TIGER & BUNNYでエロパロ2at EROPARO
TIGER & BUNNYでエロパロ2 - 暇つぶし2ch289:名無しさん@ピンキー
13/03/25 21:32:39.19 A5fNQUSg
>>287GJ!GJ!
昨夜これなかったから朝から来てみたら、こんないいものが!
(朝感想書ききれなくて既に夜なんだけどw)
一週間頑張れと、ご褒美の前渡しなのか?そうなのか?

虎徹を引き入れてまでカリーナのエロ可愛いところをみたいパオリンまじ肉食
パオリンが熟成を進め美味しくなりつつあるカリーナをいただきますできた
棚ぼた虎徹は羨ましいというかずるい!そしてずるい!!
これが主人公特権というヤツか…ッ!
最初は物分かりのいい大人の顔をしようとしていたのに
パオリンの口車にあっさり乗ってしまったのは悲しい男の性か
攻め龍様が一枚上手だったのかはたまたカリーナのエロ可愛らしさが為せるわざか
流されカリーナは本当にエロ可愛いくてたまらんですよ
初回からお掃除フェラまでするとか、何というエロ順応性!
ここから育ってどこまでエロくなるというのか!将来が有望すぎる!
エロ以外だと7レス目、ドバドバ出んだからあたりの虎徹のテキトーさと
「ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」「俺のをな?」あたりの
パオリンと虎徹の掛け合いが好きだ
ライバルである虎徹に厳しめな攻め龍様が可愛くて切なくて愛しい



以下余談的な
このまま関係が進んだら、いつもコレがカリーナを気持ち良くしてるんだぜかーらーの
虎龍もありじゃないかなーとか、一瞬思ったけど
虎徹ばっか美味しい思いするのもなー
せっかくの肉食攻め龍様だし、再び素気なく断って欲しい気もするw
あと、万一そういう展開になったとしたら
このカリーナはどういう反応するのかなー?と想像してたぎった
タイガーの気持ちイイよ?系虎龍推進反応か
パオリンにマッサージしちゃイヤ・私にだけして系独占欲的反応か…
どっちでもめちゃめちゃエロ可愛いんだろうなあ

290:名無しさん@ピンキー
13/03/27 01:21:24.48 GoMUgl/j
お薬ちょうだいっていうとお医者さんごっこプレイで中出しが連想されるけど
口内発射ごっくんプレイでもいけるんだなと新たな可能性に目覚めた
てか、ローズの衣装がナースモチーフでフリージングリキッドガンは注射器なわりに
ナースプレイな話いままでなかったような?

291:287
13/03/29 01:35:01.91 WNT7cr7/
>>288 >>289
ありがとう!そしてあり(ry

>>290
目覚めたのならばぜひそれを形に!

292:名無しさん@ピンキー
13/04/06 09:00:07.09 ujaFiEvZ
ほしゅー

293:名無しさん@ピンキー
13/04/13 11:40:18.02 DOZXDqR9
あれナースモチーフだったのか!
大露出してるし派手だしで全然気づかなかった

294:名無しさん@ピンキー
13/04/13 15:49:40.88 2IFNhSbX
>>293
散々言及されてるのに今更なに言ってんだ
ファンじゃありませんって自己紹介か?

295:名無しさん@ピンキー
13/04/13 21:44:11.80 qW98cNoy
排他的すぐるwww

296:名無しさん@ピンキー
13/04/13 23:15:46.56 d+gI97Mb
そんなにケンカ腰で指摘するほどのことじゃないと思うぞ

297:名無しさん@ピンキー
13/04/14 08:51:33.46 uKS0OID0
普通に視聴してるだけのファンだったら気付かないんじゃない?
青い印象強いし、濃い色ってナースっぽくないよね?
ナースモチーフだって言われてみれば
そういやヘッドドレスがナースキャップっぽいなーって思うくらいでさ
ブルロ=ナースは桂画集買ったから知ってるけど
アニメ雑誌とか熱心に買ってたわけじゃないから知らない設定たくさんあると思う
あと、ブルロの髪型=薔薇の蕾モチーフは言われてもわからんw

298:名無しさん@ピンキー
13/04/15 01:31:48.03 VkHFKFKR
桂画集や鈍器にしか載ってないんじゃなかったっけ?>ナースモチーフ
あと本スレやキャラスレで話題になったことはあったかもしれないけどずいぶん前の話だし
最近ファンになった人ならわかんないよw

299:名無しさん@ピンキー
13/04/15 02:25:25.04 W6x5cM9z
ナースキャップなんて最近ではコスプレ以外じゃ見かけないし、
ヘッドドレスがナースキャップという発想すら出てこなかったわ

300:名無しさん@ピンキー
13/04/15 13:11:19.30 3X/3AmHa
なんかここ臭い

301:名無しさん@ピンキー
13/04/21 16:59:38.43 0WdXLl+q
ほしゅ

302:名無しさん@ピンキー
13/04/22 03:45:49.90 dVUv2+jf
保守入ったからいらないかなとも思ったけど せっかくなので

【使用レス数】 7
【カップリング】 虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 催眠
【その他】 特になし

303:催眠・虎徹×カリーナ 1/7
13/04/22 03:47:28.02 dVUv2+jf
「タイガータイガー!」
「……えーと?なにコレ」
 エレベーターから降りるなり、待ち構えていたかのように制服姿のブルー
ローズがやってくる。その手には何やら奇怪な物を持って。
 じゃーんと得意気にそれを見せてくれたが―本当に、なんだこりゃ。
「折紙から教えてもらったの。催眠術!ほら見て、タイガーならわかるかも
しれないけど、これ、ゴエンダマっていうんだって!催眠術には必須アイテム
なのよ?」
 確かに俺も見た事はあるけど。
 糸に通した黄金色の硬貨だ。
 シュテルンビルトでも銀行での両替や、コイン屋あたりで手にする事は
できるが。しかし何だって?催眠術?……こいつらもっと他の娯楽は無いのか。
「みんな試してみたんだけど、かからなくって。単純な人の方がかかりやすい
って言うから、スカイハイならかかると思ったんだけど、駄目で。―けど、
タイガーなら絶対かかるだろうって!」
 今まで一人で待ってたのよとブルーローズはテンションを上げている。
いったい折紙はどんな吹き込み方をしたのか。それよりも、だ。
 単純な人がかかりやすいというそもそもの前提も甚だ疑問の残るところでは
あるが、スカイハイならともかく、俺は当てはまらんだろう!?そう文句を
言おうとするが、ブルーローズは俺の手を引きつかつかとトレーニングルームへ
向かう。もちろん俺を更衣室へは向かわせてくれはしない。休憩スペースの
椅子を引き俺を無理やり座らせると、対面するような形で同じように座った。
「おいコラお嬢さん?」
「なによ。はい、いい?タイガー。じっとコレを見て」
 ……ブルーローズの手からはプランと垂れ下がった糸を通した五円玉。それが
ぶらぶらと、振り子のように揺れる。
「……」
 俺はため息をついた。
 そして大人になる事にした。普段は小生意気な口もきくが、やっぱりブルー
ローズも年相応に、こんなガキっぽい事に目をキラキラさせるんだなと思うと、
微笑ましい。
 ……可愛いところもあるもんだ。思わず笑ってしまうとブルーローズが睨んで
きた。おお、怖い怖い。
「いい?……あなたはだんだん眠くなるー」
 もはや様式美と言っていい文句がブルーローズの口から洩れてくる。
 仕方なくそれに付き合い右に左にと行き交う五円玉を追いかける事にするが、
真剣な顔をしている対面のブルーローズが気になってあまり集中出来やしない。
「……」
 そんなわけで、催眠術などかかるわけもない。
 だいたい、実際そういうものには、それなりのノウハウや手順というものが
あって、素人が一朝一夕にどうにかできるものではない。できたら怖い。
 かかったふりをしてやるのが親切かといくらか考えたが埒も飽かない。ブルー
ローズも途中からだんまりのままだ。これで事が進展しようはずもない。仕方
なく俺は口を開いた。
「―あー、あのな、ブルーローズ?」
「……」
 ん?と、俺は首をかしげる。声をかけたのに、ブルーローズは無反応だ。糸を
ゆらゆらと揺らす手はそのままだが、その目は五円玉を追い続けたままになって
いる。
「ブルーローズ?」
 ひらひらと正面で手を振ったり、楓とのにらめっこでも負けなしのとっておき
の変顔をしてみるが、何の反応もない。
「……」
 もしかしてこれって―

304:催眠・虎徹×カリーナ 2/7
13/04/22 03:48:25.34 dVUv2+jf
「……おいおい、マジか」
 催眠術にかかってしまっている、のか?自分で自分の?
 ……馬鹿じゃないか、コイツ。何が単純な奴が引っかかりやすいだ。人を馬鹿
にしようとした罰だ。俺は揺れる五円玉の糸をつんと摘まむと、その軌道はその
ままに、ブルーローズの指から静かにそれを抜き取った。
 見よう見まねで、昔テレビの特集でやっていた怪しげな文句を繰り返す。
はっきりいって俺がやったって、インチキ以外の何物でもないのだが、なにせ
目の前のコイツは、催眠術というのは、それだけ容易にかかるもので―きっと、
かかったからには絶対の物だと素直に信じ込んでしまっているのだろう。
 つまり、事前に自己暗示にかかっているのだから、誘導そのものは比較的容易
と考えていいはずだ。
「あなたはだんだん眠くなるー。はい、瞼がどんどん重くなってくるぞー?」
「……」
 とろんとその瞼が徐々におり、半眼のような、寝起きのような目つきになって
いる。
 ―うん。コイツ、単純だわ。
 とはいえ、コイツも、ヒーロー・ブルーローズという女王様を、カメラの前で
演じている。俺を担ごうとしている可能性だってあるのだ。……この様子から
その可能性はかなり低そうだが。ともかく、軽くジャブを効かせてみる。
「お前は今、犬だ。さあ、ワンと鳴け」
 どきどきしながら様子を見守ると、ブルーローズはゆっくり口を開いた。
「……わん」
 ぼんやりとした目はそのままだ。
「……」
 さて、他にも何かできるのか。例えばだが、もっと大きな、行動を起こさせる
事とかも?
「えーっと、じゃあ、三回まわって、ワン」
 少しの間をおいてブルーローズがゆっくりと椅子から腰を上げ、よたよたと
動き出す。すっ転ぶのではないのかと、いつでも手を差しのばせるように構えて
いたが、どうにか三回まわりきる。そして。
「―わん」
「……お手」
 そう言って開いた左手を出すと、ブルーローズはその手にちょんと両手を
乗せてきた。お手は両手は使わないと思うが―ともかく、どうも本当に
かかっているらしい。

 ―そんなこんなで。
「にゃあ?」
 今、ブルーローズは俺の太ももに手を添え、喉を鳴らす事が出来ないから口で
ゴロゴロと呟いている。で、俺は猫を相手にするように、その喉を撫でている
わけだ。
 一応念には念をと、カエルの鳴きまねをさせてみたり、ゴリラの真似をさせて
みたりと色々やってみた。大根は無いので生で丸かじりさせる事はできなかった
が―まあ、若干ピントのずれた反応を返す事はあったものの、基本的には
完全に催眠術にかかってしまっているらしく、俺の言いなりだ。もはや五円玉も
いらない。
 ―どこまで、言いなりになるのだろうか。

305:催眠・虎徹×カリーナ 3/7
13/04/22 03:49:19.77 dVUv2+jf
「ぶ、ブルーローズ」
「にゃ?」
 まっすぐ見上げてくる目に罪悪感が湧くが、好奇心や―純粋に、身の内から
湧いてくる欲望になど抗えやしない。
「お前は、奴隷だ」
 猫と指令を受けていたブルーローズが、俺からの、新たなる指令を繰り返した。
「どれい……?」
 もうちょっとオブラートに包んだ言い方もあったかもしれないが、どうせ
ここには俺とこいつしかいない。
「そうだ。俺はご主人様で、お前は奴隷。―ご主人様には、何があっても
従わなきゃならない。……わかったか?」
 いやな汗が流れてくる。動物の物まねぐらいなら、素直に言う事は聞いても、
流石にこれはどうだろうか。はらはらしながらブルーローズの様子を見ているが、
ぼんやりとした様子で、それを復唱した。
「……うん。わかった。私は奴隷……タイガーは、ご主人様……」
 催眠術で自我がぼんやりとしているその身には、己の立ち位置を確たるものと
する指示は、ありがたいものなのかもしれない。どこか嬉しそうにも見えた。
 さて。
 絶対的な力関係でもって、コイツを俺の指揮下においている―はずだ。その
ために、奴隷とその主、なんて設定を持ち出したんだ。緊張のため喉が渇く。
「ほ、ほら。ご主人様に―お前の体を見せてくれよ」
「はい……」
 ゆっくりと立ち上がったブルーローズ。心臓が口から飛び出しそうだ。ブルー
ローズは両手を軽く広げると、よたよたとではあったが、その場でぐるりと
モデルのようにターンをしてみせた。
 ……いやいやいや。
「そうじゃなくってだな。その……ふ、服とか。ぬ、脱ぐ事ってでき……ますか?」
 やっぱ俺、ご主人様って柄じゃない。なんでこう及び腰なのか。そりゃあ、
催眠術を悪用しているから、罪悪感にさいなまれてなんだろうけども。当然の
反応なんだけども。
「はい……ご主人様の命令なら……何でもきく……」
 ぎょっとして前を見ると、ブルーローズがブレザーを脱ぎ、しゅるしゅると
リボンを解いていた。もたもたとボタンを取り、カッターシャツを脱ごうとする。
「―だっ!?や。やっぱそれ以上はいい!」
 まさかこの年で女の裸にびびるなんて情けない。俺の度胸の無さやなけなしの
良心が、その行為を止めさせたのだが―むしろそれがトドメになった。脱ぎ
かけ半分の制服姿というのは、素っ裸よりもよっぽど刺激的だ。よっぽど下に
クる。

