【読子さん】R.O.Dで百合萌え【百合ですよ】at LESBIAN
【読子さん】R.O.Dで百合萌え【百合ですよ】 - 暇つぶし2ch43:名無しさん@秘密の花園
10/02/25 00:55:34 j9yZaVQZ
>>41
いやいや、形は違うけどさよならにっぽんの回でも三姉妹にデレただろ。あの赤さは異常。

惚れたのはあれだ。小説1巻で助けられたのと、あと普段のギャップ。
ねねねは自分の気持ちを自覚はしてるけど向き合わないようにしてるとかだったら俺的に萌え転がる。

44:名無しさん@秘密の花園
10/02/25 01:34:37 9s2j2/dZ
>>43
ああ、なるほどあのデレか!モーゼの十戒とかもうそんなレベルな感じ

確かに小説で助けられてたな、トップクラスのエージェントとは思えない
ギャップに心かき乱されてしまってついには…みたいな感じか。

ねねねの気持ちに関しては俺も同意wすんげえ萌える
1話の「おんなのひとだよ」って自嘲気味に言うとこと9話の「あたしはそんな趣味はない」
って言うとこでなんかすんげえ無理してる感じがした。ねねねが自分の気持ちに向き合った時
の話とかやって欲しいな。

45:名無しさん@秘密の花園
10/02/25 22:13:05 TK64rY9j
二人の追いかけっこは良かった
「なんで逃げるんだ!」のねねねの台詞に萌えた

46:名無しさん@秘密の花園
10/02/25 23:58:40 +S67v8/2
やっぱ何故かひらがなに聞こえるよね
>おんなのひとだよ

ねねね切ないよねねね

47:名無しさん@秘密の花園
10/02/26 00:25:40 Y1aUAFLB
泣けてきた…(とても想ってるのに)「おんなのひとだよ」
ね、ねねね~~~



48:名無しさん@秘密の花園
10/02/26 01:50:36 2UCJ/AMK
「女の人だよ」


うん、違うな

49:名無しさん@秘密の花園
10/02/26 06:27:13 wRkm+rvs
上でも言われてたがあの台詞の言い方と表情がなんともいえない
そりゃアニタも赤面するよなという感じ
普段がさつなねね姉なのに色気すら漂ってる


50:秘密の西園
10/02/26 22:51:40 fBUvcAc2
流れ関係なしに絶対需要ないだろうけど、西園姉妹(はるひとなつめ)を4レスほど。
ねね読じゃなくてすいません。


「できたわっ!」
 とうとう、とうとう書きあげてしまったわ。
 既にデビューした、同じクラスの菱石さんになんて負けてられない。
 そう一念発起した私は夜なべすること1週間、栄養ドリンク片手についに処女作を脱稿したのだった。
 タイトルは『空、見上げてますか』。
 400字詰め原稿用紙で1500枚に及ぶ一大巨編。
 平成の失われた時を求めての名を欲しいままにする、エンターテイメントと文学のキメラと言うべき出来映え。
 これならっ、ベストセラーリストを驀進すること間違いなしだわ。
 ―でも。
 一抹の不安がないわけでもない。
 だってついさっき書きあげた処女作、まだ誰にも見せていないのだから。
 たしかに我ながら完璧な、100%中の120%な手ごたえはある。
 けれど、それが他の人の目から見てもそうであるとは限らないのかもしれない。
 夜に手紙を書くなと言うことだし、なので投稿する前に誰かに読んでもらうことにしよう。
 とはいえ、あきえは辛口評論だし、万が一にもそんなものを浴びせられてしまったら、とても立ち直れないし。
 かといってふゆひこは、この作品の素晴らしさを理解する年齢に達しているとはまだ言えない。
 となると、残るは1人だけね。

「コンコン……。はるひ姉さん、ちょっといーい」
 お仕事中お邪魔しちゃ悪いと思いつつ、はるひ姉さんの書斎へとおもむいた私。
「なにかしら、なつめ」
 と、姉さんは原稿に向かうの手を止め、私にうかがいをたてる。
「なにも言わずこれを読んで欲しいの」
 私はぺこりと頭を下げながら、処女作のしたためられた原稿用紙の束を、姉さんへ差し出した。
 すると姉さんは頬を赤らめ、困惑しだしたのだった。
「ごめんなさい、受け取れないわ。だって私となつめは実の姉妹―」
「ラヴレターじゃないわ。小説よ、しょ・う・せ・つ」
「小説? どうしてそんなものを?」
「私、はるひ姉さんのような小説家になりたいの」
 そう告げると姉さんの顔つきは一転、きりりとしたものに変わった。
「―いいわ。読みましょう」
 姉さんは差し出した原稿を受け取ると、軽いフットワーク、すぐさまそれを読み始めた。
 ごくり……。
 私は固唾を呑んでそれを見守っていた。
 姉さんの顔色はどうにも読み取れない。ただ黙々と目は文字を追い、原稿をめくっていく。
 目の前で自分の作品を読まれるということがこんなに気まずいものだなんて、私は予想だにしていなかった。
 夏の日差しに放置されたアイスクリームのよう、このままではなつめは溶けてしまう。
 原稿をめくる音が途絶えた頃には、時計の針はもう丑三つ時を回っていた。

51:秘密の西園
10/02/26 22:53:32 fBUvcAc2
「なつめ」
 姉さんは原稿から顔をあげ、私に視線をやった。
「なぁに、はるひ姉さん」
「処女作にしてはたしかによくできているわ。特に、太古から復活した宇宙オオクジラとの戦闘シーンなんて、
 さながらメルヴィルの『白鯨』を彷彿とさせるよう」
「やっぱりわかる? 他にもラストの銀河鉄道での告白シーンはトルストイの―」
「でも、この小説には肝心なものが抜け落ちているわ」
「肝心なもの? バイオレンスなアクションも、ラヴコメディもある。エンタメの基準は満たしてるわ」
 そう反論するも、姉さんはやれやれと肩をすくめるばかり。
「なつめ、あなたまだ気づいていないの?」
「うー。なんだって言うのよ」
 口を尖らせて私がむくれていると、突然はるひ姉さんは立ちあがった。
 そして、ずびしっと人差し指で私を指し示した!

「それはっ! オリジナリティよっ!!!!」

「オリジナリティですって―っ!?」
「そう、これは私、西園はるひにインスパイアされたフォロワーによるエピゴーネンでしかないのよ!」
「それは当然よ。敬愛いえもはや崇拝といっていいほど慕っている実の姉、影響を受けるなという方がムリだわ」
「たしかに創作行為というのはまず模倣から入るもの。私だって昔はよく、菫川先生の文体模写をしたわ。
 でも、いつまでもそこから脱却しないようなら、あなたには私を越える未来はないわ」
「姉さんを越えろですって? そんなおこがましいこと……」
「なんてことっ! そんな低い志でどうするっていうの!」
「はるひ姉さんっ……」
「いいわ。特別になつめを私の弟子にしてあげる。ちなみに、弟子という字に木をくっつけると梯子になるの」
「はしご? それが今、どうしたっていうの?」
「梯子とは高みに登ったあとは投げ捨てられるもの。ならば、私はあなたの梯子になるわ!」
 なんと美しい姉妹愛!
 この西園なつめ、どんどん目頭が熱くなってくるわ……!
 そこまで言われちゃ黙っておけないじゃないの。
「やってやるわ! やってやろうじゃないの!」
「いい返事ね。ただし私という壁は、チョモランマより高くけわしくてよ」
「そんなこと承知の上よ! それで、オリジナリティを出すって具体的にどうすればいいの?」
「たくさんの経験を積むのよ。それはやがて、あなた自身を育み―」
「うーっ。作家先生お決まりのセリフだわー」
「いいえ、これは大切なことなのよ」
「そうは言っても、私は今すぐ作家になりたいのよー」
「しょうがない子ね。それに、これは恋愛小説よね。
 そもそもあなたもしかして、今まで恋をしたことがないんじゃない?」
「ええ、ないわ」
「じゃあどうやってこの超大作を書きあげたっていうの?」
「実在の人物・団体に関係ないフィクションだもの。ノルアドレナリンの暴走で」
「なつめ、おそろしい子っ……!」
 姉さんは口に手をあて、白目になってしまったのだった。

52:秘密の西園
10/02/26 22:55:43 fBUvcAc2
 まあそれはともかく。
「あの、それよりも一つ聞きたいのだけれど」
「なにかしら、なつめ」
「恋愛小説家である姉さんは、やっぱり豊富な恋愛経験を持っていたりするの?」
「ええ、もちろん」
「そんなことっ……処女で処女作を書き上げた姉さんは、今現在も処女のはず!」
「それとこれとは話が別よ」
 なんて辛辣な言葉っ……!
 現実は時としてあまりにもレ・ミゼラブル。
 でも、私のこの気持ちはなんなのだろう?
 はるひ姉さんを独占できないというジェラシー? むしろエンヴィー?
「いいからなつめも恋をしてみなさい。学校に誰かいい人いないの?」
 哀しみに打ちひしがれる私なんてお構いなしに、姉さんはそう問いかけてきた。
 学校ですって……?
 1人1人の顔を思い浮かべ、熟考してみること数秒。
「いないわ」
 全然。一切。これっぽっちも。
 男子はろくなのがいないし、発音のおかしな先生も私のタイプだなんてちゃんちゃらおかしい。
 とても私のお眼鏡にかなうような、白馬の王子様系の素敵な殿方なんて、見つけられるわけがない。
 そのことを伝えると、姉さんは言った。
「だったら最後の手段ね。私がなつめの相手になってア・ゲ・ル♪」
「ねっ、姉さんがですって!?」
「そうよ。それとも私じゃ役不足かしら?」
 姉さん、役不足を誤用しているわ!
 訂正を入れたかったものの、そうすることはかなわなかった。
 姉さんが近くのベッドへと私の背中を押し倒し、それに馬乗りになってきたのだ。
「ねっ、姉さん……!?」
「私の愛しい妹の夢のためとあっては、一肌脱がないわけにはいかないじゃない」
「そんなっ、私まだ心の準備が……」
「あら? 今すぐ小説家になりたいと言ったのは誰だったかしら?」
「そうだった! はるひ姉さん、ぜひにお願いするわ!」
「いい子ね」
 私たちは誓いのように口づけをかわした。
 どろりと熱いものが喉を鳴らし、私のお腹へと落ちていくよう。
 興奮した姉さんは私の服のボタンに手をかけると、強引に脱がしにかかったのだった。
 いつものあの優しい姉さんではない。ただ小説を書くだけの美しい獣の姉さんでもない。
 そこにいるのは、姉妹でも師匠でもなく、なにも持たぬただひとりの女性。
 そう、私たちはただの女と女。
「姉さんっ!」
「なつめっ!」
「姉さんっ!」
「なつめっ!」
 触れあう肌と肌、ささやきあうむつごと。
 私の初雪の大地に、はるひ姉さんはじらすように1枚1枚、情熱的な花びらを落としていく。
 ああっ、これ以上はチャタレー婦人の恋人。
 でも、姉さん。初めてで指3本はどうかと思うの。
 けれど、たしかにわかるわ。
 私、いま―
 コ・イ・シ・テ・ル。

53:秘密の西園
10/02/26 22:57:35 fBUvcAc2
 そうして1週間の時が流れた。
 もう今までの私じゃない。
 このジェネシック西園なつめを止められるものなど、なんびたりともいなかった。
 栄養ドリンク片手に夜なべして、私は第2作目の原稿を完成させるにいたったのだ。
 時代を先どる姉妹百合の超大作、『歌、届いてるでござるか』。
 400字詰め原稿用紙で2000枚を超える、愛と笑いと涙の感動巨編だ。
 あとは表紙に略歴と梗概をつけて、封筒に詰めこみ、ポストに投函するだけ―

 あああああああああああああ――っ!!!?
 
「姉さんっ。大変なことになってしまったわ!」
「ど、どうしたっていうの!?」
「新人賞の規定枚数(原稿用紙200枚~350枚)を大幅にオーバーしてしまったの!」


おわり

54:名無しさん@秘密の花園
10/02/27 01:48:57 Lmbfiy0i
>>49
ドキっとするよな、あの瞬間このアニメただもんじゃないとビビった。

しかしねねねのあんな色気を引き出した原因が読子さんだよね、人間の化学
反応って神秘だな。年も違うし、住む世界も違う、ましてや同性だから普通
どう頭ひねっても恋愛関係にならなそうだが、(小説版でウエンディも二人
の関係に頭ひねってたし)二人の間にはそんな気配のモノが確実に流れてい
ますねひゃっほう


55:名無しさん@秘密の花園
10/02/27 01:57:08 Lmbfiy0i
連レス失礼>>53GJ!
ねね読じゃなくて残念ですが、めちゃ笑ったス
ネタとか文章読んでかなり懐深いなあと感服 引き出し多いすね
梯子は素直に感動、しかしラスト…おいおいw

56:名無しさん@秘密の花園
10/02/27 13:25:33 4jFfVrZg
>>38
おお、よかった俺だけかとあせった
海外のファンフィクションだとナンシーと読子って結構あるのな
しかも正統派恋愛小説なっとるわ たまにねねねと三角関係な話
とかあって恋愛どろどろ系外国ってすげえ

57:名無しさん@秘密の花園
10/02/27 23:36:10 62dgFN18
>>53GJGJ
テンポもいいし萌えもあって最高でした
新人賞への投稿をおすすめする

58:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 01:21:16 cw29Yg0y
泣いた冬も笑いあう夏も心を預けられた♪

まんま読子さんとねねね

59:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 01:26:53 PEJ46mg4
あの歌どう見てもねねね→読子でFAだと思っていた
(歌ってるのは読子さんの中の人だけどwww)

二人が離れてるときの歌っぽいし、再会できて本当に
よかったねとしか言いようがない

60:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 01:49:33 cw29Yg0y
ねねねの歌と思いながら聴いてたら泣けてきたええ詞や
ところでFAって何?頭悪くてスマソ

61:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 01:53:36 PEJ46mg4
>>60
ファイナルアンサー

62:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 02:15:23 cw29Yg0y
>>61
なるほどサンクス

会えなかった空白の5年を埋めようとするねねね見てみたいな
読子ビル入り浸ってそう

63:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 13:33:55 9hyErKn1
読子さんの紙アクション
ねねねと読子の掛け合い

これだけでOVA作ってくれたら俺は倉田氏とケコーンしていい

64:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 14:13:56 7dZf+Ske
このスレでも読子は人気あるなぁ。
三姉妹、特にマー姉スキーは俺だけか。

65:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 17:25:41 a1kakdBf
>>64
俺も好き。
ねねねとの絡みが特に

66:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 21:36:48 Pt18IWka
>>64
安心しろ俺も三姉妹の中ではマー姉が好きだぞ
一番はねねねだが

>>65
そういや、何話かで絡んでたな抱っことか、あれ寝ぼけてたの?
読子と間違えてたとか?

67:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 21:42:37 mNP+UeQu
>>66
寝起き+階段から落ちた事でねねねのものぐさが出ての行動だと思うが
あの一連のシーンのマギーちゃんはかわいい

68:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 21:48:55 Pt18IWka
>>67
サンクスもう一度見直してみるわ
マー姉はなんか単体で萌えるな

ねねね高校時代読子に甘えまくってたりしたら禿萌

69:名無しさん@秘密の花園
10/02/28 23:17:29 Pt18IWka
THECD読子出ないな~と思ったら最後の最後で「メガネ」扱い
なんかウケタ

70:名無しさん@秘密の花園
10/03/01 00:26:48 iD14+ADM
だっこ とか、ちゅーしちゃうぞー とか
適当な言い方なのに可愛いよねねね
マギーちゃんの反応もかわいいよ

三姉妹はどのエピソードもいい
前半のダメダメほのぼのもいい
さんしまいーかいぎー!もいい
後半のすれ違い→仲直りもいい


71:名無しさん@秘密の花園
10/03/01 01:22:52 m4d6KD6R
マー姉のすごいとこはあんだけ身長高くて髪も短いのに、ちゃんと女の子に見えるとこだと思うんだ。

>>70
よくわかってるな。
一番ダメダメなのに「私が守るわ」ってたまに妹たちにすごくカッコイイとこ見せるミー姉。
「姉さんに比べたら全然ダメ」とか言うけどとにかくアニタ大好きなマー姉。
「こんなダメ姉たちの妹、あたししかできないよ」ってアニタ。
もうどれも全部大好物です。

72:名無しさん@秘密の花園
10/03/02 19:58:44 OibC/tCM
読子×ねねねな俺が萌え狂った読子の台詞(小説版)

「だから、私は、ずうっと菫川先生が大好きなんです」(1巻)
「……私は、あなた(ねねね)の話のそういうところが好きなんです」(2巻)
「先生(ねねね)のそういう意地っぱりなとこ、私は好きです」→「やめてよ、うっとーしー
(不意をつかれてねねねの頬が赤くなる描写あり)」(3巻)
(;`Д´)ハァハァハァハァ!


73:名無しさん@秘密の花園
10/03/02 23:48:51 OibC/tCM
俺のあらぬ妄想を掻き立てる小説3巻P166

「ふはぁっ……はぁっ……」
ねねねの荒い息づかいに、
「センセッ!はぁっ、はぁっ……!」
読子の息が重なった。(以下略)

(;`Д´)ぅァァァァ!ハァハァハァハァ!

74:名無しさん@秘密の花園
10/03/03 00:11:52 d9FWhz3U
>>72
THE TVだとねねねの片想いっぽい面が強調されるけど
こうして見ると特に出会ってからの初期は読子→ねねねっぽいな

つまり両想いということですね

75:名無しさん@秘密の花園
10/03/03 00:27:38 zyS4JR/2
読子さんのイケイケアプローチが効いてねねねが心を許すわけですが
それから読子が急にいなくなってしまうからあんな未練が服着たような
ねねねになるんですね。

そうです相思相愛ということです

76:名無しさん@秘密の花園
10/03/03 00:33:49 d9FWhz3U
未練が服着たようなwwwww

77:名無しさん@秘密の花園
10/03/03 23:26:37 S27/KPuW
>>75
体も許しまくってた希ガス

78:名無しさん@秘密の花園
10/03/04 20:36:44 M4SoJC0j
読子って教員免許以外なんか資格持ってんのかな

79:名無しさん@秘密の花園
10/03/05 01:37:59 NEtWWa9M
俺はナンシー萌え
単体でもいいし、読子をおちょくってるときのナンシーもタマラン


80:名無しさん@秘密の花園
10/03/05 03:02:33 NEtWWa9M
読子とねねねがよろしくやってるビデオを三姉妹が見て
三姉妹がねねねを襲うという同人誌を読んだ。

イク時に「先生」と叫ぶねねね可愛いよねねね



81:名無しさん@秘密の花園
10/03/05 04:49:18 gFX+mWqz
普段はボケてるがいざというときは一番冷静でいつも母性溢れるみー姉と
一番戦闘能力は高いが気弱で姉と妹にべったりなまー姉がいいです


82:名無しさん@秘密の花園
10/03/05 23:33:21 txKBehUw
>>77
kwsk

83:名無しさん@秘密の花園
10/03/06 16:14:46 JAqQCsVK
みー姉は人間が出来ている

同人だと三姉妹とねねねはよく見るが、ねねねと読子で百合んな同人って
あんの?教えてえらい人

84:名無しさん@秘密の花園
10/03/06 21:38:38 u0MhUOl5
>同人だと三姉妹とねねねはよく見る
まじか
というかこの作品の同人自体多くないと感じるんだが

85:名無しさん@秘密の花園
10/03/06 22:15:47 Fvnb+llN
他のアニメとかと比べると同人少ないな
なぜだろう

86:名無しさん@秘密の花園
10/03/07 02:11:40 1YA4rQPT
読子も三姉妹も好きだけど、ねねね抜きでこの面子が揃うと
なんだか違う世界のキャラみたいで常に違和感を覚えるんだ


87:名無しさん@秘密の花園
10/03/07 02:18:54 1YA4rQPT
>>82
URLリンク(s6.artemisweb.jp)

88:名無しさん@秘密の花園
10/03/07 16:12:35 ZCgw5L5Y
>>87
wktkしながら覗いたら、本で既に持っていた件

89:名無しさん@秘密の花園
10/03/07 19:32:31 m15pErDA
どんまいwww

ファンサイトとかもっとあってもいいと思う
もちろんネタがある人はここに投下してもいいと思う

90:名無しさん@秘密の花園
10/03/08 00:11:30 IyHHi0h9
すまん読ねねなふたなりSS(未完)をエロパロ板に投下したのだが
百合板に投下しなおしていいだろうか意見求む


91:名無しさん@秘密の花園
10/03/08 00:16:19 8uVR8YN4
ふたなりは百合じゃないって思ってる人も多いし、荒れる元なんだよな。
他に該当のスレがあるならそっちでやった方がいいと思う。

92:名無しさん@秘密の花園
10/03/08 00:39:10 IyHHi0h9
>>91
そうかそこまで考え回らなかったサンクス!
かなり参考になったわ

以降もR.O.Dのエロパロ板に投下するわ
R.O.Dでくくれないのが難点で悪いが…

つ◆<エロパロ>
  【読子さん】E.O.D-ero or die-【エロですよ】
  ://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267876097/

ふたなりじゃないネタ浮かんだらこっちで書くわ


93:名無しさん@秘密の花園
10/03/12 20:59:24 usuQWuWm
読子さんがねねねのことを呼び捨てにする日を待ち続ける

94:名無しさん@秘密の花園
10/03/13 00:38:46 UcKXkATg
小説版のウエンディとカレンも結構良いな

95:名無しさん@秘密の花園
10/03/13 10:39:10 g8t00yxr
読子さん×ねねね
アニタ×久ちゃん
ナンシー×読子

は王道って感じがするが、あと何かある?

96:名無しさん@秘密の花園
10/03/13 21:17:56 /M9PoNjo
>>95
あと女キャラって言ったらミー姉、マー姉、ウエンディ、千穂、灯子、なつめ、はるひくらいか。

ねねね×マー姉
ねねね×ウエンディ
マー姉×アニタ

くらいかな、アニメや小説でそういう描写が多いのは。

97:名無しさん@秘密の花園
10/03/13 23:45:18 jWsmYTuX
>>93
小説でもあったな「ねねね、でいいって」って本人が言ってるのに
読子が苦悩するんで「菫川さん」に妥協したっての

結局「先生」になったが実際「おい、ねねね」ぐらい言ってやりゃ
面白いのにw

98:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 04:53:28 f3ECYw+K
読子「おい、ねねね。……すいません!ごめんなさい!もう二度と言いませーん;;」

99:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 09:23:53 usI3FfSW
いきなり呼び捨てできょとんとしてるねね姉とひたすら土下座する読子さんが浮かんだわww
このコンビえーなー

100:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 10:45:08 FLARV4mY
>>98
可愛いwww
謝り倒してるせいで、赤面してるねねねに気付かない読子さんを希望

101:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 13:39:09 OYfT/Zwx
ねねね「…べ、別にいちいち謝らなくてもいいわよっ(赤面)」
読子 「あうう~以後気をつけます~(顔伏せてるんでねねねの表情気づかない」
ねねね「い、いいわよ…これからも気をつけないで」
読子 「はい?」
ねねね「…だから、こ、これからもねねねって呼んでって…いってるでしょ!」

物陰から三姉妹
ミー姉「あらあら、先生すごく真っ赤ね~」
アニタ「面白そうだったからからかったのに…」
マー姉「…らぶらぶだ」

だったらイカス
読子にねねね呼び捨てしてみろ~ってけしかけたのは三姉妹な気がする

102:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 15:31:55 vZZKIu76
実はねねねも読子って呼びたがってたら寺萌え

103:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 17:17:15 51iVepJP
読子「…ね、ね、…ねねねねね…い、言いにくいですぅ」
ねねね「ば、ばか赤くなって言うな、よ、よ、読…子(赤面)」

お互いに名前で呼び合って赤くなるバカップルですねひゃっほう

104:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 21:42:29 VNX3Hfxo
ageage

105:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 23:24:41 FLARV4mY
天然読子の無意識の言動に、一方的にドキドキさせられっぱなしの
ねねねという構図が萌えるんだぜ

106:名無しさん@秘密の花園
10/03/14 23:46:15 fQXhNZa4
この二人に萌えすぎてヤバいことになってきたw

ところでホワイトデーですな、読子さんはそろそろねねねにお返ししてるんですかね

107:名無しさん@秘密の花園
10/03/15 00:47:53 FDCHqzYY
1日過ぎましたがホワイトデーネタSS投下ー

108:白い日(1)
10/03/15 00:51:32 FDCHqzYY
「あー原稿進まねー」

ねねねはくそーと唸りながら机に突っ伏した。
プチスランプの原因はねねねもわかってる、わしゃわしゃと髪を掻き毟りながら
ねねねはその原因を睨みつけた。

その視線の先にあるのは写真立て。ねねねとそのよき理解者のツーショット
一緒に外国で本屋めぐりをしたときに撮った新しい写真だ。
戸惑う相方の腕を無理やり組んでピースサイン、困ったようなメガネの相方。
5年前の写真とまったく同じ構図。一瞬ねねねの口元がほころぶが、すぐにへの字に変わる。

「まーったく、あいつまたどこ行ってんだ?」

外国から戻って、しばらくはおとなしく神保町にいたというのに
「職探ししてきます~」と言って読子はまた姿を消した。それからかれこれ2カ月経った。

…長い間留守になるなら連絡すれっ!あの馬鹿!鈍感黒メガネ!

