ガールズ&パンツァーで百合萌え 4輌目at LESBIAN
ガールズ&パンツァーで百合萌え 4輌目 - 暇つぶし2ch650:エーリカ・ウォー④
13/12/31 14:31:31.03 uHPbaE4M
逃げる気? 溢れるその才能から、それを最大限に生かす環境から、完璧な姉から! 逃げる気かっ!
どんなに渇望しても私には決して手に入れることが出来ないその全てから、尻尾を巻いて逃げる気なのかっ!
……よろしい、ならば、あなたは敵よ。許さない、絶対に。
戦車道を捨てる気だろうが、そうはいかない。きっと天命がそれを許さない。天才とは、そうしたものだからだ。
あなたは必ず戦場に立つ。我らの、黒森峰の敵として。そのときは容赦しない。全力で、全身全霊で叩き潰すっ。

みほ、裏切り者、倒すべき強大な敵、西住みほ……可憐なみほ、優しいみほ愛しいみほ みほミホみほみ ほ

 私のみほ  私はあなたを、 ユ ル サ ナ イ 。

「ねぇおかあさん、あのおねえちゃん泣いてるよ? かわいそう」 「しっ、ダメよ」
少し離れたベンチにいた母子連れが、そっとその場から立ち去っていった。母親に手を引かれた小さな女の子
が、心配そうに自分を見ていたことなんて、そのときのエリカには、気づくことなど出来なかった。

* *

その日を境に、逸見エリカから笑顔が消えた。
戦車道に対しては、もとより人一倍熱心ではあったが、今やその姿勢は峻烈なものと言ってもいい。
影では、「鬼軍曹」 などと揶揄されたりもしたが、はっきりと彼女に対して反旗を翻すものはいなかった。
西住まほ、という絶対的なカリスマによる庇護も大きく作用していたが、何よりエリカは人に厳しく当たる分、
その3倍は自分に厳しかった。訓練も座学もフィジカルトレーニングも、過酷なルールを己に課した。
「ね、もうその辺でいいんじゃない? 体壊しちゃうよ?」 見かねた同期生が遠慮がちに声を掛けても、
「まだよ。まだ全然、足りないものっ」 聞く耳を持たない。

戦闘においては常に先鋒最右翼で先陣を切り、厳しい状況にあえて身を置いた。一言の文句も言わずに付き従
ってくれるチームメイトたちに、エリカは深く感謝していたが、それを言葉にすることはなかった。
そんなエリカを、まほはただ黙って見ているだけだった。元々寡黙なたちではあったが、更にその口数は減り
2人の間で雑談の類も一切消えて、まほもまた、笑顔を見せることはなかった。

ギリギリと引き絞られ、研ぎ澄まされた黒森峰は、1年後の戦車道全国大会で、その実力を爆発させる。
初戦1回戦では、フラッグ戦でありながら相手校の全車両を撃破した。しかも大会歴代最短記録で、だ。
味方の損害はゼロ。この学園に勝てる相手など居やしない、観戦した誰しもが、そう感じた。

その一方で、別に大きな話題が湧き上がっていた。黒森峰初戦の2日前、さして注目もされていなかった無名
の弱小校が、優勝候補の一角、サンダース大学付属高校を倒したのだ。
大洗女子学園―、急造チームを率いるのは、西住みほ、その人である。

サンダースに大洗女子が勝利したとき、まほと共に観戦していたエリカに、驚きはなかった。
(ハッ、腐っても西住流ってことね)抽選会の日、カフェでみほと再会してからずっと、エリカの中にどす黒い
何かが渦巻いている。(そうよ、西住でしょ! 何であんな……、あんなぬるそうな連中と、笑って!)

観戦フィールドから帰路に着く際、みほチームのすぐ脇を偶然通り掛った。様子がおかしい。何やらもめている?
「何やってるのよ、麻子!」 「……泳いで行く」 「待ってください、冷泉さん」 聞こえてきた会話からすると
どうやらチームメンバーの身内が急病で倒れたらしい。ふん、知ったことでは……、「? 隊長?」
「私たちが乗ってきたヘリを使って」 やにわに彼女たちに近づいたまほが言った。「急いで」

「隊長! こんな子たちにヘリを貸すなんてっ」 咄嗟に口をついて出た言葉である。まほが振り向いて、
まっすぐにエリカの目を見て、静かに、でもきっぱりと言った。 「これも戦車道よ」 「! ……」

