TIGER & BUNNYでエロパロ2at EROPARO
TIGER & BUNNYでエロパロ2 - 暇つぶし2ch236:兎龍 1/4
13/03/04 05:34:07.00 1Glpb9fn
「皆ボクの事を子ども扱いするけど、そんな事ないよね?」
 プルンと触れる胸をあらわにして、パオリンは裸身でベッドに寝転ぶバーナビーの腹部にまたがった
「どの意味においてでしょうか?」
 くすくす笑ってバーナビーがたずねる。
「ボク、いっぱい色んな事知ってるよ?カリーナより」
 そう言いながら、バーナビー自身に触れ、ゆっくりとそこをもてあそぶ。慣れた手つきと妖艶に笑うその様は、
快活に笑う昼の様子からは想像できないだろう。こうやって直接目にするバーナビー以外は。
「彼女を引き合いに出すのは可哀想かと思いますが」
 大絶賛で片思い中のウブな氷の女王様。のらりくらりとかわす虎を、果たして使役できる日は来るのだろうか。
……単純明快なように見えてあれで結構小狡い老虎に、懐柔どころか喰われてしまいそうな気もするが―まあそれはいい。
「色々覚えたのはバーナビーのおかげだけど。……カリーナに教えちゃ嫌だよ?」
「嫌だな。僕はそんなに不実な男に見えているんですか?」
「そうじゃないけど。だって嫌なんだもん」
 ぷう、と頬を膨らませれば、やはり年相応に映る。
 それを笑うとパオリンはますます頬を膨らませ、バーナビーから背を向けてしまった。怒って拗ねたのもあるのだろうが、パオリンは
ゆっくりともたげはじめたバーナビー自身を口に含みたかったらしい。この行為を覚えた頃は、ともかく全部飲み込めばいいのだろうと
加減もわからずそれに挑むという無茶をし、むせる事も多かった。しかし今はそれもない。男のどこをどう、どのタイミングで責めればいいのかよく心得ている。
 すました顔のバーナビーであっても、自分の舌と手でいくらでも翻弄できるのだと思うと小気味良くすらある。たっぷりの唾液でもってそれを舐る。
 尿道に舌先を突っ込むようにちろちろと刺激すれば、時折ぴくりと反応する。そしてどんどんと太さと固さをもって天を突き始めるのだ。
 ちゅう、と吸い付いてから一度口を離し向き直ると、バーナビーの白磁の肌が、暗い寝室においても上気している事がよくわかる。だがそれはパオリンも同じだった。

237:兎龍 2/4
13/03/04 05:35:29.05 1Glpb9fn
「だってさ、おしゃれな仕事とか色っぽい仕事する時っていつもバーナビーとブルーローズでセットになるんだもん」
 たっぷりと愛撫をした後の口で、バーナビーに口づける。
 若干潔癖の毛のあるバーナビーだが、だからこそこの汚らしく常軌を逸した行為に興奮を覚えるらしく、普段のキスよりもいつも濃厚なものになる。
 キスが終わるとバーナビーはパオリンの頭を優しく撫でた。
「貴女がそんなにいじらしいヤキモチを焼いてくれるのなら、もっとそういう仕事を増やしてもらうよう、頼んでみましょうか?」
「バーナビー。嫌いになっちゃうよっ!?」
「なれますか?」
 そう言いながら、パオリンの体を誘導する。手を触れずとも、どろどろに蕩けきってしまっているパオリン自身が答えだった。
 好きで好きでたまらない。嫌いになんてなれるわけがない。それがわかっていてそういう事を言うのだ。
「……だからキライなんだっ!」
 だからパオリンもそういう返し方しかできない。
 やれやれ。
 バーナビーはため息をついたが、嬉しくてたまらないようだった。

238:兎龍 3/4
13/03/04 05:36:19.02 1Glpb9fn
 ぐちゅりと、下からパオリンを突き上げる。
「ふ、ぁああ!」
 もうしっかり、バーナビーの形を覚えきってしまっているそこが、ずぶずぶとやや乱暴に割って入ってきているはずのバーナビーを歓待する。
「あっ。バーナビー、もっと……あっ―もっと、ぉ」
「貴女にねだられると、どうも僕は弱い」
 下から何度か突き上げるとそのたびにパオリンは甘い声を上げる。
「甘やかすのはあまり良い事ではないのですが―」
 そう言いながら位置を入れ替える。パオリンはやや苦しそうな声を上げた。だが、普段優等生然としているバーナビーが、自分の前でだけ獣のように荒々しくなるのにたまらない快感を覚えている。
「もっと、もっとして。強くしていいよっ!」
「……言われなくとも―」
 ねだればねだるほど、求めれば求めるほどに互いに快楽を与え、貪り続ける。
「あ、やぁ、あ、もっと、奥まで、おくっ、ちょうだぁい!欲しい、の。ボクに、全部。バーナビ、あ、ふぁ―ああっ!!」
 女性の体つきになっているとはいえ、まだ細く小さなその体をバーナビーはがくがくと揺さぶり、裂くのではないかという勢いで打ち付け―そして放つ。
 びくり、びくりとわずかに震えるバーナビーに、縋り付くようにしてパオリンはぎゅうと抱きついた。

239:兎龍 4/4
13/03/04 05:37:21.57 1Glpb9fn
「―ねえ、もう一回、いいよね?」
 ちゅうとバーナビーの先端に残っているのものを搾り取るようにして吸い付くパオリンが口を離すと、そう言って笑った。
綺麗に舐めとって終わりにするわけではなく、その手はぐにぐにと扱くために動いている。
「……一回?」
 息を整えながら、バーナビーが笑う。
 ひょいとパオリンを抱き上げると、四つんばいにさせ、じらすように先端をパオリンにあてがい、こすりつけている。
「貴女がそれだけで満足できるのなら、それでもいいですけどね?」
「……やっぱりボク、バーナビーの事キライだ」
「それは困りました。僕はこんなに貴女の事が好きなのに」
 そう言いながら、中へと押し込んでくる。
「……いっぱいしてくれるなら、好きになってあげる」
 そう言うパオリンは、背を向けているからバーナビーから表情は見えない。
「だったら、大いに張り切らせていただきましょうか。貴女にたっぷり好きになって欲しいですから。夜は長いですけど、持ってくださいね?」
 表情は見えない―が、真っ赤な耳にバーナビーは甘く言葉を囁き、その耳朶にキスをした。

240:名無しさん@ピンキー
13/03/04 05:40:06.56 1Glpb9fn
以上です!
一行あたりの文字数考えてなかったので見づらい事になってるのと、
レス分けすぎた事に若干以上の後悔はある……
次の機会があれば改善するから、笑って見逃してくれるとすごく嬉しい
では!

241:名無しさん@ピンキー
13/03/04 06:05:34.08 QOJhiiaZ
>>240
うぉぉぉっ!朝っぱらからほぼリアルタイムですんげぇいいものみちゃったよ?
何これ?何これ!?
ご褒美なの?これから一週間しっかりやれよってご褒美前前渡しなの?
素晴らしき肉食×肉食な兎龍じゃないですか!
ぶっちゃけ自分229なんだけど
私が妄想してた程度のモノで肉食×肉食を称してすみませんでしたっ!orz
と240に膝をついて謝りたい…
ストレートに肉食で可愛く嫉妬する龍とか…なんて素晴らしいんだ!!
ツンとおすましなのにたしかな肉食感(?)のある兎もすげぇイイね!
ぶっちゃけ自分の妄想より萌えたよ!!

240の妄想を刺激してくれた>>234にもありがとう!
いやあ、本当にいいもん読ませてもらったわあ

242:名無しさん@ピンキー
13/03/04 16:12:18.94 Wh0oG0gh
>>240
乙!!GJ!かわいかった
いいもの読ませてもらった

243:240
13/03/05 22:25:27.91 vd33NzO2
挑戦の意味合いが大きかったけど
喜んでもらえて何よりだ! もっと色んなエロ話読みたい!

244:名無しさん@ピンキー
13/03/06 01:58:09.70 NtOGBRo0
>>240
いいねぇ、肉食エロかわパオリン!
GJ!!

245:名無しさん@ピンキー
13/03/06 03:48:18.60 U1QfoMJg
>240
パオリン大好きなのでほんとGJ!

246:名無しさん@ピンキー
13/03/13 19:40:33.10 ezMX3Ca7
バーナビー「おじさんのシャツ…」スーハースーハー

247:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:29:34.48 /1XXkRqh
 虎薔薇で6レスほどいただきます 行数ギリっぽいのでもしかしたら
増えるかも 特殊嗜好は自身の常識度があやふやなのでお前これは
特殊嗜好だ!な所があったらすみません あと連投規制かかったらごめんなさい

【使用レス数】 6の見込み
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等】 若干の言葉責め
【その他】 恋人同士

248:虎薔薇 1/6
13/03/17 03:30:53.05 /1XXkRqh
「いやほら、今日ってホワイトデーだろ?」
「……サイッテー」
 顔にかけられたモノを拭い取りながら、カリーナがムッとした顔で虎徹を睨む。
「ホワイトデーってそんな日じゃないし」
「まあ、そうだけど」
 だって好きなんだもん、顔射。
 カリーナが怒っているからしおらしくはしているものの、やらかした事そのものに対しては悪いと思っていないらしい。
「タイガーの方は出すだけだからいいかもしれないけど、こっちは後が大変なんだからね!?どうせわかんないんだろうけど!」
「あー、悪い、悪かったって」
「ほんっともう、サイアク!」
 拭い取った後のティッシュをベッドサイドに置くと、カリーナは虎徹に向き直った。文句の一つや二つ―どころではないほど虎徹に言うつもりだったのだが。
「な、もっかい咥えて」
 虎徹は白い歯を見せてにっこり笑ってる。
「……聞いてた?」
 まさかその笑顔で誤魔化されるとでも?
「聞いてた、聞いてましたって!だからだよ!……今度は顔じゃなくってしゃぶってもらった後ちゃんと内壁に―いってぇ!?」
 カリーナが、ぽこんと虎徹の引き締まった肩口を叩いた。
「だから!何その、信じられない、って顔!信じられない、はこっちだからね!?」
 えー?と、虎徹が唇をとがらせているが、カリーナの方も負けじと頬を膨らませてる。虎徹は顎に手をやり、髭を撫でた後―カリーナに顔を寄せた。
「いやか?……そんなわけねえよな?」
「そ、れは……」
 じっと琥珀のようにも映る色の瞳で見つめられ、その甘い声で囁かれると弱い事を虎徹はよくわかっている。多少の無理を言っても、こうやって誤魔化したりすることはよくある。
 だが何より―カリーナ自身嫌でない事を知っているからこそ言えるのだ。にたりと笑う。
「生で挿れるの、好きだもんなー?お前」
「違っ……」
 真っ赤な顔で否定する。まあ、今の状況で生大好き、などとカリーナが言うはずもないだろうが。
「俺は好き。お前がぎゅうぎゅう俺を締め付けてくんのがわかって。好き好きーつって体全部で俺に言ってくるから好き。あと、すっげーエロい顔するから。もうたまんねえ」
「し、しないもん!」
「してるって。もうすっげえぞ?顔見てるだけで抜けそうなぐらい」
 スゲーいいよな。体の相性も。カリーナの透き通るような肢体をいやらしい目つきで眺めながら虎徹が笑うが、カリーナは紅潮し、身を固くしてぶんぶん頭を振る。
「ち、ちがう!違う違う!違うもん!」
「ホントだって。あ、何ならケータイで取っとく?最中のお前、すっげー可愛いしエロいし素直だしでパーフェクト!」
 サイドテーブルに身を乗り出しケータイを取ろうとしているので、カリーナが慌てて虎徹を取り押さえる。虎徹が育成中のカリーナの胸が背中に触れて、お、ラッキーなどとにやついている事など気づいてもいない。

249:虎薔薇 1/6
13/03/17 03:31:53.69 /1XXkRqh
 ―ケータイを取る事を諦めてもらえたことにまずは安心する。だが。
「何のパーフェクトよ!」
「エロの」
 にたりと笑っている。
「―っ、最低!最悪!もうしない!絶対しない!」
「え。ちょ。なんで?俺すっげえ褒めてたじゃん。いつにもまして!」
 ぽかぽかと殴ってくるカリーナの両手を取ると、虎徹はそのままばさりとベッドの上にカリーナを縫い止めた。それでもカリーナは物怖じすることない。
「褒めてない!それ違うから!嬉しくないから!」
 カリーナの両手を束ねて掴むと、空いた手でカリーナの体を撫でまわす。なめらかな肌。頭を撫でたり、手を繋いだりするだけでは満足できなくなったのはいつからだったろうかとそんな事に想いを馳せる。
「うっそー?嬉しいだろ?」
「嬉しく―ひぅ!?」
 体の感触を楽しんでいた手を、するりと下へ動かし、一見すると無遠慮にカリーナの中に指を押し込む。
「こっちは泣いて喜んでおいでですが?」
 ぐにぐにと、勝手知ったるものでカリーナのポイントを刺激する。少し指を曲げ、中から圧力をかけるたびに、カリーナが抗えない快感に身をよじる。
「お?カリーナさんご本人もお喜びで?」
「あっ……ばか……ぁ!」
 カリーナの中から引き抜いた虎徹の指はてらてらと光っていた。薄く笑うとその指先を口に含む。
「舐めるー?お前も。……ほれ、間接ちゅー」
 プルプルした唇に無骨な指を割り入れ、浅く開かれた歯列のさらに奥へと差し込む。もごもごと不満気な声を上げていたが、次第にうっとりした顔でその指に舌を這わせる。美味いかーなどと虎徹がからかった後その指を引き抜く。
「なあ。お前フェラだけでこんな感じてんの?期待してた?俺にこれからどんな事されるかって」
「……タイガーって本当にエロオヤジ!」
「だって俺エロいもーん、オヤジだもーん」
 そう言ってカリーナの胸に吸い付く。舌全体でカリーナの乳首を刺激すると、カリーナが涙ぐんでいた。気にするほどではないと思うが、セクシー路線でいくには確かに物足りないその胸はカリーナのコンプレックスとなっている。
「い、やあ……」
 だからこそ、そこをいじめ抜くのが楽しくて仕方ない。小さくても感度は抜群だ。唾液で濡れた乳首にふうと息を吹きかけるとカリーナの体が大きくはねた。
「あー、でもカリーナはホント、可哀想だなあ。まだこんな若いのに、こんな悪いオジサンに調教されてんだもんな?」
「調教って……」
「まあ、お前がそう思ってないならそれでもいいんだけどな?」
「え、ちょっと待って。今までアンタが、これは普通にみんなやってる事だって言ってたアレとかソレとかについては―」
 なんとなく友達とそういう話題になった時、会話がかみ合わなかったことがある。ある時など、カリーナは大人ねえ、などと敬うように、あるいは呆れたように接されたことがあった。
 まさか、いや、そんな―!
「あー、はいはい、カリーナ君。質疑応答は後にしてくれたまえ」
「ちょっと、タイガー!?」

