04/07/20 22:55 YXQpRqOi
6畳ほどの狭いアパートの一室。
もとは真希が住んでいた部屋だが、そこには今
女王となった真希が女奴隷に変えられた裕紀を連れこんでいた。
電灯も消された、薄暗い室内。
そこに不釣合いなほど豪華な椅子が置かれ、そこに悠然と腰掛けている真希。
もともと部屋にそんな豪華な椅子があったはずもなく、何らかの魔法のような力で
この場に出してきたものなのだろう。
真希は胸を大きく強調した真紅のドレスに身を包み、そこからのびる白い脚を大胆に組んでいる。
その足元に寄り添うようにひざまづく格好のメイド服を着た裕紀。
先立っての行為により、その思考ルーチンや行動はほぼ完全に
真希が作り出した僕としての人格、裕美のものへと強制的に作り変えられていた。
つい先ほどまでなら、そのような格好をさせられるのは裕紀にとって我慢ならないものだっただろう。
だが、今の裕紀・・・いや、裕美にとって、その姿で主である真希に仕えることは
これ以上ない至上の喜びとなっていた。
「さて、どうする?」
足元にひざまずく裕美の艶やかな髪を、優しくなでながら裕美に今後の策を問う。
だが、その優しい仕草とは裏腹に、二人の間の関係はもはや普通といえるものではないのだ。
「そうですね・・・まずは私達の周りの者から堕としていくのはいかがでしょうか」
「なるほど。しかし、私は純粋な精気が早く大量に欲しいのだ。
なにしろ復活したばかりなのでな」
「はい、心得ております。しかし、周りの人間に不用意に手を出しては、
下手をすると奴らにあなた様の存在に感づかれ、再び封印されてしまうことも考えられます。
ここは一つ、勢力を固めてからのほうがよろしいかと」
「勢力を固める?何か策でもあるのか?」