TIGER & BUNNYでエロパロ2at EROPARO
TIGER & BUNNYでエロパロ2 - 暇つぶし2ch266:龍×薔薇 3/3
13/03/21 02:01:02.38 wS9yxFLt
「う、うるさいわね。そうよ。色々試したわよ!―豊胸マッサージ」
 雑誌に載っているありとあらゆるものを、だ。
 他にも、あの食品のあの栄養素が胸に良いと聞けばすぐに買ってきて料理したり、怪しげな通信販売の器具も試してみたりした。
 だがしかし。
 その結果がこれだ。
「―カリーナも、って言ったって事は、パオリンも邪魔だって言うわりに、してたんだ。豊胸マッサージ」
「まっさーじ……?」
 パオリンが気の抜けたような声で呟く。
「あ、あのね。効果があるのなら、ちょっと教えてほしいんだけど―って、何笑ってるのよ」
 パオリンが肩を震わせている。
「だっ、だって……!カリーナ、それ本気で言ってるの?」
「ほ、本気よ!そりゃあ年下の女の子にこんな事聞くのはすっごく情けないけど、それでも―」
 カリーナにしてみれば、藁にもすがる思いなのだ。
「……」
 真っ赤な顔のカリーナをパオリンはまじまじと見つめている。必死すぎる自分を憐れんでいるのだろう、
きっとそうに違いない。カリーナはそう思っている。
 でもこっちは必死なのだ。
 ブルーローズは顔も可愛いし、歌も上手いし真面目だし尻の形もいいし。怒りっぽいのと胸が小さいのさえ何とかなったら、完璧なのにな。
 ―力一杯のセクハラ発言を、目一杯の親切のつもりで発する鈍感男の言葉がずっと頭に残っているのだ。
 何をして完璧というのか。完璧であったとして、イコール虎徹と付き合えるわけではない事は承知している。
それでも、何とかできる事なら何とかしたい。カリーナはいつでも一生懸命だ。
 そんなカリーナを見つめ、パオリンは優しく笑った。
「なによ」
「カリーナってば、ホント、可愛いなあ」
「へっ!?」
 そう言われて、慌てる様も含めて、本当に可愛い。カリーナは年上だけど、抱きしめて、頭を撫でてあげたくなってしまう。
 だが。
 パオリンは、つとめて無邪気に笑ってみせた。何の下心や裏心など見せないように。
「教えてあげるよ。豊胸マッサージ」
 カリーナは真面目だ。
 だから、疑問に思ってもそう言い張れば信じてくれるだろう。
「本当!?ありがとうっ!」
「ううん?ありがとうはこっちの方だよ」
「え?何ソレ」
「あ。何でもないよ。気にしないで」

 とても嬉しそうに笑うカリーナには悪いけれど―ごめんね。ボク、チャンスは逃さない事にしてるんだ。

267:名無しさん@ピンキー
13/03/21 02:03:40.57 wS9yxFLt
お邪魔しましたー
シャワールームではこうやって乙女だけしかわからない秘密のレッスン
(と、カリーナは信じ込んでいるナニか)が繰り広げられてもいいよね と

268:名無しさん@ピンキー
13/03/21 02:31:41.88 921leRsG
>>267GJ!
百合でも肉食だなんて…
龍…恐ろしい子!
背中にパオリンの胸の膨らみを感じながら胸を揉まれるカリーナたんハアハア
秘密のレッスンが続く内に大変なことになるといいよ!
まかり間違って男性陣にバレてデバガメされたりするといいよ!

269:名無しさん@ピンキー
13/03/21 13:13:21.14 xo9EaRto
>>267
わあああありがとう!!
龍薔薇いいねぇ萌えました

270:名無しさん@ピンキー
13/03/21 19:44:51.38 kQsEQF1m
>>267
昼休みに読んでしまって昼からニヤニヤしっぱなしだったよ…
肉食龍…、たまらんなぁ!GJ!

271:名無しさん@ピンキー
13/03/24 10:04:46.61 QKHlfRFh
今更なんだけど、ここって一行当たりの上限と、一レスあたりの行数の上限って
どうなってるか分かる?
上限とは別に、読みやすさとしてのおすすめならどんな感じ?
だらだら書いてしまって今更どうしたもんか考えてるんだけど……

272:名無しさん@ピンキー
13/03/24 17:33:21.88 b8Ml/5Yp
この板の1レスあたりの上限は60行かな

1行辺りの文字数は…分からんw
あんまり横に長いと読みにくい気がするので、適当な語句の区切りなどで
改行した方がいいと思われます

273:名無しさん@ピンキー
13/03/24 20:17:12.93 QKHlfRFh
>>267
ありがとう!
ちょっと調整してくる!

274:名無しさん@ピンキー
13/03/24 23:10:28.37 qPZsO4Jy
私は投下前、SS投下ありな板はだいたい60行4096バイトで
連投は10レスまでなことが多いので多分ここも上限4096バイトだろうと思いつつ
バイト数上限がちょっと気になってた
ま、確認せずに適当に区切ったけどw

275:267・273
13/03/25 00:39:57.75 ywHvdFRS
ごめん。273の時のレスは>>272にむけてだ。自分にありがとうって馬鹿か。
267の続きみたいな感じ。調整したら投下分だけで11になったので、
たぶん連投規制に引っ掛かると思う。 中途半端なところでストップしたら
ああ、やりやがったなコイツと思ってください。

【使用レス数】 11
【カップリング】 虎薔薇・龍→薔薇
【特殊嗜好等】 3P 百合あり
【その他】 パオリンが小悪魔・虎徹が流されゲス

276:虎・薔薇・龍 1/11
13/03/25 00:44:25.85 ywHvdFRS
「おいおい、大丈夫かよ」
 トレーニングセンターから帰ろうとしていたカリーナだったが、ふわふわと
どこか夢見心地な足取りだった。そこを虎徹が心配して抱き留めるようにして
捕まえ、尋ねたのだった。
「……あ、うん」
 しかし、カリーナはぼんやりとした様子で答えるのみだ。
 頬が少し上気している。風邪じゃないのかと聞いてみると、少し戸惑った様子
で、気を付けるねとだけ言い残し帰ってしまった。
「―んだぁ?アイツ……」
 いつもと違う様子に虎徹が首をかしげていると、鼻歌を歌っている上機嫌な
パオリンとぶつかりかけた。
「おっと」
「うわっ、タイガー!?」
 パオリンはぶつかりそうになったという事実以上に驚いたリアクションを
取っている。
 だが。少し間を置くと、何やら得意気な様子でふふんと笑った。
「―ごめんね、タイガー」
 そしてスキップしながら去っていく。
「―なんだぁ?どいつもこいつも」
 虎徹としては、ますます首をかしげるばかりだ。

 そんな事が数度あった。
 風邪をひいている時とスキー場にいる時の女性は常より色っぽく見える、
などと言うが、時折見かけるカリーナのそんな表情に何やらよからぬ感情を
抱き始めた頃、事は起きた。

277:虎・薔薇・龍 2/11
13/03/25 00:45:33.78 ywHvdFRS
 女性用の更衣室から短くではあるが、悲鳴が聞こえた。
 この完全完備のジャスティスタワーにゴキブリの類は発生しないし、まして
侵入者などありえない。何事か。虎徹はためらう事なく駆け込んだ。
「おい、どうした!今悲鳴が―っ!?」
 そして眼前の光景に面食らう。
 合皮張りの長椅子の上で、トレーニングウェアや下着を大きくまくり上げ
その胸をあらわにしたカリーナを、後ろから羽交い絞めするようにしてパオリン
が揉みしだいていたのだ。
 明らかに異質なその光景に、虎徹の顔は引きつった。
 ……つまりはあれか。この二人は、そういう関係なのか、と。で、あれば。
早合点して飛び込んできた自分はものすごく場違いという事になる。

「……あー、その、悪い。なんつーか、だな……」
 なんと言い訳したものか。
 ともかくここから上手く逃げ出したいと考えていたところに、おかしな依頼が
舞い込んだ。
「ねえ、タイガー。手伝ってよ」
「……は?」
 虎徹が、声の主であるパオリンを見る。
「カリーナのためなんだ」
「な―何言ってんの、ドラゴンキッド。お前らがやってる事って―」
「豊胸マッサージ、だよ?」
「ほうきょう……豊胸マッサージ、だあ?」
 言っている言葉の意味がわからず、虎徹が言葉を噛み砕くのに時間がかかった。
「そうだよ?豊胸マッサージ」
 そう言ってパオリンがくすりと笑う。
 その笑い方に、違和感を覚え、虎徹が当惑する。
「あのな、お前ら意味とかわかって―」
「たい、がぁ……?」
 とろんとした表情で、カリーナが虎徹をゆっくり見あげた。最近よく見る
ようになった表情だ。つまりはあれか。ここでそういう事をしているのは、
今日が初めてではないという事か。ぞわぞわと、虎徹の中で何かが蠢く。
「ねえタイガー。可愛い後輩二人が困ってるんだよ?先輩として助けてよ」
「いや。だから、だな。ドラゴンキッド―」
 子ども同士のじゃれあいであるのならば、行き過ぎたこの行為は止めねば
ならない。何故その貧乏くじを自分が引かねばならなかったのかとの後悔は
あるが。
「何かおかしな事してるかな、ボク達」
「おかしなも何も―」
 そこで虎徹は気付く。
 パオリンの、表情に。
「何がおかしいのかな?おかしくないよね?それともタイガーにはコレが
おかしな事に見えるの?……何が、どう?」
 くすりと笑うその様は、快楽に身を浸すカリーナの物とはまた違った。
明らかな意図でもってこの行為を行っているのだと、その笑顔は告げていたのだ。
 虎徹がそれに気付いた事をパオリンが理解すると、少しばかり体の向きを
変えた。虎徹に、カリーナの白磁の肌がよく見えるようにと。そして、優しく
撫で上げていた胸から少し手の位置を変え、きゅっとその乳首をつまむ。
「ふゃっ……!」
 カリーナが小さく体を震わせた。
 ごくりと虎徹が唾を飲み―慌てて視線をそらす。少しの逡巡のあと視線を
戻すと、あられもないカリーナの姿が再度その目に入り、その後ろにいる
パオリンの小悪魔めいた笑みが焼き付いた。

278:虎・薔薇・龍 3/11
13/03/25 00:46:38.39 ywHvdFRS
「ほら。ちゃんとしないと、胸、おっきくならないよ?」
 そう言って、カリーナの胸を揉みしだく。そのたびにカリーナが甘い声を
上げる。
「……」
 想像もしていなかった―していなかった、そう、そのはずのカリーナの
様子に目を奪われていると、パオリンが虎徹に声をかけた。
「ねえ。一生懸命頑張ってるけど、なかなか大きくなってくれないんだよ、
カリーナの胸。ボクの力が足りないせいかなって思ってたところなんだ。
タイガーなら、大人の男の人なんだし、もっと上手にできるよね?」
 ね?
 パオリンが笑っている。
「何を馬鹿な―」
 目の前のこの少女達はブルーローズとドラゴンキッド、そのはずだ。自分と
同じ、ヒーローだ。
 卑猥で淫猥な行為に浸るだなんてそんな事ありえない。ではこれは何だ?
虎徹は必死で理解しようとするが、間に合わない。
「……ね?ほら、カリーナもお願いしてごらんよ」
「たい……タイガー!?」
 身をくねらせ甘い声を上げていたカリーナが、ゆっくりと目の前の人物に
焦点を合わせる。そして理解すると、パッと身を捻りながら、胸元を自分の
手で覆い隠した。
「やああっ!タイガー、何でここにいるのよ!やっ、見な、見ないでよ!」
 虎徹に背を向け、身を小さく折って必死に我が身を隠そうとするカリーナを、
無慈悲にもパオリンは元の体勢に戻そうとする。必死にカリーナも抵抗するが、
パオリンの―マッサージ、のおかげで体に力が戻らないため、それもむなしい
努力だった。
 羞恥で涙を零し、ひっくひっくと震える胸を隠してやりたいと思うのに。
パオリンを叱りつけてカリーナを助けてやろうと思うのに、それができない。
「カリーナ、そりゃあ隠れて努力してた事がばれたのは恥ずかしいだろうけど、
大騒ぎしすぎだよ」
「ひゃぅ……!ふぁ……」
 パオリンから胸に刺激を加えられると、真っ赤な顔で―しかし、抑える事の
できない声がカリーナの口から洩れた。
 見ないでと、カリーナが虎徹に懇願するが、その目をそらす事などできない。
そらすどころか、食い入るようにその仔細をその目に焼き付けようとすら思う
「ふふ……おっきな声。もう、びっくりしちゃうじゃないか。ねえ、タイガー?」
「お、おう……」
 縫い付けられたように足が動かない。
 この二人が何をどう行おうと、どういう関係であろうと、それはそれとして、
ともかくここから立ち去るべきだ。そう思うのに。

 パオリンが虎徹の顔からわずかに視線をおろし、盛り上がったズボンを見て
薄く笑った。
「ね。手伝ってくれるって、タイガーが」
「タイガーが……?」
 パオリンに耳元でそう囁かれ、カリーナが潤む瞳で虎徹を見あげる。
「―」
 勝手に何を言っているのか。そう言うべきはずなのに、言葉は発する事が
できず―かわりにとばかり、縫い付けられて動かなかったはずの足はどうにか
動いた。
 ただし、更衣室の外に向かってではなく、奥に。―カリーナとパオリンの
もとに向けて、だ。

279:虎・薔薇・龍 4/11
13/03/25 00:48:17.14 ywHvdFRS
「うっわ……」
 柔らかい感触に思わず虎徹の声が漏れた。
 何をやっているのか。警鐘のように打ち鳴らされる音は、虎徹自身の心臓が
発していた。だが、男の本能がせっかくの警鐘を無視させる。
 ふにゅ。指先に力を入れると、食い込み、胸の形が変わる。
「ほらぁ、恥ずかしがっちゃ駄目だよ。ちゃんと見て」
 後ろから羽交い絞めにしているパオリンに促され、身をよじって視線をそらし
ていたカリーナが、おずおずと虎徹の手元を、そして目を見る。
「いやいや、見るなって!」
 虎徹の目が泳ぎ、ともかくカリーナの目を見てはマズいと胸をロックオンする。
「タイガー!ちゃんとマッサージ!」
「って、言われても……」