250:虎薔薇 3/6
13/03/17 03:32:39.10 /1XXkRqh
「せっかくなんだから、色々楽しもうぜ?な?」
「な、じゃない……あっ―ん……」
 虎徹の先端がカリーナの入り口を擦っている。カリーナは待ち遠しそうに期待に満ちた目で見ているが、虎徹はにたにた笑ったまま、中に入れようとしない。
「あー、ぬるぬるで滑って上手く入んねー」
「馬鹿やってないで!」
「―やってないで?」
 虎徹がベッドの上のカリーナを見下ろす。そのカリーナは、赤くなった顔を見られないようにそらした。しかし我慢しきれないらしい。虎徹に快楽をしっかり教え込まれてしまっているからだ。
 これが調教されている、という事なの?カリーナは困惑する。……そうかもしれない。いや、そうなのだろう。欲しくて欲しくてたまらない。はしたないけど、それが本当の事だ。
 少し間を置くと恥じらいながら口を開いた。虎徹の思惑通りとわかっていても。
「は……はやく、い、挿れて、よ……」
「―お望みのままに」
 調教されてしまっているのはどちらなのか。コイツのこういう反応が見たいから、そういう風に動くようにコイツに仕込まれてるなと虎徹は内心で笑った。
 これもカリーナの思惑通りならカリーナの悪女ぶりが怖いし、これを素でやっているというのなら―どちらにしろ怖い。思惑通りでも何でもいい。
「最初の一発は景気づけって事で。オジサンオジサンなんて言ってるけど、俺、今が男盛りだからな。テクと回数のバランスが取れてて一番ノリにのってるお買い得物件だぞ?」
 ゆっくりと挿れていく。ただし最後はぐいと押し込むように。
 ふあ。
 カリーナが甘い声を上げる。ブルーローズは怖い怖い女王様だが、カリーナ本人は、あたりこそキツイが、本質はマゾのようだ。愛あればこそではあるが、こうやって荒い扱いをされるのがお好みらしい。
 身体的だけではなく、口でも。
「良かったなー?お前すっげえエロいから。俺が相手でないと、きっと持て余してたぞー?」
「私、そんな事ない……」
 真っ赤な顔で否定しているが、そんな風に責めるほど、カリーナの内壁が締め付けてくる。
「嘘つけ」
「ひゃあん!」
「いきなりこんなガンガン突き入れられてヨガってる奴をエロいと言わず何て言うんだよ」
 カリーナの腹を突き破らん勢いでずんずんと突き入れる。
「あっ、あ、ひぅ―」
「んー?強すぎるか?」
「……あ……もっ、と―!」
「ほれ、エロい。」
「違―あぁん!」
 違わねーだろと虎徹が笑うが、カリーナはふるふると首を振る。
「あー、そっか、あれだ、淫乱だ」
「……っ!」
「淫乱娘か。男が欲しくてたまらない、ド淫乱。それとも変態か?どこに突っ込まれても感じちまうもんなあ?」
 少しばかり遊び過ぎた気もするが、何も知らないカリーナは虎徹の求めにいつも応えた。真面目すぎるところもあるから、それはもう熱心に。
 ……それはもう。
 ―ホント俺悪い大人だわ。何教えてんの、俺。

251:虎薔薇 4/6
13/03/17 03:33:18.78 /1XXkRqh
「っ、あ―!」
 ぎゅう、と収縮する。
「あー?もうイっちまったか?こらえ性ねえなあ。……まあ、こっちは締め付けが良くっていいけど。お前、締めすぎるんだよなあ」
 そう言いながらも、再度腰を動かし始めた。びくりとカリーナが反応する。
「あ、や。らめ……まだ、うごかないで……」
「嘘つけ。お前これも好きだろ?」
「や、やあぁ!だめ、まだヒクヒクしてるから、動かないで!そんな事されたら、またイっちゃ―!」
 背が大きくのけぞる。
 控えめな胸がわずかに天井へ近づく。
「お?……おっもしろいなあ、お前」
「ひっ!あ、う。たいがぁ、やあ、やだぁ―」
 涙ぐんでいる。でも。
「―駄目だ。俺がイクまで我慢しろ」
 優しくその頬にキスをする。ごめんな、と耳に囁いて。
「あっ、ん、んんっ!」
 虎徹の下のカリーナは、絶頂の波が間断なく押し寄せているらしい。時折ひくりと体を震わせつつも虎徹の首に手を回し、縋り付いてくる。
 キスをねだってくれば、そのふっくらとした唇へかぶりつくように応え、そして緩急をつけながら腰を動かし続ける。
「あー畜生。もう出そうなんだけど、出したくねえな」
「イって……出してぇ」
 おかしくなってしまうとカリーナが訴える。
「そんなに懇願されちゃうとなあ」
「馬鹿!違うから!」
「違う?ホントに?」
「……」
「ほら、言えよ」
 にたりと虎徹が笑う。
「だ、出して……く、ください……」
「んー?」
「ひゃっ!?」
「聞こえねえなあ」
 にたにたと笑っている。
「ほれ。言わねえとイかさねーぞ」

252:虎薔薇 5/6
13/03/17 03:35:03.35 /1XXkRqh
 今まで自分の快楽を優先して動いていたというのに、ここにきてぐにぐにと絶妙な加減で腰を動かし始めた。まったく動かないわけではない。快楽の山の頂が見えそうになると、ふっとその力を抜かれてしまい、カリーナはその昂ぶりのやり場を失ってしまう。
そうすると、にたりと虎徹が笑いまたカリーナの弱いところを重点的に責めるため腰を動かすのだ。
「どうした、おい。お前は何回もイってるからいいだろうけど、俺まだお前の口でしかイってないんだけど?この状態すごくきついんだけどなー?」
「何馬鹿な事……ふぁ……あっ、ん―」
「ほら、言えよ。いつもみたいに、素直に言えって」
「素直にって、タイガーが言わせてるだけじゃない―っ、ふっ!」
「ほらほら、どうした?」
 腰の動きを止めると、カリーナは切なげな顔をして、自ら腰を動かし始めた。ああ、本当にコイツいやらしい女になっちまいやがって。
「……サイテー……ほんっと、サイテー」
「聞こえませーん」
 あくまで白を切るとカリーナはぐぎぎと悔しそうな顔をした。それでも、体の疼きは止められない。何度絶頂を迎えても、もっともっとと求めてしまう。何より虎徹が欲しくてたまらない。
「……タイガー、好き」
「ん。それから?」
 少し額に汗をにじませ、虎徹が次の言葉を待つ。
 望むとおりに動くカリーナに対し、口元は自然とゆるんでいる。
「好き。好き。タイガーの事、好き。全部好き。タイガーの全部が欲しいの」
「もっとだ」
 ぐっと強くカリーナに押し込む。
「だ……出して。ナカに。全部。出っ、だして……ふぁ。―出してください。お願い、タイガー!お願いっ!」
「そうまで言われちゃ仕方ねえなあ。本当にお前は、困った奴だ」
 ぐっとカリーナの腰を掴むと、再度腰をカリーナに打ち付ける。今度はより深く。
「あ!やだ、激し……っ!」
「お前奥でも感じるだろ?」
 そう虎徹が教え込んだのだ。
 もともとの素養というものもあるのだろうが。
「そういう問題じゃ……あっ、あっ!」
「あー、もう、駄目だ。どんどんお前にハマってく。絶対誰にも渡さねえからな。……俺だけのもんだ」
 腰の動きがより早くなる。
 しかし、今度は身勝手なものではなく、互いに快楽を求めるためのものだ。
「やあ、おく、気持ひいいっ、らめ。もっと、ふぁ……たいが、もっと一杯突いて。たいがー、好き。もっとたいがーで一杯にして。たいがー、たいがぁ、たいがー!」
「ばーか。俺の方が、好きに決まって―」
「ふあああぁぁあ!」
 ぞくりと虎徹の腰の裏に刺激の波が這う。と、同時にカリーナが締め付けてくる。

253:虎薔薇 6/6
13/03/17 03:35:40.44 /1XXkRqh
 息を整えながら、落ちてきた髪をかき上げる。その後に乱れたカリーナの髪も、手櫛で直してやる。涙の痕が残るその顔がとても愛おしい。
「……あー、ほら、知らねーぞー?ぜーんぶ出しちゃったぞー?」
 出した後も抜き取らずに、カリーナの中に挿れたままぐりぐりと押し付ける。
「いっちばん奥だぞー?中年男の濃いのがドクドクお前んナカに注ぎ混まれてるぞー?」
 どうするー?などと虎徹がにまにまと笑っている。
「タイガーの、なら……いい」
「そ、っかー。俺のだったらいいかー?」
「うん、いい……」
 ぼんやりとした顔のまま、カリーナが答える。
 惚れられているのはわかっているが、こういう関係になってもカリーナは相変わらずだった。こんなふうに素直に答えてもらえるのがベッドの上ぐらいのものという事に虎徹は不満を持っている。だからよけいに張り切りすぎてしまうのだが。
「だったらもっとお前の中に出してやるよ。……溢れかえるぐらいにな?」
「……うん。ちょうだい。何回でもいいよ……?」
 キスして?カリーナが虎徹に手を伸ばしてくる。
「―っ」
 そんな顔でそんな事を言われたら!
 男ならもう枯れるまで腰振り続けるしかないだろう!?

「……お前、サイコーだわ」
「……タイガーはサイテーだけどね?」
 朝日とはとても言えないさんさんとした光が窓の向こうから降り注いできている。早めの昼食といってもおかしくない朝食をとりながら交わす会話はいつも似たようなものだった。そして。
「サイテーついでに、もう一回どう?」
「ばっかじゃない!?きっ、昨日あれだけしておいて!」
 このやりとりも。
 真っ赤になって、ふざけるな、人の事も考えなさいと怒るカリーナに平謝りせねばならないのもいつもの事で―
「ごはん食べてからなら……いいケド」
「!」
 カリーナは真っ赤な顔でサラダをつついている。
 コイツホントにいやらしい女になっちまったなあと虎徹は驚いている。こんなにしてしまったのは自分だが、と。これは色々責任を取らねばならないだろう。だが、差し当たっては。
「ちょっと、まだ食事中!それに、こんなところで―」
 食卓の向かいから身を乗り出し、虎徹がカリーナにキスをした。マヨネーズ味のキスだ。
「もー無理。こんなところって言っても俺の家じゃねえか。どこででもできるようにしといた方がいいだろ?いつお前がムラムラきても対応できる―いてっ!?」
「時と場所も考えてよ!大体いつだってムラムラきてるのはタイガーでしょ!?―って、だから!その、信じられないって顔やめてよ!」
「いや、今この顔は正しいだろ。お前時々他の奴がいつ場所でもものほしそうな顔してるだろ」
「ふざけないで―っ!?」
 カリーナの反論は虎徹の唇で封殺された。―そして遅めの食事は結局夕食になってしまうこととなる。

254:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:38:34.58 /1XXkRqh
番号振り間違えてるー!?
あ あと 冒頭にありますがホワイトデーに投下するつもりでした
色々しくじってるなぁ…

255:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:43:29.51 TBC4RtR9
カリーナたんホントにいやらしい娘になっちまって……

言葉責め大好物ですgjですありがとうございました!

256:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:50:45.85 y/4LjdHr
>>254GJ!GJ!
青薔薇たんエロ可愛いよ青薔薇たん
やっぱ寝る前にはスレ確認してみるもんだな
リアルタイムで読めちゃったぜ!ヒャッハー!
薔薇がエロ可愛いから虎がエロいダメなおじさんになるのか
虎がダメエロおやじだから薔薇がエロ可愛くなるのか…
正に破れ鍋にとじ蓋ってヤツだな!

257:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:52:57.47 y/4LjdHr
土曜深夜(日曜未明か?)とは言えこんな時刻に
二人もリアルタイムで読んでたという事実に驚きを禁じ得ない

258:名無しさん@ピンキー
13/03/17 10:39:32.59 CDljHdQf
>>254

元から淫乱気質の青薔薇さんを独占調教なんて超好み展開ごちそうさまです!
ねちっこい言葉責めGJ!

259:254
13/03/17 20:12:30.03 /1XXkRqh
おお! ありがとうございます!
エロパロ板は夜遅くに動くんだなあ
―っていうか皆いるんじゃん!
作品投下とかエロ語りとかもっとしておくれよ!

260:名無しさん@ピンキー
13/03/19 01:27:49.52 j9aL33lq
くっそ、おっさんうらやましいなぁおい!
GJ!!!

