TIGER & BUNNYでエロパロ2at EROPARO
TIGER & BUNNYでエロパロ2 - 暇つぶし2ch129:名無しさん@ピンキー
12/12/03 08:19:35.88 rR3QTJLO
乙乙!
個人的には虎薔薇以外のカップリングが読みたい
別に虎薔薇が嫌というわけではないけど
最近そればっかなのでさすがに別の話も見たいと思う
でもこの作品ってエロパロの対象にするような女の子少ないからなあ
ヒーローアニメであることを考えれば女キャラ自体は決して少なくはないんだけど
保管庫は色んな話が見れる小ネタが一番おもしろかった

130:名無しさん@ピンキー
12/12/04 01:46:02.87 GBEdaaPz
虎薔薇ktkr!GJ!
恥ずかしがりつつもエロいカリーナって、良いねぇ

今、俺得すぎるカップリングを書きかけているんだが…
話がすすまねー…エロくならねー…落ちも思いつかねー…
出来上がる日は来るのだろうか…

131:名無しさん@ピンキー
12/12/04 21:58:36.79 Xj7bYVpd
君の俺得が僕の俺得になるかもしれない!頑張れ!待ってる!
エロパロ板ではあるけどガチエロじゃないギャグ風味の強いほんのりエロとかほんわかエロでもいいと思うよ

132:名無しさん@ピンキー
12/12/05 02:44:49.41 P23jXedN
>>129
そんなに読みたきゃ自分で書け
それか金出して同人誌買え

133:名無しさん@ピンキー
12/12/05 03:04:06.24 pbxzVCmR
妄想を文字とか絵にするのも なかなか大変だけど
個々の求めるエロが新たな扉を開くかもしれないし ぜひチャレンジしてほしいなー

リンリンコンビの話も結構数が出てるけど お邪魔するね
エロなしだよ

134:リンリン・エロなし
12/12/05 03:07:53.46 pbxzVCmR
「もう、サイテーだよ!」
 そう言ってパオリンがプリプリと怒っている。
「タイガーさんとロックバイソンさんが楽しそうに話してるから、
ボクも混ぜてもらおうと思ったんだよ。で、何話してるかと
思って近づいてみたら―」
 女性の胸について、熱い論議を交わしていたというのだ。
やれあの映画の濡れ場がよかった、この女優の胸は整形に違い
ない。果てはアニエスの胸はいずれ垂れてくるの、ブルーローズ
の胸はありゃなんだなどと身内に関しても下卑た話題をし始めて
いるのを耳にしたため、二人に電撃を食らわせたというのだ。
「……それを、どうして僕に?」
 男の人ってどうしてああなんだろうねと怒りをあらわにして
いるパオリンの話相手は、イワンだった。イワンは背を丸めた
まま、ぼそぼそとしゃべる。
 僕も男なんだけど、そう喉まで出かかった言葉を飲み込んで。
「だって、今ここにいるの折紙さんだけだもん」
「……そうだね」
「それに」
 パオリンがきょろんと大きな目で、前髪に隠れがちなイワンの
目を上目づかいに見つめている。
「折紙さんはそんな話、しないでしょ?」
「―」
 そんなわけない。
 僕だって男だ、するにきまっている。流石に率先してではない
にせよ、だ。きっとその場にいたなら、虎徹やアントニオに話題
を振られ、あいまいにではあるものの話題に加わっていただろう。
 それに何より―
 昨晩の自分の行いをイワンは思い返した。
 僕が君に対してどんな感情を抱いていて、妄想の中で、何度
君を穢しているか、知らないからそんな目で僕を見ることが
できるんだろうな。イワンはすっとパオリンの肩に手を伸ばし
かけ―その手をゆっくりと戻した。
「……うん。しないよ。」
 そう答えると、パオリンは、だよねっ!と、嬉しそうに笑った。
 そんな風に信用してもらえるのは嬉しい。だけど、僕だって
男なんだよ?イワンは少し憤る。
 いつか、君も身をもって思い知るのだろうか。
 ―君が女で、僕が男だという事を。

135:名無しさん@ピンキー
12/12/05 03:14:29.05 pbxzVCmR
エロパロ板でエロ無しというのも
正直どうかと思うけど にぎやかしにでもなれば
そして 開け! 誰かのエロの扉!
そして読ませてくれ!

136:名無しさん@ピンキー
12/12/05 20:37:13.37 W/PBAU6N
>>133
いいね、GJ
>ブルーローズの胸はありゃなんだ
ワロタw

137:名無しさん@ピンキー
12/12/06 18:55:37.80 clQpvmBA
>>133
GJ!
アニエスに関して言ったのは虎徹で
ブルーローズに関して言ったのはアントニオだろうなぁw

138:名無しさん@ピンキー
12/12/07 04:57:36.74 3NiFBzRV
上のローズ自慰に触発されて書いてみた。
えろくないのは勘弁してくだっせ。
やっぱ難しいわー

一応折龍両片思いというやつです。
女の子は男の子よりおませなんです。

139:自慰龍1/3
12/12/07 04:59:39.48 3NiFBzRV
ぼんやりしていたパオリンにとっては、いきなり落ちてきたタオルだった。
急に視界に入った白でパオリンを引き戻し、そのままぱさ、と軽い音を立てて足元に落ちた。
つい拾い上げたそのタオルには、人を小ばかにしたような蛇が描かれている。これは確か。
(タイガーの…かな?ブルーローズ?)
薄地のタオルは軽くて、肌触りが悪い。風ともいえないわずかな空気の流れで、パオリンの手首をくすぐってくる。
こんな正真正銘の粗品で詫びられたのに、あのときのローズの顔ったら。
嬉しいような、怒ったような。気付かないのは男だけだ。
自分もあんな顔をするようになるのだろうか。薄いタオルをさらりと撫でる。
「…折紙さん?」
呼んでみる。タオルが返事するはずもなく、さわさわとパオリンの腕に触れていく。

「自分の能力の限界に挑戦」と、折紙はまずメモ帳に化けて見せた。
メモ帳としてはどんどん薄くなり小さくなり、ついにはパオリンの手のひらに乗るくらいの大きさの「メモ紙」となった。
「これでどんな現場に落ちててもバレないでゴザルな!」と嬉しそうな折紙に、ついつい「現場でまっさらな紙とかヘンじゃない?」と突っ込んでしまった。
「む、どんな紙なら現場にあってもおかしくないでござろうか?」
「うーん?連絡先とか書いたメモ帳ならいくらなんでも始末するだろうし…チラシとか?」
「ほう…サスガでゴザル、キッドどの。では」
音もなくするりと、折紙はくしゃくしゃに丸められたチラシに化けて転がった。パオリンはそっと拾って、慎重に広げてみる。
「…今日び、片面一色刷りのチラシとかあるの?」
「…やはり、両面多色刷りが主流でござろうか?」
難しそうでござるな、イメージを強く持たねばとつぶやきながら、パオリンの手から離れたチラシは折紙になった。
「自分で言っといて何だけどさ、紙媒体のそのものが珍しいことない?てか何でメモ帳とかなの?」
パオリンの言葉に、口の中でぶつぶつと何事かつぶやいていた折紙が顔を上げる。たまにしか見せない、スミレ色の瞳がパオリンを映した。
「メモ紙なら、キッドどののポケットに入って、どこでもついて行けるかと。一番に助けに行けるでござろう?」
そう言って笑った。
さっきから何度も思い返していた、今日の折紙。

馬鹿だ。あまりにも馬鹿だ。そして変態的ですらある。
少し前の自分ならまず「誰にも守られたりしない」と怒っていただろう。そして折紙をキモがったはずだ。
それなのにあの時の自分ときたら、「あ、そう…」と呆れたように呟いただけだった。
そして今になって、恥ずかしいまでの折紙の言葉をしつこく反芻している。
「ねぇ、折紙さんじゃないの?」
重ねてタオルに問う、自分が滑稽だ。鏑木酒店のロゴはごく自然に垂れ下がっている。
「ちょっとこっちおいで」
返事のないタオルを引いて(借りる、と言い訳して)シャワーに向かう。

140:自慰龍2/3
12/12/07 05:00:17.67 3NiFBzRV
本当に折紙さんじゃないの…?」
シャワーを捻ってタオルと一緒に濡れながら、再三問う。しとどに濡れて腕に張り付いてくるタオルは普通すぎて、
疑えばきりがないほどに不自然さも感じる。
どこでもついて行く、一番そばにいると言っていた折紙。ならこのタオルだって折紙のはずだ。
自分で妙な理屈をこねていることは解っていたが、今はどうでも良かった。ちゅ、と角に口付ける。
舌先で探るとざらりとしていて、吸えば素直にパオリンに水を与えてくれた。
折紙さんは、どんな風にキスするのかな…
噛み付いても舐めてみても抵抗がないのがまさに折紙っぽくて、なんだか不快になる。
パオリンを好きだという態度も言葉もはっきりしているのに、妙な距離を開けて見守るような態度はパオリンには理解できない。
キス、して欲しいのに。
フロントのジッパーを下ろして、露わにした肌にタオルを張り付かせた。その上からそっと、小さなふくらみを包んでみる。
湿ってごわついた感触が、自分の手の感覚を誤魔化してくれる。折紙越しに触れているのだと思うと、おしりの方からぞわぞわと何かが上がってくる。
この手が折紙の手だったら。このタオルが折紙だったら。
桜色に色づいた胸の先端に、張り付いてるのが舌だったら。
「…っあ、」
くり、と強く先端を押し込んでしまって、思わず声が出た。加えていたタオルの端をぎゅっと噛み込む。
まだ小さな胸は、ゆるく揉んでみたところでまだ痛みしか感じない。
きゅ、と軽く抓るのは、吸われていること。
強く弾くのは、向こうも興奮してるってこと。
乱れた折紙も、情欲に塗れた折紙も想像がつかない。思い浮かぶのは、いつもうろたえたような態度だ。
なら、この折紙のはずのタオルは、今のパオリンをどう感じているのだろうか?
「ひゃ、あ、ん、」
きゅうっとタオルごと先端を握り込む。切なさが下半身に溜まっていく。
とがった胸は敏感になりすぎて、タオルに擦れただけで感じてしまう。
震える膝に耐えかねて、背中を壁に預けた。
ごわついた布越しに、そっと下に触れた。そこはもうとろとろとよだれを垂らして、誰かの指を待っていた。
(折紙さん)
このタオルが折紙なら………「こんな子だと思わなかった」って、軽蔑する?
「触って、いいよ…」
折紙を思ってこんなになってる自分に喜んで、むしゃぶりついてくる?
想像の折紙は、たまに見せる鋭い目でパオリンを壁に縫いとめる。
噛み付くようなキス。好きなようにパオリンの体に触れ、痛みも快感もパオリンに与えたあと、あそこに指を押し込んで…
(食べられちゃう、みたい、な…)
筋を撫で、肉芽を包皮ごと弾く。中に指を入れるのは、まだ怖い。
もしそこを折紙に舐められたりしたら、自分はどうなってしまうんだろう?想像だけでこんなに気持ちいいのに。
ひたすら折紙越しにそこを擦って、自分を高めていく。
「折紙、さ…」
(パオリンどの)
………!!
「う、ううっ」
声が漏れそうになって、パオリンは口の端に残っていたタオルを噛みこんだ。
指を入れてなくても、ナカがびくびくと達しているのが解る。指を止めても、体のふるえと快感は止まらなかった。
「ふぁ…」
だらりと口から外れたタオルを体からも放して、乱れたままに息をつく。
空耳で、イッてしまった。
そんなに折紙がいいのか自分、とセルフ突っ込みでため息をついても、増すのはむなしさばかりだ。
(…空耳、だよね?)
しげしげとタオルを眺める。試しに絞ってみたがぼたぼたと湯が落ちるばっかりで、当たり前だが悲鳴などおきるはずもない。
(なーんだ…)
残念、なのかほっとしたのか。

141:自慰龍3/3
12/12/07 05:01:06.37 3NiFBzRV
(ていうかコレ、ほんとにダレの?)
タイガーのなら、あのオッサンをおかずにしたみたいでイヤだし。
ローズのなら、申し訳なさで顔を合わせられなくなりそうだ。
なんと言ってもこのタオルは、パオリンのアソコの汁をたっぷりと吸ってしまったのだから。誰かに渡すなんて、とてもじゃないができない。
(洗ったらいいってもんじゃないよね?)
できることはひとつしかない。証拠隠滅。つまりは持って帰ることにしたのだった。

結局タオルはタイガーのもので、それはそれでうんざりしたのだけれど。

142:名無しさん@ピンキー
12/12/07 05:02:47.96 3NiFBzRV
メモ帳と違って読みにくくなってます。本当にすみません。

折紙はぽるちおについてggr先生に相談してるといい。

143:名無しさん@ピンキー
12/12/07 06:05:37.33 d+vG/F5t
GJ!
パオリンエロ可愛い!
タオルが折紙だったら絞られたら
痛いのかなとか想像してしまったw

144:名無しさん@ピンキー
12/12/12 01:25:20.55 Zn8cdtXO
ほす!

