朝起きたら、妹に その14at EROG
朝起きたら、妹に その14 - 暇つぶし2ch375:名無しさん@初回限定
07/11/09 14:53:37 rGAjRYT80
参考ページ!
URLリンク(ap.a-power.biz)

376:名無しさん@初回限定
07/11/11 20:27:41 gdWpX8C40
保守

377:名無しさん@初回限定
07/11/16 20:08:13 +WCIuQ+C0
保守

378:桐莉兄
07/11/19 12:25:34 KGFTRqJZ0
「よし、勝負!」

「ボク、フラッシュ」
 「桐莉はツーペアなのス」
  「俺は……フルハウスだぜ!」

「………ぬぁぁぁぁ、桐莉の負けかぁぁぁぁーーー!!!」

手札を宙にばら撒きながら、桐莉がorzした。

俺たちがやっていたのは、トランプのポーカー。
勿論、ひぐらし的に言えば『部活』のポーカーだけに、強烈な罰ゲームが付いて来る。
中身を抜いてくじを仕込んだティッシュボックスに桐莉が手を突っ込む。

ざわ……ざわっ……。

「うぅぅ、こないだはヤマモトさんのスネ毛で大根おろしをさせられたのス……」
「くっくっく。何が出るかな?何が出るかな?」
「どんな命令でも絶対服従だからねー」

桐莉が一枚のくじを引いて俺に手渡す。
俺は由紀から受け取った千年パズルを首に掛けて宣告する。

「罰ゲーム!悶絶・練乳お持ち帰り地獄!!」
「ギニャーーーーーーーッ!!!」

喪黒福造にドーン!されたかのようなギニャりっぷりで慄く桐莉。
泣こうが喚こうが、罰ゲームからは決して逃れられない。

379:桐莉兄
07/11/19 12:29:49 KGFTRqJZ0
「ひぃぃぃっ、イヤなのス、イヤなのスぅぅ!!」
「観念しろ、桐莉……」
「ななねぇが帰って来る前に準備しないとねー」

七華は生徒会の仕事で遅くなるとかで、俺達は教室で待機中。
既にクラスメートは部活なり帰宅なりで誰も残っていない。

俺と由紀、二人で桐莉の制服を脱がせる。
ブレザーを脱がせ、リボンタイを外し、シャツを脱がせ、スカートもブラジャーも、ぱんつまでも剥ぎ取って。
靴下は敢えて残しておくのが俺のジャスティス。

「うぅ……兄ちゃぁん、寒いのスぅ~(涙)」

外はもう真っ暗だ。
窓を閉め切っていても、冬の寒気は教室の中に充満している。
桐莉の陥没乳首を弄びながら、練乳のチューブの封を切る。

―ぶちゅぅぅぅぅっ。

「ひぁ!つめっ、つめたぁっ!?」

桐莉の身体中に練乳を塗りたくる。
そりゃもう、余すところなく、徹底的に。

「うっわ、そんなトコまで……」
「準備完了だ。桐莉、七華が来たらちゃんとお持ち帰りして貰えよ」
「……へくちっ」

そして教卓の裏に隠れる俺と由紀。
廊下に響く足音、開く教室の扉。

380:桐莉兄
07/11/19 12:35:19 KGFTRqJZ0
「たかくん、ごめんねっ!遅くな………」
「七華姉ちゃぁん、桐莉を食・べ・て(はぁと)」

全裸で練乳塗れで机の上に四つん這いになって、お尻を振り振りしながら媚びる桐莉。
固まる七華。

「えっと……何で桐莉ちゃんは裸なのかな?」
「七華姉ちゃんに食べて貰う為なのス。性的な意味で」
「桐莉ちゃんはどうして練乳塗れなのかな?」
「七華姉ちゃんに食べて貰う為なのス。性的な意味で」
「たかくんと由紀ちゃんは何処に居るのかな?」
「「居ないよ☆」」

教卓の裏から答える俺と由紀。
俄然、鋭くなる七華の眼光。
これはもう、完全に獲物を狙う肉食獣の目だ。

「桐莉ちゃんは私に食べて欲しいんだよね?性的な意味で」
「そうなのス、食べて欲しいのス。性的な意味で……うぅっ」
「はふんっ☆これはもう食べるしか!」

がばぁっ!っと七華が桐莉に飛び掛る。

「桐莉ちゃん!桐莉ちゃん美味しいよ桐莉ちゃん!」
「ちょww七華姉ちゃんもちつけ!桐莉はお持ち帰り専用だぁっ!」
「店内でっ!店内でお召し上がりますふじこっ!!!」

じゅるじゅると音を立てて桐莉の唇に吸い付き、練乳塗れの口内を嘗め回して唾液を啜る。
吸引力は掃除機の三十倍(当社比)。
呼吸困難でふらふらになった桐莉を二つ並んだ机の上に押し倒し、耳の穴に舌を挿し入れる。

381:桐莉兄
07/11/19 12:40:39 KGFTRqJZ0
「はふんはふんっ!可愛いよ桐莉ちゃん美味しいよ桐莉ちゃんあわびっ!!!」
「ひぁぁっ、やめっ、桐莉耳は弱いっ、からぁぁっ……」
「吸い出すよ桐莉ちゃんの陥没乳首練乳が溜まってて私堪らないよ乳首っ!!!」
「ひぁぁぁんっ、七華姉ちゃん其処はらめぇぇぇっ……」

俺と由紀が教卓の裏から覗いているとは知らず、興奮の余り七華も全裸に。
練乳でぬるぬるの桐莉の躯に絡み合いながら舐める、しゃぶる、啜る、吸い尽くすっ。

「あひぃんっ、助けろ兄ちゃぁぁんっ!!!」
「右の乳首を吸い出したら左の乳首も差し出すんだよっ!!」
「ひぁっ、やぁっ、んぁぁっ!!!」
「はぅぅっ!桐莉ちゃんのかぁいいお臍にも練乳だっくだくテンコ盛ぃぃぃーー!!」
「やめろぉぉぉやめてくれぇぇ七華姉ちゃんっ、ぶっ飛ばすぞぉぉっ!!!」
「びゃあぁぁうまひぃぃぃ桐莉ちゃんの脇っ練乳と汗が入り混じってまったりとしてコクが有り二つのタレのコラボレーションがこれまた最高!」