心の中で思いつく限りの罵声を想い人に浴びせながら、ねねねはベッドに倒れこんだ。

「あーあ、何やってんだろ」

再会できて嬉しいのだが、ねねねは肝心なことは何も読子に聞いていなかった。
例えば、5年間ナンシーとかいう女と読子がずっと一緒にいた事実。自分が5年間
読子を探し求めていた間、彼女はどんな生活を送ってたか、ねねねは非常に気になっていた。
…5年って長い、ねねねはその空白の期間をどうしても埋めたかった。
いつかじっくりと話し合いたいと思っている…のだが


109:白い日(2)
10/03/15 00:58:12 FDCHqzYY
「…読子・リードマン…か」

ねねねは大切な人の名前をつぶやく。そもそも自分は何故こんなに彼女に執着しているのか?
助けてくれたから?自分の本をもっとも理解してくれているから?
……無職でダメ人間だからほっとけないか?
どれも当たってる、だがもっと深い理由がある。

「は~あ…」



でも、今は理由なんてどうでもいい、ねねねはただただ読子に会いたかった。
ねねねは枕を胸に抱きしめ、そこに顔をうずめた。

「…寂しいよ、センセイ…」

* * * * * * * * * * * * 

「ねね姉、ねね姉ちょっといい?」

ドアをノックする音、それからアニタの声で、ねねねは現実に引き戻された。

「おーちょっと待て…どしたー?」

ドアを開けると、アニタがなにやら包みのようなものをねねねに
差し出す。

「へ、どした?なんだこれ?」
「こないだ、チョコくれたでしょ、そのお返し」

アニタの手に握られていた包みの中にはクッキーが入っていた。
その時ねねねは思い出した、バレンタインデーにやたらこの三姉妹がチョコを
食いたがってるのを見て自分が買い与えたことを。だがまさかこんな風にお礼を返されるとは

「…三人で作ったんだ、うまいかわかんないけど食べてよ」

顔を赤くするアニタと以下同文で後ろに佇んでいるミシェールとマギー、

「おまえら…」

なんだか胸が温かくなる。手渡されたクッキーはおそらく手作りなのだろう。


110:白い日(3)
10/03/15 01:17:47 FDCHqzYY
「…ありがとう」
「あ~先生赤くなってる!」
「ほんとだ…」

顔を赤くするねねねがよほど珍しいのか、三人はマジマジとねねねの顔を
覗き込む。

「ば、馬鹿そんなに見んな!」

ねねねは照れ隠しかクッキーを口に勢いよく頬張り、視線をそらす。

…あ~こいつらにこんな顔見せてたまるかっ…て、あれ?
このクッキーなんか辛…辛…

「げ、げほごほがは!!」
「あ~あらあらやっぱり量が多かったかしら?」
「ね、姉さん…」

ねねね、違う意味で顔を赤くしてミー姉につめよる

「ほ、ほま、ほまへふっひーひはひひへら!!」
「いや~最近寒いからちょっと辛めがいいかしらって、キムチの素をw」
「す、すみません先生、いい考えかなと」
「ねね姉辛いの好きじゃなかった?」

涙目でねねねは三人をにらむ

…この、この

「大馬鹿姉妹ー!」

マンションに三姉妹の悲鳴が響きわたった。

111:白い日(4)
10/03/15 01:28:27 FDCHqzYY
「あーったく、なんなんだあいつらは」

騒ぎもおさまり、ねねねは再び机に向かう。
文句をいいながら、さっきよりめっきり気分がよくなったのは三姉妹のおかげだ。
ねねねはそっと三姉妹の存在に感謝した。

…心持ち唇が赤く腫れているのは、さっきのキムチの素のせいだが。


ちら、読子の写真を睨みつけるとアンタはなんもくれないの?とつぶやいて、
ねねねは写真立てを裏返しにした。

「さて、書くかー」


*  *  *  *  *  *  *  *


コン…コン…

窓を叩く音がして、ねねねは現実に引き戻される。

「・・・?」

訝しげに窓を見ると白い紙ヒコーキが窓に当たって…いや窓をノックしている!

ガバ、と立ち上がりねねねは窓を開けベランダに出る。視線の先にあるのは…

「センセイ!」

白いコートを着てその人はねねねのマンションの道向かいの歩道に立っていた。
雪の中、無邪気に右手をねねねに向けて振っている。あのへらへらした笑顔が
遠くからでもわかった。

「…あの馬鹿!」

言葉とは裏腹に満面の笑顔を浮かべてねねねは玄関へ駈け出して行った。


112:白い日(5)
10/03/15 01:57:39 FDCHqzYY
「先生~お久しぶりです」

駆け寄るねねねにニコニコ微笑む読子。相変わらず寝ぐせびっしりの髪に白い雪が
少しのッかっている。

「…あんた、どこ行ってたのよ」
「はあ、ちょっと仕事探しに」
「ふーん」

ねねねは読子を睨む、どこでなにをしてたのか、また危ないことしてたのか
気になって仕方がない。

「ま、いいわそれは後でじっくり聞かせてもらうとして、とりあえず家にきなよ」

読子の腕を取り、ねねねは歩き出そうとするが、読子は動かない。

「?どしたの」
「あのーすいません、実は今からまた…仕事が…」

申し訳なさそうに頭を掻きながら読子が言う。

「へ、あんたまたどっか行くの?」
「はあ…」
「馬鹿っ!この大馬鹿っ!」
「へ?」

読子は驚いた。いや、ねねねに叱り飛ばされるのはいつものことだがその反応にだ。
ねねねは泣いていた。

「先生?」
「あんたはいっつもいっつも…少しはなあ、待ってる身にもなってみろ!」

ぼすん、とねねねが読子の胸に顔を埋めた。


113:白い日(6)
10/03/15 02:25:38 FDCHqzYY
あわあわ、と動揺しながらも読子はおそるおそるねねねの頭を撫でてみる

「…先生、泣かないでくださいよぉ」
「泣いてねーよ…馬鹿」
「私、先生に渡すものがあって来たんです」

ねねね、涙で顔をくしゃくしゃにしながら読子を見上げる

「…渡すもの?」
「はい」

にへらと微笑んで読子はねねねの眼前に栞を差し出す。

「…栞?」
「はい…冬用の、バレンタインのお返しです」
「……っ!」

驚いたねねねの顔を見て微笑む読子

「私、一日だけ家に戻ったことがあって、そのときベッドにチョコレートが
 置かれてて、すぐに先生からだってわかりました…」
「センセイ…」
「私、人から何か貰ったことってあんまりなくて、嬉しかったです」

ありがとうございます…先生、読子の心からの言葉が胸に染みわたって、ねねねの胸が熱くなる。三姉妹のときとは違う熱さと痛み。

「わざわざそれで来たの?」
「はい」
「…………これだけ?」
「へ、はい?」

ねねねはわざと甘えるように読子にもたれる。

114:白い日(7)
10/03/15 03:02:28 FDCHqzYY
「あいつらは手作りクッキーくれた」

拗ねた口調で読子を責める。

「ううー…す、すみません、料理はちょっと苦手で」
「じゃあ、なんかもっと頂戴」
「え、え、でもほかには何も」

困った読子に駄々っ子のように迫るねねね、普段からは想像のつかない依存しきった
姿。でもこの状態が心地よいことを二人は知っている。

「なんか頂戴っていってんでしょ、ほらほらー」
「あ、あひゃう、しぇ、しぇんへい、ほへはほまひまふ、ひゃへへ」

びよんびよんと読子の頬を引っ張り、その伸縮を楽しむねねね、と、おもむろに
ばちん、と両手で読子の顔を挟んだ。

「へ、ふえ?」
「動くなよ…」


…寒くて頭がどうにかなってたんだ…と後にねねねは赤面するアニタ達に言い訳することになる。

ねねねの顔が読子の顔に近付いた。

…そう、どうにかなってんだこいつと会ってから

二人の唇がそっと重なった。


*  *  *  *  *  *  *

「せ、……先生」
「な、何よ」


先に口を開いたのは読子だった。顔はねねねと同じく真っ赤だ。

「今日、キムチ食べました?」
「…し、し、知らない!変なこと言うな馬鹿!」

そう言って、ねねねはまた読子の胸に顔を沈め、読子は、はあ…と生返事をしてねねねを
抱きしめる。

…こいつわかってんのか?と腹を立てたねねねだが、すぐに安堵した。
なぜならねねねと同じくらい読子の動悸も激しかったから。
ふふ、と微笑んでねねねは目を瞑る。これくらいわがままでも今日はいいだろう。

互いの動悸が静まるまで、二人は雪の中佇んでいた。


END

115:名無しさん@秘密の花園
10/03/15 03:04:19 FDCHqzYY
長くてスマソ

三姉妹はもちろんベランダで二人を覗き込んでたという設定だす

116:名無しさん@秘密の花園
10/03/15 09:47:01 KvJaJITo
>>107-115
堪能した
トンクス

117:名無しさん@秘密の花園
10/03/15 12:36:20 oZ1ul840
>>107-115
READ AND DIE でした GJ

118:名無しさん@秘密の花園
10/03/16 02:24:41 fh/HPy06
>>115
GJ!!

119:名無しさん@秘密の花園
10/03/17 21:47:11 s9tYpRE6
アザース

ところでTVのラスト読子さんとねねねは海外で本屋巡りしてたわけだが、
どれくらい滞在してたのだろうか。個人的には一カ月くらいだと萌える。

道中、ホテルで寝る前とか飛行機の中とか結構語る時間もあったと思うし
積もる話もあったんだろうなーと。そこで5年の空白を埋めるほどの何かがあったと。
THECDのとき読子の居場所を知らなくても安心しきってるねねねを見て(聴いて)確信した。

俺の脳内妄想だが

120:名無しさん@秘密の花園
10/03/19 00:35:08 /3P4Pnzj
>>115
キムチwww

「書を愛して狂う者いわく~~」の曲をバックに二人が神保町で本屋巡り
しているシーンが見たいな、映画になればなあ

121:名無しさん@秘密の花園
10/03/19 23:46:14 YJ9iXTGq
キスされて内心ドキドキな先生に萌え

122:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 01:20:56 9zc4WzeB
外国の読子ねねねSS翻訳かけたら読子さんが「読売広告社」になった

ねねね読売広告社とかわけわかめ、翻訳力が欲しいわ


123:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 16:40:22 DzJSD1mh
ねねね→読子(大切な人。精神的に依存。それ以上の感情も持っていそうだが気付かないふり)
読子→ねねね(熱烈なファン?)

こんな感じか?教えてくれ


124:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 21:45:19 1fab0DZs
どうだろう?読子にとって妹のようなもんなのかな

125:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 23:01:01 1fab0DZs
最終回後、アニタと読子がなんだかイイ感じになる気がする

「アニタさ~ん」とへらへらしつつもスキンシップを取る読子と
反発しつつも、なぜだか顔を赤くして読子のことをどう呼べばいいか悩むアニタとか
禿萌え

126:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 23:15:20 /nenEdG/
おお、こんなスレがたっていたなんて。
7年ぶり?にDVD見直した。やっぱ面白かった。
自分の年もねねね姉の年を越えてしまって読子萌えになってしまった。
もっと裏話・百合話聞きたい。

127:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 23:19:55 /nenEdG/
これ、最高の百合アニメだと思うけど百合の間ではあんま聞かないなぁ
読子・アニタ
ねねね・マギー
読子・ねねね
読子・ナンシー
が好き。

128:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 23:31:22 1fab0DZs
>>127
そうなんだよな、これほど萌えと燃えが共存している作品はないと思うのに
百合だけじゃなく、世界観全てが面白い名作

カップリングは皆好きだが
特に30代読子×20代ねねねが好き

129:名無しさん@秘密の花園
10/03/20 23:55:14 /nenEdG/
ねねね・マギー=ねねねに一生懸命奉仕するマギー萌え
読子も全体的に奉仕キャラだから誰とでも萌えるなぁー
OVAとTV版しかみてないから、読子とナンシーの繋がりが薄いように感じる。
読子があそこまで面倒みるのは母性?

130:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 00:05:54 1fab0DZs
あ~マギーとねねねのカップリングは海外でめちゃ多いな
二人とも好きだけど読子ねねねな俺は当時結構凹んだ思い出がある。

母性というよりむしろ逆な感じなのかな。ヒナの刷り込み現象というか、
人間関係希薄な読子があんなに濃い時間を共有したんで懐いてるみたいな。
テレビ版でナンシーの膝枕で読子が寝てるシーン見て思った。
俺の思いこみだけど


131:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 00:20:53 iVGfHBdM
へーそんな解釈もあるのか。おもしろい。

海外でねねねとマギーが人気とは以外。というか130は通だね。
私も通になりたい。見終わった後だから色々語りたい・・はぁ

132:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 00:51:04 DVelkwwi
>>131
愛があれば通になれますよ ガンガレ!
見終わった後の情熱って貴重だからどんどん書き込んでいいと思う

海外のSS読んで(翻訳力なし)思ったのは、テレビでのマギーとねねねの絡み
見て、直接的な百合を感じたのかなと。なんかあっちはどっちかが男性的か
はっきりわかりやすい方が好みなのかな。俺はどっちもいいけど、むしろ読子
さんのような存在自体が面白い人物が性別関係なく好かれるのが好み。

だからかな年下なのに世話を焼くふりして甘えるねねねと読子の関係が好き

長文スマソ

133:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 01:32:44 iVGfHBdM
じゃ吐き出す。

・読子の取り合いに萌えた。(ナンシーとねねねの微妙な距離を感じた)
・徐々に読子に甘えるようになるアニタがみたい。
・ねねねが読子に性的な感情をぶつけた場合、読子がどうするかみたい。
・ねねねが気持ちよくなるようにマギーが一生懸命奉仕する様をみたい。
・読子の元彼事件のことは未刊のまま?
・この脚本家が描く百合が好きだ。


134:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 01:39:33 iVGfHBdM
聖痕のクェイサーも何かと百合要素があって、そのキャラ同士の関係も好き。
アニメ自体はただのおっぱいアニメだけど。
スタッフ調べたら、原作者が舞-HIMEの静ナツを作り出した脚本家と同じ人だった。



135:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 01:55:53 DVelkwwi
素敵ダwww

読子を巡るねねねとナンシーの三角関係は萌えだな。ガイシュツかもしれんが
海外ファンフィクションでは男女ものの恋愛ドラマかという突っ込みを入れたく
なるほどの三人のSSがあった。翻訳されてるのもあったはず。

