!!!」
汗みどろの肉をのたうたせ洋子は、無残に昇りつめた。しかし膣内とアヌスの
ローターのスイッチは切られずに、ぐったりした洋子の肉体はまた乱舞しはじめる。
「スイッチは切らないよ 洋子が何度気を失ってもね‥‥‥‥」
その重子の冷酷な言葉通り、洋子はたて続けに3回も悶絶する狂態を示したが、
コギャルたちは、いっそう過酷に淫らに洋子を責め続ける。
「ぐ!  ‥‥‥あふ!  ひっ!ぐむむっ!!!!」
夏美は、壮絶な官能責めにかけられる洋子を涙が溢れる目で見ながら、必死に自分の
心に問いかけた。
(る、 瑠璃香さんっ 私は どうすれば いいのっ?)


84:肉奴女王、永遠への旅路 完結編67
07/07/01 06:44:43 JXNNQ+v7
「夏美 あんたが 口を割るまで 洋子の地獄は続くのよ 私たちは何日でも
 責めぬく覚悟よ」
重子が汗にまみれる柔らかい洋子の乳房を入念に揉み込み、絶息するような
喘ぎを搾り取りながら冷酷に言う。
不意に、夏美の脳裏にルリを拳銃から身を挺してかばった瑠璃香の姿が
幻影のように映った。そしてOWQの女王たちがその瑠璃香の崇高な精神
を称えた声も蘇る。
今、いつ終わるとも知れない地獄の官能責めにのたうつ洋子を救えるのは
自分だけなのだ。
OWQで精進する過程で昔と違う強い意志を洋子とともに身につけた夏美は、
卑劣な敵に精神的に屈服しないことだけが、女王の証であると考えていたが、
瑠璃香のみせた究極の優しさこそが女王たるものの重要な資質なのではないのか‥‥‥‥‥?
「やめてっ!! もうやめて!」夏美は絶叫した。
「‥‥言うわ。‥‥‥暗証番号を。  だから‥‥もう洋子を 
 いたぶらないでっ!!」
夏美の絶叫は、連続6回目の悶絶を迎える洋子の耳にかすかに届いた。
(ああ‥‥‥‥な、 な つ み‥‥‥‥)



85:肉奴女王、永遠への旅路 完結編68
07/07/01 06:51:30 JXNNQ+v7
失神した洋子を吊から下ろしたコギャル達は、夏美の口から聴いた暗証番号で
銀行から夏美と洋子がコツコツためた金を 全額近く引き出した。
奈美はレンタカーを借り、5人のコギャル達は全裸に縛り上げられてる夏美と
洋子を寝袋につめてワゴン車の後部に放り込む。
日が暮れはじめた道を3時間も走っただろうか、プラハ郊外の湖に車を止めた
コギャルたちは、霧が立ち込める中、あたりに人の気配がまったく無いのを確認
してから、二人を寝袋から引き出した。
「ふふふ、お金のありかを教えてくれたお礼に、じっくり可愛がってやるよ」
重子の号令で、念入りなリンチが始まった。コギャルたちは全精力を傾け、
二人の肉壺から愛液のすべてを絞りぬくかのように弄り抜いた。苦悶と官能の
脂汗でヌルヌルと滑光る
白い肉体が、澄んだ月夜の下でのたうち、やがて哀切な絶唱が静かな霧の湖畔
の水面に響き渡った。
 翌朝、顔をあげる気力もなくなった二人を重子と奈美が、後ろ手の縄を
厳しく縛りなおした。そこへ朝から出かけていたあかねと良子が車に帰ってきた。
「言われた通りボートを二つ借りてきたわよ。」
「ねえ ホントに二人を バラしちまうの?」奈美が不安そうに聞く。
「そうよ、とうとうこれで私たちの復讐も完成するわけよ」
重子は興奮しながら言う。
「世界のSM女王に登り詰めた二人が 私たちの手にかかって止めを
 さされるなんて最高ね!」残忍なあかねが、はしゃぐように言う。
「日本であれだけの事件を起こした私らは永久に逃げなきゃならないわ
 今、やつらを生かしておいたら すぐに足がついちゃうしね」
良子は冷静を装うが、仇敵である二人に今度こそ止めを刺す快感に
身震いがとまらない。


86:肉奴女王、永遠への旅路 完結編69
07/07/01 06:56:17 JXNNQ+v7
コギャルたちは、この湖がよく霧が出る神秘的な湖だということを
調べて知っていた。そのために、身投げをする人が後を絶たないと
いうことも‥‥‥。
コギャルたちは精根尽き果てた全裸の夏美と洋子を、後ろ手に縛った
まま荷物のようにボートに運び込み、湖に静かにボートを出した。
  夏美と洋子は濃密なリンチで気力と体力をすべて奪われ、ぐったり
横になりながらも、おぼろげな意識の中でコギャルたちの洩れ聞こえる
会話から静かに覚悟を決めていた。
(洋子‥‥‥‥今度こそ お別れね‥‥‥‥‥ありがとう 洋子‥‥‥)
(夏美‥‥‥私の人生に悔いはないわ‥‥‥だって あなたとこうして
 最後を一緒に‥)



87:肉奴女王、永遠への旅路 完結編70
07/07/01 07:05:30 JXNNQ+v7
湖の中ほどでボートを止めたコギャルたちは、ついに夏美と洋子に勝利する
瞬間の感慨にしばし浸りながら、二人の縛り上げられた官能味溢れる白い肉体
をなでまわした。
「夏美 洋子 そろそろ お別れね 」重子が感慨深げに言う。
「あんたたちが 私たちの本番行為を店にチクったのが始まりだったわね」
奈美がやけに古い話を持ち出した。
「あの時から いつの日か仕返ししてやろうと思っていたのよ 女王面して
 いろいろ偉そうなことを言うあんた達が憎くて仕方なかったわ 今日やっと
 その夢がかなうのよ!」
奈美は思いのたけを吐き出し、殺人を犯す罪悪感や恐怖を紛らわせようとしていた。
がっくり首を垂れて もう生ける屍同然の二人の白いヒップにあかねと良子が最後に
入念に女陰にコブがあたるように股縄をかける。最後の最後まで辱めようという二人
の残忍さには重子や奈美も苦笑する。精神を病んでる美香は、ニヤニヤ笑いながら
この光景をぼんやり見てる。
「美香 よくみるんだよ あんたの復讐なんだからね」奈美が美香を振り返って言う。

88:肉奴女王、永遠への旅路 完結編71
07/07/01 07:07:54 JXNNQ+v7
 霧の中でコギャルたちは、重い夏美と洋子の裸体を抱えあげた。
そして反動をつけてゆっくりと振る。振られながら夏美と洋子は薄れる
意識の中でお互いを呼び合った。
(‥‥ああ さようなら 洋子‥‥) (‥‥さようなら  夏美)
コギャルが、掛け声をかける。
「美香の復讐よ! 美香!よく見るのよ この女たちのみじめな最後を!」
「夏美! 洋子!  とどめよ!」
「それ いっち にの さ――んっ!!!」

二人の白い裸体は、空中に放り上げられ、一瞬幻影のように霧の空中に浮かび、
そして、ドッボン!!という水しぶきをあげて水中に落ちた。
息を呑んで二人の女王の最後を見つめるコギャルたちの目に二人の股縄が無残
に食い込んだ真っ白い臀部が一瞬水面にプカリと浮かび ゆっくりと水中に没して
いった。
「やった! やったわ! とうとう とどめを刺したのよ!」 あかねが絶叫する
「夏美女王 と 洋子女王 のみじめな最期に万歳! 」 奈美も叫ぶ
「女王の処刑に万歳!」
ついに仇敵の夏美と洋子を屠った感激と、ついに殺人を犯してしまった興奮で
コギャルたちは躍り上がった。



