10/11/28 04:31:04 emO/Yiy2
ゆっくりと走るリムジンの座席で二人の女が酒を交わしていた。
バラライカ「つまらなさそうに…、見なさいよトゥーハンド。夜の港は悪くないわよ?」
レヴィ「別に、つまらなくなんて。ただまぁ、姐御が夜景に興味あるなんて意外だな?」
バラライカ「興味あるも何も、この街でまともなロケーションなんてこんな所しか存在しない。ロアプアナは密集地に行けば行く程ヘドが出る光景ばかりだもの。」
レヴィ「ヘドみたいな街から離れたのはいいけど、アタシみたいな女が横にいちゃあっちにいるのと変わんないと思うけどな。」
バラライカ「お前は自分の魅力に気付いてないだけ…。」
レヴィ「何だよそれ…」
バラライカ「言葉の通りよ。」
レヴィ「言葉の通り…ね。褒められてわりぃ気はしないけどよ、一体何のためにアタシはこの車に乗せられたのかって話だよ。」
バラライカ「そんなの簡単じゃない。お前を、
処理するために。」
レヴィ「なっ!」
バラライカ「クスッ冗談よ。」
レヴィ「…;姐御よ、悪い冗談はよしてくれよ、今一瞬本当にやられるんじゃないかってビビったぜ」
バラライカ「ユーモアのつもりだったんだけどね。」
レヴィ「似合わねぇ事すんじゃねぇよ;」
バラライカ「フゥ…そうね。確かに似合わないのかも。じゃあ率直に言うわ。」
レヴィ「…?」
バラライカ「ホテルモスクワに入りなさい。トゥーハンド。」
レヴィ「………。はぁ!?」