 パオリンに言われるまま、豊胸マッサージを始める。
 よくはわからないが、いかにもそれらしく。
 乳腺だかリンパの流れだか、ともかくそういうのにそったような感じで。
 カリーナの方は、いつもしてもらうパオリンのすべすべとした手ではない、
大きくて骨ばったざらつく大人の手による感触に大きな反応を返してきた。
 だというのに、パオリンのように刺激を与えてはこない、まだるっこしい
その―マッサージ、に、太ももをこすり合わせている。
「……」
 もちろんその一連の流れはばっちり虎徹の目に入っている。
 これはマッサージなのだ。そう言い聞かせる。それ以外に何があるかと。
わかっている、わかっている、が―
 少し手を余分に滑らせ、親指で軽く、そう、軽くカリーナの乳首を刺激した。
「―ひゃ!」
「あ!わ、悪い!」
 大きく飛び跳ねたカリーナに、虎徹は慌てた。だが。
「もっとしてあげてよ」
 パオリンがそう虎徹に促す。そして意味ありげにウインクを行う。
「刺激を与える事が大事だもんね?」
 かっと虎徹の頬が赤くなる。
「い、いや、今のはたまたま指が触れて―」
 ほらほら、と、虎徹は最初の時のように、もっともらしいマッサージを行って
みせる。乳首になど触れようはずもない、と。
「たまたま触れるものかなぁ?まさかタイガーってば、いやらしい事考えてたん
じゃないよね?」
「なっ……!」
 虎徹の顔がひきつると、パオリンは満足そうに小悪魔の笑みを浮かべた。
「真面目にしてたんなら、別におかしな事じゃないよ?ちゃんとしっかり触れて
あげてよ」
 ほら。
 パオリンがそう言って虎徹に悪魔の囁きを行う。
「これはさ、マッサージなんだから。ボクやタイガーが、マッサージだって
言ったらそうなんだから」
 意味、わかるでしょう?パオリンがそう目で笑いかけてくる。
「―」
 だらだらと嫌な汗が噴き出てくる。
 つまり、マッサージであるというていで、何でもできるという事か。何でも。
 ―何でも。
 そういう事、馬鹿な奴に教えちゃいけないだろ。その辺の加減がわからず
調子に乗るから、馬鹿なんだぞ?虎徹が顔を引きつらせ、パオリンを見るが、
パオリンはにっこりと笑っていた。
「いいんだよ?タイガー。ボクたちの知らないマッサージ、たくさん知ってる
でしょう?……カリーナにしてあげてよ。ね?」

280:虎・薔薇・龍 5/11
13/03/25 00:49:18.08 ywHvdFRS
 ここまでお膳立てをしているのにまだためらう虎徹に業を煮やしたように、
パオリンが眉根を寄せ―そして、わざとらしいほど明るい声を上げた。
「あ。そうか。―カリーナ。ちゃんとお願いしなきゃ。タイガーは、忙しい中
わざわざ手伝ってくれてるんだよ?そういう礼儀をちゃんとしないからタイガー
怒ってるんだよ」
「怒ってる……?」
 そう言われて、カリーナは心配そうに後ろのパオリンを見ようと首を動かした。
「そうだよ。タイガーに嫌われたくないよね?」
「!……うんっ。それは嫌ぁ……」
 カリーナにとって、何より恐いのはそれだ。パオリンは、思い通りに動く
カリーナに対し目を細めた。そして、なかなか思い通りに動かぬ男を動かそうと、
カリーナに囁く。
「じゃあ、ほら」
「た、タイガー。……お願い」
 頬を染め、恥じらいながらもカリーナが虎徹にお願いをする。
「ほら、もっと」
「あの……胸、大きくなるよう、いっぱいマッサージ―して」
 さあどうだ。パオリンが虎徹を見る。

「……そうじゃ、ねえだろ」
 こんなカリーナを目の前にしておいて、まだ動かないのかとパオリンが不愉快
そうに舌打ちをしかけた、その時だ。
「お願いだったら、して、じゃねえだろ。人に物を頼むなら、それなりの言い方
があるよな?して―?」
 虎徹がカリーナを見る。その目に促されるように、おずおずと、しかし
はっきりとカリーナが口を動かした。
「―して、ください。お、お願い、します……」
「……ああ。わかった」
 にたりと、虎徹が笑う。

281:虎・薔薇・龍 5/11
13/03/25 00:50:03.27 ywHvdFRS
「ひゃ、あ!」
 カリーナがこらえきれない声を上げている。
「やっぱり男の人は違うねー。すごい、ほら。胸の形変わるぐらい揉んでる。
……カリーナ、荒くされるの好きだもんね、良かったね?」
 ようやっと虎徹が我が意の通りに動き出した事にパオリンは満足気だ。
カリーナの頭を撫でて、行為に溺れるカリーナをうっとり見ている。
「……な、ドラゴンキッド」
「え、何?」
 自分と同じような目をしている虎徹の問いに、パオリンが尋ね返す。
「胸が大きくなりゃいいんだよな?マッサージって色々あるよな?」
 乗り気になってきた虎徹に、パオリンは大きく頷いて返した。
「―うん、そうだね」

 その言葉を聞いて、虎徹がその顔をカリーナの胸に寄せる。
「やぁ!?タイガー、何……っ!?」
「マッサージだよ、マッサージ。な?」
 そう言って薄く笑う。共犯者も同じく笑ってカリーナをあやす。
「そうだよ?マッサージだよ?それ以外に何があるの?」
「だって、タイガー、胸、な、舐めて……」
 ちゅうと赤子のようにその胸に吸い付いた。びくりとカリーナが跳ね上がる。
 きつく吸い付いたり、舐めあげたり、胸の中に押しつぶすようにと愛撫―
ではない、マッサージを繰り返す。その間、もう片方の胸も先端をつまんだりと、
重点的にマッサージが行われている。
「こういうマッサージなんだもん、ねー?」
 そうそう。乳首を口に含んでいる虎徹がもごもごとそれに答える。それが刺激
になっているのか、カリーナが大きく身悶えした。
「でっ……で、も。ひゃ、あ……っ!流石にこれはおかし―」
「黙ってろ」
 嬌声を間に挟みつつも何とかそう言いかけたカリーナの口を、虎徹はキスを
して黙らせた。
 流石にパオリンが声を上げる。
「あ!ずるいー!それはボクだって遠慮したのに!」
 ちょっとやめてよ!パオリンがぐいと虎徹の髪を引っ掴むようにして離そうと
するが、虎徹は痛みに顔をしかめながらも、カリーナの舌を捕らえ味わい続ける。
「ずるいずるいー!」
 ぶちぶちという髪が引きちぎれる音と、パリパリと電気の走る音がし始めたの
で、虎徹が慌てて唇を離した。
 涙を流しているパオリンを見て流石にマズいと思ったらしく、カリーナを
譲った。

「じゃあ、してみ?お前もコイツに、マッサージ」
 そう言われてパオリンがパッと顔を輝かせる。
「……うん!」
 そうして後ろから少しだけ身をよじらせ、カリーナの両頬にそっと両手を
添えた。
「カリーナ。いっぱいマッサージ、してあげるね?」
「もうこれただのキ……ん、んん―っ」
 美少女二人が唇を重ねる様というのは何ともいえず倒錯的だ。お互い慣れて
いないらしく、息継ぎするかのように口を離し、そしてまた求めあう。唾液に
塗れた音が更衣室内に響き渡る。
「……あー、もう無理」
 虎徹が体に吸い付き始めたトレーニングウェアを脱ぎ去り、そして下にも手を
かけた。それにパオリンが気付く。
「うわ……それは流石に……」
 若干ひいてはいるようだがたっぷりキスができて満足し始めたのか、先ほど
勝手に虎徹がキスした時よりは落ち着いている。
 そしてズルリと虎徹が下着も脱ぐと、逞しい体と、浅ましい行為と光景に
雄々しく反応しているモノが現れた。

282:虎・薔薇・龍 7/11
13/03/25 00:50:40.50 ywHvdFRS
「マッサージだよ、マッサージ。気持ちよくなりゃ、頭とか体から色んなもん
ドバドバ出んだから。胸大きくするにはコレが一番なんだよ」
 そう言って、顎でパオリンにカリーナの上着を脱がせろと促す。虎徹は
さっさとカリーナのズボンに手をかけ、下着ごと引き下ろすようにして脱がせて
いる。
 パオリンがカリーナの服を脱がせながら、少しばかり不満気に文句を言う。
「ズルいなあ。僕がどうやったってできない事だもん、ソレ」
「ごめんなー?でも、俺ズルいんだよなあ」
 特に悪びれもせず虎徹が笑ってそれに返す。
 そして。
 わかっていた事だが、もはやぬめりきってしまっているカリーナの入り口へ、
自身を添えた。
 これならこのまま挿れても問題あるまい。―多少無理があっても挿れる
つもりではあったが。虎徹が力を込める。パオリンはカリーナを後ろから捕まえ
直しながら、興味津々でその部分に目をやる。
 わかっていないのはカリーナだけだ。
 わずかに場の空気が変わり、緊張感を帯び始めた事にやっと気付き―自分と
虎徹が全くの裸身となっている事に疑問を持つ。そして何より、ありえない
ところに異物感があるのだ。
「ふぁ……なに、何、タイガー……痛っ!?」
 びくりと身を震わせた事に、虎徹が口の端を上げた。
「お、コレは……」
 ぴゅうと口笛が鳴る。
 それにパオリンは面白くないと鼻を鳴らす。
「何さ。初めてに決まってるよ」
 あんなに一途に虎徹の事を思っているのだ。見当違いな努力を見当違いとも
気付かずに。そんな事もわからない虎徹に腹が立つ。
「あーあ。ボクが男の子だったらなー」
 面白くないなあとパオリンが唇をとがらせている。
 でも、自分では無理であるはずの、カリーナの破瓜の瞬間に立ち会う事が
できるのだ。嬉しくてカリーナの頬にキスをする。
「やっ、コレ……」
「マッサージだって」
 くつくつと虎徹が笑う。続いてパオリンも。
「ね。カリーナ。気持ちいいでしょ?マッサージ。カリーナの内壁に、入って
きてるでしょ?すごいよね。……ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」
 うっとりしながら、優しくカリーナの髪を梳く。
「俺のをな?」
「うるさい!黙って挿れて!」
「へいへい―っと」
 ゆっくりと進めていた腰を、ぐいと一気に突き入れる。
「―!」
 カリーナが声にならない声を上げて足をつっぱらせている。パオリンが流石に
心配そうに様子を見守ったが、虎徹がぽんぽんとパオリンの頭を撫でて安心
させる。
「こんなもんだって。最初は」
「でも、すごく痛がってる!」
 少し落ち着きだしたところで抽挿を始めようとすると、またカリーナが声を
上げた。
「だって、俺のデカいもん」
 その言葉に、パオリンが疑問符を投げかける。
「……そうかなあ……?」
「……流石にそれで萎えるほど繊細じゃないけども―色んな意味で、地味に
傷つくんだけどな?」

283:虎・薔薇・龍 7/11
13/03/25 00:51:21.64 ywHvdFRS
「すっげぇわ、コレ……」
 蕩けるような顔つきで、虎徹が呟いた。
 それにパオリンが何を言っているのかと、突き放したように答える。
「当たり前だよ、カリーナとしてるんだもん。気持ちいいに決まってるよ」
 そりゃそうかと虎徹も納得し、深く浅くと腰を大きく使う。
「いや、あっ、うっ……」
「ねえ、タイガー。カリーナ気持ちよくないってさ」
 時に苦悶の声を上げるカリーナの頬や首筋にキスを落としながら、パオリンが
虎徹に伝える。
「俺は……っ、気持ち、いい」
 初物の締め付けがたまらない。男の体を覚えてからの締め付けも、あれは
あれでたまらないのだが、この割り入ったが故の無慈悲な締め付けは、狂い
そうなほど気持ちよい。
「これだからダメなんだよ、男の人はさ。ちゃんと気持ちよくしてあげてよ」
 その言葉に、わかってねえなあと虎徹が笑う。
「ばーか。気持ちいいに決まってんだろ。なあ、ブルーローズ?」
「痛、いっ」
 ほら!パオリンが虎徹を睨む。
「そうじゃねえだろ?気持ちいい、だろ?」
 ぐいと奥まで捻じ込む。
「痛い、よぉ……」
 涙をたたえるカリーナの表情に、ますますムラムラとこみあげてくる。
「男に挿れられて、ガンガン突かれてんだぞ?気持ちよくないわけないって。
ほら」
「っあ!」
「お前、こういう事されんの好きなんだって。そういう女なんだって」
 身勝手極まりない言い分だが、カリーナに対しては、とても効果的らしい。
「そんな……」
 戸惑っているのが何よりの証拠だ。
 気が強いし、自分の意思はしっかりしているが、こういった事で強く出られる
と揺らぎ、言われるままになるようだ。
 ……でなければ、パオリンと豊胸マッサージなどに興じるはずもない。
「ほら、よく考えてみろよ。痛いかもしれねーけど、それだけか?ん?」
「痛い……」
「ん?」
 虎徹が再度尋ね返す。
 そう言われてカリーナは少し困ったように眉を寄せる。虎徹はその間も浅く
深くとカリーナを責める。痛みがあるのは確かだ。でも、そんな風に尋ね
られると―
「わ、わかんない……」
「わかんないじゃねえだろ?お前、こんだけ俺の事締め付けといてよく言えるな。
―ほら。ちゃんと言えって」
「気持ち……いい?」
 小首をかしげながら答えると、虎徹は満足そうにわしわしとカリーナの頭を
撫でた。
「そうそう。よくできましたー」
 そう言って、ズンと、今までよりも深く、カリーナの中に突き入れる。
「きゃあ!」
「ほら。突かれるたびに体に響いてくるだろ?ゾクゾクくるだろ?気持ちいい
って思わないと、胸、大きくならないぞ?」
 ほれほれと虎徹がカリーナに打ち込む。パンパンと触れ合う音が響く。
「気持ち、いい……気持ちいいよぉっ!」
 そう言葉にすれば、そんな気がしてきた。
 マッサージではあるけれど、今、自分は虎徹と繋がっているのだ。気持ち
よくないはずがない。思い込めば思い込むほど痛みは薄れ、体の奥のそこここで
何かが花開く音が、カリーナの耳元にまで聞こえてきた。

284:虎・薔薇・龍 9/11
13/03/25 00:52:00.66 ywHvdFRS
 虎徹がカリーナを羽交い絞めにしているパオリンに視線を移す。
「ドラゴンキッド。胸、頼むわ」
 コッチの動きに集中したいからと虎徹がパオリンにバトンをパスする。
「はいはーい!」
 そしてカリーナの胸を揉む。気のせいか今までよりもカリーナの口から洩れる
声は甘美に聞こえた。
「もうちっと荒く扱っても、コイツ大丈夫だ。……何なら歯ぁ立ててやれ。
きっとすっげえいい声でヨガるぞ。」
「もう!カリーナの胸の事は僕の方がよく知ってるんだからね!?」
 カリーナの胸に関しては一日の長があるのだ。
 こんなに綺麗なカリーナの胸、ましてピンク色の可愛らしい乳首に歯を立てる
だなんて!……とはいえ、そういう綺麗なものを壊したり汚したり傷つけたりと
いう欲求が、全くないわけではない。
 二人の間に少しだけ割り込むように顔を突っ込む。
 何も噛み千切るわけではないのだ。ちょっとだけ、ほんのちょっと、歯を
立ててみるだけ―
「ひゃああん!」
 その声に、パオリンの方が驚いた。
 とても気持ち良さそうだ。それはいい。それはいいけれど―
「……むう」
 面白くない。
「カリーナの胸はお初でも、女の胸はよく知ってますからねー?」
 俺も一日の長ってのはあるからなと得意気な虎徹の様子が、とても面白く
ない!

