立場だけの交換・変化 8交換目at EROPARO
立場だけの交換・変化 8交換目 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
14/09/22 20:25:49.48 w2/LlOp+
落ちてしまっていたので立てました

3:名無しさん@ピンキー
14/09/23 18:29:57.07 /Ed4iQl6
男の子と女の子
父と娘
男子校生と女子高生
医者と看護婦
先生と生徒
……いままで色々な立場交換があったけど、
「これはスゴいっ!」「一本とられたな」とうならされる
新たなアイデアないかな。
あ、自分的には「メイドとお客様」というのを思いついた。
1)現代日本のメイド喫茶で働く女性と、
 その店に訪れたフリーターなヲタクの立場交換
2)ファンタジーなり昔のヨーロッパなりが舞台で、
 家業で代々とある貴族の屋敷に仕えているメイドと、
 その家の息子の友人で屋敷に遊びに来た男性との立場交換。

1だと、ヲタクが迂闊なこと(こんな店で愛嬌ふりまいてるだけで
金になるとか)言って、怒ったメイドに立場交換させられるとか。
2だと、「息子の友人」が10歳くらいの良い子で、同い年位の
メイド娘が遊べず働き詰めなのに同情して……とか、
逆に20歳前後で、メイドにセクハラして逆襲されて立場を
入れ換えられる……とかかな。
いっそ、13、4歳くらいの初心な少年が、20代半ばの女盛りの
メイドのおねーさんに童貞食われ、気持ち良さのあまり失神して、
目が覚めたらそのメイドに立場を「盗られ」て、自分がメイドの
立場を押しつけられる……とか
(当主の夜のお相手もさせられるのはお約束)

4:名無しさん@ピンキー
14/09/23 20:36:09.15 w1MbHhg/
過疎気味のときはネタを出し合って語り合うのも必要だよね

立場交換状態での授乳って今までなかったと思う
母親体験学習という名目で男子生徒と地域のママさんを交換
赤ん坊は男子生徒の母親と交換

5:名無しさん@ピンキー
14/09/24 16:06:25.77 2/a8HnIX
プロフィールちょっと違うだけでやること一緒なら真新しさはなさそう
中年以降、成年、未成年、幼年と男女で大雑把に見た目カテゴリ分けしたら今までにあった組み合わせになるし(未成年を10代前半後半で分けても多分一緒)
今までにないシチュエーションなりイベントなりか集団交換で考えられる組み合わせの総数累乗するとかぐらいかね

6:3
14/09/25 03:07:30.04 1ee++nvu
>プロフィールちょっと違うだけでやること一緒なら真新しさはなさそう
それは確かに。斬新なネタって難しいね。
着替え、トイレ、風呂は鉄板として……>4の授乳ネタはこのスレでは未出かな。
赤ちゃんプレイ(いや、立場変化だけど)はつい先日あったっけか。
あ、真っ当なデート風景って、意外に希少かも。いや、初期に結構あったか。
非現実系だと、淫魔や吸血姫(の立場)にされる男の子ネタはすでに出てるから、
逆に野蛮なオークとか下種なゴブリンの立場にされる女の子ネタならワンチャン?

7:名無しさん@ピンキー
14/09/25 23:49:38.03 vLu3aqYP
中年女性と男はなかったと思う

8:名無しさん@ピンキー
14/09/26 01:59:56.13 nUMYGrJU
同級生JKのパパorママと立場交換してJKと同棲からのエロス的展開

9:名無しさん@ピンキー
14/09/27 00:13:51.51 aRn+b432
人種間の立場交換はどうでっしゃろ
アフリカの奥地のタチバ族の村に迷い込んだ一家が謎の儀式で村人と立場を入れ替えられてしまう的な
正反対の立場の相手になっていくつかの試練(主にエッチな事)を乗り越える事で元に戻れ、村に受け入れられる事で空港に戻る協力を得られる

10:名無しさん@ピンキー
14/09/29 22:56:57.41 4eNmaqHb
重複がどうこうとか新しいアイデアとかどうでもいいから、作品が投下されればそれでいい

書き手が違えば入れ替わりの題材が被っても味わいが変わるしな

11:名無しさん@ピンキー
14/09/29 23:40:33.14 gGlzEnSu
過疎りまくりかつ作品投下する奴がいないんじゃなぁ
話題つなげるか新しい話題振るかしてくれないとスレが暖まらないよ
>>10からつなげて今度は重複しがち=よくあるお馴染みなシチュでも語る?

12:名無しさん@ピンキー
14/09/30 23:35:11.90 wdhAunS1
スレが暖まるとかよりもスレを維持しとくのが当面大事なのでは
本来悪いことじゃないんだけど住人が少ないせいか皆下げすぎなんだよ

あと、話題をお馴染みだの新鮮味だの無理に限定せずに
好きなシチュについて語り合うくらいでいいのでは?

13:名無しさん@ピンキー
14/10/03 18:00:54.62 KIbE9izU
俺は男女の入れ替わりが好きだなあ

心も体も男なのに、女の子としての生活を強制されるシチュが最高

14:名無しさん@ピンキー
14/10/05 21:26:15.90 cdmsQ/Pi
性知識の全く無い娘が黒ギャルJKと入れ替わって無意識に淫語連発したり乱交始めたりするのとか好きだな
元に戻ってもギャルJKの性知識だけは残ってて悶々とするシチュなんかあるとさらにいい

15:名無しさん@ピンキー
14/10/05 22:16:26.77 v9myuepq
立場を入れ替えたらいつの間にか性別も入れ替わってたって話が好きな人がいるけど、それってもう立場交換レベルじゃないのでは。

16:名無しさん@ピンキー
14/10/05 22:34:17.26 psAbSAdU
隣接ジャンルもある程度含めて行かないと基本過疎って没るだけなので
まあ広く拾っていこうということではないかな

17:名無しさん@ピンキー
14/10/05 23:22:18.26 SPN00TQ7
このスレ自体の需要がほぼない現状で迎合してまで保持するのは本当に必要か?

18:名無しさん@ピンキー
14/10/06 00:15:21.41 3VZpeRHN
ないのは需要じゃなくて供給だと思うが

その辺は次スレが落ちた場合に考えるといい

19:名無しさん@ピンキー
14/10/06 01:20:02.78 XuYbJkHd
>>15
精神汚染から始まって徐々に…って感じなら好き
でも立場交換自体記憶、精神、癖とどこまで入れ替わるのを許容できるか好き嫌い分かれそうね

20:名無しさん@ピンキー
14/10/07 03:57:54.26 eE1vaPVQ
まあ一般的に「立場」というと、
性別、年齢、職業が代表的なものだからな
>>1のテンプレは記憶違いでなければ1スしから変わってないし、今までの流れでいいんじゃないの

21:名無しさん@ピンキー
14/10/07 08:14:28.81 PpiNXJUA
>>18
多分間違えての事だろうが次スレが落ちた場合と言うのは気が長すぎだぞ
もしこのスレが落ちた時に考えると言うのでも同じだ
今在る話の流れで問題を提議しているのに後で考えるはないだろう

22:名無しさん@ピンキー
14/10/07 09:53:03.27 h30wc+jc
半年以上書き込みのないスレでも落ちない板でなんの心配をしてるのかがわからない
前スレが落ちたのは容量オーバーの圧縮判定にかかったからだろ
300程度でそこまでの容量になるくらい作品の投下があったってことなのに過疎っていうのはどうよ

23:名無しさん@ピンキー
14/10/07 16:58:02.95 M84RQKzn
むしろ問題はほぼ作品投下と感想だけしか無かったってことだと思うんだ
投下がないとこんな状態になるのが問題

24:名無しさん@ピンキー
14/10/07 22:04:10.33 RoixOsSP
気が付いたら、裸でファミレスのドリンクコーナーに立っていた。
慌てて前を隠そうとしたが、その時幼女が俺のブツの真下にコップを用意し、俺の乳首をさっと抑えた。
奥から抑えられない尿意、すると、幼女の目の前で放尿を始めてしまった。
幼女はワクワクしながら俺の尿がコップに注がれるのを見ている。恥ずかしいが、前も抑えられないし、尿も止まらない。
幼女が俺の乳首から手を放すと、放尿は止まった。幼女は嬉しそうに黄金色のコップを持って席へと戻っていった。
身体の異変に戸惑うが、幼女の後ろに並んでいたOLが今度は別の乳首を抑えた。途端ブツはギンギンに直立、コップから外
れないように方位を調整、思いっきり出した。
「え~これって原液でるんだ~おもしろ~い」
「人数分もってくから待ってて。」
女子大生は感心しながら、コップを17個用意し始めたのだった。

25:名無しさん@ピンキー
14/10/07 22:05:07.45 RoixOsSP
思いつきで投下。もしかしたら今後膨らませてpixivにでも載せるかもしれません。
その時は、またこちらにも投稿します。

26:名無しさん@ピンキー
14/10/07 23:37:40.22 M84RQKzn
物との立場交換は今まであんまりなかったよね
もしかしてこれが初?

