10/02/26 22:57:35 fBUvcAc2
そうして1週間の時が流れた。
もう今までの私じゃない。
このジェネシック西園なつめを止められるものなど、なんびたりともいなかった。
栄養ドリンク片手に夜なべして、私は第2作目の原稿を完成させるにいたったのだ。
時代を先どる姉妹百合の超大作、『歌、届いてるでござるか』。
400字詰め原稿用紙で2000枚を超える、愛と笑いと涙の感動巨編だ。
あとは表紙に略歴と梗概をつけて、封筒に詰めこみ、ポストに投函するだけ―
あああああああああああああ――っ!!!?
「姉さんっ。大変なことになってしまったわ!」
「ど、どうしたっていうの!?」
「新人賞の規定枚数(原稿用紙200枚~350枚)を大幅にオーバーしてしまったの!」
おわり