04/07/21 00:21 3TtKlqLb
寮生活してた主人公がTSして、後輩や留学生にヤられちゃうって内容のSS知らない?
前に何処かのスレで見たんだけど、どこだったっけなぁ~。
338:名無しさん@ピンキー
04/07/21 00:33 v1N8ywCW
レズ好き即荒し、という反応はどうかと思うぞ。
339:名無しさん@ピンキー
04/07/21 00:38 tT/ZpzlI
>>337
それはポキールのことかな?
だとしたら「もし理想の女性に生まれ変わったら」スレだと思う。
340:名無しさん@ピンキー
04/07/21 00:42 27tCiUz3
>>332>>338
前科者を信じる事はできない。以上。
341:名無しさん@ピンキー
04/07/21 00:53 04p0I92E
短絡的に断定するのは釣りの技の一つ
例
325、333、340
342:名無しさん@ピンキー
04/07/21 00:55 l5ngibRN
女同士が好きな奴はすべてレズスキーだと思い込んでる可哀相な人は放置しましょう。
343:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:00 WTalhP/D
誰にでも一つのジャンルの中で特に好きなシチュエーションはあるもんさ。
それは全然悪くない、当たり前。
レズ推奨派が他排斥主義なんでなく、排斥主義な奴がたまたまレズ好きで
たまたまこのスレを見つけちゃったんだろう。…迷惑な話だが。
で、スレを分けたところでそういう奴はレズシチュ専用になっても
元男優位か、はたまた天然女体優位かとかで気に入らない方を
そのうち排斥しようとするだろう。細分化すればキリないけどね。
一番いいのは他人の趣向を黙って見過ごせない奴は
こういうとこで萌えを満たそうとすんなってことだよ。
自分好みの創作サイトでも探した方が精神衛生上にも有意義だぞ、と。
344:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:04 zCsGZWPH
>GJだけどレズ展開しかなさそうなのが残念。
>アラシ帰れ。
>前科者を信じる事はできない。以上。
どうがんばったってこの書き込み。あげく>>343。
現状においては粘着派ホモスキーがたった一人でスレを荒らしてるな。
で、俺はレズもホモも何だってOKなんだが。
345:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:14 27tCiUz3
ホモホモうるさいやつがいるな。TSとホモは違う。荒しか?
>>341
人を勝手に釣りにするなよ。
レズSSが出る→スレ荒れるの流れを皆嫌っているのがわからないか?
346:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:15 hc+YrmM+
>>344
何でそんなに必死なの?
347:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:16 +D0TNLbo
すいません、ちょっと告知。
URLリンク(tsadult.s7.x-beat.com)
こちらの画像うp所にて、SSを投稿するためのCGIを設置しました。
画像と密接に連携したSSを投稿するのにいいんじゃないかと思います。
よかったらご利用どうぞ。
ただし別スレでもこうやってお知らせしてるので、微妙に趣向の違う人たち
が同居する投稿所になります。好みの違う人たちとも平和共存をお願いし
ます。
348:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:16 oFdRm4zX
荒れ始めたのは
>>325のレスが原因です。
349:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:19 8Tg4UH5h
肉料理と魚料理がメニューにあるレストランで、肉料理好きな人が
「魚料理がメニューにあると無駄な争いが起こるのでが気に入らない!魚料理好きは消えろ!」
って言ってるようなもんか?
350:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:20 +D0TNLbo
>>320
いま>>347の告知をしにきてたまたま目に入って読み出したらたまらない
面白さでした。激しくGJです!
某文庫のレンタルボディとか好きだったんで、めちゃツボでした。
VR物っていいですよね。触覚のくだりも実験的で面白かったです。
351:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:20 04p0I92E
2chで「皆嫌っている」てのは無意味。
何故なら、皆が具体的に何人で、スレ住人の何%を占めるか調べることができないから。
352:名無しさん@ピンキー
04/07/21 01:55 3TtKlqLb
>339
サンクス。
353:名無しさん@ピンキー
04/07/21 02:49 BE1CvTV/
>前スレ458さん
とても良かったです。
何とはなしに、旧作のセネアさん×令タンを思い出させられますた。
支配・被支配の関係なのに、ほのかにラブラブという……
354:名無しさん@ピンキー
04/07/21 06:46 1AF0nOCs
>>351
お前は小学生かw
355:名無しさん@ピンキー
04/07/21 06:50 KNB+FQ4c
SS投下まだあ?
>>327
できれば投下が終わったならそれを知らせてくれるとありがたい
356:名無しさん@ピンキー
04/07/21 11:02 kFiqOBFm
おおっ、こんなに女相手のSSが投下されてるなんて!
今まで少なすぎたから非常に喜ばしいな。
これで女の方が良いという人もスレに入ってきて、厚みも増すことになるかな。
357:名無しさん@ピンキー
04/07/21 11:14 qwpLOxRh
/レ'エ~~~~~~'⌒`ヽ、
//● / , ,、 ヽ ヽヽ ト、
/7O j_ノ_/ハHl、_j l lN
〈7イ エ|/l/ `ヘノ} jrく)j 相手の性別どうこうはやめようわはー
r‐ヶハl c⌒r─ォ⌒c,ハヽ〉 みんな同じTSだわはー
Y//,ハ>、j>l、_ノ.イレ1l レ′
\l l//` ` ̄エ j l レ'
_>′r。~。ヽ レ'エ
(__ゝ、<ゞニア< |
\`^^エ l
`ーr-、ノ
し′
358:名無しさん@ピンキー
04/07/21 11:20 czQsQ8Fp
ま、SSに幅が出るのは良いことだわ
359:188
04/07/21 11:27 Iob2G63O
7
目が覚めると、目の前には雅の寝顔があった。
昨日の淫乱な雌の顔はどこへやら、すぅすぅと寝息を立てる寝顔はその童顔も相まってまるで無邪気だ。
もっとも、淫靡な女の匂いとお互いの体液を全身にからみつかせ、体液でべとべとになったベッドに裸で寝ているのだからその邪気のない
表情は返って淫靡さを感じさせる。
相変わらず、俺の身体は女のままだ。
ベッドに横になっていても鉛直方向に向かって重力を感じる胸の重さに違和感がある。何より、男なら朝に感じないはずのないあの感触がかんじられない。
そんなあほなことを考えながら、俺は軽く雅の身体を抱きしめた。
「ん・・・ おはよ」
「あ、起こしちゃったか?」
「ううん・・・」
お互い、ベッドの中で抱き合ったままの時間。
「んー、べたべただね・・・シャワー浴びてくる」
「もうしばらくこのまま。雅の匂いとべたべたな感触を味わっていたい」
そう言って、朝日の差し込む中、女同士で再び快楽を与えあった。
360:188
04/07/21 11:46 Iob2G63O
8
俺と雅がベッドから出たのはもうお昼近かった。
見慣れた景色。全裸の雅が台所でブランチの支度をして、全裸の俺がテーブルでその景色を眺めている。
どうせ他人が入ってくるわけでもなし、お互いすべてをさらけ出した後の朝。裸の食卓。
たった一つ見慣れないのは、俺が女になってるというその一点だけだ。
ミディトマト、フレッシュチーズの油漬け、生ハム、アボカド、チコリのサラダ。
カリカリに焼いたベーコンとバターたっぷりのスクランブルエッグ。
トーストと、輪切りにしたオレンジのママレード。
夜通し乱れに乱れて疲れた身体に、ボリュームはあるもののレモンとオリーブオイルでさっぱりとしたサラダがうれしい。
半熟のスクランブルエッグに添えられたベーコンの塩気が、汗と体液を出しまくった身体に美味しい。
「なぁ、そろそろ男に戻してくれよ」
雅は普段はコンタクトだけども、家の中では大ぶりな丸い縁なしめがねをかけていることが多い。輪切りになったオレンジがそのまんまの形で残ってる
ママレードを一片丸ごとのせたトーストをくわえた状態で、きょとんと俺を見つめる雅。嫌ーな予感が頭をよぎる。しばらくこのままでいろと言うんじゃ無いだろうな。
「戻せないよ」
口にくわえた部分をきっちり咀嚼して飲み込んだ後で出てきた言葉が、それ。
なんでこう、予想の斜め下20光年くらいの発言をするかな・・・こいつ
361:188
04/07/21 12:00 Iob2G63O
9
「えーっと、それはつまり、どういうことかな? 俺はこの先ずーっと女のままとか・・・?」
「うん」
悪びれもせず、間もおかず。実にあっけらかんと。
「えー、雅さん、私はこの前、『卒業したら結婚しよう』って言いましたよね。あなたもオッケーしましたよね?」
「だって、人を好きになるのに性別は関係ないでしょ。あなたという人を好きになったんだもん。女でも全然問題なし。身体は女だけど、戸籍は
男のままだから結婚も問題ないし。あ、でも女同士では子供は作れないから、前もって昨日中で出して貰ったでしょ。昨日は危険日だし、妊娠
しやすくなる薬(魔術薬・自作)を飲んでおいたからオッケーよ。2人目も作れるようにあそこの中に出た精液を採取して冷凍で保存する手はずも
とってあるしね。まだ文句ある?」
「・・・・えー、その、俺の意志は?」
「ん~、・・・えーっとの・・・いーじゃないっ 女の子の方がいいでしょw」
そうだ、こいつはそういう奴だった。
せめてもの救いは、こういう奴だから気が変わって俺を男に戻す薬を作ってくれる見込みが僅かながらあることくらいか・・・
その日まで、女の身体を楽しむとするか。
そこまで考えて、雅とつきあうようになって極端なプラス思考になってしまったのに気づき、微妙に鬱になった。
おわり
362:前スレ458=327
04/07/21 21:05 CJLJDSti
昨夜は投下中にいきなりパソコンがフリーズorz
復旧にずいぶん時間取られてしまった・・・
>>188
完結乙です。
363:名無しさん@ピンキー
04/07/21 21:11 CJLJDSti
「おい~っす」
9時を回ったころ、一人の学生が入ってきた。
池田佑一(いけだゆういち)、二人とは同期生だった。
難しい研究テーマを扱っているため、たいてい朝一番で研究室に現れることが多かった。
「おはよ~」
いつもどおりの挨拶を返す真希。だが、その口に一瞬ニヤリと邪悪な笑みが浮かんでいた。
もちろん、佑一がそれに気づくはずもなかったが。
「おお、黒田さんか。珍しいね、ゼミもないのにこんな朝早くからいるなんて。
お、誰?裕紀の席なんかで寝てる彼女。黒田さんの友達?」
「どう?結構可愛いでしょ?彼女にしてみたくない?」
「ははっ、いいねそれ・・・なんちゃって。こんな可愛い子がそうそう俺なんかに・・・」
「ねえ池田くん、その娘誰だと思う?」
席に座っていた真希が、いつのまにか佑一のすぐそばに来ていた。
「誰って・・・?」
「実はね・・・彼女、裕紀なんだ」
「( ゚д゚)ハァ?」
思わず佑一が真希のほうを振り返った時、いきなり背後から抱きつかれたのを佑一は感じた。
364:名無しさん@ピンキー
04/07/21 21:12 CJLJDSti
「えっ・・・き、君はいったい・・・」
背中から伝わるやわらかい感触に戸惑いながらも後ろを振り返る。
女の子の視線がまっすぐに佑一をとらえてくる。
その顔には言われてみれば男だったころの裕紀の面影もよく見ればわからないではなかったが、
充分に美女、いや美少女といっても通じそうな造形だった。
「だから言ったでしょ。その娘が裕紀なの。もっとも今は裕美って言う名前だけどね。
さあ、裕美、たっぷりと可愛がって上げなさい」
「ち、ちょっとま・・・うむっ!」
反論する前に、裕美の唇が佑一に押し付けられた。
そのまま裕美の舌が佑一の口内を侵す。
あまりの積極さにたじろぐ佑一だったが、徐々に裕美のペースにのまれはじめていた。
「ぷ・・・はぁ・・・」
息が苦しくなるほど密着していたこともあって、二人とももう顔が真っ赤になっていた。
「はあ・・・き、君が裕紀だって?冗談もほどほどにしてくれよ・・・
それとも、二人して俺を・・・はめようとでもしてるのか?」
「そんなつまらないことじゃないわ。せっかくもっといいことしてあげようって言うのに」
真希がいたずらっぽく微笑む。
「うふふ・・・あたしね、真希様にこんな綺麗な姿に変えてもらったんだ・・・
ねえ、佑一もあたしとおんなじ真希様の僕になろうよ・・・とっても気持ちいいんだよ・・・
真希様に可愛がってもらう時なんて、ああ、もう・・・」
ねっとりとした視線で佑一を見つめてくる。
こんな状況でもなかったら、男なら今すぐ押し倒したくなるくらいだ。
しかし佑一は、昨日裕紀がそうであったように、必死に理性を動員して抵抗を試みた。
「そ、そんな、俺を誘惑しようったって・・・
だいいち、おまえが裕紀だなんてぶっちゃけありえないだろうが!」
思わず声を張り上げてしまう。
だが、裕美はにやっと笑って返した。
「ふふ・・・あたしは本当に裕紀だったの。なんだったら、あの秘密でもばらしちゃう?」
365:名無しさん@ピンキー
04/07/21 21:14 CJLJDSti
「な、なんだって?俺の秘密?」
「そう。佑一、一週間くらい前に振られたって言ってたわよね」
「!!」
「サークルの後輩の酒井さんって言ったっけ?今年入ってきたばかりの一年の子。
そりゃあそうよね、大学入ってきたばかりでいきなり4年生の男に告白されてもねえ」
「そ、そんな馬鹿な・・・あいつにしか話してないはずのことを何でおまえが・・・」
目に見えてうろたえだす佑一。
「わかったでしょう?彼女は紛れもなく裕紀だったのよ」
「本当に・・・本当にこんな・・・だいたい、その体も・・・そのしゃべり方も・・・とても裕紀だなんて・・・」
「あたしは・・・真希様に身も心も女の子に変えてもらったの。
さあ、佑一も一緒に真希様の僕になりましょ・・・」
「真希様?僕?どういうことなんだ?」
「真希様の力を増すためには、穢れない精気を集める必要があるの。
佑一にもあたしといっしょに協力してもらうわ」
「な・・・何を言ってるんだ・・・二人ともしっかりしろよ・・・」
「あら、私なら正気よ」
さらっと真希が流す。
「それにね・・・真希様に女の子に変えてもらうと・・・とっても気持ちいいんだ・・・
男だったころ必死にオナニーしてたのがバカみたいに思えてくるの・・・
それに、真希様と一緒なら・・・あの子も思い通りになるわ」
「へっ?それはどういう・・・」
それ以上の説明を、裕美はさえぎった。
「さあ、もういいでしょ・・・まずは佑一の精気をあたしが頂くわ」
言うが早いか、裕美は佑一を床に押し倒した。
366:名無しさん@ピンキー
04/07/21 21:15 CJLJDSti
一気に押し倒し、佑一の両手両足を押さえつける。
そのまま佑一の上に馬乗りになる。
押さえつけられた佑一の首に両腕を回し、再びのキス。
一方的に攻められる中、佑一は理性と肉欲の間で揺れ動いていた。
裕美の小さくも魅力的な唇が、男らしく厚みのある佑一のそれからそっと離れる。
「はあ・・・はあ・・・だいたい、もし・・・おまえが、本当に裕紀だったとしても・・・
男の俺なんかと、平気で・・・こんなことをできるはずが・・・」
裕美は、にこっと笑ってこう返した。
「そりゃあ、あたしも前は男よりも女の子のほうが好きだったから・・・
それに、やっぱり女の人・・・特に真希様とのセックスなんて本当に気持ちいいし・・・
でも、これも真希様と・・・そして、これは、佑一のため」
そういうと、裕美は男との経験が初めてであるとは思えないほど
手馴れた手つきで、佑一が履いていたジーンズをトランクスごと一気に下ろしてしまった。
すでに固くそそり立った佑一のものが裕美の眼前に晒された。
「ふふっ・・・いくら強がっててもやっぱり体は正直なんだ」
佑一は、その様子を腕を組んで見下ろしていた真希に言った。
「ま、真希・・・ここで・・・こんなことして・・・」
いつ誰が来るとも知れない研究室。特に教官に見つかりでもしたら・・・
しかし、真希の返答は佑一の予想をはるかに越えていた。
「あら、それは心配ご無用。この部屋には私が誰も入ってこられないようにしておいたから。
全部最後まで終わるまでね」
「最後まで・・・?それは・・・」
「あなたが私の忠実な僕として生まれ変わるまでね」
367:名無しさん@ピンキー
04/07/21 21:16 CJLJDSti
とりあえずここまで。
中途半端でスマソ。
368:名無しさん@ピンキー
04/07/21 22:30 LGHQ9yHv
CJLJDSti氏の前スレSSが読みたい…
369:名無しさん@ピンキー
04/07/21 22:55 KNB+FQ4c
>>363
乙!
