マフィア、軍人の女性とHat EROPARO
マフィア、軍人の女性とH - 暇つぶし2ch35:名無しさん@ピンキー
14/07/10 14:23:39.20 IyabwrSP
「水本少尉、唐橋飛曹長、松本上飛曹、出頭しました」

「ああ…ご苦労さん…とまぁ、中島君…中島君」

老人が下がると、私達より背の低い……というか子供?
がてとてとと歩いてきた。

「えー諸君、よく集まってくれました。僕は鶴野敬(タカシ)
技術将校だけど階級は少佐なので、君達の上官になります」

えっへん…と言わんばかりに両腕を腰にあてる少年。

「ね、ね、ボク…どこからきたの?お母さんはどこかな?」

幼児をあやすように雪が言った。

この子供が上官とは思えない。思えるわけがない。

「失敬な!上官だと言っているぢゃないか!僕は少佐だぞ
お前より偉いんだぞ!水本少尉、部下の教育がなってないぞ!
とゆーか何か言って!」

そんなメゾソプラノな声で言われても迫力がない。

「海軍の人員不足はここまで深刻化しているのでしょうか?」

私は実に悲壮な顔をしていたのだろう、自称少佐は眉をつり上げていった。

「どういう意味だ!こら上飛曹!頭を撫でるな!」

雪に抱きつかれ、頬をふにーと伸ばされている少年を
尻目に唐橋飛曹長が老人問う。

「あの…失礼ですが、貴方が私達の上官なのでは?」

老人は皺のよった眼を飛曹長に向けた。

「ん?いや、ワシは整備兵長じゃよ?お若いの」

「ど、どうして海軍の制服を着ているのですか!?」

「んー…あ…これ、ツナギじゃなかったの?」

格納庫の奥から若い整備兵が汚れた整備服を持ってきた。

「整備長!ツナギじゃないですよ!ソレ!こっちに着替えてください!」

半ば痴呆が入り始めているの老人に子供にしか見えない将校。

私は、もしかしてとんでもない隊に配属されたのではないか?
と背筋が寒くなった。



36:名無しさん@ピンキー
14/07/12 10:31:30.20 +WENnnaZ
>>35
GJ続けー!
でも雪は本当の上官だと気付いた時点で真っ青になって手のひら返す感じのが好み

37:名無しさん@ピンキー
14/07/29 19:14:27.85 0h+qKXwF
マフィアの女って言うと
派手な格好して男漁りしまくるビッチか、
はたまた死んだ男に身を尽くす黒ドレスの女か
冷酷な暗殺人形(セックスも機械的)か

38:名無しさん@ピンキー
14/08/02 10:12:14.88 lDO7+JIX
この場合マフィアは日本の極道の女たちも含まれるのか?

39:名無しさん@ピンキー
14/08/16 10:30:20.51 S6IkLj+a
極妻は派手な立ち回りできんけんのぉ…。

40:バラグチオンの疾走
14/08/17 23:04:24.65 FcR8/cOL
どうもご無沙汰です
続き投下します。しかしエロは無いです

41:バラグチオンの疾走
14/08/17 23:05:19.73 FcR8/cOL
 アニーシャの戦車中隊は戦線に復帰した。
 「同志中尉。待っていたぞ」
 アニーシャ中隊の姿を見るとブハーリン少佐が待ち構えていた。
 「着いて早々で済まないがすぐに攻撃準備だ」
 「すぐにですか・・・」
 こんな命令は今まで何回もあった。着くなり突撃せよと急き立てるのは悪い兆候だ。
 「そうだ。すぐにだ。敵をすぐに攻撃せよ」
 NKVDのアラ・ボブリコフ中佐がアニーシャへ冷たく言う。太り気味な中年女性であるボブリコフは眼鏡もかけているせいか余計に威圧的に見える。
 「了解です同志。すぐに準備します」
 アニーシャは慌てて敬礼し了承したと意志を示した。反逆者とスパイを取り締まるNKVDに逆らう態度を見せると何をされるか分からないからだ。
 「あのチェキストババア。偉そうに」
 ペーチャは尊大なNKVD中佐を恨む。
 「愚痴を言っても仕方ないわ。すぐに準備して」
 まだぶつぶつ言うペーチャをアニーシャは中隊へ向かわせる。
 「はあ。貧乏くじか」
 アニーシャからため息が出た。
 そう貧乏くじだった。アニーシャの戦車中隊は再編成で定数の10両が揃っていたがこの攻撃で半分の5両に減ってしまったのだ。

