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男性刑務官が男性受刑者に性的行為要求
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福島刑務所（福島市）は１５日、男性受刑者に性的な行為を強要したとして、特別公務員暴行陵虐の疑いで
同刑務所の看守部長平井富美雄容疑者（６０）を逮捕した、と明らかにした。逮捕は１４日付。平井容疑者は
受刑者の入浴や運動に立ち会う業務を担当しており、勤務中に受刑者と１人で接することもあったという。
同刑務所では余罪についても調べている。
受刑者を指導すべき看守部長が、あきれた行為で逮捕された。逮捕容疑は１０月１８日ごろ、福島刑務所内で
３０代の男性受刑者に、自分の陰茎を触らせたり、口に含ませるなど性的行為を強要した疑い。当時、平井
容疑者は勤務中だったという。
福島刑務所によると、平井容疑者は７０年に同刑務所に採用され、主に処遇部門に所属。受刑者の運動や
入浴の立ち会い、作業を監視するなどの業務に当たっていた。勤務中に、受刑者と１人で接することもあった
という。同刑務所関係者によると、普段の勤務態度については「知る限りでは問題は認められなかった」という。
来年３月には定年退職する予定だった。
福島刑務所では１５日午前、川村竜雄総務部長らが記者会見したが、平井容疑者の認否や発覚経緯など、
具体的な犯行状況については「回答を差し控えたい」と明らかにしなかった。被害者のプライバシーや捜査に
支障があるとしている。同刑務所では、平井容疑者の余罪や他の職員の関与などについても、捜査中とした。
また、加藤正博仙台矯正管区長は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾。被害者や国民の皆さまに深くおわび
する」とコメントした。
福島刑務所は、定員数１６５５人。原則として２６歳以上で刑期が１０年未満の再犯者を収容しており、刑務所
関係者によると１５日現在、１２０４人が収容されているという。職員は医師なども含め、２２４人が勤務している。
［2009年12月16日9時46分 紙面から］