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千葉法相、きょう菅内閣初の民間大臣に 民意に背を向け続投中
2010.7.26 00:46
千葉景子法相は26日、鳩山、菅と2代の民主党政権で初の民間閣僚となる。
参院選で落選し、参院議員任期が25日で切れたためだ。菅直人首相は「9月
の民主党代表選まで混乱は避けたい」と続投を決めたが菅政権の民意への
鈍感さを示す象徴とされている。
法務行政のトップに民間人が立つのは、第1次橋本龍太郎内閣(平成8年1月
~同年11月)の長尾立子法相以来。法的問題はないが、落選議員が死刑執行
に署名し、検察指揮権を発動する立場に居続ける違和感が残る。
これまでは、国会議員歳費のほかに、国会議員と法相の給与差額を別に受け
取ってきた千葉氏。今後は、議員歳費がなくなるため、月額約162万円のほぼ
全額を、法務省から法相給与として受け取る見通しだ。
23日の記者会見では、選択的夫婦別姓制度の導入や、取り調べ可視化など、
自身が推進してきた施策の実現に意欲を見せた。だが、千葉氏の続投には
「あまりに便宜的」(民主党中堅)と風当たりは強く、30日召集の臨時国会でも
野党の批判にさらされるのは必至だ。
15日には、自民党の安倍晋三元首相が、保守系議員グループ「創生日本」
の会合で、法相に対する問責決議の提出を主張。川崎二郎国対委員長も、
民主党の樽床伸二国対委員長に「直近の民意の審判を受けた人をそのまま
大臣にしていいのか」と法相更迭を迫った。
高瀬淳一名古屋外大大学院教授(情報政治学)は「民間人の閣僚起用は、
政治家以外の『知恵』を生かすためだ。落選議員を大臣で“救済”するのは
論外」と指摘する。(村上智博
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