06/10/05 14:12:38 is9KkUsw0
瞳を罪悪感の涙で潤ませながら、その手を秘所と胸に押し当てている佐祐理さん。
劣情を押さえつけようとしている。小刻みに震える手のひらが感じる場所を転がし、
押し潰すように、淫らに円を描いていることに気付かないまま―。
顔、声、仕草。全てが可愛い、いじらしい、苛めたい、もっともっと、乱れさせたい
……志保の理性は、そこで外れた。
気にすることなんてない、ここには誰も来ないし、声だって聞こえない、相沢さんは
気絶してる。それにこういうシチュって、大抵イカせたら収まるし……
佐祐理さんを犯したいんじゃない、佐祐理さんを助けたいから、それなら……。
そう思った次の瞬間、志保はもたれるように佐祐理さんをかき抱き、何か言おうと
したその唇を、自分のそれで塞いでいた。
「は……んぅっ……」
合わせた唇の隙間から舌を挿し入れ、佐祐理さんの唾液と息の匂いに酔う。
可愛らしく並んだ歯をつついたり、舌を絡ませて強く吸い……。
初めはどうしていいのか分からず固まっていた佐祐理さんも、やがて志保の舌が
くれる感触に蕩かされ、貪欲に快楽を求めていく。
酸素が不足して、頭に霧がかかるまで互いを貪り、ようやく唇を離した二人。
その頃には、名残惜しげな唾液の糸が途切れる前に、互いを求め合うほどにまで
愉悦に狂わされていた。
「はぁっ、し、志保さん……」
だらしなく皺だらけになったケープに、手を伸ばす。男が好きな女を押し倒すような
その視線からは、ほんの数十秒前まで、女同士で愛し合うことを気持ち悪く思って
いたとはとても思えないだろう。
「佐祐理さん、こんなに感じて辛いでしょ?今、楽に……」
「そんな、でも……あはっ!」
藍色のリボンを外す衣擦れ、ただそれだけの刺激で、佐祐理さんは体を強張らせ
ながら甘い声を上げる。
耳で聞く麻薬、それを聞いたら、男は勿論女でも股間を潤ませるような―。
そんな声に誘われるように志保はケープを解き、ワンピースのボタンを外していく。