285:虎・薔薇・龍 10/11
13/03/25 00:52:47.45 ywHvdFRS
「ん……」
 甘い声を上げ、身をくねらすカリーナの様子に、たまらずパオリンが自身の
指を、濡れそぼった自分の中に誘導する。
 後ろからカリーナを抱きしめるようにしてカリーナの胸を愛撫する。いつもは
感触だけを持ち帰りベッドの上で一人で行っている事を、直に味わいながら
行う事ができる。記憶に頼らずとも、今まで以上の甘い声が耳元で聴く事が
できるのだ。
「やあ……気持ちいい……っ」
「良かったね、カリーナ。カリーナが嬉しいとボクも嬉しいよ。もっともっと、
気持ちよくなって……?」
「ふぁ、あっ、あ!」
「カリーナ、カリーナぁ」
 くちゅりくちゅりと指の感覚を味わい、虎徹が腰を動かすのと同じリズムで
ずぼずぼと出し入れを始める。
「ふぁ……カリーナぁ……」
 甘い声を出し始めたパオリンに気付き、虎徹がパオリンの様子を見やる。
「あー?ちょっと待ってろ。あとでお前もマッサージ、してやるよ」
 だが、パオリンは大きく首を振った。
「ボクはいい!僕が好きなのはカリーナだもん」
「ブルーローズにはついてねーぞ?」
 もうこの際だ、二人まとめて面倒見てやるよと虎徹は提案したが、それを
蹴る。
「だからいらないの!」
 ボクがしたいのはカリーナとであって、他の女の人でも男の人でもない。
それなら勝手知ったる己の指でいい。
 虎徹の方はそれについてはさほど興味無いらしく、パオリンがそれで満足なら
かまわないとすぐにカリーナに興味を映した。
「あっそ。まあ、俺はコイツがいればいいや。……すっげえいいわ、コイツ」
 ちゅうとカリーナの唇に吸い付く。下唇を食むように甘く味わい、舌を差し
入れ絡める。縋り付いてくるカリーナを抱き寄せる。
 自分がその快感を与えてあげられない事は残念だが、カリーナがとても気持ち
良さそうにしているのが途方もなく嬉しい。
 指を増やしていく。同じように指を動かす事で、カリーナと同じように快感を
得―また、同じように快感を与えている気分になってくる。
「ね、カリーナ。気持ちいい?一緒にイこうね……っ?」
 追いすがるように、パオリンもカリーナの背にしがみつく。それぞれの水音が、
室内に響く。
「ん、んん―っ!」
 限界を迎えたカリーナが、ひときわ大きく体を跳ね上げた。
 それを見て、パオリンが増やしていた指を深く突き入れる。びくりと体に走る
電流は、NEXTよりもずっと激しい。
「俺もそろそろヤバい……っ」
 ヒクヒクと絶頂に達しきつく締めあげてくるカリーナの中から抜き取ると、
びゅるびゅるとカリーナの腹に目がけて虎徹が白濁した精液をぶちまける。
「や、だ……なにコレ……熱い……?」
 ぼんやりと自分の腹部に手を伸ばし、にちゃりと伸びるモノを不思議そうに
眺めている。
 虎徹がその手首を掴みぐいとカリーナの口元に押し付ける。不安そうに虎徹を
見上げたが、促されるままに精液のついた指を口に含み―眉をしかめた。
「美味いだろ?」
「……全然美味しくない」
「美味しいの。だろ?」
「美味……美味しい……」
「……内壁に出しても良かったんだけどな?」
「そんな事しようとしたら、僕が噛み千切るからね?」
 カチンとパオリンが歯を噛み鳴らした。またまた冗談をと言おうとしたが、
パオリンの目を見て虎徹が口を閉じる。……どうやら本気らしい。大変な事に
なるところだった。

286:虎・薔薇・龍 11/11
13/03/25 00:53:35.21 ywHvdFRS
「ボク、これからタイガーの事を見る目、変わっちゃうなー」
 胸を大きくする栄養が一杯入っているのだと二人がかりで言いくるめられ、
途中むせこみながらもお掃除フェラを終わらせたカリーナは、疲れのためか
すっかり寝入ってしまっている。
「お互い様だ。お前ら何こんなエロい事やってんだ」
 最近の若い奴は怖いねえ、ああ怖い怖いと虎徹がわざとらしく身震いしている。
「えー?何の事か、ボク、わっかんなーい」
 そう言ってけらけらとパオリンが笑う。ロッカーを開けて、このままシャワー
ルームで汗を流そうとタオルなどを準備している。
「他の奴らには感付かれるなよ?」
 感付かせるものか。
 カリーナが虎徹の事を好きだから、そしてパオリンがカリーナの事を大好き
だから、わざと虎徹だけがいる時間を選んで豊胸マッサージを繰り返してきた
のだ。
 まさか豊胸マッサージがここまで発展するとは思っていなかったけれど。
それでも、虎徹以外の男にカリーナを触れさせるつもりはない。
「ドラゴンキッドは女だから別枠だけど、他の野郎には渡せねえわ、これは」
 それはただのていといい欲望のはけ口として?そう訊ねようとしたが、
穏やかな顔でカリーナの髪を梳く虎徹の様子に、意地悪を言うはやめる事にした。
「ねえ、タイガーそろそろ戻ったら?カリーナは起きるまでボクが見ておくから」
「んー?ドラゴンキッドの方こそ先にシャワー浴びて来いよ。その間に俺は
もう一回―」
 そう言って、ぐいとカリーナの股を大開きにする。
「えええ!?ちょっと待ってよ!カリーナ寝てるんだよ!?」
「大丈夫だって」
「っあ……!」
 虎徹がくちゅりとカリーナの秘所に手を伸ばすと、寝ているカリーナが
悩まし気な反応を返してきた。
「だめー!絶対ダメー!」
「んじゃあ、もっかいお前も混ざる?」
「混ざる、って、混ぜてあげたのはこっちなんだからねっ!?」
 わかっているのかとパオリンがぴょんぴょこ跳ね飛びながら抗議をする。
かなりの大声にもかかわらずカリーナは起きる事はない。ただ、虎徹の指の
刺激で時折切なげな声を上げるだけだ。
「―で。」
 息の続く限りに非難を続け、ぜいぜいと肩で息をつくパオリンに対し虎徹は
にたりと笑って再度尋ねた。
「混ざる?」
 その図々しい態度に呆れながら虎徹を見た。
「……やっぱりボク、タイガーを見る目変わっちゃうよ」
 混ざるっ!パオリンはタオルを放り投げた。

287:名無しさん@ピンキー
13/03/25 00:55:20.37 ywHvdFRS
お、全部貼り付けられた! 以上です!
番号入れ間違いがちょこちょこあるけどご勘弁を!……長々と失礼しましたー!

288:名無しさん@ピンキー
13/03/25 01:06:33.22 Zs0CmbgK
>>287
乙そしてGJ!
パオリンせつない…けど本人楽しんでるからいいかw

289:名無しさん@ピンキー
13/03/25 21:32:39.19 A5fNQUSg
>>287GJ!GJ!
昨夜これなかったから朝から来てみたら、こんないいものが!
(朝感想書ききれなくて既に夜なんだけどw)
一週間頑張れと、ご褒美の前渡しなのか?そうなのか?

虎徹を引き入れてまでカリーナのエロ可愛いところをみたいパオリンまじ肉食
パオリンが熟成を進め美味しくなりつつあるカリーナをいただきますできた
棚ぼた虎徹は羨ましいというかずるい!そしてずるい!!
これが主人公特権というヤツか…ッ!
最初は物分かりのいい大人の顔をしようとしていたのに
パオリンの口車にあっさり乗ってしまったのは悲しい男の性か
攻め龍様が一枚上手だったのかはたまたカリーナのエロ可愛らしさが為せるわざか
流されカリーナは本当にエロ可愛いくてたまらんですよ
初回からお掃除フェラまでするとか、何というエロ順応性!
ここから育ってどこまでエロくなるというのか!将来が有望すぎる!
エロ以外だと7レス目、ドバドバ出んだからあたりの虎徹のテキトーさと
「ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」「俺のをな?」あたりの
パオリンと虎徹の掛け合いが好きだ
ライバルである虎徹に厳しめな攻め龍様が可愛くて切なくて愛しい



以下余談的な
このまま関係が進んだら、いつもコレがカリーナを気持ち良くしてるんだぜかーらーの
虎龍もありじゃないかなーとか、一瞬思ったけど
虎徹ばっか美味しい思いするのもなー
せっかくの肉食攻め龍様だし、再び素気なく断って欲しい気もするw
あと、万一そういう展開になったとしたら
このカリーナはどういう反応するのかなー?と想像してたぎった
タイガーの気持ちイイよ?系虎龍推進反応か
パオリンにマッサージしちゃイヤ・私にだけして系独占欲的反応か…
どっちでもめちゃめちゃエロ可愛いんだろうなあ

290:名無しさん@ピンキー
13/03/27 01:21:24.48 GoMUgl/j
お薬ちょうだいっていうとお医者さんごっこプレイで中出しが連想されるけど
口内発射ごっくんプレイでもいけるんだなと新たな可能性に目覚めた
てか、ローズの衣装がナースモチーフでフリージングリキッドガンは注射器なわりに
ナースプレイな話いままでなかったような?

291:287
13/03/29 01:35:01.91 WNT7cr7/
>>288 >>289
ありがとう!そしてあり(ry

>>290
目覚めたのならばぜひそれを形に!

292:名無しさん@ピンキー
13/04/06 09:00:07.09 ujaFiEvZ
ほしゅー

293:名無しさん@ピンキー
13/04/13 11:40:18.02 DOZXDqR9
あれナースモチーフだったのか!
大露出してるし派手だしで全然気づかなかった

294:名無しさん@ピンキー
13/04/13 15:49:40.88 2IFNhSbX
>>293
散々言及されてるのに今更なに言ってんだ
ファンじゃありませんって自己紹介か?

295:名無しさん@ピンキー
13/04/13 21:44:11.80 qW98cNoy
排他的すぐるwww

296:名無しさん@ピンキー
13/04/13 23:15:46.56 d+gI97Mb
そんなにケンカ腰で指摘するほどのことじゃないと思うぞ

297:名無しさん@ピンキー
13/04/14 08:51:33.46 uKS0OID0
普通に視聴してるだけのファンだったら気付かないんじゃない?
青い印象強いし、濃い色ってナースっぽくないよね?
ナースモチーフだって言われてみれば
そういやヘッドドレスがナースキャップっぽいなーって思うくらいでさ
ブルロ=ナースは桂画集買ったから知ってるけど
アニメ雑誌とか熱心に買ってたわけじゃないから知らない設定たくさんあると思う
あと、ブルロの髪型=薔薇の蕾モチーフは言われてもわからんw

298:名無しさん@ピンキー
13/04/15 01:31:48.03 VkHFKFKR
桂画集や鈍器にしか載ってないんじゃなかったっけ?>ナースモチーフ
あと本スレやキャラスレで話題になったことはあったかもしれないけどずいぶん前の話だし
最近ファンになった人ならわかんないよw

299:名無しさん@ピンキー
13/04/15 02:25:25.04 W6x5cM9z
ナースキャップなんて最近ではコスプレ以外じゃ見かけないし、
ヘッドドレスがナースキャップという発想すら出てこなかったわ

300:名無しさん@ピンキー
13/04/15 13:11:19.30 3X/3AmHa
なんかここ臭い

301:名無しさん@ピンキー
13/04/21 16:59:38.43 0WdXLl+q
ほしゅ

302:名無しさん@ピンキー
13/04/22 03:45:49.90 dVUv2+jf
保守入ったからいらないかなとも思ったけど せっかくなので

【使用レス数】 7
【カップリング】 虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 催眠
【その他】 特になし

303:催眠・虎徹×カリーナ 1/7
13/04/22 03:47:28.02 dVUv2+jf
「タイガータイガー!」
「……えーと?なにコレ」
 エレベーターから降りるなり、待ち構えていたかのように制服姿のブルー
ローズがやってくる。その手には何やら奇怪な物を持って。
 じゃーんと得意気にそれを見せてくれたが―本当に、なんだこりゃ。
「折紙から教えてもらったの。催眠術!ほら見て、タイガーならわかるかも
しれないけど、これ、ゴエンダマっていうんだって!催眠術には必須アイテム
なのよ?」
 確かに俺も見た事はあるけど。
 糸に通した黄金色の硬貨だ。
 シュテルンビルトでも銀行での両替や、コイン屋あたりで手にする事は
できるが。しかし何だって?催眠術?……こいつらもっと他の娯楽は無いのか。
「みんな試してみたんだけど、かからなくって。単純な人の方がかかりやすい
って言うから、スカイハイならかかると思ったんだけど、駄目で。―けど、
タイガーなら絶対かかるだろうって!」
 今まで一人で待ってたのよとブルーローズはテンションを上げている。
いったい折紙はどんな吹き込み方をしたのか。それよりも、だ。
 単純な人がかかりやすいというそもそもの前提も甚だ疑問の残るところでは
あるが、スカイハイならともかく、俺は当てはまらんだろう!?そう文句を
言おうとするが、ブルーローズは俺の手を引きつかつかとトレーニングルームへ
向かう。もちろん俺を更衣室へは向かわせてくれはしない。休憩スペースの
椅子を引き俺を無理やり座らせると、対面するような形で同じように座った。
「おいコラお嬢さん?」
「なによ。はい、いい?タイガー。じっとコレを見て」
 ……ブルーローズの手からはプランと垂れ下がった糸を通した五円玉。それが
ぶらぶらと、振り子のように揺れる。
「……」
 俺はため息をついた。
 そして大人になる事にした。普段は小生意気な口もきくが、やっぱりブルー
ローズも年相応に、こんなガキっぽい事に目をキラキラさせるんだなと思うと、
微笑ましい。
 ……可愛いところもあるもんだ。思わず笑ってしまうとブルーローズが睨んで
きた。おお、怖い怖い。
「いい?……あなたはだんだん眠くなるー」
 もはや様式美と言っていい文句がブルーローズの口から洩れてくる。
 仕方なくそれに付き合い右に左にと行き交う五円玉を追いかける事にするが、
真剣な顔をしている対面のブルーローズが気になってあまり集中出来やしない。
「……」
 そんなわけで、催眠術などかかるわけもない。
 だいたい、実際そういうものには、それなりのノウハウや手順というものが
あって、素人が一朝一夕にどうにかできるものではない。できたら怖い。
 かかったふりをしてやるのが親切かといくらか考えたが埒も飽かない。ブルー
ローズも途中からだんまりのままだ。これで事が進展しようはずもない。仕方
なく俺は口を開いた。
「―あー、あのな、ブルーローズ?」
「……」
 ん?と、俺は首をかしげる。声をかけたのに、ブルーローズは無反応だ。糸を
ゆらゆらと揺らす手はそのままだが、その目は五円玉を追い続けたままになって
いる。
「ブルーローズ?」
 ひらひらと正面で手を振ったり、楓とのにらめっこでも負けなしのとっておき
の変顔をしてみるが、何の反応もない。
「……」
 もしかしてこれって―