* * *

洋上に出たヘリを無言で操縦しながら、チラリと後部座席を覗いた。長い黒髪の小柄な子が、栗色の髪をした
もう一人に肩を抱かれて俯いている。顔が青ざめ、少し震えているようだ。「麻子、寒くない?」 「……」

病院のへリポートに着陸してヘリを降りるとき、「ありがとう」 目に涙を一杯溜めて、震える声で、麻子と
呼ばれた黒髪の子が言った。「……急ぎなさい」 ぶっきらぼうに、そう答えた。

病院内への入り口の手前で、急に立ち止まって振り返った麻子が、此方に向かって深々と頭を下げた。
左手を額に掲げ、軽く返礼するのが精一杯で、エリカはすぐに彼女から目を逸らした。

651:エーリカ・ウォー⑤
13/12/31 14:36:19.77 uHPbaE4M
病院を飛び立ち帰路に着く頃には、すっかり日も暮れていた。水平線より少し上の夜空に、月が昇っている。

 コンナコタチニ ヘリヲカスナンテ

自分の口をついて出た台詞だ。なんて残忍な言葉。アレは本当に、私が言ったのか。
「これも 戦車道よ」 まほの言葉が脳裏に甦る。ああ、そう言えば隊長があんな風にまっすぐ自分を見て
くれたのは、いつ以来だろう。眼下に広がる月光を照り返す夜の海と、まほの深い瞳の色が重なる。

「何を私っ……、何のための、戦車道だっ!」 独りぼっちの操縦席で、叫んだ。

認めざるを得ない。自分の中に、灼熱の汚泥のような、醜い負の感情があることを。
何ら落ち度の無いみほのチームメイトたちを勝手に蔑み、呪い、憎悪の視線を向けていることを。
さもしい自尊心、嫉妬、他者を貶める快楽、おぞましい原始のエゴ、消せない自分、自分に、自分を、自分は―……。

「……隊長」 つぅっと、涙が頬を伝った。この期に及んで、自分自分、か。もう何だかよくわからない。
「……みほ」 ああ、もう余計なことは抜きだ。ただ、ただ戦おう。培った全てを、この大会にぶつけるんだ。
(みほと、戦うんだ……) 答えがあるとしたら、もうそこにしかないように思える。

ヘリコプターの高度と速度を上げて、星空に祈った。どうかあの子のおばあさんが、無事に回復されますように。
どうかこの夜空と海の間に吹く風が、私の毒を洗い流してくれますように。 どうか。

* * * * *

……― 何故だろう、余り悔しくない。
決勝戦終了後、撤収用トラックの運転席でハンドルを握るエリカの心は、不思議に静かだった。
エリカのすぐ左後方で、夕暮れに染まる景色の中、まほとみほが金色に縁取られて、佇んでいる。
「おめでとう」 微笑むまほと握手を交わすみほを見て、何故か深く安堵する自分に、少し戸惑った。

「お姉ちゃん、やっと見つけたよ、私の、戦車道!」 みほが笑っている。
その笑顔を見た瞬間、エリカは全てを納得した。(……そう、見つけたのね。私と違う、あなたの道を)

「次は、負けないわよっ」 「はいっ!」

「まほ隊長とみほさん、笑ってるっす」 「うん、エリカも」 「はー、よかったねぇ、エリカちゃん」
トラックの荷台にすし詰めの黒森峰の隊員たちが、こそこそ小声で会話している。「フフッ」 「なんすか?」
「いやね、1年前のこと、思い出したの。エリカちゃんが、わざとらしい説明口調でみほちゃん攻めたとき」
「ああ、ありゃヒドかったね。自分を悪者にしようってーのがバレバレでさ」 「あはは、確かに」

実はエリカは、自分が思うほど周囲に疎まれてなどいない。みほの件での彼女の思惑は、大方見透かされていた。
その後の厳しくあろうとする態度も、拭いきれない優しさや誠実な人柄が、そこかしこに見え隠れするもので、
でも一生懸命な彼女にそれを指摘するのも気が引けて、内心黒森峰の隊員たちは皆、によによ生暖かく見守って
いたというのが実情だ。上級生の中には彼女を秘かに、「ツンデレ副隊長」 なんて呼ぶ者たちもいるらしい。
「ほーんと、うちのお姫様ときたら、世話焼けるわー」 「っすねー」 「でも何か、憎めないのよねぇ」

ガルルンッ、 助手席にまほが乗り込んでから、イグニッションキーを回した。
「ふぅ……エリカ、今日は飲むぞ、つき合え」 唐突に、まほが言った。「へ? あ、いや、は、はいっ」
余りにも意外なまほのセリフに、びっくりするエリカ。「あの、でも隊長、自分達は未成年ですが……」
「ふふ、紅茶だ、紅・茶。ダージリンに貰った茶葉が、まだ残ってたろう?」 1年振りの、まほの笑顔。

