11/07/04 23:10:43.47 TNCG5CQe
「んむ、ん――!○×△■!!」
読子が手をじたばたさせ、目をまん丸に見開いた。
人工呼吸さながらの勢いでねねねの口が読子の口を塞いだからだ。
窒息するかと思われんほどの時がたった後、プハッ、とねねねが美味いビールを飲んだ後かのような息をあげた。
そんなねねねに恐れをなしたかのように読子が座りながら後ずさる。
両手はサッカーのキーパーさながら前に出されねねねからの防御の体勢となっている。
「ちょ、ちょ・・先生、落ち着いてください・・私はそんなつもりでは・・」
「なにがそんなつもりでは・・なのよ、アタシはずっと待ってたんだからね!」
「あ、あわわわ・・・ちょ、ちょ、」
「待てこらメガネ!」
許してくださ~いと間延びした声をあげながら読子が逃げ出した。
しかしここは屋上逃げ場は無い。と思いきや。
「えい!」
読子がコートの中から無数の紙を宙に繰り出す。そして器用にパラシュートを作ると、屋上から身を乗り出し空へと舞う。
「逃がすか!」
と、なんとねねねも飛び込み読子の身体にしがみついた。
「あわわわわ、先生見逃してくださ~い!」
「誰が見逃すか、ボケ、これがほしゅなんて認めないからな~!」
ほしゅえんど