89:名無し調教中。
07/07/03 00:40:40 UIzQmR6y
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90:名無し調教中。
07/07/06 22:58:54 BbYe23Pw
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91:名無し調教中。
07/07/19 00:45:46 cR4+68Bk
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92:名無し調教中。
07/07/20 23:15:31 yXqSZ8Fo
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93:肉奴女王、永遠への旅路 完結編72
07/07/30 19:01:36 23FKFT8i
巨大なモーターボートのエンジンの轟音がコギャルたちの歓喜の絶叫を
うち消したのは、そのすぐ直後だった。
OWQの女王軍団が乗るモーターボートから湖に飛び込んだ元シドニー
五輪競泳競技のチェコ代表候補だったヴァーシャ女王と、オランダの
ライフセーバーだったボナリー女王が、沈んでいく夏美と洋子の肉体を
引き上げた。
 「ゲホッ グボッ」 「ゴブッ 」 水を飲んでむせ返る夏美と洋子
の顔が水面に出てきた時、OWQの女王軍団は歓喜の声をあげた。
 信じられない展開に唖然とするコギャル軍団。今度は怒号をあげながら
OWQの女王軍団のモーターボートがコギャルたちの貧相なボートに近寄って
くる。
重子は絶叫した。
「に、逃げるのよ!!!!」
「ひ―――っ!!」
必死にボートを漕ぎ出すコギャルたちだった。まだ夏美と洋子から奪った
金は湖畔の車に置いてある。そこまで逃げるしかない。
 しかし手漕ぎボートとモーターボートでは端から勝負はついていた。
あっという間に追いつかれ、ボートに横付けされたかと思ったら屈強な
女王軍団が すぐにコギャルたちを取り押さえた。わめくコギャルたち
にその巨体でのしかかった女王軍団からもう一度勝利の歓声があがった。


94:肉奴女王、永遠への旅路 完結編73
07/07/30 19:04:06 23FKFT8i
 ボートを岸につけ、コギャルたちの車から夏美と洋子の金を
取り戻した女王軍団はコギャルたちを縛って転がし踏みつけていた。
 エメラルダ女王始め、女王軍団に介抱されようやく意識が
はっきりとした夏美と洋子は助けてくれた彼女たちに涙で頬を濡ら
しながら、何度もお礼を言った。
エメラルダは二人を救出するまでのいきさつをゆっくり説明した。

「ナツミ、ヨーコ 無断欠勤などしない貴方達が一昨日から店に来て
ないんで、心配した支配人があなた達のアパートを訪ねたの。
すると部屋が空きっぱなしで、電気やTVもついていた。
それを聞いて、とっさに誰かに拉致されたんじゃないかと思ったのよ。
この前、貴方達から日本のルリカ女王の話を聞いた時に、貴方達を付け
狙ってる性悪な女どもがいるって聞かされていたからね。 
それで、女王全員が昨日は城を一日休業にしてプラハじゅうを探し回ったの。
警察にも行ったけど、事件にならないと警察は動かないから私たちの手で
なんとかしなきゃって思ってね。 レンタカー屋に来た日本人の女がいるって
情報から、その車が向かった方角の情報へたどり着いて この湖に来たの。
着いてすぐに、ボートを借りた日本人の女がいるというので、貴方たちの
身に危険が迫ってると確証して、あわててモーターボートを借りたってわけよ。 
でも間に合って良かったわ。」


95:肉奴女王、永遠への旅路 完結編74
07/07/30 19:05:20 23FKFT8i
にっこりと微笑むエメラルダ女王の手を握り締め、絶体絶命の窮地か
ら生還した喜びに震える夏美と洋子に、ソフィーを始め何人もの女王が
かけより祝福する。
「ナツミ!何の罪も無いあなた達が死ぬなんてことになったら私は女王やめてたわ」 
「ヨーコ! また一緒に働けるわね またいろいろなプレイを教えてね!」
なんという喜びだろう、世界中の女王がしのぎを削るOWQに来て、
必死にがんばっていた自分たちを、周囲の女王がこんなに暖かく認めてくれている。
夏美と洋子は泣きじゃくりながら何度も女王たちと熱い抱擁をした。


しかし、その横では、その喜びとは正反対の絶望の淵に立たされているコギャル
たちへのOWQの女王たちの凄惨な制裁が始まろうとしていた。
「お前ら、覚悟はできてんだろうね! ただじゃ済まさないよ!!」
「警察に引き渡す前に 夏美と洋子が味わった苦しみを 数倍にして返してやる」
この辺が西洋人の敵に対する徹底した過酷さだろう、重子の髪をひっぱりあげて
立たせたハンナ女王が、豪快な回し蹴りを打ち込む。ハンナ女王はスイスの
大学時代に女子格闘技で欧州大会にも出た本物のファイターだった。
 重子の顔面から、鮮血が飛び散る。
「う、うぎゃああ――――ぁ!!!!」


96:肉奴女王、永遠への旅路 完結編75
07/07/30 19:06:40 23FKFT8i
日本の女王には無い圧倒的なOWQの女王の「本物の」ド迫力に 
コギャルたちは恐怖のどん底の落とされる。 
「た、助けて 誰か たすけてぇ!!!」
奈美のいまさらながらの哀願もむなしく、コギャル達に次々と女王軍団の
鉄槌が振り下ろされる。精神を病んでる美香だけが殴られてもヘラヘラと
笑っている。
 その凄惨な暴行シーンを見ていた夏美と洋子の脳裏に、またもやルリを
拳銃から身を挺してかばった瑠璃香の姿が幻影のように映った。


「まって! お願い 」
「彼女たちを 許してあげて!」
夏美と洋子はほとんど同時に、殴られ蹴られのた打ち回るコギャル達
の前に素肌にかけられた毛布もはねのけ、全裸のままのふらつく体で
飛び出していた。
 「‥‥‥‥‥!! ?」
暴行を加えていた女王たちは、びっくりして一瞬動きを止めた。
「みなさん、この通りです。彼女たちを許してあげてください」
真白い裸体を地面にこすりつけるようにして夏美と洋子は土下座した。


97:肉奴女王、永遠への旅路 完結編76
07/07/30 19:08:07 23FKFT8i
「な、‥‥‥なに やってるんだい ナツミ ヨーコ!!」
ハンナ女王が、巨躯をふるわせながら叫ぶ。他の女王も口々に
「こいつらは、ついさっきあんたらを殺そうとしたんだよ?気はたしかかい?」
「しかも、聞くところによれば こいつらは日本にいた時から、
ずっとあんたたちを むごく嬲り抜いてきたそうじゃないか!!」
頭を下げ続ける夏美と洋子に詰問する。
顔をあげた夏美と洋子は、涙で濡れた瞳で訴えた。
「彼女たちをここまで追い詰めたのは、私たちにも原因があると思うんです」
「今まで、彼女たちと心を割って話をしたことがなかったんです。でもさっき
 彼女たちは私たちを湖に沈めようとした瞬間 初めて心の本音を語りました。」
「確かに今までの彼女たちは聞く耳を持たなかった。でも今の彼女たちは、
 初めて経験する恐怖で、責められるもののつらさを身にしみてわかり始めてると
 思うんです。」
と未だただたどしい英語で必死に訴える夏美と洋子の気魄に女王達が息を呑んだ。
夏美と洋子は、コギャルたちを振り返った。
「重子、奈美そして美香、もっと早く貴方たちの気持ちをわかってあげるべき
 だったわ、ずっとあなた達を憎み避けていた私達を許して。」


98:名無し調教中。
07/08/03 23:18:19 gdQoporG
四円


99:名無し調教中。
07/08/12 21:45:23 U/o58caX
(*´д`*)

100:名無し調教中。
07/08/29 22:53:47 pKo8/kCJ
続きはどうした、続きは!

