新・スマッシュブラザーズシリーズでエロパロat EROPARO
新・スマッシュブラザーズシリーズでエロパロ - 暇つぶし2ch171:Miiファイター
14/10/05 17:24:52.33 iV53CyT+
「これは……聞きしに勝る……すごいぞ、立派だ」

熱に浮かされたかのように、サムスの声はうっとりとしていた。
指で亀頭をふにふにと揉まれ、俺は刺激に身を震わせた。
あのサムスが俺のムスコに触れているなんて、と思っていると、彼女は次なる行動に出た。
口を開け、舌を出し、ペニスに唾液を垂らす。
全体がすっかりぬとぬとになったのを確認したサムスは、自分の乳房の底を両手で持ち上げ、肉棒をサンドイッチの具のように挟んだ。
左右から乳房を押し、中身をぎゅうぎゅうと圧迫する。

「んっ……しょっ、と。これはなかなか難しいな」

そう言って、サムスは体を揺らし、その巨乳を使って、俺のペニスを亀頭から付け根まで、上下に扱き始めた。
いったい、俺は前世でどんな徳を積んだのだろう。俺は今、サムスにパイズリされている!
彼女の汗と唾液で、摩擦はスムーズに行われていた。
柔らかく、張りのある乳肉を亀頭で掘り進む快感は、通常のセックスとはまた違う良さがあった。
俺の下腹部を擦りながら行き来してゆくサムスの乳首は、すでにびんびんに硬くなっている。
むにゅむにゅと上下運動を続けながら、「はぁ……っ」と、サムスが熱い吐息を漏らした。

「む、胸がじんじんと熱くなって……気持ちいい。どうだ、お前も……気持ちよくなってくれているか?」

涙で潤んだサムスの目。それは、男を悦ばせたいと願う女の目をしていた。
その姿は、俺が知るいつもの、そして世のメトロイドプレイヤーが知るサムスとはまったくかけ離れていて。
下半身から昇ってくる、とろけそうな心地よさと合わせて、俺の脳は情報処理し切れずに発火しかけていた。
鼻血が出そうだ。もちろん、他の物も出そうになってきたが。
俺が呻くようにそう言うと、サムスは唇を弦月の形に曲げた。俺の分身を圧迫していた肉球が離れる。
困惑する俺の前で、サムスはすっと立ち上がった。
そしてホットパンツを脱ぎ、足元に置いた。遅れてショーツがその上に重なる。
ピーチよりも、少し濃いめの金色の茂み。その奥の秘唇は、すでにとろとろの蜜を吐き出していた。
俺が見ている前で、サムスは自身の股間に触れ、そして目の色を変えた。
獲物を狙う、雌豹の目に。

「もう、妄想では我慢できない。ピーチには悪いが、私だって……この世界では、ただの女だ」

サムスは俺の体を跨ぎ、垂直にそそり立つペニスの真上にやってきた。
そして膝を曲げ、ゆっくりと腰を落とし………男の性器を、自分の膣内に迎え入れた。
みっちりと固い粘膜を、ずぶぶぶと割り開いてゆく。ピーチの膣とは、また感触が違う。
サムスの膣内を自分の形に変えているかのようで、俺の心は征服欲に満たされた。

「うお、あ、あ、あ、あ……お前のが、私の中に入っ……たぁぁ……♪」

俺の上に座り込んだまま、サムスは大きく仰け反り、白い肌を見せながら痙攣した。
その間にも膣壁が微妙に動き、細かい襞がさわさわとペニスの表面を撫でる。
彼女が感じているのと同じくらい、俺も気持ち良かった。
サムスは挿入の余韻から、半分くらいは立ち直ると、少し前屈みになった。
俺と目を合わせ、淫らに微笑む。

172:Miiファイター
14/10/05 17:27:10.12 iV53CyT+
「さあ……動く、ぞ。出したかったら、いつでも出していいからな……」

サムスは膝の力を使って尻を持ち上げた。彼女の体内に埋まっていた肉棒が抜けてゆく。
しかし完全には抜かず、陰唇からカリ首が出たところで、彼女は再び腰を落とした。
先端が最奥を叩くと、サムスは口から涎を垂らして悦んだ。さらなる快楽を得ようと、腰を激しく振り動かし始める。
キツイ膣肉に噛み締められているために、発生する摩擦力も並大抵のものではない。
今のサムスは、俺から精液を搾り取るための機械と化しているかのようだった。

「はっ…はっ…はっ…太い、硬いぃ……♪」

快感で、白く霞む視界。自分の体の上で跳ねる美獣を見つめながら……俺が感じたのは、嗜虐心だった。
こうしてされるがままでなく、自分の手でサムスを絶頂に追いやりたい。
俺は乾いた唇を舐め、チャンスを待った。
そして、サムスが俺のペニスを膣奥まで飲み込み、艶めかしく喘いだ次の瞬間。
俺は瞬時に体を起こし、サムスを逆に押し倒した。青い目が驚愕に見開かれる。
混乱から復帰される前に、俺はVの字に広げられた彼女の足首を掴んだ。
腰を引いてペニスを半分ほど抜き、そして体重をかけ、一気に突き下ろす。

「はぐぅっ……んんんーーーっ!!?」

先ほどよりも強く、女賞金稼ぎの体ががくびくと痙攣した。
両手を投げ出し、強い快感に奥歯を食い縛りながら、サムスは俺の方を見た。
先ほどまでは自分のペースで快楽を得ていられたが、受ける側に回ってはそうはいかない。
今度は俺の方からどすどすと腰を振りまくり、サムスの中心を貫いた。
ピーチもこれをやるととても喜んでくれるが、彼女にも効果はあるようだ。
ぱんっぱんっ、と俺はわざと音を立て、腰をぶつけた。愛液があちこちに飛び散る。
引き抜き押し込むたびに角度を変え、膣壁をさまざまな方向から擦り上げた。
サムスのもっとも深い部分に、己を署名するかのように。

「あがっ、あっ、こ、ころされるぅ! おまえのペニスで、ころされ、るっ……♪」

恥も外聞もみんな捨てて、美しい女戦士は肉の悦びの虜になっていた。
そんな彼女のことが、俺はとてつもなく愛おしくなって、一層激しくピストンする。
しかし、限界は近づいていた。尿道の奥から、熱がむずむずと込み上げてくる。
もともとパイズリと騎上位で刺激され、射精しなかったのは一種の根性によるものだ。
そして、それにも限度がある。俺はさらに突きのペースを上げながら、蕩けた顔のサムスの耳元に口を寄せた。
中に出していいか、と。サムスは目を輝かせながら言った。

