09/08/30 19:21:47 vWIOcEKR
ソファーにごろりと横になりゲームをするその姿はあたしに似ても似つかない何かがある。
容姿は全く同じなのに、時々彼女を見ていると何処か決定的に違うという違和を感じていた。
「あんたって…根暗?」
「失礼ねー、ただの暇つぶしよ」
あたしには目もくれずカチカチとボタンを操作する式波。
空軍大尉だと聞かされたときは正直驚いたが、一緒に住んでいるうちに意外な一面も沢山見せてくれるようになった。
その一つが、これ。
「ねえ、お腹空いた」
「もう?今何時?」
「呆れた…時間の感覚もないわけぇ?今は夕方の5時よ、5時!」
「あーもうそんな時間、ってあたしいつからあんたのご飯担当になったのよ!」
もう、あんたも手伝うくらいしなさいよ、とぶつぶつ文句を言いながらもキッチンに足を運ぶ彼女の姿を見ていると自然と頬が綻んだ。
軍に属しているから自炊はできる、と豪語した式波を嘘だと疑ったのが始まりでそれからというものあたしは彼女の料理に依存している。