11/05/08 19:55:47.81 94OnuazJ
>>222
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> 「……どうした。顔を背けるな。お前の大事な家族なんだろう?」
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> 愉悦の混じった声が、酷くカンに触る。が、それを必死で押し殺そうとして胃に飲み込む。
> しかし、目の前の『外道』はあっさりとその所作を見破るだろう。
> 腹立たしかった。憎かった。そして、哀しかった。
> 自分に残された唯一の家族が、完全に『壊されて』しまったことが。
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> 「……そうだ。ロベルタは、僕の家族だ。たった一人の、大事な家族だ」
> 「しかし、今は私の飼い犬だ。彼女もソレを望んでいるのだが?」
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> ロベルタの様をちらりと見る。
> 彼女は、獣の如き勢いで、この忌々しいロシア女の掌の上で、肉欲を貪っていた。
> 長く壮絶だったであろう陵辱の日々を経てなお、その肢体は魅惑的だった。
> 刺激的な眼前の光景が、何よりもそれを物語っている。
> 奥歯を噛み締め、震えを抑えながら、言葉を紡ぐ。
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> 「ロベルタは、僕の家族だ。一緒に居るためなら、どんなことだってする。だから……」
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> 僕の懇願を聞いて、目の前の女はにぃっと笑みを作る。
> この世の厄災を掻き集めたような、邪悪な笑みに僕は感じられた。
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> 「良いだろう。お前みたいな坊やを『欲している』上客はいくらでもいるからな」
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> 外道め、という言葉を飲み込んで、僕は再びロベルタに視線を向ける。
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> ─どこまでも、一緒に居よう、ロベルタ
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> 心の中で呟いて、僕は一歩を踏み出した。
> 破滅の鐘が鳴り響くような錯覚の中、すえた『雌』の体臭が鼻をくすぐった。
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> 百合板で男キャラ出すのは禁じ手なのかもしれんが
> やはり完全排除は性に合わんなぁ、とだけ
> 個人的には、男が居て尚女同士に向かう方が好き
> 駄文失礼