12/12/19 23:02:19.92 /D9PtwC1
2シャンテン、そこから先が長いのが七対子というものだ。
しかし、これは何かに似ている気がするな。アレだ小学校の頃よく言われる、『二人組作って』だ。
後半になると上手く決まらず先生が適当に決めたりもした。
私は大体そうなる前辺りに誰から誘われる事が多かった気がするな。積極的には、動いていなかった。
変わったのはいつからだろう、と考えるのは愚問だろう。モモと会って以外ないのだから。
む、高目を追えば地獄単騎になる、か。いや、構うまい。
例えば、このオタ風の最後の一枚のように、誰からも見向きもされなくとも、
私には、必要なんだ。
「ツモ、七対子・混一・ツモ、3000・6000だ」
七対子、あんまり好きじゃ無いッス。
役として待ちが狭いとか、遅いとか、私の能力と合わないとか、そういうの除いても。
アレ思い出すッスよ。『二人組作って』ってやつ。
最後まで一人な私が河に捨てられる牌と被っていい気分しないッス。
さすがに五個も対子になって暗刻もないとやるッスけどね。
赤5、今の局はドラで赤な特別な牌。
そうッスね。
私は、その特別を拾うためにいるッスよ。
地味な8の対子。でも、出会えればきっと変われる。
「ロン、タンヤオ・七対子・赤1・ドラドラ。満貫ッス」
ふたつずつ、ふたつずつ。
同じ牌を二枚、それを七つ集めるのが意外に難しい。
智美ちゃんに助けて貰わないと二人組になれなかった昔の私みたいな牌がいくつか残る。
でも、大丈夫だよ。
待っていれば、助けてくれるから。
だから私、待つね?また、来てくれるまで。
「そ、それです。リーチ・七対子・混一……」
「妹尾、すまないトビだ」
「ワハハ、ゆみちんが字一色振り込むなんて明日は雪か?」
七対子。狙いたい役ではない。
ワハハ、トイトイのが簡単だしな。
たまーにそれしかない時あるし、トイトイだとゆみちんからは中々出ないから全くではないか。
ワハハ、後アレ。『二人組作って』って言われて、涙目になってた佳織を思い出すからかな。
まあ、でも簡単な事かな。
泣いてたら、隣に行って優しくすれば良い。佳織のヒーローだからな。
「ワハハ、ロ」
「ロン。平和のみ1500点」
「あ、頭ハネッスか」
「ゆみちん」
「な、なんだ?」
「佳織を頭ハネしたら怒るからな」
「……先輩」
「な、どうしたモモ?」
「知らないッス!」