101:肉奴女王、永遠への旅路 完結編77
07/08/31 07:25:46 TDhWJd8I
夏美は、必死の面持ちで、蒼白になってあえぐコギャルたちに心で語りかける。
「あかね、良子、聖隷館の件であなたたちの恋人とあんなことになって深く傷つ
 けてしまったことは心から謝るわ でも瑠璃香さんと私たち5人で希望に燃え
 ていたタイトマダム時代をもう一度思い出して。あなたたちはこんな終わり方
 をする人達じゃないはずよ」
洋子も冷えた手で、あかねと良子の手を握る。
「うっ うう‥‥‥‥、 ううっ」
悪態しかつかなかった重子の目から大粒の涙が零れ落ちる。
奈美も、あかねと良子も つられるように肩を震わせはじめた。
「‥‥‥‥‥わ、 私たちは、 あなた達が うらやましかったたの‥‥‥うう」
「ごめんなさい‥‥‥ううう」
「‥‥‥でも、もう終わりよ すべて うう ‥‥‥うえっ うう」
嗚咽するコギャルたちを夏美と洋子は抱きしめた。
「終わりじゃないわ、あなた達はまだ若いじゃない、罪をつぐなったら 
 きっと新しい人生が待っているわ。」
その二人の声で、コギャルたちは堰を切ったように夏美と洋子のふくよかな
胸に顔をうずめ大きな声で啼き始めた。


102:肉奴女王、永遠への旅路 完結編78
07/08/31 07:27:19 TDhWJd8I
「夏美さん、洋子さん‥‥‥‥」
その声で二人は美香を振り向いた。美香の瞳に正常な光が戻っていた。
「美香‥‥‥‥!」
「重子、奈美 わたしたち どうしたの‥‥‥‥?ここはどこ?」
精神を病んでいた美香が、しっかりとした口調で語り始めた。
「美香! わたしたちは 夏美さんと洋子さんに 助けられたのよ」
重子と奈美が美香に抱きついた。
「‥‥‥こんな、こんな奇跡が‥‥‥ 神様 ありがとう」夏美と洋子も
涙があふれ出る。

女王軍団は、このやりとりを呆然と見ていた。日本語はわからないが彼女たちの必死の
やり取りの意味はだいたい想像がついた。
「ナツミとヨーコは、クレージーね‥‥‥‥」
「でもそのクレージーが、愛と奇跡を呼んだんだわ」 ソフィー女王が言う。
女王軍団は、自分たちを瀕死の間際に追い込んだコギャルたちと熱い涙をこぼしあう
夏美と洋子の白い背中に、本当の神が降臨したかのような錯覚を覚えた。
(これが本物のSM女王の姿‥‥‥‥‥)
生まれて初めて、自分以外の女性の行為に圧倒されるOWQの女王軍団は、SMの道を
選んだ自分たちの人生を、夏美と洋子が明るく照らし出してくれたような感動に浸っ
ていた。



103:肉奴女王、永遠への旅路 完結編79
07/08/31 07:29:52 TDhWJd8I
 コギャル達5名は、OWQ女王軍団によってチェコの警察に引き渡され、
さらに日本に送られ裁判を受けることとなった。夏美と洋子がプラハの一連の事件
に関して被害届をださなかったためである。しかし、彼女たちが日本で行った数々
の犯罪に対しては刑事罰は不可避であり日本から5人を引き取りに刑事がやってきた。
 その刑事たちに夏美と洋子が聞いたところ、おそらく拉致監禁の罪と、脅迫罪、
暴行罪などであかねと良子は2~3年、重子と奈美は前の罪もあるので3~5年、
そして美香は心神耗弱のため罪は問われないが、前の事件の保護観察処分を継続
するという処置になるだろうということだった。
 夏美と洋子は警察に頼み込んで、明日に出立するコギャルたちに最後の面会に
行った。5人の容貌からは凶悪さが嘘のように消え、夏美と洋子に深々と頭を下げた。
「私たちの将来を思って。被害届を出さないでいただいてありがとうございました。」
以前からは信じられない丁寧な言葉で重子がお礼を述べた。


104:肉奴女王、永遠への旅路 完結編80
07/08/31 07:30:56 TDhWJd8I
「日本に帰ったら、美香が、この4人をできるだけ支えてあげてね。」
と洋子が一人収容されない美香に対して言った。
「はい、 夏美さんと洋子さんに4人の近況もまじえて 外にいる私が
時々手紙を書きます 読んでくださいね」
美香は微笑んだ。こんなに笑顔の可愛い娘だったのか‥‥‥と二人は思った。
「それと‥‥‥‥」
と夏美は美香に言いかけて口ごもった。瑠璃香さんによろしく言って欲しい
と言おうと思ったのだがが、やめた。
瑠璃香は、もうSMの世界の人間ではないのだ。自分たちの事や過去の事を気
に留めさせるようなことがあってはならない。夏美は言い直した。
「5人とも元気でね、へんな誘惑に負けちゃだめよ」
5人は大きくうなずき、夏美と洋子を涙をうかべながら見つめた。


OWQに戻った夏美と洋子は、一段と必死に働きはじめた。自分たちを
必死に助けてくれた女王達のためにも、私欲を捨て身を粉にして働いた。
周囲の女王達は以前にも増して、二人に尊敬の念を持ち接してくれた。
月日は流れ、コギャル達との和解から1年が過ぎた。


105:肉奴女王、永遠への旅路 完結編81
07/08/31 07:31:55 TDhWJd8I
ある日、夏美と洋子は、教育係のダイアナ女王と総支配人に呼び出された。
何事かと思い不安な面持ちで長い廊下を二人並んで歩んでいく夏美と洋子。
「何かしら、もしかしてリストラとか‥‥‥」
「縁起でもないことを言わないでよ夏美、 経営が悪化してるならともかく
  先月は過去最高益をあげたって総支配人が言っていたじゃない」
「そうね‥‥‥‥‥いたっ! ‥‥‥」腰を押さえた夏美に
「どうしたの夏美?」 と洋子が心配そうに聞く。
「この前のミュンヘンから来たお客さんが、ずいぶん長い時間がんばるもん
  だから」
「ああ、あの便器プレイの好きなお客さんね‥‥‥。あのプレイ腰にくる
  からね」
「一種の職業病ね、体が柔らかい洋子がうらやましいわ」
そう会話をしているうちに総支配人室の前に来ていた。
慇懃にノックをすると。中から「どうぞ」とダイアナ女王の声が響いた。
「失礼します」英語で言って、二人は中にはいった。


106:秀明
07/09/08 09:26:48 1skrQWoU
また止まってるぞ。

107:秀明
07/09/11 22:52:02 tZf0DQ1t
続きは?