306:催眠・虎徹×カリーナ 3/7
13/04/22 03:50:13.51 dVUv2+jf
 ……あー、無理。もう無理。
 正体を無くした女相手に酷い事できるわけないとか知った事か。
「……」
「ブルーローズ、もうちょっと、こっち、来てみてくれる?」
「はい、ご主人様……」
 普段のコイツからは絶対聞けない言葉と見れない態度だなと、従順なその
様子を感慨深く眺める。だが、ちょっと遠い。手が届かねえ。
「も、もうちょっと……」
「……?」
 不思議そうにブルーローズがさらに歩を進める。俺が足を開いて椅子に座って
いるので、そのぎりぎりまで近づかせる。両膝を閉じれば、ブルーローズを
挟み込んで動きを封じてしまえそうな距離だ。
 その腰に手を回し、引き寄せる。
「ご……主人様……?」
 寝ぼけたような顔のままではあるが、戸惑ったようにブルーローズがたずねる。
ちょっと前の俺なら、そんな風に不安気な声をあげられたら、すぐに笑って冗談
だと解放しただろう。でも、もうそんな事しない。できない。
 その様子は、俺を昂ぶらせるだけだ。
「嫌がるなって。ご主人様の命令は絶対なの。―おわかり?」
 にっと下からブルーローズに笑いかける。
「は……はい……んっ」
 ブルーローズのカッターシャツはすべてボタンが外されているから、
可愛らしい下着も、へそも丸見えだ。そう言えば、あれだけ露出の多いヒーロー
スーツもへそは見せていない。それがもったいないぐらい、形のいいへそだ。
 腹に舌を這わせると、ブルーローズが大きく身震いした。それがとても面白い。
舌をへそへ捻じ込み、ほじるようにしてこね回す。
「ふぅっ―あ、や……ひっ……」
 ぐうっとブルーローズが俺の頭を抱え込むようにしがみついてきた。少し
苦しいが、かまわずへそや腹を舐めまわし、吸い付く。そして、腰を抱えていた
手をずるずるとずらしブルーローズのスカートをまくり上げる。
 涙をたたえながらも甘い声を上げていたブルーローズが、不安そうに尋ねて
くる。
「ぁ……これも、命令……?」
 尻をまさぐる俺の手。触れる肌の感触で緊張しているのがよくわかる。ご自慢
の尻が、今俺の手の中にある。すべすべしていて柔らかいが、きゅっと引き
締まっている。
「そうそう。大人しくしてろよー?」
 そう言って、下着の上から感触を楽しんでいた手を、下着の脇から中へ滑り
込ませていく。
「無理……」
 今まで従順に従っていたブルーローズがここで初めてふるふると首を横に
振った。
 そうは言うが、指を進めると、わずかに両足を開き、わりにすんなりと俺の
指の侵入を受け入れる。
「立って、られない……」
 口の端から涎を垂らすという、ずいぶんとだらしのない格好で、ブルーローズ
が懇願してくる。ひくひくと、俺の与える刺激で体が時に激しく跳ね上がる。
普段であれば理性によって押さえられている物が取り払われているせいか―
そもそも感じやすいのか。
「そこを何とか踏ん張れよ」
 ぬらぬらとナカから溢れてくるものを指でこすり取るようにして楽しんで
いたが、ナカに押し込む。
「―!」
 ほんの入り口をいじっているだけなのに、ブルーローズには効果的らしく、
ぞくぞくするような声を上げながら、俺の頭に覆いかぶさるようにしてしがみ
ついてくる。髪はもうぼさぼさになっちまってるな。まあいいけど。

307:催眠・虎徹×カリーナ 5/7
13/04/22 03:51:57.34 dVUv2+jf
「ひゃ、あ、らめ、たいが―ああっ、やあっ、それ以上、指、ゆびっ……!」
 しかし、すげー声。
 コイツ、こんな声出すんだ。
 指じゃ物足りない。このままその机に押し倒して、ガンガン前からなり、後ろ
からなり、腰が持つ限り突いてやろうか、などと考えていたのだが、ブルー
ローズがひときわ大きく跳ね上がった。
「あっ、あっ―っ……」
 ぎゅうと爪を立てて俺の頭にしがみついてくる。そして、びくりびくりと、
小さく体が震え―ぎゅうと内腿が強く締め付けられた。やがて息は荒いものの、
それがやや落ち着き始める。
「ブルーローズ、イった?」
「―」
 変わらず荒く息をついていて、酸素を取り込もうと必死だ。この様子を見て
いれば、聞くまでもない。
「なあ。イったのか、って聞いてんだよ」
 それでも、あえて問う。
「……」
「ほら。命令だぞ、命令」
 まだ敏感な部分を、わざと乱暴に指で刺激する。
「ひゃ……あ……!」
 びくびくと、また震えた。2回目……か?
 ほら、どうしたんだよとせっつくと、やっとブルーローズが涙声で答えた。
「い、イきました……」
 ヤバい。ゾクゾクする。何コイツ。顔真っ赤にして、ぽろぽろ泣いて。普段
あんな感じなのに。―すっげー虐めたくなる……!
「うっわ。マジかよ。指だけでイくの?お前って。うわー……」
 信じられないと、わざと距離を置いたように言いながら、ぐちゅぐちゅと
ブルーローズの女の部分をかき回す。
 やだ、やだと力なくブルーローズはうわ言のように呟いている。認めたくない
ようだが、体は当然ながら与えられる快感に正直に答えるほかないようだ。
「お前ねえ、ご主人様ほっといて自分ひとり気持ち良くなるとか、奴隷失格
だぞ?」
「ごめ……なさ……」
「ホントに悪いって思ってんのかよ?」
「思って……ます……」
「口だけじゃねーの?」
「そんな……」
「―まあ、口だけ、でもいいけどな?」
 俺はにたりと笑った。

308:催眠・虎徹×カリーナ 6/7
13/04/22 03:52:41.82 dVUv2+jf
「んぐ……」
 床に膝をつけたブルーローズは、ズボンなどを下して椅子に座り直した俺に
言われるまま、それを口に含んだ。ブルーローズのあの痴態を眺めていて、反応
しっぱなしだったから、準備は等にできていた。
 嫌がるかと思ったが、催眠術のおかげかどうなのか―少しためらっただけで、
たいした抵抗はなかった。艶めいた可愛らしい唇が、グロテスクな男の物を頬
張っている。なかなか気分のいい光景だ。
「丁寧に、な?」
 小生意気な割に、びっくりするほど純真無垢なあのブルーローズが、だ。知識
としては知っていても、多分こんなの、した事も無いのだろう。舐めるとか吸い
付くといった程度で、技巧も何もあったもんじゃない、稚拙な行為だ。
「おー、上手い上手い。すっげえ気持ちいいぞー?」
 全然上手くもなんともない。正直まだるっこしいだけなのだが、そう言って
頭を撫でてやると、ブルーローズは頬を赤らめて、精一杯奉仕をしようと試みて
くれる。やっぱやる気は大事だ。コイツは褒めて伸びるタイプらしい。
 指示を出せばその通りに舌を使い、少しは使えそうな舌使いをする事もある。
「……んー。そろそろいいぞ」
「っは……」
 とはいえ、初フェラのこの可愛らしいお口では流石にイけそうもない。
 ブルーローズの口から、ずるりと抜き出す。ブルーローズの唾液でてらてらと
ぬめっている。そこに手を添え、勝手知ったるものとして、いつものように扱く。
「ほら、ブルーローズ。口開けろ」
「え……?」
 ブルーローズが不思議そうにぼんやりと俺を見上げている。まー可愛らしい
お顔だこと。
「顔にかけられたいか?」
 それもいいけどな。
 でもまあ、後が面倒だし。
「……いいから開けろって―もっとだ。」
 わけもわからず小さく口を開けたブルーローズの顎を左手で掴む。稚拙とは
いえ、それまでも含めていろいろ刺激的な行為は行っていたのだ。出すまで
そう長々かかるわけじゃない。悪いな、と一応謝って、ブルーローズの顎を無理
やり開かせる。
「―!?」
 限界を迎えたところで、ブルーローズの口の中めがけてぶっかける。
「……ん、んんっ!?んー!」
 数度にわたって口内に振り入れられ―最後に俺の先端に残っていたものを
唇に擦り付けられ、流石にブルーローズもじたばたと暴れる。だがそこで開かせ
た顎を今度は無理やり閉じさせ、その口を俺の手でふさいだ。
「んー!んんー!」
「そんなたいした量でもないだろ。全部飲めよ。飲むまで、このままだぞー?」
 久々だったのと、興奮しているせいもあるのか、濃さと量に関しては実は
たいした、どころではない感じだったりするのだが、そこを正直に言うわけにも
いかない。
「―!」
「ブルーローズはいい子だから飲めるだろ?―飲んでくれよ、俺の」
 な?そう言うと、涙目になりながらもブルーローズが一生懸命嚥下しようと
する。何度もむせそうになりながら。
 しばらく様子を見守り、どうやら全部飲み込んだらしいと思ったところで、
手を離す。ブルーローズを抱き上げると膝の上に乗っけるようにして座らせた。
「よし。ちゃんとできたか確認してやろう。ブルーローズ、あーん」
「……あー……」、
 恥ずかしがりながらも素直に開いた口には、もう何も残っていなかった。
ちゃんと飲み干したらしい。
「……いい子だ」
 そっと頭を撫でてから、慰労の意味も込めて、俺は優しくブルーローズにキス
をした。

309:催眠・虎徹×カリーナ 7/7
13/04/22 03:53:50.02 dVUv2+jf
「……ん?」
 ぱちぱちと、ブルーローズが瞬きを繰り返す。部屋の照明が眩しいのか、
少し眉間に皺を寄せて。
「お?起きたか、ブルーローズ」
「起きたかって、どういう事?……あれ。え?え?」
 そう言ってから、あたりをきょろきょろと見回した。
「いやあ、ものの見事にかかってたな、催眠術。―お前が」
 そう言って豪快に笑ってみせた。
 ―催眠術の解き方なんて、それこそ全く分からなかったが、どうにかこう
にかそれらしい手順を取り、何とか覚醒させることに成功した。もちろん、
催眠術にかかっていた間の事は、綺麗さっぱり忘れろと言い含めておいて。……
どこまで成功するかハラハラしたが、どうやら、得に後遺症的なものは残って
いないようだ。それに―
「えええ!?嘘っ!?」
「嘘なもんか。確か―なんでしたっけ?単純な人間がかかるとか?そのような
事をおっしゃってましたよねえ?」
「ううう……」
 この様子からも、俺がコイツにした事も、記憶に残っていないらしい。思い
込みの激しい奴は、便利だが、怖いな。
「なんか、変な感じ……」
 催眠術を解く前にお互い服や髪を整えておいたから、外見上は特に変化はない
はずだ。ただ、ブルーローズはやたらと口元を気にしている。……ああ。俺のを
飲んでるから気持ち悪いんだろうな。
 しかし勿論それがばれるとまずい。
「まあ、カエルの鳴きまねとかさせてたしなあ。あー、ケータイにとっときゃ
良かった」
「サイッテー!」
「お前が俺にやらせようとしてたことと、そう変わりはないだろ」
「え?」
 ブルーローズがきょとんと俺の方を見て、そして頬を赤らめた。
「……もっと酷い事しようとしてたのか?やめてくれよ?俺、結構繊細に出来て
るんだから」
「べ、別に……」
 どんな悪さをしようと考えていたのか気になるが、しかし俺のイタズラに
比べれば可愛いものだろう。
「あれ、ゴエンダマは?」
 ああ、これか?と、俺は机の上に放りっぱなしにしていた物をつまみ上げる。
はいはいとブルーローズに渡しかけて―それをやめる。
「これは没収―!」
「え!何でよ!?」
 何でよじゃねえだろ。
「……もう催眠術は禁止。お前らぐらいのガキは、自己催眠とかかかりやすいん
だから、そういう事は真似事でもしちゃ駄目だぞ?」
 もっともらしい事を言う。―いや、これは事実だ。何も間違った事は言って
いない。
「……」
 せっかく俺が親切心で言ってやってるのに、ブルーローズはご不満そうだ。
「おかしな男に、いい様にされでもしたらどうするんだよ」
 これも事実だ。
 何も間違った事は言っていない。
「……わかったわよ……」
「よーし。ご理解いただけたようで、何よりだ」
 俺は糸の通された五円玉を、ズボンのポケットにしまい込んだ。……コイツを
いい様にしていい、おかしな男は、俺一人で十分だ。

310:302
13/04/22 03:57:12.16 dVUv2+jf
以上です あとゴメン 番号入れ間違えたのと
【その他】『挿れてない』って書くべきだった
ともかくお邪魔しましたー

311:名無しさん@ピンキー
13/04/22 04:33:11.14 HwsT+kqh
早起きしていいもん見れた
タイガー悪い大人だなw

312:名無しさん@ピンキー
13/04/22 20:34:09.44 lTxh1ljk
わお!
久しぶりに覗いてみてよかった、GJ!
ローズちゃん、タイガーになにをやらせようとしてたんだろw

313:名無しさん@ピンキー
13/04/27 00:57:59.72 kf5hhB1z
>>310
よい!よいよ~!GJ!

314:名無しさん@ピンキー
13/05/01 20:19:00.59 OyOBDqMX
>>310
かけるつもりで自分がかかっちゃう迂闊なローズたんかわゆす

315:名無しさん@ピンキー
13/05/05 19:01:11.97 SVtfGryP
保守

316:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:37:17.64 68jFEReN
なんか昔の少女マンガとか雰囲気マンガみたいな事になった
でも なんもないのも淋しいので
【使用レス数】 1
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等 】 無理矢理
【その他】 ポエム

317:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:39:02.43 68jFEReN
「タイガー……」

 ぞっとした。
 自分がした事なのに。
 ブルーローズはあられもない姿で、目は赤く、涙が頬を伝っており、あんなに
触り心地のよい髪はぐしゃぐしゃで。手首には、俺が押さえつけたために手の跡
がぼんやりと痣になっている。
 ―だというのに、またこいつに挿れたい、と思ってしまう。

「……ブルーローズ」

 びくり、とブルーローズは身を縮こまらせた。なんて事だろう。
 違う。俺はお前にそんな顔をさせたいわけじゃない。もっとこう―
 ……違うんだ。なのに。

「―悪い」

 囁くべき愛の言葉は出てこない。ただ謝罪の言葉だけが漏れた。

318:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:40:50.67 68jFEReN
―これだけ!

皆 どんなキャラが出てくるのが読みたいんだろうか?
つっても タイバニってそんなに女キャラいないから
限られてくるか…?

319:名無しさん@ピンキー
13/05/16 06:11:57.28 ETetTfHY
>>318

書くのは需要とかあんまり考えず書いた方がいいと思うけど
投下して反応もらうために書くってなら一番需要あるのはそりゃ虎薔薇じゃね?
んで、基本はいちゃラブエロかわ
モブ凌辱とかも一定の需要はあると思うけど今までそっち系は
あんま投下なかったから好きな人がスレに留まってる可能性は低いと思われ
逆に需要あるだけに虎薔薇の投下は一番多いから
書けるなら龍とかアニエスとかいくのもありだと思うけどね
スレが多様化すれば潜在的な需要を掘り起こせるかもしれん

まあ、注意書きさえ適切につけてくれれば今んとここのスレの
明確なNGは腐だけなんで好きに書いて好きに投下すればいいと思う

個人的にはタイバニに嫌いなキャラいないんで誰でも美味しくいただきますぜ
例えばアポロンのおばちゃんとかきたら
すげぇニッチキタ━━(゜∀゜)━━!!ってwktkする自信あるw

320:名無しさん@ピンキー
13/05/16 11:02:58.93 OcEBthCK
>>318
ごちそうさまでした!イイヨイイヨー

そして>>319がベンさん&斎藤さん×経理のおばちゃんの3Pを投下すると聞いて

321:名無しさん@ピンキー
13/05/16 11:30:25.20 7XYTwZxJ
>>318
GJ!