145:名無しさん@ピンキー
12/12/17 02:44:14.27 lpg4FwYM
エロパロ版って何日書き込みなかったら落ちるんだっけ?
何もないのもさみしいのでちょっと邪魔するよー

アニ虎・アントニオがちょっと可哀想・キスのみエロなし・つまるところみんな馬鹿

146:アニ虎 1/3
12/12/17 02:46:09.90 lpg4FwYM
「どこの馬鹿が馬鹿騒ぎをしているのかと思ったら、うちの馬鹿達じゃない」
 バーの個室―といってもフロアが分けてあるだけで実質には同じ空間を共有しているのだが、そこでヒーロー男性陣が酒盛りをしているところにアニエスがやってきた。
 どうやら、テンションを上げて騒いでいたので、文句を言いに来たらしい。相手が誰だかもわかっていなかった様なのに、店員に任せず自ら乗り込んでくるとは勇ましい事だ。
 ……酒に酔っているからかもしれない。若干目が座っている。
「大体誰が上手いのなんので騒ぐだなんて、男はいつまでたっても子どもね」
 ずかずかやってくるとソファーの真ん中にどんとアニエスが腰掛ける。あら、いいお酒飲んでるじゃないのと、イワンが持っていたグラスを取り上げ、くいとあおった。
「あ、いや、その……」
「なーんだよ、さっきまで『夜は俺のNEXT能力で無双だー!』とか何とか偉そうに言ってたのはどいつだよ?」
 アニエスが来た途端大人しくなったアントニオに、肩を組むようにもたれかかって虎徹が絡む。
「うるさいぞ虎徹!アニエスさんの前でそんな事言うな!」
「あーあー、牛の癖に猫かぶっちゃって、やだねー?」
「で?結論は出たの?」
 アニエスがくすりと笑いながらあたりを見渡す。
「KOHは夜もKOHなのかしら?それともここはスーパールーキーに譲るの?」
 キースは挑発的なアニエスに対してはははと笑って返すだけだった。
 アニエスがぐいと身を乗り出す。
「比べて結果を出してあげましょうか?」
 ぞくりとするほどの色香を放っており、そばのイワンなどは、その色香にあてられた様に真っ赤な顔で身を縮こませてしまっている。
 艶めいた唇がくすくすと笑っているが、キースはすっと自分とアニエスの間に自分の手を差し挟んで穏やかに笑って断った。
「いや、遠慮しておこう。そもそも私はそういうキスはした事がないから、きっと下手だと思うよ?」
「―アラ」
「……それって……」
「スカイハイさん……」
 キースの発言に、バーナビーとイワンが言葉を無くす。
 つまり、いや、まさか。いやいや、そういうキス、というのがどういう意味を持つかにもよるではないか。だが、マジ天使、などと揶揄されるスカイハイだ。本当に童貞―どころかキスひとつした事がない、なんて冗談みたいな事態になっているのかもしれない。
 それを何も肩肘張らずに言ってのけられるだなんて、流石KOHは違う、と、変なところで尊敬の眼差しを一身に受けている。
「……あれ?どうしたんだい?」
 キースはその眼差しの意味がわからず、眩しそうに眼を眇めたようないつもの笑顔で小首をかしげた。

147:アニ虎 2/3
12/12/17 02:47:28.22 lpg4FwYM
「情けねーなあ、ついさっきまでどいつもこいつも俺が一番だって騒いでたくせに」
 キース以外は、であるが。イワンすら一番とは言わないものの、それなりに見栄を張った物言いをしていた。いざ女が出しゃばってくると大人しくなっちまって、まー情けない。バーナビーの奢りだと決めつけてガンガン酒をあおっていた虎徹がそう言って仁王立ちしていた。
「俺が見本を見せてやるよ」
 ガチャリと虎徹がテーブルの上のグラスや酒瓶を掻きわけスペースを作ると、マナーなどお構いなしとばかりテーブルに腰掛けた。
 ソファーに腰掛けていたアニエスの腰に手を伸ばすと、ぐいと一気に抱き寄せる。
「よおく見とけよー?」
 アニエスの方は、特に慌てた様子もなく、虎徹の首に手を回し、髪を梳くように頭を撫でた。
「へえ?貴方できるの?他の女に」
「……男だからな?」
 そりゃイイ女はほっとけねーわ、と虎徹が笑った。
「ちょっ、こて―」
 アントニオが酔いも醒め、虎徹を止めようとするが、出来上がってしまっている虎徹はそれに気づかない。そのままアニエスに口づけてしまう。
 軽く唇を重ね、互いに視線を交わした後、求めあうように、舌を絡める。
 時につつくように舌を刺激したり、吸い付いたり、吸い付かせたり。そこへ吐息が混じる。次第に熱を帯びていくのが周りにいる者にもわかった。
 言葉もないアントニオに視線を流し、くすりと笑いながらアニエスは虎徹と深いキスを交わ続けている。なんと意地の悪い人だろうかとバーナビーは思った。
 だが、そういうところも含めてアントニオは虜になってしまっているのだろう。アントニオでなくともその妖艶さにどきりとしてしまうのだから仕方もないのだろうか。……ますますアントニオに同情する。
 それにしても、いくら酒に酔っているとはいえ自分の相棒の馬鹿さ加減はどうにかできないものか。貴方は親友なのではないのかと頭を振った。

148:アニ虎 3/3
12/12/17 02:48:31.20 lpg4FwYM
「……」
「どうだ。ひっさしぶりに女になれたろ」
 ゆっくりと唇を離した後、虎徹はにたりと笑っていた。
 艶やかな口紅が、虎徹の唇に移ってしまっている。バーナビーが呆れた様子で虎徹に紙ナプキンを手渡した。
「―」
 満足そうな虎徹と違い、アニエスの様子は少し違った。ふう、と大きくため息をつくと虎徹の膝から降り、ソファーにかけ直した。
「何調子に乗ってるの?ヘタクソ」
「―」
 虎徹が大きく目を見開き、大きく息を吸い込み―そして。
「うっそだろ!?」
 咆えた。
「私も嘘でしょうって聞き返したいぐらいよ」
 あんな大見得切っといて、期待した私が馬鹿みたいとアニエスがつまらなそうに唇をとがらせている。だが、虎徹の方はそれどころではない。何とかその前言を撤回させようと躍起だ。
「だったら、キスだけじゃなくって―」
「ちょっと虎徹さん!?服脱いでここで何するつもりですか!?」
「そりゃあ―」
「うわあ、タイガーさん言わないでください!流石にここではマズいです!ここでなくてもマズいですー!」
 バーナビーとイワンが必死で虎徹を止めようと押さえつけている。
「―大体どんなものか想像つくわよ。これ以上貴方にがっがりしたくないから結構だわ」
「っなっ!?おっ前アニエス、変な意地張ってんじゃないぞ!ぜってー良かったはず、ぐえ!?」
「いい加減諦めろ虎徹」
 NEXT能力を発動させたアントニオが虎徹を引き倒し、つぶれた蛙のように床に大の字となっている虎徹の上にどかりと乗っかった。虎徹が首を捻ってアントニオに離せと懇願する。
「さっさとどけろ!これは俺の沽券にかかわる事だ、ここで引くととんでもない事に―」
 そう言っていると、地べたに押さえつけられている虎徹のそばにキースがべたりと床に座り込み、虎徹と目線を合わせるため、床に頬を擦り付けるような体勢を取った。その目はキラキラしている。
「ワイルド君。ヘタクソでも結婚はできるし、子どもも持てるんだね!勇気がわいてきたよ。ありがとう、そして―」
「ほーらな!?こういう馬鹿が出てくるんだよ!」
 俺違うから、ヘタクソと違うからー!
 虎徹が悲痛な声を上げたが、騒がしいバーでは、聞き取るものも他にはなかった。……あえて聞き逃されたといった方が正しいか。

149:名無しさん@ピンキー
12/12/17 02:52:19.51 lpg4FwYM
以上! ―だが、アニ虎じゃねえ 虎アニだ! いや、アニ虎でもおかしくはない…のか?
これに続けて虎薔薇貼り付けようかと思ったが エロくもないし虎薔薇じゃあなあという事で
保守必要そうなら次の機会に貼り付けてみる

150:名無しさん@ピンキー
12/12/18 02:07:44.10 Gd+6Fx2s
牛さん…(´;ω;`)ブワッ
でもなんか新鮮でよかったGJ!!

151:名無しさん@ピンキー
12/12/18 03:11:53.49 5Xp9so7Q
乙!乙!
たまには牛にもいいめをみさせてあげたい気はするんだが
やっぱ牛は可哀相だからこそ輝くんだよな!と思ってしまったw
虎の二重のダメっぷりもよいな!
そして、ひょっとしたら夜はKOHになれない空だけでなく兎と折紙もDT…?

152:145
12/12/18 20:55:01.01 sLWqlcKP
感想ありがとう!
ヒーローTVでは振るわないロックバイソンも夜はKOHなはずだ!

153:名無しさん@ピンキー
12/12/19 14:17:26.97 JrICAZ6f
でも牛さん素人DTく…
いやなんでもないよん♪

154:名無しさん@ピンキー
12/12/22 17:44:36.89 Gh16u2YA
乙&GJ!

155:名無しさん@ピンキー
12/12/29 23:30:29.43 cxe8Wrd6
年末年始だし 面白いイベント事で書いてみたかったけど
この間のアニ虎に続いての虎薔薇投下するよー
ほかの組み合わせも読んでみたいけど 書き手はあんまいないのかな?
小話投下するより 皆でまったり話できる場にした方がいいのかなー

156:虎薔薇 1/4
12/12/29 23:31:37.69 cxe8Wrd6
「きっ、聞いたわよ、タイガー」
 あれから数日。
 トレーニングルームにやってくると、頬を染めたカリーナが、わざわざ虎徹に話しかけてきた。したり顔で。若干うんざりしながらも、尋ねてみる。
「へーえ、何を?」
「タイガーって、その―キス、ヘタクソなんだって?」
 ……やっぱりな。
 この調子だとヒーローズは皆知っているだろう。そして、ヒーローTVスタッフの耳にも入り、一週間の後にはゴシップ誌にでかでかとワイルドタイガーはノーテクだのなんだのという文字が躍るのだろう。虎徹は頭を抱えてしゃがみこんだ。
「あっ、そ、そんなに気落ちする事ないわよ!?ヘタクソだって、愛情があれば―」
「お前にまで慰められるとか、もう俺泣きそう……」
 情けなさ過ぎてこのまま消え去ってしまいたいと虎徹は思った。あれは絶対にアニエスが意地を張っただけだ。絶対そうだ。
 そんな虎徹の傍に、おずおずと、カリーナが同じようにしゃがみこんだ。
「……あの。本当にヘタ、なの?」
「んなわけあるか!周りが言ってる事は全っ部嘘だから!ありえねーから!」
 断じて、絶対に!
 虎徹が大きな声で、身振り手振りも含めて弁明をする。
「必死すぎてかえってアンタの言ってる事の方が嘘っぽいんだけど」
 顔も触れんばかりの距離で虎徹ががなり立てているため、カリーナが両耳に手をやり眉間にしわを寄せている。
「嘘を嘘だっつって何がおかしいんだよ!」
 じゃあ、ハイそうです俺ヘタクソなんだよって言ったら、お前らは、ですよねー、って納得するんだろ?いったいどうしろっていうんだよ!?
 虎徹はカリーナの肩をがっしり掴み、がくがくと揺さぶっているため、カリーナがあわあわと間抜けな声を上げている。いくらか虎徹が落ち着いたところで目を回しているカリーナに気づき、あ、悪いとその手をやっと放した。
 まったく、とカリーナが虎徹を睨んだ。だが、しばらくして恥ずかしげに視線をそらし、ぼそぼそとしゃべり始めた。
「ホントかウソか―た、確かめてあげよっか?」
「……は?」
 きゅっと唇を引き結び、意を決すると、虎徹を見た。
 キスして、確かめてあげる。
 真っ赤な顔だった。
「ホントだったらタイガーは上手だ、って言ってあげる。」
「……」
「ヘタだったら、上手になるまで練習台になってあげる」
「ヘタなわけねーだろ」
 虎徹が真っ赤な顔のカリーナからほんのわずか視線を下に移す。カリーナの手は小刻みに震えていた。
 あーあー。無理しちゃってまあ。
 一生懸命考えたんだろうなあ、などとぼんやり思う。これで男を誘ってるつもりなんだろうな、と。震えている事にも気づかず、本人としては精一杯妖艶に策を弄したのか。
 こんなたどたどしい誘いに乗るのはさすがに気が引ける。諌めようと口を開く。
「……あのな、ブルーローズ」

157:虎薔薇 2/4
12/12/29 23:33:11.50 cxe8Wrd6
「―ヘタクソ」
「ぐ!?」
 虎徹がカリーナをひきつった顔で見る。
 カリーナは虎徹をキッと見つめた。相変わらず顔は耳まで真っ赤で手は緊張から来るものか恐れから来るものか震えていたが。
「タイガーは、口ばっかで女をろくに満足させる事もできない、ドヘタクソのノーテク男」
「ブルーローズ。大人を馬鹿にするんじゃないぞ……」
「……」
「お前ねえ……」
 必死になるあまりだろうか、その挑発的を通り越して失礼極まりない物言いにムッとくる。―が、それだけでもない。
 ……ああ、マズいマズい。マズいよなあ。そうは思うが、こんなに頑張ってる子どもの努力に報いてやるのも大人の務めだよな。などと無理に理屈を捏ねてみる。
 俺、ロリコンのケはないんだけど。でもこの歳ならもうロリじゃねーよな。あ、でもコイツいくつ下だっけ?やっぱ俺ロリコンか?
 ―もうどっちでもいいや。大人でも子どもでも、やっぱイイ女はほっとけないもんな。
 震えるカリーナの手を掴むと、ぐっと引き寄せた。バランスを崩してカリーナがへたり込みながら虎徹の腕の中におさまった。
「―っ!?」
「お前が言い出した事なんだからな?」
 囁く声が近すぎて、甘すぎてカリーナが緊張する。ばちりと虎徹と視線が合ってしまい、慌ててギュッと目を閉じた。
 それでも緊張のため顔はどんどんうつむいていってしまう。それでどうやってキスしろっていうんだと虎徹がカリーナの頭を撫で―額へキスをした。
「―」
 カリーナが顔を上げる。
「いきなり口からいくと思ったか?お嬢さん?」
 子ども扱いしたような物言いに、カリーナがカッと頭に血を登らせる。
「こ、子ども扱いしないでよ!私は―っ、ん、んん―」
 怒りのために上げた顔と、文句を言うため開いた口にむしゃぶりつき、そして舌を滑り込ませる。
「……っは、あ……」
 急な事に、反射的に逃れようと虎徹の胸に手をつき、必死に押しやろうとする。思っていた以上の力に虎徹が顔をしかめ、唇を離す。
 息継ぎをするようにカリーナが大きく息をつき、身をよじる。
「馬鹿、逃げるな。まだに決まってんだろ」
 男をその気にさせといて、これだけで済むと思うな。だからお前はお子様なんだよ。
 カリーナが逃れぬよう、強い力で掻き抱いた。

158:虎薔薇 3/4
12/12/29 23:34:34.68 cxe8Wrd6
「んんっ、ん、ぅ」
 カリーナの甘い声が、虎徹の鼓膜を震わせる。
 たっぷりと、しつこいぐらい念入りに、カリーナの咥内を犯す。
 これっぽっちで満足できるわけもない。下の方などはち切れんばかりだ。いっそ押し倒してしまおうかと悪魔が囁きかけるが、そこは思いとどまる。
 入れなくっても、骨抜きにしてやる。ヘタクソなんて言わせねえ。
 虎徹から逃れようとしていた手はもはや虎徹にすがるように、その服を掴んでいた。だが、快楽のため力が入っていない。結果カリーナは虎徹の腕の中でなすがままとなっている。
 わざと音を立てるようにキスを繰り返していたが、カリーナが荒く息をつき、首を振るようなしぐさをした。
「……あー、もう嫌か?」
 足りねえ。
 そう思いながらも、唇を離す。
「ちが……っ、息……」
 息が続かない。窒息してしまうと、カリーナが過呼吸気味に短く息を繰り返す。
 浅く上下する胸に唾を飲んだ。手をさしのばして、柔らかいだろうその胸を乱暴に掴み、かぶりつき、歯を立て、痕を残してしまいたいと考え、首を振った。
 駄目だ。これはキスだけだ。俺が下手じゃないって証明するだけなのだから。そう、キスだけ。
 ―キスは必ずしも唇にしなければならないってもんじゃないよな。さっき額にしたみたいに。
「ひゃ……!」
 のけぞるようにそらしていたカリーナの首筋にキスをする。少し位置を変えてもう一度。今度もカリーナが短く声を発したが、先ほどの驚きのみの声ではない、艶めいたものだった。
「だ、め……」
 虎徹を見上げ、目尻に涙をたたえて懇願している。その表情で、男がやめると本当に思っているのだろうか?ただ興奮させるだけなのに。
「耳がいいか?」
 囁きかけ、耳朶を食むようにキスをした。
「ふぅっ―だ、め、ぇ……!」
 本当にそう思ってるのかよと虎徹は薄く笑った。
「じゃー、やっぱこっち」
 そう言って、再び唇へと舞い戻る。