「ま、ちょっと手元が狂って、ブランデーが入り過ぎるかもしれないな」 にやりと笑って、軽くウィンク。
「は、はい、そーですネ……」 何故か、かぁーっと赤面するエリカ。聞こえないフリをする後部荷台の隊員
たちの顔が、全開でによによしてたことは言うまでもない。ところが、
「貴様らもつき合え。無礼講だ」 「えっ、いいんですか、隊長!」 「「きゃー、やったっ!」」

沸き立つ隊員たちの歓声に微笑みながらも、ちょっとがっかりしてしまう、エリカ副隊長なのだった。

*** 以上です。

黒のもっりに咲っくいーちりんっ その名っは エーリカ♪ エリカちんはきっと愛されキャラです。だといいな。
お酒はハタチになってからー! 西住隊長との約束だっ! ありがとございました。  エーリカ♪フンフン

652:名無しさん@秘密の花園
13/12/31 18:24:47.14 W7ySBe9r
大作乙
まほはエリカを生涯の伴侶として迎えるべき

653:名無しさん@秘密の花園
13/12/31 20:13:02.36 sDIeMk8e
お疲れ様
やっぱエリカはツンデレだな

654:名無しさん@秘密の花園
14/01/01 10:21:31.95 IfPOmytl
新年早々に良い物を読ませてもらった
エリカはやはり良いキャラだ

655:名無しさん@秘密の花園
14/01/01 22:22:52.55 BHMkMQ6s
エリカは小梅ちゃんをどう思ってるか気になる

656:名無しさん@秘密の花園
14/01/02 12:34:21.70 LWxqxXSZ
エリ梅か、新しいな

657:名無しさん@秘密の花園
14/01/02 14:19:21.50 fnP8FLds
例のエリみほのは小梅ちゃんエリカ大好きだったな

658:名無しさん@秘密の花園
14/01/05 23:40:13.73 PuH8VKoz
みほ宅(マンション)があんこうチームのたまり場になって
本人の知らぬうちに4人分の合鍵が作られて
みほが帰宅したらとりあえず誰かが「おかえりー」って言ってくる
一人では広いと思ってた部屋がいろいろみんなのもので埋め尽くされてきて
平日ですら絶対に誰かが泊まる

しかしまぁ
麻子が寝過ごすこともほとんどなくなったし
沙織の作るご飯は美味しいし
仲良しグループと一緒なのは楽しいし

最近下着を1セットよく紛失するようになったけど
細かいことは気にしないでとりあえず今を満喫するみほであった

っていう電波をキャッチした

659:名無しさん@秘密の花園
14/01/05 23:41:36.58 cEyqudhF
俺は小梅ちゃんが大好き

660:名無しさん@秘密の花園
14/01/06 05:31:02.46 Y6HWoXno
>>658
早く文章化しようぜ

661:名無しさん@秘密の花園
14/01/06 06:45:29.08 QIVdC5iv
れま子目当てでいつの間にか混じってるそど子

662:名無しさん@秘密の花園
14/01/06 06:59:18.45 0q7fDHcb
みんなの隊長なんだしチームメイトなら誰が混ざってても不思議じゃないよね

663:名無しさん@秘密の花園
14/01/06 08:07:19.20 b3TZY1hi
卒業した会長もなんやかんやでみほと同棲しだすぐらいだからね

664:名無しさん@秘密の花園
14/01/06 14:42:34.27 cC8UAYIU
>>658
渋の常連さんの書いてるみほさお話は2人がそういう関係になってたな
さおりんが西住殿の通い妻と化してて、さおりんの私物が部屋に増えてく一方という

665:名無しさん@秘密の花園
14/01/07 23:11:11.90 ITk+116I
>>660
文章化したいのは山々なんだけどね、文才に乏しいんでね
妄想は捗るんだけど

>>664
あたいも読んだわよ
もらってるばかりだから贅沢はいえないけどあえて言おう、続きが読みたいと
健気に病んでいく子はすごくそそる

666:名無しさん@秘密の花園
14/01/08 06:50:02.00 T/QL6SwK
余計なことを言うようだけど、ピクシブ等の余所の事を話題にするのはいかがなものか
百合好きな同志は大体チェックしてるだろうし、感想はここに書くんじゃなくて本人に伝えるべきでは?
自分もピクシブはよく見てるし好きなSSも作者もいるけど
いつなれ合いだの自演乙だの荒らされるか気が気じゃないんだよ、度々話題になってるみたいだしね