其れはまさに狂気の饗宴。
俺と由紀が教卓の裏で抱き合いながら涙目で震えているのを尻目に、主菜に取り掛かる七華。
本日のメインディッシュは磯の鮑の片思い風妹あわびの練乳ソースでございます。

「はふんはふんっ!練乳が沢山垂れてるよエロいね桐莉ちゃん!!」
「ぅぅぅ……兄ちゃんに注射器でたっぷりと注ぎ込まれたのス。性的な意味で」
「そして其れを私が食べるんだね。性的な意味で」
「ぁ……ぁぁ、ぁぅっ……うひぃぃぃんっ!?」

七華が桐莉の股間に直に口を着けて啜り始める。
舌を性器に差し込んで指で襞を広げながら愛液混じりの白濁液をじゅるじゅるじゅるじゅると吸って吸って吸いまくり、

「桐莉ちゃん!桐莉ちゃん美味しいよ桐莉ちゃん!」
「ひぁぁぁっ、やめっ、もっ、もう一滴も出ないのスぅぅぅっ!!!」
「嘘だッ!!!桐莉ちゃんはまだ出るよほら此処をこうやって弄ればまだまだ一杯出て来るじゃない」
「ひぁぁひゃふぁっらめぇぇっ、くりくりっ、くりくり弄っちゃらめなのスよぉぉっ!!(泣)」

382:桐莉兄
07/11/19 12:46:32 KGFTRqJZ0
弄られ過ぎて完全に包皮から露出し腫れ上がったクリトリス。
フェイス・ハガーの如く股間に吸い付いたまま、執拗に桐莉の豆を舌先で転がしては、滲み出て来る練乳愛液を賞味し続ける。
何度も絶頂を繰り返しては潮を吹き、桐莉が抵抗する力を無くしても七華の責めは終わらない。

じゅぶぶぶぅぅぅーーーっっっ。

「うわ……凄い、ななねぇ、あんな事まで……」

七華が近くに居るせいで実体化している由紀が、制服のスカートに手を突っ込んで股間を弄り始める。
教卓の裏で密着して一緒に隠れている俺の事なんて頭から吹っ飛んでいるようなので、さり気に自己アピール。
シャツのボタンを外して、剥き出しになった無い乳をむにゅむにゅと揉んでやると、振り向いて俺の唇に吸い付いて来た。

「ぁん…っ、ね、ねぇっ、隆浩ぉ。ボクも……」

自分でスカートを捲り上げて、しゃがんだまま足を左右に割り開く。
そっと指で下着越しに弄ってやると、すぐに由紀の愛液が滲み出て来た。

「俺のも頼む……」
「ぇっ……あ、やぁっ、おっきいよ…固いのびくびくぅ……(///)」

由紀の小さくて冷たい手にペニスを握らせて、其の手を握って上下に扱きながら、
由紀の股間の割れ目沿いにアナルからクリトリスまで下着越しに弄り続ける。
滲み出る愛液に濡れて、下着に張り付いた由紀の性器の形がくっきりと浮き出して見える。

「んっ…んぁっ、ふぁ、ふぅっ……隆浩ぉ、ボクぅ…ふぁ…っ」
「直接くっ付けてみるか?」

床に胡坐を掻いて、向かい合わせで由紀を抱き上げる。
濡れた下着の股布部分を横に引いて、隙間から俺のペニスを滑り込ませる。

383:桐莉兄
07/11/19 12:55:00 KGFTRqJZ0
「あっ、あ…っ、当たってるよっ、」
「由紀の敏感な所で直接感じられるだろ」
「やぁぁっ、隆浩の変態変態ぃっ…こんなの、ボク…恥ずかしいよぉっ……」
「ほら、どうなってる?由紀の此処」
「ひぅっ、んっ……ボクのっ、ぱんつの中でぇっ……隆浩の熱くて固いのがぁっ」
「熱くて固い、何?」
「―っ、お……ちんちんっ、隆浩のおちんちんっ、ボクのくちゅくちゅのアソコに擦れてぇっ」
「気持ちい?」
「くぅん…っ」

仔犬みたいな声を挙げて、由紀が俺の頭を抱えながら舌を絡めて来た。
自分で腰を揺らして、ぬるぬるになった股間を俺のペニスに擦り付けながら。

「しゅきぃ…っ、隆浩しゅきぃっ、」
「由紀ってさ……桐莉や七華よりエロくね?」
「ふぇぇっ、そんな事っ……ボクっ、えっちじゃないよ……?」
「これだけ濡れてたら挿入るんじゃないか」

途端に、びくっ、と身体を固くする。
七華の躯に憑依した状態でやった事はあるけど、由紀の身体(?)はまだ処女のままなんだよな。
小学生の時のまんまだし、流石に無理かと思ってたんだけど……。

「……試してみる?」
「だっ、駄目っ!絶対駄目ぇっ……」

無理かな。挿入りそうな気もするんだけどな。


384:桐莉兄
07/11/19 13:00:39 KGFTRqJZ0
「ん、じゃ…何時もみたく素股でいいや」
「……ごめんね、隆浩。今日もボクのぱんつの中に射してもいいから……」

俺の上に跨って、肩に手を掛けながら、由紀が腰をくねらせる。
愛液と先走りが交じり合い、糸を引いて擦れ合い、射精欲が強烈に沸き上がって来る。

「はっ…ふ…ぅっ、んん…っぁ…っ……」
「―っ、そろそろ、射すぞ…由紀っ」
「あ、待ってっ!」

由紀が右手で下着の股布を横に寄せ、人差し指と中指で股間を割り開いて膣口を覗かせ、
左手で俺のペニスを支えて、先端の鈴口を自分の膣口に押し当てた。

びりゅっ、びりゅりゅっ、びゅびゅーーーっ。

噴出する精液が、由紀の処女穴に注がれて行く。

「……えへへっ、こっちの方が好きでしょ、隆浩……?」

俺は断言する。
やっぱこいつ、桐莉や七華より潜在的にエロいわ。

「んっ……隆浩の熱ぅいの、ボクのお腹の中にいっぱい入ってるね…」
「そのまま下着履くのか?垂れて来るぞ……」
「いいよ、隆浩の精液だもん。それに、どうせもうびちょびちょに汚れちゃってるし(///)」

385:桐莉兄@キリ
07/11/19 13:07:54 KGFTRqJZ0
やばいかわいいやばい桐莉への愛情が揺らぎそう!
いやそれは朝芋スレ的にヤバいだろ!…ん?由紀も七華の妹だから無問題なのか?
うぉぁぁあ、悩ましい!射精したばかりなのにまた勃起して来やがったあぁぁ!!!