159:虎薔薇 4/4
12/12/29 23:36:46.93 cxe8Wrd6
「……ちょっと調子に乗りすぎたな、こりゃ」
 キスだけでこんなになるなら、コイツはヤるたび死ぬんじゃないだろうかなどと意識を手放しているカリーナの髪を梳く。
 白い肌は、先ほどまでの行為の名残でまだ桜色に染まったままだ。それでももうしばらくすれば、いつものみずみずしい白い肌となるだろう。
「やっぱ痕、つけちまおーかな……」
 くだらない独占欲で縛ってしまおうか。
 どこに痕をつけてやろう。
 少女カリーナを縛りつける―あるいは氷の女王ブルーローズを?湧き出でてきた支配欲にぞっとするとともに、ぞくりとする。
 首筋に舌を這わせ、吸い付く場所を吟味していたところでカリーナが目覚めたようだった。
「何、してるのよぉ……」
「あ、気ぃついたか?」
「別に、気なんて失ってない……もん」
「あっそお。ふーん?」
 にやにやと笑う虎徹に、カリーナが居心地悪そうに視線をそらした。
「何よ……」
「で?いかがでした?俺のちゅーは」
 アニエス達の言っている事の方が嘘だとこれでよくわかっただろうと得意気だ。
 カリーナはうっと言葉を詰まらせ、虎徹の腕の中で恥ずかしげにもぞもぞ動いた後で、ぼそりと―でも虎徹の耳には恐ろしいほどはっきりと聞き取れた。
「ヘタクソ」
「はあ!?」
 何言ってんだこのガキは!
 虎徹がどういうつもりか問いただそうとしたところでカリーナが先に口を開いた。
「だって。……一回だけとか、ヤだもん……」
 上目づかいに虎徹を見ている。
「……っ!?」
 虎徹が降参だと言わんばかりに大きく息を吐いた。
「……あー。お前に比べりゃ、俺なんてぜんっぜんヘタクソだわ。そんな相手を蕩かせるような目、俺にはできねー」
「ううん。さっきのタイガーの目、すごかったよ?怖いぐらい。―あの目に見つめられたら、もう何も考えられなかったもん」
 ぞくりと来る男の目。獣の目。あの目に射止められたら、小娘などただの獲物と成り果てるほかない。
「今は?」
 つい興味に駆られて聞いてみた。
「今の目は、優しくて―どっちも好き」
「……ふーん。そっか」
 どこか嬉しげなその様子に、カリーナが自分の発した言葉を思い返し、慌てた。
「! 目!目だけだから!別にアンタの事とか別に―」
 バタバタと暴れるカリーナに、虎徹はやれやれとうんざりしたようにため息をついた。
「可愛くねー奴だなあ、お前は。」
「……」
 その言葉に、カリーナがバタつくのをやめ、しゅんと肩を落とし小さくなってしまった。
 わかりやすい奴だな。本当に。そんな事じゃ世知辛い世の中、渡っていけねーぞと虎徹が心配する。底意地の悪い、キスのヘタクソな中年男にいいようにされちまうぞ、と。
「ちゃあんと可愛気の出るように―俺の言う事ちゃんと聞くように躾とかねえとな?」
 虎徹が笑い、カリーナにキスをした。

160:名無しさん@ピンキー
12/12/29 23:40:46.56 cxe8Wrd6
ではでは お邪魔しましたー!

161:名無しさん@ピンキー
12/12/30 00:44:09.00 hBGUsK/O
カリーナかわいいのう
こりゃ虎徹じゃなくてもいじめたくなるってもんだ
GJでござる

162:名無しさん@ピンキー
12/12/30 02:34:48.36 Su91L5HZ
GJでござる!GJでござる!
生意気な口が可愛いけど小憎らしいのでもっと塞ぐとよいと思うのでござる!

163:名無しさん@ピンキー
12/12/30 03:18:01.82 oZd1qILf
初心なおじさん転がしのカリーナかわいいですw
GJ!

164:名無しさん@ピンキー
12/12/30 03:24:40.98 saWtdFct
>>162
折紙さん自重してくださいwww

あからさまに経験の少ない子に上手い下手もないぞタイガー
ずるいぞタイガーうらやまけしからん

165:名無しさん@ピンキー
12/12/30 10:55:49.78 aT+9C0sH
GJ!
けしからんもっとやれ!

166:160
12/12/30 14:43:26.82 HQw59C19
おお みんないたー!
GJの一言が何より嬉しい!

167:160
12/12/30 14:45:39.65 HQw59C19
あ sageてなかった ごめん

168:名無しさん@ピンキー
12/12/31 22:29:12.63 TO/Izuvu
来年もよろしく!
オレ、がんばって書くよ…、いつになるかわかんねけど

169:名無しさん@ピンキー
13/01/02 09:05:48.10 AWjVLb3U
あけおめことよろ
昨日は元旦からジェイクリエロ妄想してたんだけど
今朝になって熟女物っぽいのはどうなんだと正気に返った

170:名無しさん@ピンキー
13/01/02 15:42:20.49 LeGY0aHq
>>169
何の問題が

171:名無しさん@ピンキー
13/01/05 14:51:21.57 pl2khAwg
ウェルカムだぜ>>169

172:名無しさん@ピンキー
13/01/10 14:21:36.81 jSKioce6
さて成人の日が近いので>>169を全裸待機してるわけだが

173:成人の日小ネタ・虎薔薇
13/01/17 02:45:40.83 QsWyX+sW
「あー、お前もう成人か」
「そうよ。もう子どもじゃないんだから」
 ぐっとカリーナが胸を張った。
 それを愉快そうに虎徹が眺めている。
「……へえ?」
 にたにたと笑う虎徹に対し、子ども扱いされていると感じたカリーナが声を荒げる。
「子どもじゃないんだからっ!」
「知ってるっつの。どれだけ待ったと思ってんだ。……知らねえんだろうな、ガキはよ」
 何の事か。カリーナが問いかける前に、唇を奪われた。
「年食っただけで大人になれるってもんじゃないってのもわかってんのか?……オトナにしてやるよ。俺が」
 カリーナを押し倒し、にたりと笑ったその目は獣のようだった。猛獣に対しおあずけを強いるのが、どれほど危険な事であるか―間を置かずして思い知る事になる。

174:名無しさん@ピンキー
13/01/17 02:47:42.85 QsWyX+sW
熟女モノが来ないから若い花弁を散らしてみた
……もっと色々見たい

175:名無しさん@ピンキー
13/01/17 09:58:23.27 z3gpG+Aq
GJ!
もっと散らしていいよ

176:名無しさん@ピンキー
13/01/17 13:17:09.09 HIQntJG1
GJです
バンバン散らしましょう

177:名無しさん@ピンキー
13/01/23 23:44:37.33 ASMsxfr6
ほしゅ

178:名無しさん@ピンキー
13/02/03 02:26:10.91 ROpf5hXx


179:名無しさん@ピンキー
13/02/03 02:38:12.83 oczcumOS
保守してもらったからまた今度でもいいかなと思ったけど
話題が無いのも淋しいので投下ー

虎薔薇・エロ・初モノ 

180:虎薔薇 1/5
13/02/03 02:39:17.21 oczcumOS
 ああ、あったけえ。柔らけえ。
 ぼんやりとその感触を味わい、さらに深く味わおうと舌を滑り込ませようとしたところで、緊張して体を強張らせ、身を引こうとした相手に気づき―俺も抱き寄せていた手を離し、飛び起きた。
 目の前には真っ赤な顔のブルーローズがいる。
 ―ちょっと待て。ちょっと待て、ちょっと待て!
「……ま、間抜けな顔して寝てるから、だから、ちょっとイタズラしてやろうって。でも……」
 ブルーローズの手には、ペンタイプのメイク道具があった。それを持つ手は震えている。
 夢なのだと錯覚していた。
 こいつの方から迫ってくるだなんてありえない。どうせ夢なら楽しんでやろうと―でも違う。コイツは、悪戯をするために寝ていた俺に近寄っただけだ。
 いや、それより。いくら寝ぼけていたとはいえ―いくら夢でも俺は何を考えていた!?
「悪い、ちょっと勘違いして―」
「勘違い?」
 何をどう勘違いしたのかと、カリーナが問う。
「誰と―」
 そう言いかけてカリーナがはっとした。俺が勘違いする相手など、一人しかいないと。
「……そうじゃねえよ」
 そうであるべきはずなのに。
 そいつではなく、お前だとわかっていてこういう事をしたことが、問題なのだ。つまり俺は、無意識のうちにブルーローズの事を―カリーナを、そう言う対象として見ていたと、認めざるを得ない、と。
「夢と、勘違いしてた。夢だったら、お前相手にでも、何やってもいいやって」
「……は?」
「まだ俺、寝ぼけてるのかもしれない」
「な、にを―」
 カリーナの手首をつかむとぐいと引き寄せる。虚を突いたためか、すんなり俺の腕の中におさまった。ころころと俺の掛ける長椅子の足元に落書きをしようとしたメイク道具が転がっていく。

181:虎薔薇 2/5
13/02/03 02:39:57.17 oczcumOS
「な。ブルーローズは俺の事、好き?」
 カリーナがカッと目を見開く。
「はああ!?何馬鹿な事―」
「カリーナ。俺の事、好きだろ?」
 耳元で囁く。怒りのためではなく頬を染めたその様子から、答えを聞く必要などないのはわかっている。―が。聞いてみたいだろ。
「……」
「な」
「すっ、好―ん、んんっ……」
 どうも俺はこらえ性が無いらしい。
「……もっと力抜けって」
 手を滑らせ、カリーナの体に触れる。布越しとはいえ、普段遠巻きに目にする事しかできなかった体だ。布の下の、若くて張りのある皮膚の感触が容易に想像できる。
「―ちょっ、ヤダ!?」
 ……そして、想像だけでは満足できない。
 押さえていたものが解放されてしまうと、際限がない。一番バレてはマズい事がカリーナに―何より俺自身にバレてしまった事で、自棄を起こしてしまっているのかもしれないが。
「嫌だとか言うなって」
「だって、タイガー、何しようとしてるのよ」
「何って……ナニを?」
 オヤジ臭い物言いだなと、我ながら思う。
「やだもうサイテー!」
「……ほんっと、お前可愛いなあ」
 ちゅうと首筋に吸い付くと、ひゃあと間抜けな声が上がる。何度もそれを繰り返すと、泣き出しそうな甘い声でやめてと返ってきた。
「やめてよ、タイガー……」
「そのやめてじゃ、やめられるわけないだろ」
 それじゃあ男を昂ぶらせるだけだ。それなら歯でも食いしばって耐えている方がよほど―ああ、駄目だ。それはそれでそそる。

182:虎薔薇 3/5
13/02/03 02:40:45.35 oczcumOS
 嫌だと言っているが、もじもじと太ももを摺り寄せている。欲しくてたまらないくせに、ねだり方を知らないらしい。
 トレーニング着の裾に手を差し込み、カリーナの胸をふにふにといじる。緊張で身を強張らせているが、そこは柔らかい。頂を押し込むようにしてやると、んっ、と小さな声を上げた。
「何で、こんな変な事するの……?」
「してえんだもん。お前は嫌か?俺とするの」
「……っ、そんな、事……」
 否定が無いのは肯定と取る事にする。そうしないと先に進められない。
 何度も何度もキスを繰り返す。カリーナもそれに応えてくる。慣れている、というのではなく、頭で得ていた知識を必死にこなそうとしているようだ。俺になめられないように。
 馬鹿だねえ。何も知らない方が、色々教え込めて、俺みたいなオジサンはそっちの方が喜ぶってのに。でも、この胸と同じで無いものを一生懸命見栄張ってあるように見せようって努力してるところは好きだぞ?可愛くて。
「―やっ!」
 太ももに手を滑らせると、流石にカリーナがその手でもって俺がそれ以上好き勝手にしようとするのを阻止しようとする。
 十分絆したつもりだが、生娘さんにはやっぱ無理か?
「なあ。そんな怖い事じゃねえんだぞ、コレは。すっげえ気持ちいいんだから」
 心と体の充足。
 まさか、今になってそれを再び味わえるとは思っていなかったが。
「……あー、最初は痛いかもしれねえけどな、お前は」
 俺ばっか気持ちよくなるのは忍びない。でも、最初の一回が無いと、後には続かないから、そこは勘弁してもらいたい。
「……怖いよ……」
「優しくしてやりたいから、そんな顔すんなよ。そういう顔されると、抑えがつかなくなっちまうだろ?」
「あっ―やあぁ……や、だ……ぁ……」
 少し強引に、カリーナに触れる。少し差し入れてこねまわし、ナカの様子を探るが、まだ挿れるには早い。……っつーか。
「きゃああ!?」
 ぐいと長椅子に寝ころばされたうえで、ズボンどころか下着まで取り払われ足を大開きにされた事でカリーナが声を上げる。

183:虎薔薇 4/5
13/02/03 02:41:35.89 oczcumOS
「な、にを―いや、いやいやいや!タイガー、そんなところ―やあぁ!舐めないで……っ!ひっ……!」
「舐めとかねーと、このままじゃ突っ込めねーじゃん」
「つっ……!?」
「挿れたいんだよ。お前に。寝ぼけてとかじゃなくって、ちゃんと」
 真っ赤な顔で涙を流しているカリーナが、息をのんだ。俺の唾液だけではない湿り気が―わずかなものだったが、中から溢れてくる。
 それを舐めとってしまいたいと思いながらも、カリーナがより緊張を解いてくれるよう、そこに舌を差し入れるようにする。今のところは足りない潤いを補えればそれでいい。
 卑怯な手ではあるが、コイツが熱に浮かされているうちに事をすませてしまいたい。
 冷静に考えて、こんな場所で、こんな中年子持ち男とキスしたり―のみならずやっちまうとか正気の沙汰ではない。……一回ヤってしまえば、後はどうとでもできるだろうと思っている自分の甘さに笑ってしまうが。
「……いいだろ、そろそろ」
 本当はまだ早いだろうが、俺の方が限界だ。
「……っ、悪ぃ、このまま挿れるぞ」
 そんな準備などしちゃいない。できてりゃこんな間抜けな事になどなっているものか。

184:虎薔薇 5/5
13/02/03 02:42:39.68 oczcumOS
「ひ……あ……!?」
 ゆっくりと、カリーナの体に俺を沈めていく。体を強張らせたカリーナは、時折体を捻るようにして体を割く痛みに耐えているようだ。悪いとは思うが、その苦悶の表情すら愛おしく―俺の劣情を煽る。
「あ。やだ。たいがあ、もっ、と、ゆっくり―」
「悪い。ホント、悪い。でも―」
 止まんねえ。
 この締め付ける感じも、漏れてくる声も、触れた肌の柔らかさも、熱さも。全部が俺をおかしくしてしまう。狂わせる。
「カリーナ……っ!」
 相手が初めてだという事はわかっているが、もう押しとどめようがない。何度も何度も打ちすえる。
「あっ。駄目。無茶、しないで……っ。ひゃ、あ、あっ……んっ。だめえ―!」
「無理だって……お前、すっげーいいんだから……止めらんねえ……ホント、すげえ……」
 何も悪い事などしちゃいないカリーナが、俺の下で、俺を満たすためだけに、罰に耐えるように苦痛で顔を歪めている。そして、泣きながらも俺に手を差しのばしてくる。
「タイガー……好き、好きぃ……」
「ああ、俺もだ。俺も好きだよ、カリーナ」
 その言葉に、カリーナが体をひくりと震わせ―俺自身を締め付けてくる。
「だ……っ、お前、馬鹿―!?」
 急にそんな締め付けられたら、お前、抜く間だなんて!そもそも俺だって久々で、結構溜まってるんだから……
「……っ、くそっ……」
 ああ、でも、気持ちいい。
「タイガー、やだ、急になに?重い、重いよおっ……!」
 荒い息をつきながら、もたれかかる俺に対してカリーナが文句を言っている。
「あー……悪い」
 ほんっと、悪い。
「もう一回、いい?」
「え?」
 もしかしたらあと一回ですまないかもしれないけど。まあ、先に謝っとけばいいだろって事で。……な?

