女の子が露出する/させられる小説 その8at EROPARO
女の子が露出する/させられる小説 その8 - 暇つぶし2ch100:名無しさん@ピンキー
14/01/03 02:49:42.83 ASgcl6BV
「……や、まぁ……うん」
「……もう、自分で言っといてどうしたのよ」
翔太は目を横に逸らして固まっている。
しかし、その気持ちは十分に理解することができる。
いつもの花梨の扱いには慣れているが、今の花梨となると話は別なのだ。
一日目はまだ、花梨をからかったりできてたんだけどな……。
あのときはまだなんとか平気だった。
今は……正直少し緊張してしまう。
にしても花梨の脚、ほんとに綺麗だな……。
代わって自分のあぐらの上に乗せられた足を眺める。
その肌は透き通るように白く、きめ細かい。
あぐらの上でもぞと動くたびに、男心を刺激される。
ふくらはぎから上に視線を上げていくと、思わず触りたくなるような太ももが―。
「あー……、恭一あたしの脚ずっと見てる」
……っ!
「わ、悪いか?」
突然図星を突かれて、精一杯強がって見せる。
「あははっ、そんなムキにならないでよ。……全然。恭一なら、見ていいよ」
翔太にもたれ掛かったまま、スルリと脚を立てる花梨。
脚を立てたことで出来た浴衣の切れ目から、誘うように内ももが露出される。
…………もし。もしこれで花梨と二人きりだったなら、俺は今どうしていただろうか。
必要以上に色っぽい花梨に、股間はもう何度目か分からない主張をし続けている。
旅館の一室で酔っ払った男二人と女一人。
一日目と同じく酔っ払った花梨の胸元は軽くはだけ、柔らかそうな胸の谷間が見えてしまっている。
その花梨が、猫のようにごろごろと俺たち二人に甘えている。
こんな状況で興奮しない方がおかしいというものだ。
胸に湧き上がった興奮が、口を軽くする。

101:名無しさん@ピンキー
14/01/03 02:50:31.77 /ydn2u2H
期待支援

102:名無しさん@ピンキー
14/01/03 02:56:31.58 ASgcl6BV
「それにしても、今日の花梨の格好はすごかったよな……」
「……そ、そう?えー……、そんなにだったかなぁ」
「いやいや、あれはちょっとエロすぎだって……。脚、ほとんど見えてたじゃん」
「そ、そんなことないでしょっ。ねぇ、翔太?」
「い、いや~。あれはちょっとエロすぎかな。正直俺も……」
危うくその先も言いそうになってしまったのか、慌てて口を手で押さえる。
「……ふ、ふーん。…………でもそれってさぁ」
花梨がすっと立ち上がり、こちらを振り返る。
……なんだ?
と、花梨の手が浴衣の足元に伸びる。
そして一瞬真っ赤な顔でこちらを見たかと思うと……ゆっくりと、その前を開き始めた。
「……っ!?」
ちょ、え、おい……っ。
少しずつ花梨の脚が露になっていく。
「……」
翔太も固まったまま花梨を見つめている。
「……だいたい、こんなもんでしょ?」
脚をおよそ膝上くらいまで露にして、花梨が尋ねてくる。
「…………」
「…………」
変な空気が部屋にただよい始める。
花梨は顔を赤く染めてこっちをじっと見つめている。
……興奮が頭を満たしていく。
普段は言えない軽口が口をついて出てくる。

103:名無しさん@ピンキー
14/01/03 02:57:19.16 ASgcl6BV
「……いや、そんなもんじゃなかったな。なぁ、翔太」
「…………ああ。こんなもんじゃ……」
漂う雰囲気に押されているのか、翔太は俺の言葉をオウム返しにしてくる。
「……ふーん?」
花梨の脚がもじもじとこすり合わされる。
心なしか花梨の口もとは緩んでいるように見える。
「……じゃあ、このくらい?」
真っ赤な顔で花梨はさらに上まで浴衣を開いていく。
膝上を過ぎ、太ももが見え始める。
「…………」
男二人はその脚に釘付けになったまま、しかし言葉は返さない。
「…………」
……さらにゆっくりと時間をかけて太ももの半分が露になる。
しかし、花梨の手は止まらない。
さらにそのまま……太ももの真ん中を通り過ぎ……もう、下着が見えそうなほどというところまで……。
「……っ。か、かり……」
「……これくらい?」
花梨、と声をかけようとして、その艶めいた声に遮られる。
「あ……」
「う……」
ほとんど丸見えになった花梨の下半身。
おそらく、後少しでも手を動かせば下着が見えてしまうだろう。
自ら浴衣を広げている手。
頬を染めながらじっとこちらを見つめる目。
聞いたことがないほど艶っぽい声。
その全てにあてられて、動くことも声を発することもできず。
ただ、股間を膨れさせることしかできない。

104:名無しさん@ピンキー
14/01/03 02:58:05.07 ASgcl6BV
「……」
「……」
部屋に一瞬の沈黙が流れる。
「……なんちゃってねっ。あはは、恭一と翔太固まりすぎっ」
その沈黙を崩すように、赤い顔のままぱっと明るい声を出す花梨。
その声に、我に返ったように体の自由が取り戻される。
「ば、馬鹿。……お、おい恭一、もう寝ようぜ」
「あ、ああ。そうだな、今日はもう寝よう」
これ以上は本当にまずい。
いつ、自分の理性が失われても不思議ではない。
「ごーめーんー。ちょっとからかい過ぎちゃった?」
「う、うるせ」
目の前で勃起してしまったことが今さらながらに恥ずかしくなる。
「……どうしよう。なんか、二人とも可愛い……」
「カッコいいと言ってほしいねー」
捨てセリフを吐きつつそそくさと寝室に戻る準備をする翔太。
「カッコいいよ。カッコいいんだけど……。でも……今の二人は、なんかすごい可愛い」
花梨は翔太の捨てセリフに馬鹿正直に答える。
花梨のやつ、ストレートすぎるだろ。
なんか吹っ切れちまったのか……?
と、昼間の自分たちのセリフを思い出す。
『旅行中くらいさ、ちょっと開放的になってもいいじゃんね』
『恭一も翔太も、そうなの?』
……。
『……本音。…………。……恭一もこれから全部本音で話す?』
『いいよ、話す』
『ほんとのほんとーに、全部の全部だよ?あたしだけ恥ずかしいとか嫌だからね?』
『分かった……全部、本音で話す』
……まさか、あれで花梨の中の何かが変わったのか?
まぁ、今日は考えるのはよそう。
「変なこと言ってないで、寝ようぜ」
「……そうだね」
「あ、あたしも一緒に寝る……っ」
「は、はぁ?」
な……、次は何を言い出すんだこいつ……。
「な、何言ってんだお前」
「だって。せっかくの旅行なんだよ?一人で寝るのって、さびしいじゃん」
こ、これが花梨の本音なのか……?
それとも酒で大胆になり過ぎてるだけか?
なんにしても、ふっきれすぎだ。
このままじゃ、こっちの理性が……。

105:名無しさん@ピンキー
14/01/03 03:00:05.85 ASgcl6BV
結局、花梨の頼みを断ることはできなかった。
今の花梨に甘えるようにねだられると、どうしても嫌とは言えない自分たちがいる。
それに、正直言って自分だって嫌なわけじゃない。
ただ、嫌というよりは困るわけだけど……。
「なんか、不思議な感じだね。ふわふわしてるっていうか。別の世界にきちゃったみたい」
横から花梨の呟きが聞こえる。
この部屋に布団は3つ敷いてあり、男二人が花梨を挟むようにして横になっている。
「確かに、現実感はほとんど無いかもな。田舎町だからなのかね」
「田舎ってそういうとこあるよね。生活も雰囲気も変わることで、現実感を失うというか……」
「そうなんだ。なんか不思議だね……」
…………。
話は耳に流れ込んでくるものの、しっかり聞けているかというと良く分からない。
右側から伝わってくる花梨の存在に、自意識のほとんどを奪われてしまっている。
……正直言って、襲ってしまっても文句は言われないような状況なんじゃないか?
ちらと右の花梨を見つめる。
花梨は上を向いているため、その表情は読み取れない。
……とは言ってもな。
そもそも翔太がいるのに何考えてんだ俺は。
……俺が変な気を起こして、もし花梨が気分を損ねてしまったら。
この旅行を通して花梨との親密さはさらに急激に高まっている。
今の花梨との関係性が崩れてしまったらと考えると、うかつなことはできない。
「…………」
一日目の夜が思い返される。
あの時のはだけた胸元から見えた花梨の谷間……。
白くて大きくて、本当に綺麗だった。
花梨のやつ、体が女らし過ぎるんだよ……。
と、右側で花梨がごそりと動く。
その動きで、思考が現実へと戻される。
そうだ、変なことは考えなくて良い。
これならまだ、今日の観光のことでも考えてたほうが……。
脳裏にまた花梨のミニスカ姿が浮かぶ。
…………。

106:名無しさん@ピンキー
14/01/03 03:03:21.38 ASgcl6BV
会話が途切れてしばらく経つ。
部屋の端からは翔太の寝息が聞こえてくる。
…………。
脳裏からはいつまでたっても花梨の姿が離れない。
ワンピースではしゃぐ姿。
俺を心配そうに覗き込む視線。
恥ずかしそうにスカートの裾を抑える手。
恭一なら良いよ、と告げたその声。
…………良いか。
本音で話しちまっても良いんだもんな。
花梨だって恥ずかしい本音を話したんだ。
正直な褒め言葉を言うくらい、どうってことないはずだ。
「……なぁ花梨」
「ん……?」
「お前、あんなに脚綺麗だったんだな」
「……どうしたの、突然」
花梨にだけ聞こえるような小さな声で話しかけると、花梨もこちらに顔を傾け同様の小さな声で返してきた。
「いや、今ホントにそう思って」
考えなしに、思うままに言葉をつなぐ。
「ほんとに?……ありがと」
はぁっ、と耳に熱い息がかかるくらいの耳元でささやかれる。
…………ッ。
「正直……すげえ可愛かったよ。今までにないくらいドキドキした」
「…………っ」
花梨が息を呑むのが分かった。
「ずっと寝ようとしてたんだけどさ……なんかずっと花梨のことばっか頭に浮かんできちまって。
 それで、何となく話しかけちまった。……すまん、いきなりこんなこと言われても困るよな」
「……ううん。そんなことない…………嬉しい」
ごそりと花梨の体がこちらに寄せられる。
花梨……っ。
湧き上がる気持ちが抑えきれなくなる。
ふと右手に当たった花梨の手の感触。
そのまま反射的に、花梨の腕を握った。

107:名無しさん@ピンキー
14/01/03 03:29:46.07 VACq2z0I
第一部は以上です。導入的な部となります。
第一部『芽生え』第二部『覚醒』第三部『白滝祭』という副題でいきたいと思っています。

蛇足ですが、前作『凛子さん』へのコメントをしてくれた方々、ありがとうございます。
とても嬉しかったです。

>>101
支援ありがとうございます。
自分で連投規制の支援をしようとして、失敗して恥ずかしいところだったので助かりました。

108:名無しさん@ピンキー
14/01/03 03:32:51.88 BG2I+XN1
ほんのりエロスな露出ものをここまでの量とクオリティで書ける人がまだ残っていたとは!
続きをはやく読みたい!

109:名無しさん@ピンキー
14/01/03 03:44:07.17 kJh36W7i
シチュの設定読んだだけで凛子さんの作者だと分かった
去年の夏から待ち続けた甲斐があったというものだわ本当に・・・
二部三部も大いに期待しております

110:名無しさん@ピンキー
14/01/03 03:58:41.52 /ydn2u2H
凛子さんの作者様でしたか!
読みやすい文章で、徐々に理性がなくなっていく描写は、期待を高めずには
いられないですね。
ヒロインの名前も可愛らしくて、非常に親しみやすいです。

これからの展開を楽しみにしています。

111:名無しさん@ピンキー
14/01/03 04:09:21.99 T43H8sAi
花梨かわゆすぎ
たまらん

112:名無しさん@ピンキー
14/01/03 16:29:26.99 jX1MgV3E
>>77
それも却下

113:名無しさん@ピンキー
14/01/04 01:10:52.48 qrUiRNTw
花梨ちゃんとっても可愛いです
続き期待してます

114:名無しさん@ピンキー
14/01/04 17:50:21.17 PeC0DM/7
続き待ってます。
花梨たそ~

115:名無しさん@ピンキー
14/01/06 06:37:58.22 G0RSc3zx
ここの住人はこういうのどうなの?
スレリンク(erochara2板)
新スレもできたみたいだが
スレリンク(erochara2板)
一人称の告白SS風味でいいなーと思ってる

116:名無しさん@ピンキー
14/01/06 16:17:35.12 0UEDWaBP
>>115
少なくて判断が難しいな過去ログの保管庫とかないの?(意訳:好きだからもっと読みたい)

117:名無しさん@ピンキー
14/01/08 06:47:01.38 UFLarsYf
朝からなんですが、投下します。
年末に書いた「委員長」の正統派続編です。

118:聖母来襲01
14/01/08 06:50:14.30 UFLarsYf
私は夢を見ていた……。

父と母がいる。その目の前に、私がいる。
久しぶりに一家団欒をしているんだろうか?

何かを言っているように聞こえる。でも、聞こえない。どうしたの?何を言ってるの?
私が近づくと、次第にはっきりとした声が耳に入って来る。

「理絵!何て事してるの!」
「理絵!私達は、お前をそんな風に育てた覚えはないぞ」

怒られている。私、今怒られてるんだ。
謝らないと。でも、何して怒られているんだろう?それが分からない。
学校のテストかな?でも、いつも通りの点数は取ってるよね……。
家の仕事も、ちゃんとやってるよ?2人共、知ってるでしょう?
怒ってないで、言ってよ。何に対して怒っているのか、ちゃんと言ってよ。
このままじゃ、私、2人を嫌いになっちゃうよ。
謝ればいいの?そしたら止めてくれる?

……。
あれ?私、今何も着てない……。夢の中だから?