期待してます
370:名無しさん@ピンキー
04/07/21 23:13 4GlFj3vf
188さん乙です。
なんだかんだいろいろやっても主人公のことを(名前がわからん)
性別を超えて愛してるのですね。
薬の効き目がきれても付き合っていけるのがポイントですね。
371:名無しさん@ピンキー
04/07/21 23:53 NuetYTcG
>>359
乙~
これでこそ「性別に関係なく」愛し合ってるといえるね~
いつ男に戻るか分らんし。
372:名無しさん@ピンキー
04/07/22 10:35 KeHjKFud
>>359
乙です!
佑一も女性化するのか?楽しみです。
できれば名前欄にタイトルかハンドルを入れていただけるとたすかります。
373:名無しさん@ピンキー
04/07/22 23:10 d4p3HeWw
何人いるんだここは・・・
374:名無しさん@ピンキー
04/07/22 23:34 UCqv28QU
今連載途中の職人は誰がいるんだ?
わかるヒト名をあげてくれ
375:名無しさん@ピンキー
04/07/22 23:55 EZTOBi/D
女の子とするのはいいですね。
世間的な異性愛観念に惑わされることなく、
女でも女を求めるのがとってもいいです。
376:名無しさん@ピンキー
04/07/23 00:21 GPTJp2Zm
>>374
「真夏の夜の夢」315 ◆3h6K3h2LvM
「魔女カミーラ」315 ◆3h6K3h2LvM
「バーチャルラバーズ」380 ◆PKEHY060jY
「WHEEL OF FORTUNE 」646 ◆ACiNmI6Dxs
「真祖の花嫁」月 ◆TPk5R1h7Ng
「カイトシリーズ ラブラブ篇」ログ鳥 ◆Ht3xYEg5RU
「悠」プリン
「裕紀」名無しさん@ピンキー
「日々木」麻生 ◆6l0Hq6/z.w
「CASE.01」鶏 ◆PETORIs7YU
題名がわからないのは主人公?の名前を取った。
最近停止が目立つな・・・。
377:名無しさん@ピンキー
04/07/23 00:22 4lxYXsOY
>>375
わざと荒らしてるのか?
378:名無しさん@ピンキー
04/07/23 00:23 4lxYXsOY
ちゅーか、過激派レズスキーのふりをして間接的に叩こうとするな。
379:名無しさん@ピンキー
04/07/23 00:38 cAzhFbCl
とにかくレズスキーはきえろ、うざい
380:名無しさん@ピンキー
04/07/23 04:30 RTUoaLEg
あーっ、またそういう流れになる…スルーしろスルー!
反応するから荒れるんだよ!
381:名無しさん@ピンキー
04/07/23 04:59 U5G6B5QC
どうも自作自演で荒らしてる奴が粘着している気がする
382:名無しさん@ピンキー
04/07/23 05:53 HlL5oRa+
ところで、ミッドナイトブリスって素敵ですよね
383:名無しさん@ピンキー
04/07/23 05:57 mwLeOHQM
>>376
乙、なにげに多いなーがんがってきりのいいとこまで話を進めてもらいたいものだぜ
>>381
自演の可能性はあるな、あおって漏れらの反応楽しんでる厨とみた!!
今後は真の住人はそのままスルー、話題をかえていこーぜ。粘着するやつもほっておけ
384:名無しさん@ピンキー
04/07/23 09:06 cSGZT5i/
>>382
デミトリの技か
彼が出るたび
どんなキャラを女性化するか楽しみだ
385:名無しさん@ピンキー
04/07/23 09:19 ox47fBaJ
>>376
へー、結構少ないね。現役で稼動してるのは実質三作ぐらいか
個人的にはこれぐらいが丁度いいけど。
どうしても似たようなプロットが多くなるから、複数の連載を同時に
追いかけるのがつらくてさ。
386:名無しさん@ピンキー
04/07/23 10:25 EbxFEoaT
>「( ゚д゚)ハァ?」
↑2chの顔文字使うのやめて……お願いします。
387:名無しさん@ピンキー
04/07/23 10:41 bRMcLEeN
ここはどこだと思ってるんだ・・・
388:名無しさん@ピンキー
04/07/23 10:55 HlL5oRa+
まぁ、シリアスなシーンとかでキタ━━(゚∀゚)━━!!だの(;´Д`)ハァハァだのやられると萎えるな。
389:名無しさん@ピンキー
04/07/23 12:21 k+KTf/T3
>>386
ここは2chですが。
390:名無しさん@ピンキー
04/07/23 12:50 LQqtbALm
>>389
あくまでSSの中で、って話でしょ。前々から嫌がる人はいる
391:名無しさん@ピンキー
04/07/23 14:05 t3U5WU6a
初代カイトくんにも出てたりするんだが・・・
392:名無しさん@ピンキー
04/07/23 14:13 HaCWZ9EK
>>391
あれは「覚え立ての2ch語」とか描写があるので、わざと使っている。
393:名無しさん@ピンキー
04/07/23 14:37 40M3eQX9
私は窓の中の物語使って、縦書きにして読んでる。
でもこれで読むには一旦メモ帳なりにコピペして
テキストデータとして保存しなきゃいけないので
その時に気が付いたら誤字脱字の訂正したり
私の環境に合わせて改行位置を変更したりもする。
顔文字は、個人的に気にならないレベルで改変or削除。
縦書きだと顔文字は読みにくい事が多いし。
394:名無しさん@ピンキー
04/07/23 19:42 x+kNQlWn
どなたか前スレと前々スレのログうpしてもらえませんか?
395:名無しさん@ピンキー
04/07/23 19:54 bRMcLEeN
>>394
理由とうpろだを示せ
396:名無しさん@ピンキー
04/07/23 19:57 fWSn6nw9
>>395
新規参入者が過去ログを読みたいだけなんじゃ?
397:名無しさん@ピンキー
04/07/23 20:13 FGmUTPPl
じゃあUPする必要はないな。
>>394
クレクレ厨はお呼びじゃありません。お帰りください。
398:名無しさん@ピンキー
04/07/23 21:00 EHWkhdmS
>>376
保管庫見たら、それ以外にも少しあるね。
とはいえ、今の段階でまったく音沙汰無いのは放棄されたと見て良いんだろうけど。
黒姫 心(仮)とかは、あれだけ続いたのに惜しい
399:名無しさん@ピンキー
04/07/24 00:35 O+U9EPrE
>>394
2ちゃんねるプロバイダーを使えば過去ログを見られるようになったっぽいので、それを試してみては?
ちょっと前までは、bbspink系はダメだったと思うんだけど、今見たらOKみたいだし。
400:名無しさん@ピンキー
04/07/24 05:26 KiyUM6qB
>>398
レズスキーが荒らしまくっているから投稿する気なくしたんだろうな。
本当にレズスキーは邪魔だよな。
401:名無しさん@ピンキー
04/07/24 06:33 Jph2EDtq
新規参入者を叩いたりするからスレが荒れるんだろ
レズスキーを叩くネタもさすがに飽きてきたな
402:名無しさん@ピンキー
04/07/24 06:46 VsmCUGyy
つーか、どこの関連スレも同じネタで荒れてるな
403:名無しさん@ピンキー
04/07/24 06:54 l0GvrDx5
380さんとか乳無しさんは、かなりレズ展開が多かったからな。
しかも380さんの連載中断前って、女と対決…というよりかそういう展開になりそうだったし、
もしかしてそうする予定だったんじゃないかと思う。
で、何でもレズスキー扱いする粘着が現れたことにより、書くに書けない状況に立たされてるんじゃないかと。
なんというか、レズスキーとホモスキーって実は同一人物なんじゃないかと思u
404:名無しさん@ピンキー
04/07/24 08:00 xNYXgMlF
>403
> なんというか、レズスキーとホモスキーって実は同一人物なんじゃないかと思u
ちょっと上、>380-383でも言われてるな。
自作自演でスレを荒らすのが目的だろうと思われる。
仮にそうでなくとも
「荒らしに反応する奴も荒らし」の原則がある以上同じ穴のムジナだ。
405:名無しさん@ピンキー
04/07/24 08:07 BeGT8+YU
レズスキーもホモスキーも異常だよ。老若男女を問わず愛するのが武士のたしなみだよ。
でも幼児はダメだよ。行動が読めないよ。
406:名無しさん@ピンキー
04/07/24 10:23 tLvt44zz
>>402-404
荒らしに、このネタは荒らせるって思われちゃったんだろうね。
407:名無しさん@ピンキー
04/07/24 13:22 N5i57GPK
>>403
いや、単にいろいろ忙しくてまとめる余裕がないだけなんだけど。
で、やっぱりレズ的展開は×なんかね? ここの住民的には。
408:380
04/07/24 13:25 N5i57GPK
>>407
これ、私です。なぜか名前が抜けてしまった。
とりあえず、今日の夜あたりに短編の前半でもあげようかと思ってます。
409:名無しさん@ピンキー
04/07/24 13:31 PswWYyyS
>>407
「強制的に女性化する」という要素が基本にあれば、
あとは何でもOK。
410:名無しさん@ピンキー
04/07/24 13:55 xNYXgMlF
>409
全く同意
全然大丈夫なので投下カマーン
411:名無しさん@ピンキー
04/07/24 14:56 tuej1MQl
荒れる覚悟があるのなら投下しろ。
412:名無しさん@ピンキー
04/07/24 14:59 VsmCUGyy
それはつまり、「投下したら荒らすんでヨロwww」って事ですね。
413:413
04/07/24 15:19 RMq6Hwtn
>>407
昔レズ比率の高いSS投下してた事ありますが、
そういうレズはダメ的意見は無かったですし。
個人の好みってあると思いますけど、
住民的にダメって事はないのではないかと……
私的には期待しております
是非投下を
414:名無しさん@ピンキー
04/07/24 15:38 Z5ZpBHBA
>>413
期待して待ってる
荒らしたい香具師はスルーしてくれ
415: ◆uHwdkPRXbQ
04/07/24 15:51 pV8RIObJ
>>414
ですね、テンプレにはレズ禁止とも書いてないですし。
投下するときにレズ物ということをあらかじめ報告しておいて、苦手な方は脳内あぼーんすればすむ話です。
416: ◆uHwdkPRXbQ
04/07/24 15:55 pV8RIObJ
…って全然ですねじゃないっすね。
吊ってきますノシ
417:名無しさん@ピンキー
04/07/24 15:59 tuej1MQl
>>412
それはお前の勝手な妄想。
あるいは・・・
418:名無しさん@ピンキー
04/07/24 16:24 tLvt44zz
まぁ、とにかく本人に嵐という自覚が無い時が一番困るわな。
本人は諭しているつもり、だったりとか。
419:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 16:43 8jcFVuCc
無造作に投下。
420:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 16:45 8jcFVuCc
「さ、いかせてあげる」
裕美は、馬乗りの体勢のままでスカートを捲り上げた。
下着もはいていなかったため、彼女の秘部が晒される。
もっとも、その体勢では裕美の体が邪魔になって佑一からはそれは直接は見えなかったのだが。
裕美は佑一の上に腰を下ろすと、佑一のいきりたったものを両手でつかんだ。
そして、自らの秘部へといきなりそれを突き立てた。
「ううっ!」
「ああんっ!」
二人が同時に声を上げる。
裕美の秘部は、前戯などまったくなかったにも関わらずすでにびしょぬれだった。
それは、作り変えられた彼女の体ゆえの効果だったのか、
あるいは彼女自身の興奮もあったのか。
裕美は、そのまま佑一の上で女座りする格好になった。
二人の結合部はスカートに隠れて見えないが、佑一のものは
根元まで完全に裕美の中にすっぽりと収まっていた。
「ふふっ・・・」
妖しく微笑むと、裕美はそのままの体勢で佑一と全身を密着させる。
同時に佑一の全身にはやわらかな感触が伝わってくる。
可愛らしい唇、艶やかな髪、やわらかい乳房、すべすべの脚、そして繋がっている暖かく官能的な感触・・・
そこに追い討ちをかけるように、裕美は腰を動かし始めた。
腰を前後に動かすとともに、自分の体の魅力を見せつけるように組み敷いた男に擦り付ける。
服の上からとはいえ、はっきりとわかる感触が佑一の脳に興奮をもたらす。
その快感に埋もれ、佑一の抵抗する気力はもはや完全に奪われていた。
「ううっ・ああっ・・・」
「そろそろいきそうなんじゃない?いいわよ、おもいっきりあなたを私にちょうだい・・・
そしたら・・・ふふっ・・・佑一も・・・あたしとおんなじに・・・」
さらに腰の動きを加速させる。
「あ、ああっ・・・だ、だめだ・・・もうっ・・・!」
抵抗することもかなわず、裕美の中に佑一は精を解き放ってしまった。
421:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 16:48 8jcFVuCc
「さ、いかせてあげる」
裕美は、馬乗りの体勢のままでスカートを捲り上げた。
下着もはいていなかったため、彼女の秘部が晒される。
もっとも、その体勢では裕美の体が邪魔になって佑一からはそれは直接は見えなかったのだが。
裕美は佑一の上に腰を下ろすと、佑一のいきりたったものを両手でつかんだ。
そして、自らの秘部へといきなりそれを突き立てた。
「ううっ!」
「ああんっ!」
二人が同時に声を上げる。
裕美の秘部は、前戯などまったくなかったにも関わらずすでにびしょぬれだった。
それは、作り変えられた彼女の体ゆえの効果だったのか、
あるいは彼女自身の興奮もあったのか。
裕美は、そのまま佑一の上で女座りする格好になった。
二人の結合部はスカートに隠れて見えないが、佑一のものは
根元まで完全に裕美の中にすっぽりと収まっていた。
「ふふっ・・・」
妖しく微笑むと、裕美はそのままの体勢で佑一と全身を密着させる。
同時に佑一の全身にはやわらかな感触が伝わってくる。
可愛らしい唇、艶やかな髪、やわらかい乳房、すべすべの脚、そして繋がっている暖かく官能的な感触・・・
そこに追い討ちをかけるように、裕美は腰を動かし始めた。
腰を前後に動かすとともに、自分の体の魅力を見せつけるように組み敷いた男に擦り付ける。
服の上からとはいえ、はっきりとわかる感触が佑一の脳に興奮をもたらす。
その快感に埋もれ、佑一の抵抗する気力はもはや完全に奪われていた。
「ううっ・ああっ・・・」
「そろそろいきそうなんじゃない?いいわよ、おもいっきりあなたを私にちょうだい・・・
そしたら・・・ふふっ・・・佑一も・・・あたしとおんなじに・・・」
さらに腰の動きを加速させる。
「あ、ああっ・・・だ、だめだ・・・もうっ・・・!」
抵抗することもかなわず、裕美の中に佑一は精を解き放ってしまった。
422:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 16:51 8jcFVuCc
な、何故だ・・・!