42:バラグチオンの疾走
14/08/17 23:06:23.96 FcR8/cOL
 「あそこは敵重戦車の巣ですよ!何故教えてくれなかったんです!」
 アニーシャは退却するとすぐに指揮所へ向かいブハーリン少佐へ怒鳴り込む。
 「まあ、その。作戦開始まで時間がなくてな」
 バツの悪そうな顔でブハーリンは答える。
 アニーシャ中隊は狙撃兵大隊と攻撃に出た。すると攻撃目標の村から最凶の敵が現れた。ドイツ軍最強の戦車であるティーガーⅠ重戦車だ。
 アニーシャ中隊は突撃して距離を縮め至近距離からティーガーⅠを攻撃しようとしたが88ミリ砲の長射程はアニーシャ中隊を近づけさせなかった。狙撃兵大隊は戦車の援護が受けられずドイツ軍擲弾兵の銃撃に倒れた。
 「ブロワ中尉それがどうしたと言うのです。敵が強力なのは当然でしょ」
 ボブリコフが興奮気味のアニーシャへ諭すように言う。
 「もしも敵に重戦車がいると知っていたならあんな酷い戦いにはなりませんでした」
 アニーシャは構わず反論する。
 「自分の失敗を私やブハーリン少佐のせいにするのか?見苦しい」
 ボブリコフはアニーシャを見下す。この攻撃の失敗をアニーシャにあると見ているようだ。
 アニーシャはボブリコフの考えが分かり唇を噛みこれ以上の抵抗を諦め「そのような事はありません」と自分の非だと認めるしかなかった。
 「しかし同志中佐。これで戦力は無くなりましたよ」
 ブハーリンは恐る恐るボブリコフへ言う。
 「増援が来るのを待っている暇は無い。あの村に居る敵を倒さねばファシスト共を逃がす事になる」
 ボブリコフの言う情報はアニーシャには初耳だった。
 「同志中佐。敵情をお教え願います」
 アニーシャは畏まって求めた。
 「良かろう。ここより西へ10km先に3個師団の敵が包囲されている。その包囲された部隊を救援しようと戦車師団を伴う敵軍団が近づいている。また包囲されている敵も救援部隊と合流しようと脱出を図っているのだ」
 ボブリコフは机に置かれた地図を指しながら説明する。そこには楕円形の包囲の輪へ近づく一本の太い矢印が描かれていた。
 「我が部隊はここ。包囲の真後ろと言える所だ。ここから攻めて脱出を図る敵を突き崩すのが目的だがあの村の敵部隊が殿となって邪魔しているのだ。これが今の敵情だ理解できたか?」
 「はい分かりました」
 これでアニーシャはこの性急な状況が理解できた。せっかく包囲した3個師団の敵を逃してはいけない。救援部隊と合流する前に包囲した敵を叩きたい。だから急ぐのだ。
 「ならば準備をしておけ。いつでも出撃できるように」
 アニーシャは答礼して指揮所を出た。