27:名無しさん@ピンキー
14/10/07 23:54:51.75 4Au03v4Q
人になったドリンクサーバーも気になる

28:名無しさん@ピンキー
14/10/08 11:57:33.81 +nGNW7xx
交換じゃなくて変化っぽいな
いずれにせよGJ

29:名無しさん@ピンキー
14/10/08 22:14:13.23 vjUuVXuX
必死感

30:名無しさん@ピンキー
14/10/09 00:04:12.51 PyoPYfsu
今頃ドリンク機が人間扱いされてる

31:名無しさん@ピンキー
14/10/13 16:17:22.88 aK4ACe+/
#とある古いドラマを見て、ふと思いついたネタ。

『降嫁』

 宮古(みやこ)の野菜売りの子として生まれた少年・フウタは、数えで十二の歳に両親を流行り病で亡くすが、幸運なことに両親が御用商人として出入りしていた久家(くげ)の屋敷に下働きとして雇ってもらうことができた。
 下々の生まれではあるが、利発で可愛らしい顔立ちのフウタは、同じ召使い仲間はもちろん、ふたりの娘が既に嫁ぎ子供のいない屋敷の主らにも可愛がられ、暇な時には、文字の読み書きや手習いなども教えてもらうほどの厚遇を受けることになる。
 両親を亡くした心の傷は未だ完全には癒えてはいないが、フウタも自分が同様の境遇の子らに比べて信じられない程恵まれていることは理解していたし、主にその御恩を返すべく、懸命に働き学び、それなりに満ち足りた毎日を送っていた。
 そのまま何事もなく成長した暁には、フウタはこの家の馬飼童(うまやばん)、あるいは主の引きたてで雑色(めしつかい)にまでなれたかもしれない。そうなれば庶人としては、かなりの出世と言えただろう。
 しかし、時は後に言う幕末の混乱期であり、千年の歴史を持つ香(キョウ)の宮古も歴史の流れから無縁ではいられなかった。

32:名無しさん@ピンキー
14/10/13 16:18:10.17 aK4ACe+/
 さて、久家─貴族としては、中の下くらいの位階を持つ橋元実明だが、彼が宮中でそれなりに重きを置かれている理由は、彼の妻が時の御帝(みかど)の三番目の娘である数宮 楓子(かぞえのみや ふうこ)殿下の乳母であったことが主な要因である。
 数宮は、一昨年の裳着を経て成人した今も乳母である藤乃を頼りにし、何かあると彼女及びその夫である実明へと相談するのが常だった。
 しかし、その日、数宮から届いた相談事の手紙には、実直な藤乃も老獪な実明も、すぐには対処方法を見出せなかった。
 「将軍家に降嫁……数宮様がですか?」
 「ああ、すでに関白様にまで話が通っておる以上、今更どうにもならぬ」
 「そんな! ただでさえ、函根の関の向こうは鬼の棲む土地と言われておりますのに、最近は栄都(えど)の街は何かと物騒だと聞いております。そのような野蛮なところへ宮様が嫁がれるなんて……」
 幕府の宮古所司代の役人と折衝・供応する役目を任されている関係で、実明・藤乃夫妻は久家にしては武家への理解はあるほうだが、いくら制異大将軍相手とはいえ、やんごとなき方の実の娘が嫁ぐというのは、やはり抵抗感がある。
 それを抜きにしても、乳母夫婦として幼い頃から面倒を見てきた数宮が、この話を心底嫌がっているとあっては、好意的になれるはずもなかった。
 そして、久家のあいだでは、潜在的に数宮に同情する向きが大半でもあった。
 「貴方、なんとか御帝と幕府の両方の面子を保ちつつ、数宮様が下向せずに済む方法はないのでしょうか?」
 「簡単にあれば苦労はせぬわ」

33:名無しさん@ピンキー
14/10/13 16:20:48.33 aK4ACe+/
 ふたりは額を寄せ合って夜遅くまで相談した結果─ついにひとつの抜け道、それもイカサマと言ってもよい手段に思い至る。
 「やむをえぬ。我が家に伝わるあの秘宝を使おう」
 「!! 貴方、まさか……」
 「ああ、「夢交わしの枕」だ」
 「夢交わしの枕」とは、橋元家の蔵の奥深くにしまわれた紅白一対の箱枕のことだ。
 この枕を使って同時に眠りについたふたりは、目が覚めると名前や立場が入れ替わる─正確には「周囲には甲が乙に、乙が甲に見える」ようになるのだ。
 「相方はどうします? あまり宮様と背格好や歳回りが違う相手だとさすがに不審に思われるでしょう」
 そう、あくまで「甲を見た人が、甲のことを乙だと思い込む」だけで、背の高さや年齢などの見た目自体は、そのまま認識される。衣裳などの関係もあるので、最低限体格などは近しいものが望ましい。
 「……我が家のフウタを使おう。宮様は十五、あやつは十三だが、背格好はほどんど変わらぬ。フウタも我が家に恩がある故、厳命すれば従うであろう」
 非情な決断を下す実明。
 こうして、本人の預かり知らぬところで、少年の未来は何人たりとも予想だにしなかったであろう方向へと進むことになるのだった。


#1レス目、sage忘れすみませぬ。
#そして、斉藤由貴版の和宮様御留を見て、妄想してみた。続きが書けるかは未定。

34:名無しさん@ピンキー
14/10/13 20:28:00.87 afdvac6v
Kの人の新作?
続き、期待しておりますですよ

35:名無しさん@ピンキー
14/10/15 07:29:44.43 6ff76Lvg
おお、新作とは!
続き待っております

36:3
14/10/20 00:00:10.30 EKaEO+8L
ふと、TSの多人数間人格交換同様、多人数玉突き的立場交換というのもアリだと思った。
今考えてるのは、幼馴染3人の玉突きで、
 ・A(男・高1・平均的な家庭)→B
 ・B(女・高1・お嬢様)→C
 ・C(女・中3・男勝り)→A
というもの。窮屈な家から離れられたB、念願の男の子ライフを手に入れたCは
喜ぶが、Aが割をくうというもの。
ただ、TS的なソレとの差別化ができるかが、ちょっと……

37:名無しさん@ピンキー
14/10/20 12:47:23.35 9nFpU/zU
お嬢様なら習い事で調整できないかな
例えば社交ダンスとか、男女で役割や立ち振舞いが違う事を強要するのはこっちの得意分野じゃね?
新体操とか水泳とかで肉体の変化を意識させる流れにするならTSの方がエロい

38:名無しさん@ピンキー
14/10/21 22:32:41.14 UA5stAc1
TSと差別化したいならそれこそ本当に立場だけ交換して体はそのままにする以外にないんじゃないかな。

39:名無しさん@ピンキー
14/10/22 01:38:17.41 +S5kennS
いやここ前からそういうスレだから
肉体の入れ替わりはもろにTSだから

40:名無しさん@ピンキー
14/10/22 11:40:01.42 2czOkfHi
(TSガーさんまだいたんだ…)

41:名無しさん@ピンキー
14/10/22 19:24:28.28 kdE4zZSa
ハイ!TSの話題はおしまい!

42:名無しさん@ピンキー
14/10/23 01:15:31.37 j0BgLiH6
渋の某漫画みたいに立場交換後徐々に身体も立場に馴染むように変化していくの好きなんだけど
ここ的にはダメなのかな

43:名無しさん@ピンキー
14/10/23 07:25:45.32 vjtEIxUP
別にダメってことはない
さっさと変わっちゃうと交換じゃなくて女体化(男体化)モノって感じがしちゃうけど

44:名無しさん@ピンキー
14/10/24 00:44:00.35 H2BSx5Qe
ひよとーふさんの作品が好きなんだけど最近動きがない。

45:名無しさん@ピンキー
14/10/25 14:19:32.56 O+242ZOZ
立場交換物書こうとしてたのに、立場交換を全然理解してなかった入れ替わり属性の人か
普段の作品のクオリティが高かっただけにあれにはがっかりしたなあ

46:名無しさん@ピンキー
14/10/26 17:16:15.06 Kyl2mCAE
好きな作品の名前を出したらすぐ批判されるようじゃ、スレが衰退するのも頷けるな。

47:名無しさん@ピンキー
14/10/26 17:44:38.82 MxmBRAsc
何にでも噛み付くケルベロスみたいな子が居座ってるからね

48:名無しさん@ピンキー
14/10/26 21:53:15.74 dvT4X5Nt
>>47
ケルベロスだって、逃げる奴にしか噛み付かないよ

49:名無しさん@ピンキー
14/10/26 22:11:05.98 XZI49Hm1
テレビでやってたけど ヤマメとサクラマスの関係なんてまさに立場入れ替わりだな