虎薔薇好きだけど、ほかの女性キャラのもWelcome!
泥棒3姉妹にお仕置きとか読みたい

322:318
13/05/17 04:06:13.04 p4dv4xwX
色々ありがとー!

経理のおばちゃんはさすがにレベル高すぎて手に負えない!
泥棒三姉妹面白そうだけど、結局それほどはじけた方向には行けなかったよ…
【使用レス数】 7
【カップリング】 牛龍
【特殊嗜好等 】 特になし

323:牛龍 1/7
13/05/17 04:07:42.80 p4dv4xwX
「どうした?もっと食え。今日は持ち合わせもあるから心配するな」
 いつぞやの一件から、アントニオはパオリンを連れて食事に出かける事が
多くなった。虎徹も言っていたが、やはり頑張っている少女に対しては応援を
したくなる。ましてパオリンは親元を離れ、遠く異国の地で一人なのだ。これは
大いに応援をしてやりたくもなろうというもの。
 あと、何より食いっぷりがいい。
 美味い物を美味いと笑顔で食べている様を見るのは、結構嬉しいものだ。
 今日も新しくできた中華料理店に、早速二人で馳せ参じたのだ。個室だから、
何を喋ろうと気にかける心配もない。普段の愚痴なども喋り放題だ。……だと
いうのに。
「……」
 パオリンの箸は進んでいる。そりゃあもう軽快に。見る間に空いた皿が
積まれていくのだが、その顔は何やら浮かないし、言葉も少ない。
「腹いっぱいか?」
「ううん!?まだまだ食べるよ!?もっと食べるよ!?」
 ……給料日後だからいいが、この小さな体のどこにそれだけの量が詰め込める
のか、毎度ながら不思議でならない。
 しかし確かにここのところ様子が変だったのは確かだ。
 また会社の方で何かあったのだろうか。こういう時こそ、年長者の、人生の
先輩としての出番だ。ごほんと大仰な空咳をしてみる。
「何かあるのか?俺でよければ、話を聞くぞ?……まあ、あんまり込み入った
事にまでは立ち入れないだろうが」
 そう言うと、パオリンがぱぁっと嬉しそうに笑い―しかし、言葉を選ぶ
ように、もじもじとし始めた。そしてとうとう箸を置く。……これはかなり本気
の話になりそうだと、アントニオの方も箸を置き、身を乗り出すようにして次の
言葉を待った。
「あのね」
 おう、と相槌を打つ。テーブル向こうのパオリンは頬を染め、上目づかいで
アントニオを見た。
「カリーナがね。あの……タイガーさんの事、その……好き、でしょう?」
「―」
 その話題!?
 そういう相談!?勘弁してくれよ、モウ!そういうのは、それこそファイヤー
エンブレム達女子組でスイーツとかを囲みながらキャッキャウフフとかしましく
話せばいい事だ、何故に俺に!?
 ―という諸々の動揺を押しとどめ、低い声でさも威厳があるかのように返す。
「……らしいな」
「すっごく年、離れてるよね。でも、好きなんだよね?」
「らしいな」
 何がどうなってそうなったのか、アントニオにとっては不思議でならないの
だが、そういう事になってしまっていたのだ。探せばもっと他にいい男はいくら
でもいると思うのだが、男慣れをしていないのかどうなのか、カリーナは虎徹に
惚れてしまっている。色々と面倒くさい事この上ない。
 惚れてしまったものはどうにもならないのだろう。まあ、あのぐらいの歳の
差も、珍しくはあるが、無いわけではない、かもしれない。
「た、たとえばだけどさ。ボクが、ロックバイソンさんの事を好きって事だよ!?」
「それは……確かにすさまじいな」
 冷静に考えたらこれは無い。アントニオは引きつった顔で答えた。
 他人事であれば無責任に囃せる事でも、我が身に降りかかるとなるとそれは
無い。……いや、ドラゴンキッドは難しいが、年の差だけなら、そのまま自分と
ブルーローズで考えればいい事だ。……それならアリではないだろうか。―
また別の問題が出てきそうではあるが。

324:牛龍 2/7
13/05/17 04:08:28.97 p4dv4xwX
 それに、年の差で考えれるのならば―
「あ、でも。虎徹達の歳の差と同じぐらいっていうのなら、ドラゴンキッドの
歳だと、スカイハイと比べた方が―」
 そこまで言って、パオリンの様子にアントニオが首をかしげる。
「どうした」
 少し怒っているようにも見える。
「だからさあ、ロックバイソンさんならどうなの?ボクと、付き合える?」
「……付き合うって……」
 どうやら怒らせたらしいと、ここでアントニオも理解する。
 パオリンにしてみれば、カリーナはライバルでもあるが、異国の地での数
少ない友人なのだ。その友人の恋路について応援する立場でいるのに、その
くっつけようと思っている二人のうちもう一人の友人が乗り気でないとすると
面白くないと考えるのは道理だ。
 しくじったと考え、アントニオは必死に軌道修正を試みる。
「あ……アリ、なんじゃないか?問題は歳の差どうこうって事より、お互いが
どう思っているか、って事だろうからな」
 模範的な解答だ。
 ネイサンあたりからは、面白くないとうんざりした顔でとりあえずの及第点が
どうにかもらえるぐらいの。
 だが。
 どうした事か、その使い古された回答を、パオリンは最大級の笑顔で迎え
入れた。
「そ、そうなの!?ロックバイソンさんって、付き合えるの!?ボクと!」
「―いや、たとえ話、だろ?」
 何かおかしくないだろうかと、ここでアントニオの頬に一筋汗が伝う。
 怒っていたのは、様子がおかしかったのは、虎徹達の事ではない……?
「……ドラゴンキッド?」
 アントニオが混乱している間に、机向かいにいたはずのパオリンが、椅子を
持ってアントニオのすぐそば、触れ合うぐらいの距離にいた。
 頬はほんのり桜色。アントニオを見つめる瞳は、キラキラどころか、潤んで
見えた。
「あ、あのね。ボク、いいよ……?」
「は!?」
 恥じらいながらも、はっきりアントニオに向かって伝える。
「ボク、その……いつだって、準備できてるし」
 何の!?
 そう叫びたかったが、答えを聞くのが怖い。というか、答えを聞いたら終わり
だと思った。
「ちょ、ちょっと待った!ドラゴンキッド。その、いや、え!?」
「ご飯も食べたいけど、ボク、ロックバイソンさんも食べたい……」
 椅子に掛けているアントニオの腿に手を置き、身を乗り出すようにして
アントニオに近づく。から揚げを食べたせいで艶めいているだけなのに、その
唇が、化粧っ気のないはずのパオリンを無性に魅惑的に映した。
「ロックバイソンさんも、ボクの事、食べちゃって、いいよ……?」
「いやいやいや!待て待て待て!第一オレは、アニエスさんの事を―」
 そうだ!
 据え膳食わぬは―などと流されてはいけない。踏み外してはいけない!
必死にとどまる。
「全然ダメ?まったく可能性ない?ボク、全然女のコっぽいところないし、
アニエスさんみたいにボンキュッボンでもないし―」
 そうは言うが、トラックスーツのせいもあるのかもしれないが、体のラインが
よくわかるパオリンの体つきは、ここに来てかなり興味深い成長経過を示して
おり―部分によっては、カリーナよりも見栄えが良くなっていた。それを
正直に話したところ、虎徹にぶん殴られたが。
「……」
 ぐっと近づいた距離にアントニオが必死に理性と戦う。
「でも、ボクね。ロックバイソンさんの事、好きなの。優しいし、強いし」
 ……恥ずかしげに笑うパオリンはとても可愛らしかった。

325:牛龍 3/7
13/05/17 04:09:55.04 p4dv4xwX
 その距離がどんどんと近づく。そして―
 少し距離が離れた。パオリンはとても嬉しそうに笑っていた。
「……えへへ。ファーストキス。できちゃった」
 できちゃったな。オレもしちゃったよ。ドラゴンキッドとはファーストな
キッスってやつを。
「―」
 止めるべきだったが、スケベ心が勝ってしまった。あんなに可愛らしい様子を
前にして、無下に断るなど、できるはずもない。だったらいっそ、と。
「ねえ、最初だけじゃヤだよ。二回目も三回目も……他の初めても、ロック
バイソンさんと、したい……な?」
「……」
 意味もわからず言っているわけではない。
 パオリンだっていっぱいいっぱいで、自分の精一杯でもって伝えてきている
はずだ。
「……ダメ?ボクじゃ、イヤ?」
 その問いかけに、なんと答えるべきか、何故迷うのか。
 じっと待っていたパオリンは、その沈黙に耐えきれなかったらしい。トラック
スーツのジッパーに手をかけた。
「ボク、子どもじゃないよ?タイガーもロックバイソンさんも、ボクらの事、
子どもだって馬鹿にし過ぎだよ。子どもじゃ、ないんだから―」
 そう言いながら、ざっとジッパーを引き下ろす。
「どわっ!?だ、駄目だ駄目だ!何を―」
 もちろん下は薄手のシャツを着ているため、玉のお肌がこんにちは!という
事態は起きていない。それを残念に思う不届きな牛がいるようだが―それでも
刺激的な光景だ。
「嫌いなら嫌いって言って。ボク、本気だよ?」
 こんな行動を起こして、恥ずかしくないわけがない。それでも、パオリンは
必死だった。パオリンにとって、とても理想的な女の子の中の女の子である
カリーナですら、虎徹に受け入れてもらえない。であれば、自分ではもっと
希望が見えない。それでも、アントニオに対しての恋心は、収まるどころか
この体から飛び出さんばかりの勢いで湧き上がってくるのだ。自分でも
とまどってしまうこの感情を、どうすれば相手に伝わるかと必死だ。
「……アイツだって、ブルーローズが学校卒業するまでは、って逃げ回ってる
んだ。ましてオレが、ブルーローズよりも若いお前に対してそんな事、できる
わけないだろう?」
「……その言い方って、すっごく卑怯だと思うんだ」
 わかっている。そう答えようとしたが、その口が塞がれる。
 先ほどのような可愛らしいものではなかった。アントニオの両頬を、両手で
挟み込むように掴み、ぐっと唇を押し付けている。何度も何度も、押し付ける
ようなキスを繰り返し、そして、ぐっと、アントニオを睨んだ。
「ボク、カリーナみたいに真面目じゃないから。悪い子だから、大人しくなんか
してないからね」

326:牛龍 4/7
13/05/17 04:10:35.04 p4dv4xwX
「……オレもお前も、ヒーローだろうが」
 呆れたように溜息をつくアントニオに、パオリンが少し傷ついたように体を
震わせた。
「じゃあ、ボクの事、捕まえる?―うわあ!?……ん、っ……」
 アントニオがパオリンの体を引き、口づけを行う。舌を入れて、深く、深く。
たっぷり時間をおき、やっと唇を離す。
「……オレも、捕まっちまうな」
 この感情を恋や愛とはまだ言えない。それでも、それに育つ可能性は十分に
あった。アントニオがパオリンの首筋を舐めるようにキスを続けると、パオリン
はその刺激に甘い声を上げ、思わず身をよじり逃げかけ―それでもとどまった。
「……ね。二人だけのナイショにしよう?ボクやっぱりロックバイソンさんの事、
食べたい。ロックバイソンさんに、食べてもらいたい。」
 その言葉を聞き、思わずぎらつかせたアントニオの瞳は、草食動物のそれでは
なかった。まさしく猛牛。血走り、その鼻息も荒い。
 大きく武骨な手が、パオリンの細くしなやかな体に触れた。触れるその瞬間
こそ少しためらいはしたが、服の下の、柔らかな肌の感触を確かめると、後の
動きは慣れたもので、大胆なものだった。
「食べて、くれる?」
「ここまでくれば、全部平らげてやるさ。ただ―」
 こんな細い体に、はたしてうずまる物だろうか。無理強いはできないが
、だからといって、途中でお預けは辛すぎる。
「ボク、食いしんぼうだもん。全部、食べちゃうよ。だから―ちょうだい?」
「……本当にもう、困った奴だな、お前は」

 卓上に残っていた食事をすべて食べ終わる頃にはパオリンの方も落ち着くかと
考えていたのだが、食欲がみたされると、他の欲の方へ完全に意識がシフトして
しまったようだ。食事の会計を済ませると、パオリンは、アントニオに自分の
門限を伝えた。間に合うかな?と、頬を染めて聞かれると、先ほどの出来事を
うやむやに終わらせてしまおうかなどという狡い考えが引っ込んでしまった。

 アントニオの自宅へ案内すると、落ち着かなげに部屋を見回し―そんな
パオリンを見ているのが余りに気恥ずかしく、さっさとシャワールームに追い
やる。
 そして大慌てでベッド周りを片づけた。
 シャワーから上がってきたパオリンが、なにやってるのさと、そんな滑稽な
アントニオを笑い―ありがとう。ボクのため、なんだよね?と、はにかんで
くれた。
 いっそそのまま押し倒してしまいたいと思う衝動をすんででこらえ、さっさと
シャワーを済ませる。

327:牛龍 5/7
13/05/17 04:11:07.34 p4dv4xwX
「……い、いよいよ、だね!」
「……あ、ああ」
 キスをしたその日にここまでする必要はない。というか、性急すぎる。
 どれだけ焦っているんだ、とは思うが、ベッドの上にタオル一枚でちょこんと
座るパオリンに対し、添い寝だけで済ませられるほど、男として終わっても
いなかった。
「ふぁ、や、あ……気持ち、悪い……や、あ……ぬめぬめ……」
 最初という事もあり、思ったほど濡れてくれなかったので、直接濡らす事に
した。すぐに閉じようとする両膝をぐっと押さえ、そこに舌を這わせる。
「う、わあ……ひゃ!あ、あ―吸っちゃ、駄目えぇ!」
「少しでも、解しとかないと、大変だぞ?」
「でも、駄目!やだ!やだ、やだぁ!」
 嫌がっているのは、未体験の快楽を処理しきれていないためだ。だから
アントニオは優しく足を撫ですさりながら、舌を使い続ける。
「そろそろ、どうだ?」
 指をそこに触れ、具合を確かめる。
「ひゃぁ!?―あ―っ!?」
 びくり、大きく体が震え、続いて、ぎゅうっと、パオリンが体を丸めるように
身を縮めた。
「……大丈夫か?」
「ヤダ、ボク、今、おかし……おかしい。体、ビクビクって……あっ、だめ、
そこ、触らないで―っ!」
 ちゅう、と吸い付くと、パオリンが再度声にできない音を漏らした。両膝が、
アントニオの頭を挟み込むようにして締め付ける。
「ちょっとは気持ちいいか?」
 アントニオにしてみれば、これからパオリンに与える痛みに対しての贖罪の
つもりだったのかもしれない。
 軽い絶頂を迎えたパオリンが、大きなベッドの上で、弛緩している。
「ん……気持ちいい……もっと、気持ちよくなるんだよね?」
「できればそうしてやりたいけどな」
「―」
 いつも以上に元気の良い自分自身に苦笑していると、ギョッとして大きく目を
見開きパオリンがそれを見―そして顔をそらせた。
「あ、あのさ。一応聞いてみるんだけど」
 枕を抱え込んでパオリンがたずねる。
「ああ」
「それ、どうやったら、入るの?ボクのココに」
「それをオレも思案していたところだ」
 冗談めかして答えてみる。ただ、冗談ではなく懸案事項でもある。自慢では
ないが、アントニオのサイズはそれなりにあるのだ。それをこの細身の体で
受け止めきれるものだろうか。裸身のパオリンを見ているとますます不安に
なってくる。
「それって、男の人皆についてるよね、もちろん」
「一応は、そういう事になってるな」
「って事は、女の人のボクなら、入る物だよね?」
「できればそうしたいと思ってるが―まだ若いし、なにせ初めてだからな。
無理なら―」
「無理じゃないよ!ボク、ちゃんとできるよ!?」
 必死な顔で、訴える。
 で、あれば。それには応えねばならない。