あ、分かった。どうして怒られているのか分かった。
そうだよね。怒られて当然だよね。勝手な事して、それで怒られているのに気付かないなんて、
私って間抜けだなぁ……。

「さあ、帰りましょう。今日はゆっくりお話ししましょう」
「父さん有給を使って、みんなに旅行をプレゼントしてやるぞ」

やった!私も連れてってくれるんでしょう?久しぶりだなー、旅行なんて。
お母さんと話をするのも久しぶりだね。いつも、少ししか会話しないもんね。

「だから、早く服を着なさい。なんてみっともない事しているの」
「こんなところにいたら、理絵は悪い子になってしまうぞ?服を着なさい」

……悪い子になんてならないよ?私は今までも、これからも、ちゃんと良い子でいるよ?
一度帰るだけだよね?また、ここに来ていいんでしょ?
駄目?どうして駄目なの!?
ここは私の見つけた居場所なの!2人にそれを決められる筋合いなんてないわよ!
いいじゃない!2人とも、仕事してればいいじゃない!いつもいつも優しい事言って、
それで私が幸せだと思ってるの?
文句だってあるわよ!無いわけないじゃない!でも我慢してたの!!
2人が振り向いてくれるように、ずっと我慢してたの!

お願い……取らないで、私の幸せを。ここにいれば、私は幸せなの。だから取らないで……。
2人の事、大好きだよ?だから、私のワガママ聞いてよ。あなた達の子どものワガママを聞いてよ。
帰りたくない……。
あんな寂しい家なんて……もう、こりごりだよ……。

119:聖母来襲02
14/01/08 06:53:29.12 UFLarsYf
・・・・・・

「……はぁ…」
何て夢を見ているんだ。泣くほどの事じゃあないじゃない。
家に居て寂しいと思う事はあるが、泣くほど寂しいわけないじゃない。
一人だと気楽だし、何のしがらみもないし、決して嫌なわけじゃない。
でも、美也ちゃんや田中君と、別れなければならなくなったら……泣いちゃうね。絶対。
2人とも、もう私のかけがえのない存在なのだから。
それを引き離そうとしたら……その時は、たとえ両親だって……許さないから。

……目を覚ましたのは、私1人だけだったらしい。
美也ちゃんも、田中君も、よく眠っていた。ふふっ可愛い寝顔。
ちょっとイタズラしちゃおうかな。マジックで顔に何か書いてみたり?面白そう。

いや、もっとイイ事あるじゃない。
せっかくなんだし、ちょっといやらしいイタズラしちゃおうかな?

目の前の田中君を無視して、私は美也ちゃんに顔を近づける。
ああ、可愛い美也ちゃん。私はレズビアンじゃないけど、この可愛さの前にはときめかずには
いられない。すぅすぅと眠るその顔は、誰もを幸せに出来るだろう。

「美也ちゃん。美也ちゃん」
声を抑えて話しかける。起きないよね?
「美也ちゃん、キスしていい?」
返事はない。
私は美也ちゃんの唇に狙いを定め、優しくキスをした。
あ、笑った。私のキスで笑った。はぁ……はぁ……たまんねぇ……。

ん?なにか胸に違和感が……さっきから、温かい空気を感じる。

その正体は、田中君の吐息だった。乗り出した私の胸は、田中君の顔を跨いでいる。
そのせいで、私の胸を顔に押し付ける形になっていた。やだなぁ……眠りながらでも田中君は変態だね。
ちょっと動いてみる。田中君の口に私の乳首が当たるように。あ、もうっ吐息がくすぐったいよ!
「……ほーらおっぱいの時間ですよ~」
田中君は眠っていて、私の声は聞いていない。でも、口は無意識のうちに、乳首を吸うような動きをしていた。
うう……くすぐったい……でも声を出したら起きちゃうかもしれない……。
「う……んふ……んふふふ」
ああもう。吸いすぎ吸いすぎ!敏感な場所なんだから、少しは手加減して!

「…………ふう」
吸われてしまった……あんなにたっぷり吸われてしまった……しかも、両方のおっぱいを。
朝っぱらから、どうしてそんなに変態なの?むしろ感心してしまうわよ。

さて、
人のおっぱい吸っておいて、このままで終わりじゃないって分かるよね?
今度は私のターン。でしょ?

私は田中君の下半身に狙いを定めた。
私の想像通り、田中君のズボンは膨らんでいた。

120:聖母来襲03
14/01/08 06:56:40.43 UFLarsYf
ズボンをゆっくり下ろしていく。これ、難しいな……。
起こさないように、寝転がっている人のズボンを脱がすのが、こんなに大変とは……。
それに、ズボンを下ろしても、まだパンツが残っている。
田中君は、トランクスでもブリーフでもなく、ボクサーパンツを穿いていた。
どんなパンツを穿いているにしろ、脱がしにくいのは変わらない。
しかし、困難が多いほど、達成できたときの喜びは、また格別なものなのである。
…………脱がしにくいんだから、ちんちん大きくしてんじゃないわよ!

「……はぅ」
ちょっと見入ってしまった。昨日見たはずなのに、やっぱり凄い。
クラスメイトの、しかも好きな人のおちんちんを見るのは、とっても刺激的。でも見ちゃう。
……これ、大きくなってるんだよね?
あれだろうか。朝勃ちってやつ?そういう知識はあるけど、本物ってあまりお目にかかれないからなぁ……。

チョン、と、指でつついてみた。あ、ピクピクしてる。
もう一回つつく。また動いた。楽しい。
ちょっと硬くなってるのかな?そんな気がする。指で触ると温かい。不思議。
カーテンを閉めていても、少しだけ朝日が部屋の中に入って来る。それでも中は暗いままだ。
2人を起こさないようにしないとだから、電気もつけられない。
だから私は、アレが良く見えるように、顔を近づけている。

……キスしてみようかな?

いやんっ!そんなはしたない事出来ない!私はまだ、純真な乙女なのよ!
クンクンと匂いを嗅ぐ。不思議なにおい。これ、食べられるのかな?
食べたくないなぁ……。ちょっと舐めるくらいならいいけど……。
ちょっと舐めるだけ……ちょっとだけ味見するだけ……。

「委員長。これは何の真似?」
突然、私のアソコに吐息がかかる。田中君だ。田中君が、私のアソコに向かって喋っているんだ。
私は今、彼のちんちんに対面している。
ズボンとパンツを脱がす時は、一旦ベッドから降りたけれど、脱がし終えてから、またベッドに戻った私。
その姿勢は、えっと……何て言ったっけ?シックスナイン?という姿勢になっていた。
もちろん狭いベッドの上で、そこまで綺麗な姿勢にはなっていないが、それでも、私と彼が、互いの股間
に顔を向けているのは変わらない。

「委員長?」
私はタヌキ寝入りする事にした。寝てます。私、今寝てます。起こしちゃダメです。
……ひぅ!そこいじっちゃダメーッ!そこ、女の子な大事な場所だよー!!
何かされてる!田中君に何かされてる!寝たふりしてるから見れないけど、何かされてる~っ!!
指でつつかれてる?アソコとアソコの毛が触られている感覚がある。
人が寝ている間に大事な場所に悪戯するなんて、なんてエッチな奴!……ひぅっ!

吐息が当たる。毛が引っ張られる。割れ目を擦られる。そこダメ!そこは敏感すぎるからダメ!
泣いちゃうから!いくら好きな人だからって、こんな事されたら泣いちゃうから!
楽しみすぎだよ!私、そこまで許してないよ!そんな……あれ?

目を開ける。目の前のおちんちんがピクピク動いている。そして、その先っぽが濡れていた。
おしっこじゃないよね……?じゃあ何だろう?精子?違うかなぁ……。
男も女と同じで、濡れる事があるんだろうか……。保健の授業であったような、なかったような……。

私は目の前の不思議な光景に釣られ、思わず先っぽを舐めてみた。
次の瞬間、私の口の中にドロっとした液体が放たれた。

121:聖母来襲04
14/01/08 07:00:07.26 UFLarsYf
「……ひっ」
悲鳴を上げたかった。それは紛れもなく精子だった。
ポカンと口を開けている私に、容赦なく精子が入り込んでくる。何これ?ドロドロで、ベトベトで、しかも苦い。
動けない。喋れない。何も考えられない。
ピクピクと小刻みに震えるおちんちんは、私の口の中に全ての精子を入れようと躍起になっている。
助けて!鼻につく匂いが、苦味のある液体が、私の口を、心を蝕む。

「委員長!」
「!!」
ボーッとしていた私に、田中君は声を掛ける。
びっくりした。凄くびっくりした。こんな時に急に声を掛けるなんて……いきなり大きな声出すなんて……。

ごっくん。と喉を鳴らして、私の口の中は、突然からっぽになった。

……飲んでしまった。私アレ飲んじゃった……。全部飲んじゃったよー……。
「委員長。ゴメン、大丈夫か!?」
「……うえ~ん苦いよ~気持ち悪いよ~」
泣いてしまった。なにが悲しくて朝っぱらから、あんなもの飲まなきゃいけないんだろう。
「飲んだ……?吐き出せ!吐き出すんだ早く!」

もう散々だ。
急いで洗面所に向かうと、私は何度も何度もうがいをした。それでも、吐き出せたのは少し。
ほとんどを飲み込んでしまった。喉が気持ち悪い。トラウマになってしまいそう。

騒ぎを聞いて、田中夫妻が起きてきた。何があったかって?言えるわけないじゃない。
お母さんには、嘘をつかないと誓ったけど、これは言えない。言える訳ない。
「あなた達の息子の精子を飲みました」なんて絶対に言える事じゃない。
なんと答えようか窮しているところに、美也ちゃんがやって来て言った。

「みやが、ねているりえっちに、イタズラしたの。ごめんなさい」
私が、その嘘に話を合わせる。夫妻は納得した顔で去っていった。
「ありがとう美也ちゃん」
「……うん」
「もしかして、見てた?」
「とちゅうから。りえっちだいじょうぶ?」
「うん、もう平気」
嘘だ。気持ち悪いのはそう簡単に取れない。でも、美也ちゃんの優しさに救われたのも事実。
だから、さっきよりマシになったのは本当。
「かっちゃん。どうしてこんなことしたの?」

美也ちゃんは少し怒っているようだ。私が急にベッドから洗面所に向かったので、只事ではないと
感じたのだろう。そして、その原因も見ているようだ。

私が吐いている間、何も出来ずに見守っていた田中君は、1人項垂れていた。

122:聖母来襲05
14/01/08 07:04:06.11 UFLarsYf
朝食の時間。
トーストと目玉焼きにサラダという、テンプレートな食事を取った。
それほど手間はかかっていない料理だが、私の家ではコーンフレークが定番なので、
わりと豪勢に見えた。
……にしてもこの前掛け、どうにかならないかなあ~。「乳首隠れないんだってば!」なんて言えないんだけどね……。
昨日は、昼も夜も当然のように乳首を引っ張ってきた美也ちゃんが、今朝は静かだった。
まだ怒っているんだろうか……。

・・・・・・

朝食を終えて、私は後片づけを申し出た。
昨日は全く手伝いをしていない。泊めてもらっておいて、このままでいるのは居心地が悪い。
素っ裸に前掛け一つで、食器を下げる私。珍しそうに見つめる田中家の男達。
見たけりゃ見れば?と思う反面、やっぱり恥ずかしかった。

部屋に戻ると、美也ちゃんが話しかけてきた。
「りえっち」
「何?美也ちゃん」
「かっちゃんって、ひどいやつ?」
「?……どうして?」
「だって、あさ……」
「ああ……いいのよ、気にしないで」
「だめ!りえっちのこと好きだから、気にする!」
美也ちゃんはどうしても気になるようだ。自分の好きな人がした事に。友達の私がされた事に。

「あのね、美也ちゃん……」
何となく言い出しにくい。だって、半分は自業自得なんだから。
田中君のした事は確かに非道い。でも、私がズボンを脱がしたりしなければ、あんな事にはならなかった。
だから、私は今朝の一件を蒸し返さないようにするつもりだった。
少なくとも、美也ちゃんを巻き込まないようにするつもりだった。
しかし、美也ちゃんは見ていた。全てかどうかは分からないが、決定的瞬間は見ていたようだ。
そのおかげで、私は田中夫妻に怪しまれずに済んだのだが、美也ちゃんは誤魔化せなかった。

「ごめんなさい美也ちゃん。あれは、私のせいなの」
私は正直に謝った。その方がいい。私は美也ちゃんと一緒に居たい。だから、隠しごとをして壁を作ったって
何のメリットもないし、下手すると距離を作ってしまうかもしれない。だから謝った。

美也ちゃんは、よく分からない顔をしていた。
さきほどの苦しそうな私の顔を見たせいかもしれない。それでも一応言ってみた。
今なら田中君がいない。彼が汚れたシーツを処分しに行っている今が、一番のチャンス。

「りえっち。よく分かんないけど、いいんだね?」
「うん。私は田中君の事好きだよ。それは変わらない」
「分かった。みや、もう気にしない」
通じたようだ。ありがとう美也ちゃん。

その時、ちょうど田中君も戻ってきた。シーツは洗っただけらしい。怪しまれないかな?ちょっと心配。
「父さんは仕事に行ったよ。急に会社に呼ばれたらしい。母さんも買い物に行ったから、見られずに済んだ」
そうか、良かった。
「かっちゃん……りえっちのこと、きらい?」
美也ちゃんが田中君に話しかける。
「みや、見ちゃったよ?かっちゃんのしたこと。あれは、わるいこと?」
「……美也」
「かっちゃん。みやにも、同じことして」

美也ちゃんは真剣だった。

123:聖母来襲06
14/01/08 07:13:47.48 UFLarsYf
「委員長……」
「あのね、美也ちゃんには刺激が強すぎたみたいなの。それで……」
「僕が悪いのは分かるよ。でも、どうしたらいいだろう?」
「……私にも分からない。このままじゃいけないよね?」
「僕、嫌われたのかな……」

美也ちゃんは真剣だった。真剣に、田中君の反応を見ていた。
……私のせいだ。私が変な事したから、田中君が暴走して、美也ちゃんが不安になって。
このままじゃ、皆バラバラになっちゃう。イヤ!こんな素敵な場所を失うなんて絶対!!
「美也ちゃん。私気にしてないって」
「みや、りえっちには言ってない。かっちゃんに言ってるの」
「そうなんだけど……」
「りえっちは気にしてないなら、みやにもできるでしょ?」
「……それは……」
「みやにできないことをしたの?やっぱり、ひどいことなの?」
非道い事……。確かにそうなんだけど……。

「美也、聞いてくれ」
「イヤ!してくれないとイヤ!みやにもして!りえっちにしたこと、して!」

「みやは、りえっちが好きなの!かっちゃんも好きだけど、りえっちも同じくらい好き!」

「だからなかまはずれはイヤ!なかまはずれする2人なんて……みや……みや……」

大嫌い。そう言うつもりなんだろう。でも、最後の言葉は言わない。違う、言えないんだ。
美也ちゃんも、この関係を壊したくないんだ。どうしよう……早く動かないと……。
何か手を打たないと、本当に終わってしまう。美也ちゃんが言葉を言い切る前に、何か……。

