11/10/27 16:42:31.35 +DNhyuYeO
中3の大晦日、テレビで新年明けましておめでとうと挨拶が始まった。
「明けましておめでとうございます。今年こそ俺と付き合って下さい」と新年早々告白。
そんな俺に苦笑しつつ母は立ち上がり、タンスから小さな箱を持ってきた。
「何これ?」と開けて見ると中には指輪。
「お父さんが昔くれた指輪。○○じゃまだ指輪買えないだろうし」
えっ?と思っていると母はクスクス笑いながら、俺の前に手を差し出した。
それでも動かない俺に業を煮やしたのか「鈍い男は嫌われるよ?」と薬指をピクピク動かす。
俺もそこで気付いた。母の薬指に婚約指輪がない。
「決して許されない事だし、二人とも苦労すると思うの。それでも本当に良い?」
俺は黙って母の手を取り、薬指に指輪をはめた。