「い、言っただろう……うあっ、いつでも、くうっ、出して……良いと……っ!」

173:Miiファイター
14/10/05 17:30:59.20 iV53CyT+
それでは、遠慮なく。
俺は腰をサムスの尻に思い切り叩きつけ、亀頭の先端を肉穴の一番奥にぴったりとくっつけた。
それを待っていたかのように、精液が尿道を駆けのぼり、鈴口から洪水のような勢いで溢れ出した。

「う、あっ……! んおおぉぉおおお~~~っ!!」

理性なき獣のように吠えながら、絶頂に導かれたサムスの体が踊る。
膣壁は男を逃がさないようにきつく締り、精飲の快感に撃ち震えた。

そんなことをしなくても、俺は一滴残らず、サムスの中に射精するつもりでいた。
やがて、逃げ場をなくした白濁液が膣内から漏れ出し、地面に小さな池を作ってから、俺とサムスは結合を解除した。
立っている体力すら射精に使った俺は、サムスの体の上に倒れ込み、二つの白いクッションに顔を埋めた。
どうにも熱を上げ過ぎたらしく、しばらくは指一本動かせそうにない。

そんな俺の頭を、サムスは優しく撫でてくれた。
これはこれで、性的にではなく気持ちいい。

「―――しているぞ」

と、彼女がそよ風のような声で囁いたことはわかったが、俺にはよく聞き取れなかった。

その日からまた、サムスは特訓をつけてくれるようになった。
俺から頼む時もあれば、彼女の方から誘ってくれる時もある。二人で過ごす時間は、前よりも増えた。
ファルコンは「仲直りできたようだな」と笑っていたが、実はさらに仲が深まったのだ。
いいことずくめだが、気がかりなこともある。
サムスとピーチが話しているのを、よく見かけるようになったのだ。
会話の内容は、どちらに聞いてもはぐらかされる。まあ女性同士の話なんて、男が聞くようなものではないだろうが。

「どうした? もう戦いが始まるぞ」

赤い鎧に包まれた手に肩を叩かれ、俺は振り返った。
今日の乱闘は、サムスとタッグを組んでの戦いになる。
最近では俺もようやくガンナーでの戦いに慣れ、乱戦になってもある程度冷静に敵を狙えるようになってきた。
少なくとも、サムスの足手纏いにならない程度には。

「私とお前なら、誰であろうと倒せない相手はいない。落ち着いていくぞ」

サムスは俺にそう声をかけると、少し黙ってから、こう付け加えた。

「今夜、お前の家に寄っても良いか?」

………そういうセリフは、集中できなくなるので乱闘の後に言ってほしい。
そう思いながらも、俺は頷いた。戦う前から、体がじんわりと熱くなる。
緑色のバイザーの向こうで、サムスが笑ったような気がした。

174:Miiファイター
14/10/05 17:32:44.21 iV53CyT+
投下終了。エロスーツはいつ見てもゼロい

175:名無しさん@ピンキー
14/10/05 19:15:32.68 icXYIQGO
乙!!
Miiも意外といけるな

176:名無しさん@ピンキー
14/10/05 23:56:20.29 vgDPJs3P
GJ
ゼロサムはほんとエロい
色変えでもっとエロい

177:名無しさん@ピンキー
14/10/06 11:36:18.39 VPMFIsEv
乙!肉食系サムスいいねぇ
Miiがビックリ目になったり><って顔になったりが脳内再生されてしまう

178:名無しさん@ピンキー
14/10/06 13:59:47.31 R89JoOsw
乙! にょたピもwiiトレもエロサムスもイイネ!
あと投下するときは前の人の投下からすこし間を空けたほうがいいって前のスレで言ってたから注意な

179:名無しさん@ピンキー
14/10/06 14:00:43.16 5FP3Js8F
乙!
ゼロスーツサムスはXの頃からエロいと思ってた

180:名無しさん@ピンキー
14/10/07 16:53:06.71 pxDFkIsl
>>58書いた人だけど人外って原型か擬人化って書く必要あるんだ…
ちなみに人外で書いた

181:名無しさん@ピンキー
14/10/07 19:08:39.03 eVK2Zn3T
色んなジャンルが入り混じる作品だから明確にしておけば争うこともなく皆平和になれる

182:名無しさん@ピンキー
14/10/07 20:58:31.55 4UAJ6uUF
ようやく短いのが書けた
サムス続きになっちゃって申し訳ないけど投下してもいい?

183:名無しさん@ピンキー
14/10/07 21:24:01.63 j0ZPLMfu
期待してるよ

184:サムス短編
14/10/07 21:36:30.58 4UAJ6uUF
ありがとう、エロパロ書いたの初めてだから生暖かく見てくれるとおいちゃんうれしいです
サムス短編、サムスとのカップリング要素は無いです では投下します

185:サムス短編
14/10/07 21:40:48.58 4UAJ6uUF
「…………ん……?」

不意に目が覚めて、サムスはうっすらと瞼を開けた。霞む視界に映ったのは、見慣れた天井。月明かりがほのかに、照明の落とされた室内を照らしている。
ふかふかのベッドに横たわったまま、寝ぼけ眼で、サイドテーブルの時計に目をやる。―深夜二時。起きるにしても早すぎる。
一体、どうしてこんな中途半端な時間に目覚めてしまったのだろうとぼんやり思っていると、

『……あぁ! んっ……! もっ、とぉ……!!』
『ピーチ……ピーチっ……!!』

―原因は、どうやらこれらしい。
隣の部屋から響いてきた嬌声に、サムスはほんのりと頬を赤くしつつ、壁を背にするようにして寝返りを打った。もう、眠気は先ほどのディープインパクトで吹き飛んでしまっている。恨めしげに壁を睨んだ所で、ますますヒートアップする隣人の夜伽は終わりそうも無い。
サムスはいたたまれなくなって、布団の中に潜り込んだ。途端に、微かに残る気だるさが襲ってくる。……今日は乱闘続きで疲れていて、部屋に戻るなり泥のように眠りこけていたのに。どうしてくれるんだ。

「はぁ……」

吐いた溜息が、自分でも思いがけず湿っていたので、サムスはぎょっとして口元を押さえた。驚いて腕を跳ね上げたその拍子に、

「っ、あ……」
―ブラトップの上から擦れた腕が、かたく勃った乳首を撫で上げた。
「んっ……」
微かな電流のような快感がそこから走って、サムスはぴくりと体を跳ね上げた。体が熱くなって、いつの間にかしっとりと、汗が肌の表面を濡らしていた。
布団の中の薄い暗闇の中、ぎゅっと目を閉じて、耳を塞ぐ。夜闇を切り裂くような、甘い情事の、その匂いが―薄い壁を通して這い寄ってきて、自分の体を撫で上げるようで。
疼きに耐えかねて動かした太ももの間から、湿った音が、聞こえないのに、聞こえた。