261:名無しさん@ピンキー
13/03/20 22:55:00.27 +pz7gBhT
エロ語りというかおっぱい語りだけど成長した龍の胸は
アニエス>>龍>薔薇だったらいいなあと思ってる
盛られてる分もともとバストサイズにコンプレックスありそうなところに
パオリンに追い抜かされたカリーナの内心を想像して萌えー
個人的にカリーナはBくらいかなと思ってるんだけど
虎によって成長したとしてもC止まりであって欲しい
成長したパオリンは動くのに邪魔!って思っちゃうサイズが萌えるのでCからDで
アニエスは最低でもEは譲れんな!ムッハー( ゚∀゚)=3
Gくらいあってもいいと思う
巻き子と友恵はC前後希望
ナターシャとエミリー(兎母の方)はDくらいかな
エロパロにはならんがアポロンのおばちゃんはFくらいあってもいいんじゃないかと
お堅そうなヘリオスCEOはAだといいよ!
ヘリオスと言えば炎の秘書っぽいボンキュッバーンな黒人女性は
アニエスより胸大きそうなんでGでお願いしたい

262:名無しさん@ピンキー
13/03/21 00:28:19.67 wS9yxFLt
あー 確かにパオリンの胸はカリーナより大きくなりそう
っていうかカリーナは若干残念な感じが可愛らしくていい
こんなの大きくなってもじゃまだよ カリーナが羨ましいなぁ
って何の悪気もなく言ってザクザクカリーナにダメージを与えればいい

263:名無しさん@ピンキー
13/03/21 01:55:23.97 wS9yxFLt
上で書いてて自分で盛り上がったので、ちょっと書いてみた。
百合はOKだよね? ダメな人はNGなり読み飛ばすなりお願いします。

【使用レス数】 3
【カップリング】 龍×薔薇
【特殊嗜好等】 百合
【その他】 あんまエロくならなかった 途中で終わる

264:龍×薔薇 1/3
13/03/21 01:58:18.84 wS9yxFLt
「羨ましいのはこっちの方だよ。こんなの邪魔なだけだもん。……男の人がじろじろ見るから恥ずかしいし」
 このところ心身ともに成長著しいパオリンは、口をとがらせてそう言った。
 カリーナは、隣のシャワーブースで顔を引きつらせながらそれを聞いている。
前から気になっていた。特にここしばらく。目視でも判断できるほどだったが、
本日意を決しバストサイズを聞いたところ、明確な数値として、カリーナを打ちのめしている。
「へ、へえー。そーなんだー」
 負けた。
 胸のサイズで、負けている。惨敗だ。希望的観測による数値よりずっとパオリンの胸は成長していた。
いや、パオリンの胸、などと言っては失礼だ。お胸様―そう、お胸様。そう呼ぶべきだ。
 ちょっと今、一人にされたら泣いてしまうかもしれない。ざあざあとシャワーの水音が響く中、カリーナは壁に手をついていた。
 そこにひょこりと隣のブースから身を乗り出すようにしたパオリンが、お日様のような笑顔でカリーナのブースを覗き込んだ。
「ボクはカリーナの方が羨ましい。取りかえっこしたいぐらい!」
 ……なんと邪気のない笑顔か。
 悪意満点の虐げるような言い方であった方が、よっぽどカリーナは救われただろうに。
「形、すっごく綺麗だもん。肌もすべすべしてて、触り心地良さそうだし」
「……ま、まあ、その辺は気を付けてるし」
 会社命令ではあるものの、やれエステだ何だとお金と手間がかけられている。ただでさえブルーローズの衣装は肌の露出が多いし。
 若さだけではない、輝くような、弾けるような肌には自信があった。
「触ってみてもいい?」
「え?」
 パオリンの問いかけに対し、カリーナは目をぱちくりとさせた。
「ちょっとだけ!ちょっとだけだよ!?」
 胸を?
 カリーナは自分の胸を見る。肌が綺麗だからといって、実際に他人の胸を触ったりするものだろうか。
 戸惑いが生まれる。
 パオリンが、ね?いいでしょ?と、屈託のない笑顔で―いつの間にかカリーナのシャワーブースに入り込んでいた。
 ……展開に頭はついてこないが、同じ女同士だ。ましてパオリンは年下。
 仕事ではライバルだが、プライベートでは可愛い妹のような存在。そんなパオリンからの、他愛もないお願いだ。聞いても別にかまわないだろう。別に減るものじゃないし。カリーナはぎこちなくではあるがそれに承諾した。
「……あー、じゃあ、どうぞ」
 やったあ、パオリンが両手を上げて狭いシャワーブースでキャッキャと飛び跳ねて喜んでいる。
そして、結構大胆に胸へ手をやった。パオリンの小さな手のひらでも包み隠せてしまえそうな自分の胸が情けない。でもパオリンは手のひら全体で、あるいは指の腹で、カリーナの胸とその肌を確かめているようだ。
 あまりに丹念に触れてくるので、いい加減カリーナが止めようとしたその時、パッとパオリンが両手を離した。そしてカリーナにきいてくる。
「ねえ。カリーナも触ってみる?」
「え……?」

265:龍×薔薇 2/3
13/03/21 01:59:26.56 wS9yxFLt
 お返しに、という事だろうか。
 別に―と言いかけたが、他人の胸に触る機会だなんて、一生のうちにそうある事ではない。ちょっと好奇心が勝った。
「えーっと、じゃあ、その……お邪魔します……?」
 なんと言ったものかと考えながら、カリーナはパオリンの胸に手を伸ばした。
パオリンはカンフーマスターと呼ばれるに足る、引き締まったすっとした体つきをしている。だが、やはりそこは女の子、要所要所は女性の柔らかさを持っている。
 胸は、こうして触れればはっきりとわかる。自分より明らかに大きい。それに柔らかい。―と。
「あはは!くすぐったいよぉ!そんな触り方じゃダメだって!」
 パオリンが笑いだしたので、慌てて手を引いた。
「そ、そうなの?ご、ゴメン!」
 くすりとパオリンが笑ってカリーナを見上げた。
 その笑みが―なぜだか怖くなり、カリーナが身を引こうとする。しかしここはシャワーブースの中。すぐにひたりと背中に壁があたる。
 わずかにおびえるカリーナを見るパオリンは、どうしてだかカリーナよりずっと年上のように映った。
「もっと、こう、ね?優しく……」
「ひゃっ!?」
 先ほどとは違う手つきでパオリンがカリーナの胸に触れる。
「ちょ―ちょっと!パオリン!?」
「揉んでもらうと大きくなるって、ホントかな?」
 そんな事を言いながら、パオリンはカリーナの胸をぐにぐにと荒く、かと思えば、羽が触れるように繊細に揉んだ。
「そんなの迷信よ!だからちょっと、やめてってば!」
 どんと突き飛ばしてしまえばいいのだが、自分より年も体つきも小さいパオリンに対しそんな事もできないらしく、
カリーナは身をよじるようにして逃れようとする。パオリンはそれでも後ろから、自分の胸を押し付けつつカリーナの胸に触れ続ける。
「迷信?なんで断言できるの?―タイガーにしてもらったの?」
 その言葉にカリーナが面白いほどびくりと反応した。
「た、たたたタイガーがどうしてそんな事を!?」
 真っ赤な顔でぐるりとパオリンの方へ向き直った。
「じゃあ誰?バーナビーさん?折紙さん?……スカイハイさんとかロックバイソンさんじゃないよね?ボクが全然知らない、学校の男の子とか?」
「ち、違うわよ!じ、自分でしたの!」
 その言葉にパオリンは大きな丸い瞳を見開き―そして目を細めた。
「……へえ。カリーナもするんだ。……そりゃあ、するよね?」
 そう言って笑っている。
 カリーナは真っ赤になっている。だが、女同士だ。今更見栄を張っても仕方ないと口を開く。

266:龍×薔薇 3/3
13/03/21 02:01:02.38 wS9yxFLt
「う、うるさいわね。そうよ。色々試したわよ!―豊胸マッサージ」
 雑誌に載っているありとあらゆるものを、だ。
 他にも、あの食品のあの栄養素が胸に良いと聞けばすぐに買ってきて料理したり、怪しげな通信販売の器具も試してみたりした。
 だがしかし。
 その結果がこれだ。
「―カリーナも、って言ったって事は、パオリンも邪魔だって言うわりに、してたんだ。豊胸マッサージ」
「まっさーじ……?」
 パオリンが気の抜けたような声で呟く。
「あ、あのね。効果があるのなら、ちょっと教えてほしいんだけど―って、何笑ってるのよ」
 パオリンが肩を震わせている。
「だっ、だって……!カリーナ、それ本気で言ってるの?」
「ほ、本気よ!そりゃあ年下の女の子にこんな事聞くのはすっごく情けないけど、それでも―」
 カリーナにしてみれば、藁にもすがる思いなのだ。
「……」
 真っ赤な顔のカリーナをパオリンはまじまじと見つめている。必死すぎる自分を憐れんでいるのだろう、
きっとそうに違いない。カリーナはそう思っている。
 でもこっちは必死なのだ。
 ブルーローズは顔も可愛いし、歌も上手いし真面目だし尻の形もいいし。怒りっぽいのと胸が小さいのさえ何とかなったら、完璧なのにな。
 ―力一杯のセクハラ発言を、目一杯の親切のつもりで発する鈍感男の言葉がずっと頭に残っているのだ。
 何をして完璧というのか。完璧であったとして、イコール虎徹と付き合えるわけではない事は承知している。
それでも、何とかできる事なら何とかしたい。カリーナはいつでも一生懸命だ。
 そんなカリーナを見つめ、パオリンは優しく笑った。
「なによ」
「カリーナってば、ホント、可愛いなあ」
「へっ!?」
 そう言われて、慌てる様も含めて、本当に可愛い。カリーナは年上だけど、抱きしめて、頭を撫でてあげたくなってしまう。
 だが。
 パオリンは、つとめて無邪気に笑ってみせた。何の下心や裏心など見せないように。
「教えてあげるよ。豊胸マッサージ」
 カリーナは真面目だ。
 だから、疑問に思ってもそう言い張れば信じてくれるだろう。
「本当!?ありがとうっ!」
「ううん?ありがとうはこっちの方だよ」
「え?何ソレ」
「あ。何でもないよ。気にしないで」

 とても嬉しそうに笑うカリーナには悪いけれど―ごめんね。ボク、チャンスは逃さない事にしてるんだ。

267:名無しさん@ピンキー
13/03/21 02:03:40.57 wS9yxFLt
お邪魔しましたー
シャワールームではこうやって乙女だけしかわからない秘密のレッスン
(と、カリーナは信じ込んでいるナニか)が繰り広げられてもいいよね と

268:名無しさん@ピンキー
13/03/21 02:31:41.88 921leRsG
>>267GJ!
百合でも肉食だなんて…
龍…恐ろしい子!
背中にパオリンの胸の膨らみを感じながら胸を揉まれるカリーナたんハアハア
秘密のレッスンが続く内に大変なことになるといいよ!
まかり間違って男性陣にバレてデバガメされたりするといいよ!

269:名無しさん@ピンキー
13/03/21 13:13:21.14 xo9EaRto
>>267
わあああありがとう!!
龍薔薇いいねぇ萌えました

270:名無しさん@ピンキー
13/03/21 19:44:51.38 kQsEQF1m
>>267
昼休みに読んでしまって昼からニヤニヤしっぱなしだったよ…
肉食龍…、たまらんなぁ!GJ!

271:名無しさん@ピンキー
13/03/24 10:04:46.61 QKHlfRFh
今更なんだけど、ここって一行当たりの上限と、一レスあたりの行数の上限って
どうなってるか分かる?
上限とは別に、読みやすさとしてのおすすめならどんな感じ?
だらだら書いてしまって今更どうしたもんか考えてるんだけど……

272:名無しさん@ピンキー
13/03/24 17:33:21.88 b8Ml/5Yp
この板の1レスあたりの上限は60行かな

1行辺りの文字数は…分からんw
あんまり横に長いと読みにくい気がするので、適当な語句の区切りなどで
改行した方がいいと思われます

273:名無しさん@ピンキー
13/03/24 20:17:12.93 QKHlfRFh
>>267
ありがとう!
ちょっと調整してくる!

274:名無しさん@ピンキー
13/03/24 23:10:28.37 qPZsO4Jy
私は投下前、SS投下ありな板はだいたい60行4096バイトで
連投は10レスまでなことが多いので多分ここも上限4096バイトだろうと思いつつ
バイト数上限がちょっと気になってた
ま、確認せずに適当に区切ったけどw

275:267・273
13/03/25 00:39:57.75 ywHvdFRS
ごめん。273の時のレスは>>272にむけてだ。自分にありがとうって馬鹿か。
267の続きみたいな感じ。調整したら投下分だけで11になったので、
たぶん連投規制に引っ掛かると思う。 中途半端なところでストップしたら
ああ、やりやがったなコイツと思ってください。

【使用レス数】 11
【カップリング】 虎薔薇・龍→薔薇
【特殊嗜好等】 3P 百合あり
【その他】 パオリンが小悪魔・虎徹が流されゲス

276:虎・薔薇・龍 1/11
13/03/25 00:44:25.85 ywHvdFRS
「おいおい、大丈夫かよ」
 トレーニングセンターから帰ろうとしていたカリーナだったが、ふわふわと
どこか夢見心地な足取りだった。そこを虎徹が心配して抱き留めるようにして
捕まえ、尋ねたのだった。
「……あ、うん」
 しかし、カリーナはぼんやりとした様子で答えるのみだ。
 頬が少し上気している。風邪じゃないのかと聞いてみると、少し戸惑った様子
で、気を付けるねとだけ言い残し帰ってしまった。
「―んだぁ?アイツ……」
 いつもと違う様子に虎徹が首をかしげていると、鼻歌を歌っている上機嫌な
パオリンとぶつかりかけた。
「おっと」
「うわっ、タイガー!?」
 パオリンはぶつかりそうになったという事実以上に驚いたリアクションを
取っている。
 だが。少し間を置くと、何やら得意気な様子でふふんと笑った。
「―ごめんね、タイガー」
 そしてスキップしながら去っていく。
「―なんだぁ?どいつもこいつも」
 虎徹としては、ますます首をかしげるばかりだ。

 そんな事が数度あった。
 風邪をひいている時とスキー場にいる時の女性は常より色っぽく見える、
などと言うが、時折見かけるカリーナのそんな表情に何やらよからぬ感情を
抱き始めた頃、事は起きた。

277:虎・薔薇・龍 2/11
13/03/25 00:45:33.78 ywHvdFRS
 女性用の更衣室から短くではあるが、悲鳴が聞こえた。
 この完全完備のジャスティスタワーにゴキブリの類は発生しないし、まして
侵入者などありえない。何事か。虎徹はためらう事なく駆け込んだ。
「おい、どうした!今悲鳴が―っ!?」
 そして眼前の光景に面食らう。
 合皮張りの長椅子の上で、トレーニングウェアや下着を大きくまくり上げ
その胸をあらわにしたカリーナを、後ろから羽交い絞めするようにしてパオリン
が揉みしだいていたのだ。
 明らかに異質なその光景に、虎徹の顔は引きつった。
 ……つまりはあれか。この二人は、そういう関係なのか、と。で、あれば。
早合点して飛び込んできた自分はものすごく場違いという事になる。

「……あー、その、悪い。なんつーか、だな……」
 なんと言い訳したものか。
 ともかくここから上手く逃げ出したいと考えていたところに、おかしな依頼が
舞い込んだ。
「ねえ、タイガー。手伝ってよ」
「……は?」
 虎徹が、声の主であるパオリンを見る。
「カリーナのためなんだ」
「な―何言ってんの、ドラゴンキッド。お前らがやってる事って―」
「豊胸マッサージ、だよ?」
「ほうきょう……豊胸マッサージ、だあ?」
 言っている言葉の意味がわからず、虎徹が言葉を噛み砕くのに時間がかかった。
「そうだよ?豊胸マッサージ」
 そう言ってパオリンがくすりと笑う。
 その笑い方に、違和感を覚え、虎徹が当惑する。
「あのな、お前ら意味とかわかって―」
「たい、がぁ……?」
 とろんとした表情で、カリーナが虎徹をゆっくり見あげた。最近よく見る
ようになった表情だ。つまりはあれか。ここでそういう事をしているのは、
今日が初めてではないという事か。ぞわぞわと、虎徹の中で何かが蠢く。
「ねえタイガー。可愛い後輩二人が困ってるんだよ?先輩として助けてよ」
「いや。だから、だな。ドラゴンキッド―」
 子ども同士のじゃれあいであるのならば、行き過ぎたこの行為は止めねば
ならない。何故その貧乏くじを自分が引かねばならなかったのかとの後悔は
あるが。
「何かおかしな事してるかな、ボク達」
「おかしなも何も―」
 そこで虎徹は気付く。
 パオリンの、表情に。
「何がおかしいのかな?おかしくないよね?それともタイガーにはコレが
おかしな事に見えるの?……何が、どう?」
 くすりと笑うその様は、快楽に身を浸すカリーナの物とはまた違った。
明らかな意図でもってこの行為を行っているのだと、その笑顔は告げていたのだ。
 虎徹がそれに気付いた事をパオリンが理解すると、少しばかり体の向きを
変えた。虎徹に、カリーナの白磁の肌がよく見えるようにと。そして、優しく
撫で上げていた胸から少し手の位置を変え、きゅっとその乳首をつまむ。
「ふゃっ……!」
 カリーナが小さく体を震わせた。
 ごくりと虎徹が唾を飲み―慌てて視線をそらす。少しの逡巡のあと視線を
戻すと、あられもないカリーナの姿が再度その目に入り、その後ろにいる
パオリンの小悪魔めいた笑みが焼き付いた。

