11/07/23 08:42:12.43 NOtJYe5m
時刻は午後11時。
菫は着ていたパジャマからメイド服に着替える。
スカートが膝上までしかないメイド服だ。
むろん普段はこんな恰好はしない。
お嬢様に命じられたからしかたなく着ているのだ。
部屋にある大きな鏡に自分の姿を映してみる。
背中にある大きなリボン。
靴下止めがはっきり見える短いスカート。
恥ずかしい、でもこれも愛するお嬢様のため…
自室の扉を開けて左右を見て聞き耳を立てる。
誰もいない。
菫はなるべく音を立てないように歩く。
あまり、こんな姿は見られたくないのだ。
向かう先はお嬢様の部屋。
おそらく菫のことを待ちかねているのだ。
紬の部屋のドアをなるべく音を立てないようにノックする。
ドアが開く紬の顔が現われる。
菫の姿を見た瞬間、紬の顔は笑顔になる。
「素敵よ、菫ちゃん!さあ、入って!」
紬は、菫の回りをぐるぐる回りながら「素敵よ!」と繰り返す。
いっぽう、紬はなぜか今年卒業したばかりの高校の制服を着ていた。
「ねぇ、座って」
紬は自分のベッドをポンポンたたき菫に座るよう促す。
「失礼します。」
そういって菫はベッドに腰を下ろす。
紬は先ほどからニコニコしたままだ。
「やっぱり、菫ちゃんかわいいわね。」
「そ、そんなことないですっ!」
「そんなことあります。」
紬は菫の両肩に手を置き、菫の体を引き寄せる。
菫は何を求められているかを理解し、目をそっと閉じる。
ゆっくりと紬の顔が近づいてくるのが分かる。
菫の心臓の鼓動が高まる。
紬の吐く息がすぐそこに感じられる。
そして柔らかい感触が菫の唇に…
(省略されました続きを読むには作者が「ロウきゅーぶ!」に飽きるまでお待ちください\まじで/)