今にも泣き出しそうな全裸の少女、それを見つめる私達。夢だと思っていたものが現実になる。
幸せな場所がなくなってしまう。もう止められない。
「美也」
「……かっちゃん」
「僕は2人とも好きだ」
「……ほんとうに?」
「嘘じゃない。でも、酷い事をしたのは事実だ」
「……やっぱり」
「それを美也にしたら、美也は僕を嫌うだろう」
「みや、きらいになったりしないよ?」
「……いや、絶対嫌いになる」
「でも、りえっちはへいきだって言ったよ?だから、みやもへいき」
難しいところだ。こういう平気というのは判断が出来ない。
誰かが平気なら自分も大丈夫。そんな保証どこにもない。本人すら分かりはしない。

「僕は美也に嫌われたくない」
「みや、きらいにならない!ぜったいならない!」
「本当に?」
「うたがうの?かっちゃん、みやをうたがうの?」
……。私は間に入れない。ただ見守っているしかない。もどかしい。
「分かった。美也にもしてやる」
「ほんと?!」
「どうせ嫌われるなら、とことんしてからの方がいい」
「きらわない!ぜったい!」
「……うん」

田中君はズボンを下ろし始めた。

124:聖母来襲07
14/01/08 07:20:12.04 UFLarsYf
田中君の性器が現れる。今朝見たのと同じもの。
美也ちゃんは見た事あるんだろうか?昨日は私しか見ていないから……。
あ、でも今朝のアレを見ていたんだよね。ということは、初めてではないのか。

美也ちゃんは、田中君のおちんちんをジーっと見ていた。
やっぱり見ちゃうよね、珍しいから。異性の性器というものは、なにかしら興味を惹かれる形をして
いるんだろうか?まあ、自分が持っていないんだから、当たり前かもしれないが。
田中君のおちんちんが、さっきより大きく、上に向いてきた。
好きな子に見られて興奮しているのかな?私も見ているから、よりその傾向があるかもしれない。
普段の田中君なら、こんなみっともない事しないだろう。
それもこれも全て、3人の関係を終わらせたくない一心が動かしているのだ。

「かっちゃん。どうすればいいの?」
「コレに口を……」
そう言おうとして、田中君は言い淀む。まさか「口を開けて待ってろ」なんて言えないのだ。
「かっちゃん?」
私も助け船を出そうとしたが、上手く言えない。どう転んでも、ああなる事は分かっていても。だ。

「みや、へいきだよ」
「美也?」
美也ちゃんは、躊躇いなく田中君のおちんちんにキスをした。優しく口付けをした後、にっこり微笑んで、
「みや、かっちゃんのこと大好き」
そう言って、また口付けた。今度はもっと大胆に、ペロペロと舌まで使って。

私は、横からその光景を見ているしかなかった。が、
「美也ちゃん。そこはデリケートだから、歯を使っちゃ駄目よ」と、やや的外れなアドバイスした。
彼女は、口付けをしたまま私の方を見て微笑み。オーケーサインを出すと、また行為に戻った。

ペロペロペロペロ……レロレロレロレロ……チュパチュパチュパ……

あんな可愛い女の子が、裸でおちんちんにキスをしながら楽しそうに笑っている。
さっきまで重い雰囲気だったのに、もうそんな空気は吹き飛んで、今は皆が怪しいムードに飲まれていた。
美也ちゃんの視線は、ずっと田中君に向いている。彼女は見ているのだ。彼の表情を。
彼が嬉しそうに、気持ちよさそうになる場所を、そしてキスの仕方を探っているのだ。
私は、その光景を見て思うところがあった。昨日のお風呂だ。あの時の私と彼のキス。それを真似ているん
じゃないだろうか?あの時、決して目を離さずに見ていたのは、この時の為ではないのか?

「美也……」
田中君に声を掛けられ、美也ちゃんはおちんちんから口を離す。涎の糸を引いて。
「かっちゃん。みやのやりかた、へんだった?」
「……いや、気持ちよかったよ」
「やったー」
不安げな顔を笑顔に戻し、彼女は行為を再開した。
田中君はもう限界だった。彼の屈強な精神力も、もう耐えられそうになかった。だから、彼は言った。
「美也。口に入れるだけだ。絶対飲むな」
彼なりの精一杯の気持ちを伝えると、美也ちゃんの喉を痛ませないように角度を調整し、彼は精子を出し始めた。

「!!!」
彼が精子を全てを出し切るまで、そんなに時間は掛からなかった。そりゃそうだ、2回目なんだから。
それでも結構な量だったのだろう。美也ちゃんはそれを残さず口に含んだ為、苦しそうにしている。
美也ちゃんの口元から液体が零れた。その間も、美也ちゃんは口を離さない。そして、排出が終わったと判断した後
口を離し、それを一気に飲み込んだ。ごっくん!と。

「美也!」「美也ちゃん!」
田中君はおちんちんを隠す事も忘れて呼び掛けた。私も、あまりの行動に叫んでしまった。
「えへへ~コレにが~い。それに、のみにくいよ~」
美也ちゃんは、目に涙を浮かべてそう言った。……平気なはずがないのに。
「かっちゃん。みや、かっちゃん大好き!」

125:聖母来襲08
14/01/08 08:22:06.42 UFLarsYf
・・・・・・

やっぱり洗面所に行った。
耐えられたのは少しの間だけ、すぐに気持ち悪くなった美也ちゃんを、私達は口を洗わせに行った。
「あーサッパリした!」
何度も何度もうがいをして、歯も磨いてまたうがいをして、それを繰り返してやっと一息ついた。
「わがまま言ってごめんね、りえっち。かっちゃん。みやのためだったんだね」
心配そうにする私達に、美也ちゃんはそう言った。もう怒っていないらしい。
朝から、私達は碌な事をしていない。それでも、仲違いの危機を乗り越えられた。それだけが救いだ。

「精子って何?」
「えっと……」
「美也ちゃん。赤ちゃんを作るのに必要なものよ」
「赤ちゃん?じゃあみや、赤ちゃん産んじゃう?」
「ううん大丈夫。飲んでも赤ちゃんは出来ないから」
美也ちゃんは、性的知識を持っていないらしい。私達の会話を聞きながら、田中君はいたたまれないように
佇んでいた。いや、疲れているのかも。

「じゃあ、どうやったら赤ちゃんになるの?」
「それはね……」
私は問われて気付いた。この無邪気な幼女は、まだアレが来ていないんじゃないか?と。
「美也ちゃんがもう少し大きくならないと、出来ないの」
だから、こう言った。その方が安全だ。そうしないとおかしな事を言い出しかねない。
「どうやって赤ちゃん作るの?」
ほら、こんな事。…………………へ?

「おしえて!作りかた、おしえて!今すぐできなくていいから、おしえて!」
うわぁ……やっちゃった。私は美也ちゃんの純粋な心に、余計な知識を植え付けてしまった。
「……それは……えっと……」
「りえっちなんでも知ってるんだね!おしえて!」
何でもは知らないよ、知ってる事だけ……って言ってる場合か!

途方に暮れた。私、もうどうしたらいいか分からない。
性教育?中学生の私が美也ちゃんに?荷が重すぎる……。半端な知識を披露したおかげで、私はピンチになっている。
教える?美也ちゃんに?赤ちゃんの作り方を?

……子どもの私は、知っている事を吐き出すだけでいいのかもしれない。子どもが、子どもなりに考えて行う行為に
妨げられるものなんて、そう多くはないんじゃないだろうか。問題のあるなしは、それが悪い事と知っているかどうか
にかかっているんじゃないだろうか?そう思う。
与えられた知識は、経験を持って身につけるしかない。善悪の存在は子どもには分からない。
人を殺すのは悪い事?悪い事だ。殺していい権利は、すなわち殺されるかもしれない危険が予測できるから。
人の物を盗るのは悪い事?これも同じ理由が当てはまる。
知っている、知っていないは、知識や経験の取得の早さでしか違いはなく、それの善し悪しを判断できるかどうかは
判別できない。ただ、大人に近づくほど判断出来て当たり前。と思い込むしかないのだ。
中学生の私は知っている。じゃあ美也ちゃんが知っても悪いわけじゃない。でも、言えない。
この子には邪気がない。精神的に子どもなのだ。そんな子に私が、半端な知識を吹き込んでいいのだろうか?
その判断が、私にはつかないのだ。

教える?どうやって?面白半分で出来る事じゃないよ?……助けて誰か……。

126:聖母来襲09
14/01/08 08:34:21.96 UFLarsYf
「ただいまー」

玄関先で声が聞こえた。田中君のお母さんの声。買い物から帰って来たのだ。
「助かった……」その時はそう思った。

美也ちゃんは、お母さんを迎えに走り出した。私と田中君は、話をはぐらかせた事にホッと胸を撫で下ろしていた。
自分で言うのもなんだが、2人とも基本、真面目な性格だったせいで何も出来なかったのだ。
もし、私達が後先考えないタイプの人間だったら、こんな気苦労はなかった。

それにしても、美也ちゃんは凄いな。私も美也ちゃんもすっぽんぽんだけど、私は玄関先まで裸で行くなんて事
出来ない。外に近付くにつれ、どうしようもなく不安になってしまう。田中家では平気になっていても、玄関先まで
気軽に行けるほど、私は達観していないのだ。
美也ちゃんがいるから。という体で、私もお母さんを迎えに行く。

「あの、おかえりなさい。って私の家じゃないんですけど……」
「あらいいのよ。理絵ちゃんも私の娘なんですから」
こんな風に言ってくれる人が、私の好きな人のお母さんで良かった。本当言うと、私は田中君と結婚したい。
田中君に好きと伝え、現実的じゃないと言われ、そんな事ないと言っておきながら、私は美也ちゃんには敵わないと
本気で思っているふしがあった。私はあくまで美也ちゃんの付き添い。田中君が結婚するなら、その相手は美也ちゃんだ。
でも、お母さんの言葉を聞くと、田中君のお嫁さんになったような錯覚になる。嘘でも嬉しい。

「おかーさん。何買って来たの?」
「えーっとねー。ほら、プリン買って来たのよ。あとで皆で食べましょう」
「わーい!プリンプリン」
「美也ちゃん良い子にしてた?」
「うん。みや、いい子だよ」
「よろしい。ではプリンを食べるのを許そう」
「やったー」

何だろう……胸騒ぎがする。2人の会話におかしな所はなく、仲が良い親子に見えるだけ。
それだけなのに、私はそれを見ているだけでいいんだろうか?
この会話を中断させなくてはいけないんじゃないだろうか?

「あら?美也ちゃん、何か食べたの?」
止めないと……
「ううん。みや、なにも食べてないよ?」
早く……
「でも、口の所に何か付いてるわよ?」
間にあわ……
「これ……」
ない……

「あ、そうだ。おかーさん、赤ちゃんってどうやって作るの?」
「……あらー美也ちゃんも、そういう事知りたい年頃になったのねー。いいわよ。あとで教えてあげる」
「やったー」
「それより、お母さん克哉と理絵ちゃんに話があるから、美也ちゃん2階に上がっててくれない?」


「……2人とも、ちょっと話があるんだけど?」
災厄は、まだ終わってなかった。

127:聖母来襲10
14/01/08 08:49:54.13 UFLarsYf
とても不味い事になった。

元はといえば、事の発端は私だ。そうなんだけど、こんな風になるとは、予想すらしていなかった。
出来心と言えばそうかもしれない。でも、それで納得してくれるほど、この人は甘くない。

「よ~く分かったわ……確かにそういう年頃だものね……」
美也ちゃんの口に付いていた精子。
買い物に出かけた三十分程の時間の出来ごと。
美也ちゃんの言動の理由。
そしてなにより私達の顔色。
全てを聞く前からこの人は分かったのだろう。ほぼ確信的な聞き方に、私と田中君はなす術はなく、
かといってしらばっくれる事も出来ず、その仔細を語った。

「美也ちゃんに、どこまで言ったの?」
大人の意見が欲しかったのは確かだが、中途半端に言ったせいで、お母さんは困ったようだった。
興味があるのは悪い事ではなく、当然の現象ではあるけれど、教え方次第であの子の今後に関わる。
そうお母さんは言った。私も同意見だ。違いは知識量と経験の差。私はまだ子どもだ。

「本当に聞いた通りなのね?」
お母さんは私達に聞いた。そして、
「セックスはしていないのね?」と、ハッキリ聞いた。ぼかし表現を使わないこの人は、本当に私達の
事を考えているんだろう。それでも、私は気が気じゃなかった。

「昨日、3人でお風呂に入っていたわよね?」
「は、はい」
「その後、みんなで一つのベッドに?」
「……はい」
「その夜は何もなかったけど、朝になって、理絵ちゃんが克哉の精子を飲んだ」
「……そうです」
「それを見た美也ちゃんに迫られて、美也ちゃんにも精子を飲ませた」
「……はい」
「美也ちゃんは、好奇心で精子の事を聞き、その結果、赤ちゃんの作り方に興味を持った。これで全部ね?」
「……はい。全部です」

「2人の考えはどうなの?それをまず聞きたいわ」
「私は……正しい知識を教えたいと思って……でも、上手く話せなくて……」
「僕は……何も言えなかったけど、美也の将来の事を考えると、悪い事のような気がする」
「……2人とも、このままじゃいけないと思ってるのね?」

「……そうね。このままじゃあまずいかもね。今までこんな事なかったんだけどね……」
ギクリ。
お母さんは、暗に私の事を責めている。確かに全ての発端はこの私だ。それも、今朝の事だけではない。
この家に来た時から、美也ちゃんや田中君の事にちょっかいをかけたせいで、ここまで発展させてしまった。

「美也ちゃんが裸でいる事を許したのは、私達夫婦よ。美也ちゃんがそうしたいというなら、止めはしなかった」

「理絵ちゃんが裸になった時も、止めはしなかったわよね。どこか大丈夫だと思っていたのよ」

「ちょっと考えれば分かった事なのにね、健康的な中学生の女の子の考えが。……私は甘かったのかしら?」

どうしよう……。どう答えたらいいんだろう……。謝ってすむ問題ではないのは分かる。
というか、このままじゃ私はこの家の敷居を跨ぐ事さえ出来なくなるかもしれない。……そんなの嫌だ。