「由紀、もう一発追加で精液注いでいいか?」
「……もうっ、えっちだなぁ、隆浩はっ。………いいよ(///)」

「はふんはふんっ、たかくんと由紀ちゃんの股間からも練乳の匂いぃぃーーーっっっ!!!」

!!? !!? !!?

弾かれるように上を見上げる俺と由紀。
教卓の上から、桐莉の練乳を文字通り一滴残らず吸い尽くした七華が、 俺 達 を 見 下 ろ し て い た 。

「じゅるり……これはもう食べるしか!」





『『――アーーーッ!!!』』

386:名無しさん@初回限定
07/11/19 19:12:03 WZtbCjRD0
桐莉兄キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!!

387:名無しさん@初回限定
07/11/23 18:40:29 70GujLau0
ROM込みで何人くらい残ってるのかな。

388:名無しさん@初回限定
07/11/23 18:47:49 RZ2ClrJR0
いるけど、ss職人までがROMしてるように見えるよ

389:名無しさん@初回限定
07/11/24 13:37:30 JdEs8b0B0
サクラ一切なし!本当に出会えるサイト。
URLリンク(58037.kesagiri.net)


390:名無しさん@初回限定
07/11/24 15:19:40 mJzbReT90
誰か他にSS書いてみようという人はいないのかw
ここを見るからには相当の妹好きなわけだから、ネタが無いとは思えんのだが。

えっ、俺? 俺は前書いて投稿したら微妙でした、サーセンww

391:桐莉兄
07/11/30 18:41:14 /K/BISC10
えー、古典的な話を一席。

「寒いスね~、兄ちゃん」
「ああ、冬だからな」
「兄ちゃん、もっと桐莉をぎゅーってしるぅ」
「畜生、何でよりによってこんな寒い日に灯油買い忘れてるかな」
「罰としてヤマモトさんから毟った羽根を枕に入れたのス」

凍て付くように張り詰めた部屋の空気。
ヤマモトさんがストーブの灯油を買い忘れたせいだ。
仕方が無いので桐莉と抱き合って寝ている。

「羽根布団くらい無いと寒さに追い付かないぞ」
「ぅぅ…寒くて眠れないのス~」
「……ん?この音は……!」

ちゃるらーりら ちゃらららららーん♪

「おおっ、夜鳴き蕎麦だ!」
「ラーメン屋の屋台かも知れんのス!」
「丁度空腹だったんだ。あったかい蕎麦が食えるぞ!」
「そうと決まれば今すぐレッツゴーなのス!」

パジャマの上にジャンパーを羽織って、玄関から飛び出す俺と桐莉。

「財布持って来たか?」
「抜かりないのス!」
「お前は先に屋台に行って、親父さんを呼び止めるんだ!」
「兄ちゃん、何処に行くのスか!?」

392:桐莉兄
07/11/30 18:46:00 /K/BISC10
妹はチャルメラの音を追って屋台の方へ。
俺は、正反対の方向、隣の七華の家へと向かう。
降り積もった雪で雪玉を作って、二階の窓目掛けて投げ付ける。

「七華!起きてるか、七華!」

がらっ。
窓を開けて七華と由紀が顔を出す。

「たかくん、もう夜中の十二時過ぎてるよ」
「何?今から雪合戦でもやろうっての?」
「いいから、今すぐ防寒着羽織って降りて来い!」

玄関開けて、七華が出て来る。
七華の親父さんに見付かったら大事なので、急いで大島家の敷地を離れる。

「わ、雪が積もってる。ひょっとして隆浩、ボク達にこれ見せたかったとか?」
「はうぅー。美味しそうだね、由紀ちゃん。練乳とイチゴシロップ掛けたら、庭一杯のカキ氷~☆」
「こんな寒い時にカキ氷とか、お前は何処まで練乳中毒なのかと」

屋台の方で桐莉が手を振っている。
七華と由紀の手を引いて走る。

「おーっ、夜鳴き蕎麦だー」
「カキ氷もいいけど、寒い時にはやっぱり暖かいお蕎麦が一番だね」
「待たせたな、桐莉」
「ぬぅーっ、折角の楽しい夜食タイムなのに、七華姉ちゃん連れて来るぅ~」
「まぁ、そう言うなって。蕎麦を食うのに七華は大事だぞ」
「良く分からないけど、たかくんに大事って言われたよ~☆」
「良かったね、ななねぇ」

393:桐莉兄
07/11/30 18:52:44 /K/BISC10
四人で並んで椅子に座る。
狭い屋台なのでかなり身体を寄せ合って座る、それでも随分と窮屈だ。

「いらっしゃい。何にします?」
「しっぽく蕎麦四人前」
「あいよっ」

間も無く目の前に出される四人前のお蕎麦。
湯気の立つあつあつの蕎麦をふーふー吹いて冷ましながら掻き込む。

「はむっ、はふはふ、はふぅっ」「あつっ、うまうま、はうぅー☆」
「んまいのス!やっぱ冬は蕎麦に限るのス!」「コシ良し、ダシ良し、具材良し…やるね、親父さん!」

蕎麦を食い終わった頃には、腹も膨れて、身体も心もぽっかぽかになっていた。

「親父さん、幾ら?」
「へい、四人で千八百円です」
「たかくん、割り勘でいいよね?」
「いや、俺の奢りでいいよ」
「おーっ、隆浩太っ腹!」
「うぃ、兄ちゃんのお財布。……何かじゃらじゃらして凄く重たいのス」

