05/09/28 13:27:20 +wfaaBuM0
パーフェクトプランとか日常回帰とかいう言葉を使うから
ややこしくなるんじゃないかな。
恵が意識しているかどうかは別として、行動原理は「（岸田が言うところの）呪い」の解除。
恵自身が岸田を殺害しても自身の罪を重ねるばかりか、
岸田と同じ排他論理を実践する同類になる。
岸田を船底に封じたまま救助を待っても、岸田が生きている限り社会的に抹殺される。
恭介を使って秘密露呈前に岸田殺害が良さそうだけれど、
恭介にそれが可能か？自分にとってどんな意味を持つのか？
この辺の不安が「夜の扉」の恵の行動を説明していると思う。
もうひとつ、完全に岸田サイドに立つ（岸田とタッグ）という選択もある。
他の選択が無くなった時、これを選び、エレベーターで下降するが・・・。
恭介が優勝旗で岸田を殺害するのを目の当たりにして
恵の呪いは昇華されたと思うんだよね。
同じ「犯さざるを得ない殺人」を実践しつつも、それに拘泥しない生き方。
好意と信頼を預けた恭介が果たしたという点で、恵は救われたのではないかと。
秘密も一応隠蔽されたしね。（この後の明乃の「私のもの」で微妙になっていくんだけどｗ）
その点、「また会いに行くわ」の場合、自身の手で岸田殺害、恭介による救済なし。
「呪い」は解除されていない＝岸田と同族という呪縛にはまったまま。
だからあの後の恵の行動は、推して知るべし。
恭介「も」殺した/殺してない、これが大きいと思う。
と俺は解釈している。