 渓流の女王なんて言われているヤマメは実は過半数がオス。
 子供のころの生存競争に勝った「オス」「強いメス」が川に残りヤマメとなる

 60cmにもなる巨大魚サクラマスは過半数がメス。
 ヤマメがエサを食べるところを見ていただけの「メス」「弱いオス」が海に出ていき、サクラマスとなる

産卵の時期になるとサクラマスは川に帰ってくるが、ヤマメと比べて外見がゴツくて怖い……
魚も大変だなぁ

50:名無しさん@ピンキー
14/10/26 23:49:19.70 8bjKSzic
>>45-48
また自演して荒らしてんのか
懲りねー奴ら

51:名無しさん@ピンキー
14/10/26 23:57:44.53 hAjhtqEl
自演認定さんこんばんは

52:名無しさん@ピンキー
14/10/26 23:59:11.80 yWJwuGVg
なんだか知らんが自演扱いされた

53:名無しさん@ピンキー
14/10/27 00:14:00.63 wIeimHC2
はい、ここまでテンプレっと

 || ○荒らしは放置が一番キライ。荒らしは常に誰かの反応を待っています。
 || ○重複スレには誘導リンクを貼って放置。ウザイと思ったらそのまま放置。
 || ○放置された荒らしは煽りや自作自演であなたのレスを誘います。
 ||  ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。
 || ○反撃は荒らしの滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。荒らしにエサを
 ||  与えないで下さい。              。   Λ_Λ
 || ○枯死するまで孤独に暴れさせておいて   \ (゚ー゚*) キホン。
 ||  ゴミが溜まったら削除が一番です。       ⊂⊂ |
 ||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_      | ̄ ̄ ̄ ̄|
      (  ∧ ∧__ (   ∧ ∧__(   ∧ ∧     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ~(_(  ∧ ∧_ (  ∧ ∧_ (  ∧ ∧  は~い、先生。
      ~(_(   ,,)~(_(   ,,)~(_(   ,,)
        ~(___ノ  ~(___ノ   ~(___ノ

54:名無しさん@ピンキー
14/10/27 00:36:22.54 mvu6D6FA
いつもの流れ過ぎて吹く

55:名無しさん@ピンキー
14/11/01 02:00:58.51 u0PH8XEl
ハロウィンでなんかできそうな気もした

56:名無しさん@ピンキー
14/11/01 02:16:47.79 iVJnXyTH
作品投下してから言え

57:名無しさん@ピンキー
14/11/01 07:42:32.82 TCgKGcsK
カボチャと立場が交換されて、周囲からカボチャ扱いされる。
一方のカボチャは人間扱いされる?

58:名無しさん@ピンキー
14/11/06 21:44:19.79 GGyN6B3N
どっかの人気スレと立場交換しようぜ

59:名無しさん@ピンキー
14/11/09 12:20:15.56 L+4nB9Sr
>>55
ピンポーン
男「お、やっと宅配来たか。」
今日は待ちに待った新作FPSの発売日で朝から待っていたのだが、結局夕方になってしまった。まぁこれからの楽しみを考えればそれぐらいいいかとドアを開けた。

少女「トリック オア トリート~!」
玄関先にいたのは配達のお兄さんではなくニコニコした小学生ぐらいの女の子だった。それも猫耳付きの。
一瞬何なのかわからなかったがそういえば今日がハロウィンなのを思い出した。

少女「お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうにゃ~」
猫耳付いてるし猫にまつわる仮装なんだろうがハロウィンに興味がなかった俺にはイマイチ何の仮装なのかはわからなかった。
男「うーん困ったな。今はお菓子無いんだよね~。ゴメンね」
少女「だったらイタズラするね~」
男「どうぞ、どうぞ」
どうせ大したことは出来ないだろうと俺が受け入れた瞬間目の前に光が炸裂した。

しばらくして目を開けるとさっきまでと変わらずニコニコした女の子が立っていた。
男「今のがイタズラ?」
少女「そうだよ~。イタズラでお兄さんと私の立場を入れ替える魔法をかけちゃったんだ~。」
男「立場を入れ替える魔法?」
少女「うん!でも、一気に変えちゃったらイタズラにならないからちょっとずつ変わるようにしたから!じゃあね~」
そしてまた眩い光に襲われて気がつくと女の子は消えていた。
今のは一体なんだったのか?立場を入れ替えってなんなのか?いきなりの出来事に?が渦巻いていたが、またチャイムがなったのでドアを開けると配達のお兄さんだった。
ゲームを受け取った俺はついさっきの出来事を忘れたようにゲームに熱中した。


とりあえず思いつきで書きました。立場交換そのものの描写が無かったのでイマイチだと思いますが…
読みづらかったかもしれませんがこういうのを初めて書くので大目に見てもらえると助かります。

60:名無しさん@ピンキー
14/11/09 14:38:14.56 vme53yop
これは期待

61:名無しさん@ピンキー
14/11/09 20:33:07.47 +K0aOSsO
続きが楽しみ

62:名無しさん@ピンキー
14/11/11 22:27:12.26 ZVka/CdP
高校生が立場交換を体験してるらしいな

63:名無しさん@ピンキー
14/11/12 04:07:28.16 197oeXq2
本当に立場も交換してたら面白かったのになぁ
その格好のまま授業を受けるってのがいいね

64:名無しさん@ピンキー
14/11/12 07:47:18.38 Mfu99lE5
体操服はどうなのか?
下着はどうなのか?(これは流石にないだろうけど、こっそり下着女装してる男子はいそう)

とにかく妄想が捗るな
俺も体験したかった

65:名無しさん@ピンキー
14/11/12 13:19:16.32 Quk4MQBk
>>62
これか
URLリンク(www.asahi.com)
これきっかけでTSFとか立場交換の妄想に目覚めるやつでてくるよな

66:名無しさん@ピンキー
14/11/12 21:57:43.47 wNPEW2dN
発案者はこのスレ民ではと思ってしまう

67:名無しさん@ピンキー
14/11/13 15:37:44.70 cZO0+RsD
>>65
どれだけ性的役割について話し合いをしたかは解らないけど制服を交換しただけなら男子がスカートを穿いて過ごす体験をしただけで終わってそう
教育本とかにもジェンダーについて男女逆の服装を体験させて社会的文脈での性差について考えさせる内容がはあるけど立場まで逆にするのまではないし
立場交換に近いので実際にあったのなら男女の配役を入れ替えた男女逆転劇をしたとかかな
内容はオリジナルで学級内が舞台で男女が対立している中で備品の花瓶が壊されていて学級会で犯人探しをする話しだったはず
それはともかく学校教育での立場交換と言うと過去スレにあった思いやり学習が面白かったな
また何か書いて欲しいね

68:名無しさん@ピンキー
14/11/14 11:41:49.18 2OBcvw0I
 交通事故で意識不明の重体となる少年。幽体離脱して抜け出した魂を、悪魔っ子(じつは魔界の姫の幼なじみ)が捕まえて、女王のもとに連れて行く。少年の運命の糸が切れてないことを見抜いた魔王女は、少年にひとつの取引を持ちかける。
「しばらく魔界(ここ)で、わたくしの代わりに魔王代理をやってくだされば、元に戻る際に、代価の魂なしで何でも願い事を3つ叶えて差し上げますわ!」
「いいけど、アンタ、まだ王女なんだよね? 両親─魔王夫妻はどーしたの?」
「─あのノーテンキ夫婦、わたくしがようやく魔界女学院を卒業したからって、「ちょっと遅めのハネムーンに出かけてきまーす! 留守の間、代理よろしくね♪」とか言って、魔界一周旅行に出かけやがったのですわ!!」
「ま、まぁまぁ、落ち着いて、姫ちゃん。魔王様ご夫妻は、ご結婚なされた若い頃、魔界情勢が複雑で、新婚旅行に行かれなかったって話だから、ね」
 ともあれ、取引を了承した少年に、魔王女が「バチタンカウコ」の呪文を唱えて自分と少年の立場を入れ替え、自分は休暇(はねのばし)として人間界の平凡な男子高校生生活を楽しむ。
 悪魔っ子は、普段は少年(の立場になった魔王女)の「隣家に住む幼なじみの少女」として一緒に人間界で暮らしつつ、時々魔界に戻って、魔王女役の少年のフォローをすることに。
 はたして、いきなり魔界の姫君兼魔王代理の立場になった少年は、魔王夫妻帰還まで、無事に乗り切ることができるのか!?
 ……という妄想を、某ソシャゲーやってて思いついた。このスレの範疇かな?