304:催眠・虎徹×カリーナ 2/7
13/04/22 03:48:25.34 dVUv2+jf
「……おいおい、マジか」
 催眠術にかかってしまっている、のか?自分で自分の?
 ……馬鹿じゃないか、コイツ。何が単純な奴が引っかかりやすいだ。人を馬鹿
にしようとした罰だ。俺は揺れる五円玉の糸をつんと摘まむと、その軌道はその
ままに、ブルーローズの指から静かにそれを抜き取った。
 見よう見まねで、昔テレビの特集でやっていた怪しげな文句を繰り返す。
はっきりいって俺がやったって、インチキ以外の何物でもないのだが、なにせ
目の前のコイツは、催眠術というのは、それだけ容易にかかるもので―きっと、
かかったからには絶対の物だと素直に信じ込んでしまっているのだろう。
 つまり、事前に自己暗示にかかっているのだから、誘導そのものは比較的容易
と考えていいはずだ。
「あなたはだんだん眠くなるー。はい、瞼がどんどん重くなってくるぞー?」
「……」
 とろんとその瞼が徐々におり、半眼のような、寝起きのような目つきになって
いる。
 ―うん。コイツ、単純だわ。
 とはいえ、コイツも、ヒーロー・ブルーローズという女王様を、カメラの前で
演じている。俺を担ごうとしている可能性だってあるのだ。……この様子から
その可能性はかなり低そうだが。ともかく、軽くジャブを効かせてみる。
「お前は今、犬だ。さあ、ワンと鳴け」
 どきどきしながら様子を見守ると、ブルーローズはゆっくり口を開いた。
「……わん」
 ぼんやりとした目はそのままだ。
「……」
 さて、他にも何かできるのか。例えばだが、もっと大きな、行動を起こさせる
事とかも?
「えーっと、じゃあ、三回まわって、ワン」
 少しの間をおいてブルーローズがゆっくりと椅子から腰を上げ、よたよたと
動き出す。すっ転ぶのではないのかと、いつでも手を差しのばせるように構えて
いたが、どうにか三回まわりきる。そして。
「―わん」
「……お手」
 そう言って開いた左手を出すと、ブルーローズはその手にちょんと両手を
乗せてきた。お手は両手は使わないと思うが―ともかく、どうも本当に
かかっているらしい。

 ―そんなこんなで。
「にゃあ?」
 今、ブルーローズは俺の太ももに手を添え、喉を鳴らす事が出来ないから口で
ゴロゴロと呟いている。で、俺は猫を相手にするように、その喉を撫でている
わけだ。
 一応念には念をと、カエルの鳴きまねをさせてみたり、ゴリラの真似をさせて
みたりと色々やってみた。大根は無いので生で丸かじりさせる事はできなかった
が―まあ、若干ピントのずれた反応を返す事はあったものの、基本的には
完全に催眠術にかかってしまっているらしく、俺の言いなりだ。もはや五円玉も
いらない。
 ―どこまで、言いなりになるのだろうか。

305:催眠・虎徹×カリーナ 3/7
13/04/22 03:49:19.77 dVUv2+jf
「ぶ、ブルーローズ」
「にゃ?」
 まっすぐ見上げてくる目に罪悪感が湧くが、好奇心や―純粋に、身の内から
湧いてくる欲望になど抗えやしない。
「お前は、奴隷だ」
 猫と指令を受けていたブルーローズが、俺からの、新たなる指令を繰り返した。
「どれい……?」
 もうちょっとオブラートに包んだ言い方もあったかもしれないが、どうせ
ここには俺とこいつしかいない。
「そうだ。俺はご主人様で、お前は奴隷。―ご主人様には、何があっても
従わなきゃならない。……わかったか?」
 いやな汗が流れてくる。動物の物まねぐらいなら、素直に言う事は聞いても、
流石にこれはどうだろうか。はらはらしながらブルーローズの様子を見ているが、
ぼんやりとした様子で、それを復唱した。
「……うん。わかった。私は奴隷……タイガーは、ご主人様……」
 催眠術で自我がぼんやりとしているその身には、己の立ち位置を確たるものと
する指示は、ありがたいものなのかもしれない。どこか嬉しそうにも見えた。
 さて。
 絶対的な力関係でもって、コイツを俺の指揮下においている―はずだ。その
ために、奴隷とその主、なんて設定を持ち出したんだ。緊張のため喉が渇く。
「ほ、ほら。ご主人様に―お前の体を見せてくれよ」
「はい……」
 ゆっくりと立ち上がったブルーローズ。心臓が口から飛び出しそうだ。ブルー
ローズは両手を軽く広げると、よたよたとではあったが、その場でぐるりと
モデルのようにターンをしてみせた。
 ……いやいやいや。
「そうじゃなくってだな。その……ふ、服とか。ぬ、脱ぐ事ってでき……ますか?」
 やっぱ俺、ご主人様って柄じゃない。なんでこう及び腰なのか。そりゃあ、
催眠術を悪用しているから、罪悪感にさいなまれてなんだろうけども。当然の
反応なんだけども。
「はい……ご主人様の命令なら……何でもきく……」
 ぎょっとして前を見ると、ブルーローズがブレザーを脱ぎ、しゅるしゅると
リボンを解いていた。もたもたとボタンを取り、カッターシャツを脱ごうとする。
「―だっ!?や。やっぱそれ以上はいい!」
 まさかこの年で女の裸にびびるなんて情けない。俺の度胸の無さやなけなしの
良心が、その行為を止めさせたのだが―むしろそれがトドメになった。脱ぎ
かけ半分の制服姿というのは、素っ裸よりもよっぽど刺激的だ。よっぽど下に
クる。

306:催眠・虎徹×カリーナ 3/7
13/04/22 03:50:13.51 dVUv2+jf
 ……あー、無理。もう無理。
 正体を無くした女相手に酷い事できるわけないとか知った事か。
「……」
「ブルーローズ、もうちょっと、こっち、来てみてくれる?」
「はい、ご主人様……」
 普段のコイツからは絶対聞けない言葉と見れない態度だなと、従順なその
様子を感慨深く眺める。だが、ちょっと遠い。手が届かねえ。
「も、もうちょっと……」
「……?」
 不思議そうにブルーローズがさらに歩を進める。俺が足を開いて椅子に座って
いるので、そのぎりぎりまで近づかせる。両膝を閉じれば、ブルーローズを
挟み込んで動きを封じてしまえそうな距離だ。
 その腰に手を回し、引き寄せる。
「ご……主人様……?」
 寝ぼけたような顔のままではあるが、戸惑ったようにブルーローズがたずねる。
ちょっと前の俺なら、そんな風に不安気な声をあげられたら、すぐに笑って冗談
だと解放しただろう。でも、もうそんな事しない。できない。
 その様子は、俺を昂ぶらせるだけだ。
「嫌がるなって。ご主人様の命令は絶対なの。―おわかり?」
 にっと下からブルーローズに笑いかける。
「は……はい……んっ」
 ブルーローズのカッターシャツはすべてボタンが外されているから、
可愛らしい下着も、へそも丸見えだ。そう言えば、あれだけ露出の多いヒーロー
スーツもへそは見せていない。それがもったいないぐらい、形のいいへそだ。
 腹に舌を這わせると、ブルーローズが大きく身震いした。それがとても面白い。
舌をへそへ捻じ込み、ほじるようにしてこね回す。
「ふぅっ―あ、や……ひっ……」
 ぐうっとブルーローズが俺の頭を抱え込むようにしがみついてきた。少し
苦しいが、かまわずへそや腹を舐めまわし、吸い付く。そして、腰を抱えていた
手をずるずるとずらしブルーローズのスカートをまくり上げる。
 涙をたたえながらも甘い声を上げていたブルーローズが、不安そうに尋ねて
くる。
「ぁ……これも、命令……?」
 尻をまさぐる俺の手。触れる肌の感触で緊張しているのがよくわかる。ご自慢
の尻が、今俺の手の中にある。すべすべしていて柔らかいが、きゅっと引き
締まっている。
「そうそう。大人しくしてろよー?」
 そう言って、下着の上から感触を楽しんでいた手を、下着の脇から中へ滑り
込ませていく。
「無理……」
 今まで従順に従っていたブルーローズがここで初めてふるふると首を横に
振った。
 そうは言うが、指を進めると、わずかに両足を開き、わりにすんなりと俺の
指の侵入を受け入れる。
「立って、られない……」
 口の端から涎を垂らすという、ずいぶんとだらしのない格好で、ブルーローズ
が懇願してくる。ひくひくと、俺の与える刺激で体が時に激しく跳ね上がる。
普段であれば理性によって押さえられている物が取り払われているせいか―
そもそも感じやすいのか。
「そこを何とか踏ん張れよ」
 ぬらぬらとナカから溢れてくるものを指でこすり取るようにして楽しんで
いたが、ナカに押し込む。
「―!」
 ほんの入り口をいじっているだけなのに、ブルーローズには効果的らしく、
ぞくぞくするような声を上げながら、俺の頭に覆いかぶさるようにしてしがみ
ついてくる。髪はもうぼさぼさになっちまってるな。まあいいけど。

307:催眠・虎徹×カリーナ 5/7
13/04/22 03:51:57.34 dVUv2+jf
「ひゃ、あ、らめ、たいが―ああっ、やあっ、それ以上、指、ゆびっ……!」
 しかし、すげー声。
 コイツ、こんな声出すんだ。
 指じゃ物足りない。このままその机に押し倒して、ガンガン前からなり、後ろ
からなり、腰が持つ限り突いてやろうか、などと考えていたのだが、ブルー
ローズがひときわ大きく跳ね上がった。
「あっ、あっ―っ……」
 ぎゅうと爪を立てて俺の頭にしがみついてくる。そして、びくりびくりと、
小さく体が震え―ぎゅうと内腿が強く締め付けられた。やがて息は荒いものの、
それがやや落ち着き始める。
「ブルーローズ、イった?」
「―」
 変わらず荒く息をついていて、酸素を取り込もうと必死だ。この様子を見て
いれば、聞くまでもない。
「なあ。イったのか、って聞いてんだよ」
 それでも、あえて問う。
「……」
「ほら。命令だぞ、命令」
 まだ敏感な部分を、わざと乱暴に指で刺激する。
「ひゃ……あ……!」
 びくびくと、また震えた。2回目……か?
 ほら、どうしたんだよとせっつくと、やっとブルーローズが涙声で答えた。
「い、イきました……」
 ヤバい。ゾクゾクする。何コイツ。顔真っ赤にして、ぽろぽろ泣いて。普段
あんな感じなのに。―すっげー虐めたくなる……!
「うっわ。マジかよ。指だけでイくの?お前って。うわー……」
 信じられないと、わざと距離を置いたように言いながら、ぐちゅぐちゅと
ブルーローズの女の部分をかき回す。
 やだ、やだと力なくブルーローズはうわ言のように呟いている。認めたくない
ようだが、体は当然ながら与えられる快感に正直に答えるほかないようだ。
「お前ねえ、ご主人様ほっといて自分ひとり気持ち良くなるとか、奴隷失格
だぞ?」
「ごめ……なさ……」
「ホントに悪いって思ってんのかよ?」
「思って……ます……」
「口だけじゃねーの?」
「そんな……」
「―まあ、口だけ、でもいいけどな?」
 俺はにたりと笑った。

308:催眠・虎徹×カリーナ 6/7
13/04/22 03:52:41.82 dVUv2+jf
「んぐ……」
 床に膝をつけたブルーローズは、ズボンなどを下して椅子に座り直した俺に
言われるまま、それを口に含んだ。ブルーローズのあの痴態を眺めていて、反応
しっぱなしだったから、準備は等にできていた。
 嫌がるかと思ったが、催眠術のおかげかどうなのか―少しためらっただけで、
たいした抵抗はなかった。艶めいた可愛らしい唇が、グロテスクな男の物を頬
張っている。なかなか気分のいい光景だ。
「丁寧に、な?」
 小生意気な割に、びっくりするほど純真無垢なあのブルーローズが、だ。知識
としては知っていても、多分こんなの、した事も無いのだろう。舐めるとか吸い
付くといった程度で、技巧も何もあったもんじゃない、稚拙な行為だ。
「おー、上手い上手い。すっげえ気持ちいいぞー?」
 全然上手くもなんともない。正直まだるっこしいだけなのだが、そう言って
頭を撫でてやると、ブルーローズは頬を赤らめて、精一杯奉仕をしようと試みて
くれる。やっぱやる気は大事だ。コイツは褒めて伸びるタイプらしい。
 指示を出せばその通りに舌を使い、少しは使えそうな舌使いをする事もある。
「……んー。そろそろいいぞ」
「っは……」
 とはいえ、初フェラのこの可愛らしいお口では流石にイけそうもない。
 ブルーローズの口から、ずるりと抜き出す。ブルーローズの唾液でてらてらと
ぬめっている。そこに手を添え、勝手知ったるものとして、いつものように扱く。
「ほら、ブルーローズ。口開けろ」
「え……?」
 ブルーローズが不思議そうにぼんやりと俺を見上げている。まー可愛らしい
お顔だこと。
「顔にかけられたいか?」
 それもいいけどな。
 でもまあ、後が面倒だし。
「……いいから開けろって―もっとだ。」
 わけもわからず小さく口を開けたブルーローズの顎を左手で掴む。稚拙とは
いえ、それまでも含めていろいろ刺激的な行為は行っていたのだ。出すまで
そう長々かかるわけじゃない。悪いな、と一応謝って、ブルーローズの顎を無理
やり開かせる。
「―!?」
 限界を迎えたところで、ブルーローズの口の中めがけてぶっかける。
「……ん、んんっ!?んー!」
 数度にわたって口内に振り入れられ―最後に俺の先端に残っていたものを
唇に擦り付けられ、流石にブルーローズもじたばたと暴れる。だがそこで開かせ
た顎を今度は無理やり閉じさせ、その口を俺の手でふさいだ。
「んー!んんー!」
「そんなたいした量でもないだろ。全部飲めよ。飲むまで、このままだぞー?」
 久々だったのと、興奮しているせいもあるのか、濃さと量に関しては実は
たいした、どころではない感じだったりするのだが、そこを正直に言うわけにも
いかない。
「―!」
「ブルーローズはいい子だから飲めるだろ?―飲んでくれよ、俺の」
 な?そう言うと、涙目になりながらもブルーローズが一生懸命嚥下しようと
する。何度もむせそうになりながら。
 しばらく様子を見守り、どうやら全部飲み込んだらしいと思ったところで、
手を離す。ブルーローズを抱き上げると膝の上に乗っけるようにして座らせた。
「よし。ちゃんとできたか確認してやろう。ブルーローズ、あーん」
「……あー……」、
 恥ずかしがりながらも素直に開いた口には、もう何も残っていなかった。
ちゃんと飲み干したらしい。
「……いい子だ」
 そっと頭を撫でてから、慰労の意味も込めて、俺は優しくブルーローズにキス
をした。