43:バラグチオンの疾走
14/08/17 23:08:32.91 FcR8/cOL
 「次の戦いで全滅ですよ!まったくあの少佐はババアは!」
 ペーチャはアニーシャから指揮所での事を聞くと大いに怒った。
 「運が良ければ敵は退却しているかもしれないわ」
 アニーシャはどこか投げやりに言う。
 「だと良いですが」
 ペーチャの憂いは現実となる。
 すぐにまた出撃命令が出た。今度は空軍の攻撃機が爆撃をし砲兵の射撃の後での前進となった。
 「これでやられていたらいいけど…」
 弾幕を眺めながらアニーシャは僅かな希望を抱く。
 だが結果は同じだった。
 爆撃か砲撃のお陰かティーガーは1両しか出てこなかった。しかし5両のT34を相手取るのは1両だけで十分だった。
 「私の中隊が・・・」
 とうとうアニーシャの戦車中隊は戦車の全てを失う。アニーシャの乗るT34も88ミリ砲の餌食となり燃えるT34からリアナと共に脱出した。
 「1両の敵戦車にやられるとは情けない」
 アニーシャは指揮所で報告するとボブリコフが罵った。
 「責任は私にあります…」
 アニーシャはそうとしか返せなかった。
 「心配しなくていいわ。懲罰部隊送りにはしないから。その代わり戦車部隊の指揮を続けなさい」
 ボブリコフの言葉に安堵もしたが不思議な点があった。
 「補充の戦車があるのですか?」
 「補充ではない。現地調達した戦車だ」
 アニーシャはどういう事かと訝る。
 「行って確かめなさい」とボブリコフが言うのでアニーシャはその現地調達の戦車の所へ向かう。
 「アメリカの戦車だ」
 そこにあったのはアメリカ製のM4シャーマン戦車である。

44:バラグチオンの疾走
14/08/17 23:10:15.64 FcR8/cOL
 「どうやら我が軍が使っていたのをドイツ軍が鹵獲し使っていたらしい。放置されていたのを回収したのだ」
 いつの間にかブハーリンがアニーシャの傍に来ていた。
 ソ連はドイツとの戦争が始まってから米英からの支援を受けていた。その支援で供与された物の中には戦車もありイギリス製のマチルダ歩兵戦車にアメリカ製のM4シャーマン戦車があった。ソ連軍はその米英製兵器を装備して戦っていた。
 「回収したのは2両だ。これでまた戦うんだ」
 「はい。ありがとうございます!」
 ボブリコフの言いなりかと思ったら裏ではしっかりやっているようだ。歩兵にならずに済む事にアニーシャは感謝した。
 「この戦車であの重戦車とやるんですか?」
 リアナはM4を見るなりぶっきら棒に言う。
 「不満なの?」
 アニーシャは何がリアナの不満な点なのか気になった。
 「この戦車は結構やられ易いんですよ。聞いた話だとT34よりも装甲が薄いらしいです」
 アニーシャ達が乗っていたT34/85は最大装甲厚が90ミリあるが目の前にあるM4A2シャーマン戦車は最大装甲圧が62ミリである。
 「あの重戦車の前じゃT34でもアメリカ戦車でも同じさ」
 ペーチャがあっけらかんと言う。
 「けどこっちもIS重戦車にして欲しいです」
 リアナはそれでも不満なようだ。
 「ねえ隊長。この分からず屋に言ってやって下さいよ」
 ペーチャはアニーシャに振るが答えない。
 「隊長?」
 アニーシャはM4戦車を眺めながら何か考え中のようだった。しかも暗い顔で。

45:バラグチオンの疾走
14/08/17 23:11:13.77 FcR8/cOL
今日はここまで続きます。

46:名無しさん@ピンキー
14/09/09 00:21:38.67 Uog/tEqo
ルーデル閣下

47:名無しさん@ピンキー
14/09/09 17:51:47.57 7I8BcY40
ロリ女軍曹「よーしィ、デブ二等兵さん!
お前の特技をようやく見つけたんだから」

デブ二等兵「サー、イエス・マム!」

48:名無しさん@ピンキー
14/11/06 16:59:58.12 ucx1z9Ah
バグラチオンじゃないのか?


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