07/04/06 23:05:20 SYf+TFFCO
「このみ...大丈夫...だよね」
浴槽が鮮血を覚えるほど、環の中には事実が深く刻まれる
「ほら..早く起きなさいよ」
ぐったりとしたこのみの体を抱き抱える。その腕は人形のようにだらりと地面につく
「もぅ、どうしたの。しっかりなさい」
言葉とは裏腹に、覇気が見られない。目の焦点も合わず、虚ろになりかけている
「このみ、早く起きなさいよ。....ねぇ、起きてよ。このみ、起きなさい!」
肩をゆすりこのみを体を動かす。だが、無情にもその首は力を無くし、死んだ鳩のようにうなだれている
「大丈夫か、姉貴!今でかい音がしたけど。あ、チビスケもか」
浴槽の前に雄二の影が見える。異変を察知して駆け付けたのだろう
「雄二なんでもないわよ。ただこのみがおきないだけだから」
もはや棒読みのような言葉を紡ぐ環
「はぁ?風呂場で寝るなんて、まだまだガキ...」
ふと足元を見た雄二の声がとまる。浴室への扉の下から、うっすらと赤い液体が流れている
「このみがおきないだけだから ほらこのみおきなさい いつまでもねてたら」
「姉貴はいるぞ!」
バァン!
力強く扉を開いた雄二の目の前には、信じたくもない光景が広がっていた。
体の関節がだらりと垂れ、その目には光すら見えないこの