07/12/28 00:20:37 RFgAnpE70
※>>20の続き
朝夕の肌寒さに秋の深まりを感じたある日のこと。
今日も僕はクドと一緒にテスト勉強をするために放課後の家庭科部室にやってきた。
クドは先に来ていて、こたつに入っていた。
「こんにちは、クド」
「こんにちは、です」
足はこたつに入れたまま、ぺこりと頭を下げる。
「そのこたつも家具部から?」
「はい。まだちょっと早いかもですが……」
「クドは寒がりだもんね」
「えへへ……」
と笑うクドは、制服の上に半纏とかどてらとかそんな感じのものを羽織っていて、ぬくぬく幸せそうだった。
「リキ、お隣はいかがですか?」
クドは体を端に寄せ、こたつ布団を持ち上げて僕が入る場所を用意してくれる。
「ありがとう」
ふたり肩を並べてコタツに入った。
少し窮屈だったけど暖かかった。
「あ・まんだりん・とぅー・ゆー、なのです」
きれいに皮をむいたみかんを渡される。
「ありがとう」
「まだまだたくさんありますからねー」
そう言って、もう一つ手にとって、小さな手で皮むきに取り掛かる。
こたつの上の籠にはみかんが山盛りになっていた。
なんだかすごく日本の冬って感じだった。