309:催眠・虎徹×カリーナ 7/7
13/04/22 03:53:50.02 dVUv2+jf
「……ん?」
 ぱちぱちと、ブルーローズが瞬きを繰り返す。部屋の照明が眩しいのか、
少し眉間に皺を寄せて。
「お?起きたか、ブルーローズ」
「起きたかって、どういう事?……あれ。え?え?」
 そう言ってから、あたりをきょろきょろと見回した。
「いやあ、ものの見事にかかってたな、催眠術。―お前が」
 そう言って豪快に笑ってみせた。
 ―催眠術の解き方なんて、それこそ全く分からなかったが、どうにかこう
にかそれらしい手順を取り、何とか覚醒させることに成功した。もちろん、
催眠術にかかっていた間の事は、綺麗さっぱり忘れろと言い含めておいて。……
どこまで成功するかハラハラしたが、どうやら、得に後遺症的なものは残って
いないようだ。それに―
「えええ!?嘘っ!?」
「嘘なもんか。確か―なんでしたっけ?単純な人間がかかるとか?そのような
事をおっしゃってましたよねえ?」
「ううう……」
 この様子からも、俺がコイツにした事も、記憶に残っていないらしい。思い
込みの激しい奴は、便利だが、怖いな。
「なんか、変な感じ……」
 催眠術を解く前にお互い服や髪を整えておいたから、外見上は特に変化はない
はずだ。ただ、ブルーローズはやたらと口元を気にしている。……ああ。俺のを
飲んでるから気持ち悪いんだろうな。
 しかし勿論それがばれるとまずい。
「まあ、カエルの鳴きまねとかさせてたしなあ。あー、ケータイにとっときゃ
良かった」
「サイッテー!」
「お前が俺にやらせようとしてたことと、そう変わりはないだろ」
「え?」
 ブルーローズがきょとんと俺の方を見て、そして頬を赤らめた。
「……もっと酷い事しようとしてたのか?やめてくれよ?俺、結構繊細に出来て
るんだから」
「べ、別に……」
 どんな悪さをしようと考えていたのか気になるが、しかし俺のイタズラに
比べれば可愛いものだろう。
「あれ、ゴエンダマは?」
 ああ、これか?と、俺は机の上に放りっぱなしにしていた物をつまみ上げる。
はいはいとブルーローズに渡しかけて―それをやめる。
「これは没収―!」
「え!何でよ!?」
 何でよじゃねえだろ。
「……もう催眠術は禁止。お前らぐらいのガキは、自己催眠とかかかりやすいん
だから、そういう事は真似事でもしちゃ駄目だぞ?」
 もっともらしい事を言う。―いや、これは事実だ。何も間違った事は言って
いない。
「……」
 せっかく俺が親切心で言ってやってるのに、ブルーローズはご不満そうだ。
「おかしな男に、いい様にされでもしたらどうするんだよ」
 これも事実だ。
 何も間違った事は言っていない。
「……わかったわよ……」
「よーし。ご理解いただけたようで、何よりだ」
 俺は糸の通された五円玉を、ズボンのポケットにしまい込んだ。……コイツを
いい様にしていい、おかしな男は、俺一人で十分だ。

310:302
13/04/22 03:57:12.16 dVUv2+jf
以上です あとゴメン 番号入れ間違えたのと
【その他】『挿れてない』って書くべきだった
ともかくお邪魔しましたー

311:名無しさん@ピンキー
13/04/22 04:33:11.14 HwsT+kqh
早起きしていいもん見れた
タイガー悪い大人だなw

312:名無しさん@ピンキー
13/04/22 20:34:09.44 lTxh1ljk
わお!
久しぶりに覗いてみてよかった、GJ!
ローズちゃん、タイガーになにをやらせようとしてたんだろw

313:名無しさん@ピンキー
13/04/27 00:57:59.72 kf5hhB1z
>>310
よい!よいよ~!GJ!

314:名無しさん@ピンキー
13/05/01 20:19:00.59 OyOBDqMX
>>310
かけるつもりで自分がかかっちゃう迂闊なローズたんかわゆす

315:名無しさん@ピンキー
13/05/05 19:01:11.97 SVtfGryP
保守

316:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:37:17.64 68jFEReN
なんか昔の少女マンガとか雰囲気マンガみたいな事になった
でも なんもないのも淋しいので
【使用レス数】 1
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等 】 無理矢理
【その他】 ポエム

317:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:39:02.43 68jFEReN
「タイガー……」

 ぞっとした。
 自分がした事なのに。
 ブルーローズはあられもない姿で、目は赤く、涙が頬を伝っており、あんなに
触り心地のよい髪はぐしゃぐしゃで。手首には、俺が押さえつけたために手の跡
がぼんやりと痣になっている。
 ―だというのに、またこいつに挿れたい、と思ってしまう。

「……ブルーローズ」

 びくり、とブルーローズは身を縮こまらせた。なんて事だろう。
 違う。俺はお前にそんな顔をさせたいわけじゃない。もっとこう―
 ……違うんだ。なのに。

「―悪い」

 囁くべき愛の言葉は出てこない。ただ謝罪の言葉だけが漏れた。

318:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:40:50.67 68jFEReN
―これだけ!

皆 どんなキャラが出てくるのが読みたいんだろうか?
つっても タイバニってそんなに女キャラいないから
限られてくるか…?

319:名無しさん@ピンキー
13/05/16 06:11:57.28 ETetTfHY
>>318

書くのは需要とかあんまり考えず書いた方がいいと思うけど
投下して反応もらうために書くってなら一番需要あるのはそりゃ虎薔薇じゃね?
んで、基本はいちゃラブエロかわ
モブ凌辱とかも一定の需要はあると思うけど今までそっち系は
あんま投下なかったから好きな人がスレに留まってる可能性は低いと思われ
逆に需要あるだけに虎薔薇の投下は一番多いから
書けるなら龍とかアニエスとかいくのもありだと思うけどね
スレが多様化すれば潜在的な需要を掘り起こせるかもしれん

まあ、注意書きさえ適切につけてくれれば今んとここのスレの
明確なNGは腐だけなんで好きに書いて好きに投下すればいいと思う

個人的にはタイバニに嫌いなキャラいないんで誰でも美味しくいただきますぜ
例えばアポロンのおばちゃんとかきたら
すげぇニッチキタ━━(゜∀゜)━━!!ってwktkする自信あるw

320:名無しさん@ピンキー
13/05/16 11:02:58.93 OcEBthCK
>>318
ごちそうさまでした!イイヨイイヨー

そして>>319がベンさん&斎藤さん×経理のおばちゃんの3Pを投下すると聞いて

321:名無しさん@ピンキー
13/05/16 11:30:25.20 7XYTwZxJ
>>318
GJ!

虎薔薇好きだけど、ほかの女性キャラのもWelcome!
泥棒3姉妹にお仕置きとか読みたい

322:318
13/05/17 04:06:13.04 p4dv4xwX
色々ありがとー!

経理のおばちゃんはさすがにレベル高すぎて手に負えない!
泥棒三姉妹面白そうだけど、結局それほどはじけた方向には行けなかったよ…
【使用レス数】 7
【カップリング】 牛龍
【特殊嗜好等 】 特になし

323:牛龍 1/7
13/05/17 04:07:42.80 p4dv4xwX
「どうした?もっと食え。今日は持ち合わせもあるから心配するな」
 いつぞやの一件から、アントニオはパオリンを連れて食事に出かける事が
多くなった。虎徹も言っていたが、やはり頑張っている少女に対しては応援を
したくなる。ましてパオリンは親元を離れ、遠く異国の地で一人なのだ。これは
大いに応援をしてやりたくもなろうというもの。
 あと、何より食いっぷりがいい。
 美味い物を美味いと笑顔で食べている様を見るのは、結構嬉しいものだ。
 今日も新しくできた中華料理店に、早速二人で馳せ参じたのだ。個室だから、
何を喋ろうと気にかける心配もない。普段の愚痴なども喋り放題だ。……だと
いうのに。
「……」
 パオリンの箸は進んでいる。そりゃあもう軽快に。見る間に空いた皿が
積まれていくのだが、その顔は何やら浮かないし、言葉も少ない。
「腹いっぱいか?」
「ううん!?まだまだ食べるよ!?もっと食べるよ!?」
 ……給料日後だからいいが、この小さな体のどこにそれだけの量が詰め込める
のか、毎度ながら不思議でならない。
 しかし確かにここのところ様子が変だったのは確かだ。
 また会社の方で何かあったのだろうか。こういう時こそ、年長者の、人生の
先輩としての出番だ。ごほんと大仰な空咳をしてみる。
「何かあるのか?俺でよければ、話を聞くぞ?……まあ、あんまり込み入った
事にまでは立ち入れないだろうが」
 そう言うと、パオリンがぱぁっと嬉しそうに笑い―しかし、言葉を選ぶ
ように、もじもじとし始めた。そしてとうとう箸を置く。……これはかなり本気
の話になりそうだと、アントニオの方も箸を置き、身を乗り出すようにして次の
言葉を待った。
「あのね」
 おう、と相槌を打つ。テーブル向こうのパオリンは頬を染め、上目づかいで
アントニオを見た。
「カリーナがね。あの……タイガーさんの事、その……好き、でしょう?」
「―」
 その話題!?
 そういう相談!?勘弁してくれよ、モウ!そういうのは、それこそファイヤー
エンブレム達女子組でスイーツとかを囲みながらキャッキャウフフとかしましく
話せばいい事だ、何故に俺に!?
 ―という諸々の動揺を押しとどめ、低い声でさも威厳があるかのように返す。
「……らしいな」
「すっごく年、離れてるよね。でも、好きなんだよね?」
「らしいな」
 何がどうなってそうなったのか、アントニオにとっては不思議でならないの
だが、そういう事になってしまっていたのだ。探せばもっと他にいい男はいくら
でもいると思うのだが、男慣れをしていないのかどうなのか、カリーナは虎徹に
惚れてしまっている。色々と面倒くさい事この上ない。
 惚れてしまったものはどうにもならないのだろう。まあ、あのぐらいの歳の
差も、珍しくはあるが、無いわけではない、かもしれない。
「た、たとえばだけどさ。ボクが、ロックバイソンさんの事を好きって事だよ!?」
「それは……確かにすさまじいな」
 冷静に考えたらこれは無い。アントニオは引きつった顔で答えた。
 他人事であれば無責任に囃せる事でも、我が身に降りかかるとなるとそれは
無い。……いや、ドラゴンキッドは難しいが、年の差だけなら、そのまま自分と
ブルーローズで考えればいい事だ。……それならアリではないだろうか。―
また別の問題が出てきそうではあるが。

324:牛龍 2/7
13/05/17 04:08:28.97 p4dv4xwX
 それに、年の差で考えれるのならば―
「あ、でも。虎徹達の歳の差と同じぐらいっていうのなら、ドラゴンキッドの
歳だと、スカイハイと比べた方が―」
 そこまで言って、パオリンの様子にアントニオが首をかしげる。
「どうした」
 少し怒っているようにも見える。
「だからさあ、ロックバイソンさんならどうなの?ボクと、付き合える?」
「……付き合うって……」
 どうやら怒らせたらしいと、ここでアントニオも理解する。
 パオリンにしてみれば、カリーナはライバルでもあるが、異国の地での数
少ない友人なのだ。その友人の恋路について応援する立場でいるのに、その
くっつけようと思っている二人のうちもう一人の友人が乗り気でないとすると
面白くないと考えるのは道理だ。
 しくじったと考え、アントニオは必死に軌道修正を試みる。
「あ……アリ、なんじゃないか?問題は歳の差どうこうって事より、お互いが
どう思っているか、って事だろうからな」
 模範的な解答だ。
 ネイサンあたりからは、面白くないとうんざりした顔でとりあえずの及第点が
どうにかもらえるぐらいの。
 だが。
 どうした事か、その使い古された回答を、パオリンは最大級の笑顔で迎え
入れた。
「そ、そうなの!?ロックバイソンさんって、付き合えるの!?ボクと!」
「―いや、たとえ話、だろ?」
 何かおかしくないだろうかと、ここでアントニオの頬に一筋汗が伝う。
 怒っていたのは、様子がおかしかったのは、虎徹達の事ではない……?
「……ドラゴンキッド?」
 アントニオが混乱している間に、机向かいにいたはずのパオリンが、椅子を
持ってアントニオのすぐそば、触れ合うぐらいの距離にいた。
 頬はほんのり桜色。アントニオを見つめる瞳は、キラキラどころか、潤んで
見えた。
「あ、あのね。ボク、いいよ……?」
「は!?」
 恥じらいながらも、はっきりアントニオに向かって伝える。
「ボク、その……いつだって、準備できてるし」
 何の!?
 そう叫びたかったが、答えを聞くのが怖い。というか、答えを聞いたら終わり
だと思った。
「ちょ、ちょっと待った!ドラゴンキッド。その、いや、え!?」
「ご飯も食べたいけど、ボク、ロックバイソンさんも食べたい……」
 椅子に掛けているアントニオの腿に手を置き、身を乗り出すようにして
アントニオに近づく。から揚げを食べたせいで艶めいているだけなのに、その
唇が、化粧っ気のないはずのパオリンを無性に魅惑的に映した。
「ロックバイソンさんも、ボクの事、食べちゃって、いいよ……?」
「いやいやいや!待て待て待て!第一オレは、アニエスさんの事を―」
 そうだ!
 据え膳食わぬは―などと流されてはいけない。踏み外してはいけない!
必死にとどまる。
「全然ダメ?まったく可能性ない?ボク、全然女のコっぽいところないし、
アニエスさんみたいにボンキュッボンでもないし―」
 そうは言うが、トラックスーツのせいもあるのかもしれないが、体のラインが
よくわかるパオリンの体つきは、ここに来てかなり興味深い成長経過を示して
おり―部分によっては、カリーナよりも見栄えが良くなっていた。それを
正直に話したところ、虎徹にぶん殴られたが。
「……」
 ぐっと近づいた距離にアントニオが必死に理性と戦う。
「でも、ボクね。ロックバイソンさんの事、好きなの。優しいし、強いし」
 ……恥ずかしげに笑うパオリンはとても可愛らしかった。