278:虎・薔薇・龍 3/11
13/03/25 00:46:38.39 ywHvdFRS
「ほら。ちゃんとしないと、胸、おっきくならないよ?」
 そう言って、カリーナの胸を揉みしだく。そのたびにカリーナが甘い声を
上げる。
「……」
 想像もしていなかった―していなかった、そう、そのはずのカリーナの
様子に目を奪われていると、パオリンが虎徹に声をかけた。
「ねえ。一生懸命頑張ってるけど、なかなか大きくなってくれないんだよ、
カリーナの胸。ボクの力が足りないせいかなって思ってたところなんだ。
タイガーなら、大人の男の人なんだし、もっと上手にできるよね?」
 ね?
 パオリンが笑っている。
「何を馬鹿な―」
 目の前のこの少女達はブルーローズとドラゴンキッド、そのはずだ。自分と
同じ、ヒーローだ。
 卑猥で淫猥な行為に浸るだなんてそんな事ありえない。ではこれは何だ?
虎徹は必死で理解しようとするが、間に合わない。
「……ね?ほら、カリーナもお願いしてごらんよ」
「たい……タイガー!?」
 身をくねらせ甘い声を上げていたカリーナが、ゆっくりと目の前の人物に
焦点を合わせる。そして理解すると、パッと身を捻りながら、胸元を自分の
手で覆い隠した。
「やああっ!タイガー、何でここにいるのよ!やっ、見な、見ないでよ!」
 虎徹に背を向け、身を小さく折って必死に我が身を隠そうとするカリーナを、
無慈悲にもパオリンは元の体勢に戻そうとする。必死にカリーナも抵抗するが、
パオリンの―マッサージ、のおかげで体に力が戻らないため、それもむなしい
努力だった。
 羞恥で涙を零し、ひっくひっくと震える胸を隠してやりたいと思うのに。
パオリンを叱りつけてカリーナを助けてやろうと思うのに、それができない。
「カリーナ、そりゃあ隠れて努力してた事がばれたのは恥ずかしいだろうけど、
大騒ぎしすぎだよ」
「ひゃぅ……!ふぁ……」
 パオリンから胸に刺激を加えられると、真っ赤な顔で―しかし、抑える事の
できない声がカリーナの口から洩れた。
 見ないでと、カリーナが虎徹に懇願するが、その目をそらす事などできない。
そらすどころか、食い入るようにその仔細をその目に焼き付けようとすら思う
「ふふ……おっきな声。もう、びっくりしちゃうじゃないか。ねえ、タイガー?」
「お、おう……」
 縫い付けられたように足が動かない。
 この二人が何をどう行おうと、どういう関係であろうと、それはそれとして、
ともかくここから立ち去るべきだ。そう思うのに。

 パオリンが虎徹の顔からわずかに視線をおろし、盛り上がったズボンを見て
薄く笑った。
「ね。手伝ってくれるって、タイガーが」
「タイガーが……?」
 パオリンに耳元でそう囁かれ、カリーナが潤む瞳で虎徹を見あげる。
「―」
 勝手に何を言っているのか。そう言うべきはずなのに、言葉は発する事が
できず―かわりにとばかり、縫い付けられて動かなかったはずの足はどうにか
動いた。
 ただし、更衣室の外に向かってではなく、奥に。―カリーナとパオリンの
もとに向けて、だ。

279:虎・薔薇・龍 4/11
13/03/25 00:48:17.14 ywHvdFRS
「うっわ……」
 柔らかい感触に思わず虎徹の声が漏れた。
 何をやっているのか。警鐘のように打ち鳴らされる音は、虎徹自身の心臓が
発していた。だが、男の本能がせっかくの警鐘を無視させる。
 ふにゅ。指先に力を入れると、食い込み、胸の形が変わる。
「ほらぁ、恥ずかしがっちゃ駄目だよ。ちゃんと見て」
 後ろから羽交い絞めにしているパオリンに促され、身をよじって視線をそらし
ていたカリーナが、おずおずと虎徹の手元を、そして目を見る。
「いやいや、見るなって!」
 虎徹の目が泳ぎ、ともかくカリーナの目を見てはマズいと胸をロックオンする。
「タイガー!ちゃんとマッサージ!」
「って、言われても……」

 パオリンに言われるまま、豊胸マッサージを始める。
 よくはわからないが、いかにもそれらしく。
 乳腺だかリンパの流れだか、ともかくそういうのにそったような感じで。
 カリーナの方は、いつもしてもらうパオリンのすべすべとした手ではない、
大きくて骨ばったざらつく大人の手による感触に大きな反応を返してきた。
 だというのに、パオリンのように刺激を与えてはこない、まだるっこしい
その―マッサージ、に、太ももをこすり合わせている。
「……」
 もちろんその一連の流れはばっちり虎徹の目に入っている。
 これはマッサージなのだ。そう言い聞かせる。それ以外に何があるかと。
わかっている、わかっている、が―
 少し手を余分に滑らせ、親指で軽く、そう、軽くカリーナの乳首を刺激した。
「―ひゃ!」
「あ!わ、悪い!」
 大きく飛び跳ねたカリーナに、虎徹は慌てた。だが。
「もっとしてあげてよ」
 パオリンがそう虎徹に促す。そして意味ありげにウインクを行う。
「刺激を与える事が大事だもんね?」
 かっと虎徹の頬が赤くなる。
「い、いや、今のはたまたま指が触れて―」
 ほらほら、と、虎徹は最初の時のように、もっともらしいマッサージを行って
みせる。乳首になど触れようはずもない、と。
「たまたま触れるものかなぁ?まさかタイガーってば、いやらしい事考えてたん
じゃないよね?」
「なっ……!」
 虎徹の顔がひきつると、パオリンは満足そうに小悪魔の笑みを浮かべた。
「真面目にしてたんなら、別におかしな事じゃないよ?ちゃんとしっかり触れて
あげてよ」
 ほら。
 パオリンがそう言って虎徹に悪魔の囁きを行う。
「これはさ、マッサージなんだから。ボクやタイガーが、マッサージだって
言ったらそうなんだから」
 意味、わかるでしょう?パオリンがそう目で笑いかけてくる。
「―」
 だらだらと嫌な汗が噴き出てくる。
 つまり、マッサージであるというていで、何でもできるという事か。何でも。
 ―何でも。
 そういう事、馬鹿な奴に教えちゃいけないだろ。その辺の加減がわからず
調子に乗るから、馬鹿なんだぞ?虎徹が顔を引きつらせ、パオリンを見るが、
パオリンはにっこりと笑っていた。
「いいんだよ?タイガー。ボクたちの知らないマッサージ、たくさん知ってる
でしょう?……カリーナにしてあげてよ。ね?」

280:虎・薔薇・龍 5/11
13/03/25 00:49:18.08 ywHvdFRS
 ここまでお膳立てをしているのにまだためらう虎徹に業を煮やしたように、
パオリンが眉根を寄せ―そして、わざとらしいほど明るい声を上げた。
「あ。そうか。―カリーナ。ちゃんとお願いしなきゃ。タイガーは、忙しい中
わざわざ手伝ってくれてるんだよ?そういう礼儀をちゃんとしないからタイガー
怒ってるんだよ」
「怒ってる……?」
 そう言われて、カリーナは心配そうに後ろのパオリンを見ようと首を動かした。
「そうだよ。タイガーに嫌われたくないよね?」
「!……うんっ。それは嫌ぁ……」
 カリーナにとって、何より恐いのはそれだ。パオリンは、思い通りに動く
カリーナに対し目を細めた。そして、なかなか思い通りに動かぬ男を動かそうと、
カリーナに囁く。
「じゃあ、ほら」
「た、タイガー。……お願い」
 頬を染め、恥じらいながらもカリーナが虎徹にお願いをする。
「ほら、もっと」
「あの……胸、大きくなるよう、いっぱいマッサージ―して」
 さあどうだ。パオリンが虎徹を見る。

「……そうじゃ、ねえだろ」
 こんなカリーナを目の前にしておいて、まだ動かないのかとパオリンが不愉快
そうに舌打ちをしかけた、その時だ。
「お願いだったら、して、じゃねえだろ。人に物を頼むなら、それなりの言い方
があるよな?して―?」
 虎徹がカリーナを見る。その目に促されるように、おずおずと、しかし
はっきりとカリーナが口を動かした。
「―して、ください。お、お願い、します……」
「……ああ。わかった」
 にたりと、虎徹が笑う。

281:虎・薔薇・龍 5/11
13/03/25 00:50:03.27 ywHvdFRS
「ひゃ、あ!」
 カリーナがこらえきれない声を上げている。
「やっぱり男の人は違うねー。すごい、ほら。胸の形変わるぐらい揉んでる。
……カリーナ、荒くされるの好きだもんね、良かったね?」
 ようやっと虎徹が我が意の通りに動き出した事にパオリンは満足気だ。
カリーナの頭を撫でて、行為に溺れるカリーナをうっとり見ている。
「……な、ドラゴンキッド」
「え、何?」
 自分と同じような目をしている虎徹の問いに、パオリンが尋ね返す。
「胸が大きくなりゃいいんだよな?マッサージって色々あるよな?」
 乗り気になってきた虎徹に、パオリンは大きく頷いて返した。
「―うん、そうだね」

 その言葉を聞いて、虎徹がその顔をカリーナの胸に寄せる。
「やぁ!?タイガー、何……っ!?」
「マッサージだよ、マッサージ。な?」
 そう言って薄く笑う。共犯者も同じく笑ってカリーナをあやす。
「そうだよ?マッサージだよ?それ以外に何があるの?」
「だって、タイガー、胸、な、舐めて……」
 ちゅうと赤子のようにその胸に吸い付いた。びくりとカリーナが跳ね上がる。
 きつく吸い付いたり、舐めあげたり、胸の中に押しつぶすようにと愛撫―
ではない、マッサージを繰り返す。その間、もう片方の胸も先端をつまんだりと、
重点的にマッサージが行われている。
「こういうマッサージなんだもん、ねー?」
 そうそう。乳首を口に含んでいる虎徹がもごもごとそれに答える。それが刺激
になっているのか、カリーナが大きく身悶えした。
「でっ……で、も。ひゃ、あ……っ!流石にこれはおかし―」
「黙ってろ」
 嬌声を間に挟みつつも何とかそう言いかけたカリーナの口を、虎徹はキスを
して黙らせた。
 流石にパオリンが声を上げる。
「あ!ずるいー!それはボクだって遠慮したのに!」
 ちょっとやめてよ!パオリンがぐいと虎徹の髪を引っ掴むようにして離そうと
するが、虎徹は痛みに顔をしかめながらも、カリーナの舌を捕らえ味わい続ける。
「ずるいずるいー!」
 ぶちぶちという髪が引きちぎれる音と、パリパリと電気の走る音がし始めたの
で、虎徹が慌てて唇を離した。
 涙を流しているパオリンを見て流石にマズいと思ったらしく、カリーナを
譲った。

「じゃあ、してみ?お前もコイツに、マッサージ」
 そう言われてパオリンがパッと顔を輝かせる。
「……うん!」
 そうして後ろから少しだけ身をよじらせ、カリーナの両頬にそっと両手を
添えた。
「カリーナ。いっぱいマッサージ、してあげるね?」
「もうこれただのキ……ん、んん―っ」
 美少女二人が唇を重ねる様というのは何ともいえず倒錯的だ。お互い慣れて
いないらしく、息継ぎするかのように口を離し、そしてまた求めあう。唾液に
塗れた音が更衣室内に響き渡る。
「……あー、もう無理」
 虎徹が体に吸い付き始めたトレーニングウェアを脱ぎ去り、そして下にも手を
かけた。それにパオリンが気付く。
「うわ……それは流石に……」
 若干ひいてはいるようだがたっぷりキスができて満足し始めたのか、先ほど
勝手に虎徹がキスした時よりは落ち着いている。
 そしてズルリと虎徹が下着も脱ぐと、逞しい体と、浅ましい行為と光景に
雄々しく反応しているモノが現れた。

282:虎・薔薇・龍 7/11
13/03/25 00:50:40.50 ywHvdFRS
「マッサージだよ、マッサージ。気持ちよくなりゃ、頭とか体から色んなもん
ドバドバ出んだから。胸大きくするにはコレが一番なんだよ」
 そう言って、顎でパオリンにカリーナの上着を脱がせろと促す。虎徹は
さっさとカリーナのズボンに手をかけ、下着ごと引き下ろすようにして脱がせて
いる。
 パオリンがカリーナの服を脱がせながら、少しばかり不満気に文句を言う。
「ズルいなあ。僕がどうやったってできない事だもん、ソレ」
「ごめんなー?でも、俺ズルいんだよなあ」
 特に悪びれもせず虎徹が笑ってそれに返す。
 そして。
 わかっていた事だが、もはやぬめりきってしまっているカリーナの入り口へ、
自身を添えた。
 これならこのまま挿れても問題あるまい。―多少無理があっても挿れる
つもりではあったが。虎徹が力を込める。パオリンはカリーナを後ろから捕まえ
直しながら、興味津々でその部分に目をやる。
 わかっていないのはカリーナだけだ。
 わずかに場の空気が変わり、緊張感を帯び始めた事にやっと気付き―自分と
虎徹が全くの裸身となっている事に疑問を持つ。そして何より、ありえない
ところに異物感があるのだ。
「ふぁ……なに、何、タイガー……痛っ!?」
 びくりと身を震わせた事に、虎徹が口の端を上げた。
「お、コレは……」
 ぴゅうと口笛が鳴る。
 それにパオリンは面白くないと鼻を鳴らす。
「何さ。初めてに決まってるよ」
 あんなに一途に虎徹の事を思っているのだ。見当違いな努力を見当違いとも
気付かずに。そんな事もわからない虎徹に腹が立つ。
「あーあ。ボクが男の子だったらなー」
 面白くないなあとパオリンが唇をとがらせている。
 でも、自分では無理であるはずの、カリーナの破瓜の瞬間に立ち会う事が
できるのだ。嬉しくてカリーナの頬にキスをする。
「やっ、コレ……」
「マッサージだって」
 くつくつと虎徹が笑う。続いてパオリンも。
「ね。カリーナ。気持ちいいでしょ?マッサージ。カリーナの内壁に、入って
きてるでしょ?すごいよね。……ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」
 うっとりしながら、優しくカリーナの髪を梳く。
「俺のをな?」
「うるさい!黙って挿れて!」
「へいへい―っと」
 ゆっくりと進めていた腰を、ぐいと一気に突き入れる。
「―!」
 カリーナが声にならない声を上げて足をつっぱらせている。パオリンが流石に
心配そうに様子を見守ったが、虎徹がぽんぽんとパオリンの頭を撫でて安心
させる。
「こんなもんだって。最初は」
「でも、すごく痛がってる!」
 少し落ち着きだしたところで抽挿を始めようとすると、またカリーナが声を
上げた。
「だって、俺のデカいもん」
 その言葉に、パオリンが疑問符を投げかける。
「……そうかなあ……?」
「……流石にそれで萎えるほど繊細じゃないけども―色んな意味で、地味に
傷つくんだけどな?」