桐莉から受け取ったのは俺の財布。
今時がま口とかレトロだろ。
中身も凄い。全部百円玉。お札とか一枚も入ってない。

「細かくて悪いね、親父さん」
「いえいえ、お気になさらんで」
「んーと、一、二、三、四、五、六……なぁ、七華」
「なぁに、たかくん?」
「……後でいいや。八、九、十、十一、十二、十三、十四、十五、十六、十七、十八っと」
「へい、まいど!」

394:桐莉兄
07/11/30 18:54:57 /K/BISC10
家に向かって走る。
後を着いて来る七華が怪訝そうな顔で俺に聞く。

「たかくん、たかくん、さっき私に何か言おうとしてなかったかな?かな?」
「ああ、別に意味は無いよ。ただ単に突然七華の名前を呼びたくなっただけさ」
「はうぅー、もうっ、たかくんってばぁ」
「良かったね、ななねぇ」

ご機嫌の二人を玄関先まで送り届けてから、桐莉と二人、部屋に戻る。

「いち、にー、さん、し、ごーろく、七華姉ちゃんと来て、はち、きゅー……んんっ?兄ちゃん、ひょっとして百円誤魔化してないかーっ??」
「ああ、だから言ったろ。七華が大事なんだって」
「ぬぅ……でも、七華姉ちゃんとゆきゆきにも奢ったから、結局兄ちゃんは損してないスか?」


翌日、学校帰り。

「うぅー、寒いのス、寒いのス」
「地球が温暖化してるとかウソだろって寒さだな」
「兄ちゃぁん、桐莉の手を兄ちゃんのズボンのポケットに入れるぅ~」
「あー、何かあったかい物を手に持ちたいな。カイロとか缶コーヒーとか……」

いーしやぁきぃもー。ほっかほかのやきいもだよー♪

「おおっ、焼き芋屋だ!」
「妹であるところの桐莉は焼き芋が大好物なのス!」
「これは買うしかないだろ、常考!」

395:桐莉兄@キリ
07/11/30 18:57:02 /K/BISC10
桐莉と二人で走って軽トラックを追い掛ける。

「おーい、待ってくれ、焼き芋屋ーーー!!!」
「八里半スか!十三里半スか!十里の焼き芋だったら怒るスよ!!!」
「らっしゃい!うちの焼き芋はバターとお砂糖掛け放題だよー」
「四本くれ、四本!!」
「兄ちゃんっ、バターとおさとう、てんこ盛りにしるー!!」
「へい、まいど!四本で千四百円で」
「うはwwwヤキイモって高価いwww俺の財布がピンチwwww」
「兄ちゃん、兄ちゃん、昨日兄ちゃんにお蕎麦奢って貰ったから、今日は桐莉が払うーっ」

桐莉が財布を出す。
桐莉のもレトロながま口。
中身も当然、全部百円玉。お札とか一枚も入ってない。

「細かくて悪いスね、おじさん」
「いやいや、構いませんよ」
「ほいじゃ払うのス。一、二、三、四、五、六……時に、兄ちゃん」
「ん?何だ、桐莉?」
「……ぬぅ、やっぱ後でいいのス。三、四、五、六……」

396:名無しさん@初回限定
07/11/30 21:31:55 nNaWPXN90
あるあるあるwwwwwwwwwww

397:名無しさん@初回限定
07/12/01 02:19:44 DEJgrSWH0
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)
  |     ` ⌒ノ   ないだろww常識的に考えてwwwwwwwwwwwww
.  ヽ       }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \



398:名無しさん@初回限定
07/12/04 23:01:58 Qexc15+60
元はそば屋が確認してる時に声をかける咄だからな……

でも桐莉のボケッぷりに一票。

399:桐莉兄
07/12/21 16:23:52 EdYJ8F060
OCN規制に巻き込まれてた。
完全に止まってるなぁ…。

400:名無しさん@初回限定
07/12/22 00:11:41 6Ok1taMN0
姿が見えないと思ったら規制喰らってたのか。

401:名無しさん@初回限定
07/12/22 19:11:41 WQ8jaHnt0
朝起きたら妹が偽装をしていた。

402:名無しさん@初回限定
07/12/24 03:35:20 CIjp3gIc0
朝起きたら妹に規制されていた。

403:名無しさん@初回限定
07/12/24 17:54:29 aGG3irPl0
朝起きたら全裸でシャワーに打たれてた(実体験)

404:名無しさん@初回限定
07/12/24 18:30:09 C3G62YMF0
多分去年も出したネタ

朝起きたら妹がサンタのコスプレをしていた

405:名無しさん@初回限定
07/12/24 18:32:18 Jg6bmugi0
朝起きたら妹にプレゼントにされていた。

406:名無しさん@初回限定
07/12/24 19:15:53 OJHzLm7I0
朝起きたら、妹に寄生されていた。

「……そういえば義母さんは寄生型エイリアンだったっけな」
背中の真ん中に食い込んだ銛状の触手を鏡に写しながら俺がぼやく。

「うんっ。わたしもようやく一人前に寄生できるようになったの♪」
俺から伸びた触手の先が繋がった、それ以外は人間と変わらない外見の妹が笑う。

昨夜、中学生になってからは滅多になかった事に、
妹が俺と一緒に寝たいなんて言い出すから何事かと思ったが、一晩明けたらこの状態。

「だいじょうぶだよ。連結紐状手は結構伸びるし、光学迷彩で見えないようにできるから」
「それは親父を見て知ってるが、伸びるって100メートルくらいだろ?」
親父が結婚した異星人は、相手と触手で繋がって生活するタイプらしく、
「学校とかどうすんだ。俺とお前はフロア違うんだぞ」
「後で切り離しと再接続を練習するから、手伝ってねっ?」
必要があれば一時的に切り離す事はできるにしろ、二人はいつも一緒にいることになる。