69:名無しさん@ピンキー
14/11/16 03:27:22.61 0g8+ID39
おkおk
書く作業にはいってください

70:名無しさん@ピンキー
14/12/02 04:12:09.90 QTj4+XLF
この間某特撮見ててふと思い浮かんだんだけど、
 ・正義のヒーロー♂と悪の組織の女幹部♀
とか
 ・戦隊物のピンク♀と悪の組織の大幹部♂
  (できれば首領の息子とか)
あるいは
 ・ピンクと女幹部の女同士
とかの立場交換ってのも読んでみたいよな

71:名無しさん@ピンキー
14/12/03 01:56:14.48 8tscHA/P
>>70
なんかKの人が好きそうなシチュエーションだな

新しい戦隊になるために訓練を積んできた熱血漢でリーダーシップにあふれた肉弾戦タイプのレッド(男)と
かわいらしく後方支援タイプのピンク(女)
しかし変身装置の手違いでレッドがピンクとして、逆にピンクがレッドして登録されてしまう
解除もできないため、そのまま闘い続けることにしたが、
それぞれのスーツの仕様の差によって、どんどんお互いの性格や振る舞いが変化していき・・・・・・

というシチュエーションを思いついた

72:名無しさん@ピンキー
14/12/03 02:10:52.56 fujeS2ac
>>71
メチャクチャ読みたいんだが

73:名無しさん@ピンキー
14/12/03 13:11:23.68 a05Xj1Zt
>>70
正義のヒーロー♂と女幹部とピンクと女幹部は過去スレにあった気がする

74:名無しさん@ピンキー
14/12/03 15:01:45.87 fomty3EP
いいと思うなら自演で作品乞食してないで自分で書いたら盛り上がるのになぁ

75:うふ~ん
うふ~ん DELETED
うふ~ん

76:名無しさん@ピンキー
14/12/08 06:37:27.54 sQEkP/dz
URLリンク(news.happy-affiliate.com)
これみていろいろと妄想が膨らんだ。

77:名無しさん@ピンキー
14/12/12 00:34:29.75 rWtzhhJS
ムサシマルの「僕がナースになった理由」ってエロマンガ見てて、
もし主人公が誰にもバレずに医師と看護婦の二重生活を続けられたら、
このスレっぽい話だよなぁ、と思ってちょっと興奮した。
そう言えば、「大人が子供の立場」もいいけど、
「子供が大人の立場」になる話がもっと増えないかなぁ。
FT-type2さんとこにいくつか類似例があったけど、
「転校してきた背の高い小学生が新任の教師と間違われる」とか。
「僕ナース」みたく、新任教師が「やっぱり私に先生なん無理ぃ」
とか言って逃げ出して。

78:名無しさん@ピンキー
14/12/12 08:16:34.37 8rTj28fX
書きたきゃ書け

79:名無しさん@ピンキー
14/12/20 02:33:50.40 4pXE+PMm
#68のネタを書いてみた。全3回予定。

『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)

 「貴方、わたくしの代わりに、しばらく此処で魔王の代理を務めなさい」

 ─いきなりそんな事を、初対面の少女(しかも黒いドレスみたいな衣裳を着て、ティアラを被っている子)に言われた時に、どんな反応をするべきなのか。
 現代日本に住む平凡な高校生(正確にはまだ入学前だけど)に、そんな難度の高すぎるシチュエーションを持って来ないでほしい。

 「いや、そんなこと言われても……」
 さすがに即答しかねているオレの様子を見かねたのか、その娘の傍らに控えていた真っ赤なボンテージスーツっぽいレオタード姿の女性が、その派手な格好に見合わぬのんびりした口調で聞いてきた。
 「あれれ~、だったら、あのまま出血多量で死んじゃったほうがよかったの~」
 それは……困る。別に壮大な夢とか希望とかを抱いてるわけじゃないけど、さすがにこの歳で死にたくはないし。

 「安心しなさい。無償で、とは言わないわ。貴方が無事にその務めを果たしてくれた暁には、わたくしにできる限りの願い事を何でも3つ叶えましょう。無論、代価の魂抜きで」
 うーむ、そこまで言われたら、まぁ……て言うか、そもそも、これ、オレに選択の余地ないよね!?
 「選ぶことはできるわよ~、デッド・オア・アライブ(死ぬか生きるか)だけどね~」
 「それ、選択肢って言わないっス!」
 はぁ……いったい、なんでこんなことになっちまったんだろうなぁ。

80:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)
14/12/20 02:34:53.16 4pXE+PMm
 * * * 

 事の起こりは、彼─星野計都(ほしの・けいと)が、高校進学を目前に控えた4月1日、世間ではエイプリルフールとして知られるその日に、道端で信号無視して突っ込んできたバイクに跳ね飛ばされたことだ。
 相手がそれほどスピードを出していなかったので、本来なら多少のケガで済んだはずだったのだが、運悪く吹っ飛んだ先が先端が棘状になったお屋敷の金属塀の上で、さらに中途半端に運が悪いことにその先端が彼の脇腹を突き破った。
 これが四肢やお尻などなら、痛くとも死ぬことはなかったろう。
 逆に頭や心臓なら、苦しむ暇もなく死ぬことができたろう。
 しかし、脇腹という「即死はしないが致命傷に近い重傷」という部位に刺さったのが彼の不幸だった。
 痛みと出血で意識が薄れゆくなか─しかし、唐突に彼は、自分が宙に浮かんでいることに気付いた。
 どうやら俗に幽体離脱と呼ばれる状態になったらしい。
 眼下では、血だらけの自分の身体を取り囲み、人々が騒いでいる様が見える。
 (あ~、こりゃダメかもしれんねぇ)
 誰かが救急車を呼んでくれたみたいだが、あれだけ出血しては、助かる見込みは半々以下だろう。
 (となると、このまま「お迎え」が来るのを待ってるほうがいいのかな? いや、せっかく貴重な体験なんだから、空中遊泳を楽しむとしますか)
 自分が死にかけているというのに、妙に達観した少年である。
 非現実過ぎてあるいは実感が薄いからかもしれない。

と、その時。
 「あらら~、生霊かと思ったら珍しい、ハザマの子かな~」
 場違いにおっとりのんびりした声が、すぐ近くから聞こえてきた。
 そう、空に浮かんで(と言っても、せいぜい高さ5メートルくらいだが)いるはずの彼の耳元で。
 「えっ!?」
 さすがに驚いて振り返った計都のすぐ背後には、彼と同年代くらいに見える少女が立って─いや、パタパタと背中の羽をはばたかせながら浮かんでいたのだ。
 「ちゃお~、おねーさんの名前はコロナ。人間には悪魔とか妖魔とか呼ばれてる存在よ~」
 自己紹介の様子はえらくフレンドリーだが、内容は聞き捨てならない。

81:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)
14/12/20 02:35:23.64 4pXE+PMm
 確かに、コロナと名乗った少女の頭には草食獣のような角が2本生えていたし、コウモリみたいな背中の翼で飛んでいるのだから、人間ではないのだろう。むしろ悪魔だと言われたほうが納得がいく。
 もっとも、「魔」という単語の割には恐ろしげな印象はほとんどない。
 顔立ちは、むしろ美人とか可愛いという形容のほうが適切だ。人間の女性とほとんど変わらない。水着のような露出度の高い格好なので、豊満なバストを始めいろいろけしからん部分がバッチリ見えている。
 「えっと……その悪魔のコロナさんが何の御用でしょうか?」
 それでも、巨乳美人ktkrという本音は何とか押し隠して、丁寧な対応を心掛ける計都。
 「ん~、とこかで見たような波長が感じられたから、飛んできたんだけ。まぁ、野次馬ね」
 コロナいわく、魔族は本来こことは別の世界(俗に言う魔界)に住んでいるのだが、修行や観光その他の目的でこっちに来ている者も多いらしい。
 ちなみにコロナは前者で、古式ゆかしい「悪魔の契約」を取るべくセールスマン(セールスレディ)よろしく人間界を飛び回っているのだそうな。
 「はぁ、なるほど。ところでハザマの子って言うのは……」
 「ん~、言葉通りよ? 狭間─人と獣とか神と魔とか、いろんなくくりの丁度境目に位置する存在のことを言うの。キミの場合は、見たまんま生と死の境ね」
 「あ、オレ、まだ死んでなかったんスか」
 計都が安堵したのもつかの間。
 「うん。“まだ”、ね。時間の問題だと思うけど」
 まったくもって安心できなかった。
 (さーて、ちょっとした好奇心だったけど、おもしろそうな素材見っけちゃった♪)
 澄ました顔してなかなかな洒落にならないことを考えるコロナだが、そんな気配はおくびにも出さず、いかにも気の毒そうな表情を作る。
 「たぶん、このままだとキミ、十中八九死んじゃうけど……一応、何とかする方法はあるわよ?」
 「それって、先ほど言ってた「悪魔の契約」ってヤツっスか?」
 「それも可能だけど……ねぇ、どうせなら、キミ、魔界に来てみない?」

82:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)
14/12/20 02:37:21.25 4pXE+PMm
 * * * 

 ─ってな経緯で、魔界とやら、それもそこで一番の偉いさんである“魔王”のお城まで連れて来られて、さらにそのトップ代理をやってる姫さん(この場合、魔王女とでも呼ぶべきなのかねぇ)と面会させられたわけだ。
 なんでも、コロナさんは魔王女さんとは幼馴染みかつ学校時代を通じての親友でもあるらしい。
 ちなみに、魔王女さんは人間なら16、7歳位に見える、美人だけどプライドの高そうな、いかにも「お姫様(プリンセス)」って感じの娘だった。
 プリンセスと言うと、個人的にはくるくる巻き毛の金髪と青い瞳で豪華なドレスを着てるようなイメージがあるけど、この魔王女さんは黒髪と黒に近い紺色の目で、肌の色も含めてわりかし日本人に近い感じだ。
 着ているものもゴスロリ風とは言え、ティアラ以外はそれほど装飾過剰ってわけでなく、スカート丈も膝が隠れるくらいで割と動きやすそうだし。たぶん、角さえ隠せば日本の町中にいても、それほど不自然ではないと思う。

 「どう、悪い話ではないと思うのだけど?」
 改めてさきほどの提案(限りなく脅迫に近いけど)への回答を迫られる。
 (うーん、確かに悪い話ではないんだよな。とりあえず、目の前の存在が約束を守ると仮定したならば、だけど)
 そんなオレの思考を読んだのか、コロナさんが言葉を添える。
 「心配しなくても、魔族にとって「契約は絶対」よ~。逆に交わした契約も守れないなら、その魔族の信用は一気に地に落ちるわ」
 あ、そういう話は確かにどっかで聞いたことがあるかも。
 「うっし、男は度胸、お願いするっス! ただし、その契約とやらの内容は日本語できちんと書面にしてほしいっス」
 「ふむ、妥当な判断ね。これならしばらく此処を任せても大丈夫かしら」
 魔王女さんの表情がちょっとだけ柔らかくなった。
 「あ、でも、オレなんかに魔王代理が務まるかは別問題っスよ?」
 過剰な期待をされても困るので予防線を張っておく。

83:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)
14/12/20 02:39:09.00 4pXE+PMm
 「心配しなくても、立場を交換すると同時に必要な知識は一通りキミも獲得できるわ~。それに、ケイちゃんはあくまで名目上の責任者で、通常業務に関しては宰相さん始め、重臣の方々が手配されているからね」
 ああ、なるほど。「君臨せずとも統治せず」などっかの帝みたいなもんか。

 その後、魔王女さんは、契約内容を見慣れない厚めの紙(羊皮紙?)に羽ペンでサラサラと書き連ねて、オレに渡してきた。
 「えーと、大体は納得できるんですけど、期間は「魔王夫妻が戻ってくるまで」っスか?」
 そう言えば、なんで肝心の魔王様がいないのか聞いてなかったな。
 「ええ、そうよ。あのノーテンキ夫婦、わたくしがようやく魔界女学院を卒業したからって、「ちょっと遅めのハネムーンに出かけてきまーす!」とか言って、政務を放り出して魔界一周旅行に出かけやがったのですわ!!」
 憤慨する魔王女さんの言葉をコロナさんが補足する。
 「まぁまぁ、魔王様ご夫妻は、ご結婚なされた若い頃、魔界情勢が複雑で新婚旅行に行けなかったって話でしたから~。以前からちゃんと重臣の方々にも根回しはされてましたし」
 「じゃあ、どうしてわたくしには出発する前日にいきなり告げるんですの!?」
 「「その方がおもしろそうだから♪」とおっしゃってましたよ~」
 どうやら此処の魔王様とやらはなかなかシャレの分かる性格の持ち主のようだ。
 「ははは……じゃ、じゃあ期間についても了解です」
 プンスカ怒っている魔王女さんをこれ以上刺激しないよう、オレはこの内容で契約することを承知した。

 魔王女さんとコロナさんが魔法陣?みたいなものの前で一緒に呪文を唱えると、陣の真ん中に何か黒いモヤみたいなものが現われ、それが消えた時にそこには……。
 「お、オレ!?」
 「正確には貴方の肉体よ。ほらっ」

84:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)
14/12/20 02:41:10.50 4pXE+PMm
 魔王女さんにトンッと突き飛ばされたオレ(の霊体?)がよろめいて、血だらけの「肉体」の隣りまで来た瞬間、オレ「達」はひとつになっていた。
 「ぐぁ……痛てぇ……」
 「あぁ、ごめんね~、今治してあげるから」
 コロナさんの手から淡い緑色の光が溢れ出し、その光がオレを包み込むと体中の痛みが一気に消えていく。
 気がつくと、瀕死の重傷状態から回復したのみならず、あちこち破れ、血に汚れてた服まで元に戻っていた。
 「すげぇ、パネェ」
 「うふふ~、どういたしまして。ただし、コレはキミが受け取る3つの願い事からの前借りになるからね。服はサービスだけど」
 「ええ、もちろんっス!」
 その点は契約にもキチンと書き記してあるから問題ない。
 むしろ、この分だけでも魔王代理・代理を引きうけても十分お釣りが来る。

 「次に、わたくしと貴方の立場を交換しますわ」
 で、オレは、魔王様夫妻が戻るまでこの城で魔王代理の務めを果たし、魔王女さんは人間界で一学生としての生活を満喫するという寸法だ。
 その立場での常識や家族関係などの基本的な知識は、立場交換すればわかるようになるらしいし、高校進学で環境も一気に変わるから、多少の不自然さは誤魔化せるだろう。
 どっちかって言うと、問題はオレの方にありそうだけど……。
 「安心して。キミが慣れるまでは、おねーさんがフォローしてあげる~」
 コロナさんの有難い申し出があるので、正直助かる。

85:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(前編)
14/12/20 02:43:13.76 4pXE+PMm
 「では、始めるわよ?」
 魔王女さんが改めて別の魔法陣を床に描き直し、オレと一緒のその中に入ったうえで、今度は紅い宝石のようなものが先端についた杖を手にして長い長い呪文を唱え始めた。
 途端に、意識がぼんやりとし始めて、オレは頭をふってその眠気みたいなものを振り払おうとした。
 「ダメ! それが立場交換の魔法の効果よ。抗わずに受け入れて!!」
 コロナさんが、普段ののんびりしたしゃべり方とは裏腹の鋭い口調でオレを制止する。
 (あ、たぶん、こっちがこの女性(ひと)の本性だな)
 そう思いつつ、オレは目を閉じ身体から力を抜いて極力リラックスしようと試みる。
 たちまち意識が曖昧になり、耳には魔王女さんの唱える呪文しか聞こえなくなる。

 「─大いにして平等なる“ガ”よ、我、アムリナ・ケイト・フェレースと、と彼の者、星野計都の立ち位置を入れ替えん……」

 今まで聞いたことのない言語で唱えられているのに、その意味が理解できたような気がしたが、それとともにさらに眠気が倍増し、オレはそのまま意識を失っていった。

(つづく)

#年内に完結させられたらいいなと思ってます。

86:名無しさん@ピンキー
14/12/20 19:08:21.58 vAhWD8i0
新しいのキテタ
美味しい部分に突入するのは次回かな?