283:虎・薔薇・龍 7/11
13/03/25 00:51:21.64 ywHvdFRS
「すっげぇわ、コレ……」
 蕩けるような顔つきで、虎徹が呟いた。
 それにパオリンが何を言っているのかと、突き放したように答える。
「当たり前だよ、カリーナとしてるんだもん。気持ちいいに決まってるよ」
 そりゃそうかと虎徹も納得し、深く浅くと腰を大きく使う。
「いや、あっ、うっ……」
「ねえ、タイガー。カリーナ気持ちよくないってさ」
 時に苦悶の声を上げるカリーナの頬や首筋にキスを落としながら、パオリンが
虎徹に伝える。
「俺は……っ、気持ち、いい」
 初物の締め付けがたまらない。男の体を覚えてからの締め付けも、あれは
あれでたまらないのだが、この割り入ったが故の無慈悲な締め付けは、狂い
そうなほど気持ちよい。
「これだからダメなんだよ、男の人はさ。ちゃんと気持ちよくしてあげてよ」
 その言葉に、わかってねえなあと虎徹が笑う。
「ばーか。気持ちいいに決まってんだろ。なあ、ブルーローズ?」
「痛、いっ」
 ほら!パオリンが虎徹を睨む。
「そうじゃねえだろ?気持ちいい、だろ?」
 ぐいと奥まで捻じ込む。
「痛い、よぉ……」
 涙をたたえるカリーナの表情に、ますますムラムラとこみあげてくる。
「男に挿れられて、ガンガン突かれてんだぞ?気持ちよくないわけないって。
ほら」
「っあ!」
「お前、こういう事されんの好きなんだって。そういう女なんだって」
 身勝手極まりない言い分だが、カリーナに対しては、とても効果的らしい。
「そんな……」
 戸惑っているのが何よりの証拠だ。
 気が強いし、自分の意思はしっかりしているが、こういった事で強く出られる
と揺らぎ、言われるままになるようだ。
 ……でなければ、パオリンと豊胸マッサージなどに興じるはずもない。
「ほら、よく考えてみろよ。痛いかもしれねーけど、それだけか?ん?」
「痛い……」
「ん?」
 虎徹が再度尋ね返す。
 そう言われてカリーナは少し困ったように眉を寄せる。虎徹はその間も浅く
深くとカリーナを責める。痛みがあるのは確かだ。でも、そんな風に尋ね
られると―
「わ、わかんない……」
「わかんないじゃねえだろ?お前、こんだけ俺の事締め付けといてよく言えるな。
―ほら。ちゃんと言えって」
「気持ち……いい?」
 小首をかしげながら答えると、虎徹は満足そうにわしわしとカリーナの頭を
撫でた。
「そうそう。よくできましたー」
 そう言って、ズンと、今までよりも深く、カリーナの中に突き入れる。
「きゃあ!」
「ほら。突かれるたびに体に響いてくるだろ?ゾクゾクくるだろ?気持ちいい
って思わないと、胸、大きくならないぞ?」
 ほれほれと虎徹がカリーナに打ち込む。パンパンと触れ合う音が響く。
「気持ち、いい……気持ちいいよぉっ!」
 そう言葉にすれば、そんな気がしてきた。
 マッサージではあるけれど、今、自分は虎徹と繋がっているのだ。気持ち
よくないはずがない。思い込めば思い込むほど痛みは薄れ、体の奥のそこここで
何かが花開く音が、カリーナの耳元にまで聞こえてきた。

284:虎・薔薇・龍 9/11
13/03/25 00:52:00.66 ywHvdFRS
 虎徹がカリーナを羽交い絞めにしているパオリンに視線を移す。
「ドラゴンキッド。胸、頼むわ」
 コッチの動きに集中したいからと虎徹がパオリンにバトンをパスする。
「はいはーい!」
 そしてカリーナの胸を揉む。気のせいか今までよりもカリーナの口から洩れる
声は甘美に聞こえた。
「もうちっと荒く扱っても、コイツ大丈夫だ。……何なら歯ぁ立ててやれ。
きっとすっげえいい声でヨガるぞ。」
「もう!カリーナの胸の事は僕の方がよく知ってるんだからね!?」
 カリーナの胸に関しては一日の長があるのだ。
 こんなに綺麗なカリーナの胸、ましてピンク色の可愛らしい乳首に歯を立てる
だなんて!……とはいえ、そういう綺麗なものを壊したり汚したり傷つけたりと
いう欲求が、全くないわけではない。
 二人の間に少しだけ割り込むように顔を突っ込む。
 何も噛み千切るわけではないのだ。ちょっとだけ、ほんのちょっと、歯を
立ててみるだけ―
「ひゃああん!」
 その声に、パオリンの方が驚いた。
 とても気持ち良さそうだ。それはいい。それはいいけれど―
「……むう」
 面白くない。
「カリーナの胸はお初でも、女の胸はよく知ってますからねー?」
 俺も一日の長ってのはあるからなと得意気な虎徹の様子が、とても面白く
ない!

285:虎・薔薇・龍 10/11
13/03/25 00:52:47.45 ywHvdFRS
「ん……」
 甘い声を上げ、身をくねらすカリーナの様子に、たまらずパオリンが自身の
指を、濡れそぼった自分の中に誘導する。
 後ろからカリーナを抱きしめるようにしてカリーナの胸を愛撫する。いつもは
感触だけを持ち帰りベッドの上で一人で行っている事を、直に味わいながら
行う事ができる。記憶に頼らずとも、今まで以上の甘い声が耳元で聴く事が
できるのだ。
「やあ……気持ちいい……っ」
「良かったね、カリーナ。カリーナが嬉しいとボクも嬉しいよ。もっともっと、
気持ちよくなって……?」
「ふぁ、あっ、あ!」
「カリーナ、カリーナぁ」
 くちゅりくちゅりと指の感覚を味わい、虎徹が腰を動かすのと同じリズムで
ずぼずぼと出し入れを始める。
「ふぁ……カリーナぁ……」
 甘い声を出し始めたパオリンに気付き、虎徹がパオリンの様子を見やる。
「あー?ちょっと待ってろ。あとでお前もマッサージ、してやるよ」
 だが、パオリンは大きく首を振った。
「ボクはいい!僕が好きなのはカリーナだもん」
「ブルーローズにはついてねーぞ?」
 もうこの際だ、二人まとめて面倒見てやるよと虎徹は提案したが、それを
蹴る。
「だからいらないの!」
 ボクがしたいのはカリーナとであって、他の女の人でも男の人でもない。
それなら勝手知ったる己の指でいい。
 虎徹の方はそれについてはさほど興味無いらしく、パオリンがそれで満足なら
かまわないとすぐにカリーナに興味を映した。
「あっそ。まあ、俺はコイツがいればいいや。……すっげえいいわ、コイツ」
 ちゅうとカリーナの唇に吸い付く。下唇を食むように甘く味わい、舌を差し
入れ絡める。縋り付いてくるカリーナを抱き寄せる。
 自分がその快感を与えてあげられない事は残念だが、カリーナがとても気持ち
良さそうにしているのが途方もなく嬉しい。
 指を増やしていく。同じように指を動かす事で、カリーナと同じように快感を
得―また、同じように快感を与えている気分になってくる。
「ね、カリーナ。気持ちいい?一緒にイこうね……っ?」
 追いすがるように、パオリンもカリーナの背にしがみつく。それぞれの水音が、
室内に響く。
「ん、んん―っ!」
 限界を迎えたカリーナが、ひときわ大きく体を跳ね上げた。
 それを見て、パオリンが増やしていた指を深く突き入れる。びくりと体に走る
電流は、NEXTよりもずっと激しい。
「俺もそろそろヤバい……っ」
 ヒクヒクと絶頂に達しきつく締めあげてくるカリーナの中から抜き取ると、
びゅるびゅるとカリーナの腹に目がけて虎徹が白濁した精液をぶちまける。
「や、だ……なにコレ……熱い……?」
 ぼんやりと自分の腹部に手を伸ばし、にちゃりと伸びるモノを不思議そうに
眺めている。
 虎徹がその手首を掴みぐいとカリーナの口元に押し付ける。不安そうに虎徹を
見上げたが、促されるままに精液のついた指を口に含み―眉をしかめた。
「美味いだろ?」
「……全然美味しくない」
「美味しいの。だろ?」
「美味……美味しい……」
「……内壁に出しても良かったんだけどな?」
「そんな事しようとしたら、僕が噛み千切るからね?」
 カチンとパオリンが歯を噛み鳴らした。またまた冗談をと言おうとしたが、
パオリンの目を見て虎徹が口を閉じる。……どうやら本気らしい。大変な事に
なるところだった。

286:虎・薔薇・龍 11/11
13/03/25 00:53:35.21 ywHvdFRS
「ボク、これからタイガーの事を見る目、変わっちゃうなー」
 胸を大きくする栄養が一杯入っているのだと二人がかりで言いくるめられ、
途中むせこみながらもお掃除フェラを終わらせたカリーナは、疲れのためか
すっかり寝入ってしまっている。
「お互い様だ。お前ら何こんなエロい事やってんだ」
 最近の若い奴は怖いねえ、ああ怖い怖いと虎徹がわざとらしく身震いしている。
「えー?何の事か、ボク、わっかんなーい」
 そう言ってけらけらとパオリンが笑う。ロッカーを開けて、このままシャワー
ルームで汗を流そうとタオルなどを準備している。
「他の奴らには感付かれるなよ?」
 感付かせるものか。
 カリーナが虎徹の事を好きだから、そしてパオリンがカリーナの事を大好き
だから、わざと虎徹だけがいる時間を選んで豊胸マッサージを繰り返してきた
のだ。
 まさか豊胸マッサージがここまで発展するとは思っていなかったけれど。
それでも、虎徹以外の男にカリーナを触れさせるつもりはない。
「ドラゴンキッドは女だから別枠だけど、他の野郎には渡せねえわ、これは」
 それはただのていといい欲望のはけ口として?そう訊ねようとしたが、
穏やかな顔でカリーナの髪を梳く虎徹の様子に、意地悪を言うはやめる事にした。
「ねえ、タイガーそろそろ戻ったら?カリーナは起きるまでボクが見ておくから」
「んー?ドラゴンキッドの方こそ先にシャワー浴びて来いよ。その間に俺は
もう一回―」
 そう言って、ぐいとカリーナの股を大開きにする。
「えええ!?ちょっと待ってよ!カリーナ寝てるんだよ!?」
「大丈夫だって」
「っあ……!」
 虎徹がくちゅりとカリーナの秘所に手を伸ばすと、寝ているカリーナが
悩まし気な反応を返してきた。
「だめー!絶対ダメー!」
「んじゃあ、もっかいお前も混ざる?」
「混ざる、って、混ぜてあげたのはこっちなんだからねっ!?」
 わかっているのかとパオリンがぴょんぴょこ跳ね飛びながら抗議をする。
かなりの大声にもかかわらずカリーナは起きる事はない。ただ、虎徹の指の
刺激で時折切なげな声を上げるだけだ。
「―で。」
 息の続く限りに非難を続け、ぜいぜいと肩で息をつくパオリンに対し虎徹は
にたりと笑って再度尋ねた。
「混ざる?」
 その図々しい態度に呆れながら虎徹を見た。
「……やっぱりボク、タイガーを見る目変わっちゃうよ」
 混ざるっ!パオリンはタオルを放り投げた。

287:名無しさん@ピンキー
13/03/25 00:55:20.37 ywHvdFRS
お、全部貼り付けられた! 以上です!
番号入れ間違いがちょこちょこあるけどご勘弁を!……長々と失礼しましたー!

288:名無しさん@ピンキー
13/03/25 01:06:33.22 Zs0CmbgK
>>287
乙そしてGJ!
パオリンせつない…けど本人楽しんでるからいいかw

289:名無しさん@ピンキー
13/03/25 21:32:39.19 A5fNQUSg
>>287GJ!GJ!
昨夜これなかったから朝から来てみたら、こんないいものが!
(朝感想書ききれなくて既に夜なんだけどw)
一週間頑張れと、ご褒美の前渡しなのか?そうなのか?

虎徹を引き入れてまでカリーナのエロ可愛いところをみたいパオリンまじ肉食
パオリンが熟成を進め美味しくなりつつあるカリーナをいただきますできた
棚ぼた虎徹は羨ましいというかずるい!そしてずるい!!
これが主人公特権というヤツか…ッ!
最初は物分かりのいい大人の顔をしようとしていたのに
パオリンの口車にあっさり乗ってしまったのは悲しい男の性か
攻め龍様が一枚上手だったのかはたまたカリーナのエロ可愛らしさが為せるわざか
流されカリーナは本当にエロ可愛いくてたまらんですよ
初回からお掃除フェラまでするとか、何というエロ順応性!
ここから育ってどこまでエロくなるというのか!将来が有望すぎる!
エロ以外だと7レス目、ドバドバ出んだからあたりの虎徹のテキトーさと
「ちゃんと、一番奥まで挿れてあげるよ」「俺のをな?」あたりの
パオリンと虎徹の掛け合いが好きだ
ライバルである虎徹に厳しめな攻め龍様が可愛くて切なくて愛しい



以下余談的な
このまま関係が進んだら、いつもコレがカリーナを気持ち良くしてるんだぜかーらーの
虎龍もありじゃないかなーとか、一瞬思ったけど
虎徹ばっか美味しい思いするのもなー
せっかくの肉食攻め龍様だし、再び素気なく断って欲しい気もするw
あと、万一そういう展開になったとしたら
このカリーナはどういう反応するのかなー?と想像してたぎった
タイガーの気持ちイイよ?系虎龍推進反応か
パオリンにマッサージしちゃイヤ・私にだけして系独占欲的反応か…
どっちでもめちゃめちゃエロ可愛いんだろうなあ

290:名無しさん@ピンキー
13/03/27 01:21:24.48 GoMUgl/j
お薬ちょうだいっていうとお医者さんごっこプレイで中出しが連想されるけど
口内発射ごっくんプレイでもいけるんだなと新たな可能性に目覚めた
てか、ローズの衣装がナースモチーフでフリージングリキッドガンは注射器なわりに
ナースプレイな話いままでなかったような?