108:名無し調教中。
07/09/12 21:46:36 VZHAKzKh
hosyu


109:恭一
07/09/15 20:36:32 smhSQ3pb
早く!続き。

110:肉奴女王、永遠への旅路 完結編82
07/09/24 13:38:17 3IkQUVw0
「ま、かけてくれたまえ」と総支配人からソファーを勧められて、二人は
神妙な面持ちで座った。
「あなた達がここへ来てからもう2年ね 早いものだわ 」
ダイアナ女王がニコニコ笑いながら言う。どうやら悪い話ではなさそうだが‥‥‥。
「実は二人をここに呼んだのは‥‥‥‥‥‥、エメラルダ女王がドイツに帰って実家
の事業を手伝うことになったのは知ってるね?」
「はい」 二人は顔を見合わせた。 つい昨日エメラルダ女王の送別会の日程を女王達
で話し合ったばかりだ。
「そこで、空位になってしまう このOWQの最高位 クイーンオブクイーンに
二人になってもらおうかということなんだ」

夏美と洋子は総支配人が言ったことが自分たちには縁が無いと思っていたので 
すぐに反応できなかった。しかしややあって落雷に打たれたような衝撃が二人の体を貫いた。
「な、 い‥‥‥い、いま な、なんとおっしゃいおました‥‥‥?」
「なんだ聞こえなかったのか? もう一度言うぞ クイーンオブクイーンだ」
「ど、どど‥‥‥ どうして‥‥‥  わ、私たち二人に??」
ダイアナ女王が笑い声をあげた。
「信じられないのも無理はないわね。クイーンオブクイーンはOWQの絶対的な最高位
実質世界一のSM女王の座だから、本来は一人のはずよね。
でも、あなたたちの実力は見事に拮抗してる。どっちか一人を選ぶなんてことは、
できやしないわ。なのでOWQの歴史には前例の無いクイーンオブクイーンを二人に
することにしたの、総支配人にこのアイデアを進言したのは私よ、どうクイーン
オブクイーンが、一人じゃなくて二人ってことに納得がいった?」
「い、い、 いえ ‥‥‥‥そ、そ そういうことじゃなく‥‥‥」
「なら、何が疑問なの? それにクイーンがそんなにおどおどしててどうするの?」
ダイアナ女王に厳しく言われて、二人はようやく衝撃から気を取り戻し 聞いた。


111:肉奴女王、永遠への旅路 完結編83
07/09/24 13:39:35 3IkQUVw0
「何故、私たちなんです? もっと若くて綺麗で、ふさわしい人たちがいるじゃない
 ですか‥‥‥?」その問いかけは二人の正直な気持ちだった。
ダイアナ女王と総支配人は顔を見合わせた。そしてダイアナ女王が静かに微笑みながら言った。
「いい?二人とも、これは辞めていくエメラルダをはじめ全員の女王達の総意なの、
 お互いがライバル同士のOWQでは、こんなことはめったに無いんだけどね。
 これがその推薦書の連名のサインよ 見る?」
二人は推薦書を渡された。そこには確かにOWQの30人に及ぶ女王たちの自筆のサイン
が記されていた。
忘我の状態で部屋を出てきた夏美と洋子を、華々しい音をたててはじけるクラッカー
の音が出迎えた。
「ナツミ! ヨーコ! コングラチュレーション!!」
「コングラチュレーション!!」
女王たちが全員集まってきて二人を祝福してくれていた。
「み、みんな‥‥‥‥」
あとはキスと抱擁の嵐だった。


112:肉奴女王、永遠への旅路 完結編84
07/09/24 13:41:13 3IkQUVw0
信じられないような一日が終わり、タクシーで帰路についた夏美と洋子
はまだ呆然としている。雲の中にいるようだというのはこういうことを言うのか。
「あ、運転手さん ここで降ろして」
まだアパートのかなり手前の市街地で洋子はタクシーを止めた。夏美は怪訝そうだ。
「どうしたの? 洋子 こんなところで?」
「夏美、ちょっと歩かない‥‥‥?」
二人はタクシーを降りて、モルダウ河沿いの歩道を歩き始めた。
夕闇が迫り、カレル橋にともった灯りが水面に揺れている。
「信じられないわね‥‥‥‥‥」夏美が洋子に静かに言った。
「うん。 瑠璃香さんにすすめられて夏美とOWQに来て 本当によかったわ‥‥」
「いろいろあったけど、今の私たちはSM女王として 最高に幸せなのね」
「そうね、もしこれを受けなきゃバチがあたりそうね」
日本人としてOWQの最高位に登り詰めるということは前代未聞であることだけは
確かだ。それを受けるということが、今まで自分たちを支えてくれた人たちに対し
ての最大の感謝の気持ちになるのかもしれない。
「やりましょう 洋子 私たちのすべてを捧げるつもりで」
「夏美、でも忘れないで、あなたと一緒だから できるのよ」
「洋子‥‥‥」
抱擁しあう二人の影が、モルダウの流れにいつまでも映っていた。


113:肉奴女王、永遠への旅路 完結編85
07/09/24 13:42:44 3IkQUVw0
二人の日本人女性が、OWQのクイーンオブクイーンの座についたニュースは
衝撃をもって日本のSM界に報じられた。
収監されてるコギャル達4人には美香が真っ先に知らせた。
また、かつて二人とともに聖隷館との死闘を戦った九州SM界の女王たちは帰郷
していたエミーを始め、歓喜に沸きたった。中華街の李の元にも朗報が届き、
店の前では季節はずれの爆竹が響く。また救愛会のメンバーや、元タイトマダム
の従業員達も、かつての友の栄誉を我がことのように喜んだ。古くは彼女たちが
在籍した東京のSM店など「世界のクイーンが元在籍していた店」などという商魂
露な広告を掲載した。
世界のSM誌などのメディアもプラハに取材に駆けつけ、OWQは一時営業に支障が
でるほどの喧騒が続いた。しかしその営業も東洋人の新女王誕生の宣伝効果は
抜群で、連日の盛況が続き、他の女王たちのスケジュールもびっしり埋まっていた。
夏美と洋子は雑誌グラビア用の撮影等で、しばらくは朝から晩までボンデージ
衣装のまま過ごさねばならなかったが、その疲労さえも今は至福に感じた。
(瑠璃香さん、見ていてくれるかしら 私たちの晴れ姿を‥‥‥)


114:肉奴女王、永遠への旅路 完結編86
07/09/24 13:44:20 3IkQUVw0
時を同じくして瑠璃香も、しあわせな時を過ごしていた。
模範囚として出所してきたルリと、二人で暮らし始めていたのだ。
スーパーマーケットのパートという以前の瑠璃香からは考えられない
仕事をしながら‥‥‥。
「お母さん、私も働くわ」 ルリも、仕事を選ばず一心不乱に汗を
流して働いた。
そんなある日、ルリが雑誌に掲載された夏美と洋子がクイーンオブ
クイーンの座についた記事をもってきたのだ。
「見て!お母さん 夏美さんと洋子さんよ!」
「夏美! 洋子!」 瑠璃香は懐かしさで涙が溢れた。
「ふたりとも 本当によく がんばったわね すごいわ‥‥‥」
ルリは感涙にむせぶ瑠璃香をニコニコしながら見つめていた。
「でも、二人ともかっこいいわね 日本にいた時とは別人みたい 
 昔のお母さんと どっちがかっこいいかしら?」
屈託のなく笑うルリを見て 瑠璃香も涙を拭きながら笑った。
「もう‥‥‥。ルリったら‥‥‥」


115:名無し調教中。
07/09/24 23:50:58 5ZvXtA3E
mattetayo


116:恭一
07/09/27 22:59:58 NLUiSEAw
koreijoumatasunayo

117:秀明
07/10/03 21:28:45 nNEXoH+1
まだやってねえのかよ

118:畑山伸二
07/10/15 22:38:06 2Tx9wozZ
いつまで待たせんだよ!