87:名無しさん@ピンキー
14/12/20 19:36:41.78 I+r/Tbp5
続きに期待

88:名無しさん@ピンキー
14/12/29 15:03:14.58 00X/22DV
#短いけど、男子高校生←→魔界の姫の立場交換物のつづき。ちなみに、魔王女のルックスは、某モバマスの神崎蘭子の衣装を着た渋谷凛っぽい感じだと思ってください。後編は年明けになりそう。

『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(中編)

 「─大いにして平等なる“ガ”よ、我、アムリナ・ケイト・フェレースと、と彼の者、星野計都の立ち位置を入れ替えん……」


 ……
 …………
 ………………


 唐突に意識が覚醒する。

 「成功ね♪」
 「ええ」

 聞き覚えのあるこの声は、コロナさんと……魔王女さんかな。

 「ふわぁ~あ、その様子だと成功したんですか?」
 ぼんやりと目を開けていつの間にか床に倒れていた身体を起こす。

 ─サラサラッ………ファサッ……

 (ん? あれ、なんか顔にまとわりつくような感じが……)
 無意識に頭に手をやって、そこに未だかつてない長さの髪の毛があることを感じた瞬間、オレの意識は一気にはっきり覚醒した。
 「な、なんだ、こりゃあーー! なんでいきなり髪の毛が……」
 伸びてるんだ─って、何、この服!?
 「あはは、驚いてる驚いてる」
 「そりゃ、驚きますよ!」
 首や肩どころかほとんど腰のあたりにまで伸びている髪もそうだが、それ以上に平凡なトレーナーとジーパン着てたはずが、いきなり黒いワンピース姿になってるんですから!
 ……と、抗議しつつ、魔王女さんの方に視線を向けて、思わず絶句する。
 そこには、先程までの豪奢なドレス姿とはうって変わり、見覚えのある白と紺のボーダー柄のトレーナーとブラックジーンズというラフな格好の魔王女さんが立ってたんだ。
 しかも、長かった髪をバッサリ切って、男の子みたいなショートヘアになってるし。

89:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(中編)
14/12/29 15:04:02.43 00X/22DV
 ─いや、待てよ。
 「もしかして……オレと魔王女さんの格好、入れ替わってる?」
 「正解。と言うか、正しくは、髪型や服装だけじゃなくて立場そのものが変化しているのだけれど」
 「そう言ったでしょう?」と、ニッコリ笑顔で問い返される。
 「いや、確かに、言われましたけどね」
 てっきりオレは、周囲に幻術か暗示か何かで、オレが“魔王代理”という立場になってると認識させて、その間、同様の処置でオレの家の方に滞在する「だけ」だと思ってたのだ。
 まさかこんな風に、格好まで本格的に取り替えられるとは……。
 ん? てことは、もしかしてっ!!
 「あ、ちゃんと有る。よかったぁ」
 ワンピースのスカートの上から股間に手を押しつけてみたところ、幸いにしてマイサンはキチンとその存在を確認することができた。
 “上”の方も、胸板はつるぺたでオッパイみたいな膨らみは皆無だったし。

 「入れ替わったのは立場だけよ~、肉体的にはおふたりとも元のままだし」
 コロナさんが楽しそうに説明してくれる。
 「そ、そうなんだ。でも、それって逆にマズくないスか?」
 オレが魔王女さんだと思われてるなら、その姫君の身体が男だと周囲にバレたら大騒動になるんじゃあ……。ほら、お姫様ならメイドに着替えとか風呂とか手伝ってもらったりするんだろうし。
 「えぇ、確かに普段のお召替えや入浴のお手伝いは、姫様付きの侍女のお仕事だけど~」
 「安心なさい。たとえ、この状態で貴方が全裸になっても、あの子たちが風呂場で貴方の股間に直接触れても、皆は貴方のことを“魔族の女性”だと認識するわ」
 因果そのものを歪めてあるから、その点は大丈夫だと、魔王女さんは太鼓判を押してくれた。
 「うーむ、了解です。なら、怪しまれないかは、あとはオレの演技力次第ってことっスね」
 最低限、日常習慣とかお付きの人とか重臣の人への態度とかは教えてもらわないと……と意気込むオレだったが、あっさり魔王女さん達に一蹴される。
 「あまり気負う必要はないわ。ごく自然にしていれば、それが貴方の“普通”として周囲に認識されるから」
 「むしろ、ヘンに意識しないで、流れに身を任せるほうが、楽だと思うわよ~」
 「そ、そっスか」
 話だけ聞いてると何かすごくイージーモードな気がするけど、これ絶対何か落とし穴があるよね?

90:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(中編)
14/12/29 15:04:35.12 00X/22DV
 とはいえ、俗に言う「賽は投げられた」状態だし、覚悟を決めるしかないか。
 「ええ、その通りよ。それじゃあ、そろそろわたくしは貴方の代わりに人間界に行くわね」
 「あたしもご一緒しまーす♪ あ、夜にはこっちに顔出すから、安心してね☆」
 部屋の壁際に開いたブラックホールみたいな“孔”に飛び込もうとするふたりを、慌ててオレは呼び止めた。
 「待った! 最後にひとつ、魔王女さんの名前を教えてほしいっス!!」
 「一応さっきの呪文詠唱時に名乗ったのだけれど……アムリナ・ケイト・フェレースよ。もっとも、今からしばらくは貴方の名前になるのだけれど。
 ちなみに、王族に対しては、余程親しい者以外はファーストネームではなくセカンドネームで呼び掛けるから、注意してね」
 「いやぁ、奇しくも同じ名前を持つ存在だから、立場交換の術が巧くいくと思ったのよね~、あたしの目に狂いは無かったわ~」
 そ、そんな単純な理由?
 「あら~、魔族にとって名前ってすごく大事な要素よ? それに、魔術の根本原理のひとつに「似ているものは同一のものとして扱う」、っていうのもあるしね~」
 「興味があるなら、そちらの本棚に魔術の基礎を記した本があるから読んでみなさいな」
 じゃあねー、とヒラヒラ手を振り、今度こそふたりは孔へと消えていった。

 * * * 

 「あぁ、行っちゃったぁ」
 ほどなく“孔”が消え、ひとり魔王女の部屋に取り残された計都─いや、「ケイト」は、今更ながらに自分が大変なことを引き受けたのだと実感して、早くも後悔し始めていた。
 「いくら命がかかってたからって、もうちょっと考えるべきだったかなぁ」
 とはいえ、引き受けなければあのまま死んでいただろうから、選択の余地は実質なかったとも言えるが。

91:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(中編)
14/12/29 15:06:37.55 00X/22DV
 「それにしたって、こんな見知らぬ場所で、オレにどうしろって……」
 落ち着かなげに辺りをキョロキョロ見回……したはずなのだが、なぜか「ケイト」は奇妙な感覚に襲われていた。
 ありていに言えば「見覚えがある」のだ。それも、一度や二度見たというレベルではなく、それこそ毎日そこで過ごしてきた馴染み深い自室と言えるレベルで。
 (あれ………なんで?)
 試しに本棚の前に歩み寄り、先程言われた本─『賢者ジルレインによる初等魔法読本』を取ろうとすると、あっけないほど簡単にそれは見つかった。そう、まるで「どこにその本があるのか知っていた」かのように。
 さらに言えば、本人は気付いていないが、教えられていなかったはずの本の題名も「わかっていた」し、そもそも、これまで目にしたことすらないはずの魔界の文字の読み書きが当り前のようにできている時点で、およそあり得ない話なのだが。

 (これが、「立場を交換する」魔術の効果なのかな?)
 そう言えば、事前に「必要な知識は一通り獲得できる」と聞かされていた。計都である「ケイト」が此処で王女として暮らしていくためには、確かに日常関連の身の回りの記憶は必要だろう。
 リラックスしたような、落ち着かないような、不思議な気分で暖炉の前のソファに腰掛ける「ケイト」。
 その際も、ごく自然にスカートの裾を軽く整えつつ、(ケイトの)お気に入りのクッションの上に座り、黒いニーハイストッキングに覆われた両脚を綺麗に揃えて横座りのような姿勢でくつろいでいる。
 どうやら、因果律の改変とやらは、無意識レベルの日常的な動作にまで影響するらしい。
 (まぁ、あまり深く悩んでも無意味か。むしろ、原理や原因より、これからのことを考えたほうがいいかな)
 割り切りが早いのは、数少ない計都の長所で、幸い立場交換してもその特徴は本人から失われなかったらしい。

92:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(中編)
14/12/29 15:08:44.57 00X/22DV
 と、その時。

 ─コン、コン……

 「失礼します。ケイト様、ご夕食の準備が整いましたが」
 ノックの音とともに、ドアの向こうから聞こえてきたメイド(?)の声に、反射的に「ケイト」は答えを返していた。
 「わかりました。あと3分程したら、食堂へ向かいます、わ」
 「本物」の口調に倣って、ぎこちないながらも語尾に「わ」を付け足す。
 ドアの前の気配が消えたことを確認してから、ゆるやかに溜め息を吐く。
 「ふぁあ~緊張したぁ。いよいよ身代わり生活の開始なワケだけど……大丈夫かなぁ」
 ふと、今の自分の姿を見ていなかったことを思い出し、身だしなみのチェックも兼ねて、部屋の隅の大きな化粧台の前へと足を運ぶ。
 高さ2メートルほどの鏡を覗き込むと、そこには、黒を基調にところどころを真紅のリボンやレースで飾られた、長袖&膝丈のゴスロリ風ドレスに身を包んだ「魔王女」が映し出されていた。
 顔立ち自体は本来の計都と変わっていないはずなのに、体の線が隠れる衣装と長く伸びた髪、そしてコントラストの利いた白塗りメイクを施されているおかげで、案外普通に女の子に見える。よく見れば、眉も切り揃えられ睫毛も軽くカールされているようだ。
 「これなら、たぶん大丈夫……かなぁ」
 悩んでいても仕方ない。
 極力平静を装いつつ、「ケイト」は晩餐が用意されているであろう城の大食堂へと向かうのだった。