325:牛龍 3/7
13/05/17 04:09:55.04 p4dv4xwX
 その距離がどんどんと近づく。そして―
 少し距離が離れた。パオリンはとても嬉しそうに笑っていた。
「……えへへ。ファーストキス。できちゃった」
 できちゃったな。オレもしちゃったよ。ドラゴンキッドとはファーストな
キッスってやつを。
「―」
 止めるべきだったが、スケベ心が勝ってしまった。あんなに可愛らしい様子を
前にして、無下に断るなど、できるはずもない。だったらいっそ、と。
「ねえ、最初だけじゃヤだよ。二回目も三回目も……他の初めても、ロック
バイソンさんと、したい……な?」
「……」
 意味もわからず言っているわけではない。
 パオリンだっていっぱいいっぱいで、自分の精一杯でもって伝えてきている
はずだ。
「……ダメ?ボクじゃ、イヤ?」
 その問いかけに、なんと答えるべきか、何故迷うのか。
 じっと待っていたパオリンは、その沈黙に耐えきれなかったらしい。トラック
スーツのジッパーに手をかけた。
「ボク、子どもじゃないよ?タイガーもロックバイソンさんも、ボクらの事、
子どもだって馬鹿にし過ぎだよ。子どもじゃ、ないんだから―」
 そう言いながら、ざっとジッパーを引き下ろす。
「どわっ!?だ、駄目だ駄目だ!何を―」
 もちろん下は薄手のシャツを着ているため、玉のお肌がこんにちは!という
事態は起きていない。それを残念に思う不届きな牛がいるようだが―それでも
刺激的な光景だ。
「嫌いなら嫌いって言って。ボク、本気だよ?」
 こんな行動を起こして、恥ずかしくないわけがない。それでも、パオリンは
必死だった。パオリンにとって、とても理想的な女の子の中の女の子である
カリーナですら、虎徹に受け入れてもらえない。であれば、自分ではもっと
希望が見えない。それでも、アントニオに対しての恋心は、収まるどころか
この体から飛び出さんばかりの勢いで湧き上がってくるのだ。自分でも
とまどってしまうこの感情を、どうすれば相手に伝わるかと必死だ。
「……アイツだって、ブルーローズが学校卒業するまでは、って逃げ回ってる
んだ。ましてオレが、ブルーローズよりも若いお前に対してそんな事、できる
わけないだろう?」
「……その言い方って、すっごく卑怯だと思うんだ」
 わかっている。そう答えようとしたが、その口が塞がれる。
 先ほどのような可愛らしいものではなかった。アントニオの両頬を、両手で
挟み込むように掴み、ぐっと唇を押し付けている。何度も何度も、押し付ける
ようなキスを繰り返し、そして、ぐっと、アントニオを睨んだ。
「ボク、カリーナみたいに真面目じゃないから。悪い子だから、大人しくなんか
してないからね」

326:牛龍 4/7
13/05/17 04:10:35.04 p4dv4xwX
「……オレもお前も、ヒーローだろうが」
 呆れたように溜息をつくアントニオに、パオリンが少し傷ついたように体を
震わせた。
「じゃあ、ボクの事、捕まえる?―うわあ!?……ん、っ……」
 アントニオがパオリンの体を引き、口づけを行う。舌を入れて、深く、深く。
たっぷり時間をおき、やっと唇を離す。
「……オレも、捕まっちまうな」
 この感情を恋や愛とはまだ言えない。それでも、それに育つ可能性は十分に
あった。アントニオがパオリンの首筋を舐めるようにキスを続けると、パオリン
はその刺激に甘い声を上げ、思わず身をよじり逃げかけ―それでもとどまった。
「……ね。二人だけのナイショにしよう?ボクやっぱりロックバイソンさんの事、
食べたい。ロックバイソンさんに、食べてもらいたい。」
 その言葉を聞き、思わずぎらつかせたアントニオの瞳は、草食動物のそれでは
なかった。まさしく猛牛。血走り、その鼻息も荒い。
 大きく武骨な手が、パオリンの細くしなやかな体に触れた。触れるその瞬間
こそ少しためらいはしたが、服の下の、柔らかな肌の感触を確かめると、後の
動きは慣れたもので、大胆なものだった。
「食べて、くれる?」
「ここまでくれば、全部平らげてやるさ。ただ―」
 こんな細い体に、はたしてうずまる物だろうか。無理強いはできないが
、だからといって、途中でお預けは辛すぎる。
「ボク、食いしんぼうだもん。全部、食べちゃうよ。だから―ちょうだい?」
「……本当にもう、困った奴だな、お前は」

 卓上に残っていた食事をすべて食べ終わる頃にはパオリンの方も落ち着くかと
考えていたのだが、食欲がみたされると、他の欲の方へ完全に意識がシフトして
しまったようだ。食事の会計を済ませると、パオリンは、アントニオに自分の
門限を伝えた。間に合うかな?と、頬を染めて聞かれると、先ほどの出来事を
うやむやに終わらせてしまおうかなどという狡い考えが引っ込んでしまった。

 アントニオの自宅へ案内すると、落ち着かなげに部屋を見回し―そんな
パオリンを見ているのが余りに気恥ずかしく、さっさとシャワールームに追い
やる。
 そして大慌てでベッド周りを片づけた。
 シャワーから上がってきたパオリンが、なにやってるのさと、そんな滑稽な
アントニオを笑い―ありがとう。ボクのため、なんだよね?と、はにかんで
くれた。
 いっそそのまま押し倒してしまいたいと思う衝動をすんででこらえ、さっさと
シャワーを済ませる。

327:牛龍 5/7
13/05/17 04:11:07.34 p4dv4xwX
「……い、いよいよ、だね!」
「……あ、ああ」
 キスをしたその日にここまでする必要はない。というか、性急すぎる。
 どれだけ焦っているんだ、とは思うが、ベッドの上にタオル一枚でちょこんと
座るパオリンに対し、添い寝だけで済ませられるほど、男として終わっても
いなかった。
「ふぁ、や、あ……気持ち、悪い……や、あ……ぬめぬめ……」
 最初という事もあり、思ったほど濡れてくれなかったので、直接濡らす事に
した。すぐに閉じようとする両膝をぐっと押さえ、そこに舌を這わせる。
「う、わあ……ひゃ!あ、あ―吸っちゃ、駄目えぇ!」
「少しでも、解しとかないと、大変だぞ?」
「でも、駄目!やだ!やだ、やだぁ!」
 嫌がっているのは、未体験の快楽を処理しきれていないためだ。だから
アントニオは優しく足を撫ですさりながら、舌を使い続ける。
「そろそろ、どうだ?」
 指をそこに触れ、具合を確かめる。
「ひゃぁ!?―あ―っ!?」
 びくり、大きく体が震え、続いて、ぎゅうっと、パオリンが体を丸めるように
身を縮めた。
「……大丈夫か?」
「ヤダ、ボク、今、おかし……おかしい。体、ビクビクって……あっ、だめ、
そこ、触らないで―っ!」
 ちゅう、と吸い付くと、パオリンが再度声にできない音を漏らした。両膝が、
アントニオの頭を挟み込むようにして締め付ける。
「ちょっとは気持ちいいか?」
 アントニオにしてみれば、これからパオリンに与える痛みに対しての贖罪の
つもりだったのかもしれない。
 軽い絶頂を迎えたパオリンが、大きなベッドの上で、弛緩している。
「ん……気持ちいい……もっと、気持ちよくなるんだよね?」
「できればそうしてやりたいけどな」
「―」
 いつも以上に元気の良い自分自身に苦笑していると、ギョッとして大きく目を
見開きパオリンがそれを見―そして顔をそらせた。
「あ、あのさ。一応聞いてみるんだけど」
 枕を抱え込んでパオリンがたずねる。
「ああ」
「それ、どうやったら、入るの?ボクのココに」
「それをオレも思案していたところだ」
 冗談めかして答えてみる。ただ、冗談ではなく懸案事項でもある。自慢では
ないが、アントニオのサイズはそれなりにあるのだ。それをこの細身の体で
受け止めきれるものだろうか。裸身のパオリンを見ているとますます不安に
なってくる。
「それって、男の人皆についてるよね、もちろん」
「一応は、そういう事になってるな」
「って事は、女の人のボクなら、入る物だよね?」
「できればそうしたいと思ってるが―まだ若いし、なにせ初めてだからな。
無理なら―」
「無理じゃないよ!ボク、ちゃんとできるよ!?」
 必死な顔で、訴える。
 で、あれば。それには応えねばならない。

328:牛龍 6/7
13/05/17 04:11:43.74 p4dv4xwX
「……もうちょっと、我慢……してくれよ」
 ゆっくりゆっくり、進めていく。
 パオリンが呼吸をするのに合わせて。
 ぎちぎち、みちみちと音が鳴り響く感覚にとらわれる。
「うん―うん、我慢する!だから、ちゃんと、して……痛く、無いから!」
 ぎゅうとパオリンがアントニオの背に手を回している何度も爪を立てられて
いるが、この程度の事で痛いなどと言えるわけもない。ゆっくりゆっくり時間を
かけ―
「ねえ、全部、入った?」
「ああ、よく頑張ったな」
 どうにか、アントニオ自身をパオリンの中に埋める事ができた。
「えへへ。ちゃんとできたでしょ?ボク、子どもじゃないでしょ?」
「ああ。すごいな」
 パオリンの頭を撫でて、褒めるとパオリンがアントニオの胸に顔をうずめた。
もじゃもじゃーと、胸毛をいじって遊んでいる。
 とても満足そうで何よりではあるが。
「あー……で、その、なんだ。もうちょっと、大人なところを示してほしいん
だけど、どうだろうか……?」
「え?」
「入ってるよな?」
「うん」
 頑張ったよっ!と誇らしげに答えるパオリンは可愛い。でも、だ。
「これ、この後どうすると思う?」
「え……えっと。だ、出すんでしょう?ピュー、って」
 ピューだかドピュッだかドクドクかはどうでもいいが、恥ずかしげに答える
パオリンが言うとおりだ。
「だ、出していいよ?」
 意を決したようにパオリンがうん、と頷く。
「……そうか」
「ひぅっ!?な、何で抜こうとするの?イヤなの?」
「そうじゃなくってだな。こう……動かさないと、出ないんだよ」
 ジェスチャーで、前後に動かす事を伝える。
「なんで!?」
「何でって……」
 そんな自然の摂理について問われても困る。挿れただけで出ちまうほどガキ
でも早漏でもないのだから、仕方ないとしか言いようがない。
「嫌だよ!ホントはすごく痛いんだよ!?こんな大きいのをぐいぐい動かすと
か―」
「やめるか?」
「―っ」
 パオリンが泣きそうな顔になる。

329:牛龍 7/7
13/05/17 04:14:58.45 p4dv4xwX
「……っ」
 泣きそうな、ではない。ぽろぽろと泣き出した。
「あー!いや、その!今日はアレだ、様子見だ!そういう事にしておいて―」
 ぎゅっとパオリンがアントニオの体に抱き付き直す。そして、自ら腰を動かし
始めた。―本人はそのつもりなのだろう。痛みと、その加減がわからないから、
腰をふにゅふにゅとわずかに揺らしているだけで、まったくアントニオの方へ、
動きは伝わってこない。
「お、おい……」
「好きだもん。ボク、本当に好きだから、できる」
 真っ赤な顔で、痛みか、あるいは悔しさでなのか涙を流しながら必死に
動こうとしている。
「一杯キスしてくれたら、痛いのも我慢できると思う。さっきしてくれたみたい
なの、もっとして?」
 乞われるままにキスをする。
「……好きだよ。ねえ。優しくしてくれるのは、すごく嬉しいけど、優しいだけ
じゃなくていいんだよ?ボク、好きだから。だから、いいの」
 ―
 ああ、なんて事だ。
 こんな顔をされたら。
 歯止めなどきかなくなってしまう。
「……気持ちよくなってもいいか?」
「うん。なって。ボクの体で」
「痛い思いさせるけど、我慢してくれよ?」
「うん、っ―!?」
 ずるりと引き出し、打ち付ける。
 悲鳴のような声が上がった。でも、もう止まらない。止められない。
 狭い室内に、音が響く。
 ―ただの男と女の声と音が。
 荒い呼吸が繰り返され、まだ嬌声には至らない、短い悲鳴に似た声が漏れる。
 そのうち、味わうように動いていたアントニオが、次第に限界を迎えるため、
細かく速く、動きを変えていく。
「あっ、あっ、やっ、だめ、そんな動いたら、ボク、裂けちゃうよぉ!駄目、
あ、やぁ!やだやだ、またボク、おかしくなっちゃう!ゴメン、ふぁ、あっ、
やっ、あっ、あ―!」
 そのうちに細い体が、くたびれたシーツの上で大きく体をのけぞらせ―
それに覆いかぶさるように、大きな体がぐったりとのしかかった。

「……大丈夫か?」
 つい無理をさせ過ぎたと、簡単な後始末をしてから、くたりとへばっている
パオリンに声をかける。
「大丈夫……ねえ、これって、一杯したら、もっと慣れてくる?楽になる?」
「……な、なるんじゃないか?」
「今日はもう無理だけど、もっと一杯してくれる?もう痛いとか言わないから」
「……ああ。まあ、無理のない程度にな?」
 結局自分のための快楽を求めてしまった。それが申し訳ない。かわりにと、
額や頬、肩口に乳房にと、たくさんのキスを落とす。くすぐったそうに笑って
いるが、やはり痛いのだろう。時折、眉間に皺が寄っている。
「ボクね。無理したっていいんだよ?だってね―好きなんだもん」
 ―!
「なあ。ちゃんと内緒にできるか?」
「うん。二人だけの、ナイショだね?」
 とりあえず。二人で手を繋いで歩いても、街中でキスをしても何も咎められ
たりしない年齢をパオリンが迎えるまでは。この甘やかな秘め事は、秘め続け
なくてはいけない。
 この幸せな気持ちを、世界中の皆に触れ回ってしまいたいと思っていても、だ!