291:287
13/03/29 01:35:01.91 WNT7cr7/
>>288 >>289
ありがとう!そしてあり(ry

>>290
目覚めたのならばぜひそれを形に!

292:名無しさん@ピンキー
13/04/06 09:00:07.09 ujaFiEvZ
ほしゅー

293:名無しさん@ピンキー
13/04/13 11:40:18.02 DOZXDqR9
あれナースモチーフだったのか!
大露出してるし派手だしで全然気づかなかった

294:名無しさん@ピンキー
13/04/13 15:49:40.88 2IFNhSbX
>>293
散々言及されてるのに今更なに言ってんだ
ファンじゃありませんって自己紹介か?

295:名無しさん@ピンキー
13/04/13 21:44:11.80 qW98cNoy
排他的すぐるwww

296:名無しさん@ピンキー
13/04/13 23:15:46.56 d+gI97Mb
そんなにケンカ腰で指摘するほどのことじゃないと思うぞ

297:名無しさん@ピンキー
13/04/14 08:51:33.46 uKS0OID0
普通に視聴してるだけのファンだったら気付かないんじゃない?
青い印象強いし、濃い色ってナースっぽくないよね?
ナースモチーフだって言われてみれば
そういやヘッドドレスがナースキャップっぽいなーって思うくらいでさ
ブルロ=ナースは桂画集買ったから知ってるけど
アニメ雑誌とか熱心に買ってたわけじゃないから知らない設定たくさんあると思う
あと、ブルロの髪型=薔薇の蕾モチーフは言われてもわからんw

298:名無しさん@ピンキー
13/04/15 01:31:48.03 VkHFKFKR
桂画集や鈍器にしか載ってないんじゃなかったっけ?>ナースモチーフ
あと本スレやキャラスレで話題になったことはあったかもしれないけどずいぶん前の話だし
最近ファンになった人ならわかんないよw

299:名無しさん@ピンキー
13/04/15 02:25:25.04 W6x5cM9z
ナースキャップなんて最近ではコスプレ以外じゃ見かけないし、
ヘッドドレスがナースキャップという発想すら出てこなかったわ

300:名無しさん@ピンキー
13/04/15 13:11:19.30 3X/3AmHa
なんかここ臭い

301:名無しさん@ピンキー
13/04/21 16:59:38.43 0WdXLl+q
ほしゅ

302:名無しさん@ピンキー
13/04/22 03:45:49.90 dVUv2+jf
保守入ったからいらないかなとも思ったけど せっかくなので

【使用レス数】 7
【カップリング】 虎徹×カリーナ
【特殊嗜好等】 催眠
【その他】 特になし

303:催眠・虎徹×カリーナ 1/7
13/04/22 03:47:28.02 dVUv2+jf
「タイガータイガー!」
「……えーと?なにコレ」
 エレベーターから降りるなり、待ち構えていたかのように制服姿のブルー
ローズがやってくる。その手には何やら奇怪な物を持って。
 じゃーんと得意気にそれを見せてくれたが―本当に、なんだこりゃ。
「折紙から教えてもらったの。催眠術!ほら見て、タイガーならわかるかも
しれないけど、これ、ゴエンダマっていうんだって!催眠術には必須アイテム
なのよ?」
 確かに俺も見た事はあるけど。
 糸に通した黄金色の硬貨だ。
 シュテルンビルトでも銀行での両替や、コイン屋あたりで手にする事は
できるが。しかし何だって?催眠術?……こいつらもっと他の娯楽は無いのか。
「みんな試してみたんだけど、かからなくって。単純な人の方がかかりやすい
って言うから、スカイハイならかかると思ったんだけど、駄目で。―けど、
タイガーなら絶対かかるだろうって!」
 今まで一人で待ってたのよとブルーローズはテンションを上げている。
いったい折紙はどんな吹き込み方をしたのか。それよりも、だ。
 単純な人がかかりやすいというそもそもの前提も甚だ疑問の残るところでは
あるが、スカイハイならともかく、俺は当てはまらんだろう!?そう文句を
言おうとするが、ブルーローズは俺の手を引きつかつかとトレーニングルームへ
向かう。もちろん俺を更衣室へは向かわせてくれはしない。休憩スペースの
椅子を引き俺を無理やり座らせると、対面するような形で同じように座った。
「おいコラお嬢さん?」
「なによ。はい、いい?タイガー。じっとコレを見て」
 ……ブルーローズの手からはプランと垂れ下がった糸を通した五円玉。それが
ぶらぶらと、振り子のように揺れる。
「……」
 俺はため息をついた。
 そして大人になる事にした。普段は小生意気な口もきくが、やっぱりブルー
ローズも年相応に、こんなガキっぽい事に目をキラキラさせるんだなと思うと、
微笑ましい。
 ……可愛いところもあるもんだ。思わず笑ってしまうとブルーローズが睨んで
きた。おお、怖い怖い。
「いい?……あなたはだんだん眠くなるー」
 もはや様式美と言っていい文句がブルーローズの口から洩れてくる。
 仕方なくそれに付き合い右に左にと行き交う五円玉を追いかける事にするが、
真剣な顔をしている対面のブルーローズが気になってあまり集中出来やしない。
「……」
 そんなわけで、催眠術などかかるわけもない。
 だいたい、実際そういうものには、それなりのノウハウや手順というものが
あって、素人が一朝一夕にどうにかできるものではない。できたら怖い。
 かかったふりをしてやるのが親切かといくらか考えたが埒も飽かない。ブルー
ローズも途中からだんまりのままだ。これで事が進展しようはずもない。仕方
なく俺は口を開いた。
「―あー、あのな、ブルーローズ?」
「……」
 ん?と、俺は首をかしげる。声をかけたのに、ブルーローズは無反応だ。糸を
ゆらゆらと揺らす手はそのままだが、その目は五円玉を追い続けたままになって
いる。
「ブルーローズ?」
 ひらひらと正面で手を振ったり、楓とのにらめっこでも負けなしのとっておき
の変顔をしてみるが、何の反応もない。
「……」
 もしかしてこれって―

304:催眠・虎徹×カリーナ 2/7
13/04/22 03:48:25.34 dVUv2+jf
「……おいおい、マジか」
 催眠術にかかってしまっている、のか?自分で自分の?
 ……馬鹿じゃないか、コイツ。何が単純な奴が引っかかりやすいだ。人を馬鹿
にしようとした罰だ。俺は揺れる五円玉の糸をつんと摘まむと、その軌道はその
ままに、ブルーローズの指から静かにそれを抜き取った。
 見よう見まねで、昔テレビの特集でやっていた怪しげな文句を繰り返す。
はっきりいって俺がやったって、インチキ以外の何物でもないのだが、なにせ
目の前のコイツは、催眠術というのは、それだけ容易にかかるもので―きっと、
かかったからには絶対の物だと素直に信じ込んでしまっているのだろう。
 つまり、事前に自己暗示にかかっているのだから、誘導そのものは比較的容易
と考えていいはずだ。
「あなたはだんだん眠くなるー。はい、瞼がどんどん重くなってくるぞー?」
「……」
 とろんとその瞼が徐々におり、半眼のような、寝起きのような目つきになって
いる。
 ―うん。コイツ、単純だわ。
 とはいえ、コイツも、ヒーロー・ブルーローズという女王様を、カメラの前で
演じている。俺を担ごうとしている可能性だってあるのだ。……この様子から
その可能性はかなり低そうだが。ともかく、軽くジャブを効かせてみる。
「お前は今、犬だ。さあ、ワンと鳴け」
 どきどきしながら様子を見守ると、ブルーローズはゆっくり口を開いた。
「……わん」
 ぼんやりとした目はそのままだ。
「……」
 さて、他にも何かできるのか。例えばだが、もっと大きな、行動を起こさせる
事とかも?
「えーっと、じゃあ、三回まわって、ワン」
 少しの間をおいてブルーローズがゆっくりと椅子から腰を上げ、よたよたと
動き出す。すっ転ぶのではないのかと、いつでも手を差しのばせるように構えて
いたが、どうにか三回まわりきる。そして。
「―わん」
「……お手」
 そう言って開いた左手を出すと、ブルーローズはその手にちょんと両手を
乗せてきた。お手は両手は使わないと思うが―ともかく、どうも本当に
かかっているらしい。

 ―そんなこんなで。
「にゃあ?」
 今、ブルーローズは俺の太ももに手を添え、喉を鳴らす事が出来ないから口で
ゴロゴロと呟いている。で、俺は猫を相手にするように、その喉を撫でている
わけだ。
 一応念には念をと、カエルの鳴きまねをさせてみたり、ゴリラの真似をさせて
みたりと色々やってみた。大根は無いので生で丸かじりさせる事はできなかった
が―まあ、若干ピントのずれた反応を返す事はあったものの、基本的には
完全に催眠術にかかってしまっているらしく、俺の言いなりだ。もはや五円玉も
いらない。
 ―どこまで、言いなりになるのだろうか。

305:催眠・虎徹×カリーナ 3/7
13/04/22 03:49:19.77 dVUv2+jf
「ぶ、ブルーローズ」
「にゃ?」
 まっすぐ見上げてくる目に罪悪感が湧くが、好奇心や―純粋に、身の内から
湧いてくる欲望になど抗えやしない。
「お前は、奴隷だ」
 猫と指令を受けていたブルーローズが、俺からの、新たなる指令を繰り返した。
「どれい……?」
 もうちょっとオブラートに包んだ言い方もあったかもしれないが、どうせ
ここには俺とこいつしかいない。
「そうだ。俺はご主人様で、お前は奴隷。―ご主人様には、何があっても
従わなきゃならない。……わかったか?」
 いやな汗が流れてくる。動物の物まねぐらいなら、素直に言う事は聞いても、
流石にこれはどうだろうか。はらはらしながらブルーローズの様子を見ているが、
ぼんやりとした様子で、それを復唱した。
「……うん。わかった。私は奴隷……タイガーは、ご主人様……」
 催眠術で自我がぼんやりとしているその身には、己の立ち位置を確たるものと
する指示は、ありがたいものなのかもしれない。どこか嬉しそうにも見えた。
 さて。
 絶対的な力関係でもって、コイツを俺の指揮下においている―はずだ。その
ために、奴隷とその主、なんて設定を持ち出したんだ。緊張のため喉が渇く。
「ほ、ほら。ご主人様に―お前の体を見せてくれよ」
「はい……」
 ゆっくりと立ち上がったブルーローズ。心臓が口から飛び出しそうだ。ブルー
ローズは両手を軽く広げると、よたよたとではあったが、その場でぐるりと
モデルのようにターンをしてみせた。
 ……いやいやいや。
「そうじゃなくってだな。その……ふ、服とか。ぬ、脱ぐ事ってでき……ますか?」
 やっぱ俺、ご主人様って柄じゃない。なんでこう及び腰なのか。そりゃあ、
催眠術を悪用しているから、罪悪感にさいなまれてなんだろうけども。当然の
反応なんだけども。
「はい……ご主人様の命令なら……何でもきく……」
 ぎょっとして前を見ると、ブルーローズがブレザーを脱ぎ、しゅるしゅると
リボンを解いていた。もたもたとボタンを取り、カッターシャツを脱ごうとする。
「―だっ!?や。やっぱそれ以上はいい!」
 まさかこの年で女の裸にびびるなんて情けない。俺の度胸の無さやなけなしの
良心が、その行為を止めさせたのだが―むしろそれがトドメになった。脱ぎ
かけ半分の制服姿というのは、素っ裸よりもよっぽど刺激的だ。よっぽど下に
クる。

306:催眠・虎徹×カリーナ 3/7
13/04/22 03:50:13.51 dVUv2+jf
 ……あー、無理。もう無理。
 正体を無くした女相手に酷い事できるわけないとか知った事か。
「……」
「ブルーローズ、もうちょっと、こっち、来てみてくれる?」
「はい、ご主人様……」
 普段のコイツからは絶対聞けない言葉と見れない態度だなと、従順なその
様子を感慨深く眺める。だが、ちょっと遠い。手が届かねえ。
「も、もうちょっと……」
「……?」
 不思議そうにブルーローズがさらに歩を進める。俺が足を開いて椅子に座って
いるので、そのぎりぎりまで近づかせる。両膝を閉じれば、ブルーローズを
挟み込んで動きを封じてしまえそうな距離だ。
 その腰に手を回し、引き寄せる。
「ご……主人様……?」
 寝ぼけたような顔のままではあるが、戸惑ったようにブルーローズがたずねる。
ちょっと前の俺なら、そんな風に不安気な声をあげられたら、すぐに笑って冗談
だと解放しただろう。でも、もうそんな事しない。できない。
 その様子は、俺を昂ぶらせるだけだ。
「嫌がるなって。ご主人様の命令は絶対なの。―おわかり?」
 にっと下からブルーローズに笑いかける。
「は……はい……んっ」
 ブルーローズのカッターシャツはすべてボタンが外されているから、
可愛らしい下着も、へそも丸見えだ。そう言えば、あれだけ露出の多いヒーロー
スーツもへそは見せていない。それがもったいないぐらい、形のいいへそだ。
 腹に舌を這わせると、ブルーローズが大きく身震いした。それがとても面白い。
舌をへそへ捻じ込み、ほじるようにしてこね回す。
「ふぅっ―あ、や……ひっ……」
 ぐうっとブルーローズが俺の頭を抱え込むようにしがみついてきた。少し
苦しいが、かまわずへそや腹を舐めまわし、吸い付く。そして、腰を抱えていた
手をずるずるとずらしブルーローズのスカートをまくり上げる。
 涙をたたえながらも甘い声を上げていたブルーローズが、不安そうに尋ねて
くる。
「ぁ……これも、命令……?」
 尻をまさぐる俺の手。触れる肌の感触で緊張しているのがよくわかる。ご自慢
の尻が、今俺の手の中にある。すべすべしていて柔らかいが、きゅっと引き
締まっている。
「そうそう。大人しくしてろよー?」
 そう言って、下着の上から感触を楽しんでいた手を、下着の脇から中へ滑り
込ませていく。
「無理……」
 今まで従順に従っていたブルーローズがここで初めてふるふると首を横に
振った。
 そうは言うが、指を進めると、わずかに両足を開き、わりにすんなりと俺の
指の侵入を受け入れる。
「立って、られない……」
 口の端から涎を垂らすという、ずいぶんとだらしのない格好で、ブルーローズ
が懇願してくる。ひくひくと、俺の与える刺激で体が時に激しく跳ね上がる。
普段であれば理性によって押さえられている物が取り払われているせいか―
そもそも感じやすいのか。
「そこを何とか踏ん張れよ」
 ぬらぬらとナカから溢れてくるものを指でこすり取るようにして楽しんで
いたが、ナカに押し込む。
「―!」
 ほんの入り口をいじっているだけなのに、ブルーローズには効果的らしく、
ぞくぞくするような声を上げながら、俺の頭に覆いかぶさるようにしてしがみ
ついてくる。髪はもうぼさぼさになっちまってるな。まあいいけど。