「最初は痛いんだってママが言ってた。あっ、わたしの方がね。お兄ちゃんは大丈夫、な、ハズ」
ちょっと不安そうな我が妹。こいつは歯医者で大泣きするくらい痛いのも大嫌い、な、ハズ。
「能力ができたからって、慌てて使わなくったって良かったのに」
寄生は繁殖の条件だが、義母なんて親父と結婚するまで○十年独立生活だったそうで、ちなみに正確な年数を聞くと殴られる。

「だってぇ……」
だが、人間流に言うならお赤飯を炊いてすぐに寄生生活を選択した妹は、ちょっと俯いて言った。
「早くお兄ちゃんと、ひとつになりたかったんだもん」
上目遣いで俺を見上げる目線。

「……もしかして、イヤだった?」
「まさか、そんなわけねえだろ」
「あはっ、良かったあ!」
答えると、満開の笑顔で妹は俺に抱きついてきて、二人を繋いだ触手が間でぐるぐる跳ねた。

407:桐莉兄
07/12/24 22:06:01 ahZ34WeT0
クリスマスネタ書いたんだけど、他の人折角来てくれてるし、
日を改めた方がいいかな?

408:名無しさん@初回限定
07/12/24 22:08:43 C3G62YMF0
いえ是非とも

409:名無しさん@初回限定
07/12/24 22:17:35 PdcaKu0k0
>407
>406は1レスネタですのでガンガンいっちゃってください

410:桐莉兄
07/12/24 22:20:40 ahZ34WeT0
「じんぐーべー♪じんぐーべー♪鈴が鳴るぅ~♪」

朝から、桐莉はずっと浮かれ通しだ。
寒いのにミニスカサンタのコスチュームを着て、トナカイの角のヘアバンドを頭に着けている。
妹が腰を振る度に、服に付いてる鈴飾りが揺れて涼やかな音を奏でる。
桐莉の担任の坂持先生は逆さ縛り首団の戦闘員だから、こんな改造制服ですら無いふざけた服装でも咎め立てしたりはしないが。

「兄ちゃん、兄ちゃん」
「……何だよ。自分の教室に帰れよ……」
「鈴が鳴るぅ~♪」

シャン、シャン、シャン。
誘うように腰を振る桐莉。
その尻の動きに目が釘付けの我が級友男子学徒共。

「ほーれほれ、兄ちゃぁん?鈴が鳴るぅ~♪」
「いいぞー!桐莉たーん!!」
「神よ!彼女の居ない俺でも、こんな幸せなクリスマスを迎えられた事に感謝します!!」
「ああっ、この魅惑の動き!撫でたいっ、揉みたいっ、触りたいっ!!」

フラフラと桐莉のケツに手を伸ばす佐野に、ライト兄ぃングボルトをぶちかます。
触るな。俺の妹だ。

「……ってか、俺の記憶が確かなら、今は授業中の筈だよな?」

教卓の上で妹がベリーダンスを踊ってて、男子学徒が其れを囲んで鑑賞会。
女子学徒は女子学徒で、好き勝手に携帯弄ったり、カードゲームに興じたりして、どう見ても学級崩壊です。本当にありがとうございました。

「小夜子先生は逆さ縛り首団じゃないんだから、桐莉に注意する事も出来るでしょう」
「出来るけどぉ、桐莉ちゃん面白いからいいじゃん。クリスマスイヴなんだし☆」
「流石は小夜子先生!話が分かるぜ!」「九曜くんもこっち来て、お菓子摘みなよ~」「それじゃあ、そろそろ乾杯と行きますか!」「「「「「「「おおーーーっっ!!!!!」」」」」」」

411:桐莉兄
07/12/24 22:22:25 ahZ34WeT0
何だか凄く間違った方向に一体感を示しまくりの我がクラス。
サザエさん現象が三週目にもなると、真面目に勉強する気も無くすらしい。
教室の隅ではカラー豆電球を飲み込んだ坂崎さんがクリスマスツリー宜しくカラフルに明滅を繰り返し、
ヤマモトさんはフライドゴキブリ騒動で投売り価格になったフライドチキンをもりもりと共食いしている。まさにカオス。

「たかくんも一緒に王様ゲームやろうよ!」
「生徒会長が授業中に遊んでていいのか……(汗)」
「ノリ悪いよー、九曜ー!」「ほらほら、隆浩もカード引いて!」

川崎に手を引かれて、ゲームの輪に加えられてしまった。

「(それじゃあ、次は由紀ちゃんの番だよ)」
「(身体借りるねー☆)」

七華に由紀が憑依して、王様ゲーム開始。
トランプのハートが番号で、ジョーカーが王様だ。

「王様だーれだ?」
「魔王は俺だーーー!!」

何時に無くハイテンションで立ち上がる土師。
顔が赤い。息が酒臭い。普通の高校なら退学フラグです。

「王様、ご命令を」
「三番が七番にベロチュー」
「ちょwwいきなりそれかwww」

412:桐莉兄
07/12/24 22:24:45 ahZ34WeT0
俺のカードは……ハートの4。
参加者を見渡せば、俺を含めて男子は五人、七華と由紀を一緒に数えて女子は九人。
ガトチュエロスタイムな命令で地獄を見る確率は低めだが、初っ端から高橋(♂)と吉田(♂)は『引いてはいけないカード』を引いてしまった。

「「フォォォォォォォォォーーーーーーーー!!?」」
「……さあ、熱いベーゼを」

竦み上がる子羊二人、無慈悲にも乾いた笑顔で命令遂行を求める暴君、
『べーろーちゅっ!べーろーちゅっ!あそーれっ、べーろーちゅっ!』
無責任に囃し立てる観衆、高橋と吉田に拒否と撤退の道は無い。

「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、ドチクショーーーーーーーッ!!!」

血涙を垂れ流しながら高橋が吉田に襲い掛かる。

「ぎゃぁぁぁっ、やめろぉぉぉーーーやめてくれぇぇぇぇーーーーーぇぇぇ……」

ぶちゅちゅぅーーーーーーーーーーぶぶぶっ、ちゅばっ。

吉田の悲鳴が汚い音に掻き消される。
じたばたと藻掻いていた腕の動きが、諦めたかのようにパタリと止まった。
絡み合う高橋と吉田の舌。
そんな二人の耳元に口を寄せて、土師は極上の笑顔で囁いた。

