プリキュアでエロパロ13at EROPAROプリキュアでエロパロ13 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト531:その145 ◆v4D2BvjraSNA 14/05/28 00:34:30.38 BKZsLlm3 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 妹が事故にあったと聞いてヨハンはとるものもとりあえず妹が搬送された病院に駆け付けた。 病室のベッドの上で今にも消え入りそうなはかなげな笑みを湛えながら彼の妹は、自分の身起こったことはそれほどたいしたことではありません、 たしかに深刻な結果をもたらすおそれは否めませんでしたが、すべてこの方たちがそのおぞましい結末から救ってくださいました、 と見知らぬ男と二人の少女たちを紹介した。 ヨハンは今更のように病室に自分達以外の者たちがいることに気づいた。彼らは日本から来た親子連れの観光客のようだった。 がっしりした体格の緑川源次という男性と彼の娘であるある、ひなという可愛いらしい少女だ。 『観光客のよう』と形容するのはどうやらこの国に来たのは他に目的があるようなのだ。 それについては歯切れが悪く、妹の命の恩人を困らせるのも不義理なため追求はしないことにした。 顔馴染みの医者によると妹は転んだ際のほんのかすり傷だけでたいしたことないが念のために今日一日は 病院のベッドに横たわっていたほうが良いだろうということで不満気な様子の彼女はさておいて、 ヨハンとしてはこのような処置は不治の病を抱える彼女においては至極もっともなことで何なら一週間ほど検査入院させるべきではないか、と提案すらした。 彼の妹、アリシアは過保護すぎる兄の提案を言下に一蹴した。 今年で12才になる彼女は幼い頃から病名のはっきりしない病に冒され、これまでの人生の大半をこの白い建物の中で費やしてきたため 病院のベッドで時間を過ごすほど退屈なことはないのだ。 最近は兄と同じ屋根の下で暮らすことを認められ、それでも具合が悪いときは床に臥せっているのだが、 病院の窓から眺める手入れが行き届いた中庭より、今はなき父母に見守られ、唯一の肉親の兄とともに駆けたであろう 雑草の生い茂る荒れた庭を眺め追憶の記憶を辿るほうが何十倍も有意義で楽しい。 消毒液の匂いが充満したベッドから解放された彼女は積もりに積もった欲望を解消すべく様々なことに取り掛かっていた。 炊事、洗濯、掃除、買い物などの家事諸々! 彼女くらいの年ならばあまり進んでしないであろう雑事が彼女にとってはとびきりに羨望の的であったのだ。 やがてそこに庭のお手入れも追加されることになる。朦朧とした記憶を手がかりにかつての中庭を再現させるのだ! ベッドの上で人生のほとんどを過ごしていた彼女にとってもっとも無味蒙昧な現実を忘れさせてくれる手段は読書だった。 現実と違い、小説の中では空想の世界を自由きままに旅することができた。 その世界で主人公たちとともに笑いあったり語りあったり時に冒険や恋愛をした。 ベッドで臥しているときはそれだけで満足していたが、生家で周りから聞こえる子供達の声を聞くと、 空想だけでは物足りなくなり、現実世界でも親しく話したりできる友達を欲するようになった。 その折、思いがけない出来事から彼女は二人の女の子と知り合いになった。緑川はる、ひなである。 はるたちは自分のことを親身になって心配し、憂鬱な気分を和らげてくれた。 ここに来たばかりでまだどこにも行っていないことを知るとアリシアは是非ともこの町の案内をさせて欲しい、と申し出た。 生来人見知りするきらいがある彼女にしては珍しく思い切ったことをしたのには理由があった。 はるたちは会ったばかりの自分と友達になりたいと言ってくれたのだ。 ヨハンはこんなに嬉しそうな様子の妹をついぞ見たことはなく、彼女を悲しませることはできなかった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch