12/09/16 12:22:37.06 50mg1jGX0
ルームミラー越しに、もぞもぞと身支度をするみなみを眺める。
なんか、ちょっと滑稽だ。
助手席に戻ってきたみなみが、俺の手を握りながら呟く。
み『ねえ、好きになっても…いい?』
俺『ダメ。こんなおっさん、好きになるなよ』
み『ねえ、また会ってくれる?』
俺『真夜中の飯に、付き合ってくれるならな』
みなみは俺の携帯を手に取り、ボタンを押す。みなみの携帯が鳴り出した。
『いつでも、連絡してね。待ってるから』
『ああ、腹が空いたらな』
待ち合わせ場所だった駅前に着く。名残惜しそうに上目遣いで見つめてくるみなみにそっとキスをした。
『じゃあな』
俺を見つめたまま、車を降りる。ドアを閉めると小さく手を振って。
車を出す。ルームミラーの中でだんだんとみなみが小さくなる。
交差点を曲がって見えなくなるまで、みなみは手を振っていた。
(5)その後、一切連絡なし。多分、もう会わないと思う。いい夢をみさせてもらったと思ってる。
(6)ホントは「いいよ?好きになっても」と言いたかったです。でも、言えなかった。君は年齢相応のふさわしい彼氏を見つけてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。