「メリークリスマス」

ぶわっ、と。
高橋と吉田の目から涙が溢れ出た。
あいつらはこれからクリスマスを迎える度に、今日の事を思い出して、慟哭と嗚咽を漏らす事になるのだろう。


413:桐莉兄
07/12/24 22:27:54 ahZ34WeT0
「くっくっく…ふふっ、ふふふふ…あーっはっはっはっは!!」
「(何と言うえげつないトラウマ。まさに外道。だが、これこそが王様ゲーム!)」

教室の外では、『クリスマス中止のお知らせ』のプラカードを掲げた紫藤院と風紀委員会が、七華親衛隊と激突している。
でもそんなのかんけーねぇ。
俺は、今、この場での戦いを制すのに全力を注ぎ込むべきだからな。

「(たかくんと練乳べろちゅーするまでは!)」
「(九曜くんに女装させるまでは!)」
「(隆浩とキス!隆浩とキス!隆浩と……!)」
「(大島さんの乳揉みてぇぇーーー!)」
「(復讐だっ、土師の野郎にも地獄を見せちゃるでよっ!)」

妄念渦巻く中、由紀が七華の身体から抜け、二回戦開始。

「王様、だーれだ?」
「あ、私だよっ」

ジョーカーのカードをひらひらさせながら、七華が立ち上がる。

「それじゃあ、七華女王様、ご命令を」
「たかくんが私に練乳べろちゅーーー!!!」

魂込めて絶叫しながら、俺の口に開封したての練乳チューブを押し付けて、ゲロ甘い中身を一気に注ぎ込んで来る。

「たかくんっ、たかくんっ、私とべろちゅーっ!練乳たっぷり唾液と絡めながら、私の口の中を嘗め回して、舌を思いっきり吸うんだよっ!!」
「ってさせるかーーーー!!!兄ちゃんは桐莉の兄・ちゃん・だァァァーーーーーっっっ!!!!」

桐莉が振り向き様、七華に向けて妹ビームを放った。

414:桐莉兄
07/12/24 22:31:55 ahZ34WeT0
「ドミ狩るトンファーガード!!」

ナナカリボルグを回転させて妹ビームを弾く七華。

「何するんだよっ、桐莉ちゃんっ!私は王様なんだから、たかくんに何を命令してもいいんだよっ!」

ずぼぉっ。

七華が桐莉のスカートに手を突っ込み、水色縞パンを引き摺り下ろす。

「な、な、な、変態!変態!変態ーーーっっ!!」
「ちょーっと待った、七華。番号使わないで命令を出すのは反則だよ?」
「そうだよ、ななねぇ。直で命令出せたら何でもありになってゲームじゃ無くなっちゃうよ!」
「ボクはいいと思うな!(大島さんとキス、ハァハァ…)」「俺もいいと思う!(大島さんのおぱーい、ハァハァ…)」「そうだそうだ!(大島に命令してあんな事やこんな…)」
「う…何だか凄く禍々しいオーラを感じるよ…(汗)」
「悪い事は言わんから、大人しく番号で指令出しとけ、な?」
「それじゃあ、八番が一番に練乳浣腸」

こきーん。
固まる高橋と吉田。

「「フォォォォォォォォォーーーーーーーー!!?」」
「……またお前らか(汗)」
「私の練乳浣腸セット貸してあげるから、おトイレで400ml注入して来るんだよ」

暴君・七華、容赦無し。

415:名無しさん@初回限定
07/12/24 22:36:44 C3G62YMF0
支援

416:桐莉兄
07/12/24 22:37:19 ahZ34WeT0
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、ドチクショーーーーーーーッ!!!」

血涙を垂れ流しながら高橋が吉田を引き摺ってトイレへと消える。

「ぎゃぁぁぁっ、やめろぉぉぉーーーやめてくれぇぇぇぇーーーーーぇぇぇ……」

ぶちゅちゅぅーーーーーーーーーーぶぶぶっ、ちゅばっ。

吉田の悲鳴が汚い音に掻き消される。
やがて、尻を押えてえぐえぐとしゃくり上げながら、二人が教室へと戻って来る。
ズボン越しに吉田の尻を突付いて、アナル栓が嵌っている事を確認してから、
二人の耳元に口を寄せて、七華は極上の笑顔で囁いた。

「ホワイトクリスマスだね」

うぉっ、おあっ、おあぁぁぁぁぁぁあっっっ、と。
高橋と吉田が泣き崩れた。
こんな酷い悲しみっぷり、見た事が無い。

「さあ、三回戦を始めようか」

何事も無かったかのように告げる、まさに白い悪魔。白い魔王。白い冥王。

「失礼だよ、たかくん。せめて白い恋人って言って欲しいよ…」

七華に由紀が憑依する。
パンツを上げた桐莉も、王様ゲームに参加を表明。

「(ぅぅーっ、桐莉ちゃん……よくも邪魔してくれたねっ)」
「(七華姉ちゃんに兄ちゃんは渡さないのスっ)」

二人の間を飛び交う火花。

417:桐莉兄
07/12/24 22:39:04 ahZ34WeT0
「王様、だーれだ?」
「……はい」

クラスで一番地味で大人しい佐伯(♀)が立ち上がる。

「おっ、佐伯か。それじゃあ佐伯女王様、ご命令を!」
「……一番と二番がポッキーゲーム」
「あらま、さーたんにしては思い切った命令を出したねぇ」
「……うぃ。今宵は無礼講です」

見れば、佐伯の足元に空になったビールの空き缶が幾つも転がっている。

「ちょwwおまっ、酔うと大胆になるタイプかwww」
「……一番と二番、誰ですか?」

一番、俺。
二番……高橋とか吉田とか勘弁してくれよ。女子来い、女子。

「あ、えと…二番、ボク…じゃなくて、私、だよ」

七華に憑依した由紀が、おずおずと手を上げる。

「「フォォォォォォォォォーーーーーーーー何故九曜ばかりが大島さんとォォォ!!!(血涙)」」
「はいはーい、それじゃあ七華、この《期間限定練乳ポッキー》使ってねぇ。妹ちゃんは邪魔しちゃ駄目よぉー」
「ぬがぁぁぁ、何をする貴様ぁ、HA☆NA☆SEーーーーー!!!」