普段だったら、こんなに出るはずはないのに・・・
射精が、とまらない・・・?
いや、何か・・・吸われている・・・?
股間では繋がり、唇を重ねて密着したままの二人の体。
体を動かそうにも下の佑一にはどうにもならない。
そのうち奇妙な感覚が佑一に起こった。
何か吸い取られるような感触に加え・・・自分のものがどんどん小さくなっているのだ。
性行為を終えた後萎えるというようなものではない。
小さくなって消えてなくなりそうな、そんな感触なのだ。
それにも関わらず、裕美と繋がっている感触はどういうわけか消えない。
やがてその奇妙な感触がおさまったとき、ようやく裕美が唇を佑一から離した。
頬を赤く染め、うっとりとした表情に思わずぞくりとする。
裕美は、佑一には目もくれず、そのままの体勢で真希のほうを見上げた。
「真希様ぁ・・・この者の男の精気は完全に吸い上げました・・・」
男の・・・精気・・・?吸い上げただって・・・?
そういえば、体に全然力が入らない・・・
手に力をこめるが、指先一本さえ動かせない。
「ふふっ・・・よくやったわ、裕美」
「真希様・・・」
そのまま真希の唇が裕美を奪う。
その時裕美は自分の、いや佑一から吸い上げた全身の精力が、真希とキスしている口のあたりに
集められて来たのを感じた。
423:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 17:16 8jcFVuCc
「さあ・・・」
「ああんっ・・・」
裕美は、全神経が唇に集められているかのような錯覚を感じた。
快感に酔う裕美の目を満足げに見ると、真希は裕美の中に舌を入れる。
ひとしきり裕美の中で裕美と舌を絡めあわせる。
そして、裕美の唾液を舌を使って巧みに自分の口に移しはじめた。
それを感じると、裕美の舌もそれを手伝い、自分の唾液を真希に移す。
「はあああっっっっ・・・」
不意に真希が唇を離す。
恍惚の表情で体をえびぞりにし、両手は自らの胸をわしづかみにした。
「ああっ、いいわ・・・この感触・・・久々の人間の精気・・・
でも、もっと純粋な精気でなければ・・・さあ、これを受け取りなさい・・・」
真希はもう一度裕美に口付けた。
さっきとは逆に、今度は自分の唾液を裕美に口移しにする。
裕美はうっとりとした表情で真希の唾液を受け入れ、大好物の飲み物のように残さず飲み込んだ。
それとともに、力が全身に広がっていくのを感じた。
真希が唇をすっと離す。二人の間にすっと唾液の橋がかかる。
「さあ、可愛がってあげなさい」
「はい・・・」
424:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 17:19 8jcFVuCc
佑一にまた奇妙な感覚が襲い掛かった。
二人の女の痴態をどうすることもできず眺めているしかなかった佑一。
だが、二人の二回目のキスの後、裕美と繋がっている股間部に妙な違和感を覚えた。
股間部が妙にうねうねしている。どろどろの感触というか、とにかく妙というほかなかった。
それは・・・自分のものが彼女に挿入されているはずなのに、なぜか・・・
その部分の形状がゆっくりと変えられているような感触だった。
やがて漠然としていた感触がはっきりしてきた。
自分のものが向こうに挿入されているんじゃない・・・自分が挿入されている・・・!
「どうかしら?この感覚?これからこの快感があなたのものになるのよ」
「・・・!」
抵抗しようにも体が動かない。
その瞬間、佑一の心を一瞬だがある種の絶望感が支配した。
自分の体が作り変えられるという恐怖感。
「ああっ、この出しちゃう感じ・・・まるで男の快感みたい・・・」
うっとりとした表情が裕美に浮かぶ。
それと同時に、なにかが股間の結合部から体に流れ込んでくるのがわかった。
不思議とそれは暖かく、とても心地よい感触のものだった。
絶望感に支配されかけた佑一の心や体をそれが優しく満たしていく。
思わず目を閉じてその感覚に浸ってしまう。
突然上に乗っていた裕美が佑一の胸をわしづかみにした。
佑一はいぶかしんだ。何故胸なんかを・・・!
裕美の両手は、平らで筋肉質な佑一の胸を服の上からリズミカルにもみしだく。
すると・・・それまで平らだった胸は、どういうわけかゆっくりと膨らみ始めた。
それを確認すると、裕美は佑一のシャツを一気に捲り上げる。
裕美の目に、思春期の少女のようにわずかに膨らみかけた両の乳房が飛び込んできた。
それを乱暴につかみ、さも男が少女をレイプするかのような乱暴な手つきでもみはじめる。
425:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/24 17:24 8jcFVuCc
今回からこのハンドルにします。今回はここまで。
2chブラウザの調子が悪い・・・>>420-421の2重書き込みスマソ_| ̄|○
426:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:14 VIOc4bTx
「七夕の晩に……」
「はい、ちゃんと背を伸ばして」
「姉ちゃん、もういいって」
鈴が口を尖らせて抗議するが、長い髪をカタツムリの殻のような形にくるく
るっと巻き上げて頭の上で止めている有沙は、『妹』の言葉を笑って受け流す。
「ダメよ。去年のこと、忘れたの?」
「はうぅっ……」
去年の同じ七夕祭りの『惨事』を思い出して、鈴(りん)は硬直する。
なにしろ、ブラジャー無しで浴衣を着て七夕祭りに連れ出され、人ごみの中
で上半身を丸出しにしてしまう醜態を晒してしまったのだ。この時はさほどショッ
クでもなかったが、今は思い出すだけでも顔を赤面させてしまう。
この頃は妙に男の視線が気になる。
夏服に替わった時のクラスメートの微妙な反応も記憶に新しい。はやし立て
られるのは慣れたのだが、黙ってじっと見つめられ、ため息をつかれるのは今
までに無いことだった。
最近、女っぽくなったと、よく言われる。
別に化粧をする様になったわけでも、女性らしくしようと意識をしているわ
けでもない。なのに、会う人会う人にことあるごとに変わったと言われるのは、
正直なところ鬱陶しい。
進路相談で、担任教師にまで最初から女子大に行くものだと思われていた時
には、立ち上がって机を蹴っ飛ばしてしまったほどだ―ただし机はびくとも
せず、鈴の足がねじれて、全治二週間の捻挫となったのだが。
「俺は男なんだよぉ……」
「はいはい。だったら最初からお祭りに行くなんて言わなければいいのに」
「あぅう……」
姉にまでこう言われては返す言葉も無い。
427:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:15 VIOc4bTx
この市の七夕祭りは七月ではなく、八月の第二土・日曜日に開かれるもので、
巨大な七夕飾りで全国に知られており、観光客も結構やってくるという一大イ
ベントなのだ。八月だから当然学校は夏休みなのだが、鈴達は高校三年生。夏
は大学受験に最も大切と言われる時期である(とは言うものの、大切じゃない
時間など無いのだが)。
それでもやはり息抜きは必要だし、露天にも、そこらの町内会の盆踊りとは
比べ物にならないほど多くの種類の店が出ている。この地方の子供達にとって
は数少ない、大人公認で夜更かしができる日なのである。
鈴のクラスメートの女子達も、この日ばかりは夏期講習を休んだり、うまく
日を調節して祭りに被らないようにしている。鈴も例に漏れず大手予備校の夏
期講習を受講しているのだが、『彼』はもちろん、講習を休むつもりなどなかっ
た。
夏期講習は朝の九時から午後三時くらいまでで、夕方からは体が空いている。
それを知ったクラスメートの一人が、
「ねえ。リンリンもお祭り、一緒に行こうよ」
などと誘ったのだが、もちろんいつものようにもてあそばれるのがわかりきっ
ていたので、鈴は「イヤだ」と、一言のもとに斬って捨てた。ところが、
「みんなに浴衣姿を見られるのが恥ずかしいんでしょ」
なんて言われると、つい反発してしまうのが鈴の弱点だ。
確かにこんな姿を人前に晒すのは、恥かしいというより、嫌なのだ。嫌なら
出て行かなければいいようなものだが、人に言われると否定したくなる。恥か
しいなら来なくてもいいよなどと言われ、鈴はついつい、そんなことはない。
皆と一緒に七夕祭りに行く、とのせられてしまったのだ。
つまり鈴は、基本的に人が良くて、すぐに騙されるタイプの人物なのである。
「さあ、できたわ」
ぽんっ、と姉にお尻を叩かれ、抗議をしようとして鈴が口を開こうとした瞬
間、ふすまが開いてビデオカメラを構えた男が姿を現わした。
428:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:15 VIOc4bTx
「おお、鈴! その浴衣、似合ってるぞぉ!」
淡い黄色の生地に金魚と水草をあしらった浴衣にピンクの帯は、まだ一人前
の女性ではなく、少女らしさをたっぷりと残している鈴にはことのほか良く似
合っていた。
「一回と言わず、千回くらい死んでこい! この糞親父」
言うが早いか、DVD ビデオカメラを回し続けている父親に向かって手に持っ
た巾着袋を投げつける。ところが父親はさっと身をかわしてしまったので、袋
は壁に当たって床に落ちる。
「よしよし。可愛い娘のためだ。お父さんが娘にお小遣いをあげよう」
心行くまで『愛娘』 の浴衣姿を存分に DVD に収めた父・航十朗は、財布か
ら一枚の新札を取り出し、鈴が投げ付けた巾着袋を開けて中にそれを収めた。
「今時千円かよ。……って、その前に俺の持ち物に勝手に触るな!」
「うんうん……鈴がますます女の子らしくなって、お父さんは嬉しいぞ」
「ふ……っざけんじゃねぇ! 俺の名前は徹で、男だって言ってんだろうがっ!」
最初は蹴飛ばそうとしたのだが、浴衣では足が上がらないので代わりに右手
の甲で何度も父親の体を叩く。だが、航十朗はにこにこと笑うだけで、一向に
堪えた様子が無い。元の男の時だったら顔をしかめるほどの威力があったかも
しれないが、今の鈴では親子のコミュニケーション程度の威力しかない。
『娘』との久々のスキンシップに目を細めて感動している父親を見て、よう
やく鈴は攻撃の手を休めた。これでは父親をますます喜ばせるだけだ。そこで
父親が、鈴に言った。
「じゃあ、“パパ、鈴にお小遣いちょうだい”って可愛らしく言ったら二万円
やるが、どうする?」
「うっ……」
月一万円の小遣いでやりくりしている鈴としては、二万円は非常に魅力的な
金額だ。鈴の心の中で葛藤が繰り広げられたのは一瞬だけで、『彼女』はあっ
さりと悪魔に魂を売り渡してしまった。
429:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:16 VIOc4bTx
「パパ♪ 鈴にお小遣い……ちょーだいっ♪」
体を少し前に倒し、手を後に組んで小首をかしげ、下から覗きこむようにし
て父親の顔を上目使いにみつめる。
つぶらな瞳とポニーテール気味にまとめた後ろ髪から見える後れ毛とうなじ
に、航十朗は目眩を起こしたように体を揺らし、危うく後ろに倒れそうになる
のをなんとか堪えて、右手でこめかみを押さえる。
「くっ……わかってはいたが、なんという破壊力だ。よーし、父さん、可愛い
娘にお小遣いをあげちゃうぞっ」
「わーい、パパ大好き♪」
思わず抱きついてしまってから我に返り、鈴は父親を突き飛ばした。
「こら、何を言わせるんだエロ親父!」
「ふっ。強くなったな、鈴。では約束通り、小遣いをやろう」
倒されて床に座り込んだままズボンの後ポケットから札入れを取り出し、三
枚の一万円札を取り出した。
「え? さ、三万円!?」
「いらんのか?」
「いるいるいるいる、もちろん、いるっ!」
鈴は小走りに駆け寄って父親が差し出す手から三枚の高額紙幣を奪い取り、
床に落ちた巾着袋の中に入っていた財布に札を四つ折りにして放り込むと、
「じゃ、行ってくる!」
と言って履き物をつっかけ、からころと軽やかな音を立てて飛び出して行っ
た。
航十朗は鈴の後ろ姿を、腕を組んで見守っていた。
「あれだけ暴れまわっても着崩れしないとは、ずいぶんと慣れたものだな」
「そりゃあもう、私が厳しくしつけましたから」
今まで黙っていた姉が、笑みを浮かべながら言う。
だが、今の彼女の微笑みには、先程までは微塵も感じさせなかった邪(よこ
しま)な雰囲気がうかがえ、それを隠そうともしていない。
430:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:16 VIOc4bTx
「んぅ~んっ♪ 鈴ちゃん、萌え萌えよっ!」
今まで堪えてきた感情を爆発させ、有沙はぷるぷると体を震わせて悶えた。
「あのなぁ、有沙……」
「お父さん。それは言わない約束よ♪」
両拳を口の前に持っていって、かわいこぶりっこのポーズで有沙が言う。
「それに、鈴ちゃんが今更男に戻った所で、普通の生活に戻れると思う? お
父さん似のあの子が、女の子っぽい仕草をしてるところを想像してみてよ」
「……ううむ」
航十朗は一瞬だけ脳裏に女物の浴衣を着てしなを作っている息子の姿を浮か
べ、顔を左右に振って無気味な光景を頭から追い払った。
確かに、近頃めっきり女の子が板に付いてきた鈴を男に戻しても、男には戻
りきれないだろうということは、容易に想像がつく。
「それに、研究データも全部破棄したんでしょ?」
「ああ。お前の言う通りにな。でもあのデータは科学と、かつての錬金術に通
じる神秘学とのハイブリッドという、大変に素晴らしい成果に繋がるはずだっ
たものなのだがなぁ……」
「お父さん。錬金術は等価交換が原則なのよ」
「なんだそれ。そんな話は聞いたことが無いぞ。パチンコか?」
「私も、旭(あきら)から聞いた受売りなんだけど」
「旭もそういうことに興味を示すようになったのか? 私の跡を継ぐのは有沙
ではなく、案外旭かもしれないな」
「うふふ。そうだといいわね、お父さん」
何ということだろう!