328:牛龍 6/7
13/05/17 04:11:43.74 p4dv4xwX
「……もうちょっと、我慢……してくれよ」
 ゆっくりゆっくり、進めていく。
 パオリンが呼吸をするのに合わせて。
 ぎちぎち、みちみちと音が鳴り響く感覚にとらわれる。
「うん―うん、我慢する!だから、ちゃんと、して……痛く、無いから!」
 ぎゅうとパオリンがアントニオの背に手を回している何度も爪を立てられて
いるが、この程度の事で痛いなどと言えるわけもない。ゆっくりゆっくり時間を
かけ―
「ねえ、全部、入った?」
「ああ、よく頑張ったな」
 どうにか、アントニオ自身をパオリンの中に埋める事ができた。
「えへへ。ちゃんとできたでしょ?ボク、子どもじゃないでしょ?」
「ああ。すごいな」
 パオリンの頭を撫でて、褒めるとパオリンがアントニオの胸に顔をうずめた。
もじゃもじゃーと、胸毛をいじって遊んでいる。
 とても満足そうで何よりではあるが。
「あー……で、その、なんだ。もうちょっと、大人なところを示してほしいん
だけど、どうだろうか……?」
「え?」
「入ってるよな?」
「うん」
 頑張ったよっ!と誇らしげに答えるパオリンは可愛い。でも、だ。
「これ、この後どうすると思う?」
「え……えっと。だ、出すんでしょう?ピュー、って」
 ピューだかドピュッだかドクドクかはどうでもいいが、恥ずかしげに答える
パオリンが言うとおりだ。
「だ、出していいよ?」
 意を決したようにパオリンがうん、と頷く。
「……そうか」
「ひぅっ!?な、何で抜こうとするの?イヤなの?」
「そうじゃなくってだな。こう……動かさないと、出ないんだよ」
 ジェスチャーで、前後に動かす事を伝える。
「なんで!?」
「何でって……」
 そんな自然の摂理について問われても困る。挿れただけで出ちまうほどガキ
でも早漏でもないのだから、仕方ないとしか言いようがない。
「嫌だよ!ホントはすごく痛いんだよ!?こんな大きいのをぐいぐい動かすと
か―」
「やめるか?」
「―っ」
 パオリンが泣きそうな顔になる。

329:牛龍 7/7
13/05/17 04:14:58.45 p4dv4xwX
「……っ」
 泣きそうな、ではない。ぽろぽろと泣き出した。
「あー!いや、その!今日はアレだ、様子見だ!そういう事にしておいて―」
 ぎゅっとパオリンがアントニオの体に抱き付き直す。そして、自ら腰を動かし
始めた。―本人はそのつもりなのだろう。痛みと、その加減がわからないから、
腰をふにゅふにゅとわずかに揺らしているだけで、まったくアントニオの方へ、
動きは伝わってこない。
「お、おい……」
「好きだもん。ボク、本当に好きだから、できる」
 真っ赤な顔で、痛みか、あるいは悔しさでなのか涙を流しながら必死に
動こうとしている。
「一杯キスしてくれたら、痛いのも我慢できると思う。さっきしてくれたみたい
なの、もっとして?」
 乞われるままにキスをする。
「……好きだよ。ねえ。優しくしてくれるのは、すごく嬉しいけど、優しいだけ
じゃなくていいんだよ?ボク、好きだから。だから、いいの」
 ―
 ああ、なんて事だ。
 こんな顔をされたら。
 歯止めなどきかなくなってしまう。
「……気持ちよくなってもいいか?」
「うん。なって。ボクの体で」
「痛い思いさせるけど、我慢してくれよ?」
「うん、っ―!?」
 ずるりと引き出し、打ち付ける。
 悲鳴のような声が上がった。でも、もう止まらない。止められない。
 狭い室内に、音が響く。
 ―ただの男と女の声と音が。
 荒い呼吸が繰り返され、まだ嬌声には至らない、短い悲鳴に似た声が漏れる。
 そのうち、味わうように動いていたアントニオが、次第に限界を迎えるため、
細かく速く、動きを変えていく。
「あっ、あっ、やっ、だめ、そんな動いたら、ボク、裂けちゃうよぉ!駄目、
あ、やぁ!やだやだ、またボク、おかしくなっちゃう!ゴメン、ふぁ、あっ、
やっ、あっ、あ―!」
 そのうちに細い体が、くたびれたシーツの上で大きく体をのけぞらせ―
それに覆いかぶさるように、大きな体がぐったりとのしかかった。

「……大丈夫か?」
 つい無理をさせ過ぎたと、簡単な後始末をしてから、くたりとへばっている
パオリンに声をかける。
「大丈夫……ねえ、これって、一杯したら、もっと慣れてくる?楽になる?」
「……な、なるんじゃないか?」
「今日はもう無理だけど、もっと一杯してくれる?もう痛いとか言わないから」
「……ああ。まあ、無理のない程度にな?」
 結局自分のための快楽を求めてしまった。それが申し訳ない。かわりにと、
額や頬、肩口に乳房にと、たくさんのキスを落とす。くすぐったそうに笑って
いるが、やはり痛いのだろう。時折、眉間に皺が寄っている。
「ボクね。無理したっていいんだよ?だってね―好きなんだもん」
 ―!
「なあ。ちゃんと内緒にできるか?」
「うん。二人だけの、ナイショだね?」
 とりあえず。二人で手を繋いで歩いても、街中でキスをしても何も咎められ
たりしない年齢をパオリンが迎えるまでは。この甘やかな秘め事は、秘め続け
なくてはいけない。
 この幸せな気持ちを、世界中の皆に触れ回ってしまいたいと思っていても、だ!

330:名無しさん@ピンキー
13/05/17 04:36:53.96 p4dv4xwX
書き込み以上!
寝る、寝るぞー!
可愛いパオリンも男臭いアントニオも傍にはいてくれんが 寝る!

331:名無しさん@ピンキー
13/05/17 08:38:54.80 SjJhDm9s
萌えすぎて仕事行きたくなくなった……

大男と小柄なボクっ子ええなあ
とても面白かったですGJ!

332:名無しさん@ピンキー
13/05/17 09:06:50.41 PMh0RdKj
GJ!
新たな扉が開いたよ

333:名無しさん@ピンキー
13/05/17 21:11:20.64 WPJnGmD5
かわいいなあ

334:名無しさん@ピンキー
13/05/18 02:23:31.72 vRjA+UAe
>>330
積極的だけど初な龍が健気可愛い!
ガタイのいいオッサンと小柄な少女は萌えるね!!
この積極健気龍がえっちに慣れて女として成熟したら
どんだけエロ可愛くなるんだろう…
いや、初さと積極性のハイブリットの絶妙さ加減が
この龍の最大の魅力だと思うから成熟を妄想するのは野暮か?

初なのに積極的な悪い子龍と悪い流されオッサン牛ごちそうさまでした!

335:名無しさん@ピンキー
13/05/18 02:54:38.47 X5lgkFBM
>>330
牛龍好きの俺大歓喜!!!
肉食龍と流され牛、めっちゃ良いよ!
いけいけなのに健気かわいいとか、マジ萌える!
こういうのほんとに読みたかった!心のそこから!
ありがとう!そしてありがとう!!!

336:330
13/05/18 10:55:08.12 r5H5IcJz
感想ありがとう!そしてありがとう!
パオリンちゃん結構自分から動いてくれて 書いてて楽しい
書き間違いとかにあとから気付いてへこむけど、読み飛ばしてくれるとなお嬉しい
色んな扉 開いていきたいね!

337:名無しさん@ピンキー
13/05/24 01:08:38.54 mCiSTslv
前におぱーいの話は前にしたからチソチソの話を振ってみる
空と兎はモノもキングで普通にデカいイメージ
虎は普通サイズだが日系ドリームで硬さと膨張率はry
だが、相手が薔薇だと当然処女なんでその辺の妄想は活かされない
牛さんはガタイに相応しいブツの持ち主だといいなと思う
特に龍相手の時はデカブツでお願いしたい
是非ともデカチソで華奢な少女を貫いていただきたい
だが、相手がアニエスだというのなら「思ったより普通なのね」とか
いっそ「あら、やだ、可愛い」な展開もいいなと思ったり
巨体に短小なブツもまたよし
折はフツーサイズでも巨根美少年でもええなあと思うが
龍相手なら龍がかわいそうなのでフツーサイズでお願いしたい
牛の時と矛盾してる気もするが萌えとは得てしてそんなもんである
いや、だって折はDTだと思うしな
DT巨根と処女ではじめてなんて女の子側が大変すぎて可哀相じゃないか!
とか思ったり思わなかったり
まあ、初回は合体失敗でフェラのみとかもいいもんですよね
うん
DTと言えば空と兎もDTな気がするが兎はヤリチソでもいい気もする
そして一番まがまがしいモノをお持ちなのは間違いなく炎だと思う
ヒーロー以外だとケインは短小早漏気味なイメージ
マベさんは地位と金にものをいわせて女侍らしてても不能でもいいなーとか
マリオはつまみ食いした一般人女性になんだフツーのセックスなのね
つまんないって言われればいいと思うよ
芸人が常に面白さを求められる感じで

338:名無しさん@ピンキー
13/05/25 21:40:33.14 Km0yYmPD
作品投下でもないのにここまでの長文はさすがにうざい
つーかチソチソとか一瞬何のことかと思った
本スレならともかくここは18禁のエロパロ板だぞ
チンコくらい男らしく言ったらどうかと思うが

339:名無しさん@ピンキー
13/05/25 23:15:22.59 W5uHRpEF
>>338
ごめん(´・ω・`)

340:名無しさん@ピンキー
13/05/25 23:57:41.24 W5uHRpEF
エロないしスレ違いだからやめとこうと思ったやつだけど
流れ変えるために投下しときます
スレに相応しい話じゃなくてごめんね
軽く読み捨ててくださいませ

【使用レス数】2
【カップリング】勘違い系牛龍(未満)
【特殊嗜好等】なしでいいと思う
【その他】
一発ネタ・エロなし・不憫牛
キッドにいっぱい好きなものを食べさせてあげたい

341:名無しさん@ピンキー
13/05/26 00:04:07.83 3u345j7k
 最近、ドラゴンキッドの視線を感じる。ような気がする。
最初は気のせいだろうと思っていたが、どうやら勘違いじゃなさそうだ。
 今日も見られてる。と思う。まとわり付くような、熱っぽい視線を感じる。
 これって、まさか…
 いやいや、そりゃブルーローズという例もあるが、色恋より食い気のドラゴンキッドに限って、まさかそんなことは……



 いけない、いけないって思ってるのに、ロックバイソンさんを見てしまう。
ここは出動現場で、そんなことに気をとられてていい時じゃないのに。
 昼前にかかった召集から既に五時間以上経っている。それなりの長丁場に集中力も途切れがちになり、ついボクの目はロックバイソンさんを追ってしまった。
こんなことじゃいけないのに。
だいたいロックバイソンさんがいけないんだ! そんな大きな体でどうしたって視界に入っちゃうんだもの!
 ああ、いけない。こんなんじゃ、ナターシャに叱られちゃうかもしれない。
それとも、こんなボクでも許してくれるだろうか?

 ワッと歓声があがり、続いてマリオの軽快な声が響いた。
「おおっと!何とバーナビーは囮だぁぁぁっ!犯人を確保したのはワイルドタイガー!ワイルドタイガーの犯人確保はこのクォーターシーズンでは…」
 あ、終わった…のかな?

 疲れた体に鞭打って、トランスポーターに帰るとナターシャが苦笑で迎えてくれた。
「あなた、また途中からロックバイソンの方をチラチラ見てたでしょ」
「ご、ごめん、ナターシャ。でもボク…」
「わかってるわ。お昼も食べずに五時間ですものね。とりあえず用意してあるから…」
 ナターシャがふわりと外したクロスの下には、籠いっぱいに牛角面包が盛られていた。
「牛角面包! ありがとう! さすがナターシャ!」
「本当あなたったら、いつまでたっても色気より食い気で困っちゃうわね」
 嬉しさのあまりぴょんぴょん跳びはねちゃったボクを見てナターシャはそう言ったけど、言うほどには困ってはいないと思う。
くすくす笑ってるし。
 だって、仕方ないんだ。ロックバイソンさんの肩のプレイスメント見てるとどうしても連想しちゃうんだ。
「あなたのクロワッサンブームはいつ終わるのかしら?」
「うーん? いつだろ? ロックバイソンさんのスポンサー変わるまで?」
「あらあら、それじゃ随分続きそうね」
 話してる途中だけど、どうしても我慢できなくて、両手に牛角面包―クロワッサンを掴んだ。
「ほうかも」
「もう! 食べながら話しちゃダメでしょ! それにまだ手も洗ってないじゃない! ほら、貸しなさい。温めてきてあげるから」
「ボク、あっためるならレンジじゃなくてトースターがいいな」
「わかってるわ。飲み物はカフェオレでいい?」
「うん! ありがとう、ナターシャ! 大好き!」
 ボクはほうばっていた牛角面包を急いで飲み込んで、ナターシャに抱き着いた。
本当にナターシャはボクのことをよくわかってるんだ! 大好き!
「私もパオリンのこと大好きよ。だから、残りのクロワッサンはスーツを脱いでシャワーを浴びてからね!」
「えーっ! ボクお腹ペコペコなのにー!」
 ひどいよ、ナターシャ! 牛角面…じゃなくて、クロワッサン二個くらいでボクのお腹が満たされるわけないじゃないか!
少なくとも、あと十個は食べないと落ち着かないよ!
「ダメダメ。さ、早くなさい。じゃないと、あなたが最近お気に入りの店のディナーの予約取り消しちゃうわよ」
「え? ヤダ! 嘘! 着替える! 着替えてくるから!」
 そう言うが早いか、ボクは慌てて着替えに走った。
やっぱりナターシャは、ボクのことよくわかってるなぁ…

342:名無しさん@ピンキー
13/05/26 00:06:52.37 3u345j7k
「どうしたもんかなぁ?」
「いやいやいや! お前の自意識過剰だって! 絶対!!」
 虎徹の今四半期初の犯人獲得を祝して乾杯した後、話の流れで食い下がられて、仕方ないと悩みを打ち明けたらこの仕打ちだ。
まったく、モウ!
「俺だって最初はそう思ったさ。だがな、出動の度に毎回のように熱い視線向けられるんだぜ? さすがに勘違いってこたぁねぇんじゃねぇかと思うんだよなぁ…」
「だってよ、あのドラゴンキッドだぞ? どう考えても、色気より食い気だろーが」
 まあ、俺もその点はそう思うんだが…しかし、毎回毎回、あんな熱視線で見つめられてると勘違いとは思えないんだよなぁ。
「だいたい、その熱い眼差しっつーのが、そもそもお前の勘違いなんじゃねーのか? 単に視界に入ってるだけってオチだろ」
 俺が自惚れて、軽々しく思いあがってるとでも言いたいのか?
さすがにそれは酷くねぇか? まったく、モウ!友達がいのないヤツだ。
「いや、絶対に違う。トレーニングルームとかで話をしてる時とかとは全然目付きが違うんだよ。本当に質量あるんじゃねぇかっていうくらいの視線を感じるんだ」
 そうだ。あんな視線が勘違いであるはずがない。
「けどよ、出動の時だけってのもなーんか変じゃねーかぁ?」
 言いながら、バーテンに合図を送って二杯目を頼みやがって。人が真剣に悩んでるっていうのに、本当に友達がいのないやつだな! お前は!
 ……………だが、言ってることは確かに疑問点ではある。
「それは…そうだが、でも、あの視線は絶対勘違いじゃねぇ」
「うーん? そこまで言うなら、まあ、見られてるの自体は勘違いじゃねぇとは思うんだけどよ。でも、まさか、あのドラゴンキッドがなぁ…信じらんねぇ」
「お前、楓ちゃんと年齢の近いキッドが恋愛なんて考えたくないだけじゃねぇのか?」
「だっ! 楓にゃ、まだ早いだろ! どう考えたって!」
「気持ちはわからんでもないが、女の方がそういうのに興味持つのは早いからな」
「だからってよぉ…」
 そこからは話がずれて、楓ちゃんがバーナビーのグッズは欲しがるけどワイルドタイガーのはいらないっていうとか、虎徹の愚痴を聞くはめになっちまった。
 くそっ! 虎徹はあてにならねぇ!
いったい俺は、誰にこの悩みを相談したらいいんだ!!

【勘違いが是正されないまま・終】

343:名無しさん@ピンキー
13/05/26 00:10:31.32 3u345j7k
中国ではクロワッサンのことを牛角面包って言うと知って思い付いた
一発小ネタでした!
調べたら新月面包とも言うらしいけど、新月じゃなくて三日月なんじゃ…
中国語の新月は日本語の三日月相当なのかね?
そして、勘違い不憫牛の悩みはいつ解決するんだろうな…

以上、お粗末さまでした!

344:名無しさん@ピンキー
13/05/26 01:44:25.18 28/Cfufy
乙です
龍絡みは可愛いな

345:名無しさん@ピンキー
13/05/28 02:16:12.14 x0WEDLLf
>>343
GJ!!
えろいパオリンも好きだがえろくないパオリンもやっぱ良いな
牛さんはちょっと不憫なほうが安心するのは何故だ…w
牛龍続きでうれしいよ!

346:名無しさん@ピンキー
13/05/28 03:19:32.97 bayik0sE
気のいい大男が強気女子に流されたり困らされたりするってのは
とてもすばらしいな

347:名無しさん@ピンキー
13/05/29 00:12:38.88 Cw3LD8pG
乙ありでした
次はエロパロスレらしくちゃんとエロあるの投下したい(希望)

348:名無しさん@ピンキー
13/06/01 01:50:52.64 7bkjAYAF
兎薔薇がほしいな

349:名無しさん@ピンキー
13/06/09 13:59:21.08 UN6Uoe/R
ごめん 兎薔薇は用意できなかった虎薔薇です
エロくしようとしたけど肝心のモノ入れられなかった
とりあえずにぎやかしにー!

【使用レス数】 5
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等】 異物挿入
【その他】 本番無し

350:虎薔薇 1/5
13/06/09 14:01:07.46 UN6Uoe/R
 ブルーローズのフリージングリキッドガンを手に持った虎徹が、楽屋にある
大きな姿見の前でああでなし、こうでなしとポーズをとっている。
「ちょっと!人の物で遊ばないでよ!」
 西部のガンマンよろしくクルクルと銃を取りまわそうとしたが、ごてごてと
装飾のついた大振りのデザインのため失敗して床に落としてしまったところで、
メイクを終えたカリーナがむすっとした顔で注意をした。
「えー。いいだろ、けちー。お前が暇してるだろうと思ってだなー」
「子どものお守りで暇をつぶすつもりはないわ」
「大人なんですけどー?」
「余計タチが悪い!」


 今日は随分と変わった取り合わせだが、以前に急ごしらえで行ったタイガー&
ローズのショーが意外に好評だったらしく、正式なショーとして行う事となった
ためその打ち合わせだ。
 とはいえ、今日の予定の大部分は舞台装置等といった裏方の打ち合わせが
メインで、せっかく忙しい時間を割いてやってきたわりに、二人は手持ち
無沙汰になっている。ポスターなどの写真撮影も、準備がまだかかるとの事。
段取りが悪いったらない。
 だから、アンダースーツ姿の虎徹がこうやってのんきに、カリーナの楽屋に
来て遊んでいるのだ。
「何かご大層な名前付いてるけど、水鉄砲だろ?ただの」
 ちょうど二丁で一対となっているのだし、一丁ずつ持って外に出て、遊ぶか?
などと虎徹が笑っている。
「確かに中身はただの水だけど、圧縮してるから、まともに当ったら痣どころ
じゃすまないのよ?」
「うっそ、マジか?」
 虎徹が青い顔で手元の銃を見る。
「安全装置がかけてあるから、大丈夫よ」
 その言葉にほっと息をついている。
「早く。返してよ!」
「こええな。そんなカリカリすんなって。別嬪さんが台無しだぞ?」
「なっ……!?」
 リキッドガンを返してもらおうと虎徹のそばにやってきたところで、虎徹が
カリーナの手首を掴み、ぐっと自分のそばに引き寄せ、その唇を重ねた。
「ちょっ、馬鹿!やめてよ!」
 わずかに虎徹の唇に青い口紅がうつってしまった事に、カリーナが慌てる。
せっかくメイクをしたばかりだというのに。―それもあるが、仕事場でこんな
事をして、周りにばれたらどうするつもりなのか。
「あんま騒ぐなって。な?」
「だって!」
「今は二人っきりだからいいだろ?」
「だって、すぐ外に―」
 鍵をかけたから、いきなり割り込まれる事はないって。そう言って笑うと、
カリーナの唇を再び味わう。
「ん……」
 ところ構わず―とまでは言わないが、虎徹の大胆さには閉口する。
 カリーナを困らせて面白がっている節が強いが、こんな事が他にばれて困る
のは虎徹も同じだろうに。
 それでも、男の顔を見せる虎徹の色香のとりこになってしまっているカリーナ
は、すぐに虎徹の手に翻弄されてしまう。
 絡められる舌、太ももを撫でさする手、情欲に燃える瞳―
 傲慢不遜な氷の女王も、荒々しい野生の虎にかかっては、組み敷かれるほか
ない。

351:虎薔薇 2/5
13/06/09 14:01:43.71 UN6Uoe/R
 差し入れの菓子などを横に押しやると、虎徹は簡素なテーブルの上へ磔でも
するようにカリーナをゆっくり押し倒す。
「あー、今日なんでこの格好で撮影なんだろうな」
 まだ時間がかかるという事で、ヒーロースーツを着込んでいるブルーローズと
違い虎徹はまだアンダースーツのままだ。ヒーロースーツに比べれば身軽では
あるが、衝撃吸収の役割もあって、体にフィットする作りになっている。脱ぎ着
するには少しばかり手間がかかるのだ。
 ―と、虎徹が手に持ったままだったフリージングリキッドガンを見つめ、
そしてにたりと笑った。
 くっ、と、その銃口をブルーローズのヒーロースーツの胸カップへぐりぐりと
押し付ける。
「……やっ!?」
「ちゃんと安全装置かけてあるんだろ?暴発はしないって」
 軽い鼻歌も混じらせながら、ヒーロースーツの上に銃口を滑らせ、胸元や
へその位置でぐりぐりと刺激を与える。
「ちょっ、何言って―っ、ん……」
 とがめようとしたが、カリーナの弱いところを心得ている虎徹が、銃口や舌で
刺激を加えるため、漏れる喘ぎ声をこらえる方にカリーナの神経が割かれる。
「っあ……だめ……駄目だよ、タイガー……!」
「お前ね、そういう言い方は、男を煽るだけだって、散々教えてきただろ?
……それとも何?誘ってんの?」
「違……っ……あっ―」
 頬を染め、身をくねらせながら必死に耐える様は、とても魅惑的だった。
こんな姿を目の前にして、おさまりなどつこうはずがない。
「あー。悪いなあ、ブルーローズ。すぐ感じる体にしちまって」
「感じて、ない……」
「えー?そう?」
 荒い息をつきながらもそんな強情な事を言うカリーナは可愛いものだが―
だったらそんな生意気な口がきけなくなるようにしてやろうという気持ちが
湧くのもけして不自然な事ではない。
「―!?」
 びくりとカリーナが体を震わせた。
 フリージングリキッドガンの先端が、カリーナの秘部を撫でている。
 特殊な素材を使っているが、水着に近いブルーローズのヒーロースーツは、
外からの圧迫をしっかりと内側へと伝えている。
 ゆっくりと窪みにそって銃口が往復する。
「ばか……そんな物で……」
「はいはい、黙るー。んー……ここ、か?」
「ひゃぁ、っ―!」
 カリーナの反応を見て、虎徹がにいと笑った。
「……ここ、だな」
 くりくりと、銃口が一点を刺激する。
 その気になれば叫び声をあげて助けを呼ぶ事も、手で打ち払う事も―それ
こそNEXTを使って対処する事だってできるだろうに、カリーナはきゅっと
口をつぐみ、刺激にただ耐えているだけだ。
 時折漏れる吐息が扇情的で―だから余計に、調子に乗ってしまう。
 きゅっと、一度強く押し込むようにそこを刺激してから、銃口を離した。
カリーナが大きく息をつく。やっと解放されたと安堵の表情を見せたが、
目の前の虎徹はブルーローズのリキッドガンの銃口に舌を這わせ、カリーナを
見下ろしている。
「もうちょっと遊ぼうぜ、なあ―」
 そう言って、再度フリージングリキッドガンでカリーナを刺激する。先程の
ように、ヒーロースーツの上から、その下にあるぷっくりとした豆をこね回し、
ずりゅずりゅとぬめり始めた割れ目を撫でさすり―
「やだ!それは―」
 その銃口がスーツの間に差し込まれた。

352:虎薔薇 3/5
13/06/09 14:02:20.95 UN6Uoe/R
 ふるふるとカリーナが怯えて首を横に振るが、虎徹の方は愉快そうに笑って
いるだけだ。ゆっくりと先端がスーツの下に差し込まれ、銃口が直にその割れ目
に触れた。
「こんなの―」
「俺のに比べりゃ可愛いもんだろ。こんなに細いんだぞ?」
 そういう問題ではない、そう言おうとしたところで、その先端がカリーナの
中へ差し入れられた。
「あ、っ―!」
 カリーナが身を折る。
 カリーナが知っている物に比べれば、確かにずっと細い。最初の侵入そのもの
は容易だった。カリーナが知っている物は、その体に覚えこまされたモノは、
もっと大きく、熱い。―こんな硬質な物ではない。でもどうしてこんな趣味の
悪い事をするのか。
 角度を変え、銃口部分で内壁を引っ掻くように刺激すると、怯える顔が快感に
染まり、体がびくりと震える。その様子に虎徹が肩を震わせて笑う。
「良かったじゃないか。これからも暇つぶしには事欠かなくてすみそうで」
「やだ、やだぁ……」
「そう言うなよ。他の男で暇つぶしされるよりは、一人遊びを覚えてもらった
方が、俺としては安心だけどな?」
 そう言ってカリーナを机から少し抱き起こすと、その背を支え、カリーナの
両手をリキッドガンの方へ導き逆手で握らせた。
「ほら、ちゃんと自分で持てって」
「何を―馬鹿な事、言わないで……」
「自分で、気持ちいいところ突いてみろよ。見ててやるから」
 その言葉にカリーナがためらう。刺激は与えられているものの、物足りないと
は感じていた。ごくりと唾を飲む。だが、目線を虎徹から下ろすと、自分の
両足の間に普段使っているフリージングリキッドガンがあるという、滑稽極まり
ない図がある。
 もっと動かせばさらに気持ちよくなれるかもしれない。でも、これを使って
そんな浅ましい事を行うなど―
「できない……」
 できるはずがない。
「恥ずかしがるなって。……ほら」
 虎徹がリキッドガンごとカリーナの手を掴み、カリーナの中へぐちぐちと
差し入れする。カリーナが甘い息を吐く。
「気持ちいいんだろ?もっと動かせよ」
 再度要求するが、カリーナは首を横に振るばかりだ。
「……まあ、いいか。欲しけりゃ俺のいないところでするもんな?」
「そんな事―」
「知らないとでも思ったか?」
 虎徹がカリーナを見て笑う。
「―っ!?」
「そりゃそうだよな。あんな気持ちいい事知っちまったらなあ?俺だって
四六時中そばにいてやれるわけじゃねえし。そばにいても、仕事だ何だって
いつでもできるわけじゃないし」
 その代わりかどうなのか、時間があるとこうやってカリーナと恋人同士の
時間を楽しむ事にしているらしいが。
「……」
 カリーナの方は、自分を慰めていたのが虎徹に知られていた事がショックな
ようで、真っ赤な顔で泣き出しそうだ。
「忘れられないぐらい、俺とするのがいいって事だろ?俺とできないと、思わず
手が伸びちまうほど。嬉しい話だねえ。教え込んだかいがあるってもんだ。」
「違……っ」
 否定するカリーナに唇を重ねる。随分と虎徹は興奮しているようで、息が
荒い。そのまま再び押し倒す。
 せっかくのメイクも何も、ぐちゃぐちゃだ。