-つづく-

93:名無しさん@ピンキー
14/12/31 17:55:23.77 Rrxar9Qv
すごくよいです

94:名無しさん@ピンキー
14/12/31 21:54:09.55 AK0emn/v
続き期待

95:名無しさん@ピンキー
15/01/04 14:36:02.81 +y+ps5uD
#魔王姫←→高校生の立場交換物の後編。 ただし、エピローグ部分は次回に持ち越しです。正月のうちには、なんとか……。

『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(後編)

 「─それでは、今日はこれで休みますわ」
 入浴のあと、ケイト姫の私室(寝室と書斎兼研究室が直接ドアで繋がれてるんだ)に戻ってきたところで、だいぶ滑らかにしゃべれるようになってきた取り澄ましたお嬢様口調で、王女付侍女のイェッタとパルセッタにそう告げる。
 「はい。では、明日は平常通りの時間に朝のお支度のお手伝いにうかがえばよろしいでしょうか?」
 イェッタの問いに、ちょっとだけ考えるフリをして、大きく頷いた。
 「そうね、それでお願い」
 「畏まりました。それでは、ケイト様、佳き眠りを」
 「ええ、貴女たちも」
 深々と一礼して退出していく侍女たちを、にこやかに見守った後、付近に誰の気配もなくなったことを確認してから、ワタクシ─いや、オレは溜め息をつきながら天蓋付きベッドにガックリと腰かけた。
 「ふぅ~、何とかなったかぁ。あー、緊張したぁ」
 夕食は、まぁいい。正式な晩餐会とかパーティーならまた違うのだろうけど、王族とは言え、普段の食事はテーブルマナーとかに気をつけてさえいれば、それほど難しいことはない。
 幸い、立場交換の術の影響で、そういう魔界の王侯貴族的礼儀作法も一通り頭にインプットされていたから、見た事もない豪勢な料理の数々も、戸惑うことなく優雅な手つきで食べることができた。
 (まぁ、その反面、初めてのはずの料理に新鮮味を感じられなかったのが残念と言えば残念だけど)
 ところで、食事してる時に気付いたんだけど、王女としての知識・経験を必要とする場面を迎えるか、あるいは王女が知っているであろう事柄について意識的に思考を向けると、この術の効果が発揮されるみたいだ。
 おかげで、SFマンガとかによくある「一気に知識の奔流が流れ込んできて、脳がパンクして廃人になる」とかいう事態は回避できそうなのは助かる。
 そこまでいかなくても、あまり一度に沢山の記憶を詰め込まれたら、知恵熱が出そうだし。

96:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(後編)
15/01/04 14:38:25.15 +y+ps5uD
 それに、知識や仕草・癖については多少「ケイト姫」らしくなったとは言え、自我というか意識の中核の部分は、まだまだしがない男子高校生・星野計都のままなんだ。
 ええ、地味に夕食の後に控えていた一大イベントがツラかったですとも。
 そう、入浴。パッと見、中世欧州風の世界だから油断してたんだけど、王族や貴族ともなると、毎日お風呂に入って体を綺麗にするみたい。
 ケイト姫としての知識を探ると、さすがに中流以下の庶民階級だと、風呂なんて3~4日に一度くらいしか入らないものらしい。いや、そのレベルでも入れる……と言うか蒸し風呂でも岩風呂でもなく、ちゃんと湯船式の公衆浴場がある事に驚くべきかも。
 ともあれ、「レディの身だしなみ」の一環として、王宮の一角に設置された王族専用風呂に入らないといけなかったんだ。

 複雑な服を脱がせるのはお付きのイェッタとパルセッタがやってくれたから悩むことはなかったんだけど……。
 さすがにドレスを脱いでメイクも落としちゃうと、髪が長いことを除いて自分の目から見たら完全に男のままなんだよ。それまで割とノリノリ(っていうのもナンだけど)で「王女様」やってたのが、急に現実に引き戻されたようで、なんか凹む。
 それなのに、侍女ふたりは「いつ見てもケイト様のお身体でお綺麗ですわね」ってお世辞言ってくるし─フクザツな気分。そりゃ、周囲の者には、因果の歪曲とやらで、「魔王女にふさわしい高貴な美少女」に見えてるのかもしれないけどさ。
 ツルペタ(当り前だけど)の胸を押さえて「ワタクシとしてはもっと胸が欲しいのだけれど」とかあえて嘆いてみせたんだけど、「多少控えめでも形は整ってらっしゃいますし、乳首や乳輪の色も朱鷺色で素敵です」とか、大真面目に返されちゃった。
 そう言えば、確かに本物の魔王女も親友のコロナさんとかと比べると、あんまし大きい方ではなかったな、うん。
 いっそ「クリトリスが大きいのが悩みの種なのよ?」とか言ってチ●チン見せてやろうかと思ったけど、さすがにセクハラは自重した─「こんなくらい全然普通ですよ!」とか言われたら、因果歪曲の効果とは言え立ち直れそうにないし。
 そう言えば、入浴の手伝いのために侍女ふたりも半裸って言うか湯浴み着とかいう丈の短い浴衣みたいなのを着て、一緒に風呂場に入って来たんだけど……。
 あんまり動揺しなかったんだよなぁ。自分の裸見られても、イェッタたちの剥き出しの足とか胸の谷間とか見ても。
 さすがに体をスポンジみたいなので丹念に洗われた時は多少は照れくさかったし、くすぐったかったけど、それだけ。長い髪を洗ってもらうのとかも、ごく自然にお任せにしたおかげで楽チンだったし。
 こういう細かな部分の違和感……いや、「違和感がないこと」が、立場交換の儀式魔法─“チャンゲクス”の効果なんだろうな。

97:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(後編)
15/01/04 14:39:07.20 +y+ps5uD
 風呂から上がったあと、バスタオル(?)みたいな大判の手ぬぐいで髪や体を拭いてもらい、ドライヤー代わりの“微風”の魔法で乾かしてもらう。
 たぶんスパイダーシルク製とおぼしき白いナイトドレスを着せてもらい、その上にミスコン優勝者みたいな真紅のガウンを羽織らされた状態で、さっきこの部屋─寝室にまで戻ってきた、ってワケ。
 ちなみに、ナイトドレスの下には下着は何も着けてない、すっぽんぽん状態。最初はどうかと思ったけど、解放感があって意外に悪くない感じだった。元に戻ったらパジャマの下はノーパンにしてみようかな。
 「ん~、でも男物のパジャマだと、ごわごわしてあんまり気持ちよくないと思うわよ~」
 ああ、そういう問題もあったか。
 でも、さすがに女物の寝間着を買うのは抵抗感あるしなぁ……って!
 「い、いきなり声をかけないでくださいよ、コロナさん!」
 そう、いつの間にか、部屋の片隅に本物の王女の親友の魔物娘、コロナさんが立っていた。
 「て言うか、なんで警戒が厳重なはずのこの魔王の城の最深部に、あっさり忍び込んでるんスか!?」
 王女としての知識によれば、この城全体に転移(テレポート)を始めとする移動系魔術を阻止する結界が張られているはずなのに。
 「ああ、あたし、この部屋に直接転移するために裏コードを教えてもらってるの」
 それでいいのか、魔王城のセキュリティ!?
 「大丈夫よぉ、今時、魔王城に忍び込もうなんて不逞の輩が、そこらに転がってるワケないし~」
 いや、ほら、たとえば……勇者パーティとか。
 「くすくす……RPGのやり過ぎよぉ」
 ─うん、自分でも「それはない」と思った。
 「簡単に言うと、魔界(ウチ)は地上界─あなたたちの住むのとは別の人間界と、休戦条約を結んでるの。休戦って言っても、もう500年以上続いているから、実質平和条約と変わらないわね~。国家使節の交換や民間商人の行き来も普通にあるし」
 へぇ、そんなことが……って、意識を向けたら、確かにそういう知識が流れ込んできた。王女だけあって、さすがにケイト姫はよく勉強してるな。
 「その顔は、王女としての知識が補填されたみたいね♪ ま、そういうことだから、魔王討伐の勇者が突貫してくるなんて事態の心配は無用よ~」
 へぇ、道理で第一王女であるはずのケイト姫の身辺警護とかが緩いような気がしたんだ。
 「とは言っても、やっぱり一国の王族ともなると、色々窮屈なコトも多いのよ~」
 で、羽を伸ばすために、異世界の庶民と立場を交換するって?
 「あはは~、だいたい合ってる、かな?」
 ま、そのおかげで命が助かったんだから、文句は言うまい。
 「寝る時に痛まないよう髪の毛編んであげるね~」とベッドに並んで腰掛けたコロナさんが、お尻近くまである黒髪を、ざっくりとひとつに編んでリボンで束ねてくれる。
 こんなグラマラスな美人さんがすぐそばにいるのに、まるでセクシャルな気分にならないのは、オレ─ワタクシが「魔界の王女」で彼女の親友という立場になっているからなのだろう。

98:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(後編)
15/01/04 14:40:45.97 +y+ps5uD
 風呂から上がったあと、バスタオル(?)みたいな大判の手ぬぐいで髪や体を拭いてもらい、ドライヤー代わりの“微風”の魔法で乾かしてもらう。
 たぶんスパイダーシルク製とおぼしき白いナイトドレスを着せてもらい、その上にミスコン優勝者みたいな真紅のガウンを羽織らされた状態で、さっきこの部屋─寝室にまで戻ってきた、ってワケ。
 ちなみに、ナイトドレスの下には下着は何も着けてない、すっぽんぽん状態。最初はどうかと思ったけど、解放感があって意外に悪くない感じだった。元に戻ったらパジャマの下はノーパンにしてみようかな。
 「ん~、でも男物のパジャマだと、ごわごわしてあんまり気持ちよくないと思うわよ~」
 ああ、そういう問題もあったか。
 でも、さすがに女物の寝間着を買うのは抵抗感あるしなぁ……って!
 「い、いきなり声をかけないでくださいよ、コロナさん!」
 そう、いつの間にか、部屋の片隅に本物の王女の親友の魔物娘、コロナさんが立っていた。
 「て言うか、なんで警戒が厳重なはずのこの魔王の城の最深部に、あっさり忍び込んでるんスか!?」
 王女としての知識によれば、この城全体に転移(テレポート)を始めとする移動系魔術を阻止する結界が張られているはずなのに。
 「ああ、あたし、この部屋に直接転移するために裏コードを教えてもらってるの」
 それでいいのか、魔王城のセキュリティ!?
 「大丈夫よぉ、今時、魔王城に忍び込もうなんて不逞の輩が、そこらに転がってるワケないし~」
 いや、ほら、たとえば……勇者パーティとか。
 「くすくす……RPGのやり過ぎよぉ」
 ─うん、自分でも「それはない」と思った。
 「簡単に言うと、魔界(ウチ)は地上界─あなたたちの住むのとは別の人間界と、休戦条約を結んでるの。休戦って言っても、もう500年以上続いているから、実質平和条約と変わらないわね~。国家使節の交換や民間商人の行き来も普通にあるし」
 へぇ、そんなことが……って、意識を向けたら、確かにそういう知識が流れ込んできた。王女だけあって、さすがにケイト姫はよく勉強してるな。
 「その顔は、王女としての知識が補填されたみたいね♪ ま、そういうことだから、魔王討伐の勇者が突貫してくるなんて事態の心配は無用よ~」
 へぇ、道理で第一王女であるはずのケイト姫の身辺警護とかが緩いような気がしたんだ。
 「とは言っても、やっぱり一国の王族ともなると、色々窮屈なコトも多いのよ~」
 で、羽を伸ばすために、異世界の庶民と立場を交換するって?
 「あはは~、だいたい合ってる、かな?」
 ま、そのおかげで命が助かったんだから、文句は言うまい。
 「寝る時に痛まないよう髪の毛編んであげるね~」とベッドに並んで腰掛けたコロナさんが、お尻近くまである黒髪を、ざっくりとひとつに編んでリボンで束ねてくれる。
 こんなグラマラスな美人さんがすぐそばにいるのに、まるでセクシャルな気分にならないのは、オレ─ワタクシが「魔界の王女」で彼女の親友という立場になっているからなのだろう。

99:『魔王代理は素敵な職業(たちば)!?』(後編)
15/01/04 14:42:21.13 +y+ps5uD
 あ、そう言えば……。
 「ケイト王女を始め今の王家は双角鬼(デーモン)族みたいスけど、コロナさんの種族って何ですか?」
 「ん? あたしは小翼鬼(インプ)よん。祖母が吸精女(サキュバス)で、その血が結構濃く出てるけどね~」
 ああ、なるほど。確かにインプなら、成人しても身長はせいぜい小学生並で、体型もツルペタなはず─って王族の知識が教えてくれた。逆にサキュバスは、長身でグラマーな女性種族だから、いい感じにブレンドされてるのね。
 「で、あたしのことはともかく、計都くん─ううん、「ケイト」ちゃんの方は困ってることはない?」
 って言っても、今日は公休日で、しかも入れ替わったのが夕方でしたし、お夕飯いただいて、お風呂に入っただけですからね。取り立ててトラブルとかは……。あ、そうだわ!
 「立場交換の期限は魔王夫妻が戻られるまでってことですけど、それっておおよそどれくらいなんでしょうか?」
 魔界(こっち)の暦は一月が30日かつ一年は2カ月、さらに一日も地球とほとんど大差ない約24時間(もっとも、こっちは12等分して表してるけど)だから、時間感覚的には人間界にいたころとほぼ変わらない感じで過ごせる。
 ただ、いつ頃までこの暮らしが続くのか知っておかないと、公務への対応も色々変わってくると思いますしね。
 「うーーん、ごく一般的な魔界の貴族の新婚旅行なら、普通は1ヵ月弱くらいなんだけど……」
 そうですね。ワタクシの知識にも、そうあります。
 「前も言ったと思うけど、魔王様って、ここ数年色々お忙しくて、あまり十分な休暇もとられてなかったみたいなのよね~。王妃様は、そんな魔王様のご様子を心配してらしたみたいだし、いい機会だから結構長めに休養とられるんじゃないかしら?」
 と言うことは、つまり……。
 「短くても2カ月、長いと下手したら季節が変わる頃まで帰って来られないってこともあり得るかも~」
 !
 「そ、そんなに長くですか?」
 「オレ」としては、せいぜい2、3週間だと思ってましたから、最長3ヵ月というのはさすがに予想外でした。
 「“下手したら”、よぉ。気まぐれな方だから、逆にひと月そこそこで旅行を切り上げて帰って来られることもあり得るわけだし~」
 た、確かに、魔王(おとう)様は、公務面はともかくプライベートでは結構気分屋な面のある方でしたね。
 「はぁ……わかりました。いずれにせよ、最長それくらいはかかるという覚悟で魔王代理の役目をしっかり務めさせていただきます。その代わり、「計都」さんの方も、高校生として恥ずかしくない日常を過ごすよう、伝えておいてください」
 「うんうん、りょーかい。あたしは星野家の隣りの天川さん家に娘として住み込んで、幼馴染としてお目付け役することになったから、安心してね~」
 あまり安心できない気が……いえ、よしましょう。どの道、賽は投げられたのですから。
 「じゃ、次は来週末、人間界が土曜日の夜になったら、様子見にくるわね~、チャオ♪」
 「あ……」
 投げキスひとつ投げて、転移呪文で出て行こうとするコロナを、思わず引き止めるように手を伸ばしかけて、かろうじて思いとどまる。
 (何を言うつもりだったんだ、オレは……)
 「いつも」みたいに朝まで一緒ーのベッドに並んで寝て、眠くなるまでおしゃべりする?
 ─それはオレじゃなくワタクシ、いや「本物のケイト王女」の「日常(いつも)」だ。
 (大丈夫だと思ってたけど、意外と今の立場に付随する思考習慣に流されてるみたいね……じゃなくて、みたいだな)
 この術のおかげで今の立場を大過なく務められるのだろうけど、お父様達が戻って来られるまで、「魔王女」としての立場に染まりきらずに、ワタクシは「オレ」としての自我を保てるのでしょうか?
 一抹の不安を覚えつつ、ワタクシはベッドに入ったのでした。

-つづく-

#重複しちゃった>>98は飛ばして読んでください

100:名無しさん@ピンキー
15/01/04 20:52:41.99 DBth3Chm
ろくでなし子は置いといて↓
あけおめ!お正月早々にとんでもないことやらかした結果
奇跡が起きた!
ワイルドだろぉ

dakk(感&&激)un.ne★t/c11/0104yukari.jpg

(感&&激)と★をワイルドに消し去る

101:名無しさん@ピンキー
15/01/05 01:28:42.52 eGjQTIzB
GJ
>「魔王女」としての立場に染まりきらずに、ワタクシは「オレ」としての自我を保てるのでしょうか?
もうコロナの会話前後だけで侵食が進んじゃってるくらいだし無理じゃないか?www
頑張って抗って欲しいなあ(棒

102:名無しさん@ピンキー
15/01/05 02:45:55.10 RXFDPtiq
続き期待


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch