朝起きたら、妹に その14at EROG
朝起きたら、妹に その14 - 暇つぶし2ch416:桐莉兄
07/12/24 22:37:19 ahZ34WeT0
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、ドチクショーーーーーーーッ!!!」

血涙を垂れ流しながら高橋が吉田を引き摺ってトイレへと消える。

「ぎゃぁぁぁっ、やめろぉぉぉーーーやめてくれぇぇぇぇーーーーーぇぇぇ……」

ぶちゅちゅぅーーーーーーーーーーぶぶぶっ、ちゅばっ。

吉田の悲鳴が汚い音に掻き消される。
やがて、尻を押えてえぐえぐとしゃくり上げながら、二人が教室へと戻って来る。
ズボン越しに吉田の尻を突付いて、アナル栓が嵌っている事を確認してから、
二人の耳元に口を寄せて、七華は極上の笑顔で囁いた。

「ホワイトクリスマスだね」

うぉっ、おあっ、おあぁぁぁぁぁぁあっっっ、と。
高橋と吉田が泣き崩れた。
こんな酷い悲しみっぷり、見た事が無い。

「さあ、三回戦を始めようか」

何事も無かったかのように告げる、まさに白い悪魔。白い魔王。白い冥王。

「失礼だよ、たかくん。せめて白い恋人って言って欲しいよ…」

七華に由紀が憑依する。
パンツを上げた桐莉も、王様ゲームに参加を表明。

「(ぅぅーっ、桐莉ちゃん……よくも邪魔してくれたねっ)」
「(七華姉ちゃんに兄ちゃんは渡さないのスっ)」

二人の間を飛び交う火花。

417:桐莉兄
07/12/24 22:39:04 ahZ34WeT0
「王様、だーれだ?」
「……はい」

クラスで一番地味で大人しい佐伯(♀)が立ち上がる。

「おっ、佐伯か。それじゃあ佐伯女王様、ご命令を!」
「……一番と二番がポッキーゲーム」
「あらま、さーたんにしては思い切った命令を出したねぇ」
「……うぃ。今宵は無礼講です」

見れば、佐伯の足元に空になったビールの空き缶が幾つも転がっている。

「ちょwwおまっ、酔うと大胆になるタイプかwww」
「……一番と二番、誰ですか?」

一番、俺。
二番……高橋とか吉田とか勘弁してくれよ。女子来い、女子。

「あ、えと…二番、ボク…じゃなくて、私、だよ」

七華に憑依した由紀が、おずおずと手を上げる。

「「フォォォォォォォォォーーーーーーーー何故九曜ばかりが大島さんとォォォ!!!(血涙)」」
「はいはーい、それじゃあ七華、この《期間限定練乳ポッキー》使ってねぇ。妹ちゃんは邪魔しちゃ駄目よぉー」
「ぬがぁぁぁ、何をする貴様ぁ、HA☆NA☆SEーーーーー!!!」

がっちりと桐莉を羽交い絞めにする川崎。
由紀が受け取った練乳ポッキーを開封し、一本口に咥えて、頬を赤く染めながらキュッと目を瞑る。

418:桐莉兄
07/12/24 22:42:13 ahZ34WeT0
「えっと、それじゃあ……いただきます」

俺がもう片方の端っこに噛り付いた途端、由紀が猛烈な勢いでこちら側へと食い進んで来た。

「ちょwwくそっ、負けるか!ksk!!」

俺もハイスピ-ドで練乳ポッキーを食べ進めて行く。
そして、俺と由紀の唇が重なろうとした瞬間。

「ら、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ぱぁーーーーーーーーんっ。

眩い光と、風船が割れる様な音。
七華の姉気が爆発して、由紀が七華の身体から弾き出された。
巻き添えを食って俺たちも椅子ごと吹っ飛ばされる。

「はぁっ、はぁ…っ。…駄目、駄目だもんっ…」

涙目になりながら、肩で息をする七華。
項垂れ両手を突いて座り込んでいた由紀が、ゆらりと立ち上がる。

「ななねぇ……」
「由紀ちゃんでも、駄目だもんっ……」

由紀の表情に影が差す。
何かを堪えるように、ぐっと拳を握り締めて、俯いて、
やがて、眦に涙を浮かべて、キッと真っ向から七華を睨み付ける。

「ななねぇのバカぁっ!!」

419:桐莉兄
07/12/24 22:46:27 ahZ34WeT0
頬を紅潮させて、何時に無く感情的に、七華に向けて捲し立てる。

「ボクだってっ…ボクだって、隆浩の事が好きだもんっ!!
ななねぇが隆浩のこと好きになる前から、ボクは隆浩が好きだったのにっ、
ななねぇが応援してって、隆浩のこと好きになっちゃったって言うからっ、だからぁっ、うっ、うぇっ、っく、」
「一体何考えてるんだよっ、練乳なんだよっ!?期間限定なんだよっ!?
それをじっくり味わいもしないで一瞬で食べちゃうなんて、練乳に対する侮辱だよっ!」