353:虎薔薇 4/5
13/06/09 14:03:13.29 UN6Uoe/R
「―お前をそれだけ気持ちよくしてやれるのは、俺だけだからな?こんな
オモチャや、ましてや他の野郎なんかじゃないって事、よーく、覚えとけよ?」
 物足りないだろ?欲しいだろ?でも、我慢も覚えろ。その分次はすっげえ
気持ちよくしてやる。
 そう言いながら、激しくリキッドガンの出し入れが繰り返される。ぎゅうと
虎徹にカリーナが強く抱きついた。簡素な楽屋で、すぐ外の廊下は慌ただしく
行きかうスタッフの声や物音が間断ない。声が出せないのが辛そうだ。だが、
その耐える様が虎徹にとってはたまらない。なおも容赦ない動きになる。
「やっ、ムリ。無理よ、やめて―!ひゃあ!?」
「んー、これ以上は流石に無理か?」
「あ、う……」
 奥へ行き当ったのか、あるいは先端部分から銃身部分に差し掛かり太さが
増したためか、カリーナが苦痛の声を上げた。苦痛を与える事が目的ではない
ため、虎徹が銃を引き抜く。
「あんま無理してガバガバになっても俺が困るし、な?」
 そう言って、カリーナにキスをする。リキッドガンを机の上に置くと、指を
かわりに差し入れた。
「痛かったか?」
「い―痛かったけど、そういう問題じゃないでしょ!」
「どこが痛いんだよ。ん?」
 物を差し入れするだけの、直線的な動きとは違う快感が与えられた。
カリーナは一層甘い声を上げる。うやむやにされているとわかっていても、
与えられる快楽には勝てないようだ。
「ふゃあっ……!な、かぁ……もっと、奥……」
「どこだー?ここか?このへんか?」
 異物の抽挿では満足できていなかったようで、潤んだそこは、虎徹の指を
いつも以上に求めていた。指を増やしても、それでは足りぬと。
 わずかに指を折り、指の腹で内壁に触れるとカリーナがぶるりと身を
震わせた。
「全部……ぅ。もっと、一杯……、撫でてよ」
「―よし。だったら一番いいので撫でてやる」
 虎徹がカリーナから指を抜いた。あと少しで快楽の頂へたどり着けそう
だったのに。口には出せないが、カリーナが目で訴える。
「……タイガー……?」
「そんな顔見せられて我慢できるか。脱ぐ。ちょっと待ってろ」
 横着せずに最初からそうすればよかった。―趣向としては決して悪いもの
ではなかったが。
 だが。
「―だっ!畜生!」
 ヒーロースーツそのものの着脱については比較的初期の内に改善が図られた
が、アンダースーツは一時代前から制定されている統一規格を採用している。
規格内で最良の物になっているにしても、安全性最優先のため、着脱は犠牲に
なってしまっているようだ。焦ると余計に手間取って仕方がない。
「くっそ―ん?」
「ねえ、はやく……して……?」
 カリーナの手が伸ばされ、虎徹がアンダースーツを脱ぐ手助けをする。
「……しょうがねえ奴だなあ。どんだけ俺が欲しいんだよ」
「こ、言葉じゃ伝えきれないから、タイガーが自分で……確かめて?」
「じゃあ、そうさせてもらうか?お前も、どれだけ俺がお前を欲しがってるか
確かめてくれるか?」
 二人で笑うと、キスを交わす。どうにか虎徹の上半身があらわになり、さて
いよいよ―と二人の視線が絡んだ時だった。

354:虎薔薇 5/5
13/06/09 14:04:11.52 UN6Uoe/R
「ブルーローズさーん。準備できましたんでそろそろお願いしまーっす!」
 力任せなノックと元気の有り余った雑用係の声が響いた。
「何でだよ!?」
「馬鹿、しーっ!」
「アレ?ワイルドタイガーさんもそっちっスか?」
 どうしてそこに?という当然の疑問がその言葉に含まれていた。
「―打ち合わせだよ、打ち合わせ!」
「あ。流石プロは違いますね!んじゃま、お早目にお願いしますねー?」
 何かと忙しい雑用係は、それ以上疑問に思わず、むしろ呼びに行く手間が
省けたと喜んでいるようだった。
「……」
 テーブルの上では、半裸の二人が互いに目を見合わせていた。あんなにも
お互い昂ぶっていたというのに―
「……残念だったね?」
「ホントだよ」
 興がそがれた。
 どうしてくれよう、あのスタッフめ。そんな不満を隠そうともせず、ぶすっと
した顔で虎徹が答える。
「ちょっと。人前に出るんだからそんな顔しないでよね」
「どんな顔してるっていうんだよ。俺はいつも通りだ!」
 虎徹を諌めるように、カリーナがムッとした顔で虎徹を見る。
「だってよお!?」
 泣きたい。
 仕事場で、待ち時間の合間にこんな事をしようという事がそもそも間違って
いるという事実を棚に上げ、虎徹がカリーナに縋り付く。
「……あのね」
 カリーナが虎徹にぐっと顔を寄せた。最後にもう一回キスか!?と、虎徹は
鼻息を荒くしたが、そうではなく、耳元に顔を寄せただけだった。ハイハイ、
いかがなさいましたかお嬢様、などと少しばかりがっかりして耳を澄ませた。
「―今日ね?私、この仕事が終わったらもう予定ないんだけど?」
「―!」
 虎徹がばっとカリーナを見つめる。
「だから……ね?」
 ヒーローTVではけしてみる事のできない、頬を染め、恥じらう
ブルーローズがそこにいた。色気も何割か増しで。
「嘘つけ、あるだろ、予定」
「う、嘘じゃないわよ!ないのっ!だから―だから、その……」
 次の一言がなかなか言えないカリーナへ、虎徹が頬にキスをした。それから
にっと笑いながら答える。
「あるんだよ。―俺に抱かれる予定が。朝までみっちり、な?」


「いやー!さっすがプロっスよねー。仕事が早いのなんのって」
 雑用係はそう言って頷いた。
 この手の仕事はワイルドタイガーは乗り気でないうえ苦手にしているから
時間がかかるというもっぱらの前評判だったが、予定時間の半分で終了して
しまった。おかげでこうして日も沈みきらぬうちから美味いビールにあり
つける。万々歳だと、仕事仲間とジョッキを打ち鳴らした。
 ……長いだけでなく、激しい夜を早々に迎えた者達は他にもいたのだが
―あえて語る必要もないだろう。

355:名無しさん@ピンキー
13/06/09 14:07:01.13 UN6Uoe/R
世間様では 家族で微笑ましい日曜の昼下がりを迎えているだろうに…
まあ好きだからいいけどね!
以上です!

356:名無しさん@ピンキー
13/06/09 15:49:58.03 f1iMGQqY
>>355
日曜の真昼間っからえろえろしたのもおつなもんさ
おいしくいただきました
GJ!

357:名無しさん@ピンキー
13/06/09 17:31:03.80 6rFtbLGe
>>355
ごちそうさまでした
激しい夜の話はまだですか?w

358:名無しさん@ピンキー
13/06/10 01:00:25.70 PyLKIojk
>>355
GJです!ええもん読ませてもらいましたー!

359:名無しさん@ピンキー
13/06/10 10:08:30.02 nCGbIrPN
乙です!
週の初めから滾った!

360:355
13/06/11 18:04:34.46 NiSgjlNF
ありがとうございます!
もっとみんな 欲望を吐き出せばいいと思うよ!

361:名無しさん@ピンキー
13/06/13 03:11:59.87 ZlCzYZfI
兎薔薇ってあんまないんだな、かなしい…

362:355
13/06/13 18:37:26.73 PECtXDRp
>>361
短いのでもいいから書いてみたらどうだろうか
我も我もと続きがくるかもしれないし

363:名無しさん@ピンキー
13/06/13 19:19:22.18 pkAJ9N+3
保管庫に1個あるね>兎薔薇

文章に出来なくても小ネタ的なものでも職人さんの琴線に触れれば
投下されるかもしれないぞ

と、牛龍小ネタを投下したら予想外に牛龍増えて嬉しかった俺が言ってみる
まぁ、偶然かもしれないけどね

364:名無しさん@ピンキー
13/06/14 17:59:31.64 mem/lXLF
確かに絡み方が想像つかない組み合わせは書きにくいかもしれん
そういえばバーナビー自体、なぜかエロにあまり出番ない気がする
前に見た兎龍とか良かったのに

かくいう俺は牛アニが好きだが、アニエスさんはベッドの中でどんな風なんだろうな
見たまんまの女王様タイプでもいいんだが、カリーナと姉妹設定だったと知ってから
意外と夜は可愛くなっちゃうのもぐっとくるなと思い始めた

365:名無しさん@ピンキー
13/06/14 18:58:02.64 /pxsf/y1
兎薔薇も好きなんだけどな、絡ませようとするとどうしても
薔薇が振られる→兎が慰める
という前提でしか考えられなくてなぁ、なかなかむづかしいんだよな
いろいろな設定をガッツリ無視してしまえばいいんだろうけど
なかなかそうも行かないw

366:名無しさん@ピンキー
13/06/14 19:19:04.31 8hBet/Ig
>>365
仕事関連で虎徹のグチ→意気投合でいいだろ?

367:名無しさん@ピンキー
13/06/14 23:37:57.20 mem/lXLF
好きな人はいるけど流されてやっちゃうパターンか。ビッチ感のあるカリーナもアリかもしれん
ビッチ系カリーナなら虎・薔薇・兎で3Pとかもいいな。二人がかりであれこれされるカリーナが見たい
アニエスさんは兎アニも一瞬だけフラグ立ってたなあ
虎アニ牛アニともまた違う大人な雰囲気になりそうなんだが、いざ書くとなると難しいな…

368:名無しさん@ピンキー
13/06/15 01:37:48.96 6dL/dipB
兎薔薇自体は好きだけど、自分の基本的な兎薔薇妄想は
このスレ向きの方向じゃなくてだな…

虎アニは大人な関係で愛がない躯だけってのもいいと思うが
虎が牛の気持ち知らない方向でないと牛が不憫というより虎ひでぇになるなw
牛アニだとやっぱ牛不憫に走りたくなる
期待させといて肩透かしとか、エロ成分は牛の妄想オチとかw
兎アニならDT兎か意外に可愛いアニエスが見たいなーと思う
三姉妹の話のお姫様抱っこでたったフラグが一瞬で折れた兎は
かなりDT臭かったと思うんだよな
焦るあまりブラウスのボタン飛ばしてアニエスに怒られるといいよ

369:名無しさん@ピンキー
13/06/15 01:47:25.05 0R+s3n60
根強い兎DT説…
DT疑惑三人衆はやっぱなんか残念イケメンの臭いがするんだよなあ

兎→処女厨とマザコンも多少こじらせてる気がする
折紙→AVを教材にしすぎて初体験でやらかすタイプ
空→一生目覚めないかロストエンジェル後に大魔王化しそう

勝手な想像なので異論は受け入れる

370:名無しさん@ピンキー
13/06/20 11:47:45.94 bRbd7Olh
というか男性陣はみんな残念イケメ…ゲフンゲフン!
空さんは本編でシスに手を触れようとすることすら難航してDT説濃厚になったし
先輩はファーストキスがまだだとというのをゴシップスで書かれちゃってるのでほぼ確定

そしてCOHを聴いたせいで折龍再燃したんだがどうしてくれる

371:名無しさん@ピンキー
13/06/20 19:31:13.62 +oD7WaZZ
さあ!遠慮なくその妄想を垂れ流してくれたまえ!

372:名無しさん@ピンキー
13/06/21 01:58:38.39 YBrZTO1J
兎薔薇は10年後に期待
兎36歳 薔薇28歳
かたや異性への興味や積極性が希薄、かたや片思いが成就する日は来ないと悟り
お互いもう若すぎる歳でもないと自覚したころ
今さら新しい出会いを探すよりいいところも悪いところも知り尽くした相手が気楽に感じて
なんとなく交際をはじめてみる
恋人関係になってみると相手の意外な面(主にベッド)で驚いたり
魅力を発見して好意が深まっていく・・・ただのラブストーリーだなこれ

兎&薔薇&龍の3Pも気になる
薔薇と龍が性欲発散のために兎を呼び出し兎がしぶしぶ相手をするとか
積極的な薔薇と龍のプレイをひたすら楽しみたい

373:名無しさん@ピンキー
13/06/22 01:21:04.72 uww/Na2k
兎薔薇自体は好きなんだけど自分の発想だとこのスレ向きじゃなく
少女マンガとかハーレクインっぽい感じになっちゃうんだよなー
エロパロ的に上手く妄想できるなら是非トライして欲しい!


年始に妄想して上手くまとめられないままウダウダといじってたけど
長期間捏ねくりまわしてたら自分でもよくわからなくなってきたんで
お焚き上げ投下

【使用レス数】4予定
【カップリング】ジェイク×クリーム
【特殊嗜好等】
ことさら特殊ってこともないと思うけど
ジェイクの性癖は捏造しまくってる
【その他】
誘拐されてから5年後(クリーム20代前半)くらいの過去捏造
ハッピーエンドではない
なんか文章が回りくどい

374:1/4
13/06/22 01:22:33.31 uww/Na2k
 部屋の照明を落とすことなく、皓々と明るい中でセックスするのがジェイクの好みだ。
雰囲気だとかしゃらくせぇことを言うヤツもいるが、組み敷く女が快感に身をよじり、悶える様を隈なく見届けることができる方がイイに決まっていると思っている。
トロトロにとろけきった膣から愛液を垂れ流す様子も、ジェイクをくわえ込んでいるところもはっきり見える。
そういうのがイイと。
「あっ、んぁあっ…ジェイク様、ジェイクさまぁっ!」
「んー? どうだぁクリーム? 気持ちイイかぁ?」
 そう言いながら、女のナカのうごめきを楽しんでいたモノを、ゆっくりと、掻き回すように動かしてやる。
「んんっヤぁッ、ジェイク様ぁ奥っ、もっと奥まで…くださっ、いま、っせ、ぁあっ、ん、早く、はや、くぅっ」
 クリームはひくひくと身を震わせながら、半ばで留まっていたジェイクを絡めとって、奥へ奥へと誘った。
そして、感じていることを隠すことのない素直な声で我慢ができないと先をねだり、ジェイクの躯を更に引き寄せるため、腰に絡めていた脚に力を込める。
 蛍光灯の白い光の下、自らのイイところに当たるよう腰を揺らめかせ、快楽を貪欲なまでに求める様をクリームは素直にさらした。
その艶めかしく淫らな姿をジェイクは存分に楽しむ。
「そうかそうか、そんなに欲しいのか。やぁらしい躯になったなぁ? クリーム?」
 クリームが欲しいと哀願するモノをゆるゆると進めては戻し、戻しては進めて、更に焦らす。
一番イイところには届かないように、だが刺激は伝わるように、慎重に。
「あっああっジェイク様っが、私をこン、なっ風にぃィィ」
「んー? そうだな、俺がお前を女にしたんだ。キスもしたことのなかったお前に、俺が全部教えてやった…女の悦びってヤツを、なっ」
「ひゃぁぁぁアぁん」
 散々焦らされ、ようやく与えられた悦びに、クリームは嬌声をほとばしらせた。