307:催眠・虎徹×カリーナ 5/7
13/04/22 03:51:57.34 dVUv2+jf
「ひゃ、あ、らめ、たいが―ああっ、やあっ、それ以上、指、ゆびっ……!」
 しかし、すげー声。
 コイツ、こんな声出すんだ。
 指じゃ物足りない。このままその机に押し倒して、ガンガン前からなり、後ろ
からなり、腰が持つ限り突いてやろうか、などと考えていたのだが、ブルー
ローズがひときわ大きく跳ね上がった。
「あっ、あっ―っ……」
 ぎゅうと爪を立てて俺の頭にしがみついてくる。そして、びくりびくりと、
小さく体が震え―ぎゅうと内腿が強く締め付けられた。やがて息は荒いものの、
それがやや落ち着き始める。
「ブルーローズ、イった?」
「―」
 変わらず荒く息をついていて、酸素を取り込もうと必死だ。この様子を見て
いれば、聞くまでもない。
「なあ。イったのか、って聞いてんだよ」
 それでも、あえて問う。
「……」
「ほら。命令だぞ、命令」
 まだ敏感な部分を、わざと乱暴に指で刺激する。
「ひゃ……あ……!」
 びくびくと、また震えた。2回目……か?
 ほら、どうしたんだよとせっつくと、やっとブルーローズが涙声で答えた。
「い、イきました……」
 ヤバい。ゾクゾクする。何コイツ。顔真っ赤にして、ぽろぽろ泣いて。普段
あんな感じなのに。―すっげー虐めたくなる……!
「うっわ。マジかよ。指だけでイくの?お前って。うわー……」
 信じられないと、わざと距離を置いたように言いながら、ぐちゅぐちゅと
ブルーローズの女の部分をかき回す。
 やだ、やだと力なくブルーローズはうわ言のように呟いている。認めたくない
ようだが、体は当然ながら与えられる快感に正直に答えるほかないようだ。
「お前ねえ、ご主人様ほっといて自分ひとり気持ち良くなるとか、奴隷失格
だぞ?」
「ごめ……なさ……」
「ホントに悪いって思ってんのかよ?」
「思って……ます……」
「口だけじゃねーの?」
「そんな……」
「―まあ、口だけ、でもいいけどな?」
 俺はにたりと笑った。

308:催眠・虎徹×カリーナ 6/7
13/04/22 03:52:41.82 dVUv2+jf
「んぐ……」
 床に膝をつけたブルーローズは、ズボンなどを下して椅子に座り直した俺に
言われるまま、それを口に含んだ。ブルーローズのあの痴態を眺めていて、反応
しっぱなしだったから、準備は等にできていた。
 嫌がるかと思ったが、催眠術のおかげかどうなのか―少しためらっただけで、
たいした抵抗はなかった。艶めいた可愛らしい唇が、グロテスクな男の物を頬
張っている。なかなか気分のいい光景だ。
「丁寧に、な?」
 小生意気な割に、びっくりするほど純真無垢なあのブルーローズが、だ。知識
としては知っていても、多分こんなの、した事も無いのだろう。舐めるとか吸い
付くといった程度で、技巧も何もあったもんじゃない、稚拙な行為だ。
「おー、上手い上手い。すっげえ気持ちいいぞー?」
 全然上手くもなんともない。正直まだるっこしいだけなのだが、そう言って
頭を撫でてやると、ブルーローズは頬を赤らめて、精一杯奉仕をしようと試みて
くれる。やっぱやる気は大事だ。コイツは褒めて伸びるタイプらしい。
 指示を出せばその通りに舌を使い、少しは使えそうな舌使いをする事もある。
「……んー。そろそろいいぞ」
「っは……」
 とはいえ、初フェラのこの可愛らしいお口では流石にイけそうもない。
 ブルーローズの口から、ずるりと抜き出す。ブルーローズの唾液でてらてらと
ぬめっている。そこに手を添え、勝手知ったるものとして、いつものように扱く。
「ほら、ブルーローズ。口開けろ」
「え……?」
 ブルーローズが不思議そうにぼんやりと俺を見上げている。まー可愛らしい
お顔だこと。
「顔にかけられたいか?」
 それもいいけどな。
 でもまあ、後が面倒だし。
「……いいから開けろって―もっとだ。」
 わけもわからず小さく口を開けたブルーローズの顎を左手で掴む。稚拙とは
いえ、それまでも含めていろいろ刺激的な行為は行っていたのだ。出すまで
そう長々かかるわけじゃない。悪いな、と一応謝って、ブルーローズの顎を無理
やり開かせる。
「―!?」
 限界を迎えたところで、ブルーローズの口の中めがけてぶっかける。
「……ん、んんっ!?んー!」
 数度にわたって口内に振り入れられ―最後に俺の先端に残っていたものを
唇に擦り付けられ、流石にブルーローズもじたばたと暴れる。だがそこで開かせ
た顎を今度は無理やり閉じさせ、その口を俺の手でふさいだ。
「んー!んんー!」
「そんなたいした量でもないだろ。全部飲めよ。飲むまで、このままだぞー?」
 久々だったのと、興奮しているせいもあるのか、濃さと量に関しては実は
たいした、どころではない感じだったりするのだが、そこを正直に言うわけにも
いかない。
「―!」
「ブルーローズはいい子だから飲めるだろ?―飲んでくれよ、俺の」
 な?そう言うと、涙目になりながらもブルーローズが一生懸命嚥下しようと
する。何度もむせそうになりながら。
 しばらく様子を見守り、どうやら全部飲み込んだらしいと思ったところで、
手を離す。ブルーローズを抱き上げると膝の上に乗っけるようにして座らせた。
「よし。ちゃんとできたか確認してやろう。ブルーローズ、あーん」
「……あー……」、
 恥ずかしがりながらも素直に開いた口には、もう何も残っていなかった。
ちゃんと飲み干したらしい。
「……いい子だ」
 そっと頭を撫でてから、慰労の意味も込めて、俺は優しくブルーローズにキス
をした。

309:催眠・虎徹×カリーナ 7/7
13/04/22 03:53:50.02 dVUv2+jf
「……ん?」
 ぱちぱちと、ブルーローズが瞬きを繰り返す。部屋の照明が眩しいのか、
少し眉間に皺を寄せて。
「お?起きたか、ブルーローズ」
「起きたかって、どういう事?……あれ。え?え?」
 そう言ってから、あたりをきょろきょろと見回した。
「いやあ、ものの見事にかかってたな、催眠術。―お前が」
 そう言って豪快に笑ってみせた。
 ―催眠術の解き方なんて、それこそ全く分からなかったが、どうにかこう
にかそれらしい手順を取り、何とか覚醒させることに成功した。もちろん、
催眠術にかかっていた間の事は、綺麗さっぱり忘れろと言い含めておいて。……
どこまで成功するかハラハラしたが、どうやら、得に後遺症的なものは残って
いないようだ。それに―
「えええ!?嘘っ!?」
「嘘なもんか。確か―なんでしたっけ?単純な人間がかかるとか?そのような
事をおっしゃってましたよねえ?」
「ううう……」
 この様子からも、俺がコイツにした事も、記憶に残っていないらしい。思い
込みの激しい奴は、便利だが、怖いな。
「なんか、変な感じ……」
 催眠術を解く前にお互い服や髪を整えておいたから、外見上は特に変化はない
はずだ。ただ、ブルーローズはやたらと口元を気にしている。……ああ。俺のを
飲んでるから気持ち悪いんだろうな。
 しかし勿論それがばれるとまずい。
「まあ、カエルの鳴きまねとかさせてたしなあ。あー、ケータイにとっときゃ
良かった」
「サイッテー!」
「お前が俺にやらせようとしてたことと、そう変わりはないだろ」
「え?」
 ブルーローズがきょとんと俺の方を見て、そして頬を赤らめた。
「……もっと酷い事しようとしてたのか?やめてくれよ?俺、結構繊細に出来て
るんだから」
「べ、別に……」
 どんな悪さをしようと考えていたのか気になるが、しかし俺のイタズラに
比べれば可愛いものだろう。
「あれ、ゴエンダマは?」
 ああ、これか?と、俺は机の上に放りっぱなしにしていた物をつまみ上げる。
はいはいとブルーローズに渡しかけて―それをやめる。
「これは没収―!」
「え!何でよ!?」
 何でよじゃねえだろ。
「……もう催眠術は禁止。お前らぐらいのガキは、自己催眠とかかかりやすいん
だから、そういう事は真似事でもしちゃ駄目だぞ?」
 もっともらしい事を言う。―いや、これは事実だ。何も間違った事は言って
いない。
「……」
 せっかく俺が親切心で言ってやってるのに、ブルーローズはご不満そうだ。
「おかしな男に、いい様にされでもしたらどうするんだよ」
 これも事実だ。
 何も間違った事は言っていない。
「……わかったわよ……」
「よーし。ご理解いただけたようで、何よりだ」
 俺は糸の通された五円玉を、ズボンのポケットにしまい込んだ。……コイツを
いい様にしていい、おかしな男は、俺一人で十分だ。

310:302
13/04/22 03:57:12.16 dVUv2+jf
以上です あとゴメン 番号入れ間違えたのと
【その他】『挿れてない』って書くべきだった
ともかくお邪魔しましたー

311:名無しさん@ピンキー
13/04/22 04:33:11.14 HwsT+kqh
早起きしていいもん見れた
タイガー悪い大人だなw

312:名無しさん@ピンキー
13/04/22 20:34:09.44 lTxh1ljk
わお!
久しぶりに覗いてみてよかった、GJ!
ローズちゃん、タイガーになにをやらせようとしてたんだろw

313:名無しさん@ピンキー
13/04/27 00:57:59.72 kf5hhB1z
>>310
よい!よいよ~!GJ!

314:名無しさん@ピンキー
13/05/01 20:19:00.59 OyOBDqMX
>>310
かけるつもりで自分がかかっちゃう迂闊なローズたんかわゆす

315:名無しさん@ピンキー
13/05/05 19:01:11.97 SVtfGryP
保守

316:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:37:17.64 68jFEReN
なんか昔の少女マンガとか雰囲気マンガみたいな事になった
でも なんもないのも淋しいので
【使用レス数】 1
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等 】 無理矢理
【その他】 ポエム

317:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:39:02.43 68jFEReN
「タイガー……」

 ぞっとした。
 自分がした事なのに。
 ブルーローズはあられもない姿で、目は赤く、涙が頬を伝っており、あんなに
触り心地のよい髪はぐしゃぐしゃで。手首には、俺が押さえつけたために手の跡
がぼんやりと痣になっている。
 ―だというのに、またこいつに挿れたい、と思ってしまう。

「……ブルーローズ」

 びくり、とブルーローズは身を縮こまらせた。なんて事だろう。
 違う。俺はお前にそんな顔をさせたいわけじゃない。もっとこう―
 ……違うんだ。なのに。

「―悪い」

 囁くべき愛の言葉は出てこない。ただ謝罪の言葉だけが漏れた。

318:名無しさん@ピンキー
13/05/12 20:40:50.67 68jFEReN
―これだけ!

皆 どんなキャラが出てくるのが読みたいんだろうか?
つっても タイバニってそんなに女キャラいないから
限られてくるか…?

319:名無しさん@ピンキー
13/05/16 06:11:57.28 ETetTfHY
>>318

書くのは需要とかあんまり考えず書いた方がいいと思うけど
投下して反応もらうために書くってなら一番需要あるのはそりゃ虎薔薇じゃね?
んで、基本はいちゃラブエロかわ
モブ凌辱とかも一定の需要はあると思うけど今までそっち系は
あんま投下なかったから好きな人がスレに留まってる可能性は低いと思われ
逆に需要あるだけに虎薔薇の投下は一番多いから
書けるなら龍とかアニエスとかいくのもありだと思うけどね
スレが多様化すれば潜在的な需要を掘り起こせるかもしれん

まあ、注意書きさえ適切につけてくれれば今んとここのスレの
明確なNGは腐だけなんで好きに書いて好きに投下すればいいと思う

個人的にはタイバニに嫌いなキャラいないんで誰でも美味しくいただきますぜ
例えばアポロンのおばちゃんとかきたら
すげぇニッチキタ━━(゜∀゜)━━!!ってwktkする自信あるw

320:名無しさん@ピンキー
13/05/16 11:02:58.93 OcEBthCK
>>318
ごちそうさまでした!イイヨイイヨー

そして>>319がベンさん&斎藤さん×経理のおばちゃんの3Pを投下すると聞いて

321:名無しさん@ピンキー
13/05/16 11:30:25.20 7XYTwZxJ
>>318
GJ!

虎薔薇好きだけど、ほかの女性キャラのもWelcome!
泥棒3姉妹にお仕置きとか読みたい

322:318
13/05/17 04:06:13.04 p4dv4xwX
色々ありがとー!