……あー、ちょっと待て。お前ら、話が噛み合って無いぞ……?(汗)

「うぇぇぇぇぇぇっ、ななねぇのばかぁっ、おたんちんーーーーっっっ!!!」
「由紀ちゃんの食いしんぼぉっ、いやしんぼぉっ、美味しんぼぉおぉーーーーっっっ!!!」

由紀の閃鞘・妹獄沙門と、七華の極死・七華がぶつかり合い、俺と桐莉は目を合わせて、そっと溜息を吐く。

「こいつら、お互いに話を全く聞いていないのス」
「……帰るか。今日はもう授業にならないだろ」

俺と桐莉が教室を出たところで、七華の七華守護神が炸裂、階下を巻き込みながら校舎の一部が崩れ落ちた。
これが本当の学級崩壊ってやつだな、と呟く。

それから、桐莉と手を繋いで、寄り道をしながら帰った。
クレーンゲームで取ったぬいぐるみをプレゼントしてやったら、非常に喜んだ。
特別な日に貰ったって事が大事なんだそうだ。

どうせ家に帰ったら、逆さ縛り首団のパーティの準備がされているだろうけれど、敢えて小さなケーキを買って、公園で蝋燭を立ててみた。
普通に自宅で上等なケーキを食う時よりも、何故かwkwkする俺。
砂場の脇に有る、おままごと用の小さな(冷たい)石のテーブルにナプキンを敷いて、ケーキと使い捨てのフォークを並べる。
桐莉と向かい合って座ると、嬉しそうに締りの無い顔でにへら~っと笑った。

420:桐莉兄
07/12/24 22:48:06 ahZ34WeT0
「今日はケーキ屋のお姉さんに『可愛い妹さんですね』って言われなかったのス」
「クリスマスだからな、俺が傷付かないように気を使ってくれたんだろ」
「うんにゃ、きっと兄ちゃんと桐莉が恋人同士に見えたのス♪」

多分、其れは無い。
こうやって砂場で向かい合ってケーキ食ってる様なんて、昔、桐莉や七華、由紀と一緒にごっこ遊びしてた時と変わらない。

『私がたかくんのお嫁さんだよ。桐莉ちゃんは妹の役をやるといいよ』
『リアルじゃ有り得ない配役を楽しんでこそのロールプレイなのス。桐莉が兄ちゃんの嫁をやるから、七華姉ちゃんは意地悪な姑の役でもやっとけー』
『じゃ、じゃあさ、喧嘩しないようにボクが隆浩のお嫁さんやるから、ななねぇと桐莉は長女と次女って事でどうかな』

「今日は兄ちゃんと二人だけスね」

もふもふとケーキを頬張りながら、桐莉が言った。

「ああ…そうだな」
「七華姉ちゃんやゆきゆきに邪魔されずに配役を決めれるのス」

たたっと砂場に走り込み、靴のかかとで線を引いて行く。
何度も何度も四人で相談して決めた、無駄に広くて非現実的な、部屋が何十個も有る、未来の自分達の家の間取り。
結局、俺は三人とも嫁にして、喧嘩せずに遊んでたけれど、日本の法律では重婚は犯罪だとか、妹とは結婚出来ないだとか初めて知った時には、随分と理不尽で馬鹿げてると思った。

「……ははっ、喧嘩になるじゃん。なぁ?」
「兄ちゃんと桐莉の寝室ー。兄ちゃんと桐莉の居間ー。兄ちゃんと桐莉の浴室ー」

家の間取り線を引き終えて、桐莉が走って戻って来る。

421:桐莉兄
07/12/24 22:49:46 ahZ34WeT0
「兄ちゃん、家出来たー」
「ってかお前、良く完璧に間取りを覚えてたな」
「家が建ったけど、兄ちゃんに足りないもの、なーんだ?」
「生涯を共にする伴侶だな」
「うぃス。だったら、早く桐莉にプロポーズしるぅ♪」

風が冷たい。
日が落ちて、頭上の公園樹の葉ずれの隙間から垣間見える、澄んだ冬空には満天の星。
二千年前の聖夜に東方の預言者が見た空も、こんな感じだったんだろうか。

「桐莉、愛してる」

妹を抱き締めて、言った。

「結婚しよう、死ぬまでずっと、俺と一緒に暮らそう」
「……桐莉は実の妹なのスよ」

まるで『ごっこ遊び』じゃないかの様に、  ――
暖かい、妹の体温を抱き締めながら、      ――

「それでも、俺は桐莉を愛してる」

虚構と現実の狭間の世界で、誓約する。
重ね合わせる唇。
抱き締めると、震えながらしがみ付いて来る、小さな冷たい手。


―モシモ世界ニ俺ト桐莉シカ居ナカッタラ、兄妹ノ交ワリハ罪ニナルダロウカ?