アニタはねねねに本質は似てるんじゃないかと思う。よって必ず読子に甘えると見た。
ねねねは確実に性的な意味でも読子に惚れてそう、あ~どうするか見てみたいなあ、
よし、俺この二つSS書くわ。勝手な妄想だけど投下されたときは笑って見逃がしてくれ。

みんないろいろ吐き出そうぜ~


136:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 05:35:17 DVelkwwi
>>133
読子なら、ねねねのどんな想いも受け入れそうだ

137:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 07:21:35 gyUrlz6X
アニメのナンシー(妹)と読子もいいけど
OVAのナンシーとの関係が好きなんだよなぁ
特に1巻最後の読子を引き上げようとしたナンシーの人差し指を押すしぐさから
改めて自己紹介するまでの流れが頭茹だるくらい好きだ

138:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 08:51:27 FAf49EvF
ナンシー(姉)が根負けして読子に心開いたシーンだよな
あの時点で二人にかけがえのない絆が生まれた気がする

139:名無しさん@秘密の花園
10/03/21 14:31:32 mDNS+qat
最後の別れのシーンは泣けた…ちくしょう

140:名無しさん@秘密の花園
10/03/22 01:29:18 v8CV6MEz
>>119
外国に行くまえの二人のSS書いてみました。
「R.O.D二次創作」か「空の狭間で」でググるとでてくると思います。


141:名無しさん@秘密の花園
10/03/22 11:34:43 DnQyB0ke
>>135
楽しみにしてる。

142:名無しさん@秘密の花園
10/03/22 21:07:23 MJiBOp23
>>140
染みたぜ畜生!
やっぱこの二人の距離感好きだなあ、と再認識した

143:名無しさん@秘密の花園
10/03/22 23:01:31 rCTYE5jt
>>133
アニタ読子なSS投下しまつ
長いのでスマソ

144:二人で町を(1)
10/03/22 23:06:55 rCTYE5jt
「てかさ~なんでアタシがあのヒトを迎えに行かないといかないわけ?」

アニタはミー姉に抗議した、が、しかし、ミシェルは両手を合わせてアニタにお願いする。

「そんなこと言わないで~ねえアニタちゃん、お願い!この通り!」
「…アニタ、姉さんの言うこと聞かなくちゃ…ダメだ」

長身の気弱な次女がアニタに諭すように言う。これには、アニタもうっと唸り黙り込んだ。
普段おとなしいマギーに言われるとなんだかものすごく自分が悪いことをしている気になる。

「てか、なんで?アタシじゃなくてもミー姉かマー姉どちらかで迎えにいきゃいいことなのに…」

そう、三姉妹がもめているのはあのヒトを誰が迎えに行くかということだった。
もちろん、あのヒトとは「読子・リードマン」のことだが、何故かこの三姉妹はあのヒトと彼女を呼ぶ。
それが畏敬の念からくるのか、それともねねねの大切なヒトという遠慮からくるのかわからないが、
確かにまだまだ読子と三姉妹の間は第三者から見て近しいとは言えない。
まあ、読子に関しては何も考えていないと思われるが。

「仕方ないでしょう?マギーちゃんは部屋の飾り付けがあるし、
 私はケーキを作らなきゃ、いけないし、仕事がないのは~?」
「…アタシだけ」

ピンポーン、あったり~♪と能天気な声で長女が両手を叩く。
そう、今日は三姉妹を養ってくれている大黒柱、菫川ねねねの誕生日なのだ。
当然のごとく三姉妹会議で決定したのは、こっそり誕生会をセッティングして
ねねねを驚かそうということで、

「メインイベントはザ・ペーパーのあの人に来てもらいましょう」

と長女の案で読子を呼ぶことも決まった。

「…わかったよ、行ってくる」


145:二人で町を(2)
10/03/22 23:11:04 rCTYE5jt

…くそ~アタシあのヒト苦手なんだよな…

「お願いね、アニタちゃん、センセイは作品の打ち合わせで留守だから、帰ってくる前にあのヒト連れてきてね」
「はあい」


読子のビルは、以前ねねねに連れてきてもらったからわかっていた。
ぼ~っと空を見上げながら、アニタは心もとなくトボトボ歩く。

…ほんとねね姉、あのヒトのこと好きなんだな…

香港で知り合ってから今までつくづく思い知らされたことだが、
ねねねの読子に対する想いは尋常ではない。
12歳のアニタでさえもそれを感じることができた。
ただ、まだそれがどんなものか推し量るにはアニタは若すぎた。

「あ~嫌だなあ」

アニタはため息をつく。以前久ちゃんにまで「アニタちゃん、なんであのひとのこと嫌いなの?」
と聞かれたことさえあった。実はアニタ自身何故かはよくわからない。

大英図書館でのことかな、それとも嫉妬…

…嫉妬?嫉妬なんでアタシがあいつに嫉妬しなきゃいけないんだ?

確かにねね姉を取られた気分になったことはあるし、
あのなんだか犬に対してまで腰の低そうな態度も気に食わない。
すべて気にくわない。

「あ~~~~考えるのやめたっ!もうやめたっ」

さっさと読子を連れてマンションに戻ってやろうと、アニタは駈け出した。

…ボスン

「わ?」
「きゃっ」

ビルの曲がり角、ちょうど死角になってるところで、
アニタは何か柔らかいものにぶつかった。胸だ。

「…、あ、あんた!」
「すいま…せ…アニタさん?」


146:二人で町を(3)
10/03/22 23:14:01 rCTYE5jt
読子だった。顔を赤くしてアニタが身体を離す。
アニタは以前、ねねねが読子のことを無駄に巨乳と言ってたのを思い出した。
読子はさも嬉しそうに笑顔を浮かべている。

「どうしたんですか?こんなところにひとりで」
「…あ、いやその、あ、あんたを」
「?」

何故だかアニタは読子の顔を見ることができない。
不思議そうに顔を近づける読子を見て、アニタは顔を赤くして怒鳴った。

「あ~もう、あんたを迎えに来たの!」
「へ、どうしてです?」
「いいから、おいでよ!」

乱暴に読子の腕を掴むと、アニタは歩きだす。読子も逆らわず歩きだす。
カラコロカラコロとスーツケースがむなしく鳴りだした。

「あの~すいません、アニタさん私今から仕事が…」
「今日、誕生日だよ」
「え?」
「だからねね姉の!あんた何にも知らなかったの!」
「先生の…」

そうでしたか…と呟いた読子の表情があまりにも悲しそうだったので、
アニタは怒りをぐっと抑え、どうすんの?と聞いた。

「…それでも仕事行く?」
「………」
真剣な表情の読子。だがすぐににへらと笑い

「先生のところに行きます」

と答えた。そっと、読子の手がアニタの手を握る。

「そう…って、ちょっとなんでアタシの手を握るんだよ!」
「さあ…せっかくだからいいんじゃないですか?」

ニコニコと微笑む読子を見てると、なぜかアニタは落ち着かない。
あああ、なんでアタシはこんなにドキドキしてるんだよ?

「………勝手にしなよ」
「はい、勝手にします」

そうして、二人は手を繋いだままねねねのマンションまで歩き出した。


147:二人で町を(4)
10/03/22 23:18:37 rCTYE5jt
「あのさあ…」
「はい?」
「ねね姉のことどう思ってるの?」

しばらくしてやっと落ち着いたのか、アニタは読子に質問する。
これはどうしてもアニタが聞きたかったことだった。

「………好きなの?」
「はい、とても」

読子は当たり前のようにそう答える。アニタは不思議なものを見るような目で

「ねね姉は…答えられなかったよ」
「はあ…」

読子はまったく気にもしてない様子で相槌を打つ。ここが読子の美点であり、
実はアニタのイライラの原因でもあるわけだが。

「気にならないの?ねね姉があんたをどう思ってるとか」
「…先生がどう思っていても、私が先生を好きだからいいんですよ」

そう言って、ふわっと読子は笑った。いつものへらへらした笑いじゃない優しい笑みで。

「…そう」

不思議な感覚がアニタを包む、なぜかとても優しい気持ちになった。
と、向かい側から中年の男性がじろじろとこちらを見て歩いてきた、
通り過ぎる瞬間など、読子の顔を不審げに見つめて。
アニタは男性の背中を目で追ったあと、読子を見上げ

「あんた…不審者に思われてるよたぶん」
「はあ、そうですか」

仕方がないといえば仕方ない、片やよれよれのスーツにぼさぼさの髪の妙齢の女性と、
もう片方は12歳の元気少女。ただの年の離れた姉妹にも見えず、
また年齢的にはぎりぎり親子にもなりかねないが、雰囲気のせいかそうも見えない。

「…ヒトさらいと思われてるかも」
「フフフ、まあいいじゃないですか、ヒトにどう思われても私たちが想いあってれば」
「はあ?な、なんでそんなことになんの!アタシはあんたなんか嫌いだ!」
「私はアニタさんのこと好きですよ」


148:二人で町を(5)
10/03/22 23:24:41 rCTYE5jt
一瞬、二人の間の時が止まる。
言霊…とまではいかないが、読子の世なれしていない純粋な心から放たれる言葉は
不思議と相手の心の奥まですんなりと届く。
二重スパイだったナンシー然り、心を閉ざしていた高校生時代の菫川然り、
そしてアニタにも。

「………は、ば、馬鹿変なこと言うな!馬鹿!」

顔を真っ赤にしてアニタは怒鳴る。さっきとは少し違った意味で。

「はい、ごめんなさい」
謝りつつも読子は笑みを浮かべる、なぜならアニタの手は怒鳴りながらも
しっかりと読子の手を握っていたから。


それから二人がねねねのマンションに着いたのは夕方になってからだった。
玄関に着くと、ミシェールが待っていた。

「いらっしゃ~い、ようこそ~センセイもう来てるわよ~」
「ごめん、こいつが歩くの遅くて」
「すみません…」

申し訳なさそうに頭を掻いて謝る読子。と、玄関の奥からバタバタと音を立てて
ねねねがやってくる。

「先生!来てくれたの?」
「はい、誕生日おめでとうございます」
「……うん…ありがと」

でも、と読子は申し訳なさそうにねねねを見つめ、あやまった。

「私、何もプレゼントとか用意してなくて…ごめんなさい」
「…バーカ、そんなのいらないって」

…あんたがいれば

読子にだけ聞こえるように囁く…が、三姉妹には丸聞こえだ。
ミシェールに思いっきり冷やかされて顔を赤らめるねねねを見て、
アニタは何故か寂しい気持ちになる、だがそれが誰に対してなのかはわからなくなっていた。
ねねねはアニタに視線を落としてから「ん?」とつぶやいた。


149:二人で町を(6)
10/03/22 23:26:32 rCTYE5jt
「お前、何赤くなってんだ?てか何仲良く先生と手握り合ってんだ」
「あら~アニタちゃん、いつの間にそんなに仲良しに」
「…アニタ」

すっかり忘れていたのだろう、アニタは慌てて読子の手を振りほどいた。

「ち、違うよう!これはこいつが」

こいつがって言うな…とねねねが突っ込みを入れるが気にもせず読子が爆弾発言する。

「はい、二人で愛を語って歩いてきました」

一瞬空気が固まる。そしてアニタが勢いよくその空気を破ろうと叫ぶ。

「…ち、ちが違う!変なこと言うなこの馬鹿!大馬鹿!」
「え~だってアニタさんも楽しそうに語って…」
「それ以上言うな~~~~」

アニタはぴょんと飛び上がり、器用に読子の頬を両手でひっぱる。

「あらあらなんて素敵なのかしら~」
「すごい伸びますね…」
「あんたら…中でゆっくり話を聞かせてもらうかんな」

賑やかな誕生会になりそうだった。


END




150:名無しさん@秘密の花園
10/03/22 23:27:59 rCTYE5jt
長文失礼

読子は天然たらしだと思うんだ
老若男女無差別で

151:名無しさん@秘密の花園
10/03/23 00:24:12 zJZc6931
すまん
>>147の読子の描写

片やよれよれの「スーツ」→「コート」の間違い。滝に打たれてくる

152:名無しさん@秘密の花園
10/03/24 01:26:15 JEDTytq5
>>142
サンクス
禿同、見ていてもどかしいけどそこが萌えますな

153:名無しさん@秘密の花園
10/03/24 22:05:49 H9kxJKTW
>>144乙。
剥げ萌えた。脳内で再生される。
手握るとか仲良い所を本編でみたかった。かわゆー
読子のねねねへの描写も坪すぎる。

154:名無しさん@秘密の花園
10/03/24 23:01:04 H9kxJKTW
>>142
も見てきた。小説読んでないからねねねの高校生時代しらないんだよね。
ああOVAでみたい。

155:名無しさん@秘密の花園
10/03/25 00:11:17 VbESKg0M
>>154
小説では読子とねねねの心の交流というのかな?ジーンとくる描写が多いので
お勧めっす。だが、二人がじゃれあうシーンとかめちゃかっこいい紙アクション描写とか
読んでたらアニメでやってくれええ!といつも思う。

高校時代のねねねも可愛いが、23のねねねも可愛い。5年たってもあんなに読子さんの
こと慕ってるんだと思うと、二人の間の絆はホンマもんだと感涙してしまう。
ある意味二人は神様に試されてたのかもな

156:名無しさん@秘密の花園
10/03/25 00:36:49 PMtAiP2M
>神様に試されてたのかもな
恥ずかしいこというねぇでもそうゆうのも好きだけどね!
5年は本当に長い。ねねねの中で時間が止まっていたら、ちと可哀想。
責任取れ読子!と言いたくなるが、そういうの気にしないで自分を
貫き通してる読子が好きだ。

