10/10/23 21:41:15 S18lf4qf
第645話 旅の宿
読「まぁ、舟盛ですよ。豪華ですねぇ」
ね「温泉、夕食とくれば、次は・・・」
読「先生?」
ね「さっきはいい所で邪魔が入ったけど、今度は・・・」
・・・・・
読「美味しかったですね」
ね「いかん、調子に乗って飲みすぎた・・・」
読「せ、先生、大丈夫ですか?」
ね「先生、膝、貸して」
読「はい・・・」
♪僕はすっかり酔っちまって 君の膝枕にうっとり
もう飲みすぎちまって 君を抱く気にもなれないみたい
ね「先生・・・こうしてると、あの頃を思い出すね」
読「私達はあの頃と何も変わっていませんよ。環境が少し変わっただけです」
ね「先生・・・」
どたどたどたどた
がらっ
ア「ねね姉ー!」
ね「はぶっ」
ア「久ちゃんたちがね、ねね姉の話聞きたいって!」
ね「アニタ・・・わざと邪魔してるだろ・・・」
ア「痛たたた、やめれー。ってか、酒臭いー」
読「いいじゃないですか。先生のお話、聞かせてあげましょうよ。
皆が先生の良さをわかってくれたら、私も嬉しいです」
ね「ま、まあ、先生がそう言うなら・・・」
ア「ねね姉つれてきたよー」
ね「ういっす」
千「うそっ、本当に来てくれたー」
灯「なんか、お酒臭くない?」
久「菫川先生、あの、私、何ていうか、その・・・ずっとファンでした」
な「ふん、あんな化石作家より、西園はるひの方がいいに決まってるわ!」
ね「んー、こほん。
・・・・・・・・・・・
いいかお前ら!耳の穴かっぽじいてよぉーく聞きやがれ!
あれは・・・そう、私が女子高生作家だった頃。
私の前に現れた非常勤教師。教師と教え子、作家とファン。
二人の関係が禁断の恋に変わるのに時間はかからなかった!」
な「そ、それで?それからどうなったの?」
先「女子~。何時まで騒いでいるんだぁ~?」
な「先生、邪魔しないで! それでそれで?その続きは?」
ね「お、おう。キスシーンを書く事になった私は、その教師に練習相手になって貰い・・・」
な「きゃー」
ね「ノリがいいな、お前・・・」
読「先生、ノリノリですね。私、お先に休んでます。おやすみなさい・・・」
結局、温泉宿でしっぽりの野望ならず。