185:名無しさん@ピンキー
13/02/03 02:57:05.69 oczcumOS
分割したら挿れてるシーンが短くて自分でがっかりした
えろえろな話とかいかがですか? 今日は節分ですよ
またぐらの太巻きを無理やり頬張らせる話とかいかがですか!?
投下ありませんかね!?

186:名無しさん@ピンキー
13/02/03 13:35:59.80 54z1e+4d
>185
GJ!!!
ありがとうb堪能した

187:名無しさん@ピンキー
13/02/03 16:02:00.61 ROpf5hXx
>>185
GJでござる!GJでござる!!
タイガーの狡くて駄目な悪い大人っぷりが…
中出しはらめぇぇぇっ!
ブルロたんがヒーローできなくなっちゃうぅぅぅっ!!
流されブルロごっつあんです!

188:名無しさん@ピンキー
13/02/06 02:49:09.19 /FKlqgSe
感想ありがとう!
太巻きの話は来なかったか…

189:名無しさん@ピンキー
13/02/06 03:24:49.73 uCCc/dPE
>>188今更ながらgj!そして君のおかげでネタ降ってきたので太巻き執筆中だ。遅筆なんであと2、3日かかるかもしれんが。

190:名無しさん@ピンキー
13/02/08 21:13:32.75 TL0Ua6gV
>>185
おおお!ぐっじょおおおおぶ!!
いいね、むらむらするw

>>189
wktk

191:名無しさん@ピンキー
13/02/11 04:49:25.28 JM6EyTco
>>189をwktk待ってる間に盛り上がってシコシコ書いてしまったので
待機中のおつまみにどうぞ
189の後にしようかとも思ったけど、これも時事ネタなんで赦してw
本当は昨日のうちに投下したかった折龍の朝チュン的小ネタっす

192:折龍小ネタ1/2
13/02/11 04:51:15.12 JM6EyTco
「明けましておめでとう!」
「…はっ?」
 パオリンの言葉にイワンは思わず携帯を確かめた。
(二月十日零時五分…うん、二月だよね。ニューイヤーズデーは一ヶ月前に過ぎてるよね)
 イワンは、虎徹に教えて貰った「日本のお正月」のあれこれを試した今年の正月を思い出してうっとりした。
―こたつ、みかん、雑煮、栗きんとん、蒲鉾…そして……
「ねえ、イワン。姫はじめ…しよ?」
「…っ!?」
 いま正に思い出していたことを言われて、イワンは息をのむ。
「ねえ、いいでしょ?」
 パオリンの手がイワンの膝から太股を徐々に内側に向かって這う。
そのまま中心に触れるかと思った手がそれ、残念に思う間もなくベルトを外す音がした。
「パ、パ、パ、パオリン?」
 パオリンはセックスに積極的な方だが、ここまで直接的に求めてきたことはない。
その気になるとパオリンの方から抱き着いてキスしてきたり、頬を染めて上目遣いで見上げてきたりはするが、ボトムを脱がすなんてことははじめてだった。
「タイガーさんに教えて貰ったって姫はじめしたけど、ボクとしてはやっぱり新年は今日なんだ」
「…はっ?」
「うーんと? キュウショウガツ? ってわかる? 日本好きのイワンならそう言えば通じるんじゃないかって、タイガーさんはそう言ってたんだけど…」
「ああ、旧正月…日本がグレゴリオ暦を採用する前の暦で祝うお正月…だよね?」
「うん、そんな感じ。ボクの国だと春節っていうんだけど、日本と違ってグレゴリオ暦じゃなく、旧暦の方でお祝いするのが普通なんだ」
「そう、なんだ?」
「もう! イワンはもう少しボクの国にも興味もってくれてもいいと思うよ!
 日本の伝統的な文化の元ネタはボクの国のだったりすることも結構あるんだからね!
 去年騒いでた七夕とか! あれ、元々はボクの国の行事だからね!」
 パオリンが頬を膨らませて怒る様は可愛らしく、「日本のマンガなら『ぷんすか』とか『ぷんぷん』とか書き文字が入りそうだな…」とつい考えてしまったイワンは、「これがダメなんだってば!」と深く反省をした。

193:折龍小ネタ2/2
13/02/11 04:52:10.78 JM6EyTco
「ご、ごめんなさい…」
 別にパオリンの故郷に関心がないわけでも軽んじているわけでもないのだが、ジャパンオタクはイワンの身についてしまっていて既に血肉にも等しいのだ。
なかなか切り替えられるものではない。
「素直にあやまられると困っちゃう、かな…
 ごめんなさい、ちょっと拗ねただけなんだ。イワンが日本のことばっかり好きだから…つい……」
 パオリンもイワンの気持ちはわかってはいるのだ。
虎徹を捕まえて熱心に日本文化について尋ねるイワンを見るとちょっとだけ淋しくなるけど、好きなものに夢中になっているイワン自体は大好きだった。
白い肌が上気して、紫の瞳がキラキラと輝く様を見るのは楽しく、嬉しいことだ。
「えっと、とにかく、ボク的には『お正月』は今なんだ。
 だから…姫はじめ、しよ? しないと…落ち着かない……」
 頬を染めながら膝の上でもじもじと照れる、ベルトを外すという暴挙にでた時とはまるで違う可愛らしい姿に、イワンの鼓動が跳ねる。
「姫はじめした時から、ずっと、まだ新年はきてないのにって、変な気分だったんだ。
 ずっと、奥で何かが燻ってる感じがしてて……」
 パオリンの腰がわずかに揺れ、常とは異なる熱い呼気がイワンの顔にかかる。
「だから…して?」
 好きな子に膝の上に乗り上げられ、潤んだ目で見つめておねだりされて我慢できる男はそうはいない。
いないったらいない。
「パオリンっ!」
「あ、イワンってば急、に…あっゃあんっ」
 パオリンが乱したボトムのフロントからいそいそと取り出して、愛撫もそこそこに早急に挿入し、「痛かったんだからね!」と怒られるのは、それから一時間後の話である。
だが、仕方ない。仕方ないのだ。
一度火がついたら男は簡単にはとまれないのだ。
(僕はパオリンの国にもっと興味を持つべきかもしれないけど、パオリンは男心についてもっと知るべきじゃないかな…)
 一ヶ月えっち禁止令をだされたイワンは、一応は反省しつつもそう思わずにはいられなかった。

194:名無しさん@ピンキー
13/02/11 04:56:45.70 JM6EyTco
お粗末さまでした
>>189の恵方巻ネタ投下をwktk待つ作業に戻りますね!

195:名無しさん@ピンキー
13/02/11 09:37:51.31 /6ytiirJ
GJ!姫はじめ女の子から誘うとか美味しすぎるよ折龍

196:名無しさん@ピンキー
13/02/11 21:04:26.41 jpnc1P0h
めちゃめちゃ可愛い…GJ!
イワンは日本のアニメのチャイナキャラから間違った知識を仕入れたりしそうだ

197:名無しさん@ピンキー
13/02/12 00:40:11.71 jct345kL
GJ! なんか姫初めは2日にするもんだと小耳に挟んだので1日遅れで正解かもしれない。

さてお待たせの太巻きネタ。虎薔薇 替え歌ギャグ風味

198:まきまき虎薔薇そんぐ♪1/5
13/02/12 00:41:16.63 jct345kL
♪~♪♪~
 俺が鼻歌歌いながら恵方巻きを巻いている隣でカリーナがサラダ巻きを巻くのに悪戦苦闘していた。
 今日はこれらの材料を買いにヘリペリデスファイナンスとぎょーむていけいとかしているらしい日本系のスーパーに行くところからデートだった。
 ちなみにカリーナがサラダ巻きを作っているのは俺が熱心にツナマヨ入りが食べたいと主張したからである。
 二人で一緒に買い物して、お互いで作りっこして食べさせあうなんて、幸せー、なんてひたっていたいけど、
そういう場合でもないかもしれない。
 何せ、目の前にはサラダ巻きの成り損ないの残骸が所狭しと並んでいた。

 ついにカリーナが根を上げたのか、八つ当たりで怒り出す。
「タイガー、もう、その歌、やめて。気が散るからまくいかないじゃないっ!」
まあ、恥ずかしいのか視線を逸らして頬を紅く染めてぷいと膨らませている横顔は俺にとっては可愛らしいだけだけど。
「何、ふくれているんだよ。大分うまくなったじゃないか?さっきまでのに比べたら」
とはいえ、少し量が多すぎるな。折角だしお土産に持たせてやってもいいんだが―
「やだ、うまくできるまでもうちょっとなんだから…」
「そんな事言ったって、なぁ。もう材料ほとんどないんだから。
かといって、いくら材料があってもお前が満足いくまで作ってたら下手したら明日になっちまうぞ?」
 そこで、何か、思いついたとばかりに俺がにたりと笑うと。
 カリーナははっと気がついたように後ずさりするが背中のキッチンカウンターに行方を阻まれて動けなくなった。
 そこですかさずその体を俺は両腕でしっかりと包み込んだ。

「こんだけいっぱい二人で食べるには、えっちして腹すかせないとなぁ?」
「な、何言ってんのよ、馬鹿っ!ってむぐっ」
 抗おうとするカリーナの大きく開いた口に、俺はその背越しに腕を伸ばして取ったサラダ巻きを放り込んでやった。

「恵方巻きは食べ終わるまでしゃべっちゃいけないんだぞ?」

199:まきまき虎薔薇そんぐ♪2/5
13/02/12 00:43:02.57 jct345kL
 いやなら吐き出すなり、一旦、途中でやめて皿に置くなりすればいいのに、こいつときたら真面目なのか、
口に咥えただけで食べるのは難しいと感じたのか両手をサラダ巻きに添えてもぐもぐと咀嚼している。
 ―俺の腕の中で―

 つまり両手はふさがっているから、俺は触り放題―
 巻いて、巻いてくるくるとーとばかり歌いながらエプロンの隙間から上着の裾を持ち上げてブラジャーを露にし。そのまま外さすに下から指をむぎゅと差し入れた。
俺と付き合いだしてから少しだけ胸のふくらみが増したなーと日頃のマッサージの成果を実感する。
「お前、ブラ、ワンサイズあがったかー?」
「…むぐっっ」
 答えるつもりだったのか、それでもしゃべっちゃいけないというのを思い出したのか真っ赤な顔して視線が泳いでいるのが愛し過ぎる。
 指で丹念に円を描くようにローリング、ローリンと続けてうたいながら柔らかな果実の丸みを堪能してその芯をつまむ。
 そのとたん、ひゃんとばかりに小さく身体が跳ねる。跳ねた背中がカウンターに当たらないように全身で抱き寄せるのも大変だ。
 抱きしめたついでにまだカリーナの口からはみ出ていたサラダ巻きをほおばる。もぐもぐと噛み締めて残ったものを食べつくしてしまえば、

 カリーナの柔らかい唇に辿り着くってもんだ。唇だけで滾るものがおさまるはずもなく、そのまま咥内に残るもの全て舌で味わいつくす。

「んんーっ」
 
 さて唇をふさいでいるうちにっと。背中にまわした手でブラを剥ぎ取って、っと。このまま上衣も取ってしまえば裸エプロン完成~。
と行きたい所なんだが、ちょっと難しい。
 仕方がないので脇まで持ち上げたところで我慢我慢。とはいっても半端にめくれあがった上にエプロンつけてる格好もいやにそそる姿ではあるが。

「巻きあげたー、中身は××なものばかり~。」

 思いっきり卑猥な隠語を歌に乗せて言ってみるとカリーナの顔は相変わらず赤いが、かと言ってこれ以上抗う様子もないので、
今度は俺が作った恵方巻きを自分の口に入れてほれほれと誘ってみれば、のってくるじゃないか。

200:まきまき虎薔薇そんぐ♪3/5
13/02/12 00:44:37.05 jct345kL
なので、今度は恵方巻きを半分こに二人の口で咥えたまま、スカートの裾に手を伸ばし、太腿をすーっと撫で上げる。
勿論、柔らかくて魅力的なお尻をくるくると弄り回すのは忘れない。そっと下着に指を伸ばすと布越しですらぐっしょりなのが伝わってくる。
 わざと直接は触れずにくいくいと筋の上を撫でてやるとたちまちじわりとあふれ出てくるあたり、随分といい具合に育ったもんだ。
 そんな具合にカリーナを愛撫しながらかつ恵方巻きをもぐもぐと食べながらもう一度カリーナの唇を味あうところまでたどり着く、けど。

「今度は早かったなー。そんなに俺の唇が恋しい?それともー?」
「そ、そうじゃなくて、その……」
 真っ赤に染まりきった顔から淫靡な言葉を引き出してみるのも楽しいのだが。今日は。

「カリーナちゃんは俺の恵方巻き、もっと食べたい?上で?下で?それともー?」
 こいつの敏感な耳元で囁いてやったら、もう何も言わずに桜色の顔でこくりとうなずくだけだったので好きにさせてもらうことにした。

201:まきまき虎薔薇そんぐ♪4/5
13/02/12 00:46:10.79 jct345kL
さてと、とっくに服の下ではちきれんばかりになっていた俺の太巻きさんを引っ張り出す。
「お待ちかねの太巻きさんだぞー。ちゃんと最後まで食べないと願い事はかなわないからなー。」
 にやにやと笑ってカリーナをしゃがませると素直に従ってくるのは、いやいやしていた最初のころの初々しさを思えば、ちょっともの惜しいが、
咥える直前潤んだ瞳が見上げてくるあたり、まだまだ羞恥心が残っているというか、そーいうところが可愛いんだよなー。
 恐る恐る口に含む姿を見下ろすのは非常に嗜虐心をそそって―。
 