128:名無しさん@ピンキー
14/01/08 08:51:10.12 wxCXB7o3
支援

129:聖母来襲11
14/01/08 08:57:38.92 UFLarsYf
「……お母さんはね、美也ちゃんに正しい知識を持って欲しいと思っているし、あなた達は……
理絵ちゃんも、美也ちゃんも、克哉も、大事な子どもなんだから、意思は尊重してあげたいの」

「裸でいる事に対しては、何も文句はないわ。一緒にお風呂入ってもいいし、一緒に寝ても、
それがあなた達で決めた事なら、全然文句はないの。でも……でもね?」

「駄目な事。と言う認識だけじゃ駄目なのよ。取り返しのつかない事態になった時、一番困るのは
あなた達の方なんだから。それは分かっているわよね?」

「美也ちゃんに言い聞かせる事は、とっても簡単なの。それこそ、二度とそういう事に興味を持たせないように
することも出来るわ。かなりの荒療治だけど、それで解決するなら苦労はないでしょう?」

「でも、それだと美也ちゃんは、おそらく二度とセックスの事を知りたいと思わなくなるし、それどころか
恐怖の対象になると思うの。『荒療治』ってそういう事よ」

「2人はそれで満足かしら?今後、こんな事が起きないようになって、満足?裸がどうとかいう事じゃなくて
性的な事に対する思考を縛ってしまって満足かしら?」

「私の意見としてはね。2人が我慢してくれれば、美也ちゃんはきっと我慢できると思うの。
あなた達はとても仲が良いものね。美也ちゃんは、あなた達を見習って、自力で『してはいけない事』と気づくはずよ」

「だから問題は、あなた達が、今後美也ちゃんの良いモデルに成れるかどうかにかかっているの。美也ちゃんが、
正しい知識として知る一番のモデルであるあなた達に。分かってくれるかしら?」

「で、このままで大丈夫かしら?我慢しろなんて言わないけど、過ちを犯さないと誓えるかしら?どう?2人とも。
また今回の様な事になって、流されるままにセックスしないと誓える?避妊も大事だけど、確実じゃないのよ?アレ」

怒られているんだけど……怒られているんだけど、お母さんの怒り方は、淡々として、それでいて真に迫っている。
怒鳴られて、「もう二度とするなよ」みたいな事言われて追い出されると思っていたが、それより現実的で、理解が
ある分恐ろしく、怖い。私のお母さんはこんな怒り方するだろうか?想像つかない。

「2人とも、覚悟を決めなさい。ずっと一緒に居たいわよね?こんな形で別れたいとは思わないわよね?」
「はい」
「うん」
「お母さんは、克哉の我慢強さをよく知っているわ。むしろ、よく我慢したと褒めてあげたいくらい」
「……そうかな」
「ええ。中学生って、もっと短絡的で、利己的なものよ?それに理絵ちゃんも」
「私……ですか?」
「克哉の事、好きなんでしょう?美也ちゃんもそうだけど、息子に好意がある子がこんなに可愛い子達なんて鼻が高いわ」
私はそう言われて真っ赤になった。知られている。会話を聞かれたのか。この人の第六感か。

「荒療治が必要なのは、むしろあなた達。あなた達の忍耐力が、美也ちゃんを守るのよ。知識は二の次」
「どうすればいいんですか?私、なんでもします!」
「僕も、美也は大切だし、委員長も大切にしたい」

「良く言ってくれたわ。じゃあ今夜、二人に協力してもらうわね」
そう言って、お母さんは私達を一旦解放してくれた。今夜?私達は、何を協力するんだろう?

130:聖母来襲12
14/01/08 09:07:49.64 UFLarsYf
・・・・・・

「おかえりー。ながかったね。なにはなしてたのー?」
田中君の部屋に戻ってきた。かなりの時間が経っていたような気がしたが、実際には15分程度らしい。
恐ろしく疲れた。田中君も同じだったのか、入るなり倒れこんだ。

「美也ちゃん。あの話は今夜だってさ」
「あのはなし?あー赤ちゃんの作りかたかー。たのしみだなー」
私と田中君は、顔を見合わせて苦笑いを浮かべた。

私も美也ちゃんも裸のままだ。正確には、昨日この家に来た時以来、全く服を着ていない。
着たと言えるかどうか分からないが、毎食、あの小さな前掛けを付けただけ。
あんなもの、羞恥心を煽るくらいにしか使えないものだと思うが、それなら服を着たらいいだけの話なので、
特に考えないように努めていた。
それより、目下考えなくてはならないのは、もう裸でいるのは止めようか。という事だった。
お母さんに言われて思った。やっぱり私が元凶なのだ。
私が来なければ、美也ちゃんは赤ちゃんの作り方を具体的に知ろうとは思わなかっただろう。

私をこの家に呼んだのは美也ちゃんなので、美也ちゃんが元凶だと思う事も出来るが、だとしても脱ぐ必要なんて
なかったし、教室で裸になっていなければ、そもそも誘われなかった。
裸になって何が悪い。だけど、裸になったのが全ての始まりなのだ。
服を着ていればこんな事にはならなかった。いまさら遅いが、こうなった以上、裸で居続けるのも苦しい。

「田中君。私、服着た方がいいかな?」
「委員長、今さらじゃないか?」
「でも、なんだかこのままじゃ駄目な気がするの」
「委員長の裸なんて、別に気にしないって」
「……嘘ばっかり、昨日あんなに触ったくせに」
「あれは……だって魅力的だったから……」
「今さら素直になられても困るのよ!あれ本当に恥ずかしかったんだから!」
「だって委員長の態度が、からかっているようにしか見えなかったんだもの」
「そりゃ確かにからかっていたかもしれないけど?でもあそこまで鈍感ってヒドくない?」
「……ごめん」
「フン!どうせ私は都合のいい女よ。私の体が目当てなんでしょ?」
「そんな事ないって」
「どこ見て言ってんのよ……!」

なぜか口論をしだす私達。美也ちゃんは、それをニヤニヤ見つめる。
「2人とも!なかなおりのちゅーを!ちゅーをするのだ!」
……あのね……。
「もうヤダ!私、服着るから!こんな変態の目の保養にされるなんて、貞操の危機だわ」
そう言って、置いてあった服の所からショーツを取る。あれ?止めないの?穿いちゃうよ?

「委員長。手が止まってる」
「こ、これは、具合を見ていたの!もしかしたら、どこかの変態が舐めまわしたかもしれないし!」
「……そ、そんな事ないよ」
ちょっと!そこ全否定じゃないの!?何したの?私のパンツに何したのよ!?
「とにかくもう止められないからね!」
私は、田中君がいやらしい行為をしたかもしれない(いや、絶対してる)ショーツに足を掛けた。
見守る田中君。じっくり見てる……いや、まあいいや。これが見納めなんだ。最後の観賞会を楽しみなさい。

私がもう少しでショーツを穿き終えるといったその時、見計らったように誰かがドアを開けた。
「みやーっおねーちゃんだよー!ってうわー!!」

……この人は誰なんですか?ってか昨日も、私こんな感じの場面なかった?!

131:聖母来襲13
14/01/08 09:13:42.66 UFLarsYf
「まー姉、まー姉じゃないか!生きてたのか!」
「わははは。この私がそう簡単にくたばると思ったのかね?それより、このおっぱいちゃんはどなた?」
「このおっぱいは、りえっちだよ。りえっちはみやといっしょで、裸になるのが好きなの」
「ふむふむ、なるほど。たしかに良いおっぱいだ。皆に見せたがるのも頷ける。私よりは小さいけど」
「まー姉。このおっぱいは、大きさだけじゃないんだぜい?味もさいこうなのだ!」
「味?みやちゃん、このおっぱいを吸ったりなんかしちゃったの?」
「あたぼうよ!あの味はわすれられん……」
「むむむ、ただのデカ乳ではないと言う事か……色も良いし、感度も良さそうだ……」
「かっちゃんも、このおっぱいは大好きなんだよ?」
「えーっ。かつ君、私のおっぱい忘れちゃったの?私の方が大きいよ?」
「まー姉。味は?」
「味も良いよ!感度だって、凄いんだから!」
「あの……」
「まー姉と、りえっちのおっぱい……たしかにどっちもいいなぁ……」
「みやちゃん。久しぶりに揉んでみる?」
「もむだけ?」
「それ以上はいけない!……まあ吸うくらいならいいけど?」
「……あのっ!」
「よーし。みや、たくさんすっちゃうぞ~」

「ストップ!!ちょっと待って!私の話を聞いて!」

昨日と全く同じだった。いや、昨日より性質が悪いかもしれない。パンツを中途半端にぶら下げた私の前で、
さっき急に現れたこの人は、美也ちゃんとおっぱい品評会を開こうとしていた。
この人は……ああ、考えなくても分かる。美也ちゃんのお姉さんだ。
身長は私より少し上だが、美也ちゃんによく似ている。おっぱいは大きいけど……。
童顔で可愛らしい人。ショートの美也ちゃんの、身長を伸ばし、髪をセミロングにして、おっぱいを大きくした感じ
と言えば分かりやすいだろうか?しかも、会話のノリまで同じ。田中君、見てないで少しは止めてよ……。

「ごっめんねー。だっていきなり目の前に裸の美少女がいたら、興奮しちゃうよね?」
「美也ちゃんのお姉さんですよね?私、美也ちゃんの友達で、小佐間理絵といいます」
「それに、学校の委員長もしてるんだ」
「なるー。りえぽんだね。それに、委員長。いやー大したおっぱいだ」
関係ないよね?愛称の発想も、美也ちゃんとおんなじだし……。
「それで?りえちゃんは今何してたの?」
「りえっちは、かっちゃんを楽しませようとして、パンツをはくところだったの」
「あーなるほど。そういえば、かつ君パンツ大好きだったもんねー」
「ちょっ!」
え?そうなの?裸じゃ反応が薄いのはそのせいだったり?美也ちゃん、早く教えてよー!

「あれ?ということは、みやちゃんのライバルってことになるのかな?」
「ライバルじゃないよ。かっちゃんのこいびとだよ?」
勝手に決めないで!嬉しいけど……。

「みやちゃん、かつ君あきらめちゃったの?他に好きな子、出来たりした?」
「かっちゃんは、みやと、りえっちを、愛してくれるとちかったのです」
「なっ!それは、うらやまけしからん!!おっぱいもちっぱいも味わい尽くす気か、かつ君!」
「きのうも、お風呂ですごかったんだよ~」
「もうそんなところまで?!いいな~私もこのおっぱいを楽しみた~い」
「まー姉は、じぶんのがあるでしょ?」
「自分のだけで満足出来る訳ないでしょ!こんな話してたら、本当に我慢できなくなっちゃうよ~」
「じゃあ、みんなでいっしょに入ろうか!」
「やったぁぁあ!私は良い妹を持ったもんだ。美也ちゃん大好き!」
「みやも、まー姉大好き!」

……………パンツが穿けない……。

132:聖母来襲14
14/01/08 09:19:30.30 UFLarsYf
・・・・・・

とりあえずパンツ穿いた。

「家に帰ったら、みやちゃんが一昨日も昨日も帰ってないって聞いてさ、飛んで来たの」
この人は、美也ちゃんのお姉さんで、名前を来栖麻里亜という。来栖さん?変だな。
来栖お姉さん……これも違うかな。じゃあ麻里亜さんかな?

「まー姉、帰ってたんだね。学校はいいの?」
「みやちゃん。私は拘束されてるんじゃないんだよ?日曜に帰って来るなんて、朝飯前ってやつよ!」
「あの……麻里亜さん。私は……」
「りえちゃん。あなた本当にいいおっぱい持ってるわね。まさに美乳よ。美乳」
「ありがとうございます……。それより、裸でいる事についてなんですが……」
「あー。そうだよねーお楽しみの邪魔しちゃったかな?」
どうしてそうなるの?!
「私、美也ちゃんとおんなじ理由で裸になってるだけなんです」
「うんうん。という事は、かつ君を籠絡させる為って事だね?」
「ろう……そうなんですか?」
「そうよー。私がけしかけたの。パンツ一丁でいれば、かつ君が好きになってくれるって。なんか脱いじゃったけど」
「そうなの?美也ちゃん」
「……うん」
「田中君は?」
「知らなかった……。ただ単に、美也の気まぐれだとばっかり……」

つまりこういう事だ。
美也ちゃんが田中君に恋をしている。と知った麻里亜さんは、美也ちゃんにあれこれ吹き込み、
美也ちゃんは素直にそれを信じ、(最終的に)裸になった。田中君は、美也ちゃんが裸になっても気にしない訳じゃなく、
むしろその格好を楽しんでいたが、ただの気まぐれとしてしか扱っていなかった。麻里亜さんの入れ知恵は、
二人の関係を進展させる事はなかったけど、家族の了承を得るくらいに浸透していった。そして今に至る。

「美也ちゃん、どうしてパンツも脱いだの?」
「だって、かっちゃんが……」
「かつ君。何言ったの?」
「……変態」
「違う!何も言ってない!ただ、パンツ姿をいつも見るのは精神衛生上、良くなかったから……」
「脱がしたの?」
「やってない!パンツは止めろって言っただけ」
「それを聞いて、みやちゃんは?」
「はいてたパンツはかっちゃんにあげたー。うれしそうだったよ?ね、かっちゃん!」
やっぱり、田中君は変態だった。

「かつ君。私の妹があげたっていうおぱんつ、今も持ってる?」
「……持ってるけど……」
「見せて見せてー!大事な資料として使わせて!」
「資料ってなんですか!?捨てるのもあれなんで、取って置いてるだけです!」
そんな言い訳、この場の誰も信じまい。
「おや、出し渋るねー?そんなに汚しちゃった?」
「まー姉。よごしちゃった。ってどういうこと?」
「かつ君が自分自身を納得させる為に、あの手この手でみやちゃんのパンツを楽しんだって事よ」
「……?よくわかんないや」
「そうだね。じゃあ現物を見せてもらって検証してみようか。みやちゃん」
なんだか教育番組みたいなノリになって来たな……。

「……これですけど」麻里亜さんの押しに負けた田中君は、机の抽斗の中からパンツを取り出す。
そのパンツは、全く汚れてはいなかった。

133:聖母来襲15
14/01/08 09:23:06.68 UFLarsYf
真っ白い、無地のパンツだった。
綿100%のそれは何の飾りっ気もなく、言われなければハンカチか何かと
勘違いしてもおかしくはない。それほどシンプルな代物だった。

「え?本当にコレだけなの?かつ君、他に隠してない?」
「……これだけです。それ以上はありません」
「ホントだよ。いっこしか、うけとってくれなかったもん!」
「みやちゃんがそう言うなら信じるわ。それにしても、こんなにシンプルだとはね……」
私も驚いた。こんなに綺麗だなんて……じゃなくて!とても、慰み物として使われていたとは思えない綺麗さだ。
「委員長。僕は何も変な事に使ってないからな!」
その歳で読心とか(笑)

・・・・・・

「今日はスパゲッティを作ってみたのよー。いっぱいあるから、ドンドンおかわりしてね」

昼食の時間になり、私達はキッチンへやって来た。
昨日のお昼との違いは、田中君のお父さんが、美也ちゃんのお姉さんに変わった点だ。
この裸に前掛けにも慣れて来て、男の目線も減ったので、私は少し安心していたのだが……。

「アハハハハハハハ!何ソレ可っ笑しーーーー!!ってかエロス!!圧倒的エロス!!」

無遠慮な目が増えただけ、こっちの方が性質が悪かった。

「あら。お母さんは可愛いと思うわよ?」
「ママ本当にそう思ってる?これ本気でエロいって!エッチなお店で看板背負えるレベルだよ?」
「麻里亜さん……そこまで言わなくていいじゃないですか……」
「だって……だって……くっ、駄目!こんなの笑わずにはいられないって!だって、乳首見えてるじゃん!」
知ってるもん!あからさまな小ささくらい自覚あるもん!乳首が見えてるのも、分かってるもん!