330:名無しさん@ピンキー
13/05/17 04:36:53.96 p4dv4xwX
書き込み以上!
寝る、寝るぞー!
可愛いパオリンも男臭いアントニオも傍にはいてくれんが 寝る!

331:名無しさん@ピンキー
13/05/17 08:38:54.80 SjJhDm9s
萌えすぎて仕事行きたくなくなった……

大男と小柄なボクっ子ええなあ
とても面白かったですGJ!

332:名無しさん@ピンキー
13/05/17 09:06:50.41 PMh0RdKj
GJ!
新たな扉が開いたよ

333:名無しさん@ピンキー
13/05/17 21:11:20.64 WPJnGmD5
かわいいなあ

334:名無しさん@ピンキー
13/05/18 02:23:31.72 vRjA+UAe
>>330
積極的だけど初な龍が健気可愛い!
ガタイのいいオッサンと小柄な少女は萌えるね!!
この積極健気龍がえっちに慣れて女として成熟したら
どんだけエロ可愛くなるんだろう…
いや、初さと積極性のハイブリットの絶妙さ加減が
この龍の最大の魅力だと思うから成熟を妄想するのは野暮か?

初なのに積極的な悪い子龍と悪い流されオッサン牛ごちそうさまでした!

335:名無しさん@ピンキー
13/05/18 02:54:38.47 X5lgkFBM
>>330
牛龍好きの俺大歓喜!!!
肉食龍と流され牛、めっちゃ良いよ!
いけいけなのに健気かわいいとか、マジ萌える!
こういうのほんとに読みたかった!心のそこから!
ありがとう!そしてありがとう!!!

336:330
13/05/18 10:55:08.12 r5H5IcJz
感想ありがとう!そしてありがとう!
パオリンちゃん結構自分から動いてくれて 書いてて楽しい
書き間違いとかにあとから気付いてへこむけど、読み飛ばしてくれるとなお嬉しい
色んな扉 開いていきたいね!

337:名無しさん@ピンキー
13/05/24 01:08:38.54 mCiSTslv
前におぱーいの話は前にしたからチソチソの話を振ってみる
空と兎はモノもキングで普通にデカいイメージ
虎は普通サイズだが日系ドリームで硬さと膨張率はry
だが、相手が薔薇だと当然処女なんでその辺の妄想は活かされない
牛さんはガタイに相応しいブツの持ち主だといいなと思う
特に龍相手の時はデカブツでお願いしたい
是非ともデカチソで華奢な少女を貫いていただきたい
だが、相手がアニエスだというのなら「思ったより普通なのね」とか
いっそ「あら、やだ、可愛い」な展開もいいなと思ったり
巨体に短小なブツもまたよし
折はフツーサイズでも巨根美少年でもええなあと思うが
龍相手なら龍がかわいそうなのでフツーサイズでお願いしたい
牛の時と矛盾してる気もするが萌えとは得てしてそんなもんである
いや、だって折はDTだと思うしな
DT巨根と処女ではじめてなんて女の子側が大変すぎて可哀相じゃないか!
とか思ったり思わなかったり
まあ、初回は合体失敗でフェラのみとかもいいもんですよね
うん
DTと言えば空と兎もDTな気がするが兎はヤリチソでもいい気もする
そして一番まがまがしいモノをお持ちなのは間違いなく炎だと思う
ヒーロー以外だとケインは短小早漏気味なイメージ
マベさんは地位と金にものをいわせて女侍らしてても不能でもいいなーとか
マリオはつまみ食いした一般人女性になんだフツーのセックスなのね
つまんないって言われればいいと思うよ
芸人が常に面白さを求められる感じで

338:名無しさん@ピンキー
13/05/25 21:40:33.14 Km0yYmPD
作品投下でもないのにここまでの長文はさすがにうざい
つーかチソチソとか一瞬何のことかと思った
本スレならともかくここは18禁のエロパロ板だぞ
チンコくらい男らしく言ったらどうかと思うが

339:名無しさん@ピンキー
13/05/25 23:15:22.59 W5uHRpEF
>>338
ごめん(´・ω・`)

340:名無しさん@ピンキー
13/05/25 23:57:41.24 W5uHRpEF
エロないしスレ違いだからやめとこうと思ったやつだけど
流れ変えるために投下しときます
スレに相応しい話じゃなくてごめんね
軽く読み捨ててくださいませ

【使用レス数】2
【カップリング】勘違い系牛龍(未満)
【特殊嗜好等】なしでいいと思う
【その他】
一発ネタ・エロなし・不憫牛
キッドにいっぱい好きなものを食べさせてあげたい

341:名無しさん@ピンキー
13/05/26 00:04:07.83 3u345j7k
 最近、ドラゴンキッドの視線を感じる。ような気がする。
最初は気のせいだろうと思っていたが、どうやら勘違いじゃなさそうだ。
 今日も見られてる。と思う。まとわり付くような、熱っぽい視線を感じる。
 これって、まさか…
 いやいや、そりゃブルーローズという例もあるが、色恋より食い気のドラゴンキッドに限って、まさかそんなことは……



 いけない、いけないって思ってるのに、ロックバイソンさんを見てしまう。
ここは出動現場で、そんなことに気をとられてていい時じゃないのに。
 昼前にかかった召集から既に五時間以上経っている。それなりの長丁場に集中力も途切れがちになり、ついボクの目はロックバイソンさんを追ってしまった。
こんなことじゃいけないのに。
だいたいロックバイソンさんがいけないんだ! そんな大きな体でどうしたって視界に入っちゃうんだもの!
 ああ、いけない。こんなんじゃ、ナターシャに叱られちゃうかもしれない。
それとも、こんなボクでも許してくれるだろうか?

 ワッと歓声があがり、続いてマリオの軽快な声が響いた。
「おおっと!何とバーナビーは囮だぁぁぁっ!犯人を確保したのはワイルドタイガー!ワイルドタイガーの犯人確保はこのクォーターシーズンでは…」
 あ、終わった…のかな?

 疲れた体に鞭打って、トランスポーターに帰るとナターシャが苦笑で迎えてくれた。
「あなた、また途中からロックバイソンの方をチラチラ見てたでしょ」
「ご、ごめん、ナターシャ。でもボク…」
「わかってるわ。お昼も食べずに五時間ですものね。とりあえず用意してあるから…」
 ナターシャがふわりと外したクロスの下には、籠いっぱいに牛角面包が盛られていた。
「牛角面包! ありがとう! さすがナターシャ!」
「本当あなたったら、いつまでたっても色気より食い気で困っちゃうわね」
 嬉しさのあまりぴょんぴょん跳びはねちゃったボクを見てナターシャはそう言ったけど、言うほどには困ってはいないと思う。
くすくす笑ってるし。
 だって、仕方ないんだ。ロックバイソンさんの肩のプレイスメント見てるとどうしても連想しちゃうんだ。
「あなたのクロワッサンブームはいつ終わるのかしら?」
「うーん? いつだろ? ロックバイソンさんのスポンサー変わるまで?」
「あらあら、それじゃ随分続きそうね」
 話してる途中だけど、どうしても我慢できなくて、両手に牛角面包―クロワッサンを掴んだ。
「ほうかも」
「もう! 食べながら話しちゃダメでしょ! それにまだ手も洗ってないじゃない! ほら、貸しなさい。温めてきてあげるから」
「ボク、あっためるならレンジじゃなくてトースターがいいな」
「わかってるわ。飲み物はカフェオレでいい?」
「うん! ありがとう、ナターシャ! 大好き!」
 ボクはほうばっていた牛角面包を急いで飲み込んで、ナターシャに抱き着いた。
本当にナターシャはボクのことをよくわかってるんだ! 大好き!
「私もパオリンのこと大好きよ。だから、残りのクロワッサンはスーツを脱いでシャワーを浴びてからね!」
「えーっ! ボクお腹ペコペコなのにー!」
 ひどいよ、ナターシャ! 牛角面…じゃなくて、クロワッサン二個くらいでボクのお腹が満たされるわけないじゃないか!
少なくとも、あと十個は食べないと落ち着かないよ!
「ダメダメ。さ、早くなさい。じゃないと、あなたが最近お気に入りの店のディナーの予約取り消しちゃうわよ」
「え? ヤダ! 嘘! 着替える! 着替えてくるから!」
 そう言うが早いか、ボクは慌てて着替えに走った。
やっぱりナターシャは、ボクのことよくわかってるなぁ…

342:名無しさん@ピンキー
13/05/26 00:06:52.37 3u345j7k
「どうしたもんかなぁ?」
「いやいやいや! お前の自意識過剰だって! 絶対!!」
 虎徹の今四半期初の犯人獲得を祝して乾杯した後、話の流れで食い下がられて、仕方ないと悩みを打ち明けたらこの仕打ちだ。
まったく、モウ!
「俺だって最初はそう思ったさ。だがな、出動の度に毎回のように熱い視線向けられるんだぜ? さすがに勘違いってこたぁねぇんじゃねぇかと思うんだよなぁ…」
「だってよ、あのドラゴンキッドだぞ? どう考えても、色気より食い気だろーが」
 まあ、俺もその点はそう思うんだが…しかし、毎回毎回、あんな熱視線で見つめられてると勘違いとは思えないんだよなぁ。
「だいたい、その熱い眼差しっつーのが、そもそもお前の勘違いなんじゃねーのか? 単に視界に入ってるだけってオチだろ」
 俺が自惚れて、軽々しく思いあがってるとでも言いたいのか?
さすがにそれは酷くねぇか? まったく、モウ!友達がいのないヤツだ。
「いや、絶対に違う。トレーニングルームとかで話をしてる時とかとは全然目付きが違うんだよ。本当に質量あるんじゃねぇかっていうくらいの視線を感じるんだ」
 そうだ。あんな視線が勘違いであるはずがない。
「けどよ、出動の時だけってのもなーんか変じゃねーかぁ?」
 言いながら、バーテンに合図を送って二杯目を頼みやがって。人が真剣に悩んでるっていうのに、本当に友達がいのないやつだな! お前は!
 ……………だが、言ってることは確かに疑問点ではある。
「それは…そうだが、でも、あの視線は絶対勘違いじゃねぇ」
「うーん? そこまで言うなら、まあ、見られてるの自体は勘違いじゃねぇとは思うんだけどよ。でも、まさか、あのドラゴンキッドがなぁ…信じらんねぇ」
「お前、楓ちゃんと年齢の近いキッドが恋愛なんて考えたくないだけじゃねぇのか?」
「だっ! 楓にゃ、まだ早いだろ! どう考えたって!」
「気持ちはわからんでもないが、女の方がそういうのに興味持つのは早いからな」
「だからってよぉ…」
 そこからは話がずれて、楓ちゃんがバーナビーのグッズは欲しがるけどワイルドタイガーのはいらないっていうとか、虎徹の愚痴を聞くはめになっちまった。
 くそっ! 虎徹はあてにならねぇ!
いったい俺は、誰にこの悩みを相談したらいいんだ!!

【勘違いが是正されないまま・終】

343:名無しさん@ピンキー
13/05/26 00:10:31.32 3u345j7k
中国ではクロワッサンのことを牛角面包って言うと知って思い付いた
一発小ネタでした!
調べたら新月面包とも言うらしいけど、新月じゃなくて三日月なんじゃ…
中国語の新月は日本語の三日月相当なのかね?
そして、勘違い不憫牛の悩みはいつ解決するんだろうな…

以上、お粗末さまでした!

344:名無しさん@ピンキー
13/05/26 01:44:25.18 28/Cfufy
乙です
龍絡みは可愛いな

345:名無しさん@ピンキー
13/05/28 02:16:12.14 x0WEDLLf
>>343
GJ!!
えろいパオリンも好きだがえろくないパオリンもやっぱ良いな
牛さんはちょっと不憫なほうが安心するのは何故だ…w
牛龍続きでうれしいよ!

346:名無しさん@ピンキー
13/05/28 03:19:32.97 bayik0sE
気のいい大男が強気女子に流されたり困らされたりするってのは
とてもすばらしいな

347:名無しさん@ピンキー
13/05/29 00:12:38.88 Cw3LD8pG
乙ありでした
次はエロパロスレらしくちゃんとエロあるの投下したい(希望)

348:名無しさん@ピンキー
13/06/01 01:50:52.64 7bkjAYAF
兎薔薇がほしいな

349:名無しさん@ピンキー
13/06/09 13:59:21.08 UN6Uoe/R
ごめん 兎薔薇は用意できなかった虎薔薇です
エロくしようとしたけど肝心のモノ入れられなかった
とりあえずにぎやかしにー!

【使用レス数】 5
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等】 異物挿入
【その他】 本番無し

350:虎薔薇 1/5
13/06/09 14:01:07.46 UN6Uoe/R
 ブルーローズのフリージングリキッドガンを手に持った虎徹が、楽屋にある
大きな姿見の前でああでなし、こうでなしとポーズをとっている。
「ちょっと!人の物で遊ばないでよ!」
 西部のガンマンよろしくクルクルと銃を取りまわそうとしたが、ごてごてと
装飾のついた大振りのデザインのため失敗して床に落としてしまったところで、
メイクを終えたカリーナがむすっとした顔で注意をした。
「えー。いいだろ、けちー。お前が暇してるだろうと思ってだなー」
「子どものお守りで暇をつぶすつもりはないわ」
「大人なんですけどー?」
「余計タチが悪い!」


 今日は随分と変わった取り合わせだが、以前に急ごしらえで行ったタイガー&
ローズのショーが意外に好評だったらしく、正式なショーとして行う事となった
ためその打ち合わせだ。
 とはいえ、今日の予定の大部分は舞台装置等といった裏方の打ち合わせが
メインで、せっかく忙しい時間を割いてやってきたわりに、二人は手持ち
無沙汰になっている。ポスターなどの写真撮影も、準備がまだかかるとの事。
段取りが悪いったらない。
 だから、アンダースーツ姿の虎徹がこうやってのんきに、カリーナの楽屋に
来て遊んでいるのだ。
「何かご大層な名前付いてるけど、水鉄砲だろ?ただの」
 ちょうど二丁で一対となっているのだし、一丁ずつ持って外に出て、遊ぶか?
などと虎徹が笑っている。
「確かに中身はただの水だけど、圧縮してるから、まともに当ったら痣どころ
じゃすまないのよ?」
「うっそ、マジか?」
 虎徹が青い顔で手元の銃を見る。
「安全装置がかけてあるから、大丈夫よ」
 その言葉にほっと息をついている。
「早く。返してよ!」
「こええな。そんなカリカリすんなって。別嬪さんが台無しだぞ?」
「なっ……!?」
 リキッドガンを返してもらおうと虎徹のそばにやってきたところで、虎徹が
カリーナの手首を掴み、ぐっと自分のそばに引き寄せ、その唇を重ねた。
「ちょっ、馬鹿!やめてよ!」
 わずかに虎徹の唇に青い口紅がうつってしまった事に、カリーナが慌てる。
せっかくメイクをしたばかりだというのに。―それもあるが、仕事場でこんな
事をして、周りにばれたらどうするつもりなのか。
「あんま騒ぐなって。な?」
「だって!」
「今は二人っきりだからいいだろ?」
「だって、すぐ外に―」
 鍵をかけたから、いきなり割り込まれる事はないって。そう言って笑うと、
カリーナの唇を再び味わう。
「ん……」
 ところ構わず―とまでは言わないが、虎徹の大胆さには閉口する。
 カリーナを困らせて面白がっている節が強いが、こんな事が他にばれて困る
のは虎徹も同じだろうに。
 それでも、男の顔を見せる虎徹の色香のとりこになってしまっているカリーナ
は、すぐに虎徹の手に翻弄されてしまう。
 絡められる舌、太ももを撫でさする手、情欲に燃える瞳―
 傲慢不遜な氷の女王も、荒々しい野生の虎にかかっては、組み敷かれるほか
ない。

351:虎薔薇 2/5
13/06/09 14:01:43.71 UN6Uoe/R
 差し入れの菓子などを横に押しやると、虎徹は簡素なテーブルの上へ磔でも
するようにカリーナをゆっくり押し倒す。
「あー、今日なんでこの格好で撮影なんだろうな」
 まだ時間がかかるという事で、ヒーロースーツを着込んでいるブルーローズと
違い虎徹はまだアンダースーツのままだ。ヒーロースーツに比べれば身軽では
あるが、衝撃吸収の役割もあって、体にフィットする作りになっている。脱ぎ着
するには少しばかり手間がかかるのだ。
 ―と、虎徹が手に持ったままだったフリージングリキッドガンを見つめ、
そしてにたりと笑った。
 くっ、と、その銃口をブルーローズのヒーロースーツの胸カップへぐりぐりと
押し付ける。
「……やっ!?」
「ちゃんと安全装置かけてあるんだろ?暴発はしないって」
 軽い鼻歌も混じらせながら、ヒーロースーツの上に銃口を滑らせ、胸元や
へその位置でぐりぐりと刺激を与える。
「ちょっ、何言って―っ、ん……」
 とがめようとしたが、カリーナの弱いところを心得ている虎徹が、銃口や舌で
刺激を加えるため、漏れる喘ぎ声をこらえる方にカリーナの神経が割かれる。
「っあ……だめ……駄目だよ、タイガー……!」
「お前ね、そういう言い方は、男を煽るだけだって、散々教えてきただろ?
……それとも何?誘ってんの?」
「違……っ……あっ―」
 頬を染め、身をくねらせながら必死に耐える様は、とても魅惑的だった。
こんな姿を目の前にして、おさまりなどつこうはずがない。
「あー。悪いなあ、ブルーローズ。すぐ感じる体にしちまって」
「感じて、ない……」
「えー?そう?」
 荒い息をつきながらもそんな強情な事を言うカリーナは可愛いものだが―
だったらそんな生意気な口がきけなくなるようにしてやろうという気持ちが
湧くのもけして不自然な事ではない。
「―!?」
 びくりとカリーナが体を震わせた。
 フリージングリキッドガンの先端が、カリーナの秘部を撫でている。
 特殊な素材を使っているが、水着に近いブルーローズのヒーロースーツは、
外からの圧迫をしっかりと内側へと伝えている。
 ゆっくりと窪みにそって銃口が往復する。
「ばか……そんな物で……」
「はいはい、黙るー。んー……ここ、か?」
「ひゃぁ、っ―!」
 カリーナの反応を見て、虎徹がにいと笑った。
「……ここ、だな」
 くりくりと、銃口が一点を刺激する。
 その気になれば叫び声をあげて助けを呼ぶ事も、手で打ち払う事も―それ
こそNEXTを使って対処する事だってできるだろうに、カリーナはきゅっと
口をつぐみ、刺激にただ耐えているだけだ。
 時折漏れる吐息が扇情的で―だから余計に、調子に乗ってしまう。
 きゅっと、一度強く押し込むようにそこを刺激してから、銃口を離した。
カリーナが大きく息をつく。やっと解放されたと安堵の表情を見せたが、
目の前の虎徹はブルーローズのリキッドガンの銃口に舌を這わせ、カリーナを
見下ろしている。
「もうちょっと遊ぼうぜ、なあ―」
 そう言って、再度フリージングリキッドガンでカリーナを刺激する。先程の
ように、ヒーロースーツの上から、その下にあるぷっくりとした豆をこね回し、
ずりゅずりゅとぬめり始めた割れ目を撫でさすり―
「やだ!それは―」
 その銃口がスーツの間に差し込まれた。

352:虎薔薇 3/5
13/06/09 14:02:20.95 UN6Uoe/R
 ふるふるとカリーナが怯えて首を横に振るが、虎徹の方は愉快そうに笑って
いるだけだ。ゆっくりと先端がスーツの下に差し込まれ、銃口が直にその割れ目
に触れた。
「こんなの―」
「俺のに比べりゃ可愛いもんだろ。こんなに細いんだぞ?」
 そういう問題ではない、そう言おうとしたところで、その先端がカリーナの
中へ差し入れられた。
「あ、っ―!」
 カリーナが身を折る。
 カリーナが知っている物に比べれば、確かにずっと細い。最初の侵入そのもの
は容易だった。カリーナが知っている物は、その体に覚えこまされたモノは、
もっと大きく、熱い。―こんな硬質な物ではない。でもどうしてこんな趣味の
悪い事をするのか。
 角度を変え、銃口部分で内壁を引っ掻くように刺激すると、怯える顔が快感に
染まり、体がびくりと震える。その様子に虎徹が肩を震わせて笑う。
「良かったじゃないか。これからも暇つぶしには事欠かなくてすみそうで」
「やだ、やだぁ……」
「そう言うなよ。他の男で暇つぶしされるよりは、一人遊びを覚えてもらった
方が、俺としては安心だけどな?」
 そう言ってカリーナを机から少し抱き起こすと、その背を支え、カリーナの
両手をリキッドガンの方へ導き逆手で握らせた。
「ほら、ちゃんと自分で持てって」
「何を―馬鹿な事、言わないで……」
「自分で、気持ちいいところ突いてみろよ。見ててやるから」
 その言葉にカリーナがためらう。刺激は与えられているものの、物足りないと
は感じていた。ごくりと唾を飲む。だが、目線を虎徹から下ろすと、自分の
両足の間に普段使っているフリージングリキッドガンがあるという、滑稽極まり
ない図がある。
 もっと動かせばさらに気持ちよくなれるかもしれない。でも、これを使って
そんな浅ましい事を行うなど―
「できない……」
 できるはずがない。
「恥ずかしがるなって。……ほら」
 虎徹がリキッドガンごとカリーナの手を掴み、カリーナの中へぐちぐちと
差し入れする。カリーナが甘い息を吐く。
「気持ちいいんだろ?もっと動かせよ」
 再度要求するが、カリーナは首を横に振るばかりだ。
「……まあ、いいか。欲しけりゃ俺のいないところでするもんな?」
「そんな事―」
「知らないとでも思ったか?」
 虎徹がカリーナを見て笑う。
「―っ!?」
「そりゃそうだよな。あんな気持ちいい事知っちまったらなあ?俺だって
四六時中そばにいてやれるわけじゃねえし。そばにいても、仕事だ何だって
いつでもできるわけじゃないし」
 その代わりかどうなのか、時間があるとこうやってカリーナと恋人同士の
時間を楽しむ事にしているらしいが。
「……」
 カリーナの方は、自分を慰めていたのが虎徹に知られていた事がショックな
ようで、真っ赤な顔で泣き出しそうだ。
「忘れられないぐらい、俺とするのがいいって事だろ?俺とできないと、思わず
手が伸びちまうほど。嬉しい話だねえ。教え込んだかいがあるってもんだ。」
「違……っ」
 否定するカリーナに唇を重ねる。随分と虎徹は興奮しているようで、息が
荒い。そのまま再び押し倒す。
 せっかくのメイクも何も、ぐちゃぐちゃだ。

353:虎薔薇 4/5
13/06/09 14:03:13.29 UN6Uoe/R
「―お前をそれだけ気持ちよくしてやれるのは、俺だけだからな?こんな
オモチャや、ましてや他の野郎なんかじゃないって事、よーく、覚えとけよ?」
 物足りないだろ?欲しいだろ?でも、我慢も覚えろ。その分次はすっげえ
気持ちよくしてやる。
 そう言いながら、激しくリキッドガンの出し入れが繰り返される。ぎゅうと
虎徹にカリーナが強く抱きついた。簡素な楽屋で、すぐ外の廊下は慌ただしく
行きかうスタッフの声や物音が間断ない。声が出せないのが辛そうだ。だが、
その耐える様が虎徹にとってはたまらない。なおも容赦ない動きになる。
「やっ、ムリ。無理よ、やめて―!ひゃあ!?」
「んー、これ以上は流石に無理か?」
「あ、う……」
 奥へ行き当ったのか、あるいは先端部分から銃身部分に差し掛かり太さが
増したためか、カリーナが苦痛の声を上げた。苦痛を与える事が目的ではない
ため、虎徹が銃を引き抜く。
「あんま無理してガバガバになっても俺が困るし、な?」
 そう言って、カリーナにキスをする。リキッドガンを机の上に置くと、指を
かわりに差し入れた。
「痛かったか?」
「い―痛かったけど、そういう問題じゃないでしょ!」
「どこが痛いんだよ。ん?」
 物を差し入れするだけの、直線的な動きとは違う快感が与えられた。
カリーナは一層甘い声を上げる。うやむやにされているとわかっていても、
与えられる快楽には勝てないようだ。
「ふゃあっ……!な、かぁ……もっと、奥……」
「どこだー?ここか?このへんか?」
 異物の抽挿では満足できていなかったようで、潤んだそこは、虎徹の指を
いつも以上に求めていた。指を増やしても、それでは足りぬと。
 わずかに指を折り、指の腹で内壁に触れるとカリーナがぶるりと身を
震わせた。
「全部……ぅ。もっと、一杯……、撫でてよ」
「―よし。だったら一番いいので撫でてやる」
 虎徹がカリーナから指を抜いた。あと少しで快楽の頂へたどり着けそう
だったのに。口には出せないが、カリーナが目で訴える。
「……タイガー……?」
「そんな顔見せられて我慢できるか。脱ぐ。ちょっと待ってろ」
 横着せずに最初からそうすればよかった。―趣向としては決して悪いもの
ではなかったが。
 だが。
「―だっ!畜生!」
 ヒーロースーツそのものの着脱については比較的初期の内に改善が図られた
が、アンダースーツは一時代前から制定されている統一規格を採用している。
規格内で最良の物になっているにしても、安全性最優先のため、着脱は犠牲に
なってしまっているようだ。焦ると余計に手間取って仕方がない。
「くっそ―ん?」
「ねえ、はやく……して……?」
 カリーナの手が伸ばされ、虎徹がアンダースーツを脱ぐ手助けをする。
「……しょうがねえ奴だなあ。どんだけ俺が欲しいんだよ」
「こ、言葉じゃ伝えきれないから、タイガーが自分で……確かめて?」
「じゃあ、そうさせてもらうか?お前も、どれだけ俺がお前を欲しがってるか
確かめてくれるか?」
 二人で笑うと、キスを交わす。どうにか虎徹の上半身があらわになり、さて
いよいよ―と二人の視線が絡んだ時だった。

354:虎薔薇 5/5
13/06/09 14:04:11.52 UN6Uoe/R
「ブルーローズさーん。準備できましたんでそろそろお願いしまーっす!」
 力任せなノックと元気の有り余った雑用係の声が響いた。
「何でだよ!?」
「馬鹿、しーっ!」
「アレ?ワイルドタイガーさんもそっちっスか?」
 どうしてそこに?という当然の疑問がその言葉に含まれていた。
「―打ち合わせだよ、打ち合わせ!」
「あ。流石プロは違いますね!んじゃま、お早目にお願いしますねー?」
 何かと忙しい雑用係は、それ以上疑問に思わず、むしろ呼びに行く手間が
省けたと喜んでいるようだった。
「……」
 テーブルの上では、半裸の二人が互いに目を見合わせていた。あんなにも
お互い昂ぶっていたというのに―
「……残念だったね?」
「ホントだよ」
 興がそがれた。
 どうしてくれよう、あのスタッフめ。そんな不満を隠そうともせず、ぶすっと
した顔で虎徹が答える。
「ちょっと。人前に出るんだからそんな顔しないでよね」
「どんな顔してるっていうんだよ。俺はいつも通りだ!」
 虎徹を諌めるように、カリーナがムッとした顔で虎徹を見る。
「だってよお!?」
 泣きたい。
 仕事場で、待ち時間の合間にこんな事をしようという事がそもそも間違って
いるという事実を棚に上げ、虎徹がカリーナに縋り付く。
「……あのね」
 カリーナが虎徹にぐっと顔を寄せた。最後にもう一回キスか!?と、虎徹は
鼻息を荒くしたが、そうではなく、耳元に顔を寄せただけだった。ハイハイ、
いかがなさいましたかお嬢様、などと少しばかりがっかりして耳を澄ませた。
「―今日ね?私、この仕事が終わったらもう予定ないんだけど?」
「―!」
 虎徹がばっとカリーナを見つめる。
「だから……ね?」
 ヒーローTVではけしてみる事のできない、頬を染め、恥じらう
ブルーローズがそこにいた。色気も何割か増しで。
「嘘つけ、あるだろ、予定」
「う、嘘じゃないわよ!ないのっ!だから―だから、その……」
 次の一言がなかなか言えないカリーナへ、虎徹が頬にキスをした。それから
にっと笑いながら答える。
「あるんだよ。―俺に抱かれる予定が。朝までみっちり、な?」


「いやー!さっすがプロっスよねー。仕事が早いのなんのって」
 雑用係はそう言って頷いた。
 この手の仕事はワイルドタイガーは乗り気でないうえ苦手にしているから
時間がかかるというもっぱらの前評判だったが、予定時間の半分で終了して
しまった。おかげでこうして日も沈みきらぬうちから美味いビールにあり
つける。万々歳だと、仕事仲間とジョッキを打ち鳴らした。
 ……長いだけでなく、激しい夜を早々に迎えた者達は他にもいたのだが
―あえて語る必要もないだろう。

355:名無しさん@ピンキー
13/06/09 14:07:01.13 UN6Uoe/R
世間様では 家族で微笑ましい日曜の昼下がりを迎えているだろうに…
まあ好きだからいいけどね!
以上です!


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