13/02/18 10:28:35.19 My24s1qh
そう気づいて慌てて支度をする千春。
そのドタバタ具合をみていていつも飽きない。
「春子さーん、おかゆまだありますので温めて食べてくださいね。
あと、今日は無理しないでくださいね」
「わかってる。ありがと」
「あ、さみしくなったら電話してくださいねー」
ふふふっと千春は笑っていってきますと出かけていった。
「バカ」
私がそんなのいうわけないじゃないとつぶやいた。
ひとり残された私はもう少し休もうとして、ベッドに横になった。しかし、なんだかさっきまでとなりにいたぬくもりを無意識に探してしまった。
なんだかさみしい・・・。
やっぱり甘えていたのは本当なのかもしれない。
いやいや、風邪のせいでめずらしく気弱になっていただけよと自分に言い聞かせた。
240:名無しさん@秘密の花園
13/02/18 10:29:45.18 My24s1qh
以上です。
ありがとうございました
241:名無しさん@秘密の花園
13/02/18 23:59:20.43 K7RVS8BF
GJでした!
いいなあ
女同士はなんだか平和でほっとする
242:名無しさん@秘密の花園
13/02/19 14:45:15.25 0S7L7pH7
にやにやしちゃった
最高ですありがとう!
243:名無しさん@秘密の花園
13/03/19 12:39:09.18 kZU+rjZv
保守
244:名無しさん@秘密の花園
13/03/22 15:42:06.92 10c15l4o
千春結婚しちまったな
245:B3lzgu+i
246:名無しさん@秘密の花園
13/10/27 09:46:25.02 BV4Nqw4M
そういえばSS投稿するとかいっておいてすっかり忘れてたんだが
もうさすがに需要ないかな?
247:名無しさん@秘密の花園
13/10/27 20:42:51.66 xfF2YMys
あります全裸待機してます
248:名無しさん@秘密の花園
13/10/29 00:26:25.01 k3f9pSY3
そうですか!それはよかったです。
……それでは、失礼して。
249:名無しさん@秘密の花園
13/10/29 00:28:33.78 k3f9pSY3
千春が家にやってきてから、一カ月が経とうとしていた。
家に着いた時。
(おっ、明るい……)
部屋の、窓のカーテンから、あたたかな蛍光灯の光が透けていることに気がつく。
以前、帰宅した時、自分を出迎えてくれたのは、まっくらな部屋と冷たいご飯だけだったせいか、私にとって、それはとても新鮮に感じられた。
バイクから降りて、ヘルメットをタオルでふいていると、玄関から、
「春子さあん!」
と、千春がこちらへ駆け寄ってくる。
「おかえりなさい! ……あっ!」
千春は、しまった、という顔をする。
「なに?」
「はい……あのですねえ。最近、寒くなってきましたし、今夜は、お鍋にしようかなあ……、なんて思ってたんですけど……。帰りに、スーパーに寄った時、うっかり、お豆腐を買うのを忘れちゃいまして。……えっへへ。どうしましょう~?」
そういって、くったくなく笑う千春。
……とはいっても、ちっとも困ってるようには、見えないんだけども……。
250:名無しさん@秘密の花園
13/10/29 00:31:07.39 k3f9pSY3
「べつにいいよ? 食べないし……」
「駄目ですよぉ~。ちゃんとしっかり食べなきゃ、ただでさえ細いんですから。……さ! はやくおうちのなかにはいりましょう」
腕をぐいぐいとひっぱられる。
「……ちょっと待って」
それを制する。
「……どうしました?」
と、千春は首を傾げる。その仕草がまるで子犬みたいに見えて、おもわず吹きだしそうになった。
「ここ、私の家なんだけどな~?」
そんな彼女がいじらしくて、わざと意地悪げにいってみる。
「はい。……わかってますよ。……あ、でも、ついでに、私の家でもありますよね」
「そう。いつからそうなったのかな?」
「うふふ。さあ~、いつからでしょうね~? さ! 寒いですし、なか、入りましょう!」
ニコニコしながら千春は、またぐいぐいと私の腕を引っ張りはじめた。
……よおし、たまには、制裁をくらえてやらないと。
251:名無しさん@秘密の花園
13/10/29 00:33:08.79 k3f9pSY3
「千春?」
「はい?」
と、呼びかけに応じた千春は、いつになく無邪気な笑顔で。
おもわず心臓が、どきっとした。
「いや……なんでもない」
首を横にふる。
「……そうなんですか?」
「……ごめん、ありがとね」
苦笑する。
彼女に忠告しようとする気が、すっかり、失せてしまった。
それに、こういう生活も、悪くないかな? なーんて、思いはじめていた自分がここにいたのだ。
「さて……今夜は私もお料理、手伝おうかな」
玄関にすたすた歩きだす。
「……ええっ? ほんとうですか?! やったー! 春子さんのつくったごはん! 春子さんのごはん! あ、ちょっと! 追いてかないでくださいよお~!」
二つの人影は、扉の前で一つに重なった。そして、夜は更けていく。
……ただいま。
252:名無しさん@秘密の花園
13/10/29 00:35:11.62 k3f9pSY3
以上です。非常に短いですが、ありがとうございました。
たしか、ドラマがはじまってまもないころに書いて、それから今までずっと放置していた小ネタなので、
設定が古いのは勘弁して下さいw
253:名無しさん@秘密の花園
13/10/29 01:55:19.62 LKSsQWag
乙!
乙!!
乙ぅぅう!!!
254:名無しさん@秘密の花園
13/11/01 15:55:54.31 KFnHIvnn
あ
255:名無しさん@秘密の花園
13/11/01 21:47:40.69 GD/EaZ/7
乙
初回を見た時の「なんだこの百合ドラマは!!!」という衝撃を思い出します
256:名無しさん@秘密の花園
13/11/02 12:26:15.85 uo8537N8
a
257:名無しさん@秘密の花園
13/11/04 19:48:14.85 9UZRSZSA
ひさびさにきたら新作が!
乙です!
最初のほうはこのまま百合でいくのかと期待させられたのを思い出しました
258:名無しさん@秘密の花園
14/07/05 09:20:00.25 IuL0QT8z
へえ
259:名無しさん@秘密の花園
14/07/05 14:03:47.31 kmdlWr1Y
今更ながらここのSS読んで萌えた。
懐かしいね。