14/05/22 07:16:56.67 yqz7nqtm
ブスッ、ブスブスッ、プッ、ブッスゥゥゥゥ……
「あ、あっ、セ、センパイ、も、もう、あっ……」
もう、あたしのおしりの穴は、空気が漏れ出るのを、抑えきれなくなっています。
中身が洩れ出てしまう寸前の、熱く湿って濁った空気が、必死に窄めているはずのおしりの穴の隙間から出てきていました。
「きゅ、90パーセント、90パーセントですっ……!」
「ふふ。まだ5分経ってないけど、そう言うなら、仕方ないわね」
意外にも、先輩は物分りがいい様子で、あたしの体から離れました。
「いいわよ。トイレに、いっても」
「え……」
いつもだったら、トイレの中にまでついてくるはずなのに、先輩はそうしません。
「え、あの……?」
「どうしたの? ついてきて欲しいの? ウ×チするところ、見ていて欲しいのかしら?」
「そ、そんな、ことは……」
「はやく、いってらっしゃい」
「は、はい……」
不可解さを抱えつつ、あたしは、おなかとおしりを押さえて、滑稽なぐらいの内股になって、旧校舎のトイレに向かいました。
「!!??」
その玄関先で目にしたものは、“検分中につき、立ち入り禁止”の看板とバリケードでした。
「知らなかったの? 旧校舎は、取り壊しになるのよ」
「そ、そんなっ……」
だから先輩は、ここまであたしを引っ張ってきたのでしょう。
「一番近いトイレは、プールのところよ」
「あ、あぁっ……そんな……」
道のりにして、5分はかかる距離を歩かなければなりません。
「無理、です……」
もう、そこまでいける我慢は、できそうにありませんでした。
「が、我慢、できません……も、もう、洩れちゃう……」
「あらあら」
おなかとおしりを必死に押さえたまま、あたしはもう、一歩も動けませんでした。
「こういうものがあるけれど?」
「!?」
そんな様子のあたしに、先輩が差し出してきたものは、白色透明のビニール袋でした。
「おもらししたり、あたり構わず撒き散らしたりするよりは、いいんじゃないかしら?」
もう、そのあたりの木陰でウ×チをすることしか考えていなかったあたしは、先輩の手のなかにあるビニール袋が、光るように見えました。