13/09/10 23:58:46.25 /b9JVhn3
「ぁ…」
自分に、
他人に、声を掛けたのだ。
きっと、きっと勇気を振り絞ったに違いない。
それだと言うのに、自分は…自分はーー
「に、西住さん!あ、あの、ボクで良ければ、お願いします!」
この日、猫田は学園艦に来てから初めて自主的に他人とリアルで関わろうとし、それを成し遂げた。
「あ、あいたたたたたたたた!!」
「ご、ごめんなさい!大丈夫?」
その後、ペアで行った柔軟運動で猫背が矯正されかけたりもしたけど、それすらも心地よく思えた。
ぼっち仲間。
そう言ってしまえば後ろ向きだけれども、こうした時に助け合える仲間がいる。
その事実が猫田には嬉しかった。
そして、今こそそんな関係だけど、いずれは……。
~
「みぽり~ん」
「西住殿ー!」
「みほさん」
「西住さん」
「西住ちゃ~ん」
「西住っ!」
「西住隊長!」
「西住先輩!」
先輩同級生後輩関係なしに囲まれているみほを見ながら、猫田は想う。
思えばずいぶん遠くまできたもんだ……。
内心、ちょっと泣きそうだった。
そんなこんなな話。
………
たびたびですが、面白そうでしたので勝手に失礼をば