05/08/17 22:58:43
>>83の元投稿
昭和30年代位まで、田舎の町で開業している外科医は地域社会において絶大な影響力を行使していた訳で、
事故や、奇病や、やくざの喧嘩の後始末に戸板に乗せられて担ぎ込まれる血まみれ男などを
時折「一喝」のもとに処置していた----そんなのを目の辺りに見て育ったので辟易していた訳です。
おじけづいている、もしくは泣きわめく男の子の場合、その「一喝」に常用する殺し文句が、
「ゆうこときかないときんたま取っちゃうぞ!」だった事を覚えています。
これで小学生くらいの男の子は大概がシュンとなって抵抗をあきらめるのでした。
各家庭でもこれが伝染してか、男の子を叱る合い言葉に「XX先生にきんたま抜いてもらうから!」が
流行った事もありました。(今じゃその辺の少年にはこんな呪文は全く通用しないようです。)
ところが、これには更に裏がありまして、本当に男の子のきんたまを両方とも抜いてしまう事もありまして、
停留睾丸はもとより、おたふく風邪による睾丸炎とか、睾丸結核とか、結構あり、また交通事故もありました。
当時は声変わり前であろうと手のかかる(金のかかる)治療をするよりは簡単な手術で睾丸を取ってしまう・・・。
外科医と看護婦長はそんなのをあとで諧謔的に楽しみながら話題にしていたのを覚えています。
実際に私の遠い親戚の子も、父親が夜中に家に連れて参りまして、おやじの前でパンツを
降ろして見せまして、6年生になるのに、この子のきんたまはどうしても袋の中に降りないで
つり上っているが、と相談を持ち掛けられたのですが、停留睾丸は思春期まで放っておくと
癌になるぞと説得され、あとちょっとで完全に降りたかもしれない睾丸を、
その明日、かわいそうに両方とも取られてしまいました。
おやじの前で下半身脱いで立っているその子の左右の睾丸を、おやじが引っ張って
降ろそうとしてはおなかの方につり上り、を何度か繰り返ししている間、
その子は目をつむって顔を少し上に向けてじっと神妙にしていたのを良く覚えています。