>犬に対してまで腰の低そうな態度
まさに読子を的確に表してると思うけど、小説でこんな表現があったのかな。
小説揃えようとしたけど、ねねねあんまりでてこなさそうだったから
やめたんだよね。何巻がお勧めかな。

157:名無しさん@秘密の花園
10/03/25 02:18:15 977jTAH7
>>156
ほんと長いよなぁ
ねねね時間止まってたんだろうなと思う、可哀相だよな18から23って青春真っ盛りなのに
でも、元を取るというか、それ以上の喜びを読子さんがこれからくれると思うんだ。
てか、責任取らされそうっすね(笑)ねねねがんばったし。

ねねね「ねえ、先生、アタシって青春あったかな?」
読子 「今からですよ」
ねねね「じゃあ、責任取ってこれからずっと一緒にいろよ」
読子 「あうう・・は、はいよろしくお願いします」


みたいな感じで、もはやナンシーを差し置いて本妻状態ですな。
5年間小説版のノリで一緒にいたらいつか別れたかもしれないけど、
空白期間と引き換えに一生一緒にいられる絆を得たんじゃないかな。

小説で似たような表現があったと思うけど忘れたっす。ただ、読子さんは
なんにでも腰が低そうな感じがしたんで。

おすすめは1、2、3、4、7、巻っす!ねねねは結構出てきますよ。

少しネタばれすると(嫌なら飛ばしてくだされ)

1巻は二人の出会い編。ストーカーに犯されそうになるねねねを読子が助ける。
読子が過去のことで涙するのをねねねが慰めるシーンがあって二人のでこぼこな
関係の基礎がここにありまつ。

2巻はアクション最高!二人で冒険活劇。最後、読子さんが帰る場所はねねね
なんだなとしみじみ思うシーンあり。

3巻はオムニバス形式。お互いが別の場所で互いのことを思うシーンがあって
面白いです。また、なにげにエロイ体勢でねねねが読子をいじめるシーンあり。

4巻。ねねねがいじらしくて可哀相。ラストあたりの二人はもう百合とかそんなもんじゃなく
恋人ですよ。

7巻。二人の日常が描かれて貴重です。1巻以来ひさしぶりに読子さんのねねねへの愛の告白
が聞ける。

こんな感じっす。特に2巻は映画にして欲しい、紙アクションと読ねねを大画面でみてえ!


158:名無しさん@秘密の花園
10/03/25 23:22:15 lNaJ+45+
俺は読子さんをめぐってナンシーさんとねねねが争う泥沼三角関係が見たい。

159:名無しさん@秘密の花園
10/03/26 00:40:16 osq2zUYL
>>157
アリガ㌧。古本で買ってみる。
読子はあんなんだけど精神年齢はちゃんとねねねより大人なのがいいね。

>>158
ナンシーさんは、だんだん精神年齢あがってきてたよね。
ねねねもナンシーさんが子どもだったから、攻撃(嫉妬)しようにもできない
雰囲気が本編で感じられた。

160:名無しさん@秘密の花園
10/03/26 01:00:21 wSVh6i5Z
>>159
あんなんだけどwww

だからねねねおとなしかったのか、二人が部屋にこもってるとき
すごくせつなそうだったな

161:名無しさん@秘密の花園
10/03/26 23:24:15 ehdLTsna
読子さんって日英ハーフなんだよな
読子さんのクイーンズイングリッシュ聞いてみてえwww

162:名無しさん@秘密の花園
10/03/27 05:45:55 V3Fnuu8R
どうでもいいけどずっとメ欄に全角でsageしてるのって同じ人?
半角じゃないとスレageるんだが

163:名無しさん@秘密の花園
10/03/27 11:12:08 PZ10LRUP
あわわ、半角のつもりだったが、もしかしたら俺かもしれんスマソ

164:名無しさん@秘密の花園
10/03/27 20:26:23 hclsPDBr
読子さんの声もいいけどナンシーさんの声もまた…

165:名無しさん@秘密の花園
10/03/27 21:15:27 hclsPDBr
>>140
クイーンズイングリッシュと聞いてブリティッシュイングリッシュを喋る
読子さんSSも書きました

166:じゃあ今日にしようと彼女は言った(1)
10/03/28 01:13:35 /blmqX8p
>>144
の続き投下



「先生、今日はありがと」
「いや、そんなとんでもない、私こそ呼んでいただいて嬉しかったです」

時間はもう真夜中に近い頃。
読子はねねねのマンションの玄関先で頭を掻き掻きねねねにおじぎをする。
誰にでも(動物にでも)腰の低い読子だが、ことさらこの小説家菫川ねねねに対しては腰が低い。
それは読子がそれだけ彼女に心酔しているからであったが、
ねねねからしてみれば物足りないことこの上ない。
高校時代のようにこちらから果敢にアタックしてもよいのだが、
気恥ずかしさからかねねねも行動に移せない。

「…泊っていけばいいのに」
「いいえ、私も仕事がありますから…でも楽しかったです」

そう言って読子はにっこりと笑う。
つい数分前までねねねの誕生日を5人で祝っていた。
はしゃぎすぎたのか、それとも酒のせいか3姉妹は仲良く居間で夢の中へ。
姉妹のことを考えてしばし微笑み合う二人。

「それじゃ…先生これで」
「あ、…センセ」

?と読子はねねねを見つめる。ねねねは次のセリフが浮かばないのか
伸ばした右手もそのままにしばし無言になる。

「あ、あのさ…え~と」

言葉が浮かばない。それも当然である。ねねねはただ読子を引き留めたかっただけだから。
必死に頭をこねくり回してセリフを考える。

「た、誕生日、先生の誕生日っていつ?」
「誕生日ですか?」


167:じゃあ今日にしようと彼女は言った(2)
10/03/28 01:17:45 /blmqX8p
ナイスなセリフである。普通ならば。だが、読子に関してはまずかった。
読子はただひとこと

「忘れました」

と答えた。え?とねねねは思わず読子の顔を見上げる、
その顔はとても寂しそうで。

「ごめん、なんか悪いこと聞いた?」
「いえ、そんなことはありません…ごめんなさい」

本当に忘れたのか、それとも忘れたいのか、
高校時代のねねねなら躊躇せず詰問しただろう。
だが、今のねねねはあの時よりも大人になっていた。

「…じゃあさあ、今日にしない?」
「え?」
「誕生日、あんたの」

驚いた表情の読子を見て、ねねねは微笑む。
アタシの誕生日の次の日なんて最高じゃん♪と言いながら。

「先生……」

読子の目がうるうると潤む。

「あ~もう、泣くなって、ほら!」
「あうう、あ、ありがとうございます」

えぐえぐと泣き始める読子をねねねが頭を撫でて慰める。
もしアニタがこの光景を見たらどっちが年上だかわからなくなるだろう。

「さ、ほら泣かずにさ、もう行くよ」
「へ、どどこに?」

決まってんじゃない、とねねねは言った後自分も外へ出てマンションのドアを閉めた。
読子の腕を掴み強引に歩き出す。カラコロと音を立てるスーツケース。

「先生のお家!こんな夜遅くにさ一人で帰んの危ないでしょ」
「危ないって…はあ」

訝しげな表情を浮かべた読子は「あ」と声をあげる。


168:じゃあ今日にしようと彼女は言った(3)
10/03/28 01:34:10 /blmqX8p

「だ、だめですよ、そしたら帰り先生が危ない…」
「あ~もう…この鈍感…」
「へ?」

口を尖らせて読子に抗議するねねねはまるで子供のようで。

「だから、あんたの家に泊めてよ今夜は」
「はあ、あ~でも私のベッド新聞紙しかないし…」
「知ってるって…別にいいじゃんくっつけばそれなりにあったかいし」
「くっつく…ですか」

何を想像したか勝手に顔を赤らめる読子を見て、ねねねは小声で変態と囁いて
からかうように笑った。

満天の星の元、二人は手を繋いで歩きだす、読子の家へと向かって。

「センセイ」
「はい?」
「誕生日おめでとう」

読子は返事をせず、ねねねの手を強く握った。
だが、それだけで読子の想いはねねねに伝わった。
ねねねは苦笑して読子を見上げる。読子の顔は今にも泣きそうで。

「とお!」
「ふひゃ!」

奇声をあげてねねねは読子の腕にぶらさがるようにもたれかかる。
慌てる読子とさも楽しそうに笑うねねね。泣きそうな顔で読子はねねねに言った。

「…ありがとうございます、センセイ」

じゃれるように寄り添う二人の影は月に照らされて長く長く伸びていた。


END



169:名無しさん@秘密の花園
10/03/28 01:38:24 /blmqX8p
なんで誕生日忘れたとかはまた妄想膨らませて書きたいと思いまつ

170:名無しさん@秘密の花園
10/03/28 19:52:56 fF4OLAES
支援あげ

171:名無しさん@秘密の花園
10/03/28 21:08:05 fF4OLAES
読子さんって、裏世界で活躍してるのに普段のんびりなところが萌える

172:名無しさん@秘密の花園
10/03/28 21:56:09 fF4OLAES
エロパロ板立てなおしました
ふたなり等等百合で書きにくいものはこっちへ

【読子さん】R.O.Dでエロパロ【エロですよ】

スレリンク(eroparo板)

173:名無しさん@秘密の花園
10/03/29 00:59:33 nlVKsuFX
アニタと読子ってなんか親子っぽくて良い

174:名無しさん@秘密の花園
10/03/29 21:16:02 zTHkHLsJ
親子じゃないの??

175:名無しさん@秘密の花園
10/03/29 21:45:07 blL0W5Qj
遺伝子的な親子の可能性はそれなりに高そう

176:名無しさん@秘密の花園
10/03/29 22:37:48 zTHkHLsJ
本嫌いで紙が使えるしな、可能性高い気がする

ねねねと三人でほんとの家族になっちゃえばいいのに

177:名無しさん@秘密の花園
10/03/30 11:19:27 jiD9hZHf
>>176
アニタには連れ姉が二人いるから5人家族だな
その中で紙使いじゃないのが一人で
その人が一番立場が強いというwwww

178:名無しさん@秘密の花園
10/03/31 01:30:36 q+jMTeUD
亭主元気で留守がよい→読子
一家最強のオカン→ねねね
元気ハツラツ末っ子→アニタ
実はお父さん思いの次女→マギー
ショタコンの長女→ミシェール

179:名無しさん@秘密の花園
10/04/01 01:18:45 R1hiBLD2
5年間ナンシーと何してたのか

180:名無しさん@秘密の花園
10/04/01 01:54:04 R1hiBLD2
てかねねね5年も読子に会えんかったら普通想いが薄れるような…
しかも知らん女と一緒にいたんだぜ?

181:名無しさん@秘密の花園
10/04/01 22:25:50 zMJ/pGqW
「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も、僕はずっと・・・待ってた!!」

182:名無しさん@秘密の花園
10/04/02 01:03:56 1/sbuD7V
>>180
ただの恋人って感じゃないかも。
たとえば家族がいなくなったら何年も心配するよね。
そのへんの心情はよくわからんけど。
ほんとに突然いなくなったら、自分の存在ってそんなもんだったのかな
って思うわなー。


183:名無しさん@秘密の花園
10/04/02 02:51:42 ohrYZXfJ
母親が急にいなくなった時の子供みたいなもんかな?
でも読子失踪時のあの無気力さ加減や、心配するあるいはふてくされてるさまは
まるで旦那が急に失踪した鬼嫁みたいだったし

恋人に家族分をブレンドしたようなもの?




184:名無しさん@秘密の花園
10/04/02 12:31:07 XWd0wQnF
読子って罪なやつなんだな
ねねねって相当読子に執着してるんだなとテレビ観て思ったが、
やっぱ小説読んだ方が関係性がわかるもんなの?


185:名無しさん@秘密の花園
10/04/02 12:32:28 XWd0wQnF
連レススマソ
>>181ジョナサンかwww

186:名無しさん@秘密の花園
10/04/02 22:35:19 7aI7iR06
俺はひそかにミー姉×読子なんだが

187:名無しさん@秘密の花園
10/04/03 00:04:37 cYu07t0R
>>182

ねねね読子失踪当時かなりショックだったろうね

188:名無しさん@秘密の花園
10/04/03 03:41:20 cYu07t0R
またまた二人を書きました。投下するレベルではないので自分のブログで
R.O.D二次創作か優しい青色でググるとすぐでます。

189:名無しさん@秘密の花園
10/04/04 12:31:03 4FNrIR/u
書泉×読子とかはないのか

190:名無しさん@秘密の花園
10/04/04 18:45:22 rLnnPWuc
そもそも読子ってレズなのか?
ねねねは無自覚でガチな気がするが

191:名無しさん@秘密の花園
10/04/04 19:25:15 zjVedzik
支援あげ

ついでにナンシー×読子な紙MADつURLリンク(www.nicozon.net)

192:名無しさん@秘密の花園
10/04/05 23:44:36 vbNcA+Kk
なんといいスレ!
俺は百合アニメは嫌いだが、
R.O.Dはキャラといい世界観といいアクションといいすごい好き。
単に百合とはくくれないこの作品でのべたべたしない百合はすごい好きだ。

俺を百合好きにした張本人が読子さんとねねねなんだ
てなわけで俺を萌えさせてくれ


193:名無しさん@秘密の花園
10/04/06 23:28:00 x1+RFzla
っていうかこの過疎板でアニメ終了からこんな経ってて
ここまで人がいるのに驚き


194:名無しさん@秘密の花園
10/04/06 23:59:45 /Nv8k325
BD-BOX発売されたからかな

195:名無しさん@秘密の花園
10/04/07 00:21:33 V0WwXwEF
>>194
知らなかったぜ…
再生できないけど欲しくなる

196:名無しさん@秘密の花園
10/04/07 00:56:12 /3E+3uCS
>>195
俺もプレーヤー持ってないけど
読子さんとナンシーさんの熱い友情と紙アクション見たさに買った
欲しくなるうちが花だぜ

197:名無しさん@秘密の花園
10/04/07 16:10:21 C44wfytH
うちにもBOXキタ━━(゚∀゚)━━!!
さてコメンタリ(しかも最終回)で堂々と百合とか言っちゃうアニメ会どうしてくれるw

198:名無しさん@秘密の花園
10/04/07 20:48:30 kz1fAZun
マジか!
早く観てえええええええええ

199:名無しさん@秘密の花園
10/04/08 00:57:36 bezh7Mib
とうとう百合アニメ確定だなwww

200:名無しさん@秘密の花園
10/04/09 01:06:41 k1m64me6
百合って久ちゃんのことを言ったのか、それともぬぬぬ?