がっちりと桐莉を羽交い絞めにする川崎。
由紀が受け取った練乳ポッキーを開封し、一本口に咥えて、頬を赤く染めながらキュッと目を瞑る。

418:桐莉兄
07/12/24 22:42:13 ahZ34WeT0
「えっと、それじゃあ……いただきます」

俺がもう片方の端っこに噛り付いた途端、由紀が猛烈な勢いでこちら側へと食い進んで来た。

「ちょwwくそっ、負けるか!ksk!!」

俺もハイスピ-ドで練乳ポッキーを食べ進めて行く。
そして、俺と由紀の唇が重なろうとした瞬間。

「ら、らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ぱぁーーーーーーーーんっ。

眩い光と、風船が割れる様な音。
七華の姉気が爆発して、由紀が七華の身体から弾き出された。
巻き添えを食って俺たちも椅子ごと吹っ飛ばされる。

「はぁっ、はぁ…っ。…駄目、駄目だもんっ…」

涙目になりながら、肩で息をする七華。
項垂れ両手を突いて座り込んでいた由紀が、ゆらりと立ち上がる。

「ななねぇ……」
「由紀ちゃんでも、駄目だもんっ……」

由紀の表情に影が差す。
何かを堪えるように、ぐっと拳を握り締めて、俯いて、
やがて、眦に涙を浮かべて、キッと真っ向から七華を睨み付ける。

「ななねぇのバカぁっ!!」

419:桐莉兄
07/12/24 22:46:27 ahZ34WeT0
頬を紅潮させて、何時に無く感情的に、七華に向けて捲し立てる。

「ボクだってっ…ボクだって、隆浩の事が好きだもんっ!!
ななねぇが隆浩のこと好きになる前から、ボクは隆浩が好きだったのにっ、
ななねぇが応援してって、隆浩のこと好きになっちゃったって言うからっ、だからぁっ、うっ、うぇっ、っく、」
「一体何考えてるんだよっ、練乳なんだよっ!?期間限定なんだよっ!?
それをじっくり味わいもしないで一瞬で食べちゃうなんて、練乳に対する侮辱だよっ!」

……あー、ちょっと待て。お前ら、話が噛み合って無いぞ……?(汗)

「うぇぇぇぇぇぇっ、ななねぇのばかぁっ、おたんちんーーーーっっっ!!!」
「由紀ちゃんの食いしんぼぉっ、いやしんぼぉっ、美味しんぼぉおぉーーーーっっっ!!!」

由紀の閃鞘・妹獄沙門と、七華の極死・七華がぶつかり合い、俺と桐莉は目を合わせて、そっと溜息を吐く。

「こいつら、お互いに話を全く聞いていないのス」
「……帰るか。今日はもう授業にならないだろ」

俺と桐莉が教室を出たところで、七華の七華守護神が炸裂、階下を巻き込みながら校舎の一部が崩れ落ちた。
これが本当の学級崩壊ってやつだな、と呟く。

それから、桐莉と手を繋いで、寄り道をしながら帰った。
クレーンゲームで取ったぬいぐるみをプレゼントしてやったら、非常に喜んだ。
特別な日に貰ったって事が大事なんだそうだ。

どうせ家に帰ったら、逆さ縛り首団のパーティの準備がされているだろうけれど、敢えて小さなケーキを買って、公園で蝋燭を立ててみた。
普通に自宅で上等なケーキを食う時よりも、何故かwkwkする俺。
砂場の脇に有る、おままごと用の小さな(冷たい)石のテーブルにナプキンを敷いて、ケーキと使い捨てのフォークを並べる。
桐莉と向かい合って座ると、嬉しそうに締りの無い顔でにへら~っと笑った。

420:桐莉兄
07/12/24 22:48:06 ahZ34WeT0
「今日はケーキ屋のお姉さんに『可愛い妹さんですね』って言われなかったのス」
「クリスマスだからな、俺が傷付かないように気を使ってくれたんだろ」
「うんにゃ、きっと兄ちゃんと桐莉が恋人同士に見えたのス♪」

多分、其れは無い。
こうやって砂場で向かい合ってケーキ食ってる様なんて、昔、桐莉や七華、由紀と一緒にごっこ遊びしてた時と変わらない。

『私がたかくんのお嫁さんだよ。桐莉ちゃんは妹の役をやるといいよ』
『リアルじゃ有り得ない配役を楽しんでこそのロールプレイなのス。桐莉が兄ちゃんの嫁をやるから、七華姉ちゃんは意地悪な姑の役でもやっとけー』
『じゃ、じゃあさ、喧嘩しないようにボクが隆浩のお嫁さんやるから、ななねぇと桐莉は長女と次女って事でどうかな』

「今日は兄ちゃんと二人だけスね」

もふもふとケーキを頬張りながら、桐莉が言った。

「ああ…そうだな」
「七華姉ちゃんやゆきゆきに邪魔されずに配役を決めれるのス」

たたっと砂場に走り込み、靴のかかとで線を引いて行く。
何度も何度も四人で相談して決めた、無駄に広くて非現実的な、部屋が何十個も有る、未来の自分達の家の間取り。
結局、俺は三人とも嫁にして、喧嘩せずに遊んでたけれど、日本の法律では重婚は犯罪だとか、妹とは結婚出来ないだとか初めて知った時には、随分と理不尽で馬鹿げてると思った。

「……ははっ、喧嘩になるじゃん。なぁ?」
「兄ちゃんと桐莉の寝室ー。兄ちゃんと桐莉の居間ー。兄ちゃんと桐莉の浴室ー」

家の間取り線を引き終えて、桐莉が走って戻って来る。

421:桐莉兄
07/12/24 22:49:46 ahZ34WeT0
「兄ちゃん、家出来たー」
「ってかお前、良く完璧に間取りを覚えてたな」
「家が建ったけど、兄ちゃんに足りないもの、なーんだ?」
「生涯を共にする伴侶だな」
「うぃス。だったら、早く桐莉にプロポーズしるぅ♪」