味方だと思っていた姉の有沙が、実は鈴が男に戻るのを阻止する最大勢力だっ
たのである。しかもOLをしているというのは真っ赤な嘘で、某大手化学メー
カーの研究室で、父親にも負けないマッドサイエンティストとして日夜怪しげ
な研究に明け暮れているのは、鈴も知らない秘密であった。
431:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:17 VIOc4bTx
父親の航十朗が万能系のオールラウンダーだとすれば、娘の有沙はケミカル・
バイオ系に特化している。彼女の試算では、もし鈴を元に戻すとしても、偶然
起きた転送機の事故の結果を分析し肉体のみを男性に戻す研究は、これに専念
しても、少なくとも十年はかかるという結果だった。鈴としてはあっさりと諦
めて欲しくないだろうが、二人がこの偶然の事故を喜んでしまったのが、彼女
の不幸の始まりだった。
「やっぱり年の近い妹がいると、いろいろと張り合いがあっていいわぁ」
「有沙は、徹が……」
「鈴ちゃんでしょ」
いつもの優しげな表情とはうって変わって、人を貫かんばかりの鋭い視線で
父親を射すくめる有沙。
「……鈴が生まれた時から、妹の方が良かったって言ってたからなあ。旭の時
も、次は絶対に妹だって言い張っていたな」
「うふふふふ。お父さんだって、二人目も娘が良かったって言っていたんでしょ
う?」
そして、父と娘は顔を見合わせた。
「越後屋。そちも悪だのぅ?」
「いえいえ。御代官さまほどではございませんわ。おほほほほ」
「はっはっは!」
怪しげな会話をかわしている二人を物陰から覗いていた影が、ほうっと息を
吐いた。
「やれやれ。うちのなかでまともなのはあたしだけかなあ……。お姉ちゃんを
しっかり見守ってあげないといけないわね」
齢(よわい)九歳にして一家の良心であり大黒柱になりつつある、次女、も
とい三女の香菜だった。彼女の背後には、線の細い少年が立っている。
「ねえ、香菜。僕もお姉ちゃんに付いていっちゃだめかな?」
「だめよ。お姉ちゃん、そういうのすっごく嫌がるから。旭お兄ちゃんも、も
う少し鈴お姉ちゃんのことをりかいしてあげなきゃだめよ?」
432:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:17 VIOc4bTx
「うん……そうだね」
六歳も年下の少女に諭される少年は、次男もとい、長男の旭である。母親に
似て優しげな顔立ちをしている。
だが困ったことに、この旭は、実の姉である鈴をオナペットにしていたりす
るのである。鈴が下着をそこらじゅうに放り出しているのをいいことに、自分
の部屋に姉の下着を持ち込んでは(自粛) なことや(自粛) なこと、果ては
(自粛自粛自粛)という、顔に似合わず相当にえぐいことをやっていたりする
のだ。
可愛げのある顔をして、やっていることはエグイ(でも童貞)。
まともなのは、香菜だけであった。
―今の所は。
たぶん。
***
家を出て五分もしないうちに、鈴は何人かのクラスメートに取り囲まれた。
どうやら待ち構えていたような感じである。
「おいっす、滝田」
「こんばんは、リンリン!」
「鈴ちゃん、かわいい~♪ ねえ、触らせて触らせてっ!」
擦り寄ってくる女共を手を使って寄せ付けず、
「うっす!」
と返事を返す。
「おい、滝田。その浴衣はなんだよ」
「……仕方ないだろ。これ着ていけって言われたんだから」
両手を前でクロスさせ、鈴は口を尖らせる。
433:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:18 VIOc4bTx
「母さんが若い頃の、形見の浴衣をほどいて仕立て直したものなんだってさ」
「そうなんだ……」
鈴の言葉に、場がちょっとしんみりとした雰囲気になる。
ちなみに、嫌がる鈴にそう言って聞かせたのは姉の有沙で、もちろん形見の
浴衣だなんていうのは大嘘である。大体、二十数年前の布地がこんなに色鮮や
かで、真新しいわけなどあるわけがない。
「おっ! いいねぇ、それいただきっ!」
今時珍しい一眼レフの銀塩フィルムカメラを顔の前にかざし、フラッシュを
焚いて鈴を撮影したのは、藤堂一三(とうどう かずみ)。 十人並みの平凡な顔
立ちだが、誰にも負けない得意なことがある。それが撮影技術だ。大きな展覧
会で入賞するような芸術的な写真から、盗撮スレスレの隠し撮りまで実に幅広
い。手にしたカメラで、一度狙ったどんな獲物も逃がさないことと、彼女の名
前から連想されるあるマンガの登場人物をもじってつけられたあだ名が、
「ゴ○ゴかずみ」
だったりする。
「おい、藤堂。いいかげん、俺を写真に撮るのはやめろよ」
「いやあ。いい被写体を見掛けると、つい、こう……ね」
と言うが早いか、唇を尖らせて膨れっ面をしている鈴の顔を素早くフィルム
に納める。
「こら、人の話を聞けよ!」
次の瞬間、
「うおっ!」
「おおうっ!!」
男共の視線が鈴に釘付けになる。鈴は一瞬、事態を把握できなかったが、す
ぐに何が起こったかを理解すると慌ててしゃがんで、胸の下までずり落とされ
た浴衣を直そうとあたふたし始めた。
434:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:18 VIOc4bTx
「うわ! この娘(こ)、胸が大きくてブラが落ちませんよ?」
「んまー! 何を食べたらこんな牛乳(うしちち)になるんでしょうねっ」
「うきーっ! 羨ましぃ~っ!!」
とかはしゃいでいるのは、クラスメートの女共だ。
もっとも、この程度のお遊びは日常茶飯事で、一歩間違えば陰湿ないじめな
のだが、体育の授業で水着を着る時も、平気で全裸になるどころか、ヘアライ
ンの処理を見せあったりするのには鈴も驚いた。
おまえら、羞恥心無いのかよと問うと、だってセックスする時は裸でしょと
返された日には空いた口が塞がらなかった。そのまま鈴も全裸に剥かれ、体の
隅々までチェックされてしまったのは、男子には絶対に言えない秘密(と書い
てトラウマと読む)である。
「うっわー、奥さん見ました?」
「ええ、確かに見ましたわ。リンリンがおしゃれなブラしてましたよっ」
「信じられなーい! あ、でもそのブラ、どこで買ってもらったの? リンリ
ン」
夕闇の下でもはっきりとわかる白い豊かな双球を押し込めていたのは、スカ
イブルーのレーシィなフルカップのブラジャーだった。もちろん、下もお揃い
である。しっかりと胸を包んでいるから胸をさらけ出す醜態を見せなくてすん
だのだが、こうなったら、鈴が白状するまで彼女達の追求が止むことはないだ
ろう。
鈴はがっくりと前にくずおれた首を傾け、恨めしそうにクラスメートの女狐
たちを横目に見上げて言った。
「知らない。姉ちゃんにむりやり連れてかれて、色々と着せられた」
「で、どこよ? 私達が知りたいのはそこなんだけど」
「壬谷(みぎわ)駅前のデパートだけど」
「あ、知ってる。そこ、フランスとかの下着売ってんだよねー。外国の高級ラ
ンジェリーショップだけで五店舗もあるって。うちのお姉がそこで買ったの持っ
てるけど、高いし勝負用なんだって絶対に貸してくんないの。ケチだよねー」
435:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:18 VIOc4bTx
「おー。お嬢様じゃん、リンリン」
「うっせーや。ほっといてくれ」
ようやく浴衣を着つけ終わって立ち上がった鈴は、男三名がしゃがんだまま
なのに気づいた。
「何やってんだよ」
「……いや、マジ、直立できない」
「勃っちゃったんでしょ?」
女子共は容赦が無い。
「うわ……お、お前ら、正気か!? 俺は男なんだぞ?」
「いやー。頭では理解しているんだけど、下半身は別の生き物でー……」
「わかるけどな。わかるんだけど……」
鈴が彼らを見つめる目は複雑であった。
***
祭りの出店が一番多く軒を連ねているのは、地元の神社である弥郷(みごう)
神社である。御神体が隕石だったり、祭っているものが少し変わっているとか
それなりに曰くのある神社なのだが、説明していると非常に長くなるので端折
ることにする。
この弥郷神社の神主の娘が鈴のクラスメートということもあり、一行はまず、
ここをスタート地点にしてめぼしい場所をぐるりと回っていく予定だ。
境内に入るやいなや、
「はりょはりょ~ぉ、りんりん。おハョ~♪」
浴衣ではなく巫女装束を身にまとってこちらに駆け寄って来ようとし、途中
で二度もこけた少女は、辻村紅葉(つじむら もみじ)。 この弥郷神社の神主の
娘であり、巫女姿で家を手伝うことから一部のマニアから熱狂的に支持されて
いたりするが、それも口を開くまでの話。成績の良さからは考えられないよう
な奇妙なイントネーションの、脱力系の軽薄な口調は、神主の父親にとっても
悩みの種だという。
436:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:19 VIOc4bTx
「辻村。それを言うなら、こんばんは、だ」
「てへっ☆」
何が嬉しいのか満面の笑みを浮かべて、鈴の耳元で紅葉が囁く。
「ねえ、りんりん。みわりょんが来てるよぉ~」
「……って、辻村っ! 皆の前でそんなこと言うなよぉ!」
鈴の顔が瞬時に真っ赤になった。
「あれぇ? りんりんは、みわりょんが嫌いかみゃ?」
んー? と腰を屈めて鈴の顔を覗きこむ。
「き……嫌いってわけじゃ……ないけど、さ」
口ごもる鈴の前に、
「こんばんは」
鈴にも負けず劣らずの白い肌をした長髪の美少女が、紅葉の背後から現れた。
紺に朝顔の柄が染め抜かれた浴衣と黄色い帯が夜目にも映え、実に涼しげだ。
「あ……やあ」
「こんばんは、鈴ちゃん」
「こ、こんばんは……元気?」
「ええ、元気よ」
少女は、くすりと笑った。
「あー、あーっ! もう見てられないわね、このバカップルは!」
「熱い熱い。熱くて死んじゃいますよ?」
「それじゃあ、一緒にデートして来なさいよ。あたし達なんかジャマみたいだ
し」
「でででで、デートだなんて、そ、そんな……」
顔を真っ赤にさせて口ごもる鈴を、生暖かく見守るクラスメート達。
437:380 ◆PKEHY060jY
04/07/24 19:19 VIOc4bTx
それもそのはず。
みわりょんこと、丹堂美羽(たんどう・みわ)は、バリバリのレズっ娘なの
である。どうして鈴が拒否をしないかというと、美羽から男性恐怖症を治した
いから付き合って欲しいと言われたからである。
それが今年の二月の末だったから、付き合い始めて半年近くが経とうとして
いる。今では校内の誰もが認める『レズビアンのカップル』であった。
自分は男のつもりだから、鈴としては不本意な称号であるし、レズだなんて
思ってもいないのだが、周囲から見れば、甘々な雰囲気でべたべたとくっつい
て一緒にいる二人は、どうひいき目に見てもレズのカップルなのだった。
「うぉお……滝田よ、道を踏み外すな。俺達はいつでもお前を待っているぞ」
「誰が男と付き合うか、ボケ!」
級友の男子の言葉に反応した鈴の右ストレートが、見事に彼の顎をえぐった。
「い……いいパンチしてんじゃねぇか。がっくり」
顎を押さえて崩折れる彼と冷やかしの声援を送る女子達を背中に受けながら、
鈴は生まれて初めてできた『彼女』の手を取り、喧騒の中へと足を踏みいれた。
(後編に続く)
438:380
04/07/24 19:21 VIOc4bTx
まずは、できあがったところまで。
連投になってもうしわけない>Mc103さん
後でじっくり読ませて貰います。
439:名無しさん@ピンキー
04/07/24 19:22 xNYXgMlF
お二方ともGJ!!