201:名無しさん@秘密の花園
10/04/09 03:57:25 V/s2B2k5
>>200
どっちも。
confidenceが流れる直前の読子とねねねのシーンで、

兄1「今って百合ってちょっと主流じゃないですか。そういうのも雰囲気っていうのもちょっとこう」
兄2「まあこの2人ちょっと、たしかに早かったかもしれないですね」
兄1「久ちゃんとアニタ」
舛成「百合っていう感じよりね俺はね××××、が好きなんですよ」

××××がどうしても聞き取れない('A`)

202:名無しさん@秘密の花園
10/04/09 21:29:16 dZQpW7zz
>>201
トンクス
××××気になるな

203:名無しさん@秘密の花園
10/04/09 22:48:41 DNMPjJ0d
後期EDはいつ聞いても切なくなるのぅ

204:名無しさん@秘密の花園
10/04/10 00:42:57 GlIBGxVd
俺はねねねの屁、が好きなんですよ。

205:名無しさん@秘密の花園
10/04/10 22:05:14 Evrcukfo
最終回後アニタに告ってる久ちゃんを見てねねねが
「あたしはあいつとどうしたいんだろう」と読子のことで悩んだりとか
そんな話が見たい

206:名無しさん@秘密の花園
10/04/11 00:03:20 t0lXSog8
だいたい7つも年上の女に向かって「あんた」だの「メガネ」だの
好き放題言って、勝手に世話焼いて、焼かれる方もへらへらしているとは
どういうことだ、けしからん
俺には理解不能
だが

そ こ が 限 り な く 萌 え る

207:名無しさん@秘密の花園
10/04/11 02:59:26 fXnH/lr6
百合になのかは微妙だが、読子とねねねの話書いてみた。
読子がニセモノっぽいが、俺はほんとは読子はこんなじゃないかと思う。
駄文だが投下
    ↓

208:confession(1)
10/04/11 03:03:16 fXnH/lr6
ねねねが目を覚ました時、読子はもうそこにはいなかった。

「センセ…?」

読子がいたはずの場所に手を伸ばす、ガサガサ、と新聞紙の音しかしない。
ったく、と言って、身体を起こす。

「あ~頭痛ぇ」
ねねねは両手を頭を抱えうなる。仕方ない。昨日は新作発表記念として編集部のヒトたちと飲みまくり、
あげくのはては家に帰って三姉妹と飲み。そして、真夜中酔いも頂点に達したねねねは一人徒歩で読子ビルまで押し掛けたのだった。

「ん?」

ねねねは一まいの紙に気づく、そこにはなんとも汚い文字がびっしりと埋まっており、ねねねは思わずそれを読んで…微笑んだ。

「あんにゃろ」



*   *    *    *    *    *    * 
数時間前の話


読子は夢の世界にいた。

「ふしゅう、ふしゅ~ほ~んほ~ん」

不思議な寝言を言いながら、幸せそうに眠る読子、しかし、おもむろに読子の目が開く

「……」

『気配』を感じた、それもすぐ近くに。
普段トロいとかぼけて徘徊してるとか言われるが(主にねねね)読子もエージェントである。
その顔は普段のぼ~とした顔とは全く違っていた。身体は動かさずに、目だけで気配を追う。
右手には硬化させた紙を忍ばせながら。

…大英図書館の残党?もしくは他のエージェント…どちらにせよ戦わなければ…


209:confession(2)
10/04/11 03:09:28 fXnH/lr6
ガサ、と音がした

「!」

ほんのコンマ何秒かだろう、読子は半身を起こし、紙を気配の主の首に当てる。が、しかし、すぐに硬化した紙は元にもどる。

「…先生!」

侵入者は顔を真っ赤にした女性…菫川ねねねだった。読子は驚きと同時に少しだけいらだちを感じ、ねねねにそれを伝える。

「もう、先生!危ないですよ、こんな時間にいきなり私のところに来たら…」

この怒りは当然のことである。鍛え抜かれた兵士が条件反射でヒトに致命傷を与えるように。
読子もまた、ねねねと認識するのが遅ければ自身の手で怪我を負わせていたのだから。いや、けがならまだしも
もしかしたら…。


「この馬鹿メガネ~!!」

だが、ねねねは読子の抗議を気にすることなく、読子の首に抱きつく。薄い亜麻色の髪が読子の頬にあたり、
鼻腔にねねねの甘い匂いとアルコールの匂いが入ってくる、そしてこの時点でようやく読子はねねねが酔っ払っていることに気付いたのだ。


つづく


210:名無しさん@秘密の花園
10/04/11 20:14:57 VVaLo1Tx
東京MXTVの深夜枠でR.O.D.TV再放送(全話ではないみたいだが)
今夜からみたいだな

211:名無しさん@秘密の花園
10/04/11 21:26:10 YPl/wcuv
マジか!見ないと!

212:名無しさん@秘密の花園
10/04/13 22:05:08 3hEmFcKG
BOXの青読王読んでたら、当時の特典が欲しくなった(泣)
各巻の特典の表紙羽音イラストのねねねと読子が超かわええ

213:名無しさん@秘密の花園
10/04/17 21:26:48 Yg0o7VQH
なんかもうナンシーさんが好きすぎて毎日眠れん

214:confession(3)
10/04/17 23:54:48 Yg0o7VQH
「…せ、先生酔ってます?」
「あー?まだ2本しか空けてねえし、酔うわけねー」

何を2本空けたのか気になるところだが、酔っているのは明らかで読子は困ったように
「風邪引きますよ」と言って、ねねねを新聞紙でくるんだ。ねねねが可笑しそうにくすくす笑う。

「これじゃ、プーじゃん」
「はあ、でも新聞は温かいんですよ」

あんたがあったかい…といってねねねは読子に抱きついてきた。
そういえばこうやってねねねが甘えてきたのも5年前以来だな、とふと読子は思った。
ゆっくりとねねねの肩をさする。ねねねは気持ちよさそうに目を瞑った。
  
「…何かあったんですか?」
「わかんなくてさ・・・」
「?」
「なんか・・・あんたと会えてまた小説書くことができたんだ、で、それでどうしたいのか
 わかんなくなった」

「はあ…」
「あんたは…どうしたいの、これから」
「私ですかあ?そうですね、これからも本が読めればそれで幸せです。」

特に…先生のをと読子が呟くとねねねは苦笑した。

「あんたはきっとずっと変わらないんだろうね、アタシもそうできたらいいのに」

一番欲しいものが戻ってきたのに、何をしていいのかわからない。
その辺はまだねねねは子供だった。きっと彼女の中で時が止まったままだったのだろう。
その原因である読子もまた罪なことに「そこらへん」気付いていない。

読子に会えて嬉しい、なのに何故かもどかしい。この気持ちの折り合いをどうしたらいいのか。


215:confession(4)
10/04/18 02:29:18 WxP2rlIq
「変わらないよりも、変わった方がいいんですよ」
「え?」

何故だか読子が寂しそうに言う。

「私は、ずっと変わらない、変われないんですよ…だからせめて先生は」

カワッテイッテホシインデス

「…いや」

ねねねはなぜだかひどく寂しくなった。そこに読子はいるのにまるで二度と会えないような、
拒絶されているような気になった。読子の腕を強く掴み、その胸に顔を埋めた。

「…置いていかないで」

モウ アタシヲ オイテイカナイデ

心から、そう思った。そして気付けば泣いていた。読子の豊満な胸の中でねねねは声をあげて泣く。

「…先生」

思えば孤独だったねねねの心に光を灯したのは読子だ。ねねねにとって読子は親でもあり、友人でもあり
・・・そして恋人でもある。精神的に依存しきっていたのはわかっている。でも、それでも

「傍にいて、ずっと…傍にいてよ…」

アンタガイナイセカイナンテイミガナイ

読子もまた、自分の胸で泣き続けるねねねを前にどうしていいかわからなかった。
確かにねねねが自分に依存しているのはわかっていた。だが、ここまでとは思っていなかったのだ。

「先生…ごめんなさい私そこまで先生に想われてるなんて思ってませんでした」
「気付けよ、馬鹿…アタシはずっと前からあんたのこと好きなんだから」

好き…こんな激しい想いをぶつけられた経験は読子にはない。ぶつけた経験ならあるが。

ドニー…私がこんなに人に想われることもあるんだね
何故かドニーは今の自分を見て微笑んでいる気がした。ねねねは自分の中のドニーも幸せにしてくれる少女なんだ。


216:confession(5)
10/04/18 03:40:13 6g0mQ8YP
ドニー、私、先生を好きになってもいいのかな?

ドニーは答えない。でも、答えはもう決まっているんだよという様に彼は微笑んでいる。

そうか、もう決まっていたんだ。

読子はゆっくりと上体を起こした。そしてねねねの肩に手を添える。

「…先生、私たぶん本が一生好きです」
「そんなん、知ってるわ馬鹿」
「でも、先生も好きです」
「え・・・?」

ねねねの泣き顔が驚いた顔に変わる。
照れたように頭を掻きながら読子が言葉を紡ぐ。

「あの~私女同士とかそこらへんよくわからないのですが…えへへ」
「…」
「もっともっと好きになるまで……ずっと一緒にいませんか?」

ねねねの顔が赤く染まる。そして嬉しいけど、
でもそれをどう表現していいかわからない子供のように拗ねた顔で読子を見上げる。

「……じゃあさ、誓ってよ」
「へ?」
「アタシとずっと一緒にいるって」
「はい・・・」

紙に誓って…そう読子が囁いた瞬間厳格な何かがねねねの中に降りてきた気がした。

「センセ・・・」

ねねねが嬉しそうに読子に抱きつく。そしてあろうことか読子を押し倒した。

「へ…せ、先生何を?」
「決まってるでしょ、もう二人は恋人なんだからやることはひとつ!」
「な・・ちょ、ちょ、先生、早いです!そういうのは~」
「ええい、早くない!こちとら5年も待ったんだじっとすれ!」

甘かった…と思ったがもう遅かった。ねねねが読子の上にのしかかってきた。
だが、すごく幸せそうな笑顔を浮かべる少女の前で何が抵抗できるだろうか?
読子は苦笑しながらねねねの背中に手をまわした。


217:confession(6)
10/04/18 03:42:15 6g0mQ8YP

*     *     *      *     *     *      *     *

「あ~頭痛ぇ」

頭がガンガンする二日酔いだ。でも、気分は爽快だ。
ねねねは窓から差し込む日差しに目を細め、本だらけの部屋を見渡す。すべての景色が新鮮に見える。

「いや~やっぱ、昨日のせいかな」

一人照れたようににやける。そしてベッドに置かれていた手紙を読む

『先生、おはようございます。すみませんが仕事に行ってきます。たぶん、2、3日では帰ってくると思います、もう置いてはいきません。』

「あいつ…」

うるっときたのかねねねの目が涙目になる。が、次の読子の文章でまた不機嫌になる。

『あ、あと昨日の夜はちょっと激しすぎたので、今度はもうちょっとというか、たまににしましょう』

あんただって攻めてたじゃね~かと呟きながら、最後の文に目を通す。
そして、ねねねは笑った。
そこには…

『あなたの変人 読子・リードマン』

とあった。

「バーカ、漢字間違えてるっての、ほんとコテコテなんだから」

でも、それでも幸せそうにねねねは空を見上げる。
スーツケースを持ってどこかを歩いている読子を想いながら。


終わり


218:名無しさん@秘密の花園
10/04/19 00:07:43 aGjoUtPc
2人の百合エロな話が読みてええ

219:名無しさん@秘密の花園
10/04/20 02:12:06 X3XgIQOn
ひさびさにOVA観て泣けた。で、思ったのがあんなにナンシーさんと濃い時間を
共有すると、なんかもうねねねのことなんて忘れてしまいそうな気がするんだけど
どうよ?

ナンシーさんと読子は熱い友情(愛情?)で結ばれてると思うのだがねねねはどうなんだろ?