「あの……お母さん。私、これ好きです。裸でも汚さずに済むし、ちょっとくらいエッチに見えても……」
ちょっとくらい????そう言って麻里亜さんは笑い続ける。……なんたる羞恥プレイ。

「まー姉!りえっちのことバカにしないで!」
「えーっバカにしているわけじゃないよー。でも、可笑しくって可笑しくって」
「それがバカにしてるの!まー姉!そんなこと言ってるとキライになるよ!」
美也ちゃん……ありがとう。美也ちゃんが本気で怒ってくれたから、私、泣かずに済みそう……。
「ゴメンね、りえちゃん。みやちゃんの姿だと、可愛らしいって感じなんだけどねー」
「まー姉はへんだよ!こんなに、いいおっぱいが見える形なのに!」
あれ?そっち?
「りえっち。まー姉がどう言おうと、みやはそのかっこう好きだよ」
……褒めて損した感じ。

「かつ君の意見を聞きたいなー」
「克哉は、お母さんの作った前掛け、良いと思うよね?」
「かっちゃん!とうぜんだよね?!」
「……どうして僕に話題が回って来るんだよ」

最終判断を任された田中君。さあ、どう答えてくれるの?

「……僕なら……。僕なら、絶対にそんな格好したくないね」
え~ん。この裏切り者!!

134:聖母来襲16
14/01/08 09:26:47.45 UFLarsYf
・・・・・・

田中君と2人っきり。裸で彼と一緒にいるとドキドキする。
今朝からの騒動で、私達はお母さんに怒られてしまい、どちらかというと性的な事に対し
萎縮してしまっていた。それなのに、やっぱり2人きりだと意識してしまう。
何かしたいなー。田中君とナニかしたいなー。

「ねえ。さっきの事だけど……」
「ごめん、委員長。あんな事言うつもりじゃなかったんだ」
「えっ?それって、あの前掛けの事?」
「その話じゃないの?」
いや、その話なんだけど……。私の予定では、ちょっと口争いしてから、いやらしい雰囲気に
持ちこもうとしていたので、謝られると続かなくなってしまう。

「僕も、委員長があの格好を嫌がっているのは分かっているんだ。でも委員長が気を遣っているから、
なかなか嫌だと言いだせないだろう?それで、製作者の母さんに対して、僕なりの意見をぶつけてみたんだよ」
「そうだったんだ……」
……だめだ、にやけてしまいそう。裏切りなんかじゃ全然なかった。私の事を思ってくれていた田中君。
それだけで、私は幸せでいっぱいになれるよ!
「ねえ……じゃあさ、本当はどうなの?あの格好。田中君は好き?」
「……確かに変な格好だとは思うけど……好き……だよ……」
「ホント?信じちゃうよ?私、そう思ってくれてるって思ったら、全然あの格好でいれちゃうよ?」
「麻里亜さんがあんな事言わなければ、委員長だって気にしなかったろ?」
「……気にはしてたんだよ?」

たとえ、裸で好きな男の子の前に居れる私でも、あんなみっともない姿を気にしないはずないだろう。
ま、今回は失言も許してあげる。好きって言ってくれたしね。
「もし、あの格好じゃなくなったら、田中君は残念って思っちゃう?」
「それって重要?」
「好きな人の気持ちは重要だよ?」
「委員長。なんか吹っ切れたら切れたでいやらしいな」
「田中君がそうさせてるの!ねえ、どうなの?」
「……僕の前でだけしてくれるなら、残念じゃないよ」
「……分かった」
そう言って、私達は寄り添った。ドキドキが大きくなる。心臓の音が聞こえてるんじゃないだろうか?
その位の近さと、胸の鼓動の大きさ。
ああ、お母さんに言われたのにな……これじゃあ、美也ちゃんの教育上よろしくない事が始まっちゃいそう。

「委員長。そういえばパンツ脱がないの?」
「もうっ田中君!私達は美也ちゃんのお手本にならないといけないんでしょ?そんな事言って……」
「違う違う!そういう意味じゃなくて、昼飯前に穿いた後、脱いでないなーって意味!」
あー……そういや、そうだったっけ。あの恥ずい格好の前じゃあ、風の前の塵に等しいけど……。
「田中君。パンツが苦手なんでしょう?でも、大事に取って置いたじゃない。だから、好きなのかな?って」
「僕は、言うほどパンツが好きなわけじゃないけど……」
「脱いだほうがいいなら、脱ぐよ?」
「……うん」
「え?どっちのうん?脱いだ方がいい『うん』?脱がない方がいい『うん』?」

あ、なんかイイ感じ。どんどん追い詰めていく感じで、田中君の反応が可愛い。
「脱いだ方がいいです」
「分かった。じゃあ脱ぐね。田中君に言われたから、脱ぐんだからね?」

私は彼に見せつけるように、目の前に立ってショーツを下ろしていく。彼は、私をじっと見つめる。
私のアソコを間近で見られている……ああ、ドキドキする。
「あれ?そういえば……」
丁度、膝のあたりまでパンツを下ろした時、ある事を思い出し、私は手を止めた。

135:聖母来襲17
14/01/08 09:29:37.60 UFLarsYf
「……昨日さ、私、田中君にパンツ投げちゃったじゃない?あの後どうしたの?」
「ど、どうもしてないよ!」
何その反応……。
「もしかして食べた?何だかこのパンツ、穿く時に違和感があったんだけど……」
「食べてないよ……ちょっと舐めただけ……」
おいおいマジかよ。パンツでも食べてろって言われて実行するなよ。
「田中君って……」
「はい」
「…ーっ変態」
「はい」
「次からは、ちゃんと言ってね。綺麗なのあげるから」
「はい。って、え?」

舐めた?私のパンツを?昨日のあの時間って言ったら、私と田中君って、まだ真剣に向き合って
なかった時だよね?そんな時に舐めたりしてたの?
「かーつーやーく~ん」
名前で呼んでしまった。ちょっと恥ずかしいけど、いまはそんな事を言っている気分じゃない。
「委員長。パンツ、ちゃんと脱いだら?」
相変わらず膝の所にあるパンツ。私のパンツは、膝に留まるのが好きなのだろうか……。
「どこまで舐めたの?」
「どこまでって?」
「もうっ!パンツをどこまで舐めたのよ!これ、お気に入りなのよ?」
「……リボンとか……」
「嘘」
「ゴムの所とか……」
「それも嘘」
「股の所……」
「やっぱり……」
ムラムラしたんだよね?だから、そんなとこ舐めたんだよね?でも、そこは汚いよ……。
「僕、委員長のパンツを汚いなんて思わないよ!」
「嘘ばっかり」
「本当だって!汚いって思ってたら、舐めたりなんかするもんか!」
「信用したいけどな~」
焦らす。とことん焦らす。焦らして、私のペースを維持するんだ。

「証明してくれる?汚くないって」
「分かった!どうすればいい?」
「股のところ、舐めたんだよね?じゃあ、そこが当たる体の部分を舐めて?」
「そこが……って……本当に言ってるの?」
コクンと頷く。さあ、証明して。私をどれだけ愛しているのか、証明して!

「いいんだね?後悔しないね?」
「あーあ。そんな事言って、はぐらかすつもりなんだ……。全く、男らしくないな~」
「僕は出来るぞ。本当に、後悔しないんだね?」
「早くしなさいよ!やっぱり汚いって思ってるんでしょ!バカ!」
……あうっ。

キスされた。アソコにキスされちゃった……。正面から見える陰毛。その下辺りに、かつや君の唇が当たる。
「そんなに上の方を舐めたの?」
「いや、もっと下の方……でも、足を開いてくれないと、舌が届かないよ」
はぁう!やっぱり!アソコだよね?アソコを舐めたんだよね?それを汚くないって言ってくれるかつや君。
足を開けばいいの?そうすれば、舐めてくれるんだよね?私のココ……。
あーでも開けないよー。さっきから、漏れて来てるのが自分でも分かってるんだよ。
このままじゃ溢れちゃう……。お願い!少しの間だけ、溢れだすのを止めて!

136:聖母来襲18
14/01/08 09:33:43.46 UFLarsYf
ツー…っと雫が垂れた。
その水滴は、重力のままに、足跡を残しつつ下へ、下へ、と向かっていった。
散々人にいやらしいと言っておきながら、私は感情を抑制する術を持っていなかった。
独特の香りが、微かに鼻に到達する。見なくても、分かってしまった。

かつや君は、私が足を開いてから全く動きを見せない。やっぱ引かれたかな……。
目をきつく閉じて、なんとか自制心を呼び戻そうとする。なにかの間違いだ、と私は言い張るつもりでいた。

五感を遮ろうとすると、他の部分が補おうとするのだろうか?先にもまして、私の体は感じ始めていた。
鼻に薫る匂いが強くなる。これは、私から流れる水滴が増えているせいでもある。
耳に、かつや君の呼吸する音がハッキリ聞こえる。
肌には触れて貰っていなくても、刺すような視線を感じる。
自分の吐息も荒くなる。それを押し殺すため、私は、無理をしてでも声を出そうと努力した。

「無理なら……無理なら言って……私、このままでいるのが辛いの……」
「無理じゃないよ。……でも……」
「でも…なに?もう限界……」
「初めて見たんだ。こんなに近くで……もうちょっと見せてよ。今朝はここまで見れなかった」
かつや君は私を嫌ってなんていなかった。それどころか、そんな事を言うなんて、やっぱりへんた……

「今朝って、あの、私に精液飲ませた時?」
「……あんな事になるつもりじゃなかったんだ……目を覚ましたら、委員長が僕のアレを触っていたから、
僕も、目の前にあった委員長のアレを見て、それで弄ってやろうと思って……」
「我慢できずに、私の口に容赦なく精子を飲ませたんだよね……」
「本当にごめん……でも、これはその罪滅ぼしじゃないから!僕が望んでやる事だから!」
そう言って、かつや君は私の股間から流れる雫をひと舐めした。
それがきっかけだった。
そのまま、流れている液体全てを飲み干すように、ペロペロと、私は足を舐められた。

舐められている。私の愛液を。どうしようもない性欲の証明のような液体を、私は舐められている。
目を開けて、私はその光景を見下ろす。狂ったように太腿を舐める、かつや君。
その舌が、少しずつ上へ上へを移動しはじめる。とめどない流れの、その源流を目指して移動している。
舐めてほしい。いっぱい舐めて欲しい。でも、汚いよ?そんなところ、舐めるなんてばっちいよ?
相反する気持ちを持って、私は見守っていた。ところが、

「待って!!」

直前まで迫った舌の動きを止めたのは、あろう事か、私の一言だった。
「委員長?」
「違うのっ舐めてほしいの!止めてほしくないの!でも……私……」
「委員長。僕、我慢できないよ。もういいよね?もう止まらないよ?」
「違うの!私、このままじゃおしっこ漏らしちゃうかも……」
「……僕、委員長のおしっこなら平気だよ!もう舐めるからね?!」
「待って!駄目!そんな事したら……」

その時、ドアが勢いよく開いた。
「まー姉!そんなにつよく押したらこわれちゃうよ!」
「ゴメンなさい。つい興奮しちゃって……」
呆気に取られる私とかつや君。
「わーっ!かっちゃん。りえっち。みやたちは、気にしなくていいからね!」
「そうそう。どうぞ私達なんて、ただの置き物だからお気になさらず。ね?」

「……いつから……見てたの?」
「えーっとねー。りえっちが、パンツを下ろしたとき…もがもが」
「見てない見てない。全く見てないから!だから、続きをどうぞ!!」
……出来るか!!

