07/12/11 03:21:03 wWVSADZu0
はぁ・・・。
自分で思うよりも流されやすいんだろうか。
壊れないように適応してしまう、生き物の防衛反応なのだろうか。
出来ればそうあって欲しいけど・・・。
もう、マリアにもシィルちゃんにもどう接すればいいんだか。
「あら志津香ちゃんこんばんは」
「あ、こんばんは」
突然の声に顔を上げるとご近所の奥さんが笑顔を浮かべていた。
「新婚なのにそんな顔してたら旦那が心配するよ!ほら元気出す出す」
「い、いや、アイツはそんな気の利くような奴じゃありませんから」
「そ~お?ま、お幸せにね。」
「ありがとうございます」
お節介の奥さんを見送ると、考え事の間にずいぶん歩いてきたことに気がついた。間もなく家に帰り着く。
単純作業は考え事に向いているという。
また余計なこと考えちゃうんだろうな。
そう思いながら夕飯の支度を始めた。
「帰ったぞ志津香」
「ん。夕飯出来てるわよ。今日はアンタの・・・」
「じゃあさっさと食べていいことするぞ!」
「もう、人の話くらい最後まで聞きなさいよ!」
「顔を見たらすぐしたくなった。我慢は嫌いだからな、早く食べるぞがはは」
「・・・!」
まったく、人の気遣いも知らないで。
そう愚痴をこぼしながらも、どこか怒りきれない自分がいた。