375:2/4
13/06/22 01:25:26.24 uww/Na2k
 ジェイクがクリームを誘拐してからおよそ五年。
二十歳を超えたあたりから漸く小娘臭さが抜け、女として成熟しつつある躯が自分を欲しがる様を見ることをジェイクは好んだ。
 ジェイクは世慣れた、成熟した女が好きだ。快楽を知っている女は話が早い。
慣れていない女はイロイロと面倒が多い。
デートをするのが当たり前で、ムードを作るのは当然だと思っているカタギの女はなおさらだ。
ましてや処女ともなれば、どれだけ面倒臭いことになるか想像するのも億劫だった。
 だから、元々はカタギの女子高生で、明らかに処女だったクリームに手を出すのも、最初は面倒だと思っていたし、実際、面倒ではあった。
服の上から躯をまさぐっていた時はそうでもなかったが、下着を脱がそうとすると身をすくませる。
開かせるため脚に手をかければ、反射的に力を入れ抵抗する。
それまでしたことがないくらい気を使い、時間をかけてほぐしてやったというのに泣いて痛がる。
そのくせ、しがみついてジェイクを離そうとしない。
僅かに抵抗し、すぐに力を抜くクリームの反応を面倒だと思いながら、別の部分でその初々しさを喜ぶ自分がいた。
初めてクリトリスを舐めた時も、膣に舌を入れてやった時も、バックから抱いた時も、クリームは一瞬身をすくませ、次の瞬間には力を抜いた。
面倒臭くて、面倒臭くて、可愛かった。
 東洋系のクリームはジェイクには実年齢より幼く見えたから、こどもを抱いて喜ぶペド野郎になった気がして、変態になっちまったのかと思いもした。
だが、何も知らなかった躯が自分の手順を覚え、先を期待するようになったのに、それまでに感じたことのない充足を覚えた。
若い硬さがあった躯が徐々に女らしさを増していき、すっかり自分好みの反応を返すようになった頃、ようやくペドフェリアになったわけでなくクリームに惚れたんだと納得した。
街で春を販ぐ女に掌におさまりきらなさそうなデカイ胸を押し付けられても、ちっともソノ気にならなかったのは、こどもみたいな薄い胸や尻が好きな変態野郎になったわけじゃなく、クリームに惚れたからだったのだと。
 そう気がついてからは、逆に他の女を抱いて帰りクリームを妬かせる遊びをした。
他の女の臭いに気が付いたクリームはショックを受けていたが、元々クリームに手を出す前は日常茶飯事のことだったからだろう、すぐに気を取り直してジェイクを誘惑しだした。
それまではジェイクのすることを受けとるだけだったのが、自らセックスに誘うようになり、すすんでフェラチオを覚えた。
 セックスに積極的な女は嫌いではない。
まして、ジェイクだけを欲しがる、ジェイクしかくわえ込んだことのない女なら尚更だった。
 そんな女がもっとも自分好みの年代に入りつつあるのだから、多少のめり込むのも仕方ないというものだ。

「ふっ  んん、ぁ ンっ」
 びくびくと揺れるクリームの躯は、寒さに震えているようにも見えた。
だが、薄紅染まった肌と蕩けた表情、なにより快楽をにじませた甘い声がそうではないことを告げている。
「何だぁ? ひょっとしてもうイっちまったのかぁ? まだ奥まで入れただけだぞ?」
「ぁ、じぇいくさまぁ…きもち、い……」
 小刻みに揺れる躯とは別の、うねるような中のうごめきに危うく持っていかれそうになるのを耐え、つい余裕のあるふりをするのはくだらない男の矜持だ。
もし、今、ジェイクがクリームと共に果てていたなら、クリームが喜んだだろうことをジェイクは知っている。
クリームはジェイクが自分で気持ちよくなるのが嬉しいのだ。
 それは初めての時から変わらない。

376:3/4
13/06/22 01:29:08.63 uww/Na2k
「おら、脚外せ。一回だけで満足とか言わねえだろうな」
「あ、ぁあ んゃ、抜けちゃう抜けちゃう」
 繋がったままゆっくりと体制を変えると、中を刺激されたクリームが切なげな声をあげる。
「嫌、いや…ぁ、ジェイク様、抜かないで、お願いですから抜かないでぇ」
「抜かねぇよ。抜かねぇから。つか、抜かなくてすむように協力しろって、ほら」
 ジェイクは繋がったままでいたいとぐずるクリームを宥めながら、向かい合わせの体位をひっくり返し、四つに這わせ、後ろから覆いかぶさった。
そのまま胸をわしづみ、いまだイった余韻に震える躯の動きに合わせるよう、やわやわと揉んでやる。
「ああ…はぁ…ん」
 気持ちよさ気な声に気をよくしたジェイクは、乳房を揉みしだく動きを続けながら、赤く充血し、ツンと立ち上がった乳首を無視し、乳輪のふちをつまんでグニグニとこねた。
その途端、クリームはもどかしげな、しかし甘ったるい声を上げ、ナカを引き絞る。
「あっ、ぁあっ、じぇいくさまぁ…じぇいくさまぁ……」
 そして、全身を上気させ、快楽に蕩けた顔をさらし、感じるままに腰を揺らした。
「…んぁ、ふっ…ぅ…ぁ……あぁアあんイイ! イイぃぃィっ…」
 直接触らずに焦らしていた乳首をキュッとつまみ刺激を与えると、クリームは涙をこぼして感じ入りながら、更なる快楽を欲する。
「あっあっジェイク様、もっと、もっとぉ…」
「もっと? もっとどうして欲しいんだ?クリーム?」
「ナカいっぱいいっぱい突いてくださいませジェイク様のでいっぱいいっぱい突いてぇ」
「突くだけでいいのかあ」
「あ、や、噛んでなめて吸って、もっと乳首ぐにぐにってして、ナカいっぱい擦って、奥グリグリってしてぇぇえ」
「こうかぁ? どうだぁクリーム?」
「ヒャぁぁあァ あぁ あっアアアあン」
「気持ちイイかあ?」
「イイッイイですわぁジェイクさまあじぇいくさまぁぁ ぁっ」
「俺も気持ちイイぞぉクリーム」
「あっ嬉しいうれしいじぇいくさまなかほしいじぇいくさまのほしい」
「やっ てるだろ」
「あちがっじぇいくさまのじぇいくさまの」
「ザーメンが欲しいのか? 俺の?」
「んっほしぃ」
「そうかあたっぷり注いでやるっからな」
「ひゃっあっああ」
 バックから突いていたのをグルリと回転させ、体位を入れ替える刺激に声をあがる。
脚を大きく割り開き、膝を肩に抱えあげるように持ち上げると、浮いたクリームの腰の下に枕を入れて固定した。
「いくぞクリーム」
「あっあっぁあんっふぁぁあぁアァっひゃっんぅっやっはぁあアァァアあっ」
 浅く深く突き入れ、クリームを鳴かせ追い詰める行為は、同時にジェイク自身が追い詰められる行為でもある。
何度も何度もクリームの中を穿ち、知りつくしたナカを味わう。
悦びにむせび泣きながらクリームが腕を伸ばし、キスをねだるのに応じて唇を合わせ、舌を絡め、互いの唾液で顔をぐしゃぐしゃにしながら更に深いキスを求めあった。
「くぅっ」
「ふぁぁぁアァぁぁあ あ あンぁぁあぅ」
 中に注ぎ込みながら、これは俺の女だと強く思った。
いやらしいことはすべてジェイクが教えた、どうしてやれば気持ちヨくなるか、どうして欲しがっているのかなんてNEXT能力を使わなくたって全部わかる、ジェイクだけの女だと。

377:4/4
13/06/22 01:32:53.14 uww/Na2k
「あ、いっぱいじぇいくさまのいっぱい」
快楽と幸福に蕩けた顔でクリームが呟く。
「いっぱいうれし、いっぱい」
 シーツをつかんでいた手を外して腹に当て、うっとりと撫でさすった。
「ここにじぇいくさまのが…」
 ジェイクを身のうちに迎えたまま、腹の上で何度も何度も手を往復させ、ジェイクの放ったものを愛おしむクリームの姿に、直接握られた時より、フェラチオされている時よりキて一度力を失ったモノが勢いを取り戻す。
「あ…じぇいくさま……」
「なあクリーム」
 いまだうねりのおさまらぬ膣壁が己の高ぶりに応え、きゅうきゅうと締め付けるのも、切なげな期待の声をこぼしたクリーム自身もジェイクは無視した。
「ふぁい、じぇいくさま」
「お前、しばらくピル飲むのやめろ」
「……え? でも、ジェイクさまは」
 驚きに目を開きクリームが尋ねかけるのを引き取って、ジェイクは続けた。
「おう、俺ぁガキは嫌いだぜ。だがよ、クリーム? 俺達はNEXTの国を作るんだぜ?」
「はい、ジェイクさま。ジェイクさまのおさめるりそうの国をつくりましょう、私たち、ふたりで」
「おうよ。つまり俺がキングで、お前はクイーンってわけだ。わかるか? クリーム?」
「ジェイクさま…」
 うっとりと自分を見上げるクリームが、ジェイクは可愛くてたまらなかった。
面倒臭いことも、クリームと二人でなら悪くない。
心底そう思えるくらい、クリームが可愛いくてしかたなかった。
「国には跡継ぎが必要だからな。ガキはうるせぇし、世話とか考えるだけで厭んなるし、ホント嫌いなんだけどよ。ま、お前との子なら一人や二人作っとくのも悪くねえか、ってな」
「嬉しい! 嬉しいですわ、ジェイク様!」
 無理やり躯を起こしてジェイクの首にしがみつき、それまで快楽の余韻にどこか茫乎としていたのが嘘のように、はっきりとした口調でクリームは歓喜した。
そして、その喜びのままにきゅうきゅうとナカを締め付けジェイクを煽る。
「こらこらクリーム、今イッたばかりだろうが」
「ぁんっ、だってジェイク様が嬉しいことをおっしゃるから…私、我慢できませんわ…」
 そう言って体制を入れ替え、ジェイクの上に乗り上げるとクリームはゆるゆると腰を使いだす。
「ジェイク様…んっ、お願い、ですから、もう、いちど、ふぁっ…」
「ちっ、まったくよぉ、すっかり淫乱になっちまって…」
「あっあっい、んらんな女、は、お嫌い、です、か」
「嫌いなわけねぇだろ。ああっ? おめぇ、こんなことしやがって…覚悟しとけよ。明日は昼まで起きあがれねえようにしてやっかんな」
「あ…うれしい、ジェイクさま、うれ、し、いっぱい、いっぱい、してくださいませ。いっぱい、いっぱい」
「くそったれがッ」
「ひゃっあぁぁあんっ」
 ジェイクは腰をつかみ、三度目の絶頂をクリームに与えるため、ガツガツと突き上げた。
クリームも腰をくねらせ、それに応える。
「あっああっ じぇいく さま もっと もっ と あぁっ ひっぁあん」



 その後、白々と夜が明ける頃まで幾度もせめたてられたクリームは、ジェイクの宣言通り昼まで起き上がることができなかった。
だから、ジェイクは一人で出かけた。
本当なら、その日は二人で行動する予定だったのだが、起き上がれないクリームを残し、一人で。



 ―そして



 その日、ジェイクはレジェンドによって確保された。

378:名無しさん@ピンキー
13/06/22 01:35:58.27 uww/Na2k
ごめんねごめんねハッピーじゃなくてホントごめんねー
これしか引きが思いつかなかったんだよ…
とりあえず、手持ちをすっきりさせて次いきたくてさ
次はらぶらぶなのが書きたい

379:名無しさん@ピンキー
13/06/22 01:53:48.18 EWQ6uGFa
>>378
おおおおおお…ちょ、最後…;;
でも、クリームちゃんめっちゃかわええ…、いい女だ…
GJだ!!!!

380:名無しさん@ピンキー
13/06/22 02:19:23.10 fykYhFbk
>>378

うおう切ない(つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
こなれた熟した良いエロをありがとうですよ~

381:名無しさん@ピンキー
13/06/25 00:28:22.27 bO4AkA51
読んでくれてありがとう!
次はちゃんとハッピーなのを!書きたい!!

382:名無しさん@ピンキー
13/06/25 00:52:40.53 ByjbS5kJ
バッドエンドの切ないのも良かったよ
クリームえろくて良いよー
少女マンガな兎薔薇も待ってる!

383:名無しさん@ピンキー
13/06/25 21:33:47.90 06vCG0Az
>>378
GJ!!
最後クリームちゃんの嗚咽が聞こえてきそうだ;;;;
少女マンガ兎薔薇同じく期待!

384:名無しさん@ピンキー
13/06/25 21:34:30.65 06vCG0Az
あげてすまん・・・・

385:名無しさん@ピンキー
13/06/30 01:35:37.28 pFnckLWl
本日の妄想

もしイワンとパオリンが結婚したらパオリンちゃんは
パオリン・カレリンになるのか
ちょっと語呂悪いな
あ、中華系は夫婦別姓だからホァン・パオリンのままか?
いや、そういやロシアも別姓だったっけ?
と思ってググったら、そういやロシア系は男女で姓が違ったな
パオリン・カレリナになるのか?父姓はホァンブナでいいのか?
パオリン・ホァンブナ・カレリナか?
ま、イワンにしろユーリにしろ父姓名のってないし
シュテルンビルトではどういう扱いになってるのか不明だけどな!


因みにロシアも夫婦別姓でもOKでした

386:名無しさん@ピンキー
13/06/30 23:58:43.39 B3TDGKUJ
語呂はむしろいいと言うか激しくトミノ式になりますな。>パオリン・カレリン

387:名無しさん@ピンキー
13/07/04 23:56:44.03 jD8iPK+x
妄想してる時、ベッドん中で名前を呼ばせるかどうかで悩む
出来上がってそれなりの時間経ってるんなら名前呼びが自然じゃね?
でも本編ではヒーローたちは基本的にヒーロー名で呼びあってたから
どう呼ぶかわかんないしな
虎友で結婚してるならあなた呼びでいい気もするが
あなた呼びって一般的にはどうなんだろう?
夫婦っぽくて萌えないとかあるかな?