119:肉奴女王、永遠への旅路 完結編87
07/10/16 06:56:17 QJLAWRwA
夏美が過労で倒れたのは、新女王誕生のフィーバーが収まってから1ヵ月後だった。
プレイ中に気分が悪いと部屋を出た夏美は、廊下で倒れているのを発見された。
「夏美 しっかり! 」キャンセルが出て空き時間になった洋子も飛んできた。
救急車でプラハ市内の病院に運ばれた夏美に、支配人が気を利かせて洋子を付き添いに
つけてくれた。
 医者の話によれば夏美の容態は、貧血と極度の緊張の連続からくるストレス障害と
いうことだった。
「1週間ほど安静にしていれば、元の健康体になります」という医師の説明に洋子は
ほっとした。病室で息をたてて眠ってる夏美の横にそっと座った洋子は、夏美の額を
そっとなでた。
「夏美‥‥‥ しばらくは仕事を忘れてしっかり休んでね」
洋子は次の日から、夏美の分もという気持ちで仕事を精力的にこなした。
ダイアナ女王が、その様子を見て。
「ヨーコ、あなたまでたおれたら、クイーンオブクイーンが不在になるんだから
 少しセーブしなさい」とブレーキをかけるほどだった。


120:肉奴女王、永遠への旅路 完結編88
07/10/16 06:57:55 QJLAWRwA
夏美が倒れて5日後、洋子はダイアナ女王のすすめもあって、休暇をとって夏美の見舞いに行った。
夏美が好きなお菓子を買い込んだ洋子は、病院につくなり、夏美が病院の売店で買い物をしてる
のを見て、かけよった。
「あら 洋子 どうしたの? こんな時間に?」 洋子が買ってきたものと同じお菓子を買って
笑う夏美に洋子はあきれて言った。
「もう夏美。 安静にしてなさいよ。 今日はお休みをいただいたのよ」
二人は表のベンチでしばし談笑した。そして病室へ帰り、明日に控えた退院を前に
夜の料理の話でしばし盛り上がった。
「ソフィーたちOWQの若手全員が、あなたの快気祝いに家に来るっていうのよ 
楽しみにしてて」
「洋子の料理が楽しみね 私はワインを1本病院の帰りに買っていくわ」
そういいあって別れた洋子はドアをあけると、夏美の担当医師が立っていた。
「申し訳ありませんが、退院が少しのびそうです」と医師は言った。
「‥‥‥え?」 洋子は驚いた、過労ではなかったのか?
「来週もう一回検査をします。一週間後の今頃の時間ににどなたかご家族が来ていた
  だけないでしょうか?」
洋子は胸騒ぎを覚えた。
「それは、‥‥‥‥ 夏美は 他の病気なんですか?」
病室の夏美に聞こえぬよう洋子は、声を殺して聞いた。
「その時に、お話します。 ご家族は‥‥‥‥」
「いません。 ‥‥‥‥私が来ます」 洋子はきっぱり言った。
それからの一週間、洋子は仕事が手につかなかった。 見かねたダイアナ女王が
 洋子に理由を聞いたが、洋子は夏美の病気のことは話せなかった。
「あなたも疲れがたまってるのね、明日は夏美の病院に行く日ね ちょうどいいから
一日休みなさい」というダイアナの声に
「わかりました。 すみません」と洋子は、うなだれて言うしかなかった。

121:肉奴女王、永遠への旅路 完結編89
07/10/16 07:00:38 QJLAWRwA
病院についた洋子は、重い足取りで医師の部屋を訪ねた。医師は待っていたと
ばかりに、すぐにレントゲン写真を見せながら説明に入った。
「癌です 」
洋子は奈落に突き落とされる自分を感じた。
(あああ   夏美  夏美  夏美!!)
「‥‥‥‥先生、夏美は、夏美は助かるんですか?」
「‥‥‥‥残念です。 もって あと1年でしょう」

洋子の目の前から地上すべてが崩れ落ちた、いや正確には、そう感じた。
そのあとの医師の話はほとんど洋子の耳には聞こえてこない。医師の部屋を出た
洋子は、幽鬼のように彷徨い、病院の庭に出た まだ昼間だというのに何故こんなに
あたりが暗く感じるのだろう。 洋子は人気の少ない、木陰に行って地面にがっくり
膝をついた。
(夏美! 夏美! 神様!!! あんまりです なぜ なぜ? 夏美が!)
激しい慟哭が何度も突き上げてくる。洋子はひとしきり泣いた。一生分の涙をすべて
使い果たすかのように泣いて泣きじゃくった。
 1時間も泣いただろうか、洋子は夏美の病室に向かった。医師によれば夏美にはまだ
 知らせていないそうだ。
夏美には泣き顔だけは見せまい‥‥‥洋子は、全身全霊をこめた普通の表情を作った。
「あら 洋子 遅かったわね」
夏美の声がはずんでいた。病室に閉じこもって退屈していた様子だった。
「そうよ、けっこう忙しいのよ、夏美がいないからよ」
洋子は精一杯の演技で、いたずらっぽく笑った。
「先生に聞いたら、明日退院できるって やっとうちに帰れるわ」
「あ、 そ そうだっけ‥‥‥」洋子はあわてた 
「何よ、さっき先生と話してたんじゃないの?」夏美はふくれる
「あ、ごめん肝心なとこ聞いてなっかたわ‥‥‥‥」と取り繕う洋子を疑いもせず
「もう、あの先生って男前だからね~ 洋子好みの感じだしね」と夏美は笑う。
洋子は怒ったふりして、
「何よ、その言い方、まるで私が浮気もんみたいじゃない」と夏美をにらんだ。
洋子は、ともすれば ほとばしりそうになる夏美への激情を必死に抑えた。


122:肉奴女王、永遠への旅路 完結編90
07/10/16 07:02:55 QJLAWRwA
翌日、退院した夏美は、洋子の待つアパートへ帰ってきた。
「あ~先週の快気祝いやりたかったなあ~ 結局みんなの都合がつかなくて中止か~」
残念そうに夏美が言う。
「みんなごめんっていってたわよ、また近いうちにやりましょう まだこれから先、  
  時間はいっぱいあるんだから」
と自分で言ったセリフに洋子は思わず衝撃を受け、心の中の涙があふれ出た。

(夏美、もう私たちには時間が無いのよ‥‥‥‥ああ 夏美 )

「洋子どうしたの?」夏美が料理の手を止めた洋子に聞いた。
「あ、そうか、だいじょうぶよ 今日は好き嫌いなくなんでも食べるわ
 だって愛する洋子が私のために作ってくれるんだもの」夏美が笑う
「夏美 ありがとう 腕によりをかけて作るからね」洋子は夏美の声に
  救われたように笑った。

食後に、洋子の料理の腕を褒めた夏美は、ポツリと言った。
「洋子の料理が食べられるのも‥‥‥あと、何回かしら‥」
「‥‥‥‥な、‥‥‥何言ってるの 夏美」洋子の顔から血の気が引いた。
「隠さないで洋子、自分の体のことだもの よくわかるわ。 
本当は倒れる前からわかっていたのよ」
「やめて 何、言ってるの夏美 へんなこと言うと怒るわよ」
「今日、私は洋子が来たのを窓から見ていたわ、それから先生の部屋に
  入っていくのも、そしてあなたがそこから出てきて、私の病室に来ないで、なぜか
  中庭で泣いていたのも、すべて病院の窓から見ていたのよ」
「‥‥‥‥‥な、なつみ‥‥‥‥」
「洋子、あなただけは私に隠し事はしないで、例えそれが私に対する思いやりでも」
ついに洋子は顔を覆って泣き出した。こんなむごい定めがあるのだろうか、ようやく
愛する夏美と幸せな日々を手に入れることができたのに‥‥‥‥。
「洋子 ああ洋子 愛してるわ洋子」夏美が洋子に抱きついてきた。
「夏美 夏美 わたしの夏美‥‥‥‥」


123:としふみ
07/10/19 21:58:11 MdBX17eY
この後どうなる?