風が冷たい。
日が落ちて、頭上の公園樹の葉ずれの隙間から垣間見える、澄んだ冬空には満天の星。
二千年前の聖夜に東方の預言者が見た空も、こんな感じだったんだろうか。

「桐莉、愛してる」

妹を抱き締めて、言った。

「結婚しよう、死ぬまでずっと、俺と一緒に暮らそう」
「……桐莉は実の妹なのスよ」

まるで『ごっこ遊び』じゃないかの様に、  ――
暖かい、妹の体温を抱き締めながら、      ――

「それでも、俺は桐莉を愛してる」

虚構と現実の狭間の世界で、誓約する。
重ね合わせる唇。
抱き締めると、震えながらしがみ付いて来る、小さな冷たい手。


―モシモ世界ニ俺ト桐莉シカ居ナカッタラ、兄妹ノ交ワリハ罪ニナルダロウカ?

422:桐莉兄@キリ
07/12/24 22:52:58 ahZ34WeT0
遠く見下ろす街の灯りの方から、クリスマスキャロルが聞こえて来る。
その灯火の温もりに郷愁を覚えて、俺は馬鹿げた考えを頭から振り払う。

「桐莉…」
「んー…?」
「ほっぺたに生クリーム付いてる」

直接、舌で舐め取ってやると、嬉しそうに目を細めて擦り寄って来る。
俺のコートの前を開いて、自分の制服のブレザーやシャツの前も開いて、
『にひひ。ちょっと寒いのス』なんて言いながら、磨り合わせる様にして。
もう一度重ね合う唇、絡み合う舌。

「兄ちゃん…汚れちゃうから、下着脱がせて…」

妹を抱き寄せながらスカートに手を突っ込んで、下着を引き下ろす。
石のテーブルに腰掛けて、俺を跨ぐ様に膝立ちになった桐莉が、勃起した俺のペニスを持って角度を調節しながら、一気に腰を沈めようとして。

「あ…れ?入んないのス。ぬぅっ…んっ、く…んぁっ、れぇ……?」
「濡れ方が足りないんじゃないのか?」
「そんな事無いのス。桐莉は兄ちゃんが欲しくて我慢出来ないのスよ…?」

妹のスカートを捲り上げてみる。
すると、桐莉の股間に一枚の荼枳尼天霊符がピッタリと張り付いていた。
七華の文字でこう書いてある。

『たかくんの接続を規制中だよ。二十五日の朝になるまで規制解除は出来ないからね☆』

「やられたっ!教室で桐莉の下着を摺り下ろした時に仕掛けてたのかっ!」
「ぬぐぅぅぅっ、七華姉ちゃんめぇぇぇぇ……」

423:桐莉兄
07/12/24 22:54:45 ahZ34WeT0
>>406
面白いのでちょくちょく投下に来てくれないかと期待。

424:名無しさん@初回限定
07/12/24 22:58:05 C3G62YMF0
しかし25日も一応クリスマスなんだよなぁ…

425:名無しさん@初回限定
07/12/24 23:06:37 PdcaKu0k0
>423
GJ。毎度ながら完成度が異様だw

426:桐莉兄
07/12/24 23:47:29 ahZ34WeT0
体調良くならんけど、金も尽きたし奨学金返済と医療費と要るし、一月になったら仕事探さんとなぁ。
親がキレてネット環境無くしそうだし。ってか自前のパソコン死んじゃって親の借りてる身だしなぁ。
童話書く時間無くなるのがアレだけど、家に居ても遊んじゃうしねぇ。
俺はどうも時間の使い方が下手でいかん。

>>425
URLリンク(scl.littlestar.jp) でkarina名義でネフェシエルのSSとか投稿させて貰ってます。
電波じゃなくて真面目な内容のも興味あったら読んでみてくだちぃ。
小説コーナーと、あとコンテストのコーナーにも置いてあるでよ。

>>424
なんかキリスト教の宣伝上の都合で変えられるまではサンタの日は十二月五日だったとか、
十二月二十四日は異教の太陽復活祭の日だったとか聞きますですよ。
教会の都合で誕生日変えられたイエスさんテラカワイソス。

427:名無しさん@初回限定
07/12/24 23:56:52 tvNecvm80
桐莉兄乙です&>>406さんの続きも読みたいっす。

428:桐莉兄
07/12/25 02:31:30 JnOSWQRG0
業務連絡でつ。
ログ置き場の92話がアクセス切れになってますー。

429:名無しさん@初回限定
07/12/30 22:57:38 oizk5GZT0
最近は職人さんの数もめっきり減ってしまったな…

430:名無しさん@初回限定
07/12/31 00:03:20 qGb4UD6F0
朝起きたら妹に触手にされていた

431:桐莉兄
08/01/01 01:06:31 A4bcXx/g0
あけおめー☆

半年振りにお酒入れたら酔っ払って世界がぐるぐる~。

432:名無しさん@初回限定
08/01/01 01:56:34 jnvbKI9x0
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

433: 【大吉】 【1996円】
08/01/01 10:42:04 FFjd0Yrx0
     (~ヽ            γ~)
     |ヽJ       .あ     し' |
     |  (~ヽ     .け  γ~)  |
   (~ヽー|ヽJ     ま   し' |ーγ~)
   |ヽJ  |  |   お .し   .|  |  し' |
   |  |  |―|   め .て   |―|  |  |
  ミリ(,,゚Д゚)彡  で    ミ(゚Д゚,,)ノ彡
  ミUミソ彡ミつ   と    (/ミソ彡ミU彡
   》======《   う      》======《
   |_|_|_|_|_|_|_|         |_|_|_|_|_|_|_|
     U~U            U~U


434:名無しさん@初回限定
08/01/11 09:21:35 B/EVy/JJ0
保守。

435:名無しさん@初回限定
08/01/16 16:14:19 n7NFfvl50
     ,,    ポシュー
 ,-―''ー―ー‐、
 ー◎―‐‐◎‐' =3

436:名無しさん@初回限定
08/01/22 18:13:01 crn9reSl0
ほっしゅ


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