「ちょ…ひゃ…あむ…むぐ……」
 完全に涙目でただでさえ不慣れな舌先が俺の太巻きさんの筋をもどかしくちょろちょろと往復するのにもうたまらなくなって。
「早く食べないと食べきれなくなるからなー。そうそうおいなりさんもわすれないようになー。全部残さず、食べるんだぞ?」
 無理やりカリーナの頭を押さえ込んで咥内を犯すのはほんと、俺だめかもしんない。
 でも、それでもおいなりさんのほうにも手を伸ばしてくるのはもう……。可愛すぎて熱くなる。

 俺が全部吐き出したものをごくんと飲み干すところまで見下ろしていると湧き上がってくるようでまだまだ熱い太巻きさんは残ってるようだ。
「……っ」
 無言で訴えてくる、そのもじもじと摺り合わせて震える太ももと淡く紅く染まった顔が何をして欲しいかなんて手に取るように分かる。

202:まきまき虎薔薇そんぐ♪5/5
13/02/12 00:47:11.17 jct345kL
「俺の恵方巻き。両方で味わえよ?」
「……ひゃあ。あむっ」
 カウンターに座らせて。とっくに役立たずになってた下着を引き降ろす。
 俺が作った恵方巻きをカリーナの口にもう一度放り込むと熱い太巻きさんを下のお口にも咥えさせてやった。

「あむ……」
 もぐもぐと上と下で恵方巻きを咀嚼するなんてすげー光景だよなぁ。なんて。勿論、上の恵方巻きはまたしても半分こ、だ。
 下の太巻きさんはカリーナの熱くて蕩けそうな裡に包み込まれてぐいぐいと何度も食わせてるけど。ちょいやばいかもしれない。
 上を二人で食べ終わったところで一度全部食べつくすように深く口付けてから、耳元で歌ってやった。

「熱い触感を突っ込みました」っと。

「ば、馬鹿ぁ…~~~」
 一瞬、緩んだお口にその隙に太巻きをぐいっと奥深く突っ込むと
「ひゃあんんっ」と小さく嬌声が上がる。ひくっと震えて俺の太巻きをカリーナが締め付けて。
 中で弾けてお口いっぱいに満たしたのはいうまでもない。

♪熱い魔法を太巻きにお口にいっぱいくいくい突付いて詰め込みました♪♪

203:名無しさん@ピンキー
13/02/12 00:50:55.59 jct345kL
なんか、エロというより自分でも書いてて笑ってしまったので
期待してた人には申し訳ないかもしれない。

失礼しましたー。

204:名無しさん@ピンキー
13/02/12 01:03:50.53 1w7YlWd+
色々来ていてほくほくだー!
>>194 可愛いパオリンが見られて大満足!折紙がはやるのも仕方なしだねっ!
>>203 口ずさんでいると思われるネタ元の歌思わず探してしまった 調子に乗ってるなーおじさん

205:名無しさん@ピンキー
13/02/12 01:44:25.80 /YQbV05W
>>203
恵方巻キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!

虎徹の語彙がおっさん過ぎて
こんなおっさんに可愛いカリーナたんがいけないことされまくってるのかと!
カリーナたんはこんなにおっさんな虎徹を受け入れちゃってるんだ!と
女王様キャラ演じてるツンな娘がこんなにこんなに従順に…
ワイルドタイガーは凄腕だな!ってハアハアしまくった!

ただ元歌がわかんなくってちょっと残念
でも、わかんなくても虎徹がノリノリなのは伝わってきて楽しかったよ!

206:名無しさん@ピンキー
13/02/12 01:55:01.36 jct345kL
すみません、お付き合い済と注釈つけるの忘れてた。

>>205タイトルから虎薔薇抜いて検索すればすぐ元歌出てくるはず。
当日全国の恵方巻き売り場で流れていたと思われる曲。

207:名無しさん@ピンキー
13/02/12 10:34:51.10 C7gxMsJu
おじさん、まさにおじさんwww
GJ!!

208:名無しさん@ピンキー
13/02/13 23:33:04.32 LrS5gIkl
恵方巻きキテタ━━(゚∀゚)━━!!!!
カリーナいちゃエロ!(*´Д`)ハァハァ

ちょっと早いがバレンタインの小ネタ投下する
SS書くのとかの初めてで文章下手でわかりにくいかもしれん
ハードル下げて呼んでもらえれば幸い
しかも俺得すぎるCPですまんw

龍牛、エロなし

209:龍牛 1/1
13/02/13 23:34:05.92 LrS5gIkl
連日の長時間に会議に軽い疲労感を覚えながら、アントニオはいつもより遅めに
トレーニングセンターへ到着した。休憩室へ足を運ぶと数人のメンバーが楽しげに談笑中だった。
「あ、ふぁいほんはん」
パオリンがひらひらと手を振り、もごもごと何かをほおばっている。
それぞれに軽く挨拶を交わし、輪の中心を覗き込む。
「何やってんだ?」
「ハンサムに届いたチョコですって」
「わ、これ超有名店の高級チョコじゃない、予約殺到で1ヶ月待ちらしいわよ?」
「流石に1人では食べきれない量だったので…」
「…さすが人気者は違いますねぇ~~」
「なんだ、拗ねてんのか?虎徹」
「べぇっつにぃ?俺は楓からもらえればそれで良…」
「おお、俺にもくれよ」
ってきけよ!などとつっこんだが流され、虎徹は後ろのほうで拗ねていた。
アントニオがガサガサとかわいらしく飾られたチョコレートの箱をあさり始めた、が…
空き箱ばかりだった。
「あ、ごめーん、食べちゃった」
そう言ってパオリンはもぐもぐと口を動かしていた。
「やだ、もう食べちゃったの?」
「あんた、食べすぎじゃない?太るわよ?」
「まぁ、ないものは仕方ねぇな、とりあえず着替えてくるわ」
と、更衣室に向かおうとしたその時、パオリンが立ち上がって
「あ、待って、ちょっと分けてあげるね」
と、言うとほぼ同時にアントニオの首に腕を回して、背伸びをしてくちづけた。
しばし止まる時間。その場にいた全員、なにが起こったのか理解できずにいた。
パオリンはそんなこともお構い無しにアントニオの口内へと舌を挿しいれ舌を絡めた。
チョコの香りと甘さが口の中に広がった頃、パオリンは唇を離す。
「はい、おすそ分けー、おいしかった?」
と無邪気に微笑み、シャワー浴びてくるねー、と休憩室から出て行ってしまった。
凍りついた時が動き出し、カリーナは真っ赤になりながらアントニオを睨み付け
「ふ、不潔~~!!」
と叫んで走り去ってしまう。
「バイソンさん、見損ないました」
と、バーナビーは冷たく吐き捨てた。眼鏡が光って表情がわからない。
「え、え、俺!?」
すがる様に虎徹とネイサンを交互に見る。が…、二人はアントニオの両肩をがしりと掴む。
「いったいどういうことなのかしらぁ?」
「ちゃあんと説明してもらおうかねぇ?」
ぎりぎりと力をこめてアントニオに詰め寄る。壁際まで追い詰められ逃げることも出来ず…。
「俺は悪くねぇ!」
という叫びだけがむなしく響いていた。

おわる

210:名無しさん@ピンキー
13/02/13 23:44:04.06 LrS5gIkl
本当は全員出したかったが思いつかなかったんだ…無念

211:名無しさん@ピンキー
13/02/14 01:33:27.46 To/5NqkC
一月が静かだった反動か二月は投下が続いてて嬉しいねえ

>>210
( ゚∀゚)o彡°牛龍!牛龍!!
ガタイのいい男に小柄な少女はロマンですな!
そして役得なはずなのに不憫さの拭えない牛ェ…
龍は無邪気なのか狙ってるのかどっちだw

212:名無しさん@ピンキー
13/02/14 20:44:00.42 9E8FIovG
牛龍好き!!
映画の牛さんのカチカチになったものを
無遠慮になでまわすパオリンに興奮した!

213:でんぱじゃっか~ ◆HclQnY/Hnw
13/02/18 19:22:19.68 MmpTXske
「だっ! ア、アニエスが行方不明?」
ワイルドタイガーの大声に、夕暮れのトレーニングルームに集合したヒーローたちが一斉に顔をしかめた。
「落ち着いてくださいよ、虎徹さん。
ケインさんは連絡が取れないと言っただけです」
バーナビーの言葉に虎徹はさらに大声を張り上げる。
「だっ! っからそれがおかしいって言うの!
あいつとは長い付き合いだけど、姿を眩ましたなんてこと、今まで一度も無かったんだぞ!」
「確かに。 携帯も家もつながらない、しかもモウ40時間以上も経つなんておかしいな」
牛角が首をひねると、他の面々も口々に疑問を口にした。
『警察にはとっくに捜索願いを出しているんだが、まったく足取りがつかめないんだ。
もちろん、ここ二日間の事件や事故の負傷者リストにもあたったが彼女の名前は無い。
こうなったらもうヒーロー諸君にすがるより他にないんだよ』
立体映像のケインは、額の汗を拭きながら早口でまくし立てる。
「アニエスはセレブですからね。
可能性のトップはやはり、身代金目的の誘拐でしょうか」
バーナビーがぽつりとつぶやくと、場の空気が一気に凍りついた。
「お、お前、ろくでもねぇことを言うな……」
「でもそれが一番可能性が高いわね」
相棒に掴みかかろうとする虎徹を押さえ、ネイサンが続ける。
「視聴率の女王の命を救うためなら、局は何億ドルでも用意するでしょうからね」
『実は我々も真っ先にそれを考えた。
しかし、もしそうならとっくに犯人から接触があってもいいじゃないか?
まだ電話もメールも、何ひとつ届いていな……』
そこまで言ったケインの背後から、何人もの喧しい声が聞こえた。
『えっ、なにぃ、電波ジャック? アニエスが?
ヒ、ヒーロー! 近くにモニターがあったら、すぐにテレビをつけてくれ!
アニエスが映っているらしい!』
その言葉が終わらないうちに、ヒーローたちは全員隣の休憩室の大型モニター前に移動する。
真っ先にリモコンに取り付き、スイッチを入れたドラゴンキッドの幼い美貌が真っ赤になった。
「こ、これって……」
「オイどうしたぁ?」
リモコンをテレビに向けたまま硬直してしまったキッドの後ろに立った虎徹の目も大きく見開かれる。
残るヒーローたちも全員あんぐりと口を開けた。
モニターに映しだされていたのは、日本式に土下座の姿勢をとって震えている、素っ裸の白人女性だった。

214:でんぱじゃっか~ ◆HclQnY/Hnw
13/02/18 19:24:11.32 MmpTXske
真っ黒の絨毯が敷き詰められ、同じく黒いカーテンを四方に張られた広い部屋の中、全裸で土下座している女性の白磁のような腕や背中は、ところどころ赤く腫れ上がっている。
「うそ……アニエス……」
両手を口元に当てたまま固まってしまったブルーローズの声に反応したのはネイサンだった。
「キッドとブルーローズ、折紙は今すぐ会社に戻って待機しなさい!」
「え、でも、アニエスさんが……」
「コドモが見るモンじゃねえっ!」
口を開きかけたドラゴンキッドをドスの効いた野郎声で怒鳴りつけたネイサンは、ショックのあまり口も聞けないでいたイワンに女子二人を託すと、携帯でケインを呼び出す。
「何なのよこれ?」
『ああファイヤーエンブレム、すまない、こっちはパニックだ!
電波ジャックされている、対応に追われてるんだ、切るぞ!』
「ちょっ……」
ネイサンが携帯に怒鳴るより早く、モニター内に動きがあった。
『よぉし、いってみようか! キュー!』
電子的に変えられてはいるが、男性のものとわかる声と同時に、ずっと土下座していた全裸の女が、震えながらのろのろと顔を上げはじめたのだ。
おどろに乱れたライトブラウンの長い髪、その下の顔は……。
「くそっ! くそっ! アニエス!」
虎徹の怒声が響く。
60インチのモニターには、視聴率の女王・アニエス・ジュベールの泣き濡れた美貌が大写しになっていた。

215:でんぱじゃっか~ ◆HclQnY/Hnw
13/02/18 19:26:04.13 MmpTXske
アニエスのキツめの目からは大粒の涙が流れ、整った鼻からは鼻水が、特徴的な顎の黒子まで滴っている。
『ほ~ら、敏腕プロデューサーさん、どうした?
“自分の番組”を台無しにするつもりかな?』
機械変換された男の声。
それを聞いたアニエスの反応は劇的だった。
「ヒッ!」
何かされたわけでもないのに悲鳴を上げ、ビクッと裸身を竦ませて口を開く。
「い、いえ……。 ご、ごめんなさい……」
そして、あえかな朱唇をわななかせながら、カメラを見つめて言葉を続けた。
「ボ、ボンジュール……シュテルンビルトの、し、市民の皆さん……
ヒ、ヒーローTVの、プロデューサー……ア、アニエス・ジュベールです……
こ、今夜は、予定を変更して……特別番組を、ほ、放送致します……
ど、どうか、ご家族で、お楽しみくださいませ……」
言い終えると、引きつったような泣き笑いの表情を浮かべ、再び土下座する。
「くそっ! バニー、なにボサッとしてるんだ、行くぞ!」
これまでにない怒りを顕にして飛び出そうとする虎徹に、機械変換された男の声がストップをかけた。
『ヒーロー諸君!
我々はウロボロスだ』

216:でんぱじゃっか~ ◆HclQnY/Hnw
13/02/18 19:27:18.38 MmpTXske
「なにぃ?」
聞き覚えのある言葉に虎徹が振り返ると、早くもバーナビーは顔色を変え、食い入るようにモニターを睨んでいる。
『我々はヒーローを、そしてそのヒーローを過剰に持ち上げるヒーローTVを許さない。
今君たちが視聴しているこの映像は、現在、全てのチャンネルで視聴可能だ。
もちろん、我々も楽しんで見ている。
もし、どの局であろうと、放送を打ち切るようなことがあれば、即座にこの女を殺す。
また、我々の居場所を突き止めようとしても、やはり殺す。
我々の仲間には、“NEXT能力を持つ人間を探知できるNEXT”がいる。
もし、我々の半径10キロ以内にNEXTを探知したら……それがヒーローではなく、偶然通りかかったNEXT能力者であったとしても、同じことになる。
もちろん、偶然パトロールしていた警察官を見かけても、だ。
わかったかね?
ヒーロー諸君、そして警官諸君。
わかったならすぐにお家に帰って、ビールを片手にテレビを楽しむことだ』
機械変換された声が響いている間、哀れなアニエスは素っ裸で土下座したままぶるぶる震えていた。
「ちくしょう! ハッタリだ!
ンなもんハッタリに決まってる! 行くぞバニー!」
「いえ! 彼らはウロボロスと名乗りました!
ウロボロスなら、そんなNEXTがいても不思議じゃありませんよ!」
「じゃあこのまま黙って見てるつもりか!
だいたいお前な、彼らって言ってるけど、ヤロウひとりの声しか聞こえねぇぞ!」
「アニエスの誘拐なんて大それたことを、一人で出来るとでも思ったんですか?
複数犯に決まってるじゃないですか!」
「なんだとテメェ! こんなときに落ち着き払いやがって!」
「おじさんこそヒートアップしすぎなんですよっ!」
掴み合いをはじめた二人を、牛角が引き離す。
「仲間どうしで喧嘩してる場合じゃないだろう!」
「そうよ。 とにかく今は、上の指示を待つしかな……」
ネイサンの言葉は、ドサッという大きな音に遮られた。
見ると、画面を見つめて固まっていたキースが鼻血を流して倒れていた。

217:名無しさん@ピンキー
13/02/19 21:19:45.19 lwZ1L5AZ
なにこれ
なんかの名前だけ入れ替えたの?

