13/09/25 23:59:16.85 SW1smd1U
女学生三人から少し後ろのほうに、二人の年若い女性がいた。
「いやー、いい場所だね」
「うん」
二人は社会人である。運良く当選した(と彼女たちは思っている)南国ツアーのため、夏季休業をとってこの島にやって来たのだ。
「こうしてユリナと遊べるのも、しばらくはおあずけになっちゃうね」
「そうだね」
ユリナと呼ばれた女性は寂しそうに返事をした。
「でもまあ、おめでたいことだから、ね。ホント、結婚おめでとう」
「ありがとう、ミカ」
ユリナは先月籍を入れたばかりである。22歳という遊びざかりでの結婚は、現代からしてみれば少しばかり早い決断かもしれない。
また、夫からは家庭に入ることを望まれ、それゆえ仕事は今月いっぱいで辞めることになっている。
専業主婦になれば、夫を支えるため炊事洗濯といった家事を年がら年中休みなく行わなければならない。
それに、近い将来は育児にも力を注がなくてはならないだろう。
そう考えると、このバカンスは羽根を伸ばせる最後の遊びとなる。
結婚に後悔などないとはいえ、親友のミカと頻繁に遊べなくなるのは、ユリナにとっては辛く悲しいことだった。
「式は来月だっけ?」
「そう。だから旅行が終わったら結構忙しくなるかも。仕事のほうも引き継ぎとかあるし」
「よし、それならこの一週間は、遊びに遊ぼうや」
そう言ってミカはユリナの背中を大きく叩いた。少し強かったのか、仕返しとばかりにユリナも同じことをミカにした。
そして二人は少女のように楽しく笑うのだった。
こうして様々な女性たちが、この南海でのバカンスに胸を躍らせていた。
しかし、これが彼女たちの最後の笑顔となる。
宿泊先だという建物に着いたとき、彼女たちの運命は一転する。
そしてこの孤島が彼女たちに与えるのは、恐怖と苦痛と絶望の連鎖だけであった。
とりあえずこんな感じで書いてみた。捕食シーンは思いつくがエロはできんかもしれない。
そんなSSで大丈夫か?