―確かに、ここ最近は性欲処理をしていなかったので、溜まっていた。『それ』はいくら激しい乱闘を繰り返そうとも無くなる事は無く、むしろ次第に、疲れとともに蓄積していった。
触られたい。深く、抉られたい。乱暴に、されたい。
そう思った途端、ぞく、と下腹部の奥で何かが疼いた。

「く……」
収まれ、おさまれ。
唇を噛み、臍の上のあたりをぐっと押さえ、思考を甘く蕩かせて支配しようとする『それ』を、押さえ込もうとする。

子どもも産めない身体のくせに―どこまでも淫らで、愚かで、非生産的な欲望。常ならパワードスーツで覆いこみ、忘れてしまえるはずの。
なのに。

186:サムス短編
14/10/07 21:44:02.95 4UAJ6uUF
「はっ……はぁ……」

 熱い。身体が、熱い。熱に浮かされるようにして、息が上がる。布団から出る。色欲に絡め取られて、身動きが出来なくなる。雌としての本能が、心を急かしている。
 苦しい。布団を跳ね除け、シーツを噛み、胎児のように身体をくの字に折り曲げる。
 甘く、どろりと絡みつく蜜をこぼす、そこ。そこを激しく、貫かれたら、貫かれて、しまったら―、

「んっ……!」

 妄想に犯されて、ぞくっと背中が粟立つ。触れられてもいないのに、背筋を重い快感が走る。

「は……ぁ、」
 うつ伏せになり、燃えるように熱い息を枕に吐きつける。喉はからからに渇いているのに、唇は湿り気を帯びていく。逃げ場の無い身体の熱はどんどん上がっていって、思考を溶けた鉄のように、どろどろに溶かしていく。
 震える指が、腹筋の上を滑り、ショートパンツをずり下げる。……はしたない。考えるだけでも情けなく、淫らな行為。けれど身体は反応して、より一層感度を高めていき……ゆっくりと、その指が秘部に伸びていく。
 粘りのある水音が聞こえそうな程に、薄いショーツは濡れていた。その上から、こわごわと秘裂をなぞる。布越しの鈍い快感が、背筋を走り抜ける。

 もう片方の手が、ブラトップを捲る。露になった胸を手のひらでぎゅっと包み、ぴんと勃った桜色の先端を摘む。途端、喉から短い……歓喜と、みっともないほど性欲に濡れた、甘い悲鳴が漏れた。

 ―そこで、サムスの理性は終わった。

「っ……っぁ、ああぁ……」
 細い指がショーツの中に潜り込む。しとどに濡れた秘部に指を差し込み、やわやわと押し広げる。自分の物とは思えない程にか細い声が漏れて、サムスは身体を震わせながら悶える。

 ちがう。こんなの私じゃない。

 押し殺して、けれど小さく漏れる、甘く湿った嬌声。とろりと切なく蜜を流す秘部。内側からの快楽に炙られ、火照る身体。匂い立つようなそれに、サムスの思考は蕩けていく。

「ひ……っ、う、あぁ……!!」

 内壁を掻き混ぜていた二本の指が敏感な場所を擦って、サムスは目を見開きながら、びくんと身体を跳ねさせた。同時に、乳首を摘む手にぎゅうう、と力が入る。

「や……ぅ、あぁ、んっ……! そ、こ……!」

 視界が、生理的な涙で霞む。びくびくと小刻みに体を跳ねさせながら、蜜に塗れた指先で、ぐりぐりとそこを抉る。

187:サムス短編
14/10/07 21:47:39.10 4UAJ6uUF
 普段の自分からは考えられない程に卑猥な―男性器を突き立てる事に似せた行為。その事実にさえ興奮して、サムスは指の動きをさらに激しくする。

「あ、ぁぁ……! きもち……、ふっ……きもち、いい……!」

 微かに開いた唇から、赤い舌先がちろちろと覗く。口の端からとろりと、唾液が一すじ零れ落ちる。

「やぁ、ぅ……! もっ、と……っは、あぁ……!」

 じゅぽじゅぽと音を立てながら指の往復を加速させ、サムスは白い体を仰け反らせて痙攣する。はらり、と空に、結われた金糸のような髪が舞う。
 やがて、これ以上入らないというぐらいに秘部に指を沈めると、腹の奥から突き上げるような熱が込み上げてきた。

「ふぁ、ああぁ、っ、あああぁあぁ……!!」

 一際粘度の高い蜜が、秘部から溢れ出す。ぎゅうぅ、と内壁が強く、貪欲に食いつくかのように指を締め付けた。

「……っ、はぁ……ん」

 かくり、と力を抜いて、快楽の余韻に震えるまま、サムスはベッドに横たわった。肩で大きく息を吐き、虚ろな目で天井を見上げる。
 いつの間にやら、隣の部屋は静まり返っていた。はぁ、と抜けきらない熱の篭った溜息を吐き、やわやわと体を包んだ脱力感と倦怠感のままに瞼を閉じ―、

「し、しまった……!」

 真っ青になって、サムスは飛び起きた。
 くしゃくしゃになったシーツにはべっとりと自分の愛液がこびりついていて―、自慰行為の痕が、ありありと残っていた。サムスはしばし呆然とした後、先ほどとは一転、真っ赤になって頭を抱えた。

 夜が明けるまで、残り数時間。眠れぬ夜は、刻々と更けていく。

188:名無しさん@ピンキー
14/10/07 21:50:03.29 4UAJ6uUF
以上です。素晴らしいゼロサムの後で緊張したぜ……スレお借りしました、お粗末さまでした。

189:名無しさん@ピンキー
14/10/07 23:04:43.29 j0ZPLMfu
乙!
いいねいいねサムニー

190:名無しさん@ピンキー
14/10/08 20:41:00.30 PgmRTJjV
乙!
エロスーツは最高だな

191:名無しさん@ピンキー
14/10/10 10:15:16.61 zEYGyto6
ルフレ(男)がルフレ(女)に性的に攻められる話とか読みたい
この2人は双子カップリングとも同一人物系ともちょっと違って妄想が捗るな…

192:名無しさん@ピンキー
14/10/10 12:30:36.68 BYNydqyZ
今日の夜頃>>153-159の続き投下させてくれい

193:名無しさん@ピンキー
14/10/10 12:44:28.66 c6S5pXqC
マスターハンドのマスターおちんちんって何処にあるんだろう?