218:名無しさん@ピンキー
13/02/19 21:38:46.72 pqWfgsAB
とりあえず、続くのか続かないのか

219:名無しさん@ピンキー
13/02/20 19:16:13.97 868Na4Sm
半裸待機しておこうか
一言だけ…
牛の名前は牛角じゃねぇから!www
最初は気がつかなかったけれどもwww

220:でんぱじゃっか~ ◆HclQnY/Hnw
13/02/20 20:32:12.07 /fn9hGja
牛角がキースをソファに寝かせている間に、モニターの中から機械変換された声が響く。
『ではアニエス、視聴者の皆さんにお前の全てを見ていただこうか』
その声に操られるように、土下座したまま震えていたアニエスはのろのろと立ち上がった。
それはまるで催眠術に罹っているのではないかと思わせるようなぎこちない動きだったが、その羞恥と屈辱に歪む泣き濡れた美貌を見れば、彼女が誰かに意識を操られているのではなく、はっきりとした自覚を持っているのは明白だ。
「お、おい、やめろアニエス、やめろって!」
虎徹の叫びも虚しく、モニターの中の視聴率の女王はガクガクと震えながら直立不動の姿勢をとった。
スレンダーな肢体にはアンバランスなほど大きな白い乳房、その上で竦んだピンクの乳首、くびれたウエスト、ムッチリとした太腿、すらりと伸びた下肢……その全てが露わになる。
カメラは固く目を閉じてすすり泣いているアニエスの美貌から舐めるように下方へロールし、秘丘のデルタ地帯を覆うブラウンの恥毛をアップにする……。
ドガン!
凄まじい音にネイサンたちが振り返ると、虎徹のコブシが壁にめり込んでいるのが見えた。
「ちょっと、何してるんですか!」
「うるせえっ! アニエスをこんな目に遭わせやがってクソヤローが!
ぜってぇ許さねえ! ぜってぇに俺が、この俺がぶっ殺してやるからな!」
バーナビーの静止も聞かず、他の誰よりも付き合いの長い牛角ですら見たことがないほどに激昂した虎徹は、能力を使っていないにもかかわらず見る間に壁面を破壊してゆく。
初めて目にした相棒の凄まじいキレっぷりに、止めるどころか恐れをなして二、三歩後ずさりしたバーナビーの肩にネイサンが手を置いて囁いた。
「ガラスをぶち破って飛び出して行かないだけマシよ」

その頃、シュテルンビルトの公園やコンビニなど、全ての公共の場所にある男性用トイレの個室は、携帯をテレビモードにした学生やサラリーマンが駆け込んだため、一つの空きも無く完全に塞がっていた……。(続きます)

221:でんぱじゃっか~ ◆HclQnY/Hnw
13/02/20 20:33:27.10 /fn9hGja
>>219

ウケ狙いじゃなく、素で間違えてました/(-_-)\
モウ投下してしまったので、今後も牛角でいかせて戴きますm(_ _)m

222:名無しさん@ピンキー
13/02/20 22:33:38.00 YYOAr/Ye
名前の呼び方とかもむちゃくちゃだしもう書かなくていいよ

223:名無しさん@ピンキー
13/02/21 00:55:21.41 p8t716tP
一言だけ。
今後も投下する気があるならせめて最後まで書き上げてからのがいいと思うぞ。

224:名無しさん@ピンキー
13/02/21 07:45:43.18 vsyd2/9P
>>222
問題点の指摘は構わないと思うけど、「書かなくていい」等の書き手の追い出しはスレが寂れる原因

225:名無しさん@ピンキー
13/02/21 11:32:44.23 SYyiizSr
キャラの名前も知らない
ルールも守れない
そんなやつを書き手扱いしても仕方ないだろ

226:名無しさん@ピンキー
13/02/22 01:12:36.00 9lhQ5XYx
ルールといっても>>2程度にしか決まってないからなぁ、ここは…
とりあえず
・最後まで書き溜めてまとめて投下
・無理なら、『途中まで投下、残りは後日』的な注意書き
この辺を気をつけてもらえるとありがたいかな

227:名無しさん@ピンキー
13/02/23 17:20:37.48 Nvdi15dZ
その数少ないルールさえ守れてない件w

228:テンプレ案
13/02/24 01:51:43.27 UDI1moWQ
※投下を始める前に使用レス数・カップリング・特殊嗜好等を書いて読む人への配慮を
※投下中は名前欄に「タイトル(1/5)」等いれると親切
※投下後は投下終了がわかるようなレスを
※BLは該当スレへ

投下用テンプレ(使用任意)
【使用レス数】
【カップリング】
【特殊嗜好等】
【その他】

229:名無しさん@ピンキー
13/02/28 00:55:40.84 o4Hx6JNq
普段ケータイのメールでエロパロ書いてるんだけど
ケータイ壊れて修理に出したとたん妄想が溢れる溢れるw
昔、テスト前になると掃除が進む感じに似てるね
なんか龍ブームらしく牛龍と折龍を平行でもやもやしてたんだが
他の男キャラだとどうなるかなと兎で妄想してみたら
一日中ヤってるような肉食×肉食カプに転がって
それなら空は…と思って考えてたらスカイハイまじ天使!
キッドたんもまじ天使!でエロにならんかったw

とりあえずケータイがなおってきても妄想ブームが続くことを祈る
折龍か牛龍かどっちか書けたらいいな

230:名無しさん@ピンキー
13/02/28 22:35:05.35 XrDHpGYt
待ってるよ、どっちもイイ!


先日発売されたMJ、色々おいしかった。
虎徹とアニエスの2人は、やはりエロいなとあらためて思った。

231:名無しさん@ピンキー
13/02/28 23:11:56.84 C+Ls2203
>>229
あー、書けない状況に限って妄想が膨らむことは良くあるな
仕事中に思いついたネタを、帰宅後文字に起こそうとしても思い出せなかったり…

>>230
MJよかったなー
アニ牛もいいんじゃん?って思ったんだが
何故だろう、牛がちょっと不憫なほうが安心するのは…

232:名無しさん@ピンキー
13/03/03 03:40:35.99 IlgY6DPj
>>229
待ってる!

牛さんは肉食系女子に捕食されればいいと思ってるんだけど、
MJ読んで牛薔薇もありかと思った

233:名無しさん@ピンキー
13/03/03 17:06:36.32 JAR4fbvv
龍総攻めが頭から離れないんだが、文章に出来ぬ…
肉食龍っていいと思いませんか…?(チラッチラッ

234:名無しさん@ピンキー
13/03/03 23:52:52.31 n3b8hD9n
>>229が妄想してる兎×龍の肉食カプ読みたいなw
個人的には元気のいい龍を上に載せてしょうがないな…
と苦笑してる兎が頭をかすめるのだが

235:名無しさん@ピンキー
13/03/04 05:30:59.92 1Glpb9fn
横からお邪魔するよー 229や234のレス見て兎龍で頑張ってみた
パオリンがちょっと押せ押せだから注意してね
【使用レス数】4
【カップリング】バーナビー×パオリン
【特殊嗜好等】 たぶん無し
【その他】 二人の関係は出来上がっている・パオリンがかなりやる気なので注意

236:兎龍 1/4
13/03/04 05:34:07.00 1Glpb9fn
「皆ボクの事を子ども扱いするけど、そんな事ないよね?」
 プルンと触れる胸をあらわにして、パオリンは裸身でベッドに寝転ぶバーナビーの腹部にまたがった
「どの意味においてでしょうか?」
 くすくす笑ってバーナビーがたずねる。
「ボク、いっぱい色んな事知ってるよ?カリーナより」
 そう言いながら、バーナビー自身に触れ、ゆっくりとそこをもてあそぶ。慣れた手つきと妖艶に笑うその様は、
快活に笑う昼の様子からは想像できないだろう。こうやって直接目にするバーナビー以外は。
「彼女を引き合いに出すのは可哀想かと思いますが」
 大絶賛で片思い中のウブな氷の女王様。のらりくらりとかわす虎を、果たして使役できる日は来るのだろうか。
……単純明快なように見えてあれで結構小狡い老虎に、懐柔どころか喰われてしまいそうな気もするが―まあそれはいい。
「色々覚えたのはバーナビーのおかげだけど。……カリーナに教えちゃ嫌だよ?」
「嫌だな。僕はそんなに不実な男に見えているんですか?」
「そうじゃないけど。だって嫌なんだもん」
 ぷう、と頬を膨らませれば、やはり年相応に映る。
 それを笑うとパオリンはますます頬を膨らませ、バーナビーから背を向けてしまった。怒って拗ねたのもあるのだろうが、パオリンは
ゆっくりともたげはじめたバーナビー自身を口に含みたかったらしい。この行為を覚えた頃は、ともかく全部飲み込めばいいのだろうと
加減もわからずそれに挑むという無茶をし、むせる事も多かった。しかし今はそれもない。男のどこをどう、どのタイミングで責めればいいのかよく心得ている。
 すました顔のバーナビーであっても、自分の舌と手でいくらでも翻弄できるのだと思うと小気味良くすらある。たっぷりの唾液でもってそれを舐る。
 尿道に舌先を突っ込むようにちろちろと刺激すれば、時折ぴくりと反応する。そしてどんどんと太さと固さをもって天を突き始めるのだ。
 ちゅう、と吸い付いてから一度口を離し向き直ると、バーナビーの白磁の肌が、暗い寝室においても上気している事がよくわかる。だがそれはパオリンも同じだった。

237:兎龍 2/4
13/03/04 05:35:29.05 1Glpb9fn
「だってさ、おしゃれな仕事とか色っぽい仕事する時っていつもバーナビーとブルーローズでセットになるんだもん」
 たっぷりと愛撫をした後の口で、バーナビーに口づける。
 若干潔癖の毛のあるバーナビーだが、だからこそこの汚らしく常軌を逸した行為に興奮を覚えるらしく、普段のキスよりもいつも濃厚なものになる。
 キスが終わるとバーナビーはパオリンの頭を優しく撫でた。
「貴女がそんなにいじらしいヤキモチを焼いてくれるのなら、もっとそういう仕事を増やしてもらうよう、頼んでみましょうか?」
「バーナビー。嫌いになっちゃうよっ!?」
「なれますか?」
 そう言いながら、パオリンの体を誘導する。手を触れずとも、どろどろに蕩けきってしまっているパオリン自身が答えだった。
 好きで好きでたまらない。嫌いになんてなれるわけがない。それがわかっていてそういう事を言うのだ。
「……だからキライなんだっ!」
 だからパオリンもそういう返し方しかできない。
 やれやれ。
 バーナビーはため息をついたが、嬉しくてたまらないようだった。

238:兎龍 3/4
13/03/04 05:36:19.02 1Glpb9fn
 ぐちゅりと、下からパオリンを突き上げる。
「ふ、ぁああ!」
 もうしっかり、バーナビーの形を覚えきってしまっているそこが、ずぶずぶとやや乱暴に割って入ってきているはずのバーナビーを歓待する。
「あっ。バーナビー、もっと……あっ―もっと、ぉ」
「貴女にねだられると、どうも僕は弱い」
 下から何度か突き上げるとそのたびにパオリンは甘い声を上げる。
「甘やかすのはあまり良い事ではないのですが―」
 そう言いながら位置を入れ替える。パオリンはやや苦しそうな声を上げた。だが、普段優等生然としているバーナビーが、自分の前でだけ獣のように荒々しくなるのにたまらない快感を覚えている。
「もっと、もっとして。強くしていいよっ!」
「……言われなくとも―」
 ねだればねだるほど、求めれば求めるほどに互いに快楽を与え、貪り続ける。
「あ、やぁ、あ、もっと、奥まで、おくっ、ちょうだぁい!欲しい、の。ボクに、全部。バーナビ、あ、ふぁ―ああっ!!」
 女性の体つきになっているとはいえ、まだ細く小さなその体をバーナビーはがくがくと揺さぶり、裂くのではないかという勢いで打ち付け―そして放つ。
 びくり、びくりとわずかに震えるバーナビーに、縋り付くようにしてパオリンはぎゅうと抱きついた。

239:兎龍 4/4
13/03/04 05:37:21.57 1Glpb9fn
「―ねえ、もう一回、いいよね?」
 ちゅうとバーナビーの先端に残っているのものを搾り取るようにして吸い付くパオリンが口を離すと、そう言って笑った。
綺麗に舐めとって終わりにするわけではなく、その手はぐにぐにと扱くために動いている。
「……一回?」
 息を整えながら、バーナビーが笑う。
 ひょいとパオリンを抱き上げると、四つんばいにさせ、じらすように先端をパオリンにあてがい、こすりつけている。
「貴女がそれだけで満足できるのなら、それでもいいですけどね?」
「……やっぱりボク、バーナビーの事キライだ」
「それは困りました。僕はこんなに貴女の事が好きなのに」
 そう言いながら、中へと押し込んでくる。
「……いっぱいしてくれるなら、好きになってあげる」
 そう言うパオリンは、背を向けているからバーナビーから表情は見えない。
「だったら、大いに張り切らせていただきましょうか。貴女にたっぷり好きになって欲しいですから。夜は長いですけど、持ってくださいね?」
 表情は見えない―が、真っ赤な耳にバーナビーは甘く言葉を囁き、その耳朶にキスをした。

240:名無しさん@ピンキー
13/03/04 05:40:06.56 1Glpb9fn
以上です!
一行あたりの文字数考えてなかったので見づらい事になってるのと、
レス分けすぎた事に若干以上の後悔はある……
次の機会があれば改善するから、笑って見逃してくれるとすごく嬉しい
では!

241:名無しさん@ピンキー
13/03/04 06:05:34.08 QOJhiiaZ
>>240
うぉぉぉっ!朝っぱらからほぼリアルタイムですんげぇいいものみちゃったよ?
何これ?何これ!?
ご褒美なの?これから一週間しっかりやれよってご褒美前前渡しなの?
素晴らしき肉食×肉食な兎龍じゃないですか!
ぶっちゃけ自分229なんだけど
私が妄想してた程度のモノで肉食×肉食を称してすみませんでしたっ!orz
と240に膝をついて謝りたい…
ストレートに肉食で可愛く嫉妬する龍とか…なんて素晴らしいんだ!!
ツンとおすましなのにたしかな肉食感(?)のある兎もすげぇイイね!
ぶっちゃけ自分の妄想より萌えたよ!!

240の妄想を刺激してくれた>>234にもありがとう!
いやあ、本当にいいもん読ませてもらったわあ

242:名無しさん@ピンキー
13/03/04 16:12:18.94 Wh0oG0gh
>>240
乙!!GJ!かわいかった
いいもの読ませてもらった

243:240
13/03/05 22:25:27.91 vd33NzO2
挑戦の意味合いが大きかったけど
喜んでもらえて何よりだ! もっと色んなエロ話読みたい!