124:ごう
07/10/22 20:12:37 RPbGaGNT
matuzo

125:肉奴女王、永遠への旅路 完結編91
07/10/27 11:45:59 GFpeukFJ
3ヵ月後、二人はアパートを引き払った。短い期間に買い揃えた家具や食器は
すべて世話になった大家に託し、ほとんど荷物をもたたなかった。
その足で、二人はチェコに来て以来 二年半を過ごしたOWQに向かった。
すでに1ヶ月程前にOWQを退く意思を伝えてある。理由は体力的な限界を感じた
ということだった。たしかに夏美は復帰を果たしたが体調不良にため休みがちに
なっていた。ダイアナは何度も引き止めたが、二人の意思が固いのを見て、慰留
をあきらめた。他の女王もみな残念がった。その中には彼女たちに憧れて入って
きた女王もいた。

朝のOWQは一番早い総支配人が来ているだけだ。
「お世話になりました。みなさんによろしくお伝えください」
「しかし、これから先どうするつもりだね 日本に帰るのかい?」
支配人は聞いた。夏美の病気のことはOWQに人には誰にも話してない。
「ええ、そのつもりです。」
「でも、その前に見ておきたい所があるんです。支配人はチェスキー
 クロムロフって街知ってます?」
「ああ知ってるよ、モルダウ河をさかのぼったところにある世界遺産の街
 だろう?‥‥あそこはいいところだよ」
「行き方がちょっとわからないので教えていただけますか?」
支配人はバスの時刻と、乗り場などを調べてくれた。
「ありがとうございます。このOWQのことは忘れません、支配人もお元気で」
二人は丁重な挨拶をして、城をでた。



126:肉奴女王、永遠への旅路 完結編92
07/10/27 11:49:31 GFpeukFJ
表に出た瞬間、二人を大歓声がつつんだ。
「ナツミ ヨーコ ナスフレダノウ!」(※さようならの意)
「ナスフレダノウ!!!」 妹のようなソフィー女王が二人に抱きつく。
OWQの女王たちが勢ぞろいしていた。ダイアナ女王が夏美と洋子に抱擁してきた
「あなた達こそ 真のクイーンだったわ 元気でね」
二人の目から大粒の涙がこぼれた
「みんな ジェクイ ジェクイ」(※ありがとうの意)
全員と抱擁をかわした夏美と洋子は、チェコに来てOWQに来て本当によかったと
思った。二人は、いつまでも古城とその前で手を振り続ける女王たちにむかって
日本語で「さようなら―」と手を振り返した。


チェスキークロムロフは、支配人が言ったようにモルダウ河をさかのぼった
南ボヘミア地方というところにある、小さい宝石のような街だった。
街をつらぬいて流れるモルダウ河(ブルタバ河)が大きく湾曲したところに
旧市街という街区があり、そこには高い塔のついた古城があり、この複雑で
魅力的な小都市を見下ろしている。
夏美と洋子は、この街に来ていた。かわりものの神父がいるという話を聞い
たからだ、3日間探しあるいた二人は、ようやく場所を聞きその神父をたずねた。
崩れ落ちそうな教会の庭を掃除してるおばさんに聞くと、神父は昼から酒をくら
って寝ているという。
「ずいぶん型破りの神父さまね」二人は笑いあった。
「でも、わたしたちにはぴったりかも」
昼でも暗く埃くさい教会に入っていくと、大きないびきが聞こえてきた。
そのボルキ神父が聖壇の前で寝ていたのだ。二人が神父を揺り起こすと、神父は大きな
あくびをして不機嫌そうに体を起こした。
「ドブリー・デン」二人はあいさつをして、神父にあるお願いをし始めた。
神父は、たどたどしいチェコ語で必死に頼むこの東洋人の女性に興味を引かれたらしく
OKというように指で○のマークを作ると、また根っころがって寝てしまった。
「ほんとうに大丈夫なのかしら? この神父さん」
二人は、不安げに顔を見合わせた。


127:肉奴女王、永遠への旅路 完結編93
07/10/27 11:53:46 GFpeukFJ
その次の日の夜、二人は、ブルタバ河を見下ろす古城にたっていた。
二人ともプラハで買った純白の花嫁衣裳を着て。
「夏美‥‥‥‥ やっと私たち‥‥」
「洋子‥‥ ずっとこの日を待っていたわ‥‥‥‥」 
青白い月光が二人のウエディングドレスを鮮やかに照らし出す。
そのとき、後ろから咳払いが聞こえた。
「あ、神父様よ」二人が振り返ると、そこには昨日とは見違える正装をして
神々しいばかりの端正な顔立ちの神父がたっていた。驚く二人をにっこりと笑い
ながら手をとり城のかつての聖壇の残骸のところまで導く。
このボルキ神父は、どんな祈りでも捧げてくれる神父としてチェコでは、一部
の人の間では有名だった。その行為は異端とみなされ教会組織から締め出しをく
ってはいたが。一部の人というのは同性愛者である。普通の教会では執り行って
もらえない同性同士の結婚式をどこでもあげてくれる神父として有名なのだ。

チェコの片隅の町の古城で、日の光を浴びることもなく、まして祝福する客もなく、
しかし彼女たちにとってかけがえのない儀式は終わった。 
二人は神父の前で永遠の愛を誓った。
「ありがとう‥‥‥‥神父様」
「世の中にはいろいろな愛の形がある 大切なのは相手が誰かではない、
  相手をどう思うかだよ‥‥」
そう言い残して、静かに神父は去っていった。

あとには静寂が残された。

「夏美‥‥‥」「洋子‥‥‥」
もう、二人にとって言葉さえも無意味だった。二人は静かに抱き合い、
床に身を倒した。
たった今着ていたウエディングドレスをベッドがわりにして、二人は
お互いの女自身に顔を埋めあい、何度も何度も愛し合った。そこにはもはや
性別も年齢もなかった。生も死も超えた不思議な感動だけが二人を包んでいた。


128:肉奴女王、永遠への旅路 完結編94
07/10/27 12:05:26 GFpeukFJ
OWQの門の前に一人の若い日本人女性が立っていた。
ドアが開き城内に案内された、その日本人女性をダイアナ女王が待っていた。
「ようこそ ルリ 」
ルリは、数ヶ月前に夏美と洋子の記事を見て以来、SM女王に深い興味を持ち始めていた。
母にその気持ちを打ち明けて、SM女王に成りたいと申し出た時に瑠璃香は当然反対したが、
その後元気の無いルリを見るたびに、瑠璃香は己の血がルリにもまた色濃く流れていること
を思わずにはいられなかった。ルリの決意が本物であることを確かめた瑠璃香はついに娘が
自分と同じ道を歩むことを許したのだった。
ルリは瑠璃香のつてを使わずに六本木の老舗「女王の椅子」に入店し、メキメキ頭角を
顕していった。そして、大手SM雑誌が企画した都内の有望新人女王の海外研修に応募し
見事その座を勝ち取っていた。研修の中には、もちろんOWQも含まれていた。ようやく
今日そのOWQにやってきたのだ。
「夏美と洋子に、私の近況を伝えて」という母のメッセージをたずさえて。

「あの‥‥夏美女王様と洋子女王様には、本日はお会いできますか?」
圧倒的なOWQの雰囲気に呑まれながらも、もともと語学が得意なルリは流暢な
英語でダイアナ女王に聞いた。ダイアナは少し寂しそうな表情になって。
「‥‥残念だったわね、彼女たちは引退したわ」
「‥‥‥‥え!‥‥‥?」大きな目を見開くルリの顔を見て、ダイアナは
「あなたは、彼女たちのファンなの?」と聞いた。
事態がすぐに飲み込めずとまどうルリは
「‥‥‥はい、‥‥あ、あと 母から近況を報告するように言付かって
  きたんです」
「母? お母さんはなんておっしゃるの?」ダイアナは、もしやと思った。
「あの‥‥‥瑠璃香といいます。わたしと1文字違いの」


129:肉奴女王、永遠への旅路 完結編95
07/10/27 12:07:44 GFpeukFJ
ダイアナは感嘆した。
「そう、あなたが‥‥‥。 お母さんのことはナツミとヨーコからよく聞いていたわ
 日本一の女王様だったそうね‥‥‥」
「はい、‥‥‥あ、いえ そんな‥‥‥」

ダイアナはしばらく、目をおとして何かを考えている風だったが、やがて
「いい ルリ よくお聞きなさい、ナツミはもうあとわずかの命だと思うの‥‥‥‥」
「えっ!!!‥‥‥‥‥」ルリは絶句した。

ダイアナは夏美の病気のことを、最後まで洋子から聞かされなかったが、そこは長年
人間を見てきたカンで、よくわかっていた。二人が絶頂期の今何故引退を申し出てきたのか、
そして夏美を気遣う洋子の態度すべてが、そのことを意味していた。そう思ったからこそ、
二人の退店に同意せざるをえなかったのだ。夏美の検査の結果は、3ヶ月も前にわかって
いたはずだ、それを私たちOWQの人々に隠し通したのは、彼女たちが出したある結論を
誰にも干渉されたくなかったからに違いない。それにしてもOWQに迷惑をかけまいと
3ヶ月もその苦行をやりとげた夏美と洋子の精神力にSMに対する深い愛をを感じた。
そして二人がだした結論は、二人を貫く愛という感情から来ていることは、ダイアナには
わかっていた。

「二人は、深く愛しあってるわ‥‥‥ナツミがいなくなったらヨーコもきっと‥‥‥」

ルリは、目の前がぐるぐる回っている気がした。 このことを母が聞いたら‥‥‥。

「‥‥‥ルリ、二人がここを出たのは3日前よ、今ならまだ間に合うかも‥‥
チェスキークロムロフに行くと言ってたわ。悔いを残さぬよう行ってらっしゃい」

ダイアナの好意で、ルリはすぐにチェスキークロムロフに向かった。


130:肉奴女王、永遠への旅路 完結編96
07/10/27 12:09:43 GFpeukFJ
古城で神父と二人だけの結婚式をあげた夏美と洋子は、朝日の光を白い裸身いっぱいに
受けて目をさました。二人は、しばし相手の顔を見て、微笑みながら静かに服を身に纏た。
古城を出て古い街並みの中 二人はゆっくりと歩を進め始めた。
旧市街のはずれまで来た時に、目前に若い日本人とおぼしき女性が立っているのが見えた。
「ル‥‥‥‥ルリちゃん‥‥?」
「夏美さん 洋子さん‥‥‥‥会えた 会えたわ‥‥‥」

そう言うと、ルリは目に涙をためて泣き出した。
夏美と洋子は、もう誰にも会わないだろうと思っていた矢先に、瑠璃香の分身でもある
ルリに今こうやって邂逅が出来たことに、運命的なものを感じた。
「ずいぶん立派になったわね‥‥‥」
「瑠璃香さんは どう? 元気かしら?」

二人の悟りきったかのような静かな笑顔からは、せっぱ詰まったものは感じられない、それが余計にルリの不安をかき立てた。

「夏美さん 洋子さん 私には本当のことを言ってください! 
 二人は、このまま 死ぬ おつもりなんですか?」


131:肉奴女王、永遠への旅路 完結編97
07/10/27 12:14:25 GFpeukFJ
夏美と洋子は、ルリが泣き崩れながら訴える姿を見て、ルリを静かにかかえ路傍に
腰をおろした。そこでルリは、女王になったことや、海外研修でOWQに来たこと、
OWQでダイアナ女王に言われたことを包み隠さず話した。
 夏美と洋子は、ダイアナがすべて見通していたことに、少し驚いたが、ダイアナ
の眼力を知っている二人には、それも当然のことのように思えた。
「でもねルリちゃん、私たちは死ぬためにここに来たのではないのよ」
と夏美がルリの涙を拭きながら優しく言った。
「‥‥‥‥で、‥‥でも」
目を真っ赤に腫らして泣くルリに、瑠璃香譲りの無償の愛の姿を見た洋子がにこやかに言った。

「私と夏美は、長い長いSMという道を旅してきたわ。 
 でも‥‥‥それも、ようやく終わったの。 ここに来たのは、二人で新しい旅に出るため。」
そこまで言うと洋子は遠くを見つめる目つきになった。
「本当に、本当に‥‥‥ 長い旅だったわ‥‥‥‥」

洋子の言う 「新しい旅」 の意味がわからないルリは、しゃくりあげながら聞いた。
「今度の旅は、新しい旅は‥‥‥永遠の旅路よ、私と夏美と二人だけの‥‥‥」
(それは‥‥‥つまり、二人で) と言おうとしてルリは、二人の笑顔を見て言えなかった。
二人の愛の強さが、生や死を超えた所にあるということなのか、それとも二人は未だ何かを
求めて、この異国の地を旅していこうとしているのか。 ルリには、その答えこそが永遠の
中に息づいているように思えた。
ルリは、母の近況を熱心に話した。そうすることで二人が旅立つのを少しでも引き留めようとするかのように‥‥‥。
「ありがとう ルリちゃん あなたにあえて良かったわ」
「瑠璃香さんには手紙を書いて、昨日ポストに投函したの、もう少ししたら日本に届くかもね」
その手紙は、おそらく別れの手紙なのだろう、 そう ルリは思った。


132:肉奴女王、永遠への旅路 完結編98
07/10/27 12:16:09 GFpeukFJ
「これ‥‥‥‥、あなたに、もらっていただけるかしら‥」 

そう言って二人は自分達の首から、それぞれネックレスをはずし、ルりの手に渡した。
「じゃあ私たちは、もう行くわね‥‥‥‥。がんばってねルリちゃん」 

 腰をあげて、涙にくれるルリを優しく抱擁した夏美と洋子は、そのまま後ろを振り
返らずに歩み出していった。ルリはその後ろ姿を涙を湛えた目で悄然と見送るしかなかった。 

(さようなら‥‥ 夏美さん 洋子さん ‥‥いえ 夏美女王様 洋子女王様 )