194:名無しさん@ピンキー
14/10/10 15:38:40.66 h1r4hMay
指がおちんちんで、レーザー出すのと同じ要領で射精する

195:名無しさん@ピンキー
14/10/10 16:15:56.71 FHcORzLy
指マン(体より太い)

>>192
エロあり?なし?どっちにしても期待

196:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:31:51.04 JiY5IzZN
投稿します
>>153-159の続編。

注)流血ないけどリョナっぽい暴力アリ。トレナさん陵辱。
最初は前と同じくリュカ視点一人称で進むんですが、わけあって途中から一時的に三人称視点にチェンジする場面あり。あんまりめまぐるしくないように努力はします……

197:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:32:58.71 JiY5IzZN
 僕がトレーナーさんと合流してから、もう10日ほど経つ。
 最初はすこしだけちぐはぐだった僕らの共同生活も、すっかり板についてきた。
 僕はその中で、トレーナーさんがどんな人なのかを知ることが出来た。

 トレーナーさんはインストラクターの立場らしく、気真面目でしっかりした人だった。
 話し方には少しドライな感じがするところもあるけど、本当はとっても優く親切だ。僕のことも、何かと気にかけてくれた。

 トレーナーさんが特に気にしていたのは、僕たちの睡眠時間だった。
 こんな状況の中で焦る気持ちは生まれてくるし、そもそも敵がいつ来るか分からない中でうかつに寝ることもできない。実際、僕は一人の間はあまり休みもとらず、寝るにしても敵が怖くて浅い眠りにつくばかりだった。
 でもトレーナーさんは、こんな状況だからこそ睡眠はきっちりとったほうがいいと指摘をした。トレーナーさんが言うには、判断力や思考力が鈍らないようにするには少なくとも七時間の睡眠が必要らしい。
 そして、二人で行動するなら睡眠と活動の両立が出来る、とも言ってくれた。

 そこで僕らは、日中の行動時間を10時間と定め、残りの14時間を二人で分けて、7時間ずつ交代で睡眠を取ることにした。
 また、規則的な睡眠も重要なことらしく、寝る、起きるという時間も正確に規定したほうがいいと、トレーナーさんはスケジュール管理のプラニングまでしてくれた。

 具体的にはこんな感じだ。

 朝7時~夕方5時 行動時間(少なくとも二回は三十分以上の休憩をどこかでとる)
 夕方5時~深夜0時 トレーナーさんが眠り、僕が危険を見張る
 深夜0時~朝7時 僕が眠り、トレーナーさんが危険を見張る
 ※睡眠時間は起きているパートナーを信頼してぐっすり眠る
 ※ただし、危険が迫った時は必ずパートナーを起こし、二人で対処する

 基本的に野宿するしかない状況でそんなに細かくできるのかと思っていたけど、トレーナーさんは、トレーニング用の時計を持っていたので大丈夫のようだ。

 トレーナーさんはこの計画を話してくれた時
「本当は成長期のリュカさんはもっとちゃんと睡眠を取るべきですが、今の現状ではこれが限界だと思います。行動メンバーがもう一人くらい増えれば、もっと楽になると思うんです。それまでは頑張りましょう」
 と、言っていた。計画はしっかりとして、なおかつ僕のことをかなり気遣ってくれているようだった。
 トレーナーさんの話は、いつもしっかりとしていて安心感がある。僕はもちろん、彼女の立ててくれたプランに賛成して従うことにした。

198:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:34:22.62 JiY5IzZN
 実際に言われたとおりに行動してみると、睡眠を中心にした活動サイクルは、トレーナーさんの言う通り重要なことだった。
 僕たちは日中は森を歩いて、時折襲ってくる亜空軍とも戦うなり逃げるなり臨機応変に対応し、そして他のファイターさんがいないかを探し回った。
 幸い、食料は亜空軍を倒すと落とすことがあるので苦労はしなかったけど、こうして過ごしているだけで時間はどんどん過ぎて、あっという間に日が傾いてきてしまう。
「リュカさん、そろそろ日が沈みます。今日はこのあたりで休息を取る場所を探しましょう」
「あっ、もうそんな時間か……。うん、分かった。じゃぁ僕は、薪になりそうな木を集めてくるよ」
 計画では、トレーナーさんが睡眠に入る時間は日が沈む前。その代わり、本来寝るべき深夜には、僕に寝てほしいということみたいだ。トレーナーさんにはちょっと申し訳ないけど、僕は素直に彼女に従う。
 睡眠をとる時間に入る直前には、トレーナーさんが安全に過ごせそうな場所を探し、僕が薪になる木を探すという流れが自然に決まった。
 この世界の夜はけっこう冷えるので、焚き火をして暖を取りながら夜を過ごさないと辛い。それに焚き火をしていれば、もし近くに他のファイターがいる時に煙や明りを合図に見つけてくれるかもしれない。
 そういういろんな意味もあって、焚き火を準備する僕の役目はけっこう重要だ。
 もちろん、夜に火を焚けば亜空軍に遭遇する可能性を高めることにもなるけれど、今すべきことは一体でも多く亜空軍を退けることじゃなく、一人でも多くのファイターと合流することだ。(これもトレーナーさんの言葉だ)

「では、リュカさん。日付が変わる時になったら起きますから。先に失礼します、おやすみなさい」
「うん、見張りは任せて。おやすみ」
 指定の時間になると、トレーナーさんは地面の上に敷いたシートの上に横になって、速やかに眠りに入る。目を覚ます時間は、僕にも頼っているけれど、自分の持っている時計にタイマーをつけていた。
 トレーナーさんが眠り、無防備な状態になる。ここからは僕が責任を持って頑張らなきゃいけない。僕は周囲を常に気にしつつ、焚き火を絶やさないようにしながら、日が暮れて夜が更けるのを待ち続けた。

 そして僕は、時折トレーナーさんの様子もじっと眺めてみた。
 焚き火の向こう側で穏やかに眠るトレーナーさん。寝ている時もきれいな姿勢で、寝息までリズムが整っている感じがする。白い肌が炎で照らされて赤みがかかり、端正な顔がますますきれいに見えた。
 
 と、僕がトレーナーさんに見とれていると、遠くのほうで、ガサガサと葉が不自然に擦れる音がした。
 まさかファイターさん? と一瞬僕は期待するけど、その期待は大抵裏切られてしまう。たぶん亜空軍だ。焚き火を焚いて目立つようにしている以上、彼らとはよく遭遇するのだ。
 僕はその場ですぐに焚き火を消し(再着火なら僕のPSIですぐ出来る)トレーナーさんには少しだけ寒いのに我慢してもらうことにして、明りを消してから、近くの茂みを探った。
 トレーナーさんの居場所が視界から外れない程度で周囲を調べていると、やっぱり、少し遠いところに亜空軍の集団がうろついている。彼らはあまり知的ではないらしく、狙っていた明りが消えて僕らの位置が分からなくなり、うろうろしているようだ。
 危険があったら必ずお互いを起こす約束だけど、一人で十分処理できるならそのほうが早い。なにより、わざわざトレーナーさんを起こすのは気が引けた。
 僕は相手の頭数を見て、一人でなんとかなりそうだと判断した。そこにいるのはプリム7体とスパー2体。中型以上の敵は見えないし、最近見かける変なプリムもいない。これ以上援軍が来ない限り厄介なことにはならなそうだ。
 彼らのところまで飛び出しても、寝ているトレーナーさんの安否は目で確認できる距離だ、僕はそれを確かめてから、勇気を振り絞って、彼らをやっつけに飛び出した。

199:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:35:57.52 JiY5IzZN
 彼らのようないわゆる雑魚敵が相手なら、僕のフリーズやファイヤーを駆使すればあっという間に全滅させることが出来る。でも僕はそれをしなかった。近接攻撃だけでも十分対処できる相手だし、
 せっかく眠っているトレーナーさんを前に騒々しくするのはあまり好ましくない。僕はPSIで強化した肉弾戦のみで彼らを倒した。
 僕はあの時トレーナーさんに言われた自信を胸に、次々に敵を倒した。時折眠っているトレーナーさんに注意をするけど、トレーナーさんが隙を突かれ襲われている様子もない。大丈夫だ、うまくいく。
 そう思って少しずつ調子が出てきた時、突然、僕の目の前にふわりと新たな敵が現れた。
 出た、このところ何体か見かける、変わり種のプリムだ。
 トレーナーさんを救出した時に見かけた個体はロイさんに良く似た戦法をとる赤茶色いプリムだったけど、この変なプリムにはいろんな種類がいるみたいで、どれも独特で誰かしらのファイターに似ている、そして他より頭がいい戦術を取るのが特徴だ。
 今ぼくの目の前にいるのは、全身の色がダークブルーで、姿勢は少し前傾、手には水で出来た手裏剣を持っているプリムだった。
 やっぱり気のせいじゃない。まるでファイターをコピーしたかのようなプリムだ。このプリムは、ポケモンのファイター、ゲッコウガ君をコピーしている。
 この手のプリムはすごく厄介で、もしかしたら僕一人の手には負えないかもしれない。でも、気持ち良さそうに寝ているトレーナーさんを起こしたくない、その気持ちのほうが、僕の中では強かった。
 僕は拳をぎゅっと握りしめ、その不気味なプリムに立ち向かった。

 世界がまだ平和だったころ、僕はゲッコウガ君と対戦したことがあった。素早くトリッキーな動きについていけず、ダメージを20%も与えられないまま3回も撃墜されて負けてしまったっけ。
 あの頃の再現ではないけれど、僕はやっぱり、そのプリムに苦戦していた。ただ、勝算は十分。僕はここまで、打撃以外のPSIを使わずに戦っている。
 相手はゲッコウガ君に似ているけど彼ほどじゃない。こっちが全力で叩き込めばぜったい勝てる。だめだ、ここで負けるわけにはいかないんだ。ごめんね、トレーナーさん。
「PKサンダー!」
 僕はPSIを解禁した。ここにきていきなり電撃を放った僕に、プリムが怯む。
 でも直接電撃を当てるわけじゃない。僕が狙っていたのは
「えーいっ!!」
 電撃に小回りを利かせて僕の背後まで飛ばし、僕自身に当てて、その電撃の勢いで体当たりだ。
 これは相手にも効いたようだ。体当たりの勢いと、電撃を食らって吹き飛ぶプリム。幸い読みが当たった、電撃が苦手なのはゲッコウガ君と同じだった。
 
 プリムは地面に倒れこみ、他のプリムと同じように影虫になって消滅していく。
 この変なプリムを倒したのは今回がはじめてじゃないけど、消滅の仕方は普通のプリムと同じだった。つかってくる技や戦術以外にも普通のプリムと違いは見られない。
 じゃぁ、このプリムと、これにそっくりなファイターさんとの関係はなんだろう?

200:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:38:59.26 JiY5IzZN
 とりあえず亜空軍の一団は殲滅完了。僕は急いでトレーナーさんの元へと舞い戻った。
「ん、うーん……」
 いけない、騒がしくしたせいでトレーナーさんが起きかけている。僕はトレーナーさんの腕に手を触れてみた。焚き火を消していたせいで、やっぱりちょっと冷たい。
 僕はすぐにファイヤーで焚き火に火を灯した。トレーナーさんがもうちょっとゆっくり寝られるようにしてあげたかったけど……残念、トレーナーさんはその前の目を覚ましてしまった。
「リュカさん……」
「あっ、トレーナーさん。ごめんなさい、起しちゃって……」
 トレーナーさんは少し眠たそうにしていたけど、すぐに体を起こした。そして、泥だらけになった僕の服を見て、すぐに状況を察したらしい。
「亜空軍ですね」
「うん、でも大丈夫。ぜんぶ追い払ったよ」
 トレーナーさんは、無言で僕を褒めるように笑ってくれたけど、その後で僕に一言だけ注意した。
「リュカさん、私に気を遣って下さったんですね。……しかし、敵と対峙することがあったら、どうか遠慮なく起こしてください。もしも取り返しのつかないことになってしまったら……」
 確かに、どんな弱い敵が相手でも、ちょっとの油断で負ける時は負ける。油断をフォローしあえる二人以上なら、勝率が上がるのは間違いなかった。
 しかも、僕はさっき、あの変なプリムとも戦った。あの時は僕も調子がついていたから勝てたけど、もしも僕が少しでも隙を見せたら……
 理性的に言えば、遠慮なくトレーナーさんを起こして一緒に戦ってもらったほうが確実だった。
 でも、こんな状況でも、僕はそんな判断だけが全てではないと思う。
「うん、分かった。でも大丈夫だよ。眠ってるトレーナーさんを守るくらいのこと、頑張ってしなくちゃ。心配しないで、勝てるか勝てないか判断して、必要な時にはトレーナーさんを起こすから。
 ……僕だってファイターなんだ、戦うのは、その……自分のためだけじゃなくて……」
 一度うまくいったからといって、ちょっと調子に乗ったことを言ってしまったかもしれない。
 僕はそう思って、最後には口を噤みかけた。なんだか格好悪いことを言ったかな。僕は思わず慌ててしまったけど、トレーナーさんは僕の頭にそっと手を置いて
「……そうでしたね。失礼なことを言ってしまいました。本当にありがとうございます」
 もう一回、僕のことを褒めてくれた。

201:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:40:29.09 JiY5IzZN
 トレーナーさんは自分の時計をチェックしていた。僕も覗きこんでみると、交代の深夜0時まであと15分しかない。