244:名無しさん@ピンキー
13/03/06 01:58:09.70 NtOGBRo0
>>240
いいねぇ、肉食エロかわパオリン!
GJ!!

245:名無しさん@ピンキー
13/03/06 03:48:18.60 U1QfoMJg
>240
パオリン大好きなのでほんとGJ!

246:名無しさん@ピンキー
13/03/13 19:40:33.10 ezMX3Ca7
バーナビー「おじさんのシャツ…」スーハースーハー

247:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:29:34.48 /1XXkRqh
 虎薔薇で6レスほどいただきます 行数ギリっぽいのでもしかしたら
増えるかも 特殊嗜好は自身の常識度があやふやなのでお前これは
特殊嗜好だ!な所があったらすみません あと連投規制かかったらごめんなさい

【使用レス数】 6の見込み
【カップリング】 虎薔薇
【特殊嗜好等】 若干の言葉責め
【その他】 恋人同士

248:虎薔薇 1/6
13/03/17 03:30:53.05 /1XXkRqh
「いやほら、今日ってホワイトデーだろ?」
「……サイッテー」
 顔にかけられたモノを拭い取りながら、カリーナがムッとした顔で虎徹を睨む。
「ホワイトデーってそんな日じゃないし」
「まあ、そうだけど」
 だって好きなんだもん、顔射。
 カリーナが怒っているからしおらしくはしているものの、やらかした事そのものに対しては悪いと思っていないらしい。
「タイガーの方は出すだけだからいいかもしれないけど、こっちは後が大変なんだからね!?どうせわかんないんだろうけど!」
「あー、悪い、悪かったって」
「ほんっともう、サイアク!」
 拭い取った後のティッシュをベッドサイドに置くと、カリーナは虎徹に向き直った。文句の一つや二つ―どころではないほど虎徹に言うつもりだったのだが。
「な、もっかい咥えて」
 虎徹は白い歯を見せてにっこり笑ってる。
「……聞いてた?」
 まさかその笑顔で誤魔化されるとでも?
「聞いてた、聞いてましたって!だからだよ!……今度は顔じゃなくってしゃぶってもらった後ちゃんと内壁に―いってぇ!?」
 カリーナが、ぽこんと虎徹の引き締まった肩口を叩いた。
「だから!何その、信じられない、って顔!信じられない、はこっちだからね!?」
 えー?と、虎徹が唇をとがらせているが、カリーナの方も負けじと頬を膨らませてる。虎徹は顎に手をやり、髭を撫でた後―カリーナに顔を寄せた。
「いやか?……そんなわけねえよな?」
「そ、れは……」
 じっと琥珀のようにも映る色の瞳で見つめられ、その甘い声で囁かれると弱い事を虎徹はよくわかっている。多少の無理を言っても、こうやって誤魔化したりすることはよくある。
 だが何より―カリーナ自身嫌でない事を知っているからこそ言えるのだ。にたりと笑う。
「生で挿れるの、好きだもんなー?お前」
「違っ……」
 真っ赤な顔で否定する。まあ、今の状況で生大好き、などとカリーナが言うはずもないだろうが。
「俺は好き。お前がぎゅうぎゅう俺を締め付けてくんのがわかって。好き好きーつって体全部で俺に言ってくるから好き。あと、すっげーエロい顔するから。もうたまんねえ」
「し、しないもん!」
「してるって。もうすっげえぞ?顔見てるだけで抜けそうなぐらい」
 スゲーいいよな。体の相性も。カリーナの透き通るような肢体をいやらしい目つきで眺めながら虎徹が笑うが、カリーナは紅潮し、身を固くしてぶんぶん頭を振る。
「ち、ちがう!違う違う!違うもん!」
「ホントだって。あ、何ならケータイで取っとく?最中のお前、すっげー可愛いしエロいし素直だしでパーフェクト!」
 サイドテーブルに身を乗り出しケータイを取ろうとしているので、カリーナが慌てて虎徹を取り押さえる。虎徹が育成中のカリーナの胸が背中に触れて、お、ラッキーなどとにやついている事など気づいてもいない。

249:虎薔薇 1/6
13/03/17 03:31:53.69 /1XXkRqh
 ―ケータイを取る事を諦めてもらえたことにまずは安心する。だが。
「何のパーフェクトよ!」
「エロの」
 にたりと笑っている。
「―っ、最低!最悪!もうしない!絶対しない!」
「え。ちょ。なんで?俺すっげえ褒めてたじゃん。いつにもまして!」
 ぽかぽかと殴ってくるカリーナの両手を取ると、虎徹はそのままばさりとベッドの上にカリーナを縫い止めた。それでもカリーナは物怖じすることない。
「褒めてない!それ違うから!嬉しくないから!」
 カリーナの両手を束ねて掴むと、空いた手でカリーナの体を撫でまわす。なめらかな肌。頭を撫でたり、手を繋いだりするだけでは満足できなくなったのはいつからだったろうかとそんな事に想いを馳せる。
「うっそー?嬉しいだろ?」
「嬉しく―ひぅ!?」
 体の感触を楽しんでいた手を、するりと下へ動かし、一見すると無遠慮にカリーナの中に指を押し込む。
「こっちは泣いて喜んでおいでですが?」
 ぐにぐにと、勝手知ったるものでカリーナのポイントを刺激する。少し指を曲げ、中から圧力をかけるたびに、カリーナが抗えない快感に身をよじる。
「お?カリーナさんご本人もお喜びで?」
「あっ……ばか……ぁ!」
 カリーナの中から引き抜いた虎徹の指はてらてらと光っていた。薄く笑うとその指先を口に含む。
「舐めるー?お前も。……ほれ、間接ちゅー」
 プルプルした唇に無骨な指を割り入れ、浅く開かれた歯列のさらに奥へと差し込む。もごもごと不満気な声を上げていたが、次第にうっとりした顔でその指に舌を這わせる。美味いかーなどと虎徹がからかった後その指を引き抜く。
「なあ。お前フェラだけでこんな感じてんの?期待してた?俺にこれからどんな事されるかって」
「……タイガーって本当にエロオヤジ!」
「だって俺エロいもーん、オヤジだもーん」
 そう言ってカリーナの胸に吸い付く。舌全体でカリーナの乳首を刺激すると、カリーナが涙ぐんでいた。気にするほどではないと思うが、セクシー路線でいくには確かに物足りないその胸はカリーナのコンプレックスとなっている。
「い、やあ……」
 だからこそ、そこをいじめ抜くのが楽しくて仕方ない。小さくても感度は抜群だ。唾液で濡れた乳首にふうと息を吹きかけるとカリーナの体が大きくはねた。
「あー、でもカリーナはホント、可哀想だなあ。まだこんな若いのに、こんな悪いオジサンに調教されてんだもんな?」
「調教って……」
「まあ、お前がそう思ってないならそれでもいいんだけどな?」
「え、ちょっと待って。今までアンタが、これは普通にみんなやってる事だって言ってたアレとかソレとかについては―」
 なんとなく友達とそういう話題になった時、会話がかみ合わなかったことがある。ある時など、カリーナは大人ねえ、などと敬うように、あるいは呆れたように接されたことがあった。
 まさか、いや、そんな―!
「あー、はいはい、カリーナ君。質疑応答は後にしてくれたまえ」
「ちょっと、タイガー!?」

250:虎薔薇 3/6
13/03/17 03:32:39.10 /1XXkRqh
「せっかくなんだから、色々楽しもうぜ?な?」
「な、じゃない……あっ―ん……」
 虎徹の先端がカリーナの入り口を擦っている。カリーナは待ち遠しそうに期待に満ちた目で見ているが、虎徹はにたにた笑ったまま、中に入れようとしない。
「あー、ぬるぬるで滑って上手く入んねー」
「馬鹿やってないで!」
「―やってないで?」
 虎徹がベッドの上のカリーナを見下ろす。そのカリーナは、赤くなった顔を見られないようにそらした。しかし我慢しきれないらしい。虎徹に快楽をしっかり教え込まれてしまっているからだ。
 これが調教されている、という事なの?カリーナは困惑する。……そうかもしれない。いや、そうなのだろう。欲しくて欲しくてたまらない。はしたないけど、それが本当の事だ。
 少し間を置くと恥じらいながら口を開いた。虎徹の思惑通りとわかっていても。
「は……はやく、い、挿れて、よ……」
「―お望みのままに」
 調教されてしまっているのはどちらなのか。コイツのこういう反応が見たいから、そういう風に動くようにコイツに仕込まれてるなと虎徹は内心で笑った。
 これもカリーナの思惑通りならカリーナの悪女ぶりが怖いし、これを素でやっているというのなら―どちらにしろ怖い。思惑通りでも何でもいい。
「最初の一発は景気づけって事で。オジサンオジサンなんて言ってるけど、俺、今が男盛りだからな。テクと回数のバランスが取れてて一番ノリにのってるお買い得物件だぞ?」
 ゆっくりと挿れていく。ただし最後はぐいと押し込むように。
 ふあ。
 カリーナが甘い声を上げる。ブルーローズは怖い怖い女王様だが、カリーナ本人は、あたりこそキツイが、本質はマゾのようだ。愛あればこそではあるが、こうやって荒い扱いをされるのがお好みらしい。
 身体的だけではなく、口でも。
「良かったなー?お前すっげえエロいから。俺が相手でないと、きっと持て余してたぞー?」
「私、そんな事ない……」
 真っ赤な顔で否定しているが、そんな風に責めるほど、カリーナの内壁が締め付けてくる。
「嘘つけ」
「ひゃあん!」
「いきなりこんなガンガン突き入れられてヨガってる奴をエロいと言わず何て言うんだよ」
 カリーナの腹を突き破らん勢いでずんずんと突き入れる。
「あっ、あ、ひぅ―」
「んー?強すぎるか?」
「……あ……もっ、と―!」
「ほれ、エロい。」
「違―あぁん!」
 違わねーだろと虎徹が笑うが、カリーナはふるふると首を振る。
「あー、そっか、あれだ、淫乱だ」
「……っ!」
「淫乱娘か。男が欲しくてたまらない、ド淫乱。それとも変態か?どこに突っ込まれても感じちまうもんなあ?」
 少しばかり遊び過ぎた気もするが、何も知らないカリーナは虎徹の求めにいつも応えた。真面目すぎるところもあるから、それはもう熱心に。
 ……それはもう。
 ―ホント俺悪い大人だわ。何教えてんの、俺。

251:虎薔薇 4/6
13/03/17 03:33:18.78 /1XXkRqh
「っ、あ―!」
 ぎゅう、と収縮する。
「あー?もうイっちまったか?こらえ性ねえなあ。……まあ、こっちは締め付けが良くっていいけど。お前、締めすぎるんだよなあ」
 そう言いながらも、再度腰を動かし始めた。びくりとカリーナが反応する。
「あ、や。らめ……まだ、うごかないで……」
「嘘つけ。お前これも好きだろ?」
「や、やあぁ!だめ、まだヒクヒクしてるから、動かないで!そんな事されたら、またイっちゃ―!」
 背が大きくのけぞる。
 控えめな胸がわずかに天井へ近づく。
「お?……おっもしろいなあ、お前」
「ひっ!あ、う。たいがぁ、やあ、やだぁ―」
 涙ぐんでいる。でも。
「―駄目だ。俺がイクまで我慢しろ」
 優しくその頬にキスをする。ごめんな、と耳に囁いて。
「あっ、ん、んんっ!」
 虎徹の下のカリーナは、絶頂の波が間断なく押し寄せているらしい。時折ひくりと体を震わせつつも虎徹の首に手を回し、縋り付いてくる。
 キスをねだってくれば、そのふっくらとした唇へかぶりつくように応え、そして緩急をつけながら腰を動かし続ける。
「あー畜生。もう出そうなんだけど、出したくねえな」
「イって……出してぇ」
 おかしくなってしまうとカリーナが訴える。
「そんなに懇願されちゃうとなあ」
「馬鹿!違うから!」
「違う?ホントに?」
「……」
「ほら、言えよ」
 にたりと虎徹が笑う。
「だ、出して……く、ください……」
「んー?」
「ひゃっ!?」
「聞こえねえなあ」
 にたにたと笑っている。
「ほれ。言わねえとイかさねーぞ」

252:虎薔薇 5/6
13/03/17 03:35:03.35 /1XXkRqh
 今まで自分の快楽を優先して動いていたというのに、ここにきてぐにぐにと絶妙な加減で腰を動かし始めた。まったく動かないわけではない。快楽の山の頂が見えそうになると、ふっとその力を抜かれてしまい、カリーナはその昂ぶりのやり場を失ってしまう。
そうすると、にたりと虎徹が笑いまたカリーナの弱いところを重点的に責めるため腰を動かすのだ。
「どうした、おい。お前は何回もイってるからいいだろうけど、俺まだお前の口でしかイってないんだけど?この状態すごくきついんだけどなー?」
「何馬鹿な事……ふぁ……あっ、ん―」
「ほら、言えよ。いつもみたいに、素直に言えって」
「素直にって、タイガーが言わせてるだけじゃない―っ、ふっ!」
「ほらほら、どうした?」
 腰の動きを止めると、カリーナは切なげな顔をして、自ら腰を動かし始めた。ああ、本当にコイツいやらしい女になっちまいやがって。
「……サイテー……ほんっと、サイテー」
「聞こえませーん」
 あくまで白を切るとカリーナはぐぎぎと悔しそうな顔をした。それでも、体の疼きは止められない。何度絶頂を迎えても、もっともっとと求めてしまう。何より虎徹が欲しくてたまらない。
「……タイガー、好き」
「ん。それから?」
 少し額に汗をにじませ、虎徹が次の言葉を待つ。
 望むとおりに動くカリーナに対し、口元は自然とゆるんでいる。
「好き。好き。タイガーの事、好き。全部好き。タイガーの全部が欲しいの」
「もっとだ」
 ぐっと強くカリーナに押し込む。
「だ……出して。ナカに。全部。出っ、だして……ふぁ。―出してください。お願い、タイガー!お願いっ!」
「そうまで言われちゃ仕方ねえなあ。本当にお前は、困った奴だ」
 ぐっとカリーナの腰を掴むと、再度腰をカリーナに打ち付ける。今度はより深く。
「あ!やだ、激し……っ!」
「お前奥でも感じるだろ?」
 そう虎徹が教え込んだのだ。
 もともとの素養というものもあるのだろうが。
「そういう問題じゃ……あっ、あっ!」
「あー、もう、駄目だ。どんどんお前にハマってく。絶対誰にも渡さねえからな。……俺だけのもんだ」
 腰の動きがより早くなる。
 しかし、今度は身勝手なものではなく、互いに快楽を求めるためのものだ。
「やあ、おく、気持ひいいっ、らめ。もっと、ふぁ……たいが、もっと一杯突いて。たいがー、好き。もっとたいがーで一杯にして。たいがー、たいがぁ、たいがー!」
「ばーか。俺の方が、好きに決まって―」
「ふあああぁぁあ!」
 ぞくりと虎徹の腰の裏に刺激の波が這う。と、同時にカリーナが締め付けてくる。

253:虎薔薇 6/6
13/03/17 03:35:40.44 /1XXkRqh
 息を整えながら、落ちてきた髪をかき上げる。その後に乱れたカリーナの髪も、手櫛で直してやる。涙の痕が残るその顔がとても愛おしい。
「……あー、ほら、知らねーぞー?ぜーんぶ出しちゃったぞー?」
 出した後も抜き取らずに、カリーナの中に挿れたままぐりぐりと押し付ける。
「いっちばん奥だぞー?中年男の濃いのがドクドクお前んナカに注ぎ混まれてるぞー?」
 どうするー?などと虎徹がにまにまと笑っている。
「タイガーの、なら……いい」
「そ、っかー。俺のだったらいいかー?」
「うん、いい……」
 ぼんやりとした顔のまま、カリーナが答える。
 惚れられているのはわかっているが、こういう関係になってもカリーナは相変わらずだった。こんなふうに素直に答えてもらえるのがベッドの上ぐらいのものという事に虎徹は不満を持っている。だからよけいに張り切りすぎてしまうのだが。
「だったらもっとお前の中に出してやるよ。……溢れかえるぐらいにな?」
「……うん。ちょうだい。何回でもいいよ……?」
 キスして?カリーナが虎徹に手を伸ばしてくる。
「―っ」
 そんな顔でそんな事を言われたら!
 男ならもう枯れるまで腰振り続けるしかないだろう!?