137:聖母来襲19
14/01/08 09:44:03.90 UFLarsYf
・・・・・・

「さっきまで、何してたんですか?」
「昼下がりの情事を観賞してましたが、何か?」
「それはもういいんです!!……美也ちゃんと、何かしてたんですか?」
「ああ……まあね……」
あれ?歯切れが悪いな。

「まー姉がね、りえっちのことバカにしたじゃない?それで、みやとはなししてたの」
バカにされてるのは、今もなんですが……。
「それでね、まー姉も、アレ付けることになったの」
「目には目を。ってやつ?その位しないと許してくれないと思ってさ……」
「アレって……もちろん全裸でですよね?」
「……そうだねぇ……」
「田中君もいるんですけど……」
「りえちゃん。それは、棚に上げ過ぎでしょう」
「麻里亜さん。平気なんですか?」
「幼馴染だしね~。妹と一緒って思えば、まあ平気かな?」
私とおんなじ様な理由だな……。
「それに、りえちゃんと対決したいし。おっぱい」
「そ、そうですか……」

かつや君は何も言わなかった。こういう時は真面目振らないのかな?
それとも、私と同じで、止めても無駄だと思っているのかな?……多分、後者だな。私が止めているのを見ていたんだから。
「それじゃあ、いっきまーす!!」
元気のある掛け声とともに、麻里亜さんは脱ぎだした。

今日が日曜日だと言うのに、麻里亜さんの今の姿は制服。この理由は聞いていないので分からないが、
基調が黒く、しかも質素な感じの制服をゆっくり脱いでいく麻里亜さんの姿は、同性が見ても艶めかしかった。
さっきの声からしたら、恐ろしく違和感のある、伏し目がちな目で上着を脱ぐと、脱いだ服を一枚ずつ私に
手渡してくる。スカートを脱いで、シャツを脱いで、あ、可愛い下着だな……。
腰まで伸びるシャツを脱いだ事で、下着に靴下だけの姿になる麻里亜さん。
どこで売っているのか分からないが、白地に黒と赤のリボンが刺繍された下着を、上下とも揃えている。

ここからが難しそうだな……。
私もそうだったが、脱ぐ工程で見せる下着は、それほど恥ずかしくはない。裸になるという前提のもとなので、
心の中では、その最終目標に至る経過は結構軽視してしまうのだ。
それに、あの下着もその効果を担っている。可愛い下着は自分を引き立ててくれているものだから、むしろ
自信に繋がってくるのだ。見られる事が分かっているなら、出来れば良く見て貰いたい。
だからこそ、それを外す時が一番勇気がいるのだ。

と思っていたら、わりとアッサリ全裸になった。
「ホラホラ。どう?この体。おっぱいも大きいでしょ?」
なんだ?恥じらいの素振りは演技だったのか?しかし、見せつけるように、わざわざかつや君の所に移動するなんて、
この人も変態っぽいな……。悔しいが、胸の大きさは若干、向こうの方が上だった。
「見てます!見てますから、そんなに近づかないでください!」
「え~っもっとちゃんと見てよ~。最近また大きくなったから、自慢したくてしょうがないのよ」
少し動くだけでプルプル震えるそれは、デカくとも、必死で重力に逆らうかのようにツンと上を向いている。
それに、すこし乳首も勃っているようだ。乳首の色は薄めだな……。

「麻里亜さん。靴下は脱がないんですか?」
「え?脱がないのが良いんじゃない」
そういうもんですか……。
「本来の目的は覚えてますか?」
「……あー!そうだったそうだった!」
この人は露出狂か……。

138:聖母来襲20
14/01/08 09:47:38.82 UFLarsYf
麻里亜さんは、前掛けを手に持つと、とたんに嫌な顔を見せた。
あ、こっち見た。ちょっと!私のせいじゃないでしょ!元はと言えば麻里亜さんが原因でしょ!
「ふぅー」と溜め息。また、こっちを見る。
もしや、私が止めてくれるのを待っているのか?
私が、「もういいですよ。麻里亜さんの誠意は伝わりましたから」とか言ってくれると思っているのか?

言うわけないじゃん!いや、言ってあげようかとも思ったりしたけど、あんな目で見られたら、
そんな気持ちもなくなるって!いいから早よ付けろ!

……観念したらしい。麻里亜さんは前掛けを垂らした。……おお、たしかにこれは恥ずかしい。
裸に靴下という、どこで得たのかも判らない知識を披露して、ただの露出狂か?と思ったりもしたけど、
ちゃんと恥じらう感覚はあるらしい。あれだよね、赤ちゃんの涎掛けみたいだね、ソレ。
いいタイミングだから、さっき笑われた分の仕返しもしておこうかな。


さっきまでの勢いはどこへやら。来栖麻里亜は顔を真っ赤にして立ちすくんでいた。
生まれたままの姿に、身につけているものといえば、靴下と小さな小さな前掛けのみ。
あまりに巨大な麻里亜の胸は、どの方向から見ても隠せてなどおらず、場違いなその布を邪険にあしらうかの様に
踏ん反り返っている。しかし、態度で誤魔化そうとしても、色素の薄い乳輪と乳首は、本人の気持ちを代弁するか
のように少しずつ赤みを増し、ぷっくりと膨らみを付けて、ピクピクと小刻みに震えていた。
恥じらわない訳もないだろう。風俗に行かないと見られないような格好になっている彼女は、只の高校生なのだから……。
悔しげに口元を歪ませるその表情は、自身の失態を後悔する事しか叶わない。
いや、悔しげにするもう一つの理由があった。それは股間だ。
彼女の陰毛は、生えていなかった。生まれつきなのだろうか?それとも剃っているのだろうか?
剃っているとすれば、何故そんな事をする必要があるのか?もしや深層意識の中で、見られたいとする願望が
彼女にそうさせたのではないだろうか?……問いかけても答えはなく、
綺麗に、ちょこんと伸びた一本筋だけが、生まれたままの姿を克明に写していた。

……フー、満足満足。


「私、やっぱりヒドい事してたんだね。あんなに笑ってゴメンね、りえちゃん」
「分かってもらえてなによりです」
ひとまず落ち着いた麻里亜さんは、何よりもまず、私に謝った。
「おっぱい全然隠れないねー。サイズがどうこう言うより、隠すために機能していないのが問題だね」
「……あの?もう、その格好止めてもいいんですよ?」
「いやーこれはこれで、なんか興奮して良いもんだよねー。しばらくこうしていよっと」
……露出狂。

田中君を見る。ガン見していた。分かりやすいなー、こっちにもおっきいおっぱいあるよ?
「ねえ。ちょっと見過ぎじゃない?あんまり見てると失礼だよ」
「え、いや、何て言うか……久しぶりだったから……」
「久しぶり?美也ちゃんのおっぱいしか、見てないんじゃないの?」
「……何回か、麻里亜さんの胸を見た事あるんだけど……って言っちゃっていいのかな?」
「かつ君。私は気にしないから、どんどん見ていいよ?ホラ、大きくなってるでしょ?またカップ変わったんだ~」
イライラ……。
「どういう事?説明してよ」
「いや、もう何年も前の事だから……」
「私達の間で隠し事するの?田中君、そういう人?」
「委員長、違うんだよ。美也と一緒に来た時に、一緒になって脱ぐ癖があったんだよ。麻里亜さんは」
「あれ?痴情の縺れ?いいぞー。もっとやれー!」

「「違います!」」

139:名無しさん@ピンキー
14/01/08 10:16:51.41 UFLarsYf
ひとまず投下を終わります

>>128さん
支援ありがとうございました。
連投エラーが続いたので、一旦止めようかと思ってました。

この話、元は「抽斗には夢がいっぱい」という題名の話を
2分割したものなので、同じ量の投下を用意できているんですが、
それは今夜にしたいと思います。それでは、また。

140:名無しさん@ピンキー
14/01/08 21:51:33.58 7+xZoACN
>>139
しえん

141:名無しさん@ピンキー
14/01/08 22:30:56.24 nJvwlJ+s
乙、と言うか支援
まさかこんなに早く続きが来るとは思わなかったw

142:名無しさん@ピンキー
14/01/08 23:13:48.52 WjWq7N2o
>>140>>141
支援ありがとうございます。

続きを投下していきたいと思います。
お手数ですが、20レスほどお付き合いください。

143:美也のお勉強01
14/01/08 23:16:46.79 WjWq7N2o
「高校上がってからは、ここで脱ぐ機会もなかったのよ。ネっみやちゃん」
「ん~。そうだったっけ?そうだったか……。そうだね。うん、思い出した」
分かりにくいな……。まあ、美也ちゃんの言う事を信じるかな。

田中君は、見ないように見ないようにと頑張っているようだ。
しかし、麻里亜さんはそうはさせない雰囲気を作っている。
「この部分が成長したんだよ?」
と、言いながら胸を揺すったり。
「乳首弄ってたら、こ~んなに大きくなるんだって、知ってた?」
とか、
「私の乳首、色が薄いのが悩みなのよね~。かつ君はこの色どう思う?」
とか聞くたびに、田中君の目がキョロキョロ泳ぐのを楽しんでいる。

「あ、そうだ。こんな事してる場合じゃなかったんだっけ」
そろそろ本気でそのデカ乳にビンタでもしてやろうかと思っていたら、麻里亜さんは田中君を
からかうのを止めて、自分の穿いていたショーツを手にして、こう言った。
「ね。このパンツってどう?」
……真剣な顔で何聞いてんですか?!
「パンツですか?可愛らしいと思いますけど……」
「そう?良かった。これ、私の手作りなの」
「えっそうなんですか?」
正直、驚いた。素人が作ったにしては良く出来ている。
「裁縫とか興味あってさ。それで、パンツとかも作れるんじゃないか?って思ってやってみたの」
「へぇ~いいですね。デザインも麻里亜さんが考えたんですか?」
「そうそう。最初はもちろん真似から入ったんだけど、慣れたら自分オリジナルが欲しくなって」

いい。すごくいいデザインだ。手先が器用で自作できるなんて羨ましい。
「他にも何着かあるよ?りえちゃんにもあげよっか?」
おっと、顔に出ていたらしい。
「いいんですか?お金いくら位でしょうか……」
「ん?お金くれるの?じゃあ300円くらいかな?」
「それって安すぎじゃないですか?普通に売ってるのでも、これなら1ケタ違いますよ?」
「や~ん、ありがとー。でもいいよ。本当ならタダでもいいんだから」
これは、なかなかの申し出だ。下着って良いのは値が張るから、財布に厳しいんだよね。

「じゃあ、一回家に戻って良いの持ってきてあげるね。それから選んでいいから」
「ありがとうございます。なんとお礼を言っていいか……」
「いいっていいって。ホラ言うでしょ?タダより高いもんはない。って」
それ、怖い意味なんですけど……。

「まー姉。帰ったの?」
「ううん。すぐ戻って来るって」
「僕の家に持ってくるんじゃなくて、委員長が取りに行ったらどう?」
「そ、そうだね。でも、止める暇なかったし……。近いからいいでしょ?」
実際、お隣さんらしい。美也ちゃん家に行く機会、逃したかな?
そういえば麻里亜さん、ちゃんと服を着てから出てったな。適当な印象があるけど、案外しっかりしている
みたいだな。美也ちゃんのお姉さんだからかも。
「ね、田中君。麻里亜さんが帰ってきたら、どれがいいか選んでくれない?」
「僕が穿くんじゃないだろ。委員長が好きなの選べば?」
「私が穿くから、選んでほしいんだってば」
「いいの?」
「いいよ?」
「みやも!みやもえらぶ!」
「じゃあ、麻里亜さんに2着頼んでみようかな」

144:美也のお勉強02
14/01/08 23:18:59.13 WjWq7N2o
・・・・・・

「おーまーた~せ~」
走って来たのか、少し息切れを起こして、麻里亜さんが帰って来た。
なんか服まで変わってるんですけど?もしかして……。
「それって、麻里亜さんが作った服なんですか?」
「ピンポ~ン。勘が良いねえ、その通り。これも、私のデザインなの」
「はぁー……いや、可愛いですね。スカートの柄とか、凄く良いです」
「服とかも作ってるんだけど、こだわるとお金が結構掛かってね。こっちは、数が少ないの」
「将来、服を作る仕事に就かれるんですか?」
「ううん。私の将来は可愛いお嫁さんだから、これは趣味」
さいですか……。まあ、手に職付けられる感じなので、文句はないですが……。
「で、こっちが本命!」

持ってきた紙袋を開けると、そこには色とりどりの布の山が。……全部パンツだった。
「好きなの選んでね?今後の参考にするから」
「いっぱいありますね……。何着位作ったんですか?」
「え~っと、100はいってないけど、それに近い位?失敗作は捨てたけどねー」
模様。形状。デザイン。色々こだわっているらしい。ここまでとは……人の才能は見た目じゃ分からないもんだ。
「あの……失礼ですけど。これらって、サイズ合わないんじゃあ……」
「多分ね。キッチリ合わせる必要がある時は、選んでくれたやつで作りなおすよ?結構簡単だよ。作るの」
麻里亜さんはそう言うが、作った事のない私には簡単には見えない。玄人の意見ってやつか。

一つ一つ手に取って見ていく。肌触りとか、付け心地とか、触ってみないと分からないから。
美也ちゃんは、面白そうに見ているだけだが、田中君は、見ると勉強机の前に座って何かしているようだ。
何をしているのか見てみると、なんてことない、ただのタヌキ寝入りだった。
「何してるの?早く選んでよ」
「ちょっと待ってよ。こんなの聞いてないって。どんな羞恥プレイだよ」
「さっき言ったじゃない。私が穿くのを選んでって」
「そうだけど。男は、こういうものに見慣れてないから、恥ずかしいんだよ」
恥じらいモードとか。散々、人の裸見といてパンツがどうとか、良く言えたもんだ。あれ?そういえばパンツフェチ
なんだっけ。ということは、むっつりモードか。

「いいから見てよ。選んでくれたら、もう裸でいるなんて言わないから」
まあ、嘘である。
「みやの分もえらんで、かっちゃん」
全裸の少女達(私はパンツ穿いてるけど)に引っ張られ、田中君はパンツの海に放り出される。
困った顔しちゃって、本当は嬉しいんでしょ?ちょっとニヤニヤしてるわよ。顔。
「私のおすすめはコレかな?シンプルだけど、付け心地がいいのよ」
「麻里亜さん。どうしてまた服を脱いでらっしゃるんですか?」
いつの間にか、着ていた服を脱いでさっきの格好。つまり、裸に赤ん坊の涎掛けの格好の麻里亜さん。
「靴下も付けてるわよ?」
失礼。靴下に……って、そんな事は些細な事じゃないですか!
「だって、みんな裸で私だけ服着てるなんて変じゃない。りえちゃんが服着るなら別だけど?」
「……私は美也ちゃんの友達なので……」
「私は、みやのお姉ちゃんだよ?」
はい、降参です。
「それから、別にひとつに限らないからね?こんな可愛い子に穿いてもらえるなら、いくらでもあげる」
「みやは?」
「みやちゃんも、好きなの選んでね」
「わーい!」
こんなにあると逆に選びにくいので、そう言ってもらえると助かる。
最初の3匹から1匹を選ぶのだって悩むものだし。(何の話だ)

一方、田中君はパンツの中で永眠していた。

145:美也のお勉強03
14/01/08 23:24:04.64 WjWq7N2o
触ってみても分からないから、実際に付けてみるといいよ。という麻里亜さんの
お言葉に甘えて、色々付けてみました。

「直穿きしてもいいんですか?」
「おや?何か問題でもあるのかい?」
「……一応女の子なんで、気になるというか……」
「試作品みたいなもんだから、深く気にしなくていいよ?あとで私が楽しめるし」
楽しむって何!?