「もうほとんど寝る時間はありませんね。私も目が覚めてしまいました。リュカさん、交代しましょう」
「えっ? で、でも大丈夫?」

 トレーナーさんは以前、僕のような子供に限らず一般的な睡眠はもっと時間を必要とする、ということを話していた。
 だから本当はトレーナーさんも、満足するまで寝ていたいんじゃないかと思う。僕だって、朝めざまし時計がなる五分前に起きたら、残りの五分間だって二度寝したいと思うくらいだし。
 予定より少しだけ早く起こしてしまって、ここから彼女に任せると言うのは少しだけ申し訳ない気持ちにもなる。

 そもそも、僕は若いから寝たほうがいいっていうトレーナーさんだって、全然年をとってなんかいない。
 確かにトレーナーさんは僕よりは年上だし、態度もすごく礼儀正しくて、大人な感じはする。だけど本当は、トレーナーさんだって大人になりたて、というくらいの若い体なんだ。休みを気にしなくていいなんてことは、絶対にないはず。

 僕はトレーナーさんに悪いような気がしてならなかった。でもトレーナーさんは、寝起きだというのにいつも通りのはきはきした様子で「私は大丈夫です、リュカさん。明日のために眠ってください」と、言ってくれた。
 心配ごとや気になることはいろいろあるけど、せっかく僕のためにいろいろ良くしてくれるトレーナーさんに生意気なことなんか言いたくない。
 それに、実は僕も、疲れて眠くて仕方がなかったのは本当だ。戦いが終わってトレーナーさんと話して安心すると、眠気が一気に襲ってきた。

「うーん、わかった。トレーナーさん。……もしものことがあったら、起こしてね。それじゃぁ、おやすみなさい」

 結局トレーナーさんの言葉に甘え、僕はそれまでトレーナーさんが横になっていたシートに仰向けになった。

 僕はトレーナーさんの計らいには助けられていた。
 このサイクルで行動するようになってから、日中は頭もすっきりするようになったし、体調もいい。そしてなにより、安眠出来ることは僕が思っていた以上に心に安心感をくれた。眠っている間も、僕を守ってくれる人がいる……。
 炎で体が暖まってきて、僕はそれからあっという間に、深い眠りについてしまった。
……トレーナーさんの身に何が起きても、気づいて起きてあげることが出来ないくらいに……

202:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:41:38.89 JiY5IzZN
 …………

 リュカは静かに眠り、Wiifitトレーナーは相変わらず綺麗な姿勢で腰をかけたままでいた。
 トレーナーは耳をすませて周囲から物音がしないか十分に警戒してはいるが、その目線は炎の向かい側にいるリュカに向いている。
 リュカはとても気持ちよさそうに眠っていた。ベッドの上でもなく、ただの硬い地面の上に敷いたシートの上だというのに。

 トレーナーは、彼が寝る前に言っていた言葉を思い出していた。

「眠ってるトレーナーさんを守るくらいのこと、頑張ってしなくちゃ」「……僕だってファイターなんだ、戦うのは、その……自分のためだけじゃなくて……」

 トレーナーはあの時すっかり眠ってしまっていたが、目を覚ました時に見たリュカは明らかに激しい戦闘を終えた後の格好だった。疑う余地もなく、リュカの言葉は本音だ。
 トレーナーから見ても、リュカはまだ年端のいかない少年だった。まだまだ甘えたい部分もあり、支えてくれる人が必要な年頃なのは違いない。
 それなのに、こんなに小さい体で、優しくて少し怖がりなところもある彼が、自分を守ってくれようとする。自分のことで気を遣い、そのために全力を尽くしてくれる。
 トレーナーは胸が自然と温まるのを感じながら、リュカの寝顔を見守った。

「!」

 背後から物音が聞こえて、トレーナーはすぐそちらに目線を映した。暗くてよくは見えないが、トレーナーは、少し距離が離れた場所に何かがいるのを察した。
 亜空軍なら、すぐに何とかしなければならない。必要なら、リュカを起こして戦うなり逃げるなりすることも必要だ。それらを判断するために、トレーナーは静かに立ち上がり、自ら音が鳴ったほうに向かった。
 あくまでも音をたてないよう慎重に、トレーナーは何者かへ向かって距離を詰めていく。その間にも、その者が出す音は少しずつ大きくなり、明らかに焚き火に近づいてきているのが分かった。
 生い茂った草木で姿が確認できないが、もう互いの距離は10メートルもない。必要ならば先手を取れるようにと、とっさに一撃を繰り出す構えもして、トレーナーは茂みをかき分けた。

「ああっ! もしかしてトレーナーさん?」
「あっ、あなたは!」

 そこにいたのは白いキトン姿に頭には月桂樹、背中には鳥のような白い翼が生えている天使。まぎれもないファイターの一人、ピットだ。
 ピットも茂みの向かい側を警戒していたようで神弓をかまえていた。しかし、向かい合っていたのがトレーナーだと知ると喜んだ様子で、トレーナーの両腕をつかんで揺すった。

「わぁ、トレーナーさんだ! 良かった、こんなところにいたなんて!」
「おっと。ピットさん、無事だったのですね。よ、良かったです」

 トレーナーが言おうとする前に、ピットはむぎゅうとトレーナーの胸に顔を埋めた。
 やはりこんな状況で、寂しい思いや不安に駆られていたのだろうと思い、トレーナーはしがみつくピットの背に手を触れた。背中の羽が嬉しそうに、ぱたぱたと揺れる。

 まだ世界が平和だったころ、ピットはパルテナと共に、トレーナーが開いていたヨガ教室に足を運んでいた。そのこともあって、ピットとトレーナーはよく話をした仲だった。
 トレーナーはピットのことを良く知っている。やんちゃで明るく、口を開けばパルテナのことばかり話していた。

「ピットさん、パルテナさんはどうしましたか? それに、ブラックピットさんも……」

 トレーナーは、この世界が亜空軍に襲撃された時のことを覚えていた。ファイターたちのスタジアムが根こそぎ崩壊させられてしまった時、何人かのファイターが逃げ切れずに亜空軍につかまり連れ去られてしまった。
 しかしそんな中でパルテナは、ピットとブラックピットを掴んで「テレポートの奇跡!」で無事に逃走していたはずだ。
 それならばパルテナとブラックピットもすぐ近くに、と、トレーナーは少し期待したが、ピットは俯いて首を横に振る。

「ううん、パルテナ様もブラピも、はぐれちゃって……今は僕一人なんだ。トレーナーさん、もしかして、トレーナーさんも一人?」
「いえ、私はリュカさんと合流しています」
「本当!」
「はい。……とりあえず、来てください。ここは冷えます、暖をとりましょう」