220:名無しさん@秘密の花園
10/04/20 19:22:51 gdD8Xs3E
ひと夏のアバンチュールですよ

221:名無しさん@秘密の花園
10/04/22 14:01:30 Anx8HFQn
ナンシー(妹)と読子は依存し合った関係で
ねねねと読子は自立した関係って感じ。

222:名無しさん@秘密の花園
10/04/23 00:24:45 7rTDHZ1O
ナンシー(姉)と読子さんは2人とも男いるけど百合だと思った。

特に拘束された読子の眼前で嫌がるナンシー(姉)に一休がキスするシーン
なんだかあてつけな気がした



223:名無しさん@秘密の花園
10/04/24 01:39:24 M7kjQ3IG
>>220
なるほど、なんかそれイイ

224:名無しさん@秘密の花園
10/04/28 00:55:58 AanHPj9t
なんというか、28歳くらいのねねねってかなりセクスィーになりそうなんだがw

225:名無しさん@秘密の花園
10/04/29 00:27:57 pL+LpYM1
読子にとって、ナンシーとねねねって比重はどれくらいなんだろう

226:名無しさん@秘密の花園
10/04/29 11:40:24 IRrsaE8U
俺的脳内では

ナンシー 6 : ねねね 4


一般視点だと

ナンシー 2 : ねねね 1 : 本 97

くらいかもしれんが

227:名無しさん@秘密の花園
10/04/29 18:22:43 6I82psSf
>>217GJ

228:名無しさん@秘密の花園
10/04/29 22:30:22 jIoBHq/s
>>226
一般視点ウケタ
まあ、ビブリオマニアの読子さんから2でも1でも比重置かれるだけ
すごいことなんだろうな。

ねねねからすれば俺視点で

読子9:その他1

で、一般視点では

読子6:三姉妹3:ウーさん1かな

229:名無しさん@秘密の花園
10/04/29 22:43:50 8VoPOl4e
連レススマソ

>>217
変人なんかウケタ
確かに恋人でもあるが…本好きの変ry

230:名無しさん@秘密の花園
10/04/30 00:59:52 9jahBab5
よく女子高とかで同性の先生好きになったとかあるじゃん
読子に対するねねねの想いもそんな感じなの?

231:名無しさん@秘密の花園
10/04/30 02:51:13 ywTxLI3E
>>227
あざーす

読子さんは男とか女とか関係なく人を愛せそうな気がするんだ


232:名無しさん@秘密の花園
10/04/30 04:41:38 1EsgB70y
>>231
>紙に誓って
これすごいきゅんとした
ねねね良かったね、良かったね

>>230
そんな浅いものであるはずがない

233:名無しさん@秘密の花園
10/04/30 17:38:04 DU0BgR90
>>217
はげ萌えた。百合ツボをおさえてるなぁ
ねねねは少女なのか。先生からみたら少女にみえるか。


234:名無しさん@秘密の花園
10/04/30 23:55:03 JNW1d9Mu
>>232
読子からしたら紙は神聖なものなので、
この誓いは結婚式の誓いを遥かに凌駕してるってことで



>>233
たぶん読子からみたら彼女(ねねね)は10代の少女のままじゃないかな。
素を出せるのも読子だけだし、本来の彼女はとても可愛らしいことを読子だけが知っているってことで。



百合ツボはまだ未熟でわからんが、そう言われるとうれしい。
少しだけ続きものが脳内にあるんで、まとまったらまた投下します。
キスとかまでならこの板でいいんだよなあ確か。

235:名無しさん@秘密の花園
10/05/01 06:10:02 rXrJ5qKw
>>230
う~ん、なんというか、そういう方面にもいろいろあるだろうがそんなノリではない。
2人の場合は同性うんぬんよりももっと深いところで心が繋がっている感じだなあ。
お互いが必要必然で、それがたまたま女同士だったみたいな。しかも元教師と教え子
先生とセンセイいろいろな要素があってハマッている人(俺とか)から見るとかなり萌える。

236:名無しさん@秘密の花園
10/05/01 07:07:50 KjcePXIp
>>234
>キスとかまでなら
な…何を言っているんだ…?
ここは18禁板だ
どこまででもこの板でいいんだよ
どんな話でも待ってるよ GJ!!!

>>235
もちろん恋愛方面に発展してもいいし萌えるけど、
もしそれ抜きでもすごい深い、世界でこの二人だけにある
特別な繋がりだと思うんだ

237:名無しさん@秘密の花園
10/05/01 09:53:10 rXrJ5qKw
>>236
>世界でこの二人だけにある特別な繋がり

この一言って読子とねねねの関係をうまく表現してると思った。
なんかグッときた。


238:名無しさん@秘密の花園
10/05/02 00:11:00 5tQJ4vZp
「Confession」の続きを投下します。
題名はねねね先生の作品からですが、あくまで二次創作ということで。
      
      ↓

239:The other side of midnaight(1)
10/05/02 00:18:56 5tQJ4vZp


…そして彼女は私を置いて零時と共に今までの顔を脱ぎ捨てて、戦いの場所へ赴いて行ったのだ。

                           
                
                         菫川ねねね著 「真夜中は別の顔」より



「…遅い!あいつ何やってんだぁもう…」

菫川ねねねは、新聞紙の散乱した読子のベッドで、ガサガサと音を立てながら寝返りを打った。
一週間前の新聞の見出しがねねねの目に入る。


―中近東で内部紛争勃発死者約100名―
……内、…人…名…英国人数名死亡


「……」

英国人とあると、胸騒ぎがして嫌な気分になる。ねねねはその新聞をぐしゃぐしゃに丸めてポイ、と適当なところに投げ捨てた。
あーあ、とため息をつきながら身体を起こす。

視線の先には、手作りの弁当箱。


「せっかくあいつが好きなサンドイッチ作ってきてやったのに」


*       *      *       *        *        

時は数時間前。

ねねねは自宅のマンションのキッチンで機嫌よく料理を作っていた。


「んまああ~っ、セ・ン・セ・イが料理なんて、どういう風の吹きまわしですう?」

ミシェールがねねねの肩口から顔をのぞかせる。色々な具を挟んだ彩り豊かなサンドイッチが目に入る。
思わず、ミシェールは「まあ美味しそう」と呟いた。

「あんたのじゃないよ、残念だけど」
「あらあ残念ですわ、でもセンセイって意外と料理上手いんですね、手際いいですし…」
「意外は余計だっつーの、…まあ、高校生の時は結構作ってたからね、あいつの弁…」

思わず、自分で自分の口を押さえる。だが時すでに遅く、ねねねが横目でミシェールを見ると予想通り、目を輝かせてこちらを見ている。

240:The other side of midnight(2)
10/05/02 00:26:31 5tQJ4vZp

「…言っとくけど」
「まああ~なんて素敵ですの、これはもう会議しかありませんね、三姉妹会~議~!」
「あ、あ、待て待て!こんなのネタにすんな!てかどんな会議よ!ちょっと!おい」

だが、歌うように会議開催を発言し、ミシェールはくるくると回りながらリビングへ消えていった。
奥からマギーちゃん~アニタちゃん~と姉妹を呼ぶ声が聞こえる。

…ったくあいつらはあ…と顔を赤くしながらねねねは呟く。
ここ最近、三姉妹はねねねと読子のことを会議と称して面白可笑しく話の肴にすることが多い。
やれ、ねねねが女らしくなっただの、朝帰りしただの、「あの人」はねねねのことをどう思っているかetc…etc…


…アタシはそんな惚気てネーゾ、絶対!


そう、一週間前、ずっと一緒にいると読子が「誓った」日からねねねは、読子と自分が特別な関係になれたと感じた。
いや、前からそうだったのを「知った」のだ。だからこそ、そのことは二人だけの秘密にしたかった、二人だけの世界を守りたかったから。
そのために細心の注意を払って、三姉妹や周りには読子とのことを気付かれないようにしてきたわけだが…


「あいつら目ざといからなあ…」

あ~あとため息をついて、視線を落とすと、料理が目に入る。フフ、とねねねの口元が緩む。
目を細めながら読子のことを考えた。

…あいつ喜ぶかなあ

高校時代、読子のビルに赴くときのあのワクワクした気持ちが戻ってくる。
慣れない料理もあいつのせいでするようになったっけ。
蘇ってくる読子との日々の思い出が、自然とねねねを笑顔にした。


「…めざといも何もバレバレだよね、あんな顔されたら」
「そう・・・だね」
「まああ、センセイったら、乙女ですわねえ・・・」

しかし、そんな惚気を三姉妹にのぞき見されていることに気づかないねねねだった…。



つづく




241:名無しさん@秘密の花園
10/05/02 00:29:51 5tQJ4vZp
つづきます。
あと、題名のスペル1回目間違えてました、
滝に打たれてきます。

242:240 The other side of midnight(3)
10/05/03 18:46:36 RRZ9iN1P
焼け果てた荒れ地に佇む二つの人影。ヘリのホバリングと共に砂を伴う黄色い風が、金、と黒、二人の髪をたなびかせる。
一人は金髪の大男。そしてもう一人は黒髪の女性。二人とも深緑の戦闘服。違うのは男の方は防弾チョッキ、
女の方は白いコートを身につけていること。そして共通しているのが、二人とも…とても疲れ切った様子だということ。


…女は大事そうに本を抱えていた。その本を見つめながら男が低い、だがしっかりした声で言った。

「Functus officio」


ヘリの中、二人は外を眺めながら、何か語っている。二人とも英語で。その内容は今回の「仕事」とはかけ離れたものだったのだろう、
疲労を滲ませた二人の表情がほんの少しだけ明るくなった。

「I want to meet the daughter」

男が低い声で言う。すると女も

「I want to meet her」

と舌足らずな子供っぽい声で言った。そして最後に異国の言葉で囁いた

……「sensei」と


*        *          *            *          *



「あ~あ、こちとら気を使って一週間我慢してたのに、何あいつ…」


ねねねのため息が漏れる。もう終電の時間も過ぎた。持参したサンドイッチを机に置きなおすと、
再び主のいないベッドに寝転んだ。ガサガサと新聞紙を身体に覆う。今日はここで泊ることに決めたらしい。
ねねねは仰向けの状態で左手を枕の後ろに回した。亜麻色の髪が少しだけ乱れる。

「あいつ…大丈夫かな?」

さっき見た新聞の見出しが妙に気になっていた。

…何か変なことに巻き込まれてなきゃいいけど

と、ドアを開ける物音がした。そして足音。

「?先生…?」


243:The other side of midnight(4)
10/05/03 18:51:40 RRZ9iN1P

暗がりから現れたのは読子だった。どことなく疲れきっている様子で、羽織っているコートはよれよれになっている。
ねねねはがばっ、と跳ね起きる。うれしくてたまらないのだが、わざと怒った顔で怒鳴る。

「こら、遅いぞメガネ!人がこんなに心配したっちゅうのに」
「………」
「…?どした?」

読子が黙り込んだ。ねねねはふと、違和感を覚えた。

が、しかし

「…えへへすみません、ちょっと…遠くまで出たもので」

読子は頭を掻きながらにへらと笑う、いつもの読子だ。待たせましたねえと言ってねねねの傍に腰掛けた。
待たせすぎだっつーの、とその背中にねねねが後ろからもたれかかる。そして両手を読子の首に絡めた。ちょうど読子におんぶされるような格好だ。

「せ、先生?」

なぜか読子は顔を赤らめて、あわあわ、と言葉にならない声を出す。


「ええい、うっさい!一週間も心配してたんだ、そのままじっとすれ」
「はあ」
「あ~落ち着く」


ねねねはぴたん、と読子の背中に頬をつけ、久しぶりの想い人の背中の感触を楽しむ。
読子はただ黙ってねねねのぬくもりを感じていた。

読子の部屋に電気は無い。月明かりだけが二人を照らしている。

「?」

読子は自分の背中に妙な感触を覚えた。横目で見ると、ねねねが
指で「メガネ」とか「バカ」とか読子の背中に書いてみたりしている。

ネエ、センセナンテカイタカワカル?