「……お前、サイコーだわ」
「……タイガーはサイテーだけどね?」
 朝日とはとても言えないさんさんとした光が窓の向こうから降り注いできている。早めの昼食といってもおかしくない朝食をとりながら交わす会話はいつも似たようなものだった。そして。
「サイテーついでに、もう一回どう?」
「ばっかじゃない!?きっ、昨日あれだけしておいて!」
 このやりとりも。
 真っ赤になって、ふざけるな、人の事も考えなさいと怒るカリーナに平謝りせねばならないのもいつもの事で―
「ごはん食べてからなら……いいケド」
「!」
 カリーナは真っ赤な顔でサラダをつついている。
 コイツホントにいやらしい女になっちまったなあと虎徹は驚いている。こんなにしてしまったのは自分だが、と。これは色々責任を取らねばならないだろう。だが、差し当たっては。
「ちょっと、まだ食事中!それに、こんなところで―」
 食卓の向かいから身を乗り出し、虎徹がカリーナにキスをした。マヨネーズ味のキスだ。
「もー無理。こんなところって言っても俺の家じゃねえか。どこででもできるようにしといた方がいいだろ?いつお前がムラムラきても対応できる―いてっ!?」
「時と場所も考えてよ!大体いつだってムラムラきてるのはタイガーでしょ!?―って、だから!その、信じられないって顔やめてよ!」
「いや、今この顔は正しいだろ。お前時々他の奴がいつ場所でもものほしそうな顔してるだろ」
「ふざけないで―っ!?」
 カリーナの反論は虎徹の唇で封殺された。―そして遅めの食事は結局夕食になってしまうこととなる。

254:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:38:34.58 /1XXkRqh
番号振り間違えてるー!?
あ あと 冒頭にありますがホワイトデーに投下するつもりでした
色々しくじってるなぁ…

255:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:43:29.51 TBC4RtR9
カリーナたんホントにいやらしい娘になっちまって……

言葉責め大好物ですgjですありがとうございました!

256:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:50:45.85 y/4LjdHr
>>254GJ!GJ!
青薔薇たんエロ可愛いよ青薔薇たん
やっぱ寝る前にはスレ確認してみるもんだな
リアルタイムで読めちゃったぜ!ヒャッハー!
薔薇がエロ可愛いから虎がエロいダメなおじさんになるのか
虎がダメエロおやじだから薔薇がエロ可愛くなるのか…
正に破れ鍋にとじ蓋ってヤツだな!

257:名無しさん@ピンキー
13/03/17 03:52:57.47 y/4LjdHr
土曜深夜(日曜未明か?)とは言えこんな時刻に
二人もリアルタイムで読んでたという事実に驚きを禁じ得ない

258:名無しさん@ピンキー
13/03/17 10:39:32.59 CDljHdQf
>>254

元から淫乱気質の青薔薇さんを独占調教なんて超好み展開ごちそうさまです!
ねちっこい言葉責めGJ!

259:254
13/03/17 20:12:30.03 /1XXkRqh
おお! ありがとうございます!
エロパロ板は夜遅くに動くんだなあ
―っていうか皆いるんじゃん!
作品投下とかエロ語りとかもっとしておくれよ!

260:名無しさん@ピンキー
13/03/19 01:27:49.52 j9aL33lq
くっそ、おっさんうらやましいなぁおい!
GJ!!!

261:名無しさん@ピンキー
13/03/20 22:55:00.27 +pz7gBhT
エロ語りというかおっぱい語りだけど成長した龍の胸は
アニエス>>龍>薔薇だったらいいなあと思ってる
盛られてる分もともとバストサイズにコンプレックスありそうなところに
パオリンに追い抜かされたカリーナの内心を想像して萌えー
個人的にカリーナはBくらいかなと思ってるんだけど
虎によって成長したとしてもC止まりであって欲しい
成長したパオリンは動くのに邪魔!って思っちゃうサイズが萌えるのでCからDで
アニエスは最低でもEは譲れんな!ムッハー( ゚∀゚)=3
Gくらいあってもいいと思う
巻き子と友恵はC前後希望
ナターシャとエミリー(兎母の方)はDくらいかな
エロパロにはならんがアポロンのおばちゃんはFくらいあってもいいんじゃないかと
お堅そうなヘリオスCEOはAだといいよ!
ヘリオスと言えば炎の秘書っぽいボンキュッバーンな黒人女性は
アニエスより胸大きそうなんでGでお願いしたい

262:名無しさん@ピンキー
13/03/21 00:28:19.67 wS9yxFLt
あー 確かにパオリンの胸はカリーナより大きくなりそう
っていうかカリーナは若干残念な感じが可愛らしくていい
こんなの大きくなってもじゃまだよ カリーナが羨ましいなぁ
って何の悪気もなく言ってザクザクカリーナにダメージを与えればいい

263:名無しさん@ピンキー
13/03/21 01:55:23.97 wS9yxFLt
上で書いてて自分で盛り上がったので、ちょっと書いてみた。
百合はOKだよね? ダメな人はNGなり読み飛ばすなりお願いします。

【使用レス数】 3
【カップリング】 龍×薔薇
【特殊嗜好等】 百合
【その他】 あんまエロくならなかった 途中で終わる

264:龍×薔薇 1/3
13/03/21 01:58:18.84 wS9yxFLt
「羨ましいのはこっちの方だよ。こんなの邪魔なだけだもん。……男の人がじろじろ見るから恥ずかしいし」
 このところ心身ともに成長著しいパオリンは、口をとがらせてそう言った。
 カリーナは、隣のシャワーブースで顔を引きつらせながらそれを聞いている。
前から気になっていた。特にここしばらく。目視でも判断できるほどだったが、
本日意を決しバストサイズを聞いたところ、明確な数値として、カリーナを打ちのめしている。
「へ、へえー。そーなんだー」
 負けた。
 胸のサイズで、負けている。惨敗だ。希望的観測による数値よりずっとパオリンの胸は成長していた。
いや、パオリンの胸、などと言っては失礼だ。お胸様―そう、お胸様。そう呼ぶべきだ。
 ちょっと今、一人にされたら泣いてしまうかもしれない。ざあざあとシャワーの水音が響く中、カリーナは壁に手をついていた。
 そこにひょこりと隣のブースから身を乗り出すようにしたパオリンが、お日様のような笑顔でカリーナのブースを覗き込んだ。
「ボクはカリーナの方が羨ましい。取りかえっこしたいぐらい!」
 ……なんと邪気のない笑顔か。
 悪意満点の虐げるような言い方であった方が、よっぽどカリーナは救われただろうに。
「形、すっごく綺麗だもん。肌もすべすべしてて、触り心地良さそうだし」
「……ま、まあ、その辺は気を付けてるし」
 会社命令ではあるものの、やれエステだ何だとお金と手間がかけられている。ただでさえブルーローズの衣装は肌の露出が多いし。
 若さだけではない、輝くような、弾けるような肌には自信があった。
「触ってみてもいい?」
「え?」
 パオリンの問いかけに対し、カリーナは目をぱちくりとさせた。
「ちょっとだけ!ちょっとだけだよ!?」
 胸を?
 カリーナは自分の胸を見る。肌が綺麗だからといって、実際に他人の胸を触ったりするものだろうか。
 戸惑いが生まれる。
 パオリンが、ね?いいでしょ?と、屈託のない笑顔で―いつの間にかカリーナのシャワーブースに入り込んでいた。
 ……展開に頭はついてこないが、同じ女同士だ。ましてパオリンは年下。
 仕事ではライバルだが、プライベートでは可愛い妹のような存在。そんなパオリンからの、他愛もないお願いだ。聞いても別にかまわないだろう。別に減るものじゃないし。カリーナはぎこちなくではあるがそれに承諾した。
「……あー、じゃあ、どうぞ」
 やったあ、パオリンが両手を上げて狭いシャワーブースでキャッキャと飛び跳ねて喜んでいる。
そして、結構大胆に胸へ手をやった。パオリンの小さな手のひらでも包み隠せてしまえそうな自分の胸が情けない。でもパオリンは手のひら全体で、あるいは指の腹で、カリーナの胸とその肌を確かめているようだ。
 あまりに丹念に触れてくるので、いい加減カリーナが止めようとしたその時、パッとパオリンが両手を離した。そしてカリーナにきいてくる。
「ねえ。カリーナも触ってみる?」
「え……?」

265:龍×薔薇 2/3
13/03/21 01:59:26.56 wS9yxFLt
 お返しに、という事だろうか。
 別に―と言いかけたが、他人の胸に触る機会だなんて、一生のうちにそうある事ではない。ちょっと好奇心が勝った。
「えーっと、じゃあ、その……お邪魔します……?」
 なんと言ったものかと考えながら、カリーナはパオリンの胸に手を伸ばした。
パオリンはカンフーマスターと呼ばれるに足る、引き締まったすっとした体つきをしている。だが、やはりそこは女の子、要所要所は女性の柔らかさを持っている。
 胸は、こうして触れればはっきりとわかる。自分より明らかに大きい。それに柔らかい。―と。
「あはは!くすぐったいよぉ!そんな触り方じゃダメだって!」
 パオリンが笑いだしたので、慌てて手を引いた。
「そ、そうなの?ご、ゴメン!」
 くすりとパオリンが笑ってカリーナを見上げた。
 その笑みが―なぜだか怖くなり、カリーナが身を引こうとする。しかしここはシャワーブースの中。すぐにひたりと背中に壁があたる。
 わずかにおびえるカリーナを見るパオリンは、どうしてだかカリーナよりずっと年上のように映った。
「もっと、こう、ね?優しく……」
「ひゃっ!?」
 先ほどとは違う手つきでパオリンがカリーナの胸に触れる。
「ちょ―ちょっと!パオリン!?」
「揉んでもらうと大きくなるって、ホントかな?」
 そんな事を言いながら、パオリンはカリーナの胸をぐにぐにと荒く、かと思えば、羽が触れるように繊細に揉んだ。
「そんなの迷信よ!だからちょっと、やめてってば!」
 どんと突き飛ばしてしまえばいいのだが、自分より年も体つきも小さいパオリンに対しそんな事もできないらしく、
カリーナは身をよじるようにして逃れようとする。パオリンはそれでも後ろから、自分の胸を押し付けつつカリーナの胸に触れ続ける。
「迷信?なんで断言できるの?―タイガーにしてもらったの?」
 その言葉にカリーナが面白いほどびくりと反応した。
「た、たたたタイガーがどうしてそんな事を!?」
 真っ赤な顔でぐるりとパオリンの方へ向き直った。
「じゃあ誰?バーナビーさん?折紙さん?……スカイハイさんとかロックバイソンさんじゃないよね?ボクが全然知らない、学校の男の子とか?」
「ち、違うわよ!じ、自分でしたの!」
 その言葉にパオリンは大きな丸い瞳を見開き―そして目を細めた。
「……へえ。カリーナもするんだ。……そりゃあ、するよね?」
 そう言って笑っている。
 カリーナは真っ赤になっている。だが、女同士だ。今更見栄を張っても仕方ないと口を開く。

266:龍×薔薇 3/3
13/03/21 02:01:02.38 wS9yxFLt
「う、うるさいわね。そうよ。色々試したわよ!―豊胸マッサージ」
 雑誌に載っているありとあらゆるものを、だ。
 他にも、あの食品のあの栄養素が胸に良いと聞けばすぐに買ってきて料理したり、怪しげな通信販売の器具も試してみたりした。
 だがしかし。
 その結果がこれだ。
「―カリーナも、って言ったって事は、パオリンも邪魔だって言うわりに、してたんだ。豊胸マッサージ」
「まっさーじ……?」
 パオリンが気の抜けたような声で呟く。
「あ、あのね。効果があるのなら、ちょっと教えてほしいんだけど―って、何笑ってるのよ」
 パオリンが肩を震わせている。
「だっ、だって……!カリーナ、それ本気で言ってるの?」
「ほ、本気よ!そりゃあ年下の女の子にこんな事聞くのはすっごく情けないけど、それでも―」
 カリーナにしてみれば、藁にもすがる思いなのだ。
「……」
 真っ赤な顔のカリーナをパオリンはまじまじと見つめている。必死すぎる自分を憐れんでいるのだろう、
きっとそうに違いない。カリーナはそう思っている。
 でもこっちは必死なのだ。
 ブルーローズは顔も可愛いし、歌も上手いし真面目だし尻の形もいいし。怒りっぽいのと胸が小さいのさえ何とかなったら、完璧なのにな。
 ―力一杯のセクハラ発言を、目一杯の親切のつもりで発する鈍感男の言葉がずっと頭に残っているのだ。
 何をして完璧というのか。完璧であったとして、イコール虎徹と付き合えるわけではない事は承知している。
それでも、何とかできる事なら何とかしたい。カリーナはいつでも一生懸命だ。
 そんなカリーナを見つめ、パオリンは優しく笑った。
「なによ」
「カリーナってば、ホント、可愛いなあ」
「へっ!?」
 そう言われて、慌てる様も含めて、本当に可愛い。カリーナは年上だけど、抱きしめて、頭を撫でてあげたくなってしまう。
 だが。
 パオリンは、つとめて無邪気に笑ってみせた。何の下心や裏心など見せないように。
「教えてあげるよ。豊胸マッサージ」
 カリーナは真面目だ。
 だから、疑問に思ってもそう言い張れば信じてくれるだろう。
「本当!?ありがとうっ!」
「ううん?ありがとうはこっちの方だよ」
「え?何ソレ」
「あ。何でもないよ。気にしないで」

 とても嬉しそうに笑うカリーナには悪いけれど―ごめんね。ボク、チャンスは逃さない事にしてるんだ。


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