経理のおばちゃんはさすがにレベル高すぎて手に負えない!
泥棒三姉妹面白そうだけど、結局それほどはじけた方向には行けなかったよ…
【使用レス数】 7
【カップリング】 牛龍
【特殊嗜好等 】 特になし

323:牛龍 1/7
13/05/17 04:07:42.80 p4dv4xwX
「どうした?もっと食え。今日は持ち合わせもあるから心配するな」
 いつぞやの一件から、アントニオはパオリンを連れて食事に出かける事が
多くなった。虎徹も言っていたが、やはり頑張っている少女に対しては応援を
したくなる。ましてパオリンは親元を離れ、遠く異国の地で一人なのだ。これは
大いに応援をしてやりたくもなろうというもの。
 あと、何より食いっぷりがいい。
 美味い物を美味いと笑顔で食べている様を見るのは、結構嬉しいものだ。
 今日も新しくできた中華料理店に、早速二人で馳せ参じたのだ。個室だから、
何を喋ろうと気にかける心配もない。普段の愚痴なども喋り放題だ。……だと
いうのに。
「……」
 パオリンの箸は進んでいる。そりゃあもう軽快に。見る間に空いた皿が
積まれていくのだが、その顔は何やら浮かないし、言葉も少ない。
「腹いっぱいか?」
「ううん!?まだまだ食べるよ!?もっと食べるよ!?」
 ……給料日後だからいいが、この小さな体のどこにそれだけの量が詰め込める
のか、毎度ながら不思議でならない。
 しかし確かにここのところ様子が変だったのは確かだ。
 また会社の方で何かあったのだろうか。こういう時こそ、年長者の、人生の
先輩としての出番だ。ごほんと大仰な空咳をしてみる。
「何かあるのか?俺でよければ、話を聞くぞ?……まあ、あんまり込み入った
事にまでは立ち入れないだろうが」
 そう言うと、パオリンがぱぁっと嬉しそうに笑い―しかし、言葉を選ぶ
ように、もじもじとし始めた。そしてとうとう箸を置く。……これはかなり本気
の話になりそうだと、アントニオの方も箸を置き、身を乗り出すようにして次の
言葉を待った。
「あのね」
 おう、と相槌を打つ。テーブル向こうのパオリンは頬を染め、上目づかいで
アントニオを見た。
「カリーナがね。あの……タイガーさんの事、その……好き、でしょう?」
「―」
 その話題!?
 そういう相談!?勘弁してくれよ、モウ!そういうのは、それこそファイヤー
エンブレム達女子組でスイーツとかを囲みながらキャッキャウフフとかしましく
話せばいい事だ、何故に俺に!?
 ―という諸々の動揺を押しとどめ、低い声でさも威厳があるかのように返す。
「……らしいな」
「すっごく年、離れてるよね。でも、好きなんだよね?」
「らしいな」
 何がどうなってそうなったのか、アントニオにとっては不思議でならないの
だが、そういう事になってしまっていたのだ。探せばもっと他にいい男はいくら
でもいると思うのだが、男慣れをしていないのかどうなのか、カリーナは虎徹に
惚れてしまっている。色々と面倒くさい事この上ない。
 惚れてしまったものはどうにもならないのだろう。まあ、あのぐらいの歳の
差も、珍しくはあるが、無いわけではない、かもしれない。
「た、たとえばだけどさ。ボクが、ロックバイソンさんの事を好きって事だよ!?」
「それは……確かにすさまじいな」
 冷静に考えたらこれは無い。アントニオは引きつった顔で答えた。
 他人事であれば無責任に囃せる事でも、我が身に降りかかるとなるとそれは
無い。……いや、ドラゴンキッドは難しいが、年の差だけなら、そのまま自分と
ブルーローズで考えればいい事だ。……それならアリではないだろうか。―
また別の問題が出てきそうではあるが。

324:牛龍 2/7
13/05/17 04:08:28.97 p4dv4xwX
 それに、年の差で考えれるのならば―
「あ、でも。虎徹達の歳の差と同じぐらいっていうのなら、ドラゴンキッドの
歳だと、スカイハイと比べた方が―」
 そこまで言って、パオリンの様子にアントニオが首をかしげる。
「どうした」
 少し怒っているようにも見える。
「だからさあ、ロックバイソンさんならどうなの?ボクと、付き合える?」
「……付き合うって……」
 どうやら怒らせたらしいと、ここでアントニオも理解する。
 パオリンにしてみれば、カリーナはライバルでもあるが、異国の地での数
少ない友人なのだ。その友人の恋路について応援する立場でいるのに、その
くっつけようと思っている二人のうちもう一人の友人が乗り気でないとすると
面白くないと考えるのは道理だ。
 しくじったと考え、アントニオは必死に軌道修正を試みる。
「あ……アリ、なんじゃないか?問題は歳の差どうこうって事より、お互いが
どう思っているか、って事だろうからな」
 模範的な解答だ。
 ネイサンあたりからは、面白くないとうんざりした顔でとりあえずの及第点が
どうにかもらえるぐらいの。
 だが。
 どうした事か、その使い古された回答を、パオリンは最大級の笑顔で迎え
入れた。
「そ、そうなの!?ロックバイソンさんって、付き合えるの!?ボクと!」
「―いや、たとえ話、だろ?」
 何かおかしくないだろうかと、ここでアントニオの頬に一筋汗が伝う。
 怒っていたのは、様子がおかしかったのは、虎徹達の事ではない……?
「……ドラゴンキッド?」
 アントニオが混乱している間に、机向かいにいたはずのパオリンが、椅子を
持ってアントニオのすぐそば、触れ合うぐらいの距離にいた。
 頬はほんのり桜色。アントニオを見つめる瞳は、キラキラどころか、潤んで
見えた。
「あ、あのね。ボク、いいよ……?」
「は!?」
 恥じらいながらも、はっきりアントニオに向かって伝える。
「ボク、その……いつだって、準備できてるし」
 何の!?
 そう叫びたかったが、答えを聞くのが怖い。というか、答えを聞いたら終わり
だと思った。
「ちょ、ちょっと待った!ドラゴンキッド。その、いや、え!?」
「ご飯も食べたいけど、ボク、ロックバイソンさんも食べたい……」
 椅子に掛けているアントニオの腿に手を置き、身を乗り出すようにして
アントニオに近づく。から揚げを食べたせいで艶めいているだけなのに、その
唇が、化粧っ気のないはずのパオリンを無性に魅惑的に映した。
「ロックバイソンさんも、ボクの事、食べちゃって、いいよ……?」
「いやいやいや!待て待て待て!第一オレは、アニエスさんの事を―」
 そうだ!
 据え膳食わぬは―などと流されてはいけない。踏み外してはいけない!
必死にとどまる。
「全然ダメ?まったく可能性ない?ボク、全然女のコっぽいところないし、
アニエスさんみたいにボンキュッボンでもないし―」
 そうは言うが、トラックスーツのせいもあるのかもしれないが、体のラインが
よくわかるパオリンの体つきは、ここに来てかなり興味深い成長経過を示して
おり―部分によっては、カリーナよりも見栄えが良くなっていた。それを
正直に話したところ、虎徹にぶん殴られたが。
「……」
 ぐっと近づいた距離にアントニオが必死に理性と戦う。
「でも、ボクね。ロックバイソンさんの事、好きなの。優しいし、強いし」
 ……恥ずかしげに笑うパオリンはとても可愛らしかった。

325:牛龍 3/7
13/05/17 04:09:55.04 p4dv4xwX
 その距離がどんどんと近づく。そして―
 少し距離が離れた。パオリンはとても嬉しそうに笑っていた。
「……えへへ。ファーストキス。できちゃった」
 できちゃったな。オレもしちゃったよ。ドラゴンキッドとはファーストな
キッスってやつを。
「―」
 止めるべきだったが、スケベ心が勝ってしまった。あんなに可愛らしい様子を
前にして、無下に断るなど、できるはずもない。だったらいっそ、と。
「ねえ、最初だけじゃヤだよ。二回目も三回目も……他の初めても、ロック
バイソンさんと、したい……な?」
「……」
 意味もわからず言っているわけではない。
 パオリンだっていっぱいいっぱいで、自分の精一杯でもって伝えてきている
はずだ。
「……ダメ?ボクじゃ、イヤ?」
 その問いかけに、なんと答えるべきか、何故迷うのか。
 じっと待っていたパオリンは、その沈黙に耐えきれなかったらしい。トラック
スーツのジッパーに手をかけた。
「ボク、子どもじゃないよ?タイガーもロックバイソンさんも、ボクらの事、
子どもだって馬鹿にし過ぎだよ。子どもじゃ、ないんだから―」
 そう言いながら、ざっとジッパーを引き下ろす。
「どわっ!?だ、駄目だ駄目だ!何を―」
 もちろん下は薄手のシャツを着ているため、玉のお肌がこんにちは!という
事態は起きていない。それを残念に思う不届きな牛がいるようだが―それでも
刺激的な光景だ。
「嫌いなら嫌いって言って。ボク、本気だよ?」
 こんな行動を起こして、恥ずかしくないわけがない。それでも、パオリンは
必死だった。パオリンにとって、とても理想的な女の子の中の女の子である
カリーナですら、虎徹に受け入れてもらえない。であれば、自分ではもっと
希望が見えない。それでも、アントニオに対しての恋心は、収まるどころか
この体から飛び出さんばかりの勢いで湧き上がってくるのだ。自分でも
とまどってしまうこの感情を、どうすれば相手に伝わるかと必死だ。
「……アイツだって、ブルーローズが学校卒業するまでは、って逃げ回ってる
んだ。ましてオレが、ブルーローズよりも若いお前に対してそんな事、できる
わけないだろう?」
「……その言い方って、すっごく卑怯だと思うんだ」
 わかっている。そう答えようとしたが、その口が塞がれる。
 先ほどのような可愛らしいものではなかった。アントニオの両頬を、両手で
挟み込むように掴み、ぐっと唇を押し付けている。何度も何度も、押し付ける
ようなキスを繰り返し、そして、ぐっと、アントニオを睨んだ。
「ボク、カリーナみたいに真面目じゃないから。悪い子だから、大人しくなんか
してないからね」

326:牛龍 4/7
13/05/17 04:10:35.04 p4dv4xwX
「……オレもお前も、ヒーローだろうが」
 呆れたように溜息をつくアントニオに、パオリンが少し傷ついたように体を
震わせた。
「じゃあ、ボクの事、捕まえる?―うわあ!?……ん、っ……」
 アントニオがパオリンの体を引き、口づけを行う。舌を入れて、深く、深く。
たっぷり時間をおき、やっと唇を離す。
「……オレも、捕まっちまうな」
 この感情を恋や愛とはまだ言えない。それでも、それに育つ可能性は十分に
あった。アントニオがパオリンの首筋を舐めるようにキスを続けると、パオリン
はその刺激に甘い声を上げ、思わず身をよじり逃げかけ―それでもとどまった。
「……ね。二人だけのナイショにしよう?ボクやっぱりロックバイソンさんの事、
食べたい。ロックバイソンさんに、食べてもらいたい。」
 その言葉を聞き、思わずぎらつかせたアントニオの瞳は、草食動物のそれでは
なかった。まさしく猛牛。血走り、その鼻息も荒い。
 大きく武骨な手が、パオリンの細くしなやかな体に触れた。触れるその瞬間
こそ少しためらいはしたが、服の下の、柔らかな肌の感触を確かめると、後の
動きは慣れたもので、大胆なものだった。
「食べて、くれる?」
「ここまでくれば、全部平らげてやるさ。ただ―」
 こんな細い体に、はたしてうずまる物だろうか。無理強いはできないが
、だからといって、途中でお預けは辛すぎる。
「ボク、食いしんぼうだもん。全部、食べちゃうよ。だから―ちょうだい?」
「……本当にもう、困った奴だな、お前は」

 卓上に残っていた食事をすべて食べ終わる頃にはパオリンの方も落ち着くかと
考えていたのだが、食欲がみたされると、他の欲の方へ完全に意識がシフトして
しまったようだ。食事の会計を済ませると、パオリンは、アントニオに自分の
門限を伝えた。間に合うかな?と、頬を染めて聞かれると、先ほどの出来事を
うやむやに終わらせてしまおうかなどという狡い考えが引っ込んでしまった。

 アントニオの自宅へ案内すると、落ち着かなげに部屋を見回し―そんな
パオリンを見ているのが余りに気恥ずかしく、さっさとシャワールームに追い
やる。
 そして大慌てでベッド周りを片づけた。
 シャワーから上がってきたパオリンが、なにやってるのさと、そんな滑稽な
アントニオを笑い―ありがとう。ボクのため、なんだよね?と、はにかんで
くれた。
 いっそそのまま押し倒してしまいたいと思う衝動をすんででこらえ、さっさと
シャワーを済ませる。

327:牛龍 5/7
13/05/17 04:11:07.34 p4dv4xwX
「……い、いよいよ、だね!」
「……あ、ああ」
 キスをしたその日にここまでする必要はない。というか、性急すぎる。
 どれだけ焦っているんだ、とは思うが、ベッドの上にタオル一枚でちょこんと
座るパオリンに対し、添い寝だけで済ませられるほど、男として終わっても
いなかった。
「ふぁ、や、あ……気持ち、悪い……や、あ……ぬめぬめ……」
 最初という事もあり、思ったほど濡れてくれなかったので、直接濡らす事に
した。すぐに閉じようとする両膝をぐっと押さえ、そこに舌を這わせる。
「う、わあ……ひゃ!あ、あ―吸っちゃ、駄目えぇ!」
「少しでも、解しとかないと、大変だぞ?」
「でも、駄目!やだ!やだ、やだぁ!」
 嫌がっているのは、未体験の快楽を処理しきれていないためだ。だから
アントニオは優しく足を撫ですさりながら、舌を使い続ける。
「そろそろ、どうだ?」
 指をそこに触れ、具合を確かめる。
「ひゃぁ!?―あ―っ!?」
 びくり、大きく体が震え、続いて、ぎゅうっと、パオリンが体を丸めるように
身を縮めた。
「……大丈夫か?」
「ヤダ、ボク、今、おかし……おかしい。体、ビクビクって……あっ、だめ、
そこ、触らないで―っ!」
 ちゅう、と吸い付くと、パオリンが再度声にできない音を漏らした。両膝が、
アントニオの頭を挟み込むようにして締め付ける。
「ちょっとは気持ちいいか?」
 アントニオにしてみれば、これからパオリンに与える痛みに対しての贖罪の
つもりだったのかもしれない。
 軽い絶頂を迎えたパオリンが、大きなベッドの上で、弛緩している。
「ん……気持ちいい……もっと、気持ちよくなるんだよね?」
「できればそうしてやりたいけどな」
「―」
 いつも以上に元気の良い自分自身に苦笑していると、ギョッとして大きく目を
見開きパオリンがそれを見―そして顔をそらせた。
「あ、あのさ。一応聞いてみるんだけど」
 枕を抱え込んでパオリンがたずねる。
「ああ」
「それ、どうやったら、入るの?ボクのココに」
「それをオレも思案していたところだ」
 冗談めかして答えてみる。ただ、冗談ではなく懸案事項でもある。自慢では
ないが、アントニオのサイズはそれなりにあるのだ。それをこの細身の体で
受け止めきれるものだろうか。裸身のパオリンを見ているとますます不安に
なってくる。
「それって、男の人皆についてるよね、もちろん」
「一応は、そういう事になってるな」
「って事は、女の人のボクなら、入る物だよね?」
「できればそうしたいと思ってるが―まだ若いし、なにせ初めてだからな。
無理なら―」
「無理じゃないよ!ボク、ちゃんとできるよ!?」
 必死な顔で、訴える。
 で、あれば。それには応えねばならない。


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