ま、頭ん中で考えてるだけだから自分の好きなように呼ばせりゃいいんだけどさ

388:名無しさん@ピンキー
13/07/06 02:20:36.63 2/4Y9/9O
女の子のほうから「ちゃんと、名前で呼んで…」とか
男のほうから「名前で呼べよ」といわれて照れながら名前を呼ぶとか
いろいろ美味しいな

389:名無しさん@ピンキー
13/07/08 09:07:46.14 XAFjsdJk
>>387
虎友がお前とあなた呼びしてても自分は普通にいけるけど
そういえば学生時代や結婚後の虎友意外にないから読んでみたいのう

390:名無しさん@ピンキー
13/07/16 15:04:05.88 k9N11Utj
シスに会いたい

初めて彼女を見たとき隣にいた友人がマリアのようだと言った

聖母マリア
その無機質な瞳の奥底に宿るは純然たる慈愛か…!
友人の言葉の深さに胸が熱くなった

…まあどうと言うことはないGS美神のマリアだったんだが

それでも構わなかった

私は彼女に一言伝えたい

シスタンペロペロ(^ω^)

391:名無しさん@ピンキー
13/07/19 19:35:17.85 8QlKA6o3
映画特報見たー
今までヒーローだから無理矢理とかはあんま…って思ってたけど
新キャラのライアンなら俺様脳筋っぽくてブルロを強引に…とか
いけそうな気がした
あれでバーナビーよか年下らしいけど折紙よりは上だよな?

392:名無しさん@ピンキー
13/07/19 23:26:15.12 qFZY2eII
ライアンを見てたら、TV放送が始まる前にキースは俺様キャラでみんなを見下してて
ブロンド美人を毎日とっかえ引返してそうだと、勝手に思ってたことを思い出した。

393:名無しさん@ピンキー
13/07/20 11:29:21.24 2PplYeeE
女に手の早いキャラだとおもしろいなー、ライアン。
今までのヒーローにいないタイプになるね。

394:名無しさん@ピンキー
13/07/21 23:33:53.94 Xrz8az61
ライオン君、パオリンちゃんと絡ませても面白いと思うんだ>肉食獣同士

規制解除記念に誰得投下いきます
【使用レス数】5
【カップリング】キース×シス
【特殊嗜好等】機械姦とかオナホ?空気嫁的な
【その他】鬱エンド。好き嫌いが分かれると思うので苦手な方はご注意ください

395:1/5
13/07/21 23:35:45.83 Xrz8az61
「きみは…」
顔を見ての、しばしの沈黙。
「やあ…元気だったかい」
「ええ」
どこかでこのひとを見たような気がする。復旧データが残っているのだろうか。
「…こうえん」
ふいに口をついて出た言葉にも覚えはない。
「もうあのベンチには行かないのかい」
「わからない」
ベンチという言葉を耳にした途端に、無性にそこにいかなければいけないような気になった。
からだをすり抜けて公園へと向かおうとしたシスの肩を、相手は軽く止めた。
「待ちたまえ。もう夜も遅い。ご家族が心配するんじゃないか」
「わたしはひとり。かぞくは、いない」
一瞬、相手が怯んだ。
「かえるところは、ない」
質問には答えた。もう引き止められる義務はない。
「さようなら」
肩を掴む手に力がこもった。

「ジョン」と呼ばれているから、【イヌ】ではなく【ジョン】という個体なのだろうとシスは思った。
「慣れないひとが来たから、警戒してるのかもしれないね」
ひとではないのに。だから、ジョンの判断は正しい。
「すまない、まだ名前を言っていなかったね。私はキース。キース・グッドマン」
「はい」
「この子はジョン」
「こんばんは」
ジョンはまだうなり続けている。
「きみの名前を教えてくれないか」
一瞬、全身が動かなかった。
「…シス」
伝達機能に故障が起きたのだろうか。今のタイムラグはなんだったのか。
「そうか。シス君。会えてよかった。私はずっときみにお礼が言いたかったんだよ」
「なぜ」
「きみが私に勇気をくれたからさ。再び立ち上がる勇気を」
「わからない」
もっとほかに返せる言葉があるような気がしたが、それを探り当てるだけの感覚が欠落していた。
否、そもそもそんなものはプログラミングされていない。
目の前が暗い、と認識した時には重みのある体が周囲を覆っていることに気づく。
「ありがとう」
一段階音量を落としてその言葉はリフレインされた。
「そして…ありがとう」
自身を貫く配線が、焼けこげたように感じた。ほんの一秒にも満たなかったが。
唐突にからだが解放された。どうやら戸惑っているようだ。
「あっ、いやその…すまない」
彼も言葉が見つからないのだろうか。
「いいえ」
沈黙が流れる。目の前の相手の感情を、シスは読み取ることができない。
結局そのあと就寝を勧められ、ソファに残ることを選択した。
空が青から赤にグラデーションをつくっている。見上げるシスは思いを馳せる。
『空にすら、表情はあるのに』
それが自然と不自然の分かれ目なのだ、と考えた。決して得られないものなのだと。

396:2/5
13/07/21 23:38:07.23 Xrz8az61
キースが「お仕事」に出かけているあいだ、シスは疑問を解き明かすことに腐心した。
『わたしが拾われた理由はなに・あのひとの目的はなに』
現段階の彼女には絶対に導きだせない答えを。
訪ねてみた図書館ではなく、帰りに興味から寄ってみたコンビニの雑誌に、その答えとおぼしきものと方法は見つかった。

「ただいま。そしてただいま」
「おかえりなさい」
帰ってきたキースはどこか落ち着きがない様子でシスに向かってきた。
「受け取ってくれないだろうか」
何事かと視線を上に移す。赤と白の薔薇が今が盛りとばかりに咲き誇っていた。
「…なぜ」
「ずっと渡しそびれていたから」
「…きれ、い。ありがとう」
嘘をついた。言葉がひきつれる。
花を美しいと感じること。贈られた気持ちを嬉しいと感じること。そんな機能はついていない。
ただ、『解析不能』の文字のもと否定の返事をすることを拒否していた。
「嬉しい。嬉しいよ、とても」
『このひとはなんて感情を謳歌しているのだろう』
【嫉妬】にも【悲しみ】にもシスはたどり着けずにいた。
足元に金色の毛玉が転がりこんできた。尻尾を大振りに揺らしている。
「食事にしようか。ジョンもおなかが空いているみたいだ」
「おふろにしますかごはんにしますか、のごはんの方ですね」
この台詞は、複数の本に共通していた。きっと帰ってきたひとに必ず言う言葉なのだろう。


「はいってもいいですか」
スタンドライトのみが点いたほの暗い空間に、ふたつの影が踊る。
「眠れないのかい」
「なぜわたしを追い出さないのですか」
「なぜ追い出さなければいけないんだい」
「ひとでは、ないから」
食事ができない、と伝えた際、証拠として腕をはずして見せた。
それを見た瞬間に大きく見開かれた目は、どこかで見たことがある色をしていた。どこで見たのかをどうしても思い出せない。
それは理由にならない、と告げるとキースはまっすぐにシスを見据える。
「きみが何者かなんてどうでもいい。だれかを大切に思うのに理由なんていらないだろう」
そういうものなのだろうか。わからない。ただ、その心に報いたいと思ったのは確かだ。
「ミスター・グッドマン」
キースが悲しみとも驚きともつかない表情を浮かべた。
「あなたにふれても、いいでしょうか」
言葉が波紋のように、空間に消えてゆく。
「キース、と」
呼んでくれないだろうか。と答えて、腕がためらいがちに解かれた。
肌。筋肉。その下の骨、血管。
「キース、キース…」
自らに覚え込ませようとするようにシスはつぶやく。
『おそらく』温かいのだろう。がっしりとしているのだろう。張りがあり溌剌としているのだろう。
シスには何一つ実感がない。
足元に赤いワンピースが踞る頃、シリコンでコーディングされたシスのからだがあらわになる。
光沢はないものの曲線が見事な肢体。不自然なほどに形のいい胸。たるみ・ゆるみのないからだ。
つくりものでなければあり得ない、大多数の男性の好みに基づく緻密な設計の賜物である。
背に添った腕がわずかにすべりだした。目的が果たせる、とシスは安堵した。

397:3/5
13/07/21 23:40:38.91 Xrz8az61
ひざまずいて性器を咥えようとした時、キースは静止した。
「待ってくれ。そんなことはさせられないよ」
「なぜ」
「なぜって…」
赤面しつつ答えを返せないキースは俯いてしまった。
経験値に乏しいゆえに、イレギュラー行為への免疫などできていないのである。
「べん強、しました。みしらぬおんなを家にいれるのは、セックスがもく的だと。わたしにはセクサロイド機能がついている。なんのし障もないはずです」
「セクサロイド…」
なにが悲しくて表情を曇らせるのだろう。シスにはわからない。
ただ、突き放されないということは拒絶の意はないのだ。そう判断した。
「うっ…」
切なげな響き。理性と欲がせめぎあっている証拠。
口を大きく開けなければならなかった。すべて口腔に納めようと思えば喉がふさがってしまう。
「いけない…いけないよ」
血管に添って緩急をつけて舌を這わせていく。根元へ。もっと先へ。
「おぅ…っ、…っ…ぅ」
眉間に深く皺が刻まれる。血流が速くなっているのがわかった。
苦しいのだろうか。もしかしたら、命にかかわるものかもしれない。シスは動きを止める。
「くるしいですか。やめますか」
目の前の男を生殺しに、まな板の上の鯉にしていることにシスは気づかない。
涙のにじむ碧眼を伏せ、絞りだすようにキースはつぶやいた。
「…やめないでくれ」
後頭部を包む掌が力んでいる。キースの中で葛藤がいまだに続いていることを如実にあらわしていた。
裏筋に歯が触れる。舌を誘導役にしてそのまま先端を目指す。
ひときわ大きな鼓動を感知した。体内に液体が入ることはそのまま故障を意味する。
シスがとっさに口を離した瞬間と、爆ぜる瞬間はコンマ一秒の差だった。

「~~っ、ゔ、あぁ」
勢い良くはねた飛沫は思い切り顔面にかかった。
ゆっくりと瞬きをすると上睫毛と下睫毛が粘着質な糸をひく。
量の関係だろうか。胸からみぞおちにかけてとろりとろりと液体は滑り落ちていく。
一方のキースは動けないでいる。現段階で状況を処理しきれていないゆえに。
正直なところ、すべての欲が吹き飛んだ訳ではない。
しかし、シスの言い分とそれまでの経緯を考慮するとこの先を続けることへの抵抗が拭いきれなかったのだ。
ベッドを見やってシスは告げる。
「おわりにしますか。つづけますか」
なんの抑揚もつかない声。
回復の兆しが確認できた際、キースは自分の健康体を呪っただろう。
「待ってくれ」
前身を起こす。荒い息をなるべく整え、キースは二の句を繋いだ。
「君を弄ぶようなことはしたくない」
「わからない」
その概念が、だ。
アンドロイド、ひいてはセクサロイドが相手の望む行為を拒否したり使役する人間によって態度や反応を変えてはそもそもの定義付けすらできなくなる。
「わたしは、やくにたちませんか」
わずかな距離は保たれたままだ。
「わたしでは、いけませんか」

シスの瞳は揺るがない。

398:4/5
13/07/21 23:43:59.98 Xrz8az61
「据え膳食わぬは男の恥」ということわざがある。
間違った意味のほうが広がってしまったが、本来は正面切って抱いてくれと懇願する女を突き放さない侠気を指すものである。
「つらかったら言ってくれていい」
痛覚などないのだ。代わりに快感もない。
局部構造はオナホールと呼ばれるものと同一である。実験段階の際、色々なものを出し入れされた記録がある。
すべては無機物だったはずだ。有機物を収めるのは、初めてのはずだ。
背中に手が添えられたままだった。元々戦闘用のボディを片腕で支えるのはかなりの負担になるはずなのだが。
「大丈夫」
乱暴に扱われても。気を遣われなくても。
本来の使用用途を考えればそういった扱いが妥当なのだ。二重の意味で。
礼の意味を込めて髪の毛を撫でた。シスにとって力は込めるよりも抜くほうがはるかに加減が難しい。
ぎし、とスプリングがきしむ。
入ってくる。ゆっくりと押し進むように。
「入る」としか形容できない。「感知」はできても「感じる」ことはできない。
「あ…」
これはパーツの摩擦音だ。そうでなければ説明がつかない。
「…やっぱり、」
「大丈夫」
背に手をまわした。筋肉の盛り上がりをなぞると表情がわずかに崩れた。
「くすぐったいよ、とても」
奥に、くる。熱の位置の変化で律動を知る。
喋る余裕などないのかもしれない。息をする音だけが確認できる。
「あ・ああ」
これは風が吹き抜ける音だ。空虚なからだを鳴らしていく音だ。
なぜ、触れられたところから動かなくなる。なぜ調教が済んだ部品が狂っていく。
「な・ぜ」
己の予測の及ばなかったことが起こり、シスは混乱していた。
息づかいが激しさを増す。言葉ともうめきともつかないものが溢れてくる。
熱と欲のぶつけ場所を探しあぐねているように見えた。小刻みに揺れるからだ。うめきと嗚咽の区別がつかない。
やはり人間はよくわからない、とシスは考えた。どこにも繋がらない穴になんの遠慮が必要なのか。
頭をかき抱く。後頭部から襟足にかけてを、なぜる。そして紅潮している耳に吹き込んだ。
               「だいじょうぶ」

堰を切ったようにしなり、躍動する肉体はまさに生身の特権の誇示に他ならない。
がくん、がくんと揺らされながらシスは虚空を見つめている。
「ごめんなさい」
ひとのおんなではなくて。生きてはいなくて。心をすくい取ることができなくて。応えられなくて。
「ごめんなさい」
語彙があれば、もっと慈しみのある言葉を吐けただろうか。心を持っていれば―。
動きが加速していく。腕が妙にすべることに気がついて、シスはキースの肢体に視線を移す。
かぼそい光に反射して潤みを帯びた照りが見える。ああそうか、ひとは汗をかくのだと思い出したように納得した。
シリコンの皮膚は触り心地を変えることはない。ひとつになることも溶け合うこともできないー。
瞼を閉じた。ただただ、繰り返すことしかできなかった。
               『ごめんなさい』
シャワーの音が聞こえてくる。一瞬、雨が降ったのかと錯覚した。
ナンデ謝ッテイタンダイ。ホントウハヤメテ欲シカッタノカイ。
耳に入ってきた言葉はすぐにもう片方の耳から流れていった。意味を成さない言葉の羅列として。
シスは己の『そこ』に静かに手を添えた。取り外し可能だった。「いつでもどこでもだれとでも」という名目の元に。
足音を立てずに洗面所へと向かう。洗い流すのは簡単だ。
この世で最もグロテスクな光景とは今の自分のことを指すのだろうとシスはぼんやりと考えた。
洗い終えた『そこ』を数秒静止して見つめ、ダストボックスへと放り込んだ。
ガラス越しにシルエットが見える。水滴を切るために身震いをする様子は、大型犬のそれに酷似している。
もうここにはいてはいけない、とシスは思う。不自然な行為には不自然な結果しかついてこないのだ。
ドアノブに手を掛ける。うしろを振り返ると視線がかち合った。
静かにシスを見つめる瞳には、もう警戒と威嚇は見られない。ただなにかを問いかけるように静かに佇んでいた。
「ごめんなさい」
空いていた手で毛並みをなぞる。光沢のある和毛はこころなしか彼の飼い主を連想させた。


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