440:名無しさん@ピンキー
04/07/24 21:19 RXhd7z8M
>>380
う~ん…。投稿してくれたのはGJ! なんだが、強制っぽくないような気が…。
違ってたらスマソ
441:名無しさん@ピンキー
04/07/24 22:09 UAfYtif6
TSさせられて時間たってそうだからなぁ。
事の始まりは強制的なんじゃなかろうか。
442:名無しさん@ピンキー
04/07/24 22:14 qiF7egNR
TSさえあればどんなものでも俺はOK。
Mc103さんも380さんも、GJです!続き、期待してます!
443:名無しさん@ピンキー
04/07/24 22:35 AejiE5h7
『バレンタインなんか大嫌い!』の続編ですな。
380氏(0w0)b GJディス!
444:名無しさん@ピンキー
04/07/24 22:42 PswWYyyS
お二方とも乙です。
ダーク系とライト系で
好対照ですな。
>>440
まあ、本人の同意なしで女性化してるんだから
いいんじゃない。
非強制スレがあの有り様だし。
しかし考えて見ると、非強制スレのSSでも
「わーい、女の子になったー、うれしいよ~」
っていうノリは殆ど見かけないな。
このジャンルは強制がデフォルトの形式なの
かもしれない。
445:名無しさん@ピンキー
04/07/24 23:02 uoi/dgDr
アバズレ女には萌えない
446:名無しさん@ピンキー
04/07/24 23:34 AZdSCYUE
レズばっかだな
447:名無しさん@ピンキー
04/07/25 05:12 SMiSEtYk
>>380
乙~
女でも(むさい男じゃなくて)綺麗な女相手なのがすごく楽しいです。
448:名無しさん@ピンキー
04/07/25 05:32 TZioFxtV
>>440
非強制スレが実質的に機能していない昨今、ここで全部やっちゃっていい気もする。
あっちは、SSを投下すると非難されるからなOTL
449:名無しさん@ピンキー
04/07/25 05:42 viP5Z3xl
>>444
そりゃまあ、憑依とか自分で意図的に可逆の変身したんでも無い限り、手放しでは喜べないだろ。
両方を手に入れられるなら確実なプラスだけど、男である事や過去に築いてきたものを代償に得た
女で喜べるのは、性同一性障害で男であったことを不快に思ってた人間くらいだろ。
男として普通に生きてきた人間が、戻れる保証無しにいきなり女になったら喜んでばかりもいられ
ない。
450:名無しさん@ピンキー
04/07/25 05:45 5ccOfM74
戻れる選択肢があるものは全く見かけないし。
451:名無しさん@ピンキー
04/07/25 06:04 HsBxlaRy
そうえいば、このスレって変身系ばっかだな
452:名無しさん@ピンキー
04/07/25 06:04 5ccOfM74
そうそう
453:名無しさん@ピンキー
04/07/25 06:17 viP5Z3xl
>>451
まあ、他人が強制してできそうなのって変身(手術・魔法)か脳移植・精神交換系位だし
無理矢理他人に憑依させるってのはピンと来ないしな。
変身系が多くなるのは仕方ないだろう。
カイトシリーズなんかは、変身じゃないわけだけどな。女性型クローンへの脳(記憶)移植だし。
454:名無しさん@ピンキー
04/07/25 07:18 TZioFxtV
>>453
保管庫のシスタープレイみたいなヴァーチャルものもあるけどな。
短編としては面白かったが、長編には向かないかもしれないが。
455:380
04/07/25 11:20 2uzZ5gMl
>>453
憑依系+レイプ物で一本書いてるけれど、長くなりそうなのと、導入部の展
開に迷っているのでまだうぷできない。書きかけは十本以上あるんだけどね……。
女性化の要因って、以下の三点以外に何があるかな?
・変身(手術・魔法・転生など手段は様々)
・皮物(ある意味、魔術・超科学的)
・憑依(厳密には女性化とは言えないか?)
皮物のリクエストがあるのも「いつでも男に戻れる」というのがあるからか
ね? でもそれだと「強制」の縛りが難しい。
今回投げたのは、443さんがフォローしてくれたように、「バレンタインなん
か大嫌い!」の流れのお話です。別に女性化しようとしてさせられたわけでは
ないのですが、ある事故によって女になってしまい、そのままなし崩しに女性
として生きることを強いられた「元」少年の物語です。
意に反して女性として生きることになるというのは、これもまた「強制」だ
と思うので、こちらに投げさせて貰ったという次第です。
ライト物が多いのは単に、ここんとこ暑いので、ただでさえ鬱陶しい気持ち
をさらに鬱にさせる話なんか書きたくないというのが正直な気持ちです。涼し
くなったらダーク物に手を着けるつもりです。
456:名無しさん@ピンキー
04/07/25 12:31 nT5lgUiI
SS作家の書きます宣言はウザいからやめてくれるかな?荒れるもとだし雑談なんか聞きたくない。
ただ作品だけ糖化してくれるのが健全だよ。
457:名無しさん@ピンキー
04/07/25 12:41 4D4rRj+h
住民がだいぶ入れ替わったのかなぁ…このスレくらいは寛容さを保とうよ
458:名無しさん@ピンキー
04/07/25 12:45 HsBxlaRy
明らかに釣りだろ
459:名無しさん@ピンキー
04/07/25 13:34 679n7Dt3
>456
藻前の脳内だけで「健全」な。
そこんとこちゃんと書くように。
ここにいる人間の総意みたいに書かんでほしいな。
釣られとく。
460:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/25 14:11 9814QKHH
最初は小さかった佑一の乳房は、裕美にもまれるごとに見る間に大きさを増していく。
「う・ううっ・・・」
自分の胸が女のように大きくなること、そして胸をもまれて感じるという未知の感覚。
認めたくなかった。だが、次第に大きくなっていく快感。
声を上げずにはいられなくなってきた。それも、耳を覆いたくなるような男の呻き声から
徐々に興奮を煽るような少女の喘ぎ声へと変わっていった。
「うう・・・あああっ・・・ひっ・・・ああんっ・・・ああっ・・・」
「いい声・・・」
裕美の手の動きがさらに加速する。
佑一の変化は、胸や声だけにとどまらなかった。
がっしりとした胴が細くなり、肩は一回り小さいなで肩に、腰の部分にはくびれが現れる。
半袖のシャツから見える両腕からはみるみる筋肉が落ちてくる。
それとともに、腕を覆っていた体毛が次々と抜け落ち、肌の色が透き通るような白へと変化する。
ズボンに覆われて見えないが、脚のほうでも同様の変化がおきていた。
そして、快楽の表情が浮かぶ顔は、精悍な印象を与えた角型の顔つきから
某有名アイドルグループのメンバーを思わせるような丸型の可愛らしい目つき・顔つきへと変貌していた。
さらに、短く刈っていた髪が伸び、肩まで届くようなセミロングになった。
「さあ、自分の体のさわりごこち、よく観察してみたら?」
裕美が細く変わり果てた佑一の手を取り、固く張った佑一自身の乳房の上に重ねる。
「ひゃあっ!」
その手がつんと上を向いた乳首に触れた瞬間、桜色の唇から声が上がる。
461:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/25 14:14 9814QKHH
佑一の手に自分の手を重ね、その上から胸をもみしだく。
最初はゆっくり、徐々に早く・・・
佑一の手がなかなか動かなかったが、何度か強く刺激を与えてやる。
すると、だんだんと佑一の手がひとりでに動き始めるのがわかった。
「はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・ううっ・・・はああんっ・・・んっ・・・」
ついに裕美は佑一の手を離した。しかし、佑一の手はその動きをやめない。
むしろどんどん激しくなっていく。
「はああ・・・ああんっ・・・いい・・・もっと・・・」
恍惚とした表情で自らの胸を弄ぶ佑一。
「あらあら、すっかり淫乱女になっちゃったみたいね・・・じゃああたしも」
裕美はニヤニヤとした表情を浮かべ、激しく腰を振り始めた。
とたんに佑一の表情が一瞬ゆがむ。しかし次の瞬間、それは快楽の表情に打ち消されていた。
「ああっ、ひいっ・・・いいっ・・・気持ち・・・いいっ・・・」
「ふふんっ・・・自分で胸をいじりながら犯されて感じちゃうなんてね・・・
あたし、佑一がそんないけない女の子だなんて思わなかったな」
「えっ・・・」
快楽に染まった佑一の表情が一瞬曇った。
「これがあの男らしかった池田君だなんてとても思えないわ」
真希が佑一の耳元でつぶやく。
(お、俺・・・)
そうしゃべろうとするが、口が言うことを聞かない。
「だって自分からあんなに激しく胸もむんだもん。相当な淫乱だよね」
言葉で佑一をなぶりにかかる裕美。
(そ、それはおまえが・・・)
「私達といっしょになれば、もっといいことできるんだけどな」
(い、いいこと・・・)
佑一の心は徐々に揺さぶられてきていた。
462:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/25 14:17 9814QKHH
あと一押し・・・
「さあ、手がとまってるわよ」
裕美がもう一度佑一の手の上から胸をひとつかみする。
たったそれだけで、佑一の手はもう一度激しく動き始めた。
「ふふ・・・正直ね」
腰の動きを再開させる。その動きは荒々しく、男だった時の女の中に挿入する行為の
本能がいまだ彼女の中に残っているかのような激しさだった。
再び快楽の声を上げ始めた佑一に、真希が耳打ちをはじめた。
一つ一つの言葉が、魔法のように佑一の中に染み込んでいく。
「ふああっ・・・(私達の仲間になりなさい・・・そうすれば)はあんっ・・・
(あなたももっと気持ちよくなれる・・・)ああんっ・・・(そう、正直になって・・・)
ああっ・・・あああっ・・・(さあ、私に服従するのよ・・・)あああああああああっっっっっ!!!」
真希に、裕美に、そして自らによって蹂躙され、佑一は女としての絶頂を迎えた。
それは、佑一という人格が消滅する瞬間でもあった。
「いっちゃったみたいね・・・」
佑一と繋がっていた部分から、裕美がものを抜き出す。
ぬちゃっという音がし、一瞬棒状のものがスカートの下からその形を主張する。
だが、それはすぐに小さくなり、消えてしまった。
それは精気を形にしたものであり、佑一から吸い取った男の精気を真希が
女としてのそれに変換し、佑一に注入するためのものであった。
二人の女が、絶頂の余韻に浸る少女とも言えるような女を見下ろす。
「さあ、目覚めなさい」
463:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/25 14:20 9814QKHH
ゆっくりと体を起こす。その表情は陰になってよくわからない。
自分の細くなった腕をながめ、その手触りを確かめる。
その手を胸に持っていき、膨らんだ胸をぎゅっとつかむ。
「はああ・・・」
「どうかしら?その体の感想は」
「ああ・・・ありがとうございます、真希様・・・」
少女は、裕美の時より若干幼い・・・高校生くらいの年だろうか・・・そんな印象の声で答えた。
「いいかしら?あなたは私の僕・・・これから私の手足として働いてもらうわ・・・佑奈(ゆうな)」
「はい・・・真希様・・・」
パチン!真希が指を鳴らす。
すると、佑一が着ていた半袖シャツにジーンズといった服が消え、一瞬眩しい光に包まれた。
そのあとに現れたのは・・・進学校として付近で有名で、制服も可愛いと評判の
私立葵稜学園のブレザー制服に身を包んだ少女だった。
真希は、佑奈と呼んだ少女・・・元佑一・・・を頭からそっと抱きしめた。
「おめでとう、佑奈・・・これであなたもあたしと一緒ね」
「裕紀・・・いや、裕美・・・」
二人の顔が近づき・・・そして、唇が重なる。
その瞬間、いきなりドアが開け放たれた。
「あなたたち、何やってるの!」
三人が一斉に振り向く。
そこにいたのは・・・研究室の修士2年、中島美奈(なかじまみな)だった。
464:Mc103 ◆WICJRpzDCc
04/07/25 14:24 9814QKHH
とりあえずここまで。
>>380氏
エロシーンが無いのに萌えられる文章・・・すごいですね。
新作も期待してます。私も精進せねば。
465:名無しさん@ピンキー
04/07/25 14:31 o8+kg38Q
>Mc103さま
乙です。リアルタイムで見れて良かったー。
佑一が女性化されたら、佑一をフった後輩が次の餌食かと思っていましたが、
別の女性が!
これはどうなるのでしょうか。楽しみ楽しみ。
466:名無しさん@ピンキー
04/07/25 14:46 Qhl4z9ZY
男性化だけは勘弁
467:380
04/07/25 19:54 q3kUClcu
何事もなかったかのように別の話を、できたところまで投下
468:380 ◆PKEHY060jY
04/07/25 19:54 q3kUClcu
1.
『彼』は、身体中にある鈍痛と体の芯に感じる刺すような痛みに吐き気を感
じつつ、ゆっくりと上半身を起こした。
頭上には、くすんだオレンジ色に変色した蛍光燈が低い耳障りな音を立てな
がら、時折思い出したかのように白い輝きを取り戻しては消え、しばらくして
また輝いては消えということを繰り返している。
(ここは、どこだ?)
