11/09/21 16:53:10.96
この日の“取調べ”はほんの--分位で済んだ。
その夜、俺はノートの切れ端に先生への説明用の『想定問答』を纏めた。
そして、もう既に脂臭くなって黄ばみ始めてきた三馬鹿の下着に、
最後のコキ納めとばかりに何度も何度も精液をぶちまけ、それを家族の目を盗んで家庭ゴミの袋に入れ、
翌朝、ゴミ出しの手伝いかたがた、
誂えたようにちょうど良い時間に回ってきてくれた市のごみ収集車に俺自らが放り込んだ。
事情聴取は-日置き位に-回ほど行われ、あの日の行動についていろいろと問われたが、
俺は何度訊かれても同じことを繰り返し答えたので、先生は、犯人は俺ではないと思い始めたのか、
その態度はだんだんと和らいでいった。
先生たちも、事が事だけに世ほど慎重に内偵をしていたようで、
俺の他に何人が取調べを受けたのかは、分からなかった。
体育祭を一週間後に控えた全体練習の日、好都合な事件が起きた。
家庭環境と精神に問題を抱え入学当初から酷い悪戯を繰り返していた-年生が、
一時的に無人になった校舎の中で有価物を盗み回っているところを先生方に取り押さえられたのだ。
それを境に、俺への取調べはパタリと止んだ。
以上、ほぼ事実に即しているが、一部脚色を施してある。
信じるか否かは、貴方次第。