 トレーナーは、自分の腕を掴んできたピットの手がひんやりとしていることに気づいていた。またリュカからも距離を置いてしまったことも気にしており、ピットを連れて、すぐに焚き火のもとに引き返すことにした。

203:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:44:01.93 JiY5IzZN
 トレーナーはピットを焚き火の傍に座らせ、自分もその傍に腰掛けた。
 また一人のファイターと合流できたことは、トレーナーにとっても大きな喜びだ。本当は、すぐにリュカを起こして教えてあげようかとも思ったようだが、それは控えることにした。
 なにしろリュカは疲れが出たようでぐっすり眠っているし、ピット自身が

「明日起きて僕がいたらきっと驚くよ。朝まで待とう」

 と言ったので、今は、リュカは気持ちよく眠らせておくことにしたのだった。


 ピットは焚き火の前でくつろぎながら、すぐにトレーナーに、いろいろなことを尋ね始めた。

「仲間は二人だけ? 他のメンバーは、見てない?」
「はい。今は出会えたのはリュカさんと、ピットさんだけですね。他の方は見ていません。……残念ながら、パルテナさんやブラックピットさんも見かけてはいないです」
「そっか……とにかく、トレーナーさんは二人行動してるんだ。それで、こうして交代で眠ってるんだね」
「はい。寝込みを襲われるのは危険ですが、睡眠をとらないと体力が奪われます。ピットさんは? ちゃんと睡眠はとっていますか?」
「あぁ、僕なら大丈夫。うん、心配ないよ。ほら、こんなに体力いっぱいだし!」

 ピットは言った通り、元気なポーズをとってから、また座り直し、ぼそりと呟くように

「じゃぁ、二人同時に眠ってることはないんだね」
「?」
「ううん、なんでもない」

 明るい顔をぱっとあげた。
 
「ピットさん」
「ん? 何?」
「…………?」

 トレーナーはピットと会話をしているうちに、不意にピットに違和感を覚えはじめた。
 ピットの振る舞いはいつも通り、明るくて元気いっぱいなものだった。しかし時折、話を中断している時のピットの顔を見ていると、たまに暗い表情をして見せているのだ。
 いや、暗いなどというものではない。元気がない、というよりは、まるで死人のように生気がない表情になるのだ。トレーナーはその顔を見て、妙な寒気を覚えたくらいだった。


「何、どうしたのトレーナーさん」

 思わず呼びかけた際の反応は、いつも通りのピットだ。
 だが、トレーナーはどうしても気になって、ピットをじっと見つめて、観察した。

「な、なに? トレーナーさん……僕の顔になにかついてる?」
「いえ、なんでもありません、が……」

 覗きこまれて恥ずかしくなったのか、ピットが頬を赤くしてみせる。だがトレーナーはかまわずにピットの瞳をじっと覗きこんでみた。
 サファイアのような青い瞳には揺らめく炎が反射して美しく映っている。だが、その瞳自体に、あまり光を感じられないのだ。以前、トレーナーが彼と話したときには、ピットの瞳はまさに光に満ちたという雰囲気だったのに。

 トレーナーははじめ、ピットがこんなに明るくふるまい、そして時折元気がない一面を見せるのは、彼が空元気で振る舞っているからなのではないかと思った。
 なにしろ、トレーナーが知っている限りでは、彼は普段はパルテナにくっつきっぱなしだったのだ。もちろん一緒でないこともよくあったが、その時にも、パルテナのことは片時も忘れない、というほどに信頼を置いていた。
 そんな彼が今まで一人きり、パルテナの安否も分からない状態に置かれていたのだ。さぞかし不安だっただろうということはトレーナーにも容易に察せる。

 だが、トレーナーの中で、彼への違和感は消えなかった。
 ところどころ、一瞬だけ見えるピットの異様な表情が忘れられない。恐怖でも不安でも失望でもない。まさに「からっぽ」のような表情だった。
 確かにパルテナを失いかけていることは、彼の心に深い傷をつくっただろう。だが、それにしても……

204:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:51:15.66 ASYJ9HvC
「ト、トレーナーさん。どうしちゃったの?」
「…………」

 ピットが問いかけてくるが、トレーナーは、ピットの瞳から目を離さなかった。
 トレーナーは自分の直感を信じていた。明らかにおかしい、以前きさくに話してくれたピットと、今目の前にいるピットは、何かが違う。

 ピットはしばらく、トレーナーと見つめ合う形で彼女に視線を返していた。
 しかし、互いに無言の時間が続くと、不意に口を開き

「ねぇ、トレーナーさん。僕、なにか変?」

 あまり抑揚のない言葉をトレーナーに投げかけた。トレーナーはその声を聞いて、恐怖心を覚えた。
 今聞こえたのは確かにピットの声だ、しかし、目の前のピットがしゃべったわけではないような気さえした。彼の感情がこもっていない。
 例えるならば、ピットという人形に誰かが声をあてているかのようだった。
 いよいよおかしい、とトレーナーが思った瞬間だった。


「……やっぱりごまかしきれないか」


 トレーナーはとっさに身を捻った。それと同時に、トレーナーの肩をすれすれに光の矢が掠る。
 ピットがトレーナーめがけて、光の矢を放ってきた。もしトレーナーが彼の違和感に気づかなければ、光の矢は間違いなくトレーナーの左肩に直撃していただろう。
 トレーナーはピットと距離を置いた。わけがわからないが、ピットが敵対してきているということだけは確かなことだ。

「トレーナーさん、なんて顔してるの。僕をそんな目で見るなんて」

 ピットが冷たい口調でトレーナーに語りかける。もう観察するまでもない、彼の様子は明らかに異常だった。

「ピットさん、いったいどうしたんですか? しっかりしてください!」

 トレーナーが呼びかけても無駄だ。ピットはすぐに次の矢を番えて、トレーナーに放つ。トレーナーはそれを見切ってかわそうとしたが、ピットの矢は軌道が自在、かわしきれずに命中してしまう。

「うっ!」

 攻撃が当たって少し怯むも、トレーナーはすぐに体勢を立て直した。だが、次に顔をあげたときにはピットはいなかった。見回しても、周囲には森ばかりで姿がみえない。ここにいるのは、これだけ物音を立てても眠り続けているリュカだけだ。
 と、少し気を取られている間に、森の奥から光の矢が飛んでくる。次の一撃は、トレーナーは思い切り回避をしたので当たらなかった。
 トレーナーは短時間で素早く呼吸を整え直し、それからリュカのほうを向いた。ピットが来たことにも、戦いをしていることにもまったく気付かず寝ているリュカに向かって