四方を壁に囲まれた場所に腰を下ろして座っていた。
体を曲げようとして、身体中に走った痛みに身をすくめる。
(そうだ。俺は女を待ち伏せして……)
頭痛が激しくて、その他は何も思い出せない。
ゆっくりと立ち上がろうとして『彼』は、膝に触れた手の異様な感覚に、思
わず声を上げた。
「何だ、ご……がふっ!」
しわがれた声が口から漏れた次の瞬間、喉が膨れ上がったような感じがして
咳き込んでしまう。しばらくの間、体を折り曲げて苦悶する。咳をすればさら
に痛みが走るのだが、止めることもできない。ついに胃までもがねじれたよう
になり、胃液を吐き、その酸味がさらに喉を刺激して苦しさは留まることを知
らない。
どれくらい苦しんでいたのだろう。
やがて咳は止まったが、声を出すと再び苦しさが蘇りそうで怖かった。
恐る恐る上半身を上げてみようとして、『彼』は自分の体が変であることに
気がついた。
469:380 ◆PKEHY060jY
04/07/25 19:55 q3kUClcu
腿に当たっていた柔らかいものは、紛れもなく自分の胸だった。
白い素足の脛あたりまで下ろされているのは、紺のチェックのスカートと淡
いピンクの可愛らしいショーツだった。
「えっ!?」
思わず声を上げ、『彼』は自分の唇に手を当てた。だが、今度は苦しくない。
「あー、あー……そ、そんな馬鹿な!」
澄んだ良く通る声は、自分のものではなかった。それだけではない。その声
は女性の声だったのだ。
立ち上がろうとして、ようやく『彼』は、ここがトイレの中であることに気
がついた。どうも、どこかの公衆トイレのようだ。アンモニア臭と汚物のすえ
た匂いが吐き気を誘う。
こんな所に長居するわけにはいかない。
覚悟を決めて立ち上がろうとして、股間の冷ややかな感触に気がついた。胸
を押し潰すようにして股間を覗き見ると、やはりそこには男のシンボルではな
く、うっすらと陰った女性の証がそこにあった。
やはり自分は、『今は』男ではない。
ようやく現状を認識し、覚悟を決めた。まずはこの汚いトイレから出よう。
考えるのはそれからでも遅くはない。
トイレットペーパーを探したが、どこにも見当たらない。舌打ちをしてスカー
トのポケットも探ってみたが、何も入っていない。カバンも持っていなかった。
仕方なく、そのままショーツを持ち上げて履いてみた。微かな違和感があっ
たが、どうやら外に染み出すほどではなかったようだ。次にスカートをはく。
だが、ベルトは無いし、ホックも前に無い。
しばらく迷ってから、ようやく横にあるホックに気付き、舌打ちをした。
(脱がせるだけなら得意なんだがな……)
470:380 ◆PKEHY060jY
04/07/25 19:56 q3kUClcu
何十人となくレイプをし、一度も捕まったことがないどころか警察に尻尾す
らつかませていない自信がそう思わせるのか、唇を歪ませて、顔に似合わない
不敵な笑みを浮かべる。
立ち上がってスカートの裾を直して振り返り、レバーを捻って水を流す。
個室から出て目に映った光景に、奇妙な違和感を感じた。
「なっ……!」
思わず鳥肌が立った。
そこは、男子用のトイレだった。
今、自分は間違いなく女の体をしている。性転換手術をしたという記憶も無
い自分が男の便所に入っているのは、明らかに変だ。だが、男であるはずの自
分が女になっていることに比べれば、それも些細なことだ。
外は既に真っ暗のようだが、時計も持っていないこの体では今何時なのかも
わからない。持っているのは身に着けている服だけだ。
外から誰かが入ってくるかもしれないという恐怖をおぼえて、急いでトイレ
から外に出る。
様々な悪臭のるつぼから逃れ出て、一息つく。
さて、これからどうすればいいだろう。
困ったことに、自分がどこに住んでいるかも憶えていない。
男だったということだけは確かなのだが、それ以上は途端に記憶が怪しくなっ
てくる。確か会社に勤めていたはずだが、どこでどんな仕事をしていたのかも
わからない。これではどうしようもない。
周囲をぐるりと見渡して見るが、まったく見覚えの無い公園だ。その一角に、
今出てきた公衆トイレがある。周囲は芝生に囲まれ、木立や背の高さほどもあ
る植込みが視界をさえぎっている。秋の虫の音が草むらから響き、ひんやりと
した夜気が薄いブラウス一枚の体に染みてくる。
471:380 ◆PKEHY060jY
04/07/25 19:56 q3kUClcu
公園の出口は一か所だけだった。出口に面した道路は街灯も少なく、普通の
背丈の人よりも高い塀が続いていた。
「犯罪多発地帯。ひったくりに注意!」
という看板がなかば朽ち果てて、傾いた状態で電柱にくくりつけられている。
敷地を隔てた道路には煌々と明かりが灯り、人通りもあるというのに、この
裏通りはその正反対だ。
この道は、今時珍しい、格好の犯罪ポイントだった。
(そうだ、ここは……俺が昨日、下見をしたポイントだ!)
徐々に記憶が蘇ってくる。だが、まだ寝足りない状態でむりやり起こされた
か、頭痛の無い重度の二日酔いのような状態で、どうにも記憶がはっきりとし
てくれない。自分の名前も思い出せないというのは異常だった。
街灯はついているものの、三分の一ほどは明かりが切れていて、その役目を
果たしていない。
女が一人で歩くには、あまりにも危険だ。しかし、出口はそこしかない。公
園の周囲は塀に囲まれ、その向こうには閉鎖されたらしい工場の建物が街の灯
りを背景にして、うっすらと浮かび上がって見えている。
覚悟を決めて歩きだそうとした『彼』の目に、強烈な光が浴びせられた。
「なっ!」
目が眩む。
膝が崩れ落ちそうになるのをなんとかこらえたが、何が起こったかを理解す
る間もなく、『彼』は首筋を鈍器で殴られたような衝撃を受け、意識を失った
……。
(続く)
472:名無しさん@ピンキー
04/07/25 22:10 e2lDqSOx
>>426
GJ!
異性愛中心の世の中に負けず
自分のセクシュアリティを貫くのが素晴らしいです。
473:名無しさん@ピンキー
04/07/25 22:56 JMN1x6aQ
48 名前: 名無しさん 投稿日: 2004/07/25(日) 22:40 [ eT7oiVJ. ]
私は強制スレで投下したことも有る職人ですけどね
職人連中はいちいち釣りに反応しすぎ、職人なら作品で勝負しろや
誰?
474:名無しさん@ピンキー
04/07/25 23:36 /ojg41jn
苺100%の作者がTSモノを書いてたとは知らなんだ。
未遂で終わってるけど・・・。
475:名無しさん@ピンキー
04/07/26 02:22 VqUr9ddg
>>473
脳内職人だろ?
大概、他のスレを使って釣りをしようとでも考えてるんだろう。
476:名無しさん@ピンキー
04/07/26 03:19 Xlb9M6OB
>>455
>女性化の要因って、以下の三点以外に何があるかな?
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
入れ替わり物は~?
477:名無しさん@ピンキー
04/07/26 06:49 UrMfS4qw
>>455
>女性化の要因って、以下の三点以外に何があるかな?
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
脳移植とかVRとかクローンへの意識転送・共有とか部分交換とか因果律変更や
並行世界への人格移動みたいな既知系とかは~?
478:名無しさん@ピンキー
04/07/26 06:56 aCCLtnB4
>>455
書かなくていいよ。
479:380
04/07/26 07:28 z/ZI724b
\ ∩─ー、 ====
\/ ● 、_ `ヽ ======
/ \( ● ● |つ
| X_入__ノ ミ そんな餌に釣られるかクマー!
、 (_/ ノ /⌒l
/\___ノ゙_/ / =====
〈 __ノ ====
\ \_ \
\___) \ ====== (´⌒
\ ___ \__ (´⌒;;(´⌒;;
\___)___)(´;;⌒ (´⌒;; ズザザザ
480:名無しさん@ピンキー
04/07/26 07:51 I7/O66mw
こういう流れにしかならないあたりは末期だな('A`)
481:名無しさん@ピンキー
04/07/26 08:52 Zv8hoXce
こうですか!?わかりません!!
URLリンク(www.zebra.co.jp)
482:名無しさん@ピンキー
04/07/26 15:29 /z+s9KOW
>>471
続き期待sage
483:名無しさん@ピンキー
04/07/26 18:56 HmwnE4lJ
>>471 380氏
悪い奴は許せません!因果応報。
とことん辱めてやってください!
(ほんとはちょっぴり興奮)
484:300 ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 19:36 rvIT5zAh
300です。
レスを見た限り、続きを書かなきゃいけないような脅迫観念に襲われた
ので書いてみたんだけどいるかな?
ただ、続き物の予定じゃなかったので設定は一貫してないし適当だし、
表現方法は本来のスタイルに戻してる(所々捻れてるけど)上に、突貫
で書いた為出来は微妙だし、senseとは雰囲気が違うんだよね、コレが。
まぁ、書いた以上はどこかで公開はするとは思うけど……いります?
485:名無しさん@ピンキー
04/07/26 19:46 +TF9sd1O
>>484
いますぐ投下してください。(*^^*)v
486:名無しさん@ピンキー
04/07/26 20:02 Zv8hoXce
なによその顔文字は。ふざけてるの?
487:feedback 1/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:40 rvIT5zAh
「ぁん、やん……」
時折零れる上擦った声。快楽を求めて妖しげにもせわしく動く二本の腕。一本は形の整った胸を歪めるように攻め、もう一本は指先に付いた染み出た粘りけもろとも秘所を軽く弄る。
くちゅ―
ねっとりした音が閉ざされた空間に響く中、
「―クスッ」
!?
上気した顔を驚きに歪め横を向けば、いつの間に入ってきたのか由宇がニタリ顔で立っていた。
その視線は、反射的に胸と股間を隠す腕を見下ろす。
「あれだけ嫌がっていたクセしてサカってるなんて、何だかんだ言って先輩も好きものね」
「ば、ばきゃろー!」
顔を真っ赤にして叫び返す。
「ただの知的好奇心だ、知・的・好・奇・心!」
「ふーん、知的好奇心ね~」
眺め眇める瞳に本心を見抜かれそうに感じ、顔を伏せた。
「シャワーを浴びたら、余韻冷めやらぬ身体に再び火が付いたってトコか」
図星を言われ反射的に聞き返す。
「何故?」
「何故って、シャワーを使った形跡があるし……
あっ、先輩。あたしが先輩に紅茶や水を掛けた理由って解る?」
「そんなの知るかよ」
素っ気なく応える。
488:feedback 2/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:41 rvIT5zAh
「だいたいの理由は先輩にその身体を感じさせる為」
『感じさせる』の一言に、驚きで冷め燻っていた火が少しずつ威力を増してきた。
無意識に悦びを求めて動きそうになる手を、理性をかき集めて押し留める。
「それ以外にも、お風呂に入るように仕向けるためだったのよね。
濡れた服はまとわりついて気持ちが悪い。だから脱ぐ。そして新しい服に着替えようとした先輩だけど、身体がまだ濡れたままなのに気付き―シャワーを考える。
イったばかりの身体は敏感なままだからね。過敏な肌がシャワーの一滴一滴に感じ、納まりかけていた快感が呼び起こされ―」
「…………」
「そして、見事なまでに策にはまってくれた先輩がそこにっと♪」
指さして楽しげに笑う。
「で、今度は何の用なんだ?」
身体に残る疼きを気にしながらも睨み上げる。
「ん~、先輩のオナニ姿を見ていても面白いんだけど……外へ行こうかなって思ってね。準備の方が終わったから誘いに来たの」
その一言に、悦楽を求めて濁っていた思考が完全に醒めた。
「外って、解放してくれるのか!?」
「あ、違う違う。リアルじゃなくてネットよ」
がっくり肩を落とした。
「今度は外で女の子を楽しんで貰おうと思ってるのよね♪」
悪びれもせず浮かべる笑顔に、酷く疲れた気がした。
489:feedback 3/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:41 rvIT5zAh
仮想太陽の下、屋外を歩く二人。
部屋に出る前に由宇に無理矢理着させられた格好は、白い清楚なワンピースに同じ色のつば広の日よけ帽。首元にはワンポイントの黒いリボンのチョーカーが飾られていた。
「なぁ、もう少し服装何とかならないのか?」
生足に履かれたパンプスに慣れないまでも転ばないようにしながら、先を行く由宇を呼び止めるように声を掛ける。
「ジーンズとかTシャツとかさ」
深窓のお嬢様的ファッションに対し、由宇の出で立ちは黒のノースリーブに黒のミニスカートにハイソックス、同系色のスニーカーにキャップと言った全身黒尽くめの活溌そうな格好だった。
「えぇ、せっかく可愛い姿なんだから、おしゃれを楽しまないと損だよ、ユキ」
「ユキ?」
自分を指さして問う。
「最初に言ったでしょ。ここでの先輩はユキだって。だからこれからはユキだって呼ばせて貰うね。
あっ、それとあたしのことは舞島由宇じゃなくて、舞って呼んでね。知り合いにあったら恥ずかしいでしょ?」
艶っぽく横目を眇めて言う。
知り合いの一言に、一瞬身が竦んだ。
確かに、こんな姿を見られたら何を言われるか堪ったものじゃない。
「解った。舞って呼べば良いんだろ?」
「う……ん」
あっさり同意した割に、舞の顔が優れない。
「まだ何かあるのか?」
「それ」
「ん?」
「その言葉遣い」
口を指さして続ける舞。
490:feedback 4/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:42 rvIT5zAh
「せっかく可愛いんだから、言語を矯正する用に女の子の言葉辞典を入れようと思うんだけど、いいかな?」
「勝手にしろ」
ぶっきらぼうに応える。
ここまでやられて、今更言葉遣いが変わろうが些細なことだ。
虚空から言語デバイスとフリーの言葉辞典を幾つか呼び出しながら、色々セッティングしていく舞。
「ただ、先輩の場合直接繋がってるからね。下手にインストールすると脳の方にまで焼き込まれる心配があったんだけど―勝手に入れるね」
「まぁ、まて――」
付け足された物騒な内容に慌てて止めるが、時既に遅く―
「うわぁ!?」
頭を貫く様に青白いスパークを受けた。
「無茶苦茶しますね。そのような物騒な事は先に言って下さいませ―うわぁ、本当に言葉遣いが変わってますわ」
発せられる言葉と思考言語とのズレにかなりの違和感を感じる。
「どうかな?」
「悪くはありませんね。意識を強く持てばコントロールも出来そうだしな」
意図的に一時だけ戻し、後は流れるままに口調を任せる。
「それでこれからどうなさるおつもりですの?」
「ん~
女の子二人での散歩と言ったら、ウィンドウショッピングかな?」
その言葉通り、ネット中に作られた仮想現実の街並みの散策へと誘う舞。
491:feedback 5/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:42 rvIT5zAh
舞の後ろをおっかなびっくりと歩く姿は、至る所からの視線を感じどんどん身が縮こまっていく。
気分は女装させられて街を歩いているようなモノだ。
「もっとシャキンとしなさいよ。
いい、ユキ! 女は見られて育つモノなのよ」