422:桐莉兄@キリ
07/12/24 22:52:58 ahZ34WeT0
遠く見下ろす街の灯りの方から、クリスマスキャロルが聞こえて来る。
その灯火の温もりに郷愁を覚えて、俺は馬鹿げた考えを頭から振り払う。

「桐莉…」
「んー…?」
「ほっぺたに生クリーム付いてる」

直接、舌で舐め取ってやると、嬉しそうに目を細めて擦り寄って来る。
俺のコートの前を開いて、自分の制服のブレザーやシャツの前も開いて、
『にひひ。ちょっと寒いのス』なんて言いながら、磨り合わせる様にして。
もう一度重ね合う唇、絡み合う舌。

「兄ちゃん…汚れちゃうから、下着脱がせて…」

妹を抱き寄せながらスカートに手を突っ込んで、下着を引き下ろす。
石のテーブルに腰掛けて、俺を跨ぐ様に膝立ちになった桐莉が、勃起した俺のペニスを持って角度を調節しながら、一気に腰を沈めようとして。

「あ…れ?入んないのス。ぬぅっ…んっ、く…んぁっ、れぇ……?」
「濡れ方が足りないんじゃないのか?」
「そんな事無いのス。桐莉は兄ちゃんが欲しくて我慢出来ないのスよ…?」

妹のスカートを捲り上げてみる。
すると、桐莉の股間に一枚の荼枳尼天霊符がピッタリと張り付いていた。
七華の文字でこう書いてある。

『たかくんの接続を規制中だよ。二十五日の朝になるまで規制解除は出来ないからね☆』

「やられたっ!教室で桐莉の下着を摺り下ろした時に仕掛けてたのかっ!」
「ぬぐぅぅぅっ、七華姉ちゃんめぇぇぇぇ……」

423:桐莉兄
07/12/24 22:54:45 ahZ34WeT0
>>406
面白いのでちょくちょく投下に来てくれないかと期待。

424:名無しさん@初回限定
07/12/24 22:58:05 C3G62YMF0
しかし25日も一応クリスマスなんだよなぁ…

425:名無しさん@初回限定
07/12/24 23:06:37 PdcaKu0k0
>423
GJ。毎度ながら完成度が異様だw

426:桐莉兄
07/12/24 23:47:29 ahZ34WeT0
体調良くならんけど、金も尽きたし奨学金返済と医療費と要るし、一月になったら仕事探さんとなぁ。
親がキレてネット環境無くしそうだし。ってか自前のパソコン死んじゃって親の借りてる身だしなぁ。
童話書く時間無くなるのがアレだけど、家に居ても遊んじゃうしねぇ。
俺はどうも時間の使い方が下手でいかん。

>>425
URLリンク(scl.littlestar.jp) でkarina名義でネフェシエルのSSとか投稿させて貰ってます。
電波じゃなくて真面目な内容のも興味あったら読んでみてくだちぃ。
小説コーナーと、あとコンテストのコーナーにも置いてあるでよ。

>>424
なんかキリスト教の宣伝上の都合で変えられるまではサンタの日は十二月五日だったとか、
十二月二十四日は異教の太陽復活祭の日だったとか聞きますですよ。
教会の都合で誕生日変えられたイエスさんテラカワイソス。

427:名無しさん@初回限定
07/12/24 23:56:52 tvNecvm80
桐莉兄乙です&>>406さんの続きも読みたいっす。

428:桐莉兄
07/12/25 02:31:30 JnOSWQRG0
業務連絡でつ。
ログ置き場の92話がアクセス切れになってますー。

429:名無しさん@初回限定
07/12/30 22:57:38 oizk5GZT0
最近は職人さんの数もめっきり減ってしまったな…

430:名無しさん@初回限定
07/12/31 00:03:20 qGb4UD6F0
朝起きたら妹に触手にされていた

431:桐莉兄
08/01/01 01:06:31 A4bcXx/g0
あけおめー☆

半年振りにお酒入れたら酔っ払って世界がぐるぐる~。

432:名無しさん@初回限定
08/01/01 01:56:34 jnvbKI9x0
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

433: 【大吉】 【1996円】
08/01/01 10:42:04 FFjd0Yrx0
     (~ヽ            γ~)
     |ヽJ       .あ     し' |
     |  (~ヽ     .け  γ~)  |
   (~ヽー|ヽJ     ま   し' |ーγ~)
   |ヽJ  |  |   お .し   .|  |  し' |
   |  |  |―|   め .て   |―|  |  |
  ミリ(,,゚Д゚)彡  で    ミ(゚Д゚,,)ノ彡
  ミUミソ彡ミつ   と    (/ミソ彡ミU彡
   》======《   う      》======《
   |_|_|_|_|_|_|_|         |_|_|_|_|_|_|_|
     U~U            U~U


434:名無しさん@初回限定
08/01/11 09:21:35 B/EVy/JJ0
保守。

435:名無しさん@初回限定
08/01/16 16:14:19 n7NFfvl50
     ,,    ポシュー
 ,-―''ー―ー‐、
 ー◎―‐‐◎‐' =3

436:名無しさん@初回限定
08/01/22 18:13:01 crn9reSl0
ほっしゅ


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