667:名無しさん@秘密の花園
14/01/08 12:43:07.73 oejSHAF0
確かに
ただの感想ととれる内容であれば支部で直接コメントした方が作者さんも喜ぶはずだしね
まあ、何かのSSのシチュエーションについて語る分にはスレ的にも逸脱してない気がするけども
他の百合妄想にも繋がるだろうし

668:名無しさん@秘密の花園
14/01/08 20:13:09.67 qS4XTsL/
ごめんなさい、ちょっと調子のりました
反省します

669:名無しさん@秘密の花園
14/01/10 22:38:38.05 FBwhOqR8
URLリンク(i.imgur.com)
食事だ整備士ども

670:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 00:28:40.69 h/szV/M5
その組み合わせはねーよ

671:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 00:57:47.89 lqIQ+Ogz
あるだろ

672:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 01:00:35.44 b+lr/HQq
むしろ基本だろ

673:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 01:10:14.74 9FKR/Mz6
やだもーにしか目が行かない

674:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 01:43:39.70 KRyTjLgb
一月も経ってない>>554と同じ画像じゃないか
しかも次のレスまで一緒

675:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 02:35:59.60 xM3vqR1C
みほの指示を待つのではなく自分から攻撃方法の提案をする華とそれを受け入れるみほっていう6話のやりとりが好き
ここでみほの呼び方が五十鈴さんから華さんになるのも良い

676:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 04:09:06.67 NXGFYUF+
みぽりんに言われて即座に対応できる麻子
みぽりんの指示を事前に予測できる程度にはみぽりんの思考が読める麻子
親元を離れて暮らすみぽりんを心配する麻子
……こう羅列すると比較的二人は触れ合っているのに、麻子は「西住さん」と呼ぶ不思議
良いコンビなのに

677:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 04:49:04.69 diPNoXRO
両家の娘さんのダブルとかプレミア感がぱない

678:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 09:36:22.80 qcbVLm7T
華>長女
みほ>次女
五十鈴家に嫁入りかぁ…

679:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 13:37:46.26 5OPZmkJ+
みぽりんが勘当されたら、実家にお持ち帰りするつもりだった華さん

680:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 14:20:59.07 0bW8JAZC
>>679
華さんはさおりんと手を組んででみぽりんをペットにしそうで怖い。

681:名無しさん@秘密の花園
14/01/11 23:02:07.78 TDzDhM/k
みぽりんは軍神跳びで1年生ズだけじゃなくてママンズも撃墜したからね
ゆかりママンはともかく、華ママンは確実に堕ちてた
試合後絶対もう一度ウチにつれてきなさいって言われてるハズ

682:名無しさん@秘密の花園
14/01/12 04:22:36.49 xRJGtip+
華さんはみぽりんに友達としてスキンシップしていって
だんだん触る場所が過激になっていって
でも肝心なところまでは行かないでじらして
みぽりんが耐え切れなくなるまで続ける

683:名無しさん@秘密の花園
14/01/12 07:33:16.31 UucBHulw
まほエリの初対面の妄想が止まらん

684:名無しさん@秘密の花園
14/01/12 14:59:07.29 CIpqlks8
劇場版で少しでもいいから絡みあるとええな>まほエリ

685:名無しさん@秘密の花園
14/01/13 04:31:45.93 gVUuedHN
きっと色々手ほどきしてもらったに違いない

686:名無しさん@秘密の花園
14/01/13 23:59:51.59 QymxK5cn
すべてみほにした後だけどな

687:名無しさん@秘密の花園
14/01/15 01:43:08.83 6/+3GvW4
へーいかーのじょ 一緒にお昼どーお?

688:名無しさん@秘密の花園
14/01/15 08:02:42.89 c/0MrfQl
誘っておいていざ事に及ぶ際には西住流の房中術に圧倒される誘い受けさおりん

689:名無しさん@秘密の花園
14/01/15 19:41:07.64 BYtk1ABD
>>684
本編でまともに会話してなくて辛いです

690:名無しさん@秘密の花園
14/01/15 22:56:15.80 FspWBN06
>>689
何しろ名前すら呼んでないからな

691:名無しさん@秘密の花園
14/01/16 03:00:06.84 HTeHtOOE
まあだからこそエリカの健気っぷりが映えるというか…
いつか自分が隊長の中で大切な存在になれるように頑張るエリカいいよね


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