12/02/02 23:01:06.53 lc9Lhhaa
街を歩くと目につく様になるこの季節。
―もうバレンタインなのね―
誰にでも言う訳でも一人呟く。
「そやね~」
隣に歩く千歳が返して来る。
「綾乃ちゃんは歳納さんに渡さんの?」
べ、別に私は・・・
言いかけて脳裏に浮かぶ歳納京子の顔と
プール、花火、修学旅行の思い出。
「あの頃に比べたら随分仲良くなったし渡してもええんとちゃう?」
いつもの妄想で鼻血を出す千歳に呆れてるとお店に並ぶチョコが目に入った。
立ち止まってガラスケースに並ぶチョコと自分の顔を見る。
「私、上手く作れないし・・・、それに貰ってくれるかしら。どうしよう・・・」
自分の今の素直な気持ちをぶつけた。
「大丈夫やってー。綾乃ちゃんのなら貰ってくれる!それにウチも一緒に手伝ってあげるで!」
私が不安な気持ちを漏らすといつも帰ってくる千歳の笑顔。
この笑顔を見ると不思議と不安な気持ちは和らいでいく。
「・・・そうね。ありがとう千歳。がんばれるだけがんばってみようかしら。待ってなさいよ歳納京子!」
「その意気やで綾乃ちゃん!」
私と千歳の訓練の日々が始まった。
ありがとう千歳。千歳にもチョコを渡さないといけないわね
あ、姉さんと杉浦さんだ。
千歳「綾乃ちゃん、ウチからのバレンタインやで。実はな綾乃ちゃん・・・ウチ綾乃ちゃんの事が・・・」
綾乃「嬉しい私もよ千歳」
こんな話かな、姉さん幸せになるといいね。
あ、姉さんにチョコ買わないと。
おしまい
2月のカレンダー見て思い付いたので書いてみた。
このスレも豊作になる事を願う。