人差し指を立てながら女の生き様を説明する舞。
「そう言われましても、こう周りから見つめられては恥ずかしゅうて……」
「そんな恥ずかしがってうじうじ俯いていたら、性格まで暗い女になるわよ」
「きゃっ!」
背中を叩かれ、背筋を伸ばす。
「そうそう。胸を張って生きていかないとね。見られてることを意識し、いつでも注目を集めるように生きる。それがいい女の条件よ」
「で、でも……
これはさすがに恥ずかしすぎますよ」
「なんなら、もっと過激な服装にしてみる? 今以上に視線を感じれば、あなたの中の何かが覚醒するかも知れないわよ?」
目一杯首を横に振って断った。
「そう? 扇情的で男を誘うユキってのも面白そうだったんだけど……」
「今のままでいいですから、先を急ぎましょ」
慌てて話題を変え、舞の手を取り駆け出す。
492:feedback 6/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:43 rvIT5zAh
ぽぉ~―
「ユキ?」
振り返れば、ウィンドウに飾られてる振り袖を興味深げに眺めてた。
「何? 着てみたいの?」
近付いてニタリ顔で問う舞。
「別にそぎゃんコト、考えておりませんどすえ」
顔面真っ赤にして否定する。その口調は乱れまくっていた。
「そぎゃんってね」
あまりの言葉遣いに苦笑する。
「フリーの辞書を複数入れたのは間違いだったかな?」
「みたいですね。感情が高まると言葉が乱れますわ」
努めて冷静に受け応えるが、
「ふ~ん。感情の高ぶり―ね♪ やっぱり振り袖に興味があるんじゃない」
「な、何故にそげんこと仰られるでござるか!?」
「その言葉の乱れが理由よ」
眇め、ニヤリと笑う。
「直そうかと思ったけど、丁度いいわ。言葉の乱れを感情の判断基準にさせて貰うから」
「そ、そんなんかんにんや」
「はいはい、かんにんでも何でも良いから。興味を持ったら即実行よ♪」
強引に背中を押して店へと連れ込む。
493:feedback 7/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:44 rvIT5zAh
「ここで脱ぐんですか?」
連れてこられたのは店内の奥。周りには舞以外にも店員が一人いた。
「着物は一人じゃ着付けられないんだから、店員さんの前で脱ぐのは当たり前よ」
「で、でも……」
「でもじゃない。嫌ならあたしが脱がせてあげるわよ」
深く溜息をついて、渋々ワンピースを脱ぐ。
「お客様。下着も外して下さいませ」
「えっ?」
困ったように舞を見れば、
「下着を付けたままだとラインが出るのよ」
「うぅ……」
目尻に涙を浮かべながら、ブラジャーを外しショーツを脱ぐ。一糸まとわぬ姿になれば、二人に見られてることを意識して白い肌が朱に染まる。
半分自棄で目を閉じ、なすがままに着せられていくユキ。固く締められる帯によって腹と胸に圧迫感を覚えた頃―
「はい、終わりましたよ」
店員の終わりの合図と共に瞼を開けた。
「ほぇ……」
鏡の中は華やか且つ雅な女性がいた。これでもし、髪の毛も結っていたら凛とした雰囲気が加わった大和撫子にでもなっていただろう。
鏡の前で少し動いてみれば、ワンピースとは違いかなりの違和感を感じる。
「似合ってるわね♪ それに、仕草が女らしくなってきたかな」
たおやかに手を添えた頬が朱色に染まる。
動きにかなりの制約を課す着物。無理のないように動くため、自然と動作が優雅なものになっていた。
鏡に映る自分の着物姿を魅入るユキ。その表情は満更でもない。
そんなユキの背後に舞が回り込む。
494:feedback 8/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:44 rvIT5zAh
「そうそう。ユキは知ってる?」
「何をです?」
首だけを返してみれば、そこには楽しげに笑う舞の顔があった。
「女性用の着物の脇の下には穴が開いてるってコトよ♪」
「え――ひゃん!?」
いきなり手を突っ込み、背後から胸をまさぐり始める。
熱い息を首筋に感じ足から力が抜けていく。腰を落としてもなお胸を攻め続ける舞。
「ちょ、ちょっと、止めてくださいませ―ぁはん、ぃや……」
裾が捲り上がり足が見え、着崩れした襟元から肩が露出する。
零れる吐息は熱を帯び、目尻に涙が浮かぶ。
「もっと感じて良いの―」
ゴッツン―
「痛い!」
痛みの走る頭を押さえて振り返れば、店員が静かに佇んでいた。
「お客様、お戯れは困ります」
やんわりとした笑みを浮かべているだけなのに、何故かとてつもない恐怖を感じ取る舞。
「ご、ごめんさない」
姿勢を正し素直に謝るその隣では、ユキは鏡に映った自らの艶姿を見ては慌てて目を反らし、今の出来事を頭の中で反芻しては更にいっそう肌を赤くしていた。
その後も続く二人のウィンドウショッピング。
第三者の前で胸を揉まれたことで吹っ切れたのか、それとも自棄になったのか―手当たり次第に店に入っては試着を繰り返す。
お嬢様風な清楚な装いもあれば、活溌そうな今時のファッション。際どいミニもあればシックなドレス。何故かレオタードや水着があり、さらにはコスプレ系にも手を出しメイド服や巫女装束等も着込んでみたりもした。
495:feedback 9/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:45 rvIT5zAh
「疲れた、ユキ?」
「舞さんが襲ってきましたからね」
着せ替えをすればその都度、何らかの悪戯をしてくる舞。
「でも良い写真を撮らせて貰ったわよ」
その手に、いつの間に撮ったのか多数の写真が現れた。そのどれもが、先ほどまでの着せ替えの写真だ。
「いつ撮っていたんですの!?」
「ん~、面白そうだったからあたし達の周りに画像キャプチャーを仕込んでおいただけよ」
今現在の真正面からの絵が現れた。
「写真の方は後で編集して渡すね」
ピラピラと写真を振りながら続ける。
「それで、おしゃれはどうだった?」
「疲れはしましたが、楽しかったと思います。男性と違って服のバリエーションも多いので面白かったです」
「うんうん。おしゃれは女の子の特権だからね」
感心したように頷く舞。腕の時計を見て、
「もう少し楽しみたかったけど、これでユキ―先輩の拘束は終わりかな」
「え? 5分で1時間ならまだ全然経っていませんと思いますけど?」
数日は拘束されるものだと思っていたから拍子抜けだ。
「あれ? 気付いてなかったんだ。
ネットに出た時に時間圧縮を解除してるのよ。隔離領域ならまだしも、公開領域じゃさすがに時間圧縮を掛けると周りとの時間にズレが生じるからね」
特殊な状況に押し込められていたため、言われるまで、周りと自分が同じ時間に生きてることに気付いていなかった。
496:feedback 10/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:46 rvIT5zAh
「まだ数時間は遊べるけど、リアルの方もさすがにお腹が空いてると思うから、これで終わりよ」
「…………そうなんだ」
落胆色の呟きを聞き逃さなかった舞。悪戯っぽい笑みを浮かべた口を耳元へと近づけ、
「ユキの身体のデータは後で先輩の方にも送っておくから、『女の子』を楽しみたかったらいつでもどうぞ」
囁かれた内容に思わず跳び離れる。
「べ、べつにそんなこと―」
「はいはい。知的好奇心を満たすんじゃないの?」
「あ、うぅ……」
うなり声と共に全身を真っ赤に染め上げる。完全に心の内を見透かされていた。
「では、あたしが支配下に置いていたユキの権限をもど―」
ドッゴ!
目の前で突然倒れ込む舞。
「舞さ――うっ」
自分も後頭部に衝撃を受けて崩れ落ちる。
朦朧とする意識が途切れる瞬間―空間が揺らぎ何もない所から人が出てくるのを見た気がした。
・
・
・
…………反応が……無い…………
…………さらった……にでもシステ……フリーズした…………ぐ復活すると思……さっさと犯っとけって…………
…………それもそ……どうせ反応し……て喚き散……だけだ…………さ…………
497:feedback 11/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:47 rvIT5zAh
混濁した意識の遙か向こうで何かの囁き声が聞こえ―
ッ!?
激痛が股間から走る。
「ひぎぃ!?
痛い、痛い、痛い、痛い―」
覚醒し始めた意識が、痛みの一色に塗りつぶされる。
「なんだ、この女?
もしかして、バイブでも突っ込んでいたのか?」
「清楚そうな格好していた実は淫乱娘だったとか?」
「バイブ突っ込んでるなら、楽しませてやらないとな」
後ろから突き上げられる動きが一段と勢いを早め、
「痛い! 痛い! 止めて! お願いですから、止めて下さい!!」
それに呼応する形で痛みが増した。
涙に鼻水まで流しながら嗚咽する。そこに悦びはなく、あるのは訳解らない貫かれた痛みのみ。
何とか逃げようとするが、両の手は錆びた鉄製の階段に縛り付けられ、後ろに突き出された腰は動かないようにがっちりと掴まえられていた。
「すげーぞ、こいつの絞まり具合! まるで処女みたいだな」
「処女がバイブなんて突っ込んで彷徨っているかよ。どうせ、がばがばの淫乱女がぶっといのを刺してるんだろうよ」
「いや、男がケツの穴にバイブ刺してるんじゃないのか? この間襲った中にそう言うのが混じっていたぞ」
「気持ち悪いこと言うなよ。せっかく見栄えは良いんだからさ」
「んなコトいいから、さっさと終わらせろよ。次は俺のば―――どべっし!」
鈍い音を上げて見ていた男の一人が吹き飛んだ。
498:feedback 12/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:47 rvIT5zAh
「なん――うわぁっ!!」
振り返ったもう一人は、顔面から壁に打ち付けられた。
「誰だ!?」
襲っていた最後の一人が叫ぶ。
ただその腰はいまだ攻め続け、ユキの口からは既に言葉は無い。あまりの激痛に失神してるようだ。
「良くも、あたしの先輩を襲ってくれたわね! さっきは不意を喰らったけど、今度はそうはさせないんだから!!」
「―ぶべっ!」
ハイキックを顔面に受け、ユキの秘所から逸物を引き抜く形で吹き飛んだ。
そのままの殴る蹴るの一方的な暴行に、三人が三人、ログアウトで難を逃れようと虚空にシステムウィンドウを呼び出したが、そこには《Lock》の文字が重なっていた。
「ログアウトなんてさせないわよ。
既にあんた達三人はあたしの支配下なんだから」
逃げ場を失った三人。反撃しようとするが身体が動かない。
パッチン!
舞が指を鳴らすと固まっていた三人の男達は宙に浮き上がり、壁を背に並んで腰を下ろした。
「どれだけ痛めつけたところで、フィードバック装置が無ければリアルには意味が無かったわね」
殴るだけ殴って気は落ち着いてるが、怒りはまだ納まらない。
触れてもいないのに三人のズボンは脱がされ、ペニスが顕わになる。
それを一瞥しては、嫌悪に眉を顰める舞。
「確か、ホール(疑似SEXの男性器専用フィードバック装置)は付けていたようだけど――あたしの許可無くユキを虐めた罰よ」
499:feedback 13/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:48 rvIT5zAh
パッチン!
再度指を鳴らせば、
「な、なんだよ、コレ!?」
「おい、勝手にあそこが―」
「と、止めてくれよ!!」
見えない力が締め上げ始めた。通常の使用方法ではあり得ないまでの刺激に、男達の先端から白い液体が勢いよく出る。それでもまだ伸縮運動は止まらない。
「あんた達のホールを支配させて貰ったわ。そんなにお盛んならそこでずっとイってなさい」
そう言い残して、腕の戒めを解いたユキを背中におぶさりながら路地裏から立ち去る舞。
ふと足を止め、
「あ、そうそう。丸一日はずっと動くように設定しておいたから、擦り剥きたくなければ早く誰かに見つけて貰うコトね」
思い出したようにそう付け加えた。
500:feedback 14/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:48 rvIT5zAh
「どう? 落ち着いた?」
飲んでいた缶ジュースを見つめながらコクリと小さく頷く。裏路地から助けられ、今は通りの中心にある噴水の縁に腰掛けていた。
それでも完全に立ち直れないのか、
「何なのよ、あの人達は……」
力無く呟いた。
少しだけ女の子の姿で歩くことに気持ちよさを感じていたらこの仕打ちだ。気分は一気に下降気味。
「非18禁エリアで暴行行為を働いてる変態よ」
嫌悪顕わに吐き捨てる舞。
「そのクセ、反撃を怖がってタイツ(装着型全身一体フィードバック装置)を着込まず、ホールなんて使うチキン。
あれって、装着部分のみに仮想体験を反映させるでしょ? あいつらに取っては自分が楽しめればそれでいい―言ってみれば見た目がいいおかずになるお人形が欲しいだけのクズよ」
汚らわしいモノに触れたとばかりに悪態をつく。
「災難だったね。
普通なら、あの手の装置は互換性のあるモノじゃないと同調はしないようになってるから、あたしや先輩が使ってるヘッドギアタイプ(脳波干渉型電脳ダイブ装置)じゃ同調はしないはずなんだけど……
先輩の作った人格投影システムのフィードバック率が高かったのが原因ね。周囲の干渉情報を疑似感覚として全て脳にフィードバックしてくれるから、装置の有無関係なく強引に犯された痛みまでユキに感じさせたのよ」
説明されるまでもなく、それは解っていた。
でも、解りたくもなかった。
いまだヒリヒリする股間の痺れ。まさか自分の開発したシステムでこんな目に合うとはは思いも寄らなかった。
501:feedback 15/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:49 rvIT5zAh
ブルッ―
突然小さく震え、隣の舞にすり寄る。
「どうしたの?」
「べ、べつに……
ただ、男の人の視線が恐いだけだから」
ざっと見渡せば、通りを歩く人達の中から数人の視線を感じた。
「また、あんなコトされると思ったら恐くて」
「あっ」
顔を押さえ気まずそうに声を零す。少し考え、
「ちょっとついてきて」
腕を取り、通りの先へと引っ張る。
連れてこられたのは、妖しげなピンク色に覆われた一室。
「こ、ここって!?」
「ユキの思ってるとおり―ラブホテルよ」
正確には電脳世界における18禁エリアの隔離ルーム。
「何をするのですか?」
「ここでするコトと言ったら一つしかないでしょ♪」
艶っぽい笑みに、思わず後ずさる。
そんなことはお構いなく、言葉を続ける舞。
「このままユキ―先輩を解放すると男性恐怖症にもなりかねないからね。
別に、男嫌いになるぐらいなら問題ないんだけど……自分のあそこにまで嫌悪していたりしていたら、すっこしばっかりやばいかなって思うの」
「…………」
指摘に何も返せない。
確かに、レイプしてきた男達と同じモノが自分にも付いていると考えると、限りなく鬱になる。
502:feedback 16/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:49 rvIT5zAh
「そうなると、悪戯をしたあたしとしてはさすがに心苦しいしってコトで、先輩のトラウマを無くしてあげようかな―って」
一歩前へと出れば、一歩後ずさる。逃げ場を無くすように角へと追いやる舞だったが、最後の一歩で足が止まる。
「―と、このままだとただのレズになって、男性恐怖症は消えなかったわね」
ホッと胸を撫で下ろす暇も無く、
「先輩、男の好みってある?」
「あるわけないでしょ!」
反射的に叫び返す。
「では、こちらで選ぶね」
パッチン!