「じゃあ、田中君ちゃんと見ててね?意見を聞きたいから。余所見しないでよ」
「はい、頑張ります」
「それから、ちゃんと興奮するやつを選んでね。じゃないと聞いてる意味無いから」
「はい、頑張ります」
「もし嘘だと思ったら、今度は下半身に聞くからね?」
「はい、頑張ります」
麻里亜さんが、後ろで「りえちゃんは攻めか……」とか言っていたが、気にしない。

……で、結局決まったのはこの3着。ピンクにフリルの付いたのと、白を基調とした紐パンと、
グレーで後ろに英語で「sexy」って書いてあるもの。麻里亜さん曰く、最後のYは飾りらしい。
「みやもえらんでもらったー」
そう言って、美也ちゃんも喜んでいた。美也ちゃんも3着。薄ピンクの水玉のと、無地で後ろにくまさんが
描かれたもの。それに、白地に黒のギンガムチェックで、白いリボンが付いたもの。良い趣味してるね、変態。

「うんうん。いや参考になるよー。ただ、サイズが合わないから、今度採寸してちゃんとしたの作ってあげる」
麻里亜さんは何やらメモをしている。勉強熱心だなー。
「お手数おかけします……」
「私、こういうの考えるの好きなのよ。だから苦労なんてあんまりないよ?でも、心遣いは感謝だね!」
「僕が選んで良かったの?」
「田中君が見るのに、私が選んでも意味ないじゃない」
「みやも、そうおもう」
「穿くのは2人だろ?」
「こういうのは鈍いんだね。喜んでもらうために穿くんだってば!」
「みや、かっちゃんにこうふんしてもらいたいよ?」
腑に落ちない表情の田中君。そんなに難しいかな?

「お金とかは、気が向いたときに貰うから気にしないでね。あ、まず採寸か……今日はいいか。また今度で」
「本当に300円なんですか?」
「安すぎる?委員長ちゃんは真面目だねー。いや、良い子だね」
「そんなことないですが……」
「分かった。じゃあ、出来あがった時に気に入ってくれれば500円にするよ。それで決定!異論なし!」

麻里亜さんは、また一旦家に戻った。パンツを置きに行ったのだ。
また戻ってきたら、裸になるのだろうか?もうつっこまないからね。

「田中君。裸の私と、下着姿の私は、どっちが好き?」
私は、また自分のパンツを穿き直していた。
「委員長。そういう質問されて、僕はどう答えたら良いの?」
「別に、深く考えなくてもいいのよ?」
「……じゃあ、どっちも好き。……っていうのは?」
「優柔不断ね。でも、まあいいわ。答えてくれたお礼をあげる」
そう言って、私は穿いていたパンツを脱ぐと、それを手渡した。
「美也ちゃんのも、貰ったんだから。私のも受け取ってくれるわよね?」
田中君は複雑そうな顔で、パンツを受け取った。が、若干顔がにやついていた。……変態。

146:美也のお勉強04
14/01/08 23:26:36.53 WjWq7N2o
・・・・・・

時刻はもう4時を回っていた。
パンツ選びに結構時間を喰ったらしい。もう夕暮れだ。

「克哉。それに理絵ちゃん。ちょっといい?」
ドアを開けて、声を掛けてきたのはお母さんだった。麻里亜さんは、まだ戻って来ていない。
「おかーさん。みや、お腹すいたー」
「ごめんね、美也ちゃん。もう少し時間掛かるから、待っててくれる?」
「はーい」
美也ちゃんにそう言うと、私達を連れて、お母さんは1階に移動した。

「分かっているとは思うけど、今朝の話の続きよ」
来た。私を発端に始まった、美也ちゃんに対する性教育の話だ。お母さん曰く、私達に荒療治が必要だと言うが……。
「あの……それで、何をしたらいいんでしょう?」
「う~ん。色々考えたんだけど、ちょっと難しいとも思うのよね……」
「私達、何でもします。美也ちゃんの為ですから」
「僕も、出来る限りの事はするつもりだ」
「うんうん、心強いわ。じゃあ聞いてくれる?」
私達の真剣な顔を見て、お母さんは安心したように話しだした。

…………は?

「あの……性教育って、そこまでするんですか?」
「無理かしら?無理にとは言わないけど……このくらいしても良いと思うわよ?」
「母さん。それって逆効果にならないかな?」
「それは、あなたたち次第じゃない?」
真面目な話。
本当に真面目な話なので、どうか誤解しないで欲しいが、お母さんの考えでは、私達は美也ちゃんの前で疑似セックスをする
必要があると言うのだった。
性の話は笑い事ではない。それは分かっているつもりだが、人前で(美也ちゃんの前で)そんなことをして、本当に効果が
あるのだろうか?経験もなければ、理論武装も弱い私には分からない。しかし、断るわけにはいかない。

「お母さんが言いたいのはね。口だけで駄目な事だって言うのは簡単だけど、相手がそれで理解してくれているかなんて、
分からないって言いたいのよ。『この先は危険だから立ち入り禁止だ』って言うと、行きたくなるじゃない?」
「そうかもしれないけど……委員長はいいのか?」
「私は……お母さんは間違ってないと思う」
「考え方じゃなくって、委員長の気持ちを聞きたいんだよ」
「……田中君が相手なら、私は平気だよ?」
「克哉はこんな可愛い子に惚れてもらっているのに、情けないわねー」
「……そりゃ躊躇もするさ。いや、分かった。覚悟を決めるよ」
「うん。ちゃんと覚悟を決めてね。上手く行くかどうかは、2人にかかっているんだから。してはいけない行為を実際に
見せてあげれば、美也ちゃんはきっと納得するわ。あの子は純粋で優しい子だから」

決行は今夜。晩御飯を食べた後にするらしい。どうせ、もう裸なんだ。失うものなんてない。
「ただいまー。ちょっと遅くなっちゃったー」
麻里亜さんが帰って来た。美也ちゃんを連れて帰るんなら、一言言っておこうと思ったが、
「ううん。私達、今日はお邪魔しようって決めたの。久々に団欒しましょ!」
麻里亜さんも一緒に食べるらしい。しかし、言葉に違和感がある。
「決めたって、美也ちゃんとですか?」
「うちの両親だよ?世話になりついでに話もしたいしね。日曜の夜だから帰りも早いのよ」
私が話を聞いている後ろで、お母さんが「あら、じゃあたくさんお買い物しなきゃ」とか言っている。

ちょっと待って!ていうかコレってもしかして、皆の前で性教育するんですか!?冗談ですよね???

147:美也のお勉強05
14/01/08 23:29:59.82 WjWq7N2o
お母さんと麻里亜さんは、一緒に買い物に出かけた。
私と田中君は、2人して顔を見合わせ、溜め息をついた。

「ごめん、委員長。僕のせいでこんな事になって」
「ちょっと待って。皆が来るからって、大勢の前でするとは言ってないわよ?」
「……母さんは、きっと本気だ」
「私、説得するから。流石にそこまで出来ないって」
「頑張ってくれ。あの人結構強情だから……」
うん。なんとなく分かる。だからといって、何もしないわけにはいかない。

「ところでさ、疑似セッ……クス……ってどうやるんだ?」
「……私に聞かないでよ。それも聞かないと駄目ね」
「委員長はいいのか?」
「何が?」
「僕と……その……ックスをするの……」
「セックス?良いわけないじゃない」
「そうか……そうだよな……」
「当たり前じゃない。たとえ好きな人でも、やっぱり雰囲気は重要なのよ?」
「……そういう意味?」
「あら?他にどういう意味があるの?」
「いや……その、相手が僕でいいのかな?……とか」
「それはこっちの台詞よ?本当は美也ちゃんとやりたいんじゃないの?」
「いや……美也は好きだけど……そういう事するなら、委員長がいいなって思うけど」

カアァ…と顔が熱くなる。本音だよね?聞き間違いじゃないのね?
「私の事、好き?」
「……うん」
「美也ちゃんと、どっちが好き?」
「そういう質問は止めてくれよ」
「……そうだね。私は美也ちゃんと張り合おうなんて思ってないし」
「どっちも好き……だ」
「美也ちゃん一筋を止めさせただけでも、上出来よね。嬉しいわ」
「先の事が見えなくなったけどね……」
「うーん……この際だから、一応言っておくわ」
「何を?」
「誰か良い人が出来たら、私、田中君をあきらめる」
「あれ?そうなの?」
「別に残念がらなくても、そんな人現れるとは思わないけどね」
「僕よりかっこいい奴なんて、吐いて捨てるほどいると思うよ?」
「……私は田中君かっこいいいと思ってるから」
「委員長……」
「その委員長って言うの、止めてくれない?2人の時は」
「え?小佐間さん。とか?」
「……理絵で」
「名前で?」
「美也ちゃんも名前で呼んでるんだし、変じゃないでしょ?」
「…………理絵」
「うふふ、何?」
「恥ずかしいな……」
「徐々に慣れてくれればいいわよ」
やった。名前で呼んでくれるようになるかもしれない。こういう些細な事が、実は重要なんだよね。
まあ、慣れるのに時間がかかるかもだけど?

「……やっぱり委員長の方が言い易いよ」
うん。徐々に慣れてくれればいいから……。

148:美也のお勉強06
14/01/08 23:32:30.48 WjWq7N2o
・・・・・・

「りえっち、あの時何してたの?」
「あの時って?」
部屋に戻ると、退屈していたらしい美也ちゃんが、そんな事を言ってきた。
少し考えて、はたと気づく。そういえば覗かれてたんだっけ……。

「りえっち、おしっこしたかったの?」
「違うの。あれは、おしっこしたいわけじゃなくって……」
「かっちゃんがなめてたのって、おしっこじゃないの?」
「そう。おしっこじゃなくって……」
「じゃあ、あれってなんだったの?」
「それは……」
「りえっち、すごくうれしそうだったよ?きもちいいの?」
「うん。……じゃなくって!助けて田中君!!」
こら!耳塞いでんじゃないわよ!!

「かっちゃん。みやのココもなめて」
この展開は、今朝となんら変わらない。私達って、本当に教育に悪いなあ……。
で、もちろん断る事は出来ない田中君は、恥ずかしそうにしながらも、美也ちゃんの足を舐めてあげた。
「?くすぐったいけど、きもちよくはならないよ?」
美也ちゃんは不満らしい。そりゃあ行為の意味を知らなければ、気持ちよさも分からないだろうが……。

田中君は、至近距離から美也ちゃんの股間を見ていた。無毛の一本筋でも、あんな場所から見たら、さぞかし絶景に違いない。
私なら迷わず舐めてしまうかもしれない確信がある。(レズじゃないって!)
「美也、もっと足を開いてくれ」
田中君の言葉に、美也ちゃんは素直に足を開いていく。しかし、本当に意味が分かっていないらしい。
どんどん足を開くと、股間から内腿に繋がる筋がハッキリと見えるほどになった。
田中君は、その状態の美也ちゃんのアソコを見て、ゴクリと唾を飲み込み、舐めはじめた。

美也ちゃんの変化はすぐにやってきた。
さっきまでつまらなそうにしていた美也ちゃんの顔が、急に緩んだと思ったら、なんとも苦しそうな顔になった。
私には分かる。あれは喜んでいる顔だ。ただ、美也ちゃんの場合、理解が追いついていないので、素直に喜びを
表現できていないだけなのだ。
大きく開かれた足のおかげで、小さな美也ちゃんの体に舌を這わすのが容易になったらしく、田中君は舌を休めない。
ペロペロと筋を舐めたり、中に突っ込んだり、ちょっと指で開いてみたり、かなり無茶苦茶をしている田中君。
もしかしたら、さっき変なところで中断したせいで、溜まっていたのかもしれない。
そんな時に、好きな女の子の股間を舐められる事態になったら、私だって遠慮を無くしてしまうかもしれない。
美也ちゃん……そんなに火照った顔を見せないでよ……見てるこっちが恥ずかしくなるよ……。それに、とっても
いやらしい表情だ。程良く感じているんだろう。最初の頃よりも、安心している気がする。でも……、

「ストップ!」

そう言って私は、美也ちゃんの股間を舐めつくさんとする田中君を止めた。
田中君は、我を忘れていた事を悟って顔を赤くしていた。美也ちゃんも、何かもどかしい感じが残ってしまったらしい。
「かっちゃん。もう一回して?」
「美也。委員長も途中で終わったから、美也もこれでお終いだよ」
「……うん」
美也ちゃんは不満そう。でも、ちゃんと聞き分けてくれている。良い子だね、美也ちゃん。
「りえっち、なめてもらうと気持ちいいね」
「うん……多分、好きな人がしてくれるからだと思うよ」
「かっちゃん。みやが、かっちゃんのおちんちんなめたとき、気持ちよかった?」
「……ああ」
そう聞くと、美也ちゃんは嬉しそうに笑った。

149:美也のお勉強07
14/01/08 23:35:15.52 WjWq7N2o
・・・・・・

麻里亜さんとお母さんが買い物から帰って来た。
晩御飯の用意の為、私と麻里亜さんは手伝いをする事にして、その間、田中君と美也ちゃんは
一緒に遊んでいる事になった。
まさかと思うけど……まさか、間違いなんてないよね?
2人っきりにして、もし何かあったら……。そう思って、でも考えるのを止めた。
私は信用している。田中君の我慢強さと、美也ちゃんの素直な心を。勘ぐるなんて、私が信用していないようで嫌だ。

「おかえりなさーい。パパ!」
麻里亜さんが叫ぶ。どうやら、田中君のお父さんが帰って来たらしい。それに続き、初めて見る人達まで……。
「こんばんわ。家族で押し掛けて、申し訳ない」
「あなたが理絵ちゃん?本当に良いおっぱいしてるわね」
来栖夫妻らしい。あ、服着るタイミング逃した……。

私は例のごとく裸のまま。しかし、麻里亜さんは服を着ていた。
「夜は寒いよ」とか言っているのを聞くと、この人は別に露出狂ではないっぽいな……。
しかし気になるのは男の目である。田中君……は、いいとして、そのお父さんと、美也ちゃんのお父さん。
美也ちゃんの裸を見慣れているせいなのか、それほど驚きはしないが、その分遠慮を知らない気がする。現に、
今もジロジロ見ている。パンツ脱ぐんじゃなかったかも……。

椅子が足りないので、キッチンではなく居間で食べる事になった。
総勢8人の大所帯なので、料理の量もバカにはならない。来栖夫妻はお客さんだし、田中君のお父さんも仕事帰りなので
疲れているだろうし、美也ちゃんは皆のペットなので、私と麻里亜さんと田中君とお母さんで、料理を運んだ。
忙しく駆けまわっていると恥ずかしさを忘れられる。そう思っていたのに、私のおっぱいが揺れるたびに美也ちゃんが、
「ほらほら、りえっちのおっぱいは、よくゆれるでしょ!」とか言いまくっていて、全く落ち着けない。
「あーあ。りえっちのおっぱいとおしりは、いつ見てもサイコーだなー」
もう!美也ちゃん止めてってば!あと男共!いちいち頷くんじゃない!!