「リュカさん、すぐ戻ります」

 声をかけ、それからすぐに、ピットが矢を放ってきた方向へと走った。

 様子がおかしいとはいえ、やっと会えたファイターだ。
 なんとしても正気に戻ってほしいし、そうでなくてもなぜ彼がああなってしまったのかを見過ごすわけにはいかない。それに、何か新しい情報を得られるチャンスかもしれないのだ。
 このままピットを逃がすわけにはいかなかった。幸い、ピットは休むことなく矢を撃ってくるので彼のいる場所を見失うことはなかった。トレーナーは矢をかわしつつ、ピットを追いかけた。


「……これは……?」

 森のひらけた場所に出て、トレーナーの目の前に現れたのはピットではなく赤い扉だった。
 設置されているというわけでもなく、ただ空中に、ぽつんと置かれるようにしてそこに存在している扉。

 と、トレーナーの目の前で、その扉は勝手に開いた。扉の先は向こう側の風景ではなく、真っ暗な闇が渦巻いている。
 トレーナーはこの扉の話を聞いたことがあった。亜空軍が使用する、異なる空間同士をつなぎ合わせる不思議な扉だ。

 トレーナーはつい気になって、扉にもう少し近づいて、中を見てみようとした。
 と、その時、彼女が振り返る間もなく、何者かがトレーナーの背中をガンと蹴りつけて扉の向こうへと突き飛ばした。
 とっさのことでトレーナーは避けることもできなかったが、それでも一瞬背後に目をやって、自分を蹴り飛ばした相手がピットだということを察し……しかし、彼女にそれ以上のことは何もできなかった。

 トレーナーは時空の扉に飲み込まれてしまった。背後から彼女を蹴り落としたピットも続いてその扉に入ると、扉は煙のようになって、その場から消えた。

205:名無しさん@ピンキー
14/10/10 19:52:54.63 ASYJ9HvC
書き込み回数規制厳しくなったんかな、やむえず、ここでいったん区切ります
ちょっとしたら再開。途中ID変わってるのは最後の一回だけスマホで打ち出したので

206:名無しさん@ピンキー
14/10/10 20:28:40.01 h1r4hMay
しえん

207:名無しさん@ピンキー
14/10/10 20:30:38.43 in31BjuK
あばーやっぱきつそう
申し訳ありません、途中ですが、まだまだ長いので2話はあpろだ投稿とさせていただきます。
というか、以降はあpろだ投稿にしますね。注意書きはあらかじめしておきますので

→こちらです。
URLリンク(u4.getuploader.com)

トレーナーさん陵辱
流血なし、ちょっとリョナ気味注意!

208:名無しさん@ピンキー
14/10/10 23:02:25.46 yAFVvw4R

トレ子たんに腹パンとかブラピてめぇ

209:名無しさん@ピンキー
14/10/11 01:01:17.08 0/X/jnxU
投下乙した
>>191
発売当初FEスレの方にそんな感じのネタが投下されてたりする

210:名無しさん@ピンキー
14/10/11 11:30:26.48 3YHx1pO2
リュカと一緒に居るならポケトレの方だと思ってしまったwwwww
何にせよ乙です!続き期待!!

211:名無しさん@ピンキー
14/10/11 13:46:57.41 6D82ZYXw
睡眠時間重視→ああ、wiiトレの原作で…(笑

212:名無しさん@ピンキー
14/10/11 17:46:22.99 GxxiG+2l
乙!
続きを期待

213:207
14/10/12 00:43:33.54 JEdD0hij
Wiki管理人さんテキストファイルの分までまとめありがとーね
でもポケモントレーナー♀じゃなくてWiifitトレーナーだw

214:名無しさん@ピンキー
14/10/12 20:50:52.84 qSgaWhjm
>>213
訂正致しました。
改めて読ませて頂きます。

215:207
14/10/12 23:27:57.30 JEdD0hij
>>214
確認しましたー ありがとうございます! 感謝

216:名無しさん@ピンキー
14/10/13 09:16:18.71 IWYApvAf
>>191
考えようによっては、「選ばなかった方の性別のルフレが子供(マーク)として登場」とも言えそう
そういう意味では、ルフレって考えれば考えるほど不思議な存在だな

ゼノブレ未プレイで性格や口調がつかめてないけど、最近はシュルク×女ルフレで妄想してる
研究者と軍師だし、この二人にはなにかと似通ったものを感じる

217:名無しさん@ピンキー
14/10/13 14:55:54.36 u1AH3kQj
>>216
俺もこの二人の組み合わせは好きだ
シュルク×女ルフレでもルフレ×にょたシュルクでもいいと思う
結構需要のあるキャラなんだなルフレ

218:名無しさん@ピンキー
14/10/14 14:13:41.06 KUhfXmqe
シュルク×女体化男ルフレはだめですか

219:名無しさん@ピンキー
14/10/15 00:13:33.06 Vc93I1q2
>>218
どんなSSも歓迎だけど女体化男ルフレってどういうことなのwwww

220:名無しさん@ピンキー
14/10/15 01:15:10.43 vH4/WW00
>>218
もしや、女ルフレは短髪派とか?
ルフレは本来姿形をエディットできる「マイユニ」なわけで、あの体型の女の場合は短髪やポニーテールも選べるから
そういう女ルフレを使っている人にはデフォの二つ結びは違和感あるのかも

ゼノブレやってないからスマブラのセリフからの想像になるけど、シュルクって普段は穏やかな性格だけど
気分が乗ってくると結構テンションが高くなるタイプなんだろうか
横アピールとか勝利時のボイス聞いてたら特にそう思えてくる、この読みが当たっているならこの板的な方面にもそれを発揮させたいところ

221:名無しさん@ピンキー
14/10/15 06:39:55.05 KyQ3iJNS
「穏やかじゃないですね」は街の人に言う台詞で
まあ普通にしゃべる感じ
口調が変わるわけじゃないが戦闘中はうるさい
みんな等しくうるさい

222:名無しさん@ピンキー
14/10/15 08:32:36.35 46sGhnIi
>>219
>>220
女ルフレ短髪派ってのもあるっちゃあるけど後天性女体化が大好きなんだ
男ルフレの後天性女体化

223:名無しさん@ピンキー
14/10/15 11:17:22.90 TsMPDBEg
後天的女体化は苦手だな
性癖ってやっぱ人それぞれだな

224:名無しさん@ピンキー
14/10/15 22:02:13.32 tBdhhAOP
俺はどんなssでも大歓迎だよ
男ルフレ女体化でもシュルク女体化でも書いてくれるだけでありがたい

225:名無しさん@ピンキー
14/10/15 22:26:24.55 uQPeusaV
一番最初に注意書き入れれば何書いたっていいのさ

226:名無しさん@ピンキー
14/10/16 19:35:54.82 Ojp2jAjQ
Wiifitトレーナーって何歳なんだろ


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