「夏美、ルリちゃんは いい女王になりそうね」
「そうね、 瑠璃香さん‥‥洋子‥‥そして私  
次の世代の女王である彼女に何か大切なものを伝えることが出来たのかしら‥‥‥‥?」
「あのこはきっと わかってるはずよ ‥‥わたしたちが何を求めて歩いてきたか‥‥」

夏美と洋子の中で、長い歳月の出来事が脳裏に明滅した。

「多くの人との 出会い、別れ‥‥‥そして、やっと私たち 二人になれたわね‥‥」
二人は、深い南ボヘミアの漆黒の森の中に足を踏み入れていく。
「夏美‥‥‥‥、この森を抜けたら、きっと私たちの新しい旅が待ってるわ‥‥‥」
「洋子‥‥私たちは、永遠に一緒よ‥‥‥‥」
手を握り合った二人は、永遠の旅路を求めて、ボヘミアの森の中へ消えていった。

それ以降、二人の女王の姿を見たものはいない。


133:肉奴女王、永遠への旅路 完結編99
07/10/27 12:22:50 GFpeukFJ
「瑠璃香様

このお手紙が日本に着く頃には、私たちはもう次の旅路へ歩き出していると思います。
私は病気になってしまいました。その病気は現在の医学では治癒することが難しく、
私に残されている時間は、あまり無いということでした。それを聞いた時は洋子と
アパートで三日三晩泣き通しました。ようやくおだやかな日が私たちに訪れようと
していたのに、と神様を恨みました。でもその後に、あることに想いいたったのです。
実は私たちにとってSMというゆりかごの中で過ごしていた日々こそが穏やかな日
だったのでは、と。 そう思った時に、自分を愛してくれた人々のことが無性に
愛おしくなりました。多くの人たちの愛が私の中に息づき、今も私を内側から支えて
くれていることに気がつきました。その中で瑠璃香さんから受けた愛はとても大きく、
私を、このように考える事の出来る人間に成長させていただきました。そんな大事な
瑠璃香さんと最後にお会い出来ないのは心のこりです。私は今、無償の愛を注いで
くれる最も大事な人と人生の残りを過ごせることに、本当の幸せと感動を噛みしめて
います。洋子と行くこれからの旅がどのようなものであるか、私にはわかりません。
ですが、どうか私が最後まで幸福な人生を送れたことを信じていてください。
瑠璃香さんとルリちゃんの人生もきっとそうであると信じています。 最後に李さん
を始め、日本のみなさんに、どうかよろしくお伝えください。
二人は今、幸福への旅路を歩いていると。    
                        ──夏美       


134:肉奴女王、永遠への旅路 完結編99
07/10/27 12:23:23 GFpeukFJ
瑠璃香様

瑠璃香さん、今の私たちが最もお会いしたいのは瑠璃香さんです。今、夏美と二人で
手紙を書いていますが、日本を出る時にこのような手紙を書くことになるとは想いも
しませんでした。私達は、これから新たな旅へ出ようとしています。できれば瑠璃香
さんに見守られながら出発したかったけど、それは無理な願いです。でも瑠璃香さんに
どうしてもわかっていただきたたかったのは、現在の私たちが、本当に幸せな日々を
過ごしているということです。ずっと一緒にいたい人とともに過ごせる時間って、
こんなに幸福なのですね。私も一時は夏美を失う恐怖ばかり考え、その苦しみから
逃れたいという想いを持ったこともありますが、その苦しみの中から、夏美のことを
永遠に想い続けるという選択を自分ができるということに気がつきました。それから
は1日1日が二人にとってのかけがえのない時間になっていきました。こんなに幸福
で安らかな時間を自分に与えてくれた、瑠璃香さん、そして李さんを始め、みなさん
に本当に感謝したい気持ちで一杯です。心残りはその感謝をじかにお会いして、お伝
えすることができないことです。今日私たちはチェコのある町で婚礼を済ませる予定です。
瑠璃香さんに私たちのウエディング姿を見ていただきたかったです。でもきっと瑠璃香
さんはこの空のどこかで私たちを見てくれていると信じています。  
瑠璃香さん 本当にありがとうございました               ──洋子


135:肉奴女王、永遠への旅路 完結編100
07/10/27 12:25:56 GFpeukFJ

瑠璃香は涙を滂沱と流しながら、何度も何度も手紙を読み返した。
遠い異国の地で、永遠の旅路に出なければならなかった二人の運命が
瑠璃香の胸を激しく打つ、

(あなた達は、最高の女王よ‥‥ありがとう 夏美 洋子  さようなら‥‥)


人の噂は45日と言うが、一時は世界のSM界の頂点に上り詰めた夏美と洋子に
対してマスコミは当時の喧噪も過ぎると忘れ去ったように報道しなくなった。
もちろん彼女たちが行方不明になったことなど知る由もなかった。
 しかし、同時代にSMの世界に生きた人々にとっては、鮮烈な生き様と深い
感銘を残して消えた二人の女王の伝説は、SMという世界がこの世にある限り
永遠に語り伝えられるだろう。
その人々の記憶の中で二人は今も永遠の旅路を続けている。
 
 そして‥‥‥‥六本木のホテルの一室で、新世代女王として欧州の研修を
終えて帰国したルリの鞭が、鋭い音とともに新たな時代を刻みはじめていた。
ルリの汗に光る首には、ふたつのネックレスが煌いていた。


肉奴女王、永遠への旅路



               2007.10.27    


136:肉奴女王、永遠への旅路
07/10/27 12:28:56 GFpeukFJ
ありがとうございました。

137:紘一
07/10/27 22:39:23 KY1UvoE4
すばらしいラストでした。

138:名無し調教中。
07/10/29 00:15:58 d0EuetPj
大長編SM大河ドラマお疲れ様でした。
興奮以上に感動しました。
(モノからは変な汁が目からは変な汗が…)


139:名無し調教中。
07/11/03 12:23:24 fhj2p+zV
SM小説の範疇を超えた名ラストシーンでしたね。
ありがとうございました。
次は初期のようなエロ度の濃い新作を期待します!

140:名無し調教中。
07/11/04 15:02:03 jjBZlOK6
長年に渡る連載、本当にお疲れ様でした。
投げ出す人も多い中、最後まで続けられた精神力に感服です。
個人的にはナベジュンよりも、余程プロに感じました。


141:名無し調教中。
07/11/12 19:17:03 gdyUpkHU
ずっとROMってましたが、エロに涙したのは初めてです。


142:たくろう
07/11/18 08:52:02 mX943NRq
俺もマジ感動しました。 ラストシーンの余韻にまだ浸っています
架空の話って分かっていても、最後の哀切感と荘厳さが交差する展開は
泣けたって言葉じゃ表現しきれないぐらいの素晴らしいラストでした。
SM板に永久に残しておきたいッス‥‥‥。


143:名無し調教中。
07/11/25 22:57:33 PVm5dUud
遅ればせながら長期連載お疲れ様でした。
最初の頃はただエロ目的で読んでいましたが、いつしか惹き込まれてしまいました。
ログを永久保存させてもらいます。


144:名無し調教中。
07/12/01 12:02:53 Uwa5sLl/
いい映画、一本見終わったくらいの感動をありがとう。


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