指を鳴らすと、舞の姿が揺らぎ男性のものへとモーフィングを始めた。
「こんなモノかな」
そこに現れたのは、ジーンズにシャツ姿の細身の背の高い何処にでもいそうな男性。ただ、どこか本来の自分に似てる気がしたユキだった。もっともかなりこちらの方が美形だが……
「一応あたし―じゃなかった、俺の理想な男性像になるかな」
姿に合わせた口調に変える舞―舞島。身体の調子を確かめるように少し動かすと、ズボンのポケットからタブレットを取りだし一つのカプセルを飲み込む。
「準備オッケイ♪」
止まっていた足を進めれば、
「ヒィッ」
壁を背に爪先だって逃げようとする。
「大丈夫、優しくするから」
そう言いつつも強引に腕を取り、自分の胸へと引きづり込む。
503:feedback 17/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:50 rvIT5zAh
「きゃぁっ」
胸板に当たり小さく悲鳴を上げる。
反射的に上げた顔に舞島の口が重なってきた。
ねっとりと絡み付いてくる舌。濃厚なキスは、女同士の時と違い荒々しさが混ざっていた。
ユキの瞳から力が抜けてきた頃、
ハッと気付き―
「ば、ばかやろ。勝手に何するんだよ」
無理矢理引き離しては、口を拭ってそっぽを向く。
突然のキスに頭が真っ白になったのか、口調が男のそれに戻っていた。
「フッ。脳の回路がショートするような快感を味あわせてあげるよ」
クルリと背後に回り込むと、そこから胸を揉み始める。
視線の下で二つの膨らみは形を歪め、着込んでいるワンピースには指の動きに沿って皺が走る。
「や、やめろよ! だから、やめてろってば!」
「だーめ♪」
急所を攻められてるため力が出ず、叫ぶ声が上擦る。優しく、時には荒々しい力加減は、女の胸の弱点を心得ていた。
「ひぃん!」
いきなり同時に両の乳首を摘まれた。
尾てい骨まで一気に痺れが走り、足腰からは力が抜ける。
「お願いだから、やめてくれ」
ブルブルと小刻みに震え、涙に潤ませた瞳で懇願する。
「ここで止めたら、キミは一生男性恐怖症―自分のあそこにすら嫌悪するようになるんだぞ」
504:feedback 18/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:51 rvIT5zAh
「そんなん、戻ってみなければ解らないだろ。男に戻れば何ともないかも知れないんだし」
「だけど、それはあくまで仮定だろ?
責任の一端を担ってる者としては、ちゃんとした形で戻したいんだよね。
下手して不能になっていたりしたらあたしも困るし……」
「え?」
続けた呟きに意識が向いた瞬間、腕を掴まれ背後へと回される。
「だから、キミがコレを受け入れられれば、トラウマは無くなったって俺も安心できるんだよ」
その手のひらにジーンズ越しの膨らみが触れられた。何なのか解り、思わず手を引っ込めようとするが、掴まれた腕の束縛は強く動こうとしない。
狭い空間で形こそ定かではないが、それが張り切れんばかりに勃とうとしている男性器なのは、経験上体験していた。
「これから俺のこいつでユキ―キミの身体を貫く」
レイプされた時の痛みが思い出され、顔が青色に染まる。
「そんなに恐いなら、ユキもこいつを飲むといい」
「え?」
半開きの口に何かを入れられ、そのまま押さえ込まれた。
舌で触れれば、それが先ほど舞島自身が飲んだカプセルと同じモノだと解る。ただし、それが何であるのか解らない以上飲み込むかどうか躊躇していれば、次第に表面が溶け唾液に混じって喉の方へと流れ込んでいく。
ゴックン。
溶け始めてる以上、耐えたところで吸収は防げないと諦め、潔く飲み込んでみれば―
身体の芯が一気に熱くなってきた。
熱は中心から広まり末端の指先まで伝わる。身体全体が微熱に覆われた頃、触れられてもいないのに胸からは揉まれていた時以上の快感が波打つ。
ワンピースの上からもくっきりと解る乳首の尖り。
「なんだよ、これ? 何を飲ませたんだよ!?」
505:feedback 19/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:51 rvIT5zAh
「ドラッグウィルス♪ さっきの三人が持っていたから失敬してきたんだ」
それはヘッドギアのフィードバック率を高めより強く感じさせるためのウィルスであり、主に疑似SEXを楽しむ輩が使ったりする電脳麻薬の一種。
「だから、俺のあそこもビンビンなんだよ」
ズボンのファスナーを降ろし、出されたそれは反りかえらんばかりに勃起していた。
舞島の男性器を目の前にしては、嫌だとばかりに首を横に振るユキ。
「そ、そんなの入らないってば。絶対に無理だよ」
「スカートにそんな染みを作って言っても、説得力なんて無いさ」
「え?」
注意が下へと向いた瞬間、身体を押されベットへと倒れ込む。
舞い上がったスカートをそのまま捲り上げる舞島。
濡れたショーツを剥ぎ取り、そっと指先で撫でる。
「―ぁん」
嬌声を上げ、シーツを握る。
「しっかり受け入れ態勢出来てるじゃないか」
「受け入れる?
俺が男を受け入れる!? 何を―」
バカな―と続けるはずの言葉は飲み込まれた。
何か熱いモノが股間に触れたのが解る。
「行くよ、ユキ」
同意求める前に、それはずぶりと入り込んでくる。
506:feedback 20/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:52 rvIT5zAh
あり得ない。
あり得ることがあっていいはずがない現実だ。
先ほどのレイプでは痛みが先行しすぎてよく解っていなかったが、今はハッキリと感じ取っていた。自分の中へと潜り込んでくる異物を。
それは酷く違和感を感じるモノ。
なのに、
何故か―
男としてはあり得ない器官がその進入に歓喜するように体の中で蠢く。
もっと、もっと、もっと―欲しい。それが欲しい。誰にも渡したくない。だから、それが欲しい。
現実(思考)が仮想(身体)に支配され、本来あり得るはずのない虚構の本能が目覚め始めた。
「ぁん、あん、はぁん、ぅん、いい、いいよ……もっと、つよく、つよく突いて、感じる、感じるんだよ、身体ん中が感じるんだよ――」
――ッ!!
半狂乱に叫びだしたかと思うと、その力強い一突きに身体が一度硬直し、
果てた。
暗闇の中言葉で犯された時よりも遙かに激しく、そして―
「気持ちよかった……」
本音が紡がれた。
身体に余韻こそ残っているが、全てが終わった。そう思い込んでいたユキ。女としての初体験のため、この時のユキは気付いてなかった。それがまだ軽度な快感であることを。
そしてすぐさま知ることになる。女の快感はその後が続くことを―
507:feedback 21/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:52 rvIT5zAh
くたーっと弛緩してる身体に更なる振動が襲ってきた。慌てて身を起こせば、いまだ接続したままの腰を動かす舞島がいた。
「ちょ、ちょっと!? 何するんだ―あぁんぅ」
「何って、第二ラウンドに決まってるじゃないか♪ それに俺はまだイってないんだから」
リズミカルに、それでいて先ほど以上に荒々しく突いてくる。
余韻冷めやらぬ前に更なる刺激が髄を駆け巡る。
「や、やめろ、やろって。
俺はもうイったんだか…………はぁん、あぁああん……
な、なんで感じるんだよ。もうイったんだ…………あぁん」
シーツを握りしめて耐えようとするが、
「これが、これが、女の快感……」
「そうだ。それが、女の快感だ。男と違い、刺激すれば際限なく続く快感。それが女の身体だ」
「女の身体……あぁ、あん、はぁん――」
一度、女を意識した以上、理性は意味を成さなかった。
既に気持ちいいのかどうかも解らない。
ただ、そこからうち寄せる刺激は体中を駆け巡り、理性の全てを吹き飛ばしていた。
考えることすらも億劫になり、漠然と快感のみを求めて腰を振る。
いつしか体勢は二転三転し、いつしか裸の女は裸の男の身体の上でよがり続けていた。
「――!!」
音にすらなってない叫び声を上げ、何十回目の頂点に達したユキは完全に身体の力を失い、男の身体からずり落ち、ベットの上に倒れ込んだ。
508:feedback 22/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:53 rvIT5zAh
「やっと終わったか」
気怠そうに立ち上がる舞島。途中で身体のシンクロを断って人形と化していたから良かったものの、搾りに搾り取られ身体はかなり疲弊していた。これがもし現実だったら干涸らびていたかも知れない。
ベットの上で倒れてるユキを横目に、揺らぎと共に元の女子高生の姿に戻る―舞。
「せっかくだから、男に戻って貰って、あたしも楽しませて貰おうと思ったけど……これは無理そうね」
見下ろせば、涙と涎を垂れ流し、下の口から白い液体を零れさせながら太股を痙攣させていた。残念そうに思いながらちょっと身体に触れてみれば、ピクリと大きく跳ね上がる。
どうやら、またイった様だ。
「しっかし、随分とイったモノね」
ひい、ふう、みぃと指折り数えたかと思うと、
「こんなに女の子としてイって、生身の方大丈夫か――」
こめかみに指を当て、目を閉じて何かを探ろうとした舞の顔が青くなった。
「緊急事態よ、先輩! 今すぐリアルに戻すね」
「…………え?」
気怠そうにベットの上で顔だけを上げた瞬間、意識がとんだ。
・
・
・
(舞島のヤツ、何だってんだ……)
脳波トレース&フィードバック用のヘッドギアを外す。
眼前に広がるのは見慣れた自室。ゆっくりと身を起こせば、
(濡れてる?)
股間に湿り気を感じた。
あれだけ性感帯を刺激されたのだ。リアルの方でも夢精の一つもしていておかしくない。事実、顔の方には涙や涎の濡れた跡があった。
近くにあったタオルで顔を拭きながら下を向けば、
509:feedback 23/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:53 rvIT5zAh
「――ッ!?」
目に入るそれに、固まる。
俯いた先に見えるのは、Tシャツの下で自己主張するように張り詰めた双丘―襟元を引っ張って覗き込めば、嫌味の無い大きさの美乳の膨らみが―
慌ててその下を窺えば、お漏らししたような染みを作ったジーンズ。ベルトを外し、ジーンズと一緒にトランクスを降ろせば、そこには肝心要の男性のシンボルが無く、閉じた割れ目から煌めく液体が垂れていた。
唖然と横を向けば、点いてないTVの黒い画面に電脳世界での髪の長い女の子の姿が映り込んでいた。
「な、なに……これ!?」
引きつりながら腰を下ろしたそこへ、
『やっほ、先輩』
モニターの一つに、恐縮そうに縮こまって手を上げて応える由宇の姿が現れた。
「これは、どう言うコトなんですか、由宇さ――えっ!?」
咄嗟に両の手で口を押さえる。感情の高ぶりで消えたと思っていた言語矯正までもがしっかりリアルに反映していた。
頭を振って、言葉遣いを強引に切り替える。
「舞島、これはどう言うコトなんだ!」
『それが……先輩の作った人格投影システムのフィードバックが強力すぎたのか、あちらで感じたモノ全てをリアルにまで反映させたみたいなのよね』
「リアルにまで反映って……」
俯き小さく肩を振るわす。
「―ぃや」
『ゴメンね、先輩。あたしの悪戯のために―』
「やったッ!!」
殊勝に謝れば、返ってきたのは歓喜の歓声。
510:feedback 24/24(senseの続編) ◆OzHWIhHFjQ
04/07/26 20:54 rvIT5zAh
『え!? あ、あの、先輩……怒ってないの?』
「怒るって、何故?
電脳世界の事象がフィードバックするなんて、世紀の発明なんだぞ、世紀の大発明! 上手くいけば大病だって完治するし、性転換も自由だ。これはハッキリ言って、ノーベル賞だよ、ノーベル賞ものの発明だ!」
奇声を上げて狭い部屋を喜び駆け回る。
『で、でも先輩。女のままじゃ……』
「男になんていつでも戻れるって。お前がしてくれたのと同じコトを、今度は男の仮想体でやればいいだけじゃないか♪
もっとも、ちゃんとこの身体のデータ取りしたいから、しばらくはこのままだな―あっ、そうそう。この身体用の服も揃えたいから、代金の半分ぐらいは出してくれよ。お前の悪戯が原因なんだからさ♪」
『はぁ……それぐらいはかまわないけど』
喜び嬉しがってる美少女の姿を目の当たりにしては続けるべき言葉を飲み込み、心の内で呟いた―
『でもね、先輩。
男の性感帯は女と違って一点に集中しているから、今の『自分』を塗り替えるほど強烈なフィードバックが出来ても……一部分が男性化する可能性の方が高い気がするのよね』と。
-ちゃんちゃん-