「いただきます」と一斉に声を合わせて、食事が始まった。
食べながらでも話は弾んで、本当に大家族然とした関係なんだと実感した。
なにより、互いの子どもたちの事を、良く知っているらしい事には驚いた。田中君も、来栖家にはよく顔を出しているらしい。
「理絵ちゃんも、新しい家族よ」そうお母さんが言う。家族との食事の記憶があまりない私にとって、これほど嬉しい事はなく、
ちょっと涙腺が緩みかけた。
「りえちゃん、やっぱりその前掛けするんだね」麻里亜さんが言う。恥ずかしいんだけど、お母さんの顔を立てるために
仕方がない。少なくとも、麻里亜さんのように無遠慮に笑う人がいないので、その点に関しては安心したのだが……。
「りえっちー、ここにごはんつぶ付いてるー」
「あっ本当だ。私も取ってあげるねー」
姉妹で私の両サイドから乳首を引っ張ってくる2人。キューっと左右に伸びていく私の乳首。それをジロジロ見てくる皆。
特に、男共はあからさまに凝視している。
「それはご飯粒じゃありません!」と私が言っても、全く聞こうとせずに乳首を引っ張られつづける。

美也ちゃんは無遠慮に、麻里亜さんは性感を探る様にして引っ張って、戻して、また引っ張って。
それから解放されたのは、たっぷり1分間クニクニと乳首を弄られて、完全に乳首が勃起してしまった後だった。
乳首がピクピクと動いている。意識したくはないが、もう少し弄って欲しくなった自分がいるのが情けない。
それにしても、メチャクチャ膨らんでるじゃない!!
乳輪もこんなに大きくなっちゃってるし、みっともないったらないわよ!

男共の視線を絶えず感じたまま、私は食事を続けた。怒鳴ってこの楽しい食事を中断させたくない一心だったが、
思い出したように乳首を弄ってくる両サイドの悪魔たちの攻撃に、私は顔を赤くしてジッと耐えるしかなかった。
「理絵ちゃんだっけ?娘がお世話になってすまないね」
「麻里亜。その辺で止めなさい」
2人とも!少なくとも、私が来栖夫妻から質問を受けているときは、おっぱいで遊ばないでよ!
田中君は、こんな大変な状況になっている私を助けてくれず、一緒になって興奮していた。
……バカ!!

150:美也のお勉強08
14/01/08 23:41:18.56 WjWq7N2o
・・・・・・

食事が終わり、後片付けも済んで一段落。

この後の事を思う時が気じゃないが、私の期待も虚しく、来栖夫妻は帰る気配がなかった。
どうやらお母さんが手を回していたようで、サプライズ的な何かがあると思っているらしい。
サプライズ……。確かにそうだけど、詳細を言ってないなんて、さぞ反応に困るだろうに……。

「麻里亜。そのカメラどうしたの?」
「へへ~。こういう時の為に、買ってたんだ~。今の私はカメラマン。いや、カメラウーマンよ」
「何を撮るの?」
「これから始まる勉強会。かな?」
来栖親子が話しているのが聞こえる。なんという事でしょう。これからの姿を撮られる羽目になるなんて。
あとで、あのカメラ壊さないと……。

「お母さん。本当に皆の前でこんな事して大丈夫なんですか?」
「ちゃんとした勉強会なんですもの。問題なんてないわ。もうまんたん。よ」
美也ちゃんに間違った知識を与えたのは、あなたでしたか……。

「お母さんが説明していくから、指示通りに動いてくれればいいのよ?」
「裸になるんだよね?」
「田中君、突っ込む所そこ?私ずっと裸なんだけど……」
「委員長は慣れてるだろ。僕は初めて脱ぐんだぞ」
慣れてなんていないわよ!そう言いたいが、今はそんな事言ってる場合じゃない。
「きっと上手く行くわよ。美也ちゃんの為、頑張って!」
お母さんが喝を入れる。ああ、緊張する……。

「まー姉。なにがはじまるんです?」
「第三次大戦よ……じゃなくて、みやちゃんの為の勉強会よ」
「みやのため?」
「そう。ちゃんと見ておいてね」

151:美也のお勉強09
14/01/08 23:49:16.20 WjWq7N2o
・・・・・・

居間に集まっている人たちに見つめられるように、私と田中君は立っていた。
その横にはお母さんがいて、これからする事を説明しはじめる。

まず、これは遊びではない。という事。
そして、教育に対する考え方は人それぞれなので、2人の意志を尊重してほしいという旨。
最後に、私達自身からの言葉を伝える事になった。

「これからやる事に関して、僕自身、戸惑いがありますが、どうか落ち着いて見ていてください」
「私は、美也ちゃんと一緒に居たいという一心でここにいます。なので、一生懸命頑張ります」

こうして始まった性教育の時間。
私達2人はガチガチに緊張していたが、お母さんは平然と美也ちゃんに説明していた。
これは、美也ちゃんの為の時間なので、美也ちゃんが退屈して飽きてしまったら意味がない。お母さんは、
なるべく退屈しないように、美也ちゃんが楽しめるようにするらしい。……私、何にも聞いてないんだよね……。

「さて皆さん。ここに愛し合う二人がいます」
あれ?これ、私達の事だよね?
「二人の仲は、初めて出会った時から急速に進展していき、一緒にお風呂に入ったり、ベッドを共にするまでになり
ました。でも、その関係は最後までいっていませんでした。それは、恋のライバルがいたからです」
お母さん、ぶっちゃけ過ぎてない?一応フィクションって事でいいんだよね?

例え話だと、美也ちゃんが理解し辛いかもしれない。そう考えての説明だったんだと思うが、実際包み隠さなすぎて、私も
田中君も気が気じゃない。

「その恋のライバルは、美也ちゃん、あなたよ」
「みや、ライバル?」
「そう、恋の障害という意味では、2人は美也ちゃんが邪魔でした。でも、2人とも美也ちゃんの事が嫌いな訳では
なかったのです。むしろ大好きでした。だから、ライバルと言えたのです」

「2人は、美也ちゃんの見ていないところで、恋を育もうとします」
そう言った後、お母さんがこちらを見る。もしかして、ここで田中君とイチャイチャするの?

「2人は、美也ちゃんのいない所で抱き合ったり……」
私達は遠慮気味に抱き合った。
「体を触り合ったり……」
……はい。触り合います。
「キスしたりしていました……」
えっ本当にやるの?……いいんだよね?軽くならいいかな?はい。ちゅっ……と。

とたん、ヒューヒューという声が聞こえてくる。もうっ茶化さないでよ!こっちは真面目なのよ?
「りえっちいいぞー!もっとやれー!」
美也ちゃんが応援するのは変だってば!

「2人はこんなものじゃありません。もっと濃厚なキスもします……」
……これ、やる意味あるんだよね?お母さんふざけてないよね?……こんなに大勢の前でするなんて……

仕方なしに、私達は舌を絡ませてキスをした。くちゅくちゅ…ん……ちゅぱっ
当然のように歓声が起きる。んん……変な気分になってきちゃった……。

152:美也のお勉強10
14/01/08 23:54:01.08 WjWq7N2o
「さあ、ここまでいけば、大抵の恋人同士なら、最後の最後まで行く事は簡単です」

「美也ちゃん。最後って分かる?」
「さいご?しんじゃうってこと?」
「うん、そうね。死ぬまで一緒にいるのも、愛の形の一つよね。でもね、今言っている最後って、セックスの事なの」
「セックスってなに?」
「セックスってね、美也ちゃん。赤ちゃんを作る行為の事よ」
「赤ちゃん!?それをするのが、さいごなの?」
「これも一つの最後の形なの。分かる?」
「う~ん……。どんなことするの?」

「克哉。裸になってくれる?」
お母さんに言われて、田中君は服を脱ぐ。躊躇いがちなので、多少時間は掛かったものの、なんとか全裸になった。
その姿に興奮してシャッターを切っているのは麻里亜さんだ。もうちょっと遠慮してよ。私の恋人なのよ?

「裸の女の子と、裸の男の子。2人共、股間に毛が生えていますね。大人に近づいている証ですが、2人はまだ、
大人とは言えません。その途中なのです」

「美也ちゃん。2人の体の違いが分かる?」
「りえっちは、おっぱい大きいよ」
私の方が大きいわよ。という声が後ろから聞こえる。外野、静かに!
「かっちゃんは、おちんちんがあるね。みやにはアレないよ」
「そうね、体の形に多少違いはあるけど、一番の違いは胸と股間にあるわね。まさしく、この違う部分が、
赤ちゃんを作るのに役にたつのよ?」
「ほえ?どうしたら、そんなことできるの?」
美也ちゃんの頭の中では、何かと何かがくっついて、急に赤ん坊になるような想像が巡っているらしい。

「理絵ちゃん、そこに座って足を開いてくれる?」
私の前にお風呂用のイスがあり、私はそれに腰掛けて足を開いた。
は、恥ずかしい……。忘れてはいないだろうが、私の目の前には、来栖夫妻や美也ちゃん、麻里亜さん。田中君の
お父さんもいるのだ。男の目もそうだが、麻里亜さんの持つカメラが私を捉えている事も、はっきり分かる。

私は足を開いた。最初は少しだけにしたが、お母さんが「いいと言うまで開いて」と言うので、全く隠す余裕がない。
見せつけるような姿勢になると、「おおーっ」という声と、フラッシュが焚かれる。こら!何枚撮る気よ!!

「はい。毛が生えているのは上の方だけなので、大事な場所がハッキリ見えますね。美也ちゃん、ここが何をする
場所か知ってる?」
「おしっこするとこー」
「はい、大正解!」
わーい、と美也ちゃんが喜ぶ。あの……早くして欲しいんですが……。
「でも、それだけじゃないのよ?実はここに赤ちゃんを作る場所があるのです」
「そうなの?」
「そうよ?じゃあ理絵ちゃん、その場所を見せてあげて頂戴」
「あの……それって、ここを開くんですか?」
「そうよ。ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、ガンバって!」
ちょっと?今、ちょっと恥ずかしいって言った?ちょっとじゃ済まないわよ!!死ぬほど恥ずかしいんだから!!

落ちつけ私。これは美也ちゃんの為。これは美也ちゃんの為だ……。
くぱぁ…と音がするかどうか知らないが、私は大陰唇と呼ばれる場所を、両手の人さし指で引っ張った。
外気に晒されたその場所は、皆の視線を感じて、すぐに湿り気を帯び出した。
綺麗に洗っているので、汚れなんて見えないはずだが、そんな事はお構いなしに羞恥心が襲ってくる。ああ、見られてる……。
「じゃあ、いいというまで開いてね?」
簡単に言わないでよ~……。

153:美也のお勉強11
14/01/08 23:59:17.67 WjWq7N2o
パシャ、パシャ、とフラッシュが焚かれる。
しかも至近距離で、これは酷い。私の大事な場所は、無遠慮な人の手によって簡単に記録された。
こんなピンクの肉壁を見て楽しいはずがないというのに、男共の視線は嬉しさを隠していない。

「じゃあ皆さん。よく見えるようにもう少し集まって来てください」
お母さ~ん。私もう死にそうなんですが……まだ辱めるんですか?

皆が距離を縮めた。というと、少し近づいただけの様に聞こえるが、実際には吐息が聞こえるほどの所。
私の指の近くまで顔を寄せて、一人一人交互に観察していく。……お父さんたち!何回並ぶんですか!
そんな状況で、私は見せびらかすように股を開いて、おしっこを出すところを晒している。
よく泣かずに済んでるな、私。

「分かり難いかもしれませんが、ここにおしっこをする為の穴がありますね。この下にあるもう一つの穴、それこそ、
赤ちゃんを作るための穴なのです。美也ちゃん分かった?」
「……これって、みやにもあるの?」
「もちろん。女の子には皆あるのよ」
美也ちゃんは、自分の股間を見て、私の股間を見て、を繰り返して、納得したようだった。
ところでお母さん、もう戻していいよね?まだ開いてないと駄目?なんか、男のいやらしい視線を感じて、身の危険を感じる
んだけど……あと麻里亜さん、あとでカメラちょっと貸してね。

「美也ちゃん。じゃあ、この穴をどうしたら赤ちゃんが作れると思う?」
「えーとね……精子を入れる!」

その言葉に、周りの皆が驚いた。さっきまで、まるで幼児の様な事を言っていただけに、完全に的を射た発言は驚異だった。
美也ちゃんの発言の理由は、なんとなく想像がついた。彼女は、なんといっても田中君の精子を飲んでいたのだ。
あの苦い液体が何の為にあるのか、ずっと考えていたに違いない。

「大正解よ、美也ちゃん!その通り。そこで、おちんちんの出番です」
お母さんは、田中君の前に移動して、そのちんちんを指差す。
「ここから出る精子を、さっきの穴に挿れることによって、赤ちゃんになるものを宿すのです」
「赤ちゃんって、いきなり出てくるの?」
「そうじゃないのよ美也ちゃん。女性の体の中で、小さな小さな赤ちゃんが出来て、それがどんどん大きくなるのよ」
「どんどんって、みやくらいになるの?」
「ううん。そうなる前に体から出てくるの。この小さな穴からね」
美也ちゃんは、腑に落ちない顔をする。赤ちゃんが出来るというのを想像し辛いのだろう。これが麻里亜さんなら、
美也ちゃんがお腹にいるお母さんを見て、分かるかもしれない。でも、今見ている私の穴からは、そうは見れない。

お母さんは、どこにあったのか、アルバムを取り出して美也ちゃんに見せた。
その中には若かりし頃のお母さんがいて、田中君をお腹に宿している時の写真もあった。それを見た美也ちゃんは、
お母さんと、写真を見比べて、やっと合点がいったようだ。

ーって!もうこの指離していいんじゃないかな!指!話を聞いてない男共が、ずっとココ見てて辛いんですが!!

「美也ちゃん分かった?」
「うん!」
その言葉を聞いて、お母さんは安心したようだ。これ以上の説明は望めそうにないので無理もない。
私も、そっと指を離した。……そこっ落胆しない!ジロジロ見過ぎなのよ!もっと真面目に聞いてなさいよ!

「あら?離しちゃったの?じゃあ、もう一回開いてくれるかしら?」
その言葉を聞いて愕然とする私。歓喜の顔になる男達。私、もう泣いていいですか?


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