04/08/22 03:40
「はい,それではおなかのなかを調べるために浣腸します」
医者がそう告げた,カナはその言葉の意味を理解するまで時間がかかった
『かっ,浣腸・・・あの先輩が苦しんでいた,あの浣腸??なんで健康診断で浣腸なんて』
カナはかるいパニックになっていた.
『なんで?私が浣腸?わたし便秘でもないのに』
「・・ぃや・・浣腸なんて・・」
震える声で訴えた
「おなかの中の便を出して検査するんだよ,便をしらべるととてもたくさんのことが分かるんだよ」
「え・・で,でも・・・」
浣腸する必要なんてない,ましてこれは学校の健康診断のはず
訴えたいことはいっぱいあった,でも軽いパニックから抜け出せず,何も言えない.
「はい,おしりの力を抜いて・・」
「あぅっ」
カナの肛門にカテーテルが突き立てられた.
正確に浣腸を行うため,シリンダーを機械にかける.そのため浣腸器からのびたカテーテルを肛門に突き刺すのだ
カテーテルはなおもカナの肛門の中に入り込んできた.浣腸液を奥へ注入するため10cm程度挿入するのだ
「よし,準備はいいな」
医者たちは顔を合わせ,シリンダーがかけられた機械のスイッチを入れた.
機械は正確に同じ速度で浣腸液をカナの腸内へと押し込んでいった.
意外に違和感がなかった.浣腸液が体温に近い温度に調節してあるのと,カテーテルが奥まで入っているため
わずかに下腹部に圧迫感を覚えただけだ,それもキュルクルルと小さな音を立てると無くなった.浣腸液がさらに奥へと押し込まれたのだ.
カナのおしりからカテーテルがキュッと小さな音を立てて引き抜かれた.
『わ,私浣腸されちゃったの・・・』
肛門の感覚はまだマッサージの感覚が残っており,浣腸液もスムーズに押し込まれてしまったためまだ実感がわかない.
「はい,浣腸しましたよ.もうすぐしたらトイレに行きたくなるけど我慢してね.我慢しないとお薬がちゃんと効かないから」
どこかで聞いたような話だ,いつぞやアケミの保健室の件のあと保健室の先生に聞いたような気がする.
カナにまだ便意はない,カテーテルを使って浣腸したため直腸に刺激がまだきていないのだ