高校時代のねねねが読子を見上げていた。読子が目を細めフフ、と笑った。

「…先生、なんか人の背中で遊んでません?」
「あんたのじゃなくて、アタシのじゃー勝手だろ」
「はあ?…それはなんというかオーボーというか…」


最後まで言わず、読子は困ったような、それでいて嬉しいような、なんとも複雑な表情を浮かべ黙り込んだ。
そしてねねねもまた複雑な表情を浮かべ、口を開く。

「あのさあ…」
「はい?」

244:The other side of midnight(5)
10/05/03 19:18:25 RRZ9iN1P

「……あんた砂の匂いがする」

一瞬、読子が身体を固くした。その様子を見て、ねねねの表情が暗くなる。


「……何か…あったの?」


ネエオシエテヨ、センセ

「………」

何も読子は語らない、でもそれでもねねねは言葉を続ける。


「あんたいつも、誰もいなくてもギョーギよく『ただいま』って言ってたじゃん、でも今日は何も言わなかった…どうして?」


オネガイダカラオシエテ

いつも、出会った時からずっと読子は裏の顔を自分には見せてくれない。それがねねねにはもどかしくてくやしかった。
自分は何の役にも立てないのかと。

「ねえ、どうして?」

アンタノココロガシリタイノ

「…ちょっと、…」
「うん」
「仕事で…嫌なことがあって…」
「うん…」
「でも…大丈夫です」

ウソツカナイデヨ

先生と会えたから、いいんです…そう言って読子は黙り込んだ。ねねねは身体を離し、ベッドから降りる。

「…先生?」

読子の前でねねねはしゃがみこむ。そして読子の疲れ切った青い目を見つめた。

「アタシはもう子供じゃない」

しっかりとした声でねねねは言った。


245:The other side of midnight(6)
10/05/03 20:26:01 RRZ9iN1P

「あんた、前にいったよね、巻き込みたくないって」
「……」
「でもさ、アタシだって、あんたがいなかった間に結構いろんな目にあったんだ、でもそれでもアイツらや、いろんな人に助けられた、
 あんたがいなくても切り抜けられた」

…でも、とねねねは言葉を続ける。

「あんたがいないとアタシは生きていけない」
「…先生」

読子は不思議そうに目の前の少女を見つめる。子供とばかり思っていたのに、いつの間にこんなにしっかりしたのかと。

…ああ、違うんだ、私が成長してないんだ…5年間…彼女を放っておいた罪の重さに読子は今更ながらに気づく。胸が痛い…。

「だから、聞かせてよ、あんたの気持ちを、裏の世界のことなんてもう知らなくていい、だけど、あんたが悲しんでるなら…」

アタシにわけてよ、とそう言ってねねねはぐい、と読子のネクタイをひっぱって、半ば強引に読子の唇に自分の唇を押し付けた。
キスというには不慣れな、それでもお互いを想い合う故の行為。ねねねの震えた唇が、読子の唇をゆっくり包む。

「…ん…」
「……ふっ」

息が続かなくなって、二人同時に唇を離し、額を寄せあい見つめ合う。

「似ていたんです…」
「……」

互いの息が温かく感じる距離で、読子が囁く。ねねねはただじっと、読子が次の言葉を紡ぐのを待つ。

「先生に…でもその子は…」

嗚咽がもれた。読子は泣いた。

「…センセ」

よほどのことがあったのだろう、ねねねは読子の様子を見て胸が苦しくなる。
涙がねねねの顔にかかる。

「…泣かないで」

読子の頭を抱きしめる。最初に出会った時もこうして読子を慰めたことをねねねは思い出した。
でも、あの頃よりももっと、ずっと読子が愛おしい。

「アタシがいるよ、センセイ、アタシがいるから…」
「…しぇんせい…」

泣きながら読子はねねねの肩に顔を埋めた。全く変わらない読子にねねねは苦笑する。

…こりゃあ、アタシが大人になんなきゃやってらんないわ…



246:The other side of midnight(7)
10/05/03 21:16:21 ErUym5eR
「センセイ、顔あげて、ほら」
「ふぁい…」

涙でぐちゃぐちゃな読子の顔を手で撫でながら、ねねねはもう一度キスをする。今度は、少しだけ慣れた大人のキスで。

「…しぇんせい?」
「おいでよ、先生」

しよう…といってねねねは読子のネクタイを解きはじめた。

ワスレサセテアゲルカラ ヒトツニナロ?

*      *        *           *        *

「むにゅう~ほん~ほん~」
「ったく相変わらず変な寝言…」

読子のぼさぼさ頭を撫でながらねねねは苦笑した。もう太陽は真上に近くなっている。
でも、二人は昨日のままで。ねねねが少し上体を起こすと、新聞紙が汗ばんだ肌にまとわりつく。

「…裸だと新聞紙はきついなー」

そう言って、ねねねは読子を見つめる。むにゃむにゃ言ってる読子の右手を握る。ねねねは読子の右手を胸元に寄せ、その指に唇を押しあてた。
自分の体内の熱がそこにまだ残っていることを感じて、頬が自然と赤くなる。

「…むにゃ…先生?」

読子が目を覚ます。ねねねが自分の右手を持っていることに気づき、こっちも顔を赤くする。

「…おはよう、てかセンセー今更そんな赤くならなくてもいいっちゅうの」
「…あ、は、はあ、えへへ…ふひゃ?」

寝ぐせのついた頭を掻きながら、わけのわからないことを言う読子の頬をねねねはひっぱる。

「昨日は思いっきりやってくれてさー」
「ふひゃ、あひひゃひゃ」

力が入らないのか、ねねねもすぐに読子を解放する。う~と読子がうねりぼそっと「昨日は可愛かったのに…」とつぶやいた。

「あ、」
「え?」

ねねねが何か思い出したように呟いた。不思議そうに聞き返す読子を見て、ねねねが笑う。

「…おかえり、センセー」
「…ただいま…先生」

読子が笑った。屈託のない笑顔で。ねねねは読子の腕の中に飛び込んで、幸せそうに目を瞑る。


……それでも、どんな戦いの場にでようと、朝の訪れと共に彼女は私の元に帰ってくるのだ
     
                                    菫川ねねね

終わり

247:名無しさん@秘密の花園
10/05/03 21:19:35 ErUym5eR
終わりました。
>>236
感謝。なんか勘違いしていた、おかげで書けました。

248:余談
10/05/05 06:56:54 tMGgRfQu
それから二日後、自宅のマンションだというのに、何故かねねねはこそこそと隠れるように玄関から入ってきた。

「ただい~まっと…」

そして、玄関から通ずるリビングに誰もいないことを確認すると、ほっ、としたように胸をなで下ろす。
…なんか「こういう後」って、人と会うの気まずいんだよね

「ねね姉?」
「うわわ!びっくりさせんな」

気付いたら背後にアニタが立っていた。ねねねを不審そうに見上げながら。

「なんでこそこそ入ってくんのさ?自分の家なのに…」
「は、いや、そこはあれだなんというか…」
「?なんかねね姉、雰囲気違ってない?」

さすが子どもというか、敏感にねねねの変化を感じ取る。ねねねはう…と言葉を詰まらせて
うるさえちびっ子と言いながらアニタの頭をぐりぐりした。恨みがましく見上げたアニタの表情が変化した。だんだんと赤くなってきて

「も~痛いよ、ねね姉の…」
「?どした」
「…ねね姉不潔…」
「はああ?」

そう言って、アニタは自分の部屋へ駆けていく。
…アタシ何かしたかあ?

「センセ~イ」
「うわあ、またお前か!」

今度はミシェールだ。今、一番会いたくないやつに会ったとねねねは顔をしかめた。
案の定目をキラキラ輝かせてミシェールはねねねを見つめる。

「朝帰りですわね~しかも二日後の朝帰り!素敵ですわあ」
「ええい…うっとおしいわ、アタシは別に何…も、な、何よ?」

気付けばミシェールがねねねに顔を近づけ、顔を赤くしていた。目は相変わらずキラキラ輝かせて。
まあ…センセイ…と言いながら黙り込む。

「素敵ですわあ…会議よ、会議!マギーちゃん、アニタちゃ~ん」

そしてまた会議開催を宣言して、くるくると踊るようにリビングから消えていった。

「なんなのよ、もう…」

数分後、洗面所の鏡の前で絶句するねねねがいた。鏡の前に映っているねねねの首筋にくっきりと赤い痕があったから。
ねねねの顔がみるみる赤く染まる。

「あ……あの…あの馬鹿、インランメガネ―!!!」

ねねねの怒号がマンション中に響いたのであった。


おわじ


249:名無しさん@秘密の花園
10/05/05 19:02:13 HkPoRSJK
あげ

250:名無しさん@秘密の花園
10/05/07 12:53:44 0HkGjyXu
>>248gj
しかしねねねの著書そんなタイトルあったっけ

251:名無しさん@秘密の花園
10/05/07 14:28:33 3Yun1jow
久ちゃん×アニタが全然ないのはなぜだ!?

252:名無しさん@秘密の花園
10/05/07 17:46:23 MN6Ef70o
久ちゃんは屈指のガチ度の高さなのにな

253:名無しさん@秘密の花園
10/05/07 18:28:12 3Yun1jow
俺は久ちゃんとアニタで萌えまくってるというのに

254:名無しさん@秘密の花園
10/05/08 00:06:50 jJkqaLIW
久ちゃんはアニタとちゅっちゅしたいと思うのかしら。

255:名無しさん@秘密の花園
10/05/08 01:43:26 VN4y/9oO
いや、もっとすごいあんなことやこんなことまでしたがってる                      ヽ:.、
                     __,}:}ノ)_
                  ,∠´: : : _::_;.-―:.`ー.、
                 /: : : : : '´: : : : : . . ‐-、ヽ
             ヽ.__,/: : : : : : : _: : : : : : . . . . ヽ.__,ィ
             ゝ-:,.r: : : : : /´: : : :l :!:. ヽ:. :. : . :.、ノ! 
              `7:/:.: : : : :!  : : :l :|、 、:.:. ヽ:.:.:. : :. :く
               i:.,':.:.:.:.: l: :l. :.:. :. :l:.:l ヽヽ:.:.:l」l:.:. :.:. l:.:`ー'ノ
                l:.|:.:.:.i:.l:|: :.l、:.:. l:. :トヽ´ヽ_},ムハ!:.:.:.;ノ:.:、<
                 、!:.:.:|:.:!l:!:.:tヽ._ヽ:_ヽヽ´{trハ.}イ:;イ:.}:.:.:!l
                  !:.:.l、:N`ーイ{.tハ  `  `"´ レ':.:!ノイ:,リ
               ハ:ヽーrt ゝゞ''′ .      ,ハ}リ/;ノ
                  'イ^トムゝヽ.    `っ  //イく.´
               ,.rー'´   ハ{、`T_tー-- '  ´ /  `ト、
          _,. ‐ '´ ヽ { | l  l |` ̄|ヽ!    _,,./   /  `ヽ
         ,. '´      ヽ.| !  l.  |     '´ /   /    .ヘ
       r'´  、   ,.  '"´`{ l | l   {.    /   /,   , rァ'
       ヘ    ヽ<     `ヽハ._,.イヽ  r'ト、  / l / 〃 l′
      / ヽ.    ヽ `ヽ       !   ヽ! ,!  |o! `" /_,.-'´ l
    〈 !  ヽ.   ヽ ト、    j  !  l. t / /   `Y     !
     }| l   \   丶 !   {.  l  ヽヽ /    ´ l    !
      j l  l   |.ヽ   ', lヽ.  }|  !   }o}       l     !
.    | l _.{   l|}    ヽ〈  ノ'  ヽ / /  、     !   !
.     | l ハノ    l| l      l l、 !     ! l    ヽ._ /   j
    | !i' `ー- 、} |    i| V  ヽ._ノrj   _,. -‐/     /
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                          |:.!::::.: : :.:.:.:.:ノ
                             |:|丁'TT7フ
                           ヾ_しノ '´
アニタっしょ

256:名無しさん@秘密の花園
10/05/08 01:46:45 VN4y/9oO
スマン
操作ミス笑
ホントは「いや、もっとすごいあんなことやこんなことまでしたがってるでしょ」
て打とうしたらなんかミスっちゃった笑

257:名無しさん@秘密の花園
10/05/08 16:20:53 3qNDWlj4
>>250
トンクス
作品なんだが、スマンウロ覚え
全然違うとこの作品かもしれんと今更思いまつた(汗)まあ二次ということでご勘弁。

実はエロパロ版(エロというか残酷描写があるので)に書いているSSとリンクしてます。
どっちかってーと、アクションやスパイスキーだったのだが、この作品で百合に目覚めたクチ。
読子とねねねの関係が、なんちゅうか普通の女子高ノリの百合じゃないとこがいい。すごい
深いところで繋がっている感じ。その上でセクロスしようと思えばできるし、そうでなくても
ずっと一緒という関係性が好き。

アニタと久ちゃんも可愛いくてええなあとは思うのだが、百合となると一過性な感じもするんだ。
まあ一番瑞々しい百合といえばそうなんだが。将来的には岡原が絡んできそう。
その辺読子とねねねは年くってなおって感じが俺はいい。

まあ、個人的にはドレイクと読子の組み合わせが好きなんだが(仕事の関係)







258:名無しさん@秘密の花園
10/05/09 16:18:47 lWV++KPh
>>257
ねねねは「真夜中の解放区」だと思う
別の顔~はシェルダンの小説でドラマ化もされてる


しかし最後の一文が萌えたので無問題
余談も萌えたGJ

259:名無しさん@秘密の花園
10/05/10 14:27:46 1Nt0s2NA
>>258

あ~~そうか!思い切り勘違いしてたわ
教えてくれてありがとう。「真夜中の解放区」ってのもまた考えようによってはエロくできそうだw

萌えてもらえてうれしいッス。


260:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 00:03:16 Utjd1fqb
言われてみればなんかエロいww

261:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 18:12:18 kqTWykcF
結局最後に帰ってくるのはねねねの胸の中……(;´Д`)ハァハァ

真夜中の解放区…解放区…(;´Д`)ハァハァ







262:名無しさん@秘密の花園
10/05/12 18:52:34 fzBwIBWw
OVAだけ見たけどナンシーは最後とか心まで男のもんだったよな
残った姉だか妹は妊娠してるしさー

でも男とチューしたナンシー見てショック受けた読子の顔にゃ萌えたw

263:名無しさん@秘密の花園
10/05/15 06:13:35 xWW05wPA
ナンシーは恋愛には見えないけどねねねはガチと思える。

264:名無しさん@秘密の花園
10/05/15 10:11:25 wYvxf4W4
ナンシー(姉)はバイっぽい。というか、読子に対しては親愛の情みたいなもん
を感じたんじゃないかな。読子は単純に懐いているというか。

ぬぬぬは読子に性的な意味も含めて惚れているとしか思えないw

265:名無しさん@秘密の花園
10/05/15 15:07:19 K1syHFLm
R.O.Dは声優さんの演技もいいから
よりキャラクターが好きになれる作品だよね


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