てれび戦士でハァハァしようat EROMOG2
てれび戦士でハァハァしよう - 暇つぶし2ch141:fusianasan
05/09/19 01:49:18
序章1
空に浮かぶ不思議な街「ユゲデール」。この街では二つの勢力が覇を競い合っていた。
屈強な騎士の集団「スチームナイツ」と強力な魔法軍団「ジョーキマホーンズ」。
この物語は二つの勢力の内の一つ「ジョーキマホーンズ」に起きた、混乱と試練を記録したものである。

ユゲデールの一角には「キタエーロの森」と呼ばれる静かな森林がある。その森の中で一人の少女が鍛錬に励んでいる。
彼女の名前は「ちひろ」。ジョーキマホーンズのメンバーであり、最強の戦士である。
彼女はこの森での鍛錬を毎日欠かしたことがない。剣道の胴衣に身を包み、先祖代々伝わる家宝の竹刀で打ち込みをしている。
彼女は大木を竹刀で打ち据える。常識で考えれば大木を竹刀で打てば、竹刀の方が壊れてしまうのだが、大木は破片を撒き散らして見る見るうちに細くなってきている。よく見ればちひろの竹刀はわずかな光で包まれている。
そして大木は、とうとうメリメリと音をたててへし折れた。ちひろは額をつたう汗を拭いもせず、次の木に移る。疲れた様子も見せず、大木を打つちひろ。ポニーテールにまとめた髪が規則正しいリズムで踊る。
傍から見れば異常なほどストイックに修行をかさねるちひろだが、彼女にはそうしなければならない理由があった。「男には負けない。いや、男も女も超越するんだ。修行を重ねればそれが可能なはず」
大木を5本倒したところでちひろは一息ついた。そしてちひろの竹刀の光も消えた。竹刀の光は魔法によるもので、大木を削る程の強度も魔法力で竹刀をコーティングしたことで得られたものである。
ちひろは魔法使いの集団・ジョーキマホーンズの中では珍しく肉弾戦を得意としている。他のメンバーは魔法力を炎や冷気、風・毒などの力に変えて相手を攻撃するが、ちひろは武器や拳に魔法力を込めることで、強度や攻撃力を高め、接近・直接攻撃をする戦法をとる。
魔法使いとしては特殊な部類に入るだろう。ちひろの変わった戦闘スタイルの理由には、彼女の経歴に関係がある。実は彼女、最初はスチームナイツに所属していた。幼少から剣の修行は積んでいたが、魔法の修行は出遅れた。
そのため、HP600・MP50という魔法使いらしからぬステータスとなっている。少ない魔法力を効果的に使用する方法として、この戦闘スタイルを完成させた。だから今でも剣や徒手の修行は欠かせないし重要になってくるのだ。
そんな戦闘スタイルの彼女をジョーキマホーンズのリーダー、ゴルゴ男爵は歓迎した。肉弾戦に強いメンバーがいることで戦略の幅が広がったからだ。
先月のスチームナイツとの戦闘でも活躍した。スチームナイツの二枚看板、公輝・勇気と2対1で互角に渡り合った。そんなちひろに他のメンバーからの信頼を勝ち得た。
最近念願の結婚を果たしたゴルゴはもうあまり戦闘に積極的に参加せず、代わりとしてちひろに戦闘の指揮をとらせている。しかしそれを面白く思わないメンバーもいるのだが・・・。
ちひろは森の奥にある滝に向った。滝に到着すると、全身を伝う汗を